JP3224189B2 - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JP3224189B2
JP3224189B2 JP30761395A JP30761395A JP3224189B2 JP 3224189 B2 JP3224189 B2 JP 3224189B2 JP 30761395 A JP30761395 A JP 30761395A JP 30761395 A JP30761395 A JP 30761395A JP 3224189 B2 JP3224189 B2 JP 3224189B2
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保夫 菅村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトラムすな
わち周波数の有効利用をなす手法に関する。本発明はま
た、かかる手法が適用される通信システムに関し、特に
基地局を経由して通信を行う移動通信システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】無線通信は、電波によって1つの空間を
共同利用するため、同じ周波数の電波を同時に、同じ場
所で、同一の目的(伝搬方向)には使用できない。すな
わち、一旦電波を発射すれば他者の使用を制限しなけれ
ばならず、この利用は一定のルールの下で秩序正しく行
われねばならない。
【0003】このような点に鑑み、1つのサービスエリ
アを1つの基地局でカバーする単一ゾーン構成(大ゾー
ン構成)や、1つのサービスエリアを複数の基地局でカ
バーする複数ゾーン構成(小ゾーン構成)を採って、周
波数の有効利用を図った通信システムがある。ここで、
ゾーンとは基地局が通信できる物理的範囲を指し、無線
ゾーンないしはセルとも呼ばれ、これにはそのゾーンに
割り当てられた所定の周波数が配分される。また、小ゾ
ーン構成には、基地局が水平面内に無指向性で電波を放
射するオムニゾーン構成の他に、90度,120度など
水平面に指向性を持たせて電波を放射する扇形(セク
タ)ゾーン構成がある。このように、サービスエリアの
小ゾーン分割すなわちマイクロ・セル化もしくはセクタ
化が行われているシステムとして、具体的には、セルラ
ーシステムやMCAシステム等がある。
【0004】しかしながら今日の無線通信の急激な需要
の増大に伴い、周波数のさらなる有効利用が望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上述
した点に鑑み、周波数のさらなる有効利用を図ることの
できる方法及び通信システムを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による通信システ
ムは、少なくとも1つの無線ゾーンにおいて割り当てら
れた周波数で電波の送受信を行う基地局及び移動局を有
する通信システムであって、前記無線ゾーンの1つにお
いて、前記基地局は、前記移動局の位置に向けて前記移
動局に対する電波の放射指向性を制御し、前記移動局
は、前記基地局の位置に向けて前記基地局に対する電波
の放射指向性を制御し、前記基地局は、通信中のチャネ
ルに使用されている周波数と同一周波数で、接続すべき
新たな移動局の位置に向けて放射指向性を制御しつつ電
波を放射しても前記通信中のチャネルに実質的に干渉を
与えないものと判断した場合にのみ、自局において前記
同一周波数を前記新たな移動局に対する電波の送受信に
割り当てかつ前記新たな移動局の位置に向けて放射指向
性を制御するとともに、前記同一周波数を示す割当周波
数信号及び前記新たな移動局の前記基地局に対する電波
の放射指向性を制御するための制御信号を生成してこれ
を前記移動局に送信し、前記基地局は、通信中のチャネ
ルに使用されている周波数と同一周波数で、接続すべき
新たな移動局の位置に向けて放射指向性を制御しつつ電
波を放射しても前記通信中のチャネルに実質的に干渉を
与えないものと判断できなかった場合は、自局において
通信中のチャネルに使用されていない異周波数を前記新
たな移動局に対する電波の送受信に割り当てかつ前記新
たな移動局の位置に向けて放射指向性を制御するととも
に、前記異周波数を示す割当周波数信号及び前記新たな
移動局の前記基地局に対する電波の放射指向性を制御す
るための制御信号を生成してこれを前記移動局に送信
し、かつ前記移動局は、前記割当周波数信号及び前記制
御信号を受信し、これに応じて放射指向性を制御しかつ
前記基地局に対する電波の送受信を行う。さらに、前記
基地局は、前記新たな移動局の位置と、前記新たな移動
局からの電波の受信電界強度もしくは前記新たな移動局
における前記基地局からの電波の受信電界強度とに基づ
いて、前記移動局までの電波の伝搬における見通しの程
度を判定し、前記見通しの程度に応じて自局における放
射ビームの幅を制御するとともに、前記見通しの程度を
示す判定見通し信号を生成してこれを前記移動局に送信
し、かつ前記移動局は、前記判定見通し信号を受信して
これに応じて自局における 放射ビームの幅をさらに制御
する。
【0007】
【0008】
【発明の実施の形態】上記スペクトラム有効利用法のよ
り詳しい態様としては、無線ゾーンの1つにおいて、第
1移動局の位置に向けて基地局の第1移動局に対する下
り指定周波数の電波の放射指向性が制御され、基地局の
位置に向けて第1移動局の基地局に対する上り指定周波
数の電波の放射指向性が制御されると同時に、第2移動
局の位置に向けて基地局の第2移動局に対するその同じ
下り指定周波数の電波の放射指向性が制御され、基地局
の位置に向けて第2移動局の基地局に対するその同じ上
り指定周波数の電波の放射指向性が制御される(1−
1)。そしてこの態様において第1移動局−基地局間チ
ャネルと第2移動局−基地局間チャネルとは、実質的に
相互干渉を起こしていない状態である(1−2)。
【0009】また、上記通信システムは、基地局が、通
信中のチャネルに使用されている周波数と同一周波数
で、接続すべき新たな移動局の位置に向けて放射指向性
を制御しつつ電波を放射しても通信中のチャネルに実質
的に干渉を与えないものと判断した場合にのみ、自局に
おいて同一周波数を新たな移動局に対する電波の送受信
に割り当てかつ新たな移動局の位置に向けて放射指向性
を制御するとともに、同一周波数を示す割当周波数信号
及び新たな移動局の基地局に対する電波の放射指向性を
制御するための制御信号を生成してこれを移動局に送信
し、移動局が、当該割当周波数信号及び制御信号を受信
し、これに応じて放射指向性を制御しかつ基地局に対す
る電波の送受信を行う、という態様を採ることができる
(2−1)。ここで基地局が、通信中のチャネルに使用
されている周波数と同一周波数で、接続すべき新たな移
動局の位置に向けて放射指向性を制御しつつ電波を放射
しても通信中のチャネルに実質的に干渉を与えないもの
と判断できなかった場合は、自局において通信中のチャ
ネルに使用されていない異周波数を新たな移動局に対す
る電波の送受信に割り当てかつ新たな移動局の位置に向
けて放射指向性を制御するとともに、異周波数を示す割
当周波数信号及び新たな移動局の基地局に対する電波の
放射指向性を制御するための制御信号を生成してこれを
移動局に送信すると良い(2−2)。
【0010】また、上記通信システムの一態様として
は、移動局にGPSを設けて移動局の位置情報を得、基
地局にその位置情報に応じた位置信号を送信することが
できる(2−3)。放射指向性の制御は、通信チャネル
に割り当てられた周波数の電波を対象とすることができ
る(2−4)。指向性制御の他にも、基地局が、新たな
移動局の位置と、新たな移動局からの電波の受信電界強
度もしくは新たな移動局における基地局からの電波の受
信電界強度とに基づいて、移動局までの電波の伝搬にお
ける見通しの程度を判定し、見通しの程度に応じて自局
における放射ビームの幅を制御するとともに、見通しの
程度を示す判定見通し信号を生成してこれを移動局に送
信し、移動局は、判定見通し信号を受信してこれに応じ
て自局における放射ビームの幅をさらに制御することが
できる(2−5)。さらにこの放射ビームの幅のみなら
ず、基地局が、見通しの程度もしくは放射ビームの幅に
応じて自局における新たな移動局に対する電波の送信電
力をもさらに制御し、移動局が、受信した判定見通し信
号に応じて自局における送信電力をもさらに制御するこ
とも可能である(2−6)。上記指向性を含む放射特性
の制御は、基地局及び移動局においてそれぞれ使われる
アレイ・アンテナによって実現することができる(2−
7)。無線ゾーンが複数の小ゾーンからなる場合、本通
信システムは、その小ゾーン毎に、上述した放射指向性
の制御を行うことができる(2−8)。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面を参照しつつ詳細に説明
する。先ず、基本となるスペクトラム有効利用法を説明
する。図1は、単一の無線ゾーンすなわち大ゾーン構成
にてサービスエリアの通信を行う場合の一例を示してい
る。この場合、基地局Bは、当該ゾーン内にある移動局
M1〜M4との通話の状態監視及び制御を集中して行
う。このゾーンに割り当てられたチャネルすなわち搬送
波周波数は、FDMA(Frequency Division Multiple
Access:周波数分割多重化接続)などでは一般に1つの
移動局に対し1つが基地局によって割り振られ各移動局
との通信が行われるが、本発明では、必要な所定数の送
受信機を基地局に備え2つ以上の移動局に対し1つの搬
送波周波数を割り当て各移動局との通信を行うことを可
能としている。その手法は、基地局B及び移動局M1〜
M4の電波の伝達焦点を移動局M1〜M4の位置に応じ
て適宜制御することである。
【0012】すなわち、移動局M1,M3及びM4は、
図示の如く離れた位置にあり、このような状態のとき基
地局Bはこれらの移動局にそれぞれ同一の搬送波周波数
F1を割り当てる。そして基地局Bは、移動局M1との
通信に際しては移動局M1に向けて焦点を絞り込んで電
波を放射し、移動局M3との通信に際しては移動局M3
に向けて焦点を絞り込んで電波を放射し、移動局M4と
の通信に際しては移動局M4に向けて焦点を絞り込んで
電波を放射する。また、移動局M1,M3及びM4は、
基地局との通信に際してそれぞれ基地局Bに向けて焦点
を絞り込んで電波を放射する。かかる焦点の絞り込み
は、具体的には、目的とする方向に尖鋭な指向性をもっ
て電波を放射すること、目的位置への電波の到達に十分
な送信電力で電波を放射することを含む。図1における
一点鎖線は、基地局の移動局に対する絞り込みを模式的
に示している。移動局M1,M3及びM4は、焦点の絞
り込み制御によって各移動局の通信電波が相互干渉を生
じないような位置関係にあるので、同一の搬送波周波数
で電波を送受しても個々に基地局との通信を不具合なく
遂行することができるのである。
【0013】一方、移動局M2は移動局M1に近い位置
にあり、このような状態のとき基地局Bは移動局M2に
移動局M1とは異なる搬送波周波数F2を割り当てる。
これは、移動局M2に搬送波周波数F1を割り当ててし
まうと基地局B及び移動局M1,M2が焦点の絞り込み
制御を行っても移動局M1,M2の各通信電波が相互に
干渉を起こしてしまうことを回避するためになされる。
従って上述のように焦点の絞り込み制御によって各通信
電波が相互干渉を生じないような位置関係ないしは状態
にある移動局にのみ同一の搬送波周波数を割り当て、そ
れ以外の移動局には異なる搬送波周波数を割り当てるの
である。
【0014】このような手法により、1つの搬送波周波
数で大ゾーン内の複数の移動局が同時に通信を行うこと
ができ、当該ゾーンに割り当てることのできるチャネル
数を増やすことができる。またこのことは、ゾーン内で
の周波数の再利用が図られたことに相当するので、所期
の目的であるスペクトラムのさらなる有効利用が達っせ
られることとなる。
【0015】図2は、複数の無線ゾーンすなわち小ゾー
ン構成にてサービスエリアの通信を行う場合の一例を示
している。この場合、小ゾーンに正六角形ゾーンが採用
され、サービスエリアは多数の小ゾーン(セル)で網羅
ないしは敷き詰められる。基地局B1〜B7は、サービ
スエリア内にある移動局との通話の状態監視及び制御を
小ゾーン毎に分散して行う。チャネルすなわち搬送波周
波数は、小ゾーン毎に割り当てられる。この場合も、基
本的には1つの小ゾーンにおいて1つの移動局に対し1
つの搬送波周波数が基地局によって割り振られ各移動局
との通信が行われるが、本発明では、1つの小ゾーンに
おいて2つ以上の移動局に対し1つの搬送波周波数を割
り当て各移動局との通信を行うことができる。その手法
は、図1の大ゾーン内の基地局及び移動局の絞り込み制
御を同様に小ゾーンにおいて行うことである。
【0016】故に上述と同様、1つの搬送波周波数で小
ゾーン内の複数の移動局が同時に通信を行うことがで
き、当該ゾーンに割り当てることのできるチャネル数を
増やすことができ、もって各小ゾーン内での周波数の再
利用が図られ、所期の目的が達せられることとなる。な
お、図1及び図2においては共にオムニゾーン構成であ
ることを前提に説明したが、ゾーン構成がセクタゾーン
構成であっても上述したような手法を適用し得ることは
勿論である。
【0017】さらに具体的にこの手法を実現するに当た
り、次のような態様を採ることができる。 1. 絞り込み制御は、通信(通話)チャネルで行い、
制御チャネルでは行わない。 2. 移動局は、GPS(Global Positioning System
)等の位置検出機能を持ち、その現在位置を制御チャ
ネルで基地局に伝達する。
【0018】3. 基地局は、対象とする移動局へ向か
う放射指向性に制御し、通信チャネルの搬送波を送出す
る。 4. 移動局は、基地局へ向かう放射指向性に制御し、
通信チャネルの搬送波を送出する。 5. 基地局は、移動局の位置情報と移動局からの電波
の受信電界強度とから、電波伝搬上の見通し(基地局と
移動局との間に電波の伝搬に障害となる建物や地形など
がどの程度あるか、あるいは伝搬電波がどの程度回折し
て相手局に到達するか)を判定する。基地局及び移動局
は、見通しが利くと判定された場合は、その程度に応じ
て放射指向性の尖鋭の度合いを大きくし、そうでない場
合はその程度に応じて小さくする。
【0019】6. 基地局及び移動局は、放射指向性の
尖鋭の度合いに反比例もしくは略反比例する送信電力に
て電波を放射する。これにより、各局の消費電力を節約
し他局への干渉を軽減することができる。 7. 基地局は、通信中の各移動局の位置とその焦点の
絞り度(放射指向性における放射ビームの方向及びその
尖鋭の度合い並びに送信電力(もしくは見通しの程
度))の所要データを記憶しておく。基地局は、通信す
べき移動局が新たに出現したら、これら記憶データ及び
その新たな移動局の位置情報及び見通しの程度に基づい
て新たな移動局へのチャネル割当を行う。より詳しく
は、新たな移動局に対し現在使用中の通信チャネルの搬
送波周波数を割り当てても絞り込み制御をすれば干渉が
生じないと判断した場合は、新たな移動局にも現在使用
中の通信チャネルの搬送波周波数を割り当て、絞り込み
制御とともに新たな移動局との通信を開始する。逆に、
新たな移動局に対し現在使用中の通信チャネルの搬送波
周波数を割り当てると絞り込み制御をしても干渉が生じ
てしまうと判断した場合は、新たな移動局に現在使用中
の通信チャネルの搬送波周波数とは別の搬送波周波数を
割り当て、絞り込み制御とともに新たな移動局との通信
を開始する。
【0020】8. 移動局、基地局ともにアレイ・アン
テナ等の焦点の絞り込み可能なアンテナを使用すること
により各局の放射指向特性を制御する。 次に、以上に述べたスペクトラム有効利用法の適用例を
説明する。図3は、かかる適用例の本発明によるTDM
A(Time Division Multiple Access:時分割多重化接
続)方式通信装置の構成を示している。
【0021】図3において、電波の放射方向及び放射ビ
ーム形状を含む指向特性の可変なフェイズド・アレイ・
アンテナ1は、送受信共用のアンテナであり、TDD
(TimeDivision Duplex)方式が採用される。アンテナ
1の信号端子は、アンテナスイッチ2を介して受信部3
及び送信部4のいずれか一方に接続され、アンテナ1の
制御端子は後述するCPU19に接続される。アンテナ
スイッチ2は、本例では受信部3との接続の選択を定常
状態としている。
【0022】受信部3において、アンテナ1により捕捉
されアンテナスイッチ2を通じた受信信号である高周波
信号は、帯域制限フィルタ(BPF)5によって帯域制
限された後、高周波増幅器6に供給される。高周波増幅
器6によって増幅された信号は、帯域制限フィルタ7を
介してダウンコンバータ8に供給される。ダウンコンバ
ータ8は、供給された高周波信号にVCO9からの局部
発振信号を混合して中間周波信号を生成する周波数変換
を行う。この中間周波信号は、A/D変換器10によっ
てディジタル化された後、DSP(ディジタル信号処理
器)11に供給される。
【0023】DSP11は、供給されたディジタル化中
間周波信号を検波する。すなわち受信信号に含まれる音
声信号及び制御信号等のベースバンド信号を検出すべ
く、ディジタル化中間周波信号に対し、例えば16QA
Mの復調処理を施して復調データを得、チャネルコーデ
ィング論理回路12に供給する。DSP11はまた、復
調処理とともに受信信号中にプリアンブルのパターンが
到来しているか否かをビット毎(またはサンプル毎)に
検定しフレーム同期を確立させる。チャネルコーディン
グ論理回路12は、DSP11からの復調データをフレ
ーム毎にCPU19の指定に応じたタイムスロットにつ
き分解し、復調データ中の通信データをボイスCODE
C(コーデック)21またはデータ入出力インターフェ
ース22に、復調データ中の制御データをCPU19に
転送する。チャネルコーディング論理回路12における
このタイムスロット分解には、復調データを復号するデ
コーダとしての動作を伴う。ボイスCODEC21に転
送されたデータは、そこでアナログ変換され、スピーカ
アンプ24を通じてスピーカ26より音響出力される。
なお、通信データが音声データならばボイスCODEC
21に、音声データ以外ならばデータ入出力インターフ
ェース22に供給される。
【0024】一方、マイクロホン25からのアナログ音
声信号は、マイクロホンアンプ23を通じてボイスCO
DEC21に供給される。ボイスCODEC21は、供
給された音声信号を所定フォーマットにてディジタル化
しディジタル音声信号を生成し、通信データとしてチャ
ネルコーディング論理回路12に供給する。チャネルコ
ーディング論理回路12にはさらに、データ入出力イン
ターフェース22から所定フォーマットのディジタル信
号が通信データとして供給される。チャネルコーディン
グ論理回路12は、ボイスCODEC21またはデータ
入出力インターフェース22からの通信データを、CP
U19が指定するタイムスロットに挿入する。このタイ
ムスロットへの挿入には、予め定められた符号変換を施
すコーダとしての動作を伴う。こうして得られるチャネ
ルコーディング論理回路12の出力データは、DSP1
1に転送される。DSP11は、CPU19からの指定
によって、プリアンブルパターンをフレーム内の所定タ
イムスロットに挿入し、チャネルコーディング論理回路
12からの転送データとともに一連の送信データを形成
しつつ、この送信データに対し例えば上述した16QA
Mに基づく変調処理を行なう。変調処理により得られた
データは、送信部4に供給される。
【0025】送信部4は、DSP11から受け取ったデ
ータを、D/A変換器13においてアナログ変換し、ア
ナログ信号としてアップコンバータ14に供給する。ア
ップコンバータ14は、供給された信号にVCO15か
らの発振信号を混合して送信すべき周波数に周波数変換
する。周波数変換された信号は、前段増幅器16によっ
て増幅され、更に電力増幅器17によって電力増幅され
アンテナスイッチ2を介してアンテナ1に供給され輻射
される。
【0026】DSP11の変調及び復調処理、並びに後
述するアンテナ制御やチャネル割当制御を含む各種の処
理は、CPU(中央処理装置)19によっても制御され
る。アンテナスイッチ2の切換動作、VCO9,15の
発振周波数及び電力増幅器17の増幅動作は、DSP1
1の動作状態によって制御される。CPU19は、キー
ボード20からの操作に応じてDSP11を制御すると
共に、チャネルコーディング論理回路12及びボイスC
ODEC21の各動作モードも制御する。
【0027】ダウンコンバータ8からは、受信電界強度
を示すRSSI(Received SignalStrength Indicato
r)信号が発せられ、図示せぬインターフェイスを介し
てCPU19に供給される。かかる構成は、基地局(ま
たはマスタ局)及び移動局(スレイブ局)の双方におい
て採用されるが、移動局に採用される構成にはさらにG
PS30が設けられる。このGPS30は、アンテナス
イッチ2からの受信信号を入力とし、この受信信号から
移動局の位置情報を得る。この位置情報はCPU19に
送られ、後述するアンテナ制御及びチャネル割当制御に
使用される。また、基地局には、図3の構成(GPSを
除く)の送受信機が所定の数だけ備えられている。
【0028】TDMAにおける基地局及び移動局間の基
本的な通信形態は以下の如くである。図4は、3多重の
TDMA方式の通信形態を示している。図4において、
(a)は1つの移動局(第1通信局)の送受信モードを
示しており、移動局から基地局(第2通信局)への送信
期間である上り期間と、基地局から移動局への送信期間
である下り期間とが時分割でかつ交互に繰り返されてい
る。そして移動局は、上り期間の例えば先頭に割り当て
られた所定時間帯(タイムスロットとも呼ばれている)
に送信動作を行い、下り期間の同じく先頭に割り当てら
れた所定時間帯に受信動作を行う。一方基地局では、こ
の移動局の送受信動作にほぼ同期して、上り期間で受信
を、下り期間で送信を行う。
【0029】移動局の送信動作期間すなわち1フレーム
に対応する送信データのフォーマットの一例は、図4の
(b)及び(c)に示される。この送信データは、制御
チャネルにおいて、先頭から順に過渡応答用ランプタイ
ム(R)、プリアンプル(PR)、同期ワード(ユニー
クワード:UW)、チャネル種別(CI)、相手局の呼
出符号である着識別符号(DA)、自局の呼出符号であ
る発識別符号(OA)、リンクチャネル割り当て等のた
めの制御データ、そして誤り検出用付加情報(CRC:
Cyclic Redundancy Check )からなる。通信チャネルに
おける送信データは、先頭から順に過渡応答用ランプタ
イム(R)、プリアンプル(PR)、同期ワード(ユニ
ークワード:UW)、チャネル種別(CI)、通信デー
タ、そして誤り検出用付加情報(CRC)からなる。な
お、隣合う送受信通信時間帯の間には通常所定数ビット
分のガードタイムが置かれ、また送信データ中には適宜
パイロット信号が挿入されるが、ここでは省略してい
る。
【0030】なお、図4は移動局の送信態様を主体に示
しているが、基地局の送信態様(すなわち移動局の受信
態様)においても、(b)及び(c)と同等のフォーマ
ットの送信データが移動局に送信される。図5は、通信
の開始から終了までの動作が示されており、本発明によ
る基地局及び移動局のアンテナ制御及びチャネル割当制
御を含む処理動作が含まれている。
【0031】図5において、先ず制御チャネルにおいて
基地局から移動局に着呼または発呼がなされる(S
1)。これに応答して、移動局は、キーボード20の操
作に基づくリンクチャネル確立要求の制御データを含む
送信波をアンテナ1より輻射する(S2)。基地局は、
制御チャネルにおけるこの移動局から基地局へのリンク
チャネル確立要求を受けると、移動局の所在位置を示す
情報を要求する制御データを含む送信波をアンテナ1か
ら輻射する(S3)。移動局は、この位置情報要求を受
け取ると、GPS30から得られる自局の位置情報をC
PU19に取り込み、CPU19は、取り込んだ位置情
報に対応する信号をDSP11をして所定のフォーマッ
ト化ないし変調を施させかつ送信波に含ませてアンテナ
1から輻射し、基地局への位置情報の応答を行う(S
4)。これによって基地局は、移動局の位置情報を得る
と、既述の如きこの移動局との通信に使用すべきチャネ
ルの割当処理を行う(S5)。
【0032】すなわち、かかるチャネル割当処理は、上
記7.に従う。チャネル割当処理の前においては、例え
ば図6に示されるように、基地局Bは、既に通信(通
話)中の各移動局M1〜M3の位置(x1 ,y1 ),
(x2 ,y2 ),(x3 ,y3 )とその焦点の絞り度
(放射指向特性における放射ビームの方向及び送信電力
(もしくは見通しの程度)=ベクトルDd1 ,Dd2
Dd3 、及び放射ビームの尖鋭の度合い=ビームD01
D02,D03の形状)の所要データをCPU19に予め記
憶している。図6の例では、移動局M1〜M3の通信が
同じ搬送波周波数F1で行われている最中であり、他に
通信をしている移動局はないものとしている。図5の行
程S1で着呼の対象となった新たな移動局が移動局M4
でありその位置が(x4 ,y4 )である場合、基地局の
CPU19は、チャネル割当処理において、移動局M1
〜M3に関する記憶データ及び新たな移動局M4の位置
情報(x 4 ,y4 )に基づいて、移動局M4に対し搬送
波周波数F1で通信を行いかつ絞り込み制御をしたとき
に干渉が生じるかどうかを所定のアルゴリズムにより判
定する。
【0033】このCPU19が実行するアルゴリズムに
は、RSSIによって得られる例えば基地局が行程S4
において受信した新たな移動局からの電波の受信電界強
度が、どの程度のものかを判断して当該基地局−移動局
間の見通しを判定する処理を含むことが好ましい。つま
り制御チャネルではある特定の送信電力及び指向性にて
移動局が電波を発するようになされ、CPU19は、測
定した受信電界強度から移動局から基地局までの間の電
波の減衰量を把握する。CPU19は、この減衰量が移
動局から基地局まで距離の割りに小なるとき、その程度
に応じて見通しが良好であるものと判断し、逆に大なる
ときはその程度に応じて見通しが不良であると判断す
る。そしてCPU19は、その見通しの程度に応じ放射
すべきビームの形状及び送信電力を決定する。従ってC
PU19は、当該新たな移動局に向けた放射方向だけで
なくその決定した形状及び送信電力での放射ビームで新
たな移動局との通信を行った場合を推算して他の移動局
の通信に干渉を生じないかどうかを判定するのである。
なお、見通しの判定は、移動局で行うようにすることも
できるが、移動局側の通信機器の構成及び動作の簡素化
等を考慮すれば、本例のように基地局で行う方が有利で
ある。
【0034】図6の場合、移動局M4は、ビームD0
1 ,D02 ,D03 に離れた位置にあり、また、基地局ま
での見通しも比較的良いので、絞り込み制御をすれば図
示の如きビームD04が形成され搬送波周波数F1で通信
を行っても干渉が起きないものと想定される。このこと
が上記アルゴリズムにより判定されると、新たな移動局
M4にも既に使われている搬送波周波数F1を割り当て
るのである。
【0035】これとは異なり、図5の行程S1で着呼の
対象となった新たな移動局が移動局M5でありその位置
が(x5 ,y5 )である場合、基地局のCPU19は、
チャネル割当処理において、移動局M1〜M3に関する
記憶データ及び新たな移動局M5の位置情報(x5 ,y
5 )に基づいて、移動局M5に対し搬送波周波数F1で
通信を行いかつ絞り込み制御をしたときに干渉が生じる
かどうかを同じく所定のアルゴリズムにより判定する。
この場合、移動局M5は、ビームD01の近くに位置し、
絞り込み制御をしたとしても形成されるビームD05はビ
ームD01と空間的に重複するので、搬送波周波数F1で
通信を行うと干渉が起きてしまうものと想定される。こ
のことが上記アルゴリズムにより判定されると、新たな
移動局M5には搬送波周波数F1を割り当てず、他の搬
送周波数F2を割り当てるのである。
【0036】さらに別の場合も考えられる。図5の行程
S1で着呼の対象となった新たな移動局が移動局M6で
ありその位置が(x6 ,y6 )である場合、基地局のC
PU19は、チャネル割当処理において、移動局M1〜
M3に関する記憶データ及び新たな移動局M6の位置情
報(x6 ,y6 )に基づいて、移動局M6に対し搬送波
周波数F1で通信を行いかつ絞り込み制御をしたときに
干渉が生じるかどうかを同じく所定のアルゴリズムによ
り判定する。この場合、移動局M6は、ビームD01,D
02から比較的離れているものの、見通しが悪く、移動局
M6に確実に電波の到達をなすためには放射ビームの幅
を広くかつ送信電力を比較的大なるものにしなければな
らない。故に絞り込み制御をして形成されるビームD06
はビームD01もしくはD02と空間的に重複するので、搬
送波周波数F1で通信を行うと干渉が起きてしまうもの
と想定される。このことが上記アルゴリズムにより判定
されると、新たな移動局M6には搬送波周波数F1を割
り当てず、他の搬送周波数F2を割り当てる。もしも移
動局M6の位置が見通しが良ければ、絞り込み制御によ
って狭い幅のビームD06´を形成することができ、使用
中の搬送波周波数F1を割り当てることができたのであ
る。
【0037】図6では新たな移動局が着呼されたときに
既に使用されている搬送波周波数が1つであった場合の
チャネル割当について説明したが、既に使用されている
搬送波周波数が複数であった場合にも、同様の趣旨でチ
ャネル割当が行われる。つまり絞り込み制御とともに新
たな移動局と通信を行っても他の移動局の通信に干渉を
与えない搬送波周波数を選定するのである。
【0038】例として図7に新たな移動局が着呼された
ときに既に2つの搬送波周波数F1,F2が移動局M1
〜M4を対象に使用されている場合が示される。新たな
移動局M5へのチャネル割当は、移動局M5の通信に搬
送周波数F1を採用しかつ絞り込み制御をしたときにチ
ャネルCH1,CH2に干渉を与えるかどうか(もしく
はチャネルCH5に干渉を生じるか)が判定される。こ
の場合のようにチャネルCH1に干渉を与えてしまうと
判定されると、搬送周波数F1の割当を断念し、次いで
移動局M5の通信に搬送周波数F2を採用しかつ絞り込
み制御をしたときにチャネルCH3,CH4に干渉を与
えるかどうか(もしくはチャネルCH5に干渉を生じる
か)が判定される。そして、この場合のようにチャネル
CH3,CH4のどれにも干渉を与えないと判定される
と、移動局M5の通信には搬送波周波数F2が初めて採
用されるのである。
【0039】また、新たな移動局M6へのチャネル割当
も、同様に、干渉を生じることなく、絞り込み制御をし
て搬送周波数F1,F2を移動局M6との通信に採用し
得るか否かが順次判定される。ここで移動局M6は、見
通しが悪く絞り込み制御を行ってもビームD06の如き広
域に亘る形状とならざるを得ず、搬送波周波数F1,F
2のどちらを採用してもチャネルCH2,CH4のいず
れかに干渉を与えてしまう。従ってこの場合移動局M6
の通信には、F1,F2とは異なる搬送周波数F3が採
用される。
【0040】基地局は、このように各場合に適応する搬
送波周波数の割当演算をCPU19において行うが、基
地局は、かかる搬送波周波数の割当のみならず、移動局
が制御すべき移動局の送信波の放射特性(放射ビームの
方向やビームの幅(形状)、送信電力)をも推算する。
勿論基地局自身が制御すべき放射特性も上記アルゴリズ
ムの実行結果に基づき保持しておく。
【0041】かくして行程S5においては、基地局が確
定させた搬送波周波数を示す割当周波数信号を含む制御
データ、及び判定見通し信号を含みかつ移動局の放射特
性を示す制御データを有する送信波をアンテナ1から輻
射し、移動局がこれを受信し制御データの内容から移行
すべきリンクチャネルならびに制御すべきアンテナ1か
らの電波放射特性を識別する。
【0042】次いで基地局及び移動局は、それぞれ確定
したリンクチャネル(通信チャネル)への移行を行うと
ともに、保持した放射特性及び識別した放射特性となる
よう絞り込み制御を行う(S6B,S6M)。リンクチ
ャネルへの移行は、VCO9によって受信周波数を、V
CO15によって送信周波数を、確定した搬送波周波数
に対応するよう制御することで行われる。絞り込み制御
(アンテナ制御)では、保持もしくは識別した放射特性
となるよう、CPU19は、アレイアンテナ1に対し放
射ビームの方向及びビーム形状を制御するアンテナ制御
信号を供給し、またDSP11を介して電力増幅器17
に電力制御信号を供給する。
【0043】通信チャネルへ移行すると、先ず、移動局
が基地局へ同期バーストを供給し(S10)、基地局か
ら移動局へ同期バーストを供給する(S11)。そし
て、移動局から基地局への通信モード設定要求の供給が
行われ(S12)、基地局から通信モード設定に対する
応答が行われる(S13)。さらに移動局から基地局へ
の着呼応答の供給がなされ(S14)、基地局から移動
局への呼設定の供給がなされると(S15)、移動局は
当該呼設定に対する応答を行い(S16)、通話とな
る。
【0044】通話の終了において移動局は、キーボード
20の操作に基づく基地局との通話を断とすることを知
らせる制御データを含む送信波をアンテナ1より輻射す
る(S20)。基地局は、これを受け使用していた通信
チャネルの解放を行う(S21)。移動局が制御チャネ
ルを含む無線チャネルの切断をさらに要求すると(S2
2)、基地局は、移動局に対する無線チャネルを切断し
その通信を断とする(S23)。
【0045】上述したような基地局及び移動局の放射特
性の制御によって、両局においては図8に示されるよう
な通信形態をなすことができる。図8は、3多重の複数
波TDMA方式の通信形態であって、基地局側の1フレ
ーム構成を示しており、先の図6の例に従っている。基
地局は、新たな移動局M4が出現する前において、移動
局M1〜M3とアンテナ放射特性の振り分けによる同一
搬送周波数F1の個別チャネルでの通信がなされる。す
なわち図8の(a),(b),(c)に示されるよう
に、基地局は、上り期間において同一の受信時間帯で移
動局M1,M2,M3からの各電波を受信し、しかもそ
の間においては各電波の放射方向でどの移動局からの電
波なのかを識別するようにしている。また、下り期間に
おいても、同一の送信時間帯で移動局M1,M2,M3
への各電波を送信し、そしてその間においては各対応す
る移動局に向けた放射特性の制御を伴う。このように基
地局は、送受信電波の異なる放射特性によって同一の搬
送周波数及び時間帯で複数の移動局と通信することを可
能としている。これは、基本的に、基地局自身が図3の
如き送受信機を複数備え、そのうち第1ないし第3の送
受信機が(a),(b),(c)のフレーム系列を担当
し、同一の送受信時間帯でそれぞれに定められた放射特
性にて通信を行うことで実現している。新たな移動局M
4が出現しても、その通信には移動局M1〜M3と同じ
搬送波周波数F1が割り当てられ、図8の(d)の如く
書くことができる。この場合、基地局における第4の送
受信機が(d)のフレーム系列を担当し、第1ないし第
3の送受信機とともに同一の送受信時間帯でそれぞれに
定められた放射特性にて通信が行われる。新たな移動局
M5やM6が出現した場合は、別の搬送周波数F2がそ
の通信に割り当てられるので、第5の送受信機によって
図8の(e)のように異なる搬送波周波数F2のフレー
ム系列が形成される。
【0046】図8の(a)〜(e)の各系列では、それ
ぞれ上り期間及び下り期間に空きの通信時間帯すなわち
空きチャネルがあるものとして描かれている。この空き
チャネルは、TDMA方式においては当然使用可能なも
のである。要するに、従来TDMA方式においては1つ
の搬送波周波数を使って通信するのに唯1つのフレーム
系列で3つのチャネルしか割り当てられなかったのであ
るが、本実施例によれば、搬送波周波数F1のフレーム
系列は、(a),(b),(c),(d)と4つ形成す
ることができ、しかもフレーム系列毎に3つのチャネル
を有することができるので、合計で12ものチャネルを
1つの搬送波周波数で担うことができるのである。な
お、絞り込み制御をしても、新たなフレーム系列を形成
することができなくなってから以降において、順次使用
可能なフレーム系列の空きチャネルを使用するようにし
ても良いし、ある1つのフレーム系列(例えば図8の
(a))のチャネルを全て使用した後にのみ絞り込み制
御を行って別のフレーム系列(例えば図8の(b))を
形成する、という動作を繰り返すようにしても良い。
【0047】なお、上述の通信システムにおいては、変
調方式として16QAMが採用され、通信方式としてT
DMAが採用されているが、これらのことに特に限定さ
れないことは勿論である。また、移動局の位置情報を検
出する手段として移動局に設けられたGPSを挙げた
が、移動局の位置を検出する方法は、他にも種々周知の
ものを採用し得ることは勿論である。但し、GPSを採
用した場合は、その検出精度ないしはコストパフォーマ
ンス等の面で有利となり得る。かくして本発明は、所定
のサービスエリアに所定の周波数で無線通信を提供する
システム一般に適用可能であり、各構成要素の設計的な
改変を行い得ることも勿論である。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の周波数の有
効利用法およびこれを用いた通信システムによれば、周
波数利用率を飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】大ゾーン構成に本発明の手法を適用した場合の
模式図。
【図2】小ゾーン構成に本発明の手法を適用した場合の
模式図。
【図3】本発明による一実施例のTDMA方式通信装置
の構成を示すブロック図。
【図4】図3の通信装置の動作例として3重のTDMA
方式の通信形態を示す図。
【図5】図3の通信装置の動作例として基地局及び移動
局の通信の開始から終了までの態様を示す行程図。
【図6】図5におけるチャネル割当及びアンテナ制御の
さらに詳しい態様の一例を示す模式図。
【図7】図5におけるチャネル割当及びアンテナ制御の
さらに詳しい態様の他の例を示す模式図。
【図8】本発明による通信システムが可能とする通信形
態を示すタイムチャート。
【符号の説明】
B,B1〜B7 基地局 M,M1〜M6,M11,M12,M21,M22,M31,M3
2,M41,M42,M51,M52,M61,M62,M71,M72
移動局 1 アレイ・アンテナ 2 アンテナスイッチ 3 受信部 4 送信部 5,7 BPF 6 高周波増幅器 8 ダウンコンバータ 9,15 VCO 10 A/D変換器 11 DSP 12 チャネルコーディング論理回路 13 D/A変換器 14 アップコンバータ 16 前置増幅器 17 電力増幅器 19 CPU 20 キーボード 21 ボイスCODEC 22 データ入出力インタフェース 23 マイクロホンアンプ 24 スピーカアンプ 25 マイクロホン 26 スピーカ 30 GPS

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの無線ゾーンにおいて割
    り当てられた周波数で電波の送受信を行う基地局及び移
    動局を有する通信システムであって、前記無線ゾーンの
    1つにおいて、前記基地局は、前記移動局の位置に向け
    て前記移動局に対する電波の放射指向性を制御し、前記
    移動局は、前記基地局の位置に向けて前記基地局に対す
    る電波の放射指向性を制御し、 前記基地局は、通信中のチャネルに使用されている周波
    数と同一周波数で、接続すべき新たな移動局の位置に向
    けて放射指向性を制御しつつ電波を放射しても前記通信
    中のチャネルに実質的に干渉を与えないものと判断した
    場合にのみ、自局において前記同一周波数を前記新たな
    移動局に対する電波の送受信に割り当てかつ前記新たな
    移動局の位置に向けて放射指向性を制御するとともに、
    前記同一周波数を示す割当周波数信号及び前記新たな移
    動局の前記基地局に対する電波の放射指向性を制御する
    ための制御信号を生成してこれを前記移動局に送信し、 前記基地局は、通信中のチャネルに使用されている周波
    数と同一周波数で、接続すべき新たな移動局の位置に向
    けて放射指向性を制御しつつ電波を放射しても前記通信
    中のチャネルに実質的に干渉を与えないものと判断でき
    なかった場合は、自局において通信中のチャネルに使用
    されていない異周波数を前記新たな移動局に対する電波
    の送受信に割り当てかつ前記新たな移動局の位置に向け
    て放射指向性を制御するとともに、前記異周波数を示す
    割当周波数信号及び前記新たな移動局の前記基地局に対
    する電波の放射指向性を制御するための制御信号を生成
    してこれを前記移動局に送信し、 前記移動局は、前記割当周波数信号及び前記制御信号を
    受信し、これに応じて放射指向性を制御しかつ前記基地
    局に対する電波の送受信を行い、 前記基地局は、前記新たな移動局の位置と、前記新たな
    移動局からの電波の受信電界強度もしくは前記新たな移
    動局における前記基地局からの電波の受信電界強度とに
    基づいて、前記移動局までの電波の伝搬における見通し
    の程度を判定し、前記見通しの程度に応じて自局におけ
    る放射ビームの幅を制御するとともに、前記見通しの程
    度を示す判定見通し信号を生成してこれを前記移動局に
    送信し、かつ 前記移動局は、前記判定見通し信号を受信
    してこれに応じて自局における放射ビームの幅をさらに
    制御することを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 前記基地局は、前記見通しの程度もしく
    は前記放射ビームの幅に応じて自局における前記新たな
    移動局に対する電波の送信電力をもさらに制御し、 前記移動局は、受信した判定見通し信号に応じて自局に
    おける送信電力をもさらに制御することを特徴とする
    求項1記載の通信システム。
  3. 【請求項3】 前記基地局及び移動局は、それぞれアレ
    イ・アンテナを有し、このアレイ・アンテナによって各
    局の放射指向性を制御することを特徴とする請求項1記
    載の通信システム。
  4. 【請求項4】 前記無線ゾーンは複数の小ゾーンであ
    り、前記小ゾーン毎に、前記基地局は、前記移動局の位
    置に向けて前記移動局に対する電波の放射指向性を制御
    し、前記移動局は、前記基地局の位置に向けて前記基地
    局に対する電波の放射指向性を制御することを特徴とす
    請求項1記載の通信システム。
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