JP3223657U - 扇子兼用のメガホン - Google Patents
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Abstract
【課題】使用しないときは、広がらないようにコンパクトに折り畳める扇子兼用のメガホンを提供する。【解決手段】扇形のシート1が扇子として使用される。シート1を丸めると、メガホンとして使用される。シート1の左右の一側に、差込部4が設けられ、シート1の他側に、差込部4を係止する係止孔5が設けられる。シート1を折り返して畳めるようにシート1に、放射状の折り目2が下辺から上辺に向けて設けられ、シート1の一側に近い2つの放射状の折り目2aが二重に設けられ、二重の折り目2aの間に、シート1を折り畳んだ状態に保持するために差込部4を係止する保持孔6が設けられる。シート1は他側から折り目2に沿って折り畳まれ、二重の折り目2aに沿ってシート1を折ると、折り畳んだシート1が包み込まれ、差込部4を保持孔6に差し込むことにより、シート1は折り畳まれた状態になる。【選択図】図1
Description
本考案は、扇子としても使用可能なメガホンに関する。
1枚の扇形のシートを丸めれば、メガホンとして使用でき、シートを広げれば、扇子として使用できる扇子兼用のメガホンが特許文献1に開示されている。そして、シートに折り目が設けられ、シートを折り畳むことができる。しかし、このシートには、折り畳んだ状態を保持するための手段がないので、折り畳まれたシートが広がる。
特許文献2には、シートの左右方向の一側にボタンホックが設けられ、他側に係合用孔が設けられ、シートを折り畳んだとき、ボタンホックを孔に係合して、折り畳んだ状態を保持できることが記載されている。
シートを折り畳んだ状態に保持するために、シートに別部材であるボタンホックを取り付けなければならず、取付作業が増えるとともにコストアップになる。1枚のシートから扇子兼用のメガホンを作製するのには不適である。
本考案は、上記に鑑み、1枚のシートを広がらないように折り畳むことができる扇子兼用のメガホンの提供を目的とする。
本考案の扇子兼用のメガホンは、上辺が円弧状、下辺が親指と人差し指との間から手のひらにかけて沿うような曲線状とされた扇形のシートが扇子として使用される。シートの左右の少なくとも一側に、差込部が設けられ、シートの他側に、差込部を係止する係止孔が設けられ、シートを丸めて差込部を係止孔に差し込んでシートを筒状にすることによりメガホンとして使用される。シートを折り返して畳めるようにシートに、放射状の折り目が下辺から上辺に向けて設けられ、シートの一側に近い2つの放射状の折り目が二重に設けられ、二重の折り目の間に、シートを折り畳んだ状態に保持するために差込部を係止する保持孔が設けられ、シートは他側から折り目に沿って折り畳まれ、二重の折り目に沿ってシートを折ると、折り畳んだシートが包み込まれ、差込部を保持孔に差し込むことによりシートを折り畳んだ状態にすることができる。
シートの下辺に沿って折り返し用の折り目が設けられ、シートの下辺の一側および他側に、紐を通すための通し孔が設けられる。メガホンに紐を付けて、メガホンを首から吊るすことができる。
隣り合う放射状の折り目によって区画された領域ごとに印刷が施される。各領域の印刷を組み合わせることにより、1つの印刷となる。
本考案によると、メガホンや扇子として使用できるとともに、使用しないときには、コンパクトに折り畳むことができ、携帯しやすくなる。
本実施形態の扇子兼用のメガホンは、図1〜4に示すように、1枚の厚手の紙製のシート1から構成される。扇形に打ち抜かれたシート1は、上辺が円弧状とされ、下辺が一定の曲率から徐々に曲率が小さくなる曲線状とされる。この曲線は、親指と人差し指との間から手のひらにかけて沿うような曲線とされる。
図1に示すように、広げた状態のシート1は扇子として使用できる。図2,3に示すように、シート1を丸めると、メガホンとして使用できる。そして、図4に示すように、シート1をコンパクトに折り畳むことができ、携帯しやすくなる。
シート1に、放射状の折り目2が下辺から上辺に向けて複数設けられる。各折り目2が左右方向の他側、ここでは右側から左側(一側)に向けて等間隔に配される。右辺と右端の折り目2、左辺と左端の折り目2および隣り合う折り目2に囲まれた領域が環状扇形部3とされ、各環状扇形部3は同じ形状である。
シート1の左側には、差込部4が設けられる。シート1の右側に、差込部4を係止する係止孔5が設けられる。差込部4は、左辺から突出するように逆台形状に形成される。係止孔5は、右端の折り目2に沿って形成された略台形状の孔である。
シート1の左側に近い2つの放射状の折り目2aは二重に設けられる。二重の折り目2aは互いに平行とされる。二重の折り目aの間に、差込部4を係止する保持孔6が設けられる。二重の折り目によって囲まれた矩形の領域は矩形部7とされる。保持孔6は、右側の矩形部7に形成された台形状の孔である。
シート1の下辺に沿って折り返し用の折り目8が設けられる。折り目8に沿ってシート1の下辺を折り返すと、メガホンの下部、すなわち口が当たる部分を補強できる。また、シート1の下辺の一側および他側に、紐を通すための通し孔9が設けられる。通し孔9は、折り返し用の折り目8を挟んで上下対称に設けられる。
シート1は広告媒体として使用できる。シート1の表面に、イラスト、キャッチコピーなどの印刷が施される。印刷はシート1全面に行われる、あるいは環状扇形部3ごとに行われる。個々の環状扇形部3に同じ印刷あるいは異なる印刷が行われる。なお、シート1の裏面にも印刷を施してもよい。
シート1をメガホンとして使用する場合、まず折り返し用の折り目8に沿ってシート1の下辺を裏面側に折り返す。そして、広げたシート1を丸めて、左端の環状扇形部3が上になるように右端の環状扇形部3に重ねる。差込部4を係止孔5に差し込むことにより、シート1が丸まった状態が保持され、メガホンとなる。
このとき、4つの通し孔9は重なって、1つの通し孔9となっているので、通し孔9に紐を通して輪にする。これにより、メガホンを首に吊るすことができ、すぐにメガホンを持ち上げることができる。
扇子として使用する場合、差込部4を係止孔5から抜いて、シート1を広げる。シート1の下辺を手で持つと、シート1の下辺が手にフィットとするので、扇ぎやすい。
シート1を折り畳む場合、右端の放射状の折り目2から順に前の折り目2とは逆方向に折って、環状扇形部3を畳んでいく。例えば、先に山折りした場合は、次に谷折りする。シート1が折り畳まれていき、矩形部7までくると、残りの折り目2aを山折りする。2つの矩形部9は厚さ方向に位置して、折り畳まれたシート1の側面となる。2つの矩形部7とこれらに隣接する環状扇形部3によって、折り畳まれたシート1が包み込まれる。差込部4を保持孔6に差し込むことにより、折り畳まれたシート1は広がらないように保持される。折り畳まれたシート1はコンパクトになるので、携帯するのに好適である。
他の実施形態のシート1を図5に示す。差込部が上下に設けられる。上下の差込部4,4aに応じて、係止孔5,5aおよび保持孔6,6aがそれぞれ上下に設けられる。なお、上側の差込部4は、上記実施形態の差込部4と同じである。下側の差込部4aは、上側の差込部4より細くかつ長く形成され、中間で折り曲げられるように折り目が設けられている。上下の係止孔5,5aは、スリット状に形成され、右端の折り目2上に設けられる。上側の保持孔6は、上記実施形態の保持孔6と同じである。下側の保持孔6aは、スリット状に形成され、右側の折り目2上に設けられる。丸めたシート1を上下の差込部4,4aで保持することにより、メガホンの状態をしっかりと維持できる。また、折り畳んだシート1を上下の差込部4,4aで保持することにより、より一層シート1を広がりにくくすることができる。
他の実施形態のシート1を図6に示す。紐の通し孔10がシート1の左側に設けられる。シート1の左辺の差込部4よりも下側に張出片11が形成され、張出片11に通し孔10が形成される。メガホンに紐を付けたとき、紐は口元から離れて位置する。メガホンを使用するとき、紐が邪魔にならない。また、紐を付けたままシート1を折り畳んだとき、紐は外側にある。折り畳んだシート1に紐を巻き付けることができ、シート1を携帯するときにも邪魔にならない。
なお、本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。差込部4を左辺および右辺に設けてもよい。シート1を丸めて、右辺の差込部4を保持孔6に差し込むことにより、小径のメガホンとすることができる。
1 シート
2 放射状の折り目
2a 二重の折り目
3 環状扇形部
4 差込部
5 係止孔
6 保持孔
7 矩形部
8 折り返し用の折り目
9 通し孔
2 放射状の折り目
2a 二重の折り目
3 環状扇形部
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6 保持孔
7 矩形部
8 折り返し用の折り目
9 通し孔
Claims (3)
- 上辺が円弧状、下辺が親指と人差し指との間から手のひらにかけて沿うような曲線状とされた扇形のシートが扇子として使用され、
シートの左右の少なくとも一側に、差込部が設けられ、シートの他側に、差込部を係止する係止孔が設けられ、シートを丸めて差込部を係止孔に差し込んでシートを筒状にすることによりメガホンとして使用され、
シートを折り返して畳めるようにシートに、放射状の折り目が下辺から上辺に向けて設けられ、シートの一側に近い2つの放射状の折り目が二重に設けられ、二重の折り目の間に、シートを折り畳んだ状態に保持するために差込部を係止する保持孔が設けられ、
シートは他側から折り目に沿って折り畳まれ、二重の折り目に沿ってシートを折ると、折り畳んだシートが包み込まれ、差込部を保持孔に差し込むことによりシートを折り畳んだ状態にすることを特徴とする扇子兼用のメガホン。 - シートの下辺に沿って折り返し用の折り目が設けられ、シートの下辺の一側および他側に、紐を通すための通し孔が設けられたことを特徴とする請求項1記載の扇子兼用のメガホン。
- 隣り合う放射状の折り目によって区画された領域ごとに印刷が施されたことを特徴とする請求項1または2記載の扇子兼用のメガホン。
Priority Applications (1)
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2019
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