JP3223473U - 清掃用シート - Google Patents

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友秀 足立
友秀 足立
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Abstract

【課題】簡単な構成で、掃きと拭きが可能であり、繰り返し使用可能な清掃用シートを提供する。【解決手段】清掃用シート10は、ヘッド3とシャフト2を有するモップ1のヘッドに面ファスナー4により着脱可能に装着される。清掃用シートの拭き取り面は長方形であり、マイクロファイバーで形成される。拭き取り面は、拭き取り面の長辺と平行に第1の領域と、第1の領域より大きい第2の領域とを有する。第1の領域のマイクロファイバーは、毛足の長い毛先をカットした粗目のカット織であり、第2の領域のマイクロファイバーは、毛足の短い細目のループ織である。第1の領域が、モップの清掃方向前方に配置される。【選択図】図1

Description

本考案は、モップのヘッドに着脱可能な清掃用シートに関し、特に掃き掃除と水拭き掃除を同時に行うことができる清掃用シートに関する。
モップのヘッドに取り付ける交換可能な様々な種類の清掃用シートがある。清掃の工程は、大きく分けて2つあり、掃き掃除と拭き掃除がある。掃き掃除と拭き掃除の工程を一度に行えば、清掃の作業時間を半減することができる。清掃用シートの中には、埃等を取るとともに拭き掃除もできる使い捨ての清掃用シートがある。
特開2018−68806号公報
清掃用シートに掃き掃除と拭き掃除の機能を設けるには、捕らえた髪の毛や埃がシートから離れず、且つ、シートに拭き掃除に適した水分が保たれることが必要になる。また、清掃用シートは、洗浄して繰り返し使用可能であれば、清掃にかかるコストを抑えることができる。そこで、本考案は、簡単な構成で、掃きと拭きが可能であり、繰り返し使用可能な清掃用シートを提供することを目的とする。
上記課題において、掃きと拭きが可能としたが、「掃き」は実際に掃き掃除するのではなく、掃き掃除のように埃、砂、髪の毛等を集めて捕らえることである。
上記課題を解決するために、本考案の清掃用シートは、ヘッドとシャフトを有するモップのヘッドに着脱可能な清掃用シートであって、清掃用シートの拭き取り面は長方形であり、マイクロファイバーで形成され、拭き取り面は、拭き取り面の長辺と平行に第1の領域と、第1の領域より大きい第2の領域とを有し、第1の領域のマイクロファイバーは、毛足の長い毛先をカットした粗目のカット織であり、第2の領域のマイクロファイバーは、毛足の短い細目のループ織であり、清掃時に第1の領域がモップの清掃方向の前方に位置するように、清掃用シートをヘッドに取り付ける。
清掃用シートの第1の領域のマイクロファイバーの毛足の長さは第2の領域のマイクロファイバーの毛足の長さの2倍以上であることが好ましい。
清掃用シートの第2の領域の面積は、第1の領域の面積の2倍以上であることが好ましい。
清掃用シートのマイクロファイバーは、80%のポリエステルと20%のポリアミドを含有することができる。
清掃用シートがヘッドに着脱可能なように、面ファスナーを有することができる。
清掃用シートがヘッドに着脱可能なように、拭き取り面に延長してヘッドに取り付け可能な取り付け面を更に有することができる。
本考案の清掃用シートによれば、シートに毛足の長いカット織と、毛足の短いループ織の二種類の織り方のマイクロファイバーを使用したので、カット織のマイクロファイバーで大きい埃等を捕らえて拭きを行い、ループ織のマイクロファイバーで微細な埃等を捕らえ拭き掃除を行って、掃きと拭きの両方を1工程で行うことができる。その結果、清掃にかかる負担が軽減され、清掃の作業効率を高めることができる。
図1は、本考案の一実施形態に係る清掃用シートがモップに取り付けられる構成と使用例を示す図である。 図2は、本考案の一実施形態に係る清掃用シートの構成を示す平面図である。 図3は、本考案の一実施形態に係る清掃用シートに使用されるマイクロファイバーの毛足の長さを示す図である。 図4は、取り付け面が設けられた清掃用シートを示す平面図である。
本考案の清掃用シートは、業務用と家庭用に適用することが可能である。図1は、本考案の実施形態の清掃用シートがモップに取り付けられる構成と使用例を示す図である。図1に示すように、モップ1は、シャフト2とヘッド3を備え、ヘッド3に清掃用シート10が取り付けられて、使用される。清掃用シートは通常水で濡らした状態で使用するが、乾燥した状態でも使用することができる。図1では、ヘッド3と清掃用シート10の裏面(拭き取り面とは反対の面)に面ファスナー4が取り付けられ、清掃用シート10のヘッド3への取り付け取り外しを可能にしている。ここで、面ファスナー4は既存の面ファスナー、例えば、フック面とループ面を押し付けて張り付けるタイプ、フックとループの両方が一面に設けられているフック面とループ面の区別がないタイプなどを使用することができる。
次に、清掃用シート10の材質について説明する。シート10の拭き取り面(清掃する箇所に当接する面)は、2種類の織り方のマイクロファイバーで形成される。ここで、マイクロファイバーは、超極細の合成繊維で、吸水性に優れている素材であり、既存のマイクロファイバーを使用することができる。本実施形態では、約80%のポリエステルと約20%のポリアミドを含むマイクロファイバーを使用している。
次に、清掃用シート10の構成を説明する。図2(a)は清掃用シート10の拭き取り面11を示し、(b)は清掃用シート10の拭き取り面の裏面を示す平面図である。図3は、清掃用シートに使用されるマイクロファイバーの毛足の長さを示す図である。図2(a)に示すように、拭き取り面11は長方形であり、拭き取り面11の長辺Aに平行に第1の領域11aと第2の領域11bに分かれている。第1の領域11aのマイクロファイバーの織り方は、毛足の長い毛先をカットした粗目のカット織であり、第2の領域11bのマイクロファイバーの織り方は、毛足の短い細目のループ織である。図3に示すように、第1の領域11aの毛足の長さH1は、第2の領域11bの毛足の長さH2の2倍以上が好ましい。第1の領域11aと第2の領域は別々に形成し、縫合や接着等で1枚のシートに形成してもよい。また、拭き取り面11の裏面12の素材に制限はなく、当業者が適宜選択することができる。清掃用シート10は、モップを清掃する方向(図1の矢印の方向)の前方に第1の領域11aが位置し、後方に第2の領域11bが位置するように、モップ1のヘッド3に取り付けられる。
第1の領域11aでは、毛足が長く粗目のマイクロファイバーのカット織を用いているので、大きい埃や髪の毛、土砂などを絡めて捕らえることができ、捕らえたものが落下することはない。また、第1の領域では、毛足が長いので、拭くときに水分を床に残すことなる。第2の領域11bでは、床の汚れと残った水分を拭き取り、毛足の短い細目のマイクロファイバーのループ織により、微細な埃等を捕らえることができる。清掃用シート10は、マイクロファイバーを用いているので、保水性が高くなり、拭き掃除に必要な水分を保持することが可能である。
拭き取り面11における第2の領域11bは、第1の領域11aより大きく形成されている。第2の領域11bが第1の領域11aより大きく形成されていれば、大きい埃や微細な埃、土砂等を絡め捕り、拭き取り掃除を良好に行うことができる。
本願の考案者が2つの領域の大きさを変えて、店舗のフロア70m(鏡面セラミックタイル50m、木目調セラミックタイル20m)を掃除する実験を行った。実験では、清掃用シートがフロアの埃、砂などを捕らえて離さず、適切な水分を保持しながらフロアを全て拭くことができるかどうかを判定した。その結果、第2の領域11bの面積が第1の領域11aの面積の2倍以上であるとき、清掃効果が高まることがわかった。
実験で使用した、より高い清掃効果を得られた清掃用シートの大きさは、長辺Aが440mm、第1の領域の短辺Bが30mm〜35mm、第2の領域の短辺Cが85mm〜95mmと、長辺Aが600mm、第1の領域の短辺Bが30mm〜35mm、第2の領域の短辺Cが85mm〜95mmである。そして、両方のシートの第1の領域の毛足の長さは8mm、第2の領域の毛足の長さは3mmである。
以上説明した通り、本実施形態の清掃用シートによれば、シートの素材に毛足の長いカット織と、毛足の短いループ織の二種類の織り方のマイクロファイバーを使用したので、カット織のマイクロファイバーで大きい埃等を捕らえて拭きを行い、ループ織のマイクロファイバーで微細な埃等を捕らえ拭き掃除を行って、掃きと拭きの両方を1工程で行うことができる。その結果、清掃の作業時間を短縮することができ、清掃の作業効率を高めることができる。また、清掃用シートが業務用に採用された場合、人件費の削除も実現することができる。
本考案は、上記実施形態に限定されず、様々に変更可能である。例えば、清掃用シートはモップのヘッドに面ファスナーで取り付けたが、それ以外の取り付け方法を採用することができる。図4に示すように、清掃用シート20の拭き取り面21に延長して取り付け面22を設けることができる。取り付け面22を有する清掃用シート20は、例えば、モップのヘッドに清掃用シートを挟み込む部分が形成されているモップに使用することができる。取り付け面22の素材はマイクロファイバーでなくてよく、当業者が適宜選択することができる。また、取り付け面22を有する清掃用シート20は、モップのヘッドを包むように取り付けることができる。この場合、取り付け面22の端部Dに面ファスナーやボタン等を取りつけて清掃用シート20をヘッドに装着することができる。
また、清掃用シートの大きさ、第1の領域と第2の領域の大きさ、毛足の長さ等は上記の実施形態に限定されることなく、実用新案登録の請求の範囲の範囲で適宜変更が可能である。
1…モップ,2…シャフト,3…ヘッド,4…面ファスナー,10、20…清掃用シート、11、21…拭き取り面,11a…第1の領域、11b…第2の領域

Claims (6)

  1. ヘッドとシャフトを有するモップの前記ヘッドに着脱可能な清掃用シートであって、
    前記清掃用シートの拭き取り面は長方形であり、マイクロファイバーで形成され、
    前記拭き取り面は、前記拭き取り面の長辺と平行に第1の領域と、前記第1の領域より大きい第2の領域とを有し、
    前記第1の領域の前記マイクロファイバーは、毛足の長い毛先をカットした粗目のカット織であり、前記第2の領域の前記マイクロファイバーは、毛足の短い細目のループ織であり、
    清掃時に前記第1の領域が前記モップの清掃方向の前方に位置するように、前記清掃用シートを前記ヘッドに取り付けることを特徴とする清掃用シート。
  2. 前記第1の領域の前記マイクロファイバーの毛足の長さは前記第2の領域のマイクロファイバーの毛足の長さの2倍以上であることを特徴とする請求項1記載の清掃用シート。
  3. 前記第2の領域の面積は、前記第1の領域の面積の2倍以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の清掃用シート。
  4. 前記マイクロファイバーは、80%のポリエステルと20%のポリアミドを含有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の清掃用シート。
  5. 前記清掃用シートが前記ヘッドに着脱可能なように、面ファスナーを有する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の清掃用シート。
  6. 前記清掃用シートが前記ヘッドに着脱可能なように、前記拭き取り面に延長して前記ヘッドに取り付け可能な取り付け面を更に有する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の清掃用シート。

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