JP3223480U - 採尿用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】収納状態から使用状態に簡単に組み立てることができ、安価に製造できる折りたたみ式の採尿用容器を提供する。【解決手段】採尿用容器1の円筒状の外周板10に、外周板の上端部側を折り曲げて互いに重なる2面の平板部とする一対の第1折り曲げ線31と、外周板10の下端部側を折り曲げて底板20を平板部に重ねる第2折り曲げ線32とを形成する。【選択図】図1
Description
本開示は、採尿用容器に関するものである。
従来の採尿用容器には、紙やプラスチックで形成され、折り畳み可能に構成された容器がある。例えば、特許文献1には、四角筒を構成する側板と、側板の下端を閉塞する底板とを備え、底板をクロスした対角線に沿った折り曲げ線で折り曲げるとともに、一対の側板も縦方向の折り曲げ線で折りたたむことにより、収納時に平坦な形態にすることができる採尿用容器が開示されている。
特許文献1には、紙やポリエチレン樹脂を成形したフィルムにより、上記構成の採尿用容器を形成することが開示されている。また、特許文献1には、採尿用容器を使用状態にして尿を採取した状態で、尿を細い筒状の容器に移すための嘴状の注ぎ口を形成することも開示されている。
特許文献1の容器は、形状が複雑であり、収納状態から使用状態に組み立てるのが容易でなく、例えば高齢者では組み立てが困難な場合がある。また、形状が複雑であるため、製造が容易でなく、折り畳み工程も容易でないため、コストが高い問題がある。
本開示の目的は、折りたたみ式の採尿用容器を、収納状態から使用状態に簡単に組み立てることができ、安価に製造できるようにすることである。
第1の態様は、
耐水性のシート材で形成され、筒状の外周板と、外周板の下端部を閉塞するように該外周板に連接する底板とを有する採尿用容器を前提とする。
耐水性のシート材で形成され、筒状の外周板と、外周板の下端部を閉塞するように該外周板に連接する底板とを有する採尿用容器を前提とする。
そして、第1の態様の採尿用容器は、
上記底板が円形に形成されるとともに、上記外周板が円筒状に形成され、
上記外周板に、該外周板の上端部側を折り曲げて互いに重なる2面の平板部とする一対の第1折り曲げ線と、上記外周板の下端部側を折り曲げて上記底板を上記平板部に重ねる第2折り曲げ線とが形成され、
上記平板部と底板とが重なる第1状態と、上記外周板と底板の内部に収容空間が形成される第2状態とに変形可能である
ことを特徴とする。
上記底板が円形に形成されるとともに、上記外周板が円筒状に形成され、
上記外周板に、該外周板の上端部側を折り曲げて互いに重なる2面の平板部とする一対の第1折り曲げ線と、上記外周板の下端部側を折り曲げて上記底板を上記平板部に重ねる第2折り曲げ線とが形成され、
上記平板部と底板とが重なる第1状態と、上記外周板と底板の内部に収容空間が形成される第2状態とに変形可能である
ことを特徴とする。
第2の態様は、第1の態様において、
上記第2折り曲げ線は、上記一対の第1折り曲げ線の下端同士を結ぶ線上に形成された横折り曲げ線と、上記各第1折り曲げ線の下端を頂点とし上記外周板の下端を底辺とする略三角形の折り曲げ部の2つの斜辺に沿った斜め折り曲げ線と、
を有することを特徴とする。
上記第2折り曲げ線は、上記一対の第1折り曲げ線の下端同士を結ぶ線上に形成された横折り曲げ線と、上記各第1折り曲げ線の下端を頂点とし上記外周板の下端を底辺とする略三角形の折り曲げ部の2つの斜辺に沿った斜め折り曲げ線と、
を有することを特徴とする。
第3の態様は、第1または第2の態様において、
上記筒状の外周板は、下端の直径よりも上端の直径が大きい
ことを特徴とする。
上記筒状の外周板は、下端の直径よりも上端の直径が大きい
ことを特徴とする。
第1から第3の態様では、筒状の外周板とその下端を閉塞する底板とを有するカップ状の容器を採尿用容器として用い、外周板に第1折り曲げ線と第2折り曲げ線を形成することで、平板部と底板とが重なる平坦な第1状態(収納状態)と、外周板と底板の内部に収容空間が形成される第2状態(使用状態)とに簡単に変形させることが可能である。
本考案の上記態様によれば、カップ状の採尿用容器の外周板に第1折り曲げ線と第2折り曲げ線を形成することで、平板部と底板とが重なる平坦な第1状態(収納状態)と、外周板と底板の内部に収容空間が形成される第2状態(使用状態)とに変形させることが可能であり、簡単な構成で、変形容易な折りたたみ式の採尿用容器を実用化できる。また、採尿用容器の構成(形状)が複雑でないため、製造が容易で、折り畳み工程も容易である。したがって、生産コストを従来よりも低減できる。
以下、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《実施形態1》
実施形態1について説明する。
実施形態1について説明する。
<採尿用容器の構成>
本実施形態の採尿用容器1は、図1に示すように、円筒状の紙カップを利用して形成されるものである。この採尿用容器1は、耐水性のシート材、具体的には内面に耐水処理が施された紙素材で形成されている。採尿用容器1は、筒状の外周板10と、外周板10の下端部を閉塞するように該外周板10に連接する底板20とを有する。
本実施形態の採尿用容器1は、図1に示すように、円筒状の紙カップを利用して形成されるものである。この採尿用容器1は、耐水性のシート材、具体的には内面に耐水処理が施された紙素材で形成されている。採尿用容器1は、筒状の外周板10と、外周板10の下端部を閉塞するように該外周板10に連接する底板20とを有する。
底板20は円形に形成されている。外周板10は円筒状に形成されている。円筒状の外周板10は、下端の直径D1よりも上端の直径D2が大きい。
外周板10には、該外周板10を折り曲げるための折り曲げ線30が形成されている。具体的には、折り曲げ線30には、外周板10の上端部側を折り曲げて互いに重なる2面の平板部11とする第1折り曲げ線31と、外周板10の下端部側を折り曲げて底板20を平板部11に重ねる第2折り曲げ線32とが含まれる。
第2折り曲げ線32は、一対の第1折り曲げ線31の下端同士を結ぶ線上に形成された横折り曲げ線33を有する。また、第2折り曲げ線32は、各第1折り曲げ線31の下端を頂点とし上記外周板10の下端12を底辺とする略三角形の折り曲げ部1313の2つの斜辺に沿った斜め折り曲げ線34を有する。
以上の構成により、本実施形態の採尿用容器1は、外周板10を折り曲げて形成される平板部11に底板20が重なる図3,図4の第1状態(収納状態)と、筒状にした外周板10と底板20の内部に収容空間が形成される図5の第2状態(使用状態)とに変形可能である。
<採尿用容器の収納状態と使用状態の形状変化>
図1に示す未使用状態の採尿用容器1を折り畳むのは、まず、図2に示すように、第1折り曲げ線31に沿って外周板10の上端部側を折り曲げて、2面の平板部11を互いに重なる状態とする。このとき、外周板10の下端部側は、第2折り曲げ線32の横折り曲げ線33と斜め折り曲げ線34とで折り曲げられて、底板20と重なる状態となる。
図1に示す未使用状態の採尿用容器1を折り畳むのは、まず、図2に示すように、第1折り曲げ線31に沿って外周板10の上端部側を折り曲げて、2面の平板部11を互いに重なる状態とする。このとき、外周板10の下端部側は、第2折り曲げ線32の横折り曲げ線33と斜め折り曲げ線34とで折り曲げられて、底板20と重なる状態となる。
次に図3,図4に示すように、外周板10の下端部と重なった底板20を、平板部11と重なるように第2折り曲げ線32の横折り曲げ線33で折り曲げる。このことにより、採尿用容器1は、平坦な収納状態となる。
平坦な収納状態になった採尿用容器1は、例えば健康診断で用いられる採尿セットとして、細い円筒状の収納容器(スピッツ)とともに包装用の袋に収納される。
採尿するときは、包装用の袋から、図3及び図4に示すように平坦になった状態の採尿用容器1を取り出す。次に、図3に示すように底板20を平板部11に対してほぼ直角になるように起こす。さらに、第1折り曲げ線31で折り曲げられた外周板10の平板部11同士を離す。こうすることにより、採尿用容器1は、図5に示すように、外周板10が第1折り曲げ線31で折り癖のついた状態で立体化する。このとき、外周板10と底板20との間には、尿を採取するための空間が形成される。
なお、図5は上端の寸法D3を図1の直径D1よりも小さい状態で示しているが、この採尿用容器1は耐水性のある紙で形成されているので、寸法D3を図1の直径D1に戻すことも可能である。
採尿用容器1は、図5の仕様状態において、外周板10の上縁における第1折り曲げ線31のところが折れ曲がっている。この折れ曲がった部分は、採取した尿を円筒状の収納容器(スピッツ)に移し換えるときの注ぎ口14として用いられる。尿を収納容器に移し換えた後は、収納容器にキャップをはめて密閉することで、尿の採取が完了する。
−実施形態の効果−
本実施形態では、筒状の外周板10とその下端を閉塞する底板20とを有するカップ状の容器を採尿用容器1として用いている。そして、外周板10に第1折り曲げ線31と第2折り曲げ線32を形成することで、平板部11と底板20とが重なる平坦な第1状態(収納状態)と、外周板10と底板20の内部に収容空間が形成される第2状態(使用状態)とに簡単に変形させることが可能である。
本実施形態では、筒状の外周板10とその下端を閉塞する底板20とを有するカップ状の容器を採尿用容器1として用いている。そして、外周板10に第1折り曲げ線31と第2折り曲げ線32を形成することで、平板部11と底板20とが重なる平坦な第1状態(収納状態)と、外周板10と底板20の内部に収容空間が形成される第2状態(使用状態)とに簡単に変形させることが可能である。
したがって、採尿用容器1の使用時には、例えば高齢者などでも簡単に組み立てられることができ、簡単な構成で、変形容易な折りたたみ式の採尿用容器1を実用化できる。
また、採尿用容器1の構成(形状)が複雑でないため、製造が容易で、折り畳み工程も容易である。したがって、生産コストを従来よりも低減できる。
また、外周板10を第1折り曲げ線31で折り曲げた部分を注ぎ口14として用いることができるため、専用の注ぎ口を別途形成しなくてもよい。
さらに、本実施形態の採尿用容器1は、プラスチック容器を用いずに紙コップを用いているため、環境汚染の低減にも寄与する。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
例えば、上記実施形態の採尿用容器1において、筒状の外周板10は、必ずしも下端の直径D1よりも上端の直径D2を大きくしなくてもよく、下端の直径D1と上端の直径D2が同じでもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本開示、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本開示は、採尿用容器について有用である。
1 採尿用容器
10 外周板
11 平板部
12 外周板の下端
13 折り曲げ部
14 注ぎ口
20 底板
30 折り曲げ線
31 第1折り曲げ線
32 第2折り曲げ線
33 横折り曲げ線
34 斜め折り曲げ線
D1 下端の直径
D2 上端の直径
10 外周板
11 平板部
12 外周板の下端
13 折り曲げ部
14 注ぎ口
20 底板
30 折り曲げ線
31 第1折り曲げ線
32 第2折り曲げ線
33 横折り曲げ線
34 斜め折り曲げ線
D1 下端の直径
D2 上端の直径
Claims (3)
- 耐水性のシート材で形成され、筒状の外周板と、外周板の下端部を閉塞するように該外周板に連接する底板とを有する採尿用容器であって、
上記底板が円形に形成されるとともに、上記外周板が円筒状に形成され、
上記外周板に、該外周板の上端部側を折り曲げて互いに重なる2面の平板部とする一対の第1折り曲げ線と、上記外周板の下端部側を折り曲げて上記底板を上記平板部に重ねる第2折り曲げ線とが形成され、
上記平板部と底板とが重なる第1状態と、上記外周板と底板の内部に収容空間が形成される第2状態とに変形可能である
ことを特徴とする採尿用容器。 - 請求項1において、
上記第2折り曲げ線は、上記一対の第1折り曲げ線の下端同士を結ぶ線上に形成された横折り曲げ線と、上記各第1折り曲げ線の下端を頂点とし上記外周板の下端を底辺とする略三角形の折り曲げ部の2つの斜辺に沿った斜め折り曲げ線と、
を有することを特徴とする採尿用容器。 - 請求項1または2において、
上記円筒状の外周板は、下端の直径よりも上端の直径が大きい
ことを特徴とする採尿用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019002846U JP3223480U (ja) | 2019-07-31 | 2019-07-31 | 採尿用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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2019
- 2019-07-31 JP JP2019002846U patent/JP3223480U/ja active Active
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