JP3223773U - 既設冷媒配管の洗浄装置 - Google Patents

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哲夫 岡田
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Abstract

【課題】既設冷媒配管の洗浄装置を提供する。【解決手段】既設冷媒配管の洗浄装置1は、液側配管4内及びガス側配管5内を流れる洗浄用冷媒の流れを切り換える第1冷媒切換器20と第1冷媒切換器から流入した洗浄用冷媒に含まれる微細な異物を除去するミクロフィルタ21とミクロフィルタから流入した洗浄用冷媒を気化させて油分を分離する分離装置22と分離装置から流入した洗浄用冷媒に含まれている異物を除去する洗浄器23と洗浄器から流入した異物を除去するドライヤ24とドライヤから流入した洗浄用冷媒を液化して回収する第1回収機26及び第2回収機27と第1回収機及び第2回収機から流入した洗浄用冷媒の流れを2方向に切り換える第2冷媒切換器28と第2冷媒切換器から第1冷媒切換器へ流入する洗浄用冷媒を冷却又は加熱する熱交換器29と液側配管内及びガス側配管5内を洗浄した洗浄用冷媒を回収する冷媒回収装置30とを備える。【選択図】図1

Description

本考案は、オフィスビルや工場等に設置されている業務用の冷暖房システム、或いは、個人住宅やマンション等の建物に設置されている家庭用の冷暖房システムの室外機や室内機を新しいものに取り換える際に、室外機と室内機とを接続していた既設の冷媒配管、即ち、既設の液側配管及びガス側配管の内部を洗浄する既設冷媒配管の洗浄装置に係り、特に、既設の液側配管内及びガス側配管内に残っている油分や金属粉、スラッジ(油の老廃物)、酸化物、水分といった異物を取り除く既設冷媒配管の洗浄装置に関する。
一般に、業務用の冷暖房システムや家庭用の冷暖房システムにおいては、室外機や室内機を新しいものに交換する際に、室外機と室内機とを接続していた既設の冷媒配管(液側配管及びガス側配管)の寿命に余裕がある場合には、既設の冷媒配管を再利用することが行われている。
ところで、既設の液側配管内及びガス側配管内には、室外機の圧縮機に用いられていた潤滑油の一部や圧縮機の摺動部分の摩耗によって生じる金属粉が残っている。また、油分や金属粉の他にスラッジや酸化物、水分も残留している。
そのため、液側配管内やガス側配管内に油分や金属粉、スラッジ等の異物が残っている状態で室外機や室内機を新しいものに交換した冷暖房システムを運転すると、圧縮機が故障したり、或いは、膨張弁やキャピラリーチューブに詰まり等の不具合を生じたりして、冷暖房システムの信頼性を著しく損なうことになる。
そこで、室外機や室内機を新しいものに交換した冷暖房システムにおいては、既設の液側配管内及びガス側配管内に残っている油分や金属粉、スラッジ等の異物を取り除くことが行われている。
従来、既設の冷媒配管内(液側配管内及びガス側配管内)に残っている油分等の異物を取り除く既設冷媒配管の洗浄装置としては、例えば、特開2004-278859号公報(特許文献1参照)に開示された配管洗浄装置が知られている。
即ち、前記配管洗浄装置60は、図10に示す如く、圧縮機61、四方弁62、熱交換器63、膨張弁64、レシーバ65、2つの阻止弁66,67及びアキュムレータ68を備えた室外機69と、熱交換器70及び膨張弁71を備えた室内機72とを接続する液側配管73及びガス側配管74にバルブキット75を介して接続されており、液側配管73、ガス側配管74及び室内機72に冷媒を流して既設の冷媒配管である液側配管73及びガス側配管74を冷媒により洗浄するようにしたものである。
即ち、前記配管洗浄装置60は、図10に示す如く、冷媒を吸引して圧縮する圧縮機76と、圧縮機76の吸引側に設けられ、冷媒を減圧する減圧器77(キャピラリ)と、圧縮機76と減圧器77との間に設けられ、減圧器77で減圧された冷媒を滞留させて異物を沈殿させると共に、冷媒から生じるガス冷媒を圧縮機76へ排出する異物回収容器78と、圧縮機76の吐出側に設けられ、圧縮機76で圧縮された冷媒が流入するオイルセパレータ79と、オイルセパレータ79から排出されたガス冷媒を凝縮する二つの熱交換器80,81と、圧縮機76から吐出される冷媒が流入すると共に、予め前記冷媒と同じ種類の冷媒を貯留する冷媒タンク82と、冷媒タンク82内に設けられ、冷媒タンク82内のガス冷媒と液冷媒を設定された割合で混合し、二相の冷媒を吐出する二相冷媒供給器83と、一方の熱交換器81と冷媒タンク82との間に設けられ、冷媒中の水分を除去するドライヤ84と、減圧器77の吸引側と二相冷媒供給器83の吐出側に設けられ、冷媒の吸引と吐出を切り換え可能にする四方弁85とを備えている。
尚、図10において、86及び87はバルブキット75のT字状に分岐する2つの分岐管、88及び89はバルブキット75の二つの阻止弁、90及び91は配管洗浄装置60の2つの阻止弁、92はバルブキット75の阻止弁88と配管洗浄装置60の阻止弁90とを接続する接続管、93はバルブキット75の阻止弁89と配管洗浄装置60の阻止弁91とを接続する接続管である。
而して、前記配管洗浄装置60によれば、室外機69の2つの阻止弁66,67を閉じると共に、バルブキット75の2つの阻止弁88,89と配管洗浄装置60の2つの阻止弁90,91をそれぞれ開放し、配管洗浄装置60の四方弁85を図10に示す状態に切り換えて配管洗浄装置60の圧縮機76を作動させると、液側配管73の端部から油分等の異物を含んだ冷媒が導き出され、異物回収容器78により冷媒中の異物が回収されると共に、オイルセパレータ79により冷媒中の油分が分離される。
異物及び油分が回収された冷媒は、2つの熱交換器80,81により凝縮され、高圧の液冷媒又は気液二相冷媒となって冷媒タンク82へ流入し、冷媒タンク82内の二相冷媒供給器83によりガス冷媒と液冷媒を設定された割合で混合されてからガス側配管74の端部に戻る。
ガス側配管74の端部に戻った冷媒は、ガス側配管74、室内機72内及び液側配管73を通って再度配管洗浄装置60内に流入し、配管洗浄装置60により洗浄されてからガス側配管74、室内機72内、液側配管73及び配管洗浄装置60内を循環する。
このように、前記配管洗浄装置60は、洗浄すべき既設の液側配管73内及びガス側配管74内に残留していた冷媒と同じ冷媒を循環させて液側配管73内及びガス側配管74内を洗浄することで、液側配管73内及びガス側配管74内に残って油分と冷媒とを溶け合わせることができ、比較的容易に油分を回収することができる。
また、前記配管洗浄装置60は、配管洗浄装置60の四方弁85を切り換え操作することにより液側配管73内、ガス側配管74内及び室内機72内を流れる冷媒の向きを逆転させることができ、液側配管73及びガス側配管74の逆洗浄を行える。
特開2004-278859号公報
しかし、上述した配管洗浄装置60は、主として液側配管73内及びガス側配管74内に残留している油分(室外機69の圧縮機61で使用していた潤滑油)を回収するものであり、液側配管73内及びガス側配管74内に残留している金属粉やスラッジ、酸化物等を十分に除去することは困難であった。
その結果、室外機69や室内機72を新しいものに交換しても、液側配管73内及びガス側配管74内に金属粉やスラッジ等の異物が残っているため、室外機69の圧縮機61が故障したり、或いは、膨張弁64に詰まり等の不具合を生じたりして、冷暖房システムの信頼性を著しく損なうことになる。
本考案は、上記課題を解決するために為されたものであり、既設の冷媒配管である液側配管内及びガス側配管内に残っている油分や金属粉、スラッジ、酸化物、水分といった異物を確実且つ良好に除去できるようにした既設冷媒配管の洗浄装置を提供することをその主たる目的とする。
上記目的を達成するため、本考案に係る既設冷媒配管の洗浄装置は、室外機と室内機を接続する既設の冷媒配管である液側配管及びガス側配管を洗浄用冷媒により洗浄し、液側配管内及びガス側配管内に残っている油分や金属粉、スラッジ、酸化物、水分といった異物を除去する既設冷媒配管の洗浄装置であって、液側配管及びガス側配管に接続され、液側配管内及びガス側配管内を流れる洗浄用冷媒の流れを切り換え可能な第1冷媒切換器と、第1冷媒切換器に接続され、第1冷媒切換器から流入した洗浄用冷媒に含まれる微細な異物を除去するミクロフィルタと、ミクロフィルタに接続され、ミクロフィルタから流入した洗浄用冷媒を気化させて洗浄用冷媒と油分を分離する分離装置と、分離装置に接続され、分離装置から流入した洗浄用冷媒に含まれている異物を除去する洗浄器と、洗浄器に接続され、洗浄器から流入した洗浄用冷媒に含まれている異物を除去するドライヤと、ドライヤに分配器を介して接続され、ドライヤから流入した洗浄用冷媒を液化して回収する第1回収機及び第2回収機と、第1回収機及び第2回収機に接続され、第1回収機及び第2回収機から流入した洗浄用冷媒の流れを2方向に切り換え可能な第2冷媒切換器と、第1冷媒切換器及び第2冷媒切換器に接続され、第2冷媒切換器から第1冷媒切換器へ流入する洗浄用冷媒を冷却又は加熱する熱交換器と、第2冷媒切換器に接続され、液側配管内及びガス側配管内を洗浄した洗浄用冷媒を回収する冷媒回収装置と、を備えていることを特徴とする。
前記第1冷媒切換器は、両端部に接続口を有する第1配管と、第1配管に分岐状に接続された第2配管と、第2配管と交差する状態で第1配管に分岐状に接続された第3配管と、第1配管に平行状に配置され、両端部に接続口を有すると共に、第2配管及び第3配管の端部がそれぞれ分岐状に接続された第4配管と、第1配管の第2配管が接続された箇所と第3配管が接続された箇所の間に設けた第1電磁弁と、第2配管に設けた第2電磁弁と、第3配管に設けた第3電磁弁と、第4配管の第2配管が接続された箇所と第3配管が接続された箇所の間に設けた第4電磁弁と、第1配管に設けた第1サイトグラスと、第2配管に設けた第2サイトグラスと、を備えていることが好ましい。
前記第1冷媒切換器の第1配管及び第2配管にサイトグラスをそれぞれ設けることが好ましい。
前記ミクロフィルタの入口側及び出口側に洗浄用冷媒をバイパスさせる開閉弁を備えたバイパス配管を接続し、バイパス配管の一端部とミクロフィルタの入口との間に複数の開閉弁とサイトグラスを設け、また、バイパス配管の他端部とミクロフィルタの出口との間に複数の開閉弁とサイトグラスを設けることが好ましい。
前記分離装置は、ミクロフィルタに接続され、入口及び出口を有すると共に、内部に洗浄用冷媒に含まれている油分を付着させる複数の金属製タワシを収容した第1分離タンクと、第1分離タンク及び洗浄器に接続され、入口及び出口を有すると共に、内部に洗浄用冷媒に含まれている油分を付着させる複数の金属製タワシを収容した第2分離タンクと、第1分離タンク及び第2分離タンクを湯煎する湯煎装置と、を備えていることが好ましい。
前記湯煎装置は、第1分離タンク及び第2分離タンクが浸漬される温水を貯留する温水槽と、温水槽内の温水を加熱して所定の温度以上に保つ電気ヒータと、を備えていることが好ましい。
前記洗浄器は、開閉可能なケースと、ケース内に収容され、洗浄用冷媒に含まれている磁性を有する異物を除去するマグネットフィルタと、ケース内に収容され、マグネットフィルタに直列状に接続されて洗浄用冷媒に含まれている異物を除去するフィルタと、を備えていることが好ましい。
前記第2冷媒切換器は、第1回収機に接続される第1開閉弁と、第2回収機に接続される第2開閉弁と、熱交換器に接続される第3開閉弁と、第1開閉弁及び第2開閉弁と第3開閉弁とを接続する二股状流路と、二股状流路の二股部の一方に連通状に接続され、冷媒回収装置に接続される第4開閉弁と、二股状流路の二股部の一方に連通状に接続され、液側配管内及びガス側配管内に洗浄用冷媒を充填するため第5開閉弁と、二股状流路の二股部の一方に設けた第6開閉弁と、二股状流路の二股部の他方に設けた第7開閉弁と、を備えていることが好ましい。
前記冷媒回収装置は、第2冷媒切換器に接続され、液化された洗浄用冷媒を冷却する冷媒冷却器と、冷媒冷却器に接続され、冷媒冷却器から供給された洗浄用冷媒を回収する回収タンクと、を備えていることが好ましい。
本考案に係る既設冷媒配管の洗浄装置は、洗浄用冷媒に含まれる微細な異物を除去するミクロフィルタと、洗浄用冷媒を気化させて洗浄用冷媒と油分を分離する分離装置と、洗浄用冷媒に含まれている金属粉等の異物を除去する洗浄器と、洗浄用冷媒に含まれている水分等の異物を除去するドライヤとを備えているため、既設の冷媒配管である液側配管内及びガス側配管内に残留している油分や金属粉、スラッジ、酸化物、水分といった異物を確実且つ良好に除去することができる。
また、本考案に係る既設冷媒配管の洗浄装置は、洗浄用冷媒を液化して回収する第1回収機及び第2回収機と、液化した洗浄用冷媒を回収する冷媒回収装置とを備えているため、液側配管内及びガス側配管内の洗浄に使用した洗浄用冷媒を確実且つ良好に回収することができる。
本考案の実施形態に係る既設冷媒配管の洗浄装置を接続した冷暖房システムの一例を示す概略系統図である。 本考案の実施形態に係る既設冷媒配管の洗浄装置の概略系統図である。 洗浄装置の洗浄器の概略図である。 ガス側配管内及び液側配管内等に洗浄用冷媒を充填する状態を示す洗浄装置の概略系統図である。 洗浄用冷媒をガス側配管から液側配管へ流している状態を示す洗浄装置の概略系統図である。 洗浄用冷媒を液側配管からガス側配管へ流している状態を示す洗浄装置の概略系統図である。 洗浄用冷媒を冷媒回収装置に回収している状態を示す洗浄装置の概略系統図である。 ガス側配管内及び液側配管内等に残っている洗浄用冷媒を小型の第2回収機で流し、第2回収機で流した洗浄用冷媒を大型の第1回収機で冷媒回収装置に回収する状態を示す洗浄装置の概略系統図である。 第2冷媒切換器や冷媒冷却器等に残っている洗浄用冷媒を小型の第2回収機で回収タンクに回収する状態を示す洗浄装置の一部概略系統図である。 従来の配管洗浄装置を接続した空気調和機の概略系統図である。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本考案の実施形態に係る既設冷媒配管の洗浄装置1を接続した冷暖房システムの一例を示し、当該冷暖房システムは、室外機2の室外回路と室内機3の室内回路とを液側配管4及びガス側配管5により接続して閉鎖された冷媒回路を形成し、当該冷媒回路内に冷媒(例えば、HFC系の冷媒)を封入し、冷媒を冷媒回路内で循環させて蒸発又は凝縮させることにより室内の冷房又は暖房を行うものである。
具体的には、前記室外機2は、圧縮機6、四方切換弁7、室外側熱交換器8、室外ファン9、室外側膨張機構10(膨張弁やキャピラリーチューブ)、サービスポート付の液側閉鎖弁11及びサービスポート付のガス側閉鎖弁12等を備えており、ガス側閉鎖弁12、圧縮機6、四方切換弁7、室外側熱交換器8、室外側膨張機構10及び液側閉鎖弁11を室外側配管13で順次接続することにより室外回路が形成されている。
また、前記室内機3は、室内側熱交換器14、室内ファン15、室内側膨張機構16(膨張弁やキャピラリーチューブ)、液側継手17及びガス側継手18等を備えており、液側継手17、室内側膨張機構16、室内側熱交換器14及びガス側継手18を室内側配管19で順次接続することにより室内回路が形成されている。
更に、前記室外機2の液側閉鎖弁11と室内機3の液側継手17とを液側配管4で接続し、また、前記室外機2のガス側閉鎖弁12と室内機3のガス側継手18とをガス側配管5で接続することにより冷暖房システムの冷媒回路が形成されている。
而して、前記冷暖房システムにおいては、四方切換弁7を切り換え操作して圧縮機6から吐出された冷媒を、図1の実線矢印に示すように、四方切換弁7、室外側熱交換器8、室外側膨張機構10、液側閉鎖弁11、液側配管4、室内側膨張機構16、室内側熱交換器14、ガス側配管5、ガス側閉鎖弁12、四方切換弁7及び圧縮機6の順に流すことにより冷房運転を行い、また、四方切換弁7を切り換え操作して圧縮機6から吐出された冷媒を、図1の破線矢印に示すように、四方切換弁7、ガス側閉鎖弁12、ガス側配管5、室内側熱交換器14、室内側膨張機構16、液側配管4、液側閉鎖弁11、室外側膨張機構10、室外側熱交換器8、四方切換弁7及び圧縮機6の順に流すことにより暖房運転を行うようになっている。
本考案の実施形態に係る既設冷媒配管の洗浄装置1は、冷暖房システムの室外機2や室内機3を新しいものに交換する際に、既設の冷媒配管である液側配管4及びガス側配管5を再利用するときに用いられるものであり、液側配管4内及びガス側配管5内を洗浄用冷媒Rで洗浄し、液側配管4内及びガス側配管5内に残っている油分や金属粉、スラッジ、酸化物、水分といった異物を除去するものである。
即ち、前記既設冷媒配管の洗浄装置1は、図1に示す如く、室外機2側に設けた液側閉鎖弁11のサービスポート及びガス側閉鎖弁12のサービスポートに接続されており、液側配管4、ガス側配管5、室内機3及び洗浄装置1の一部に新しい綺麗な洗浄用冷媒R(例えば、HFC系の冷媒等)を充填し、冷暖房システムを運転することなく、洗浄用冷媒Rを液側配管4、ガス側配管5、室内機3及び洗浄装置1内で循環させつつ、液側配管4内及びガス側配管5内を洗浄し、洗浄用冷媒Rに含まれている異物を除去した後、異物が除去された洗浄用冷媒Rを回収するようにしたものである。
尚、上記の実施形態においては、洗浄装置1を液側閉鎖弁11のサービスポート及びガス側閉鎖弁12のサービスポートに接続したが、他の実施形態においては、室外機2と室内機3とを接続する液側配管4の室外機2側の端部及びガス側配管5の室外機2側の端部に洗浄装置1を接続し、液側配管4内及びガス側配管5内に残留している異物を除去するようにしても良い。
前記既設冷媒配管の洗浄装置1は、図2に示す如く、液側配管4及びガス側配管5に接続され、液側配管4内及びガス側配管5内を流れる洗浄用冷媒Rの流れを切り換える第1冷媒切換器20と、第1冷媒切換器20に接続され、第1冷媒切換器20から流入した洗浄用冷媒Rに含まれる微細な異物を除去するミクロフィルタ21と、ミクロフィルタ21に接続され、ミクロフィルタ21から流入した洗浄用冷媒Rを気化させて洗浄用冷媒Rと油分を分離する分離装置22と、分離装置22に接続され、分離装置22から流入した洗浄用冷媒Rに含まれている金属粉やスラッジ等の異物を除去する洗浄器23と、洗浄器23に接続され、洗浄器23から流入した洗浄用冷媒Rに含まれている水分等の異物を除去するドライヤ24と、ドライヤ24に分配器25を介して接続され、ドライヤ24から流入した洗浄用冷媒Rを液化して回収する第1回収機26及び第2回収機27と、第1回収機26及び第2回収機27に接続され、第1回収機26及び第2回収機27から流入した洗浄用冷媒Rの流れを2方向に切り換える第2冷媒切換器28と、第1冷媒切換器20及び第2冷媒切換器28に接続され、第2冷媒切換器28から第1冷媒切換器20へ流入する洗浄用冷媒Rを冷却又は加熱する熱交換器29と、第2冷媒切換器28に接続され、液側配管4内及びガス側配管5内を洗浄した洗浄用冷媒Rを回収する冷媒回収装置30と、を備えている。
具体的には、前記第1冷媒切換器20は、図1及び図2に示す如く、両端部に接続口を有する第1配管20aと、第1配管20aに分岐状に接続された第2配管20bと、第2配管20bと交差する状態で第1配管20aに分岐状に接続された第3配管20cと、第1配管20aに平行状に配置され、両端部に接続口を有すると共に、第2配管20b及び第3配管20cの端部がそれぞれ分岐状に接続された第4配管20dと、第1配管20aの第2配管20bが接続された箇所と第3配管20cが接続された箇所の間に設けた第1電磁弁20eと、第2配管20bに設けた第2電磁弁20fと、第3配管20cに設けた第3電磁弁20gと、第4配管20dの第2配管20bが接続された箇所と第3配管20cが接続された箇所の間に設けた第4電磁弁20hと、第1配管20aに設けた第1のサイトグラス20iと、第2配管20bに設けた第2のサイトグラス20jと、を備えている。
この第1冷媒切換器20は、第1配管20aの一方の接続口がガス側閉鎖弁12のサービスポートに耐圧性等に優れた可撓性のホース31(又は配管)を介して接続され、また、第4配管20dの一方の端部が液側閉鎖弁11のサービスポートに耐圧性等に優れた可撓性のホース31(又は配管)を介して接続されており、4つの各電磁弁20e,20f,20g,20hを適宜に開閉制御することにより液側配管4内及びガス側配管5内を流れる洗浄用冷媒Rの流れを切り換えることができるようになっている。
前記ミクロフィルタ21は、液側配管4又はガス側配管5から流れて来る洗浄用冷媒Rに含まれている微細な異物を除去するものであり、洗浄用冷媒R中に含まれている1μm程度の異物を除去できる膜状のフィルタ部材21aを一対のフランジ部材21bで気密状に挟持したものである。
このミクロフィルタ21の入口には、第3のサイトグラス32、第1の入口側開閉弁33、第2の入口側開閉弁34を設けた入口側配管35が接続され、また、ミクロフィルタ21の出口には、第4のサイトグラス36、第1の出口側開閉弁37、第2の出口側開閉弁38を設けた出口側配管39が接続されている(図2参照)。
更に、ミクロフィルタ21に接続された入口側配管35及び出口側配管39には、バイパス用開閉弁40を設けたバイパス配管41が接続されている(図2参照)。このバイパス配管41に設けたバイパス用開閉弁40を開放し、入口側配管35及び出口側配管39にそれぞれ設けた第1の入口側開閉弁33及び第2の入口側開閉弁34と第1の出口側開閉弁37及び第2の出口側開閉弁38を閉鎖することにより洗浄用冷媒Rの流れを止めることなく、ミクロフィルタ21のフィルタ部材21aを交換することができる。
そして、ミクロフィルタ21は、ミクロフィルタ21に接続した入口側配管35が耐圧性等に優れた可撓性のホース31(又は配管)を介して第1冷媒切換器20の第4配管20dの他方の接続口に接続されている。
前記分離装置22は、図2に示す如く、ミクロフィルタ21に耐久性等に優れた可撓性のホース31(又は配管)を介して接続された金属製の第1分離タンク42と、第1分離タンク42にホース31(又は配管)を介して接続され、第1分離タンク42よりも容積の小さい金属製の第2分離タンク43と、第1分離タンク42及び第2分離タンク43を湯煎する湯煎装置44と、を備えている。
具体的には、第1分離タンク42は、図2に示す如く、上部に洗浄用冷媒Rの入口及び出口を有する金属製の第1タンク本体42aと、第1タンク本体42aの入口に設けた第1入口側開閉弁42bと、第1タンク本体42aの出口に設けた第1出口側開閉弁42cと、第1タンク本体42a内に配設され、第1タンク本体42aの入口に接続されて下端が開放された第1入口側配管42dと、第1入口側配管42dに設けた第1逆止弁42eと、第1タンク本体42a内に配設され、第1タンク本体42aの出口に接続されて下端が開放されていると共に、第1入口側配管42dよりも長さが短い第1出口側配管42fと、第1タンク本体42a内に収容され、洗浄用冷媒Rに含まれている油分を付着させて洗浄用冷媒Rから油分を分離する複数の金属製タワシ42g(ステンレス製タワシ)とを備えている。
また、第2分離タンク43は、図2に示す如く、上部に洗浄用冷媒Rの入口及び出口を有し、第1分離タンク42の第1タンク本体42aよりも容積の小さい金属製の第2タンク本体43aと、第2タンク本体43aの入口に設けた第2入口側開閉弁43bと、第2タンク本体43aの出口に設けた第2出口側開閉弁43cと、第2タンク本体43a内に配設され、第2タンク本体43aの入口に接続されて下端が開放された第2入口側配管43dと、第2入口側配管43dに設けた第2逆止弁43eと、第2タンク本体43a内に配設され、第2タンク本体43aの出口に接続されて下端が開放されていると共に、第2入口側配管43dよりも長さが短い第2出口側配管43fと、第2タンク本体43a内に収容され、洗浄用冷媒Rに含まれている油分を付着させて洗浄用冷媒Rから油分を分離する複数の金属製タワシ43g(ステンレス製タワシ)とを備えている。
更に、湯煎装置44は、第1分離タンク42及び第2分離タンク43を加温して各分離タンク42,43内に流入した液状の洗浄用冷媒Rを温めて早く気化させるものであり、第1分離タンク42及び第2分離タンク43が浸漬される温水を貯留する温水槽44aと、温水槽44a内の温水を加熱して一定の温度に保つ電気ヒータ44bとを備えている。
本実施形態では、前記湯煎装置44は、温水槽44a内の温水の温度が約30℃以上になるようにより電気ヒータ44bにより温められている。
前記洗浄器23は、分離装置22の第2分離タンク43の出口側に耐圧性等に優れた可撓性のホース31(又は配管)を介して接続され、洗浄用冷媒Rに含まれている異物(金属粉及びスラッジ)を除去するものであり、図3に示す如く、開閉可能な金属製のケース45と、ケース45内に収容され、洗浄用冷媒Rに含まれている磁性を有する異物等を除去するマグネットフィルタ46と、ケース45内に収容され、マグネットフィルタ46に直列状に接続されて洗浄用冷媒Rに含まれている異物を除去するフィルタ47とを備えている。
具体的には、洗浄器23は、マグネットフィルタ46とフィルタ47とを接続配管48により直列状に接続してこれらをケース45内に収容してユニット化したものであり、マグネットフィルタ46には、入口側開閉弁49を設けた入口側配管50が接続され、また、フィルタ47には、出口側開閉弁51を設けた出口側配管52が接続されている。
また、マグネットフィルタ46は、入口及び出口を有する金属製の円筒状のケーシング46aと、ケーシング46a内に収容され、磁性を有する金属粉を除去する複数枚の円盤状の永久磁石46bと、ケーシング46a内に収容され、圧縮された複数枚の円盤状のフェルト製フィルタ材46cとを備えている。
更に、フィルタ47は、入口及び出口を有する金属製の円筒状のケーシング47aと、ケーシング47a内に収容された金属製又はフェルト製のフィルタ部材47bとを備えている。
本実施形態においては、マグネットフィルタ46には、本件出願人が先に出願した特開2015-031476号公報に記載されたマグネットフィルタ使用され、また、フィルタ47には、前記特開2015-031476号公報に記載されたフィルタが使用されている。
前記ドライヤ24は、洗浄器23の出口側に耐久性等に優れた可撓性のホース31(又は配管)を介して接続され、気化した洗浄用冷媒Rに含まれている水分及び酸化物を除去するものであり、入口及び出口を有する金属製の筒状のケーシング内にアルミナ、シリカゲル等で形成されたコアを充填したものであり、従来公知のものと同様構造に構成されている。また、ドライヤ24の入口には、入口側開閉弁24aが、ドライヤ24の出口には、出口側開閉弁24bがそれぞれ設けられている。
前記第1回収機26及び第2回収機27は、ドライヤ24で水分及び酸化物が除去されたガス状の洗浄用冷媒Rを液化して回収するものであり、シリンダ型の圧縮機及び空冷式凝縮器等を備えた所謂従来公知の圧縮式冷媒回収型回収装置である。これらの第1回収機26の吸入口26a及び第2回収機27の吸入口27aは、ドライヤ24の出口に分配器25及び耐久性等に優れた可撓性のホース31(又は配管)を介して接続されている。尚、分配器25は、二股状流路25a及び3つの開閉弁25bを備えている。また、第1回収機26と分配器25とを接続するホース31(又は配管)には、調圧弁53が設けられている。
更に、第1回収機26には、回収能力の高い大型のものが使用され、第2回収機27には、第1回収機26の回収能力よりも低い小型のものが使用されている。
本実施形態においては、第1回収機26及び第2回収機27には、例えば、アサダ株式会社製の回収機(商品名:エコセーバー)が使用されている。尚、第1回収機26及び第2回収機27は、如何なる形式、容量の回収機であっても良いことは勿論である。
前記第2冷媒切換器28は、液側配管4及びガス側配管5等に洗浄用冷媒Rを充填したり、また、第1回収機26及び第2回収機27からの洗浄用冷媒Rを熱交換器29側又は冷媒回収装置30側へ流したりするものである。
即ち、第2冷媒切換器28は、図2に示す如く、第1回収機26の吐出口26bに耐久性等に優れた可撓性のホース31(又は配管)を介して接続される第1開閉弁28aと、第2回収機27の吐出口27bに耐久性等に優れた可撓性のホース31(又は配管)を介して接続される第2開閉弁28bと、熱交換器29に耐久性等に優れた可撓性のホース31(又は配管)を介して接続される第3開閉弁28cと、第1開閉弁28a及び第2開閉弁28bと第3開閉弁28cとを接続する二股状流路28dと、二股状流路28dの二股部の一方に連通状に接続され、冷媒回収装置30に接続される第4開閉弁28eと、二股状流路28dの二股部の一方に連通状に接続され、液側配管4内及びガス側配管5内に洗浄用冷媒Rを充填するため第5開閉弁28fと、二股状流路の二股部の一方に設けた第6開閉弁28gと、二股状流路の二股部の他方に設けた第7開閉弁28hと、第3開閉弁の出口側に設けた第5のサイトグラス28iと、第4開閉弁の出口側に設けた第6のサイトグラス28jと、を備えている
前記熱交換器29は、伝熱管に複数枚のフィンを設けると共に、伝熱管の入口に入口側開閉弁29aを、また、伝熱管の出口に出口側開閉弁29bをそれぞれ設けたものであり、入口側開閉弁29aが耐久性等に優れた可撓性のホース31(又は配管)を介して第2切換器28の第3開閉弁28cの出口側に設けた第5のサイトグラス28iに接続され、また、出口側開閉弁29bが耐久性等に優れた可撓性のホース31(又は配管)を介して第1切換器20の第1配管20aの他方の接続口に接続されている。
この熱交換器29は、液側配管4及びガス側配管5を洗浄用冷媒Rで洗浄する際には、大気中に設置されて第2冷媒切換器28から送られて来た高温の液状の洗浄用冷媒Rを空冷により冷却して第1冷媒切換器20へ供給し、また、液側配管4内及びガス側配管5内に残っている洗浄用冷媒Rを回収する際には、第2冷媒切換器28から送られて来た高温の液状の洗浄用冷媒Rを気化させて第1冷媒切換器20へ供給するものである。
前記冷媒回収装置30は、第2冷媒切換器28の第4開閉弁28eに耐久性等に優れた可撓性のホース31(又は配管)を介して接続され、第1回収機26及び第2回収機27により液化された高温の洗浄用冷媒Rを冷却する冷媒冷却器30aと、冷媒冷却器30aに開閉可能な分岐口を有する配管30bを介して接続され、冷媒冷却器30aから供給された洗浄用冷媒Rを回収する回収タンク30cと、を備えている。
前記冷媒冷却器30aは、第1回収機26及び第2回収機27で液化した高温の洗浄用冷媒Rを散水による蒸発熱及び空気流による空冷によって冷却し、低温の液状の洗浄用冷媒Rにするものであり、入口側開閉弁30d、出口側開閉弁30e、フィン付の伝熱管(図示省略)、冷却水散水管(図示省略)、空気送風器機(図示省略)等を備えている。
本実施形態においては、冷媒冷却器30aには、株式会社エイ・シー・ピー製の冷媒冷却器(実用新案登録第3160931号公報参照)が使用されている。この冷媒冷却器30aは、第1回収機26及び第2回収機27で液化された約40℃〜80℃の液状の高温冷媒を約10℃〜40℃の液状の低温冷媒にすることができる。
また、前記回収タンク30cは、従来公知のフロートセンサー付きのフロン回収ボンベであり、分岐口を有する配管30bを介して冷媒冷却器30aに接続され、液状の洗浄用冷媒Rが流入する液側開閉弁30f、サイフォン管(図示省略)、ガス状の洗浄用冷媒Rが流出するガス側開閉弁(図示省略)等を備えている。
前記冷媒回収装置30は、冷媒冷却器30aを備えているため、回収タンク30c内の気相部分の圧力上昇が防止され、回収タンク30cへの液状の洗浄用冷媒Rの充填をより円滑に行うことができる。
次に、上述した既設冷媒配管の洗浄装置1を用いて室外機2及び室内機3を新しいものに交換した冷暖房システムの既設冷媒配管である液側配管4及びガス側配管5を洗浄する場合について説明する。
先ず、室外機2及び室内機3を新しいものに交換した冷暖房システムの気密試験を行う。
即ち、室外機2側の液側閉鎖弁11及びガス側閉鎖弁12を閉じると共に、室内機3の室内側膨張機構16(膨張弁)を全開にし、室外機2側の液側閉鎖弁11のサービスポート及びガス側閉鎖弁12のサービスポートにバルブコアリムーバーと呼ばれるバルブコア交換治具(図示省略)をそれぞれ取り付ける。
次に、バルブコア交換治具(図示省略)により室外機2側の液側閉鎖弁11のサービスポート及びガス側閉鎖弁12のサービスポートに設けたバルブコアを抜き取り、この状態で窒素ガスボンベ、ケージマニホールド及びチャージホース(何れも図示省略)を用いてガス側閉鎖弁12のサービスポート(又は液側閉鎖弁11のサービスポート)からガス側配管5内、液側配管4内及び室内機3の室内回路内に窒素ガスを充填し、ガス側配管5内、液側配管4内及び室内機3の室内回路内を設定圧力まで加圧し、所定時間放置して圧力低下のないことを確認する。
冷暖房システムの気密試験を行って漏れが無いことを確認したら、真空ポンプ、ゲージマニホールド及びチャージホース(何れも図示省略)を用いてガス側配管5内、液側配管4内及び室内機3の室内回路内を真空引きして充填していた窒素ガスを排出し、ガス側配管5内、液側配管4内及び室内機3の室内回路内を真空乾燥させる。
冷暖房システムの真空乾燥が終了したら、洗浄装置1の第1切換器の第1配管20aを耐久性等に優れた可撓性のホース31(又は配管)を介してガス側閉鎖弁12のサービスポートに設けたバルブコア交換治具(図示省略)に接続すると共に、第1切換器の第4配管20dを耐久性等に優れた可撓性のホース31(又は配管)を介して液側閉鎖弁11のサービスポートに設けたバルブコア交換治具(図示省略)に接続する。
冷暖房システムに洗浄装置1を接続したら、ガス側配管5内、液側配管4内及び室内機3の室内回路内に洗浄用冷媒R(例えば、HFC系の冷媒等)を充填する。
即ち、第2冷媒切換器28の第5開閉弁28fにホース(図示省略)及びゲージマニホールド(図示省略)を介して洗浄用冷媒Rを充填したボンベ(図示省略)を接続する。
次に、第1冷媒切換器20の第2電磁弁20f及び第3電磁弁20g、ミクロフィルタ21の入口側に設けた第1の入口側開閉弁33及び第2の入口側開閉弁34、ミクロフィルタ21の出口側に設けた第1の出口側開閉弁37及び第2の出口側開閉弁38、第1分離タンク42の第1入口側開閉弁42b、第2冷媒切換器28の第6開閉弁28g及び第7開閉弁28hをそれぞれ閉鎖すると共に、第1冷媒切換器20の第1電磁弁20e及び第4電磁弁20h、バイパス配管41に設けたバイパス用開閉弁40、第2冷媒切換器28の第3開閉弁28c及び第5開閉弁28fをそれぞれ開放し、この状態でボンベ内の洗浄用冷媒Rを第2冷媒切換器28の第5開閉弁28f側に流して行く。
そうすると、第2冷媒切換器28と熱交換器29を接続するホース31、熱交換器29、熱交換器29と第1冷媒切換器20とを接続するホース31、第1冷媒切換器20とガス側閉鎖弁12を接続するホース31、ガス側配管5、室内機3の室内回路、液側配管4、液側閉鎖弁11と第1冷媒切換器20を接続するホース31、第1冷媒切換器20とミクロフィルタ21を接続するホース31、バイパス配管41、ミクロフィルタ21と第1分離タンク42を接続するホース31にそれぞれ洗浄用冷媒Rが充填される(図4参照)。
尚、洗浄用冷媒Rを充填する際、第2のサイトグラス20jから液状の洗浄用冷媒Rが確認されるまで洗浄用冷媒Rを充填する。また、室外機2の液側閉鎖弁11及びガス側閉鎖弁12は、閉鎖状態になっていると共に、室内機3の室内側膨張機構16は、全開状態になっている。
洗浄用冷媒Rが所定量だけ充填されたら、洗浄用冷媒Rがガス側配管5、室内機3の室内回路、液側配管4、洗浄装置1及びガス側配管5の順に流れるように洗浄装置1の各開閉弁を操作し、この状態で洗浄装置1を運転する。
即ち、洗浄装置1の第1冷媒切換器20の第2電磁弁20f及び第3電磁弁20g、第2冷媒切換器28の第4開閉弁28e及び第5開閉弁28fをそれぞれ閉鎖すると共に、冷媒回収装置30の各開閉弁30d,30e,30fを除く残りの各電磁弁20e,20h及び各開閉弁33,34,37,38,42b,42c,43b,43c,49,51,24a,24b,25b,28a,28b,28g,28h,28c,29a,29bをそれぞれ開放し、この状態で洗浄装置1の第1回収機26及び第2回収機27を運転すると共に、湯煎装置44の電気ヒータ44bを作動させて温水槽44a内の温水を30℃以上に加熱する(図5参照)。
そうすると、液側配管4の端部から油分やスラッジ等の異物を含んだ液状の洗浄用冷媒Rが導き出され、第1冷媒切換器20の第4配管20dを通ってミクロフィルタ21に流入し、ここで微細(1μm位)なスラッジ等の異物が除去される。
ミクロフィルタ21を通過した液状の洗浄用冷媒Rは、湯煎装置44により温められている第1分離タンク42内に流入し、第1分離タンク42内で気化する。また、洗浄用冷媒Rは、低沸点の媒体であるため、液状の洗浄用冷媒Rに含まれている油分や水分よりも先に気化する。そのため、洗浄用冷媒Rに含まれている油分は、第1分離タンク42内の金属製タワシ42gに付着して洗浄用冷媒Rから分離・回収される。
第1分離タンク42内の洗浄用冷媒Rは、引き続き湯煎装置44により温められている第2分離タンク43内に流入し、ここで洗浄用冷媒Rに含まれている油分が第2分離タンク43内の金属製タワシ43gに付着して洗浄用冷媒Rから更に分離・回収される。
第2分離タンク43内から流出したガス状の洗浄用冷媒Rは、洗浄器23に流入してここで洗浄用冷媒Rに含まれるスラッジ及び金属粉等の異物が除去された後、洗浄器23からドライヤ24に流入してここで洗浄用冷媒Rに含まれている水分及び酸化物等の異物が除去される。
ドライヤ24から流出して油分、スラッジ、金属粉、水分及び酸化物といった異物が除去されたガス状の洗浄用冷媒Rは、分配器25により分配されて第1回収機26及び第2回収機27にそれぞれ流入し、第1回収機26及び第2回収機27で液化されて回収される。
第1回収機26及び第2回収機27で液化された高温の洗浄用冷媒Rは、第2冷媒切換器28を通って大気中に設置されている熱交換器29内に流入し、ここで空気により冷却されてから第1冷媒切換器20の第1配管20aを通ってガス側配管5に流入する。
ガス側配管5に流入した異物が除去された洗浄用冷媒Rは、ガス側配管5内を洗浄しながら室内機3側へ流れ、室内機3の室内回路を通って液側配管4に流入し、液側配管4内を洗浄しながら第1冷媒切換器20の第4配管20dへ流れて行く。
ガス側配管5内及び液側配管4内に残っていた異物を取り取り除いた洗浄用冷媒Rは、再び洗浄装置1内を流れてミクロフィルタ21、第1分離タンク42、第2分離タンク43、洗浄器23、ドライヤ24により油分、スラッジ、金属粉、水分及び酸化物といった異物が除去される。
以下、同様にして、洗浄用冷媒Rは、ガス側配管5、室内機3の室内回路、液側配管4、洗浄装置1及びガス側配管5の順に流れ、ガス側配管5内及び液側配管4内を洗浄しつつ洗浄用冷媒Rに含まれている異物を洗浄装置1により除去する。この洗浄工程は、15分〜30分行われる。
前記の洗浄工程が15分〜30分行われたら、洗浄装置1の運転を一旦止め、洗浄用冷媒Rが液側配管4、室内機3の室内回路、ガス側配管5、洗浄装置1及び液側配管4の順に流れるように洗浄装置1の各開閉弁を操作し、この状態で洗浄装置1を再度運転する。
即ち、洗浄装置1の第1冷媒切換器20の第1電磁弁20e及び第4電磁弁20hを閉鎖すると共に、第2電磁弁20f及び第3電磁弁20gを開放し、また、残りの各開閉弁33,34,37,38,42b,42c,43b,43c,49,51,24a,24b,25b,28a,28b,28g,28h,28c,29a,29bは、前回の洗浄工程と同じ状態にし、この状態で洗浄装置1の第1回収機26及び第2回収機27を運転すると共に、湯煎装置44の電気ヒータ44bを作動させて温水槽44a内の温水を30℃以上に加熱する(図6参照)。
そうすると、洗浄用冷媒Rは、液側配管4、室内機3の室内回路、ガス側配管5、洗浄装置1及び液側配管4の順に流れ、液側配管4内及びガス側配管5内を洗浄しつつ洗浄用冷媒Rに含まれている異物を洗浄装置1により除去する。この洗浄工程も、15分〜30分行われる。
以下、同様にして、洗浄装置1を用いて洗浄用冷媒Rがガス側配管5内及び液側配管4内を交互に流れるようにし、ガス側配管5内及び液側配管4内を洗浄する。
このように、洗浄用冷媒Rをガス側配管5内及び液側配管4内で交互に流すと、ガス側配管5の内周面及び液側配管4の内周面に付着している異物を取り除き易くなる。何故なら、異物は、洗浄用冷媒Rの流れ方向に沿って形成されているため、洗浄用冷媒Rを逆方向に流すと、比較的簡単に取れるからである。
尚、ミクロフィルタ21のフィルタ部材21aは、濾過能力が大きいために目詰まりを起こし易く、時々新しいフィルタ部材21aと取り換える必要がある。ミクロフィルタ21のフィルタ部材21aの取り換えは、洗浄装置1の運転を止めて洗浄用冷媒Rの流れを逆転させる際に行っても良く、或いは、洗浄装置1の運転中であっても、バイパス配管41に設けたバイパス用開閉弁40を開放状態にすると共に、ミクロフィルタ21の入口側に設けた第1の入口側開閉弁33及び第2の入口側開閉弁34とミクロフィルタ21の出口側に設けた第1の出口側開閉弁37及び第2の出口側開閉弁38とを閉じ、この状態でミクロフィルタ21を取り外してフィルタ部材21aを交換しても良い。
そして、洗浄装置1によりガス側配管5内及び液側配管4内の洗浄が終了したら、洗浄用冷媒Rを洗浄装置1に設けた冷媒回収装置30により全て回収する。
即ち、図7に示すように、第1冷媒切換器20の第2電磁弁20f及び第3電磁弁20g、第2冷媒切換器28の第3開閉弁28c及び第5開閉弁28fをそれぞれ閉鎖すると共に、洗浄装置1の残りの各電磁弁20e,20h及び各開閉弁33,34,37,38,42b,42c,43b,43c,49,51,24a,24b,25b,28a,28b,28e,28g,28h,30d,30e,30fをそれぞれ開放し、この状態で洗浄装置1の第1回収機26及び第2回収機27を運転する。また、熱交換器29を湯煎装置44の温水槽44a内に浸漬する。
そうすると、ガス側配管5、室内機3の室内回路、液側配管4等に残っている洗浄用冷媒Rが第1回収機26及び第2回収機27により液化されて回収され、第2冷媒切換器28から冷媒回収装置30の冷媒冷却器30aに流入し、ここで第1回収機26及び第2回収機27により液化した高温の洗浄用冷媒Rを散水による蒸発熱及び空気流による空冷によって冷却し、低温の液状の洗浄用冷媒Rにした後、回収タンク30cに回収される。
このとき、冷媒回収装置30は、冷媒冷却器30aを備えているため、回収タンク30c内の気相部分の圧力上昇が防止され、回収タンク30cへの液状の洗浄用冷媒Rの充填をより円滑に行うことができる。
ガス側配管5、室内機3の室内回路、液側配管4等に残っている洗浄用冷媒Rが冷媒回収装置30にある程度回収されたら、図8に示すように、第2冷媒切換器28の第3開閉弁28cを半開の状態にすると共に、第2冷媒切換弁の第6開閉弁28gを閉鎖し、この状態で洗浄装置1の第1回収機26及び第2回収機27を運転する。
そうすると、容量の小さい方の第2回収機27によりガス側配管5内、液側配管4内及び洗浄装置1の各ホース31内(又は配管内)に残っている洗浄用冷媒Rが順次回収される。第2回収機27により回収された洗浄用冷媒Rは、容量の大きい方の第1回収機26により冷媒回収装置30側へ順次送られ、冷媒冷却器30aで低温の液状の洗浄用冷媒Rにされた後、回収タンク30cに回収される。
尚、第2回収機27でガス側配管5内及び液側配管4内等に残っている液状の洗浄用冷媒Rを回収する際には、第2回収機27から吐出された液状の洗浄用冷媒Rを温水槽44a内に浸漬した熱交換器29により高温のガス状の洗浄用冷媒Rとしてからガス側配管5内及び液側配管4内等に流す。これによりガス側配管5内及び液側配管4内等に残っている液状の洗浄用冷媒Rが高温のガス状の洗浄用冷媒Rでガス化し、ス側配管5内及び液側配管4内等に残っている洗浄用冷媒Rを確実且つ良好に回収することができる。
そして、全ての洗浄用冷媒Rが回収されたら、洗浄装置1の運転を止めて洗浄装置1を冷暖房システムから取り外し、回収タンク30cに回収した洗浄用冷媒Rを分析器(図示省略)で分析する。
尚、図9は冷媒回収装置30の冷媒冷却器30a内の残っている洗浄用冷媒R、冷媒冷却器30aと第2冷媒切換器28を接続するホース31内に残っている洗浄用冷媒R等を回収タンク30cに回収する状態を示すものである。
即ち、第2冷媒切換器28の第2開閉弁28bと第2回収機27の吸入口27aをホース31で接続すると共に、第2回収機27の吐出口27bと冷媒回収装置30の分岐口を有する配管30bをホース31で接続した後、第2冷媒切換器28の第1開閉弁28a、第3開閉弁28c、第5開閉弁28f、冷媒回収装置30の出口側開閉弁30eをそれぞれ閉鎖すると共に、残りの各開閉弁28b,28e,28g,28h,30d,30eを開放し、この状態で第2回収機27を運転する。
そうすると、冷媒冷却器30a内及びホース31等に残っている洗浄用冷媒Rが第2回収機27を介して回収タンク30cに回収される。
このように、上述した既設冷媒配管の洗浄装置1は、洗浄用冷媒Rに含まれる微細な異物を除去するミクロフィルタ21と、洗浄用冷媒Rを気化させて洗浄用冷媒Rと油分を分離する分離装置22と、洗浄用冷媒Rに含まれている金属粉やスラッジ等の異物を除去する洗浄器23と、洗浄用冷媒Rに含まれている水分等の異物を除去するドライヤ24とを備えているため、既設の冷媒配管である液側配管4及びガス側配管5に残留している油分や金属粉、スラッジ、酸化物、水分といった異物を確実且つ良好に除去することができる。
また、既設冷媒配管の洗浄装置1は、洗浄用冷媒Rを液化して回収する第1回収機26及び第2回収機27と、液化した洗浄用冷媒Rを回収する冷媒回収装置30とを備えているため、液側配管4内及びガス側配管5内の洗浄に使用した洗浄用冷媒Rを確実且つ良好に回収することができる。
尚、上記の実施形態においては、室内機3を1台だけ備えた冷暖房システムに洗浄装置1を接続してガス側配管5及び液側配管4を洗浄するようにしたが、他の実施形態においては、室内機3を複数台備えた冷暖房システムに洗浄装置1を接続し、既設冷媒配管であるガス側配管5及び液側配管4を洗浄するようにしても良い。
1は洗浄装置、2は室外機、3は室内機、4は液側配管、5はガス側配管、20は第1冷媒切換器、20aは第1配管、20bは第2配管、20cは第3配管、20dは第4配管、20eは第1電磁弁、20fは第2電磁弁、20gは第3電磁弁、20hは第4電磁弁、21はミクロフィルタ、22は分離装置、23は洗浄器、24はドライヤ、25は分配器、26は第1回収機、27は第2回収機、28は第2冷媒切換器、28aは第1開閉弁、28bは第2開閉弁、28cは第3開閉弁、28dは二股状流路、28eは第4開閉弁、28fは第5開閉弁、28gは第6開閉弁、28hは第7開閉弁、29は熱交換器、30は冷媒回収装置、30aは冷媒冷却器、30cは回収タンク、32はサイトグラス、33は第1の入口側開閉弁、34は第2の入口側開閉弁、36はサイトグラス、37は第1の出口側開閉弁、38は第2の出口側開閉弁、40はバイパス用開閉弁、41はバイパス配管、42は第1分離タンク、42gは金属製タワシ、43は第2分離タンク、43gは金属製タワシ、44は湯煎装置、44aは温水槽、44bは電気ヒータ、45はケース、46はマグネットフィルタ、47はフィルタ、Rは洗浄用冷媒。

Claims (9)

  1. 室外機と室内機を接続する既設の冷媒配管である液側配管及びガス側配管を洗浄用冷媒により洗浄し、液側配管内及びガス側配管内に残っている油分や金属粉、スラッジ、酸化物、水分といった異物を除去する既設冷媒配管の洗浄装置であって、液側配管及びガス側配管に接続され、液側配管内及びガス側配管内を流れる洗浄用冷媒の流れを切り換え可能な第1冷媒切換器と、第1冷媒切換器に接続され、第1冷媒切換器から流入した洗浄用冷媒に含まれる微細な異物を除去するミクロフィルタと、ミクロフィルタに接続され、ミクロフィルタから流入した洗浄用冷媒を気化させて洗浄用冷媒と油分を分離する分離装置と、分離装置に接続され、分離装置から流入した洗浄用冷媒に含まれている異物を除去する洗浄器と、洗浄器に接続され、洗浄器から流入した洗浄用冷媒に含まれている異物を除去するドライヤと、ドライヤに分配器を介して接続され、ドライヤから流入した洗浄用冷媒を液化して回収する第1回収機及び第2回収機と、第1回収機及び第2回収機に接続され、第1回収機及び第2回収機から流入した洗浄用冷媒の流れを2方向に切り換え可能な第2冷媒切換器と、第1冷媒切換器及び第2冷媒切換器に接続され、第2冷媒切換器から第1冷媒切換器へ流入する洗浄用冷媒を冷却又は加熱する熱交換器と、第2冷媒切換器に接続され、液側配管内及びガス側配管内を洗浄した洗浄用冷媒を回収する冷媒回収装置と、を備えていることを特徴とする既設冷媒配管の洗浄装置。
  2. 前記第1冷媒切換器は、両端部に接続口を有する第1配管と、第1配管に分岐状に接続された第2配管と、第2配管と交差する状態で第1配管に分岐状に接続された第3配管と、第1配管に平行状に配置され、両端部に接続口を有すると共に、第2配管及び第3配管の端部がそれぞれ分岐状に接続された第4配管と、第1配管の第2配管が接続された箇所と第3配管が接続された箇所の間に設けた第1電磁弁と、第2配管に設けた第2電磁弁と、第3配管に設けた第3電磁弁と、第4配管の第2配管が接続された箇所と第3配管が接続された箇所の間に設けた第4電磁弁と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の既設冷媒配管の洗浄装置。
  3. 前記第1冷媒切換器の第1配管及び第2配管にサイトグラスをそれぞれ設けたことを特徴とする請求項2に記載の既設冷媒配管の洗浄装置。
  4. 前記ミクロフィルタの入口側及び出口側に洗浄用冷媒をバイパスさせる開閉弁を備えたバイパス配管を接続し、バイパス配管の一端部とミクロフィルタの入口との間に複数の開閉弁とサイトグラスを設け、また、バイパス配管の他端部とミクロフィルタの出口との間に複数の開閉弁とサイトグラスを設けたことを特徴とする請求項1に記載の既設冷媒配管の洗浄装置。
  5. 前記分離装置は、ミクロフィルタに接続され、入口及び出口を有すると共に、内部に洗浄用冷媒に含まれている油分を付着させる複数の金属製タワシを収容した第1分離タンクと、第1分離タンク及び洗浄器に接続され、入口及び出口を有すると共に、内部に洗浄用冷媒に含まれている油分を付着させる複数の金属製タワシを収容した第2分離タンクと、第1分離タンク及び第2分離タンクを湯煎する湯煎装置と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の既設冷媒配管の洗浄装置。
  6. 前記湯煎装置は、第1分離タンク及び第2分離タンクが浸漬される温水を貯留する温水槽と、温水槽内の温水を加熱して所定の温度以上に保つ電気ヒータと、を備えていることを特徴とする請求項5に記載の既設冷媒配管の洗浄装置。
  7. 前記洗浄器は、開閉可能なケースと、ケース内に収容され、洗浄用冷媒に含まれている磁性を有する異物を除去するマグネットフィルタと、ケース内に収容され、マグネットフィルタに直列状に接続されて洗浄用冷媒に含まれている異物を除去するフィルタと、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の既設冷媒配管の洗浄装置。
  8. 前記第2冷媒切換器は、第1回収機に接続される第1開閉弁と、第2回収機に接続される第2開閉弁と、熱交換器に接続される第3開閉弁と、第1開閉弁及び第2開閉弁と第3開閉弁とを接続する二股状流路と、二股状流路の二股部の一方に連通状に接続され、冷媒回収装置に接続される第4開閉弁と、二股状流路の二股部の一方に連通状に接続され、液側配管内及びガス側配管内に洗浄用冷媒を充填するため第5開閉弁と、二股状流路の二股部の一方に設けた第6開閉弁と、二股状流路の二股部の他方に設けた第7開閉弁と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の既設冷媒配管の洗浄装置。
  9. 前記冷媒回収装置は、第2冷媒切換器に接続され、液化された洗浄用冷媒を冷却する冷媒冷却器と、冷媒冷却器に接続され、冷媒冷却器から供給された洗浄用冷媒を回収する回収タンクと、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の既設冷媒配管の洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021107756A (ja) * 2019-12-27 2021-07-29 ダイキン工業株式会社 気密耐圧確認処理、真空乾燥処理、及び、冷媒充填処理を行う装置

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