JP3223115U - 飲料抽出バッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】容器上に安定的に保持する簡易な構造で安価な飲料抽出バッグを提供する。【解決手段】飲料抽出バッグ1は、両側部の折り線4により前後に扁平に折り重ねた環状の板材の枠体2と、外側面が枠体2の内側面に貼着され、内部にコーヒー等の原料粉末を収容し、開口して内部に収容された原料粉末に湯を注ぐための濾紙袋3とを備える。枠体2には、下部から折り線に沿って下方へ延出させ折り線を中心線とする一対の脚部8と、枠体2の脚部8間から下方に突出し、脚部8との間に容器Cの縁を受け入れて枠体2の展開状態で容器Cの縁にそれぞれ係合する第1の係合部9とを具備させる。一対の脚部8の延出方向中間部には、切れ目11により折り線4を線対称とする山形をなし、脚部8の内側に折り込む第2の係合部10を設ける。【選択図】図2

Description

本考案はカップなどの容器の縁に係合させて、内部に収容された原料粉末に湯を注ぐことによりコーヒー等の嗜好飲料を容器に抽出するドリップ式の抽出バッグに関するものである。
従来、抽出材料を収容するバッグ部材と、前面部及び背面部に折り重なる環状の板材からなり、内側にバッグ部材を接合する支持部材とを具備する飲料抽出バッグがある(特許文献1)。支持部材には、上縁から下方に向って側方へ斜めにそれぞれ形成された切り欠き部と、この切り欠き部の側方において上縁と切り欠き部の下端との間にそれぞれ形成された折り線とを具備する。この飲料抽出バッグは、支持部材の両側の頂部に手指を当て、その折り線に沿って支持部材の前面部と背面部の間に押し込むことにより、支持体の中央部と共にバッグ部材が離間して、支持体がほぼ楕円形に開口し、内側に押し込まれた頂部が支持部材の開口状態を保持する。
また、抽出材料を収容する袋体を内側に保持する前面板と背面主板を両側部の折罫により折り重ねた筒状紙体を備えたドリッパーがある(特許文献2)。前面板と背面主板は、折罫の略中央部に折罫から斜め下方に向かってそれぞれ穿設された略半円状の切抜部と、切抜部の下部の折罫から切抜部の下端縁側に延びる谷折りの折罫により前面板と背面主板の相互間に押し込み可能な折込部とを具備する。折込部を前面板と背面主板の相互間に押し込むと、前面板と背面主板とを離間させて筒状紙体の開口状態を保持する。
特開2009-096507号公報 特開2012-091002号公報
本考案は、抽出バッグの開口状態を保持するための構造に容器の縁部に係合する機能を兼備して容器上に安定的に保持する簡易な構造で安価な飲料抽出バッグを提供するものである。
本考案の飲料抽出バッグは、両側部の相対向する縦方向の一対の折り線4により前後両板部5,6を扁平に折り重ねた環状の板材から成る枠体2と、外側面が枠体2の内側面に貼着され、内部にコーヒー等の原料粉末を収容した状態で封止され、前後両板部5,6がそれぞれ円弧状を成して離間する枠体2の展開に伴って開口して内部に収容された原料粉末に湯を注ぐことができる濾紙袋3とを備えている。枠体2は、下部から折り線に沿って下方へ延出し、折り線を中心線とする一対の脚部8と、脚部8,8間に枠体2の下縁から下方に突出し、脚部8との間に容器Cの縁を受け入れて枠体2の展開状態で容器Cの縁にそれぞれ係合する第1の係合部9とを具備する。一対の脚部8の延出方向中間部には、折り線4から鋭角に下方へ向かう切れ目11により折り線4を線対称とする山形をなし、脚部8の内側に折り込むことにより脚部8の下部を側方に折り返して立ち上げ、前後両板部5,6の折り戻りを阻止すると共に、容器Cの縁部外側に掛け止める第2の係合部10を備える。
本考案の飲料抽出バッグは、簡易名構造で、枠体が折り戻りすることなくバッグ部材の開口状態を確実に保持すると共に、第2の係合部を容器の縁部外側に係合させた上で第1の係合部との間に容器の縁を受け入れることにより、容器上に安定的に保持することができる。
本考案に係る飲料抽出バッグの正面図である。 図1の飲料抽出バッグの使用状態の斜視図である。 図1の飲料抽出バッグの開口状態の正面図である。 図1の飲料抽出バッグの開口状態の底面図である。
本考案の実施の一形態について図面を参照して説明する。
図1,2において、本考案に係る飲料抽出バッグ1は、両側の一対の折り線4により前後に折り重ねた環状の枠体2と、この枠体2の内側に保持した濾紙袋3とを具備する。
枠体2は、耐水性の厚紙等の板材を上窄まりの環状に接合して成り、相対向する縦方向の一対の折り線4と、これを折り込むことによって形成される略台形状の重なり合う前後板部5,6とを具備する。前後板部5,6は、上縁部左右に一部重なり合う左右互い違いの台形状に上方へ張り出す摘み部7と、折り線4に沿って下方へ延出する一対の脚部8と、下縁部中央に下方へそれぞれ延出して容器の開口縁に係合する一対の第1の係合部9とを具備する。
前後板部5,6は、第1の折り線4を押し潰して、図2に示すように、扁平に折り畳むことができると共に、折り線4を開きそれぞれ円弧状を成して離間することにより環状に展開することができる。
脚部8は、重ね合わせた前後板部5,6の折り線4を中心にこれに沿って下方へ延出するように設けられる。脚部8の中間部には、折り線4から斜め下方へ向かう切り込みを構成する切れ目11により形成される第2の係合部10と、切れ目11の終端から斜め上方へ向かう折り目であるミシン目12とを具備する。第2の係合部10は、図2,図3に示すように、折り線4の谷側に押し込むことによりミシン目12に沿って谷折りされ、脚部8の下部を立ち上げて、第2の係合部10の復帰を阻止して枠体2の展開を保持すると共に、枠体2を容器Cの縁部に掛け止める。
第1の係合部9は、折り線4の谷側に折り込まれて容器Cの周縁部の外側に係合する第2の係合部10との間に容器Cの上縁部を受け入れて、脚部8と協働として容器Cに係合して脱落を防止する。
濾紙袋3は、枠体2の内側に配置され、下端から僅かに下に露出して、外側面上部が枠体2の内側面上部に貼着される。濾紙袋3は、枠体2の展開により上縁を開口して内部に収容されたコーヒー等の原料粉末Gに湯を注ぐことができるようになっており、抽出液に浸らないように枠体2との相対位置関係が保持されている。濾紙袋4は適宜のマチを備え、望ましくは、内部に原料粉末Gを収容して封止した状態で枠体2の内側に保持され、上縁部を前後板部5,6のそれと共に容易に剥離することができるように、上縁に沿った接着部を備え、原料粉末Gの風味を損なわないように、飲料抽出バッグ1全体を図示しない包装袋内に納めて真空封止し、あるいは適宜のガスを入れて封止される。なお、封止された濾紙袋4の上縁部を開口しやすくするための構造は、その他の周知の手段でも良い。
この実施形態の飲料抽出バッグ1を用いてコーヒー等の飲料を抽出する場合には、包装紙を開いて飲料抽出バッグ1を取り出し、摘み部7を指で摘まんで枠板2の前後板部5,6と共に濾過袋3の接合された上縁部を相互に引き剥がす。次いで、扁平に折り畳まれている両側の脚部8の第2の係合部10を脚部8の内側に押し込み、ミシン目12を谷折りしつつ脚部8の下部を側方へ立ち上げれば、後板部5,6が円弧状の凹み側を対向させて離間し、同時に濾紙袋4が開口して枠体2が略楕円状に展開する。脚部8が立ち上がると、折り線4の折り戻りが阻止されて枠体2の展開を安定的に保持する。次いで、第2の係合部10を容器Cの上縁部外側に掛けると共に、容器Cの縁部の内側に係合部9を挿入すれば、枠体2が容器Cに係合して脱落を防止する。従って、飲料抽出バッグ1は、濾紙袋4が開口した状態で、容器C上に確実に保持されるから注湯時に転倒する危険がない。濾紙袋3は、容器に溜まった抽出液に浸らず、原料粉末の残渣を容器Cに移し難い。
1 飲料抽出バッグ
2 枠体
3 濾紙袋
4 折り線
5 前板部
6 後板部
8 脚部
9 第1の係合部
10 第2の係合部
11 切り込み
12 ミシン目
C 容器

Claims (3)

  1. 両側部の相対向する縦方向の一対の折り線により扁平に折り重ねることができる前後両板部がそれぞれ円弧状を成して離間することにより開口する環状の板材から成る枠体と、
    前記枠体から前記折り線に沿って下方へ延出し、折り線を中心線とする一対の脚部と、
    外側面が前記枠体の内側面に貼着され、内部にコーヒー等の原料粉末を収容した状態で封止され、枠体の展開に伴って開口して内部に収容された原料粉末に湯を注ぐことができる濾紙袋と、
    前記枠体の下縁から下方に突出し、前記脚部との間に容器の縁を受け入れて枠体の展開状態で容器の縁にそれぞれ係合する第1の係合部とを具備し、
    前記一対の脚部の延出方向中間部には、前記折り線から鋭角に下方へ向かう切り込みにより折り線を線対称とする山形をなし、脚部の内側に折り込むことにより脚部の下部を側方に立ち上げて、前記前後両板部の開口を保持すると共に、容器の縁部外側に掛け止める第2の係合部を具備することを特徴とする飲料抽出バッグ。
  2. 前記切り込みの終端から鋭角に上方へ向かって形成され、谷折りされることにより前記第2の係合部の押し込みに伴う脚部の立ち上げをガイドする折り目を具備することを特徴とする請求項1に記載の飲料抽出バッグ。
  3. 前記濾紙袋は、外側面上部が前記枠体の内側面上部に貼着され、
    前記枠体は、これを載置する容器内の飲料に前記濾紙袋を浸らせない高さであることを特徴とする請求項1または2に記載の飲料抽出バッグ。
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