JP3222963B2 - 防爆型の密閉電池 - Google Patents

防爆型の密閉電池

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JP3222963B2 JP34674392A JP34674392A JP3222963B2 JP 3222963 B2 JP3222963 B2 JP 3222963B2 JP 34674392 A JP34674392 A JP 34674392A JP 34674392 A JP34674392 A JP 34674392A JP 3222963 B2 JP3222963 B2 JP 3222963B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防爆型の密閉電池に関
し、電池の内圧が上昇すると電流が遮断される防爆型の
密閉電池に関する。
【0002】
【従来の技術】密閉電池は、使用条件によって内圧が異
常に上昇することがある。たとえば、リチウムイオン二
次電池は、過充電すると内圧が異常に上昇する。また、
ショートして過大な電流が流れるときにも内圧が上昇す
る性質がある。内圧が異常に上昇して、電池の外装缶が
破裂すると、電池を収納する電気機器を損傷することが
ある。また、破裂した外装缶から腐食性のガスや電解液
が漏れると、これが電気機器を腐食する弊害もある。こ
の欠点を避けるために、防爆型の密閉電池は、内圧の異
常な上昇を防止するための機構が設けられる。過充電し
た時における内圧の異常な上昇は、電池の内部で電流を
遮断することによって防止できる。電流が遮断される
と、電池の内部で化学反応が起こらなくなるからであ
る。
【0003】このようなことを実現する防爆型の密閉電
池は、特開平2−112151号公報と、特開平2−2
88063号公報とに記載されている。これ等の公報に
記載される密閉電池は、図1ないし図3に示す構造の封
口体1を装備している。この封口体1は、リード線4を
接続する弁体2と、リード線4と弁体2との間に設けら
れたストッパ3とを備える。リード線4と弁体2とは、
弁体2が異常な圧力で変形されると分離できる強度で接
続されている。弁体2はキャップ6に電気的に接続され
ており、キャップ6は、弁体2を介してリード線4に接
続されている。ストッパ3は、電池の内圧が異常に上昇
したときに、弁体2をリード線4から強制的に分離する
ために設けられる。いいかえると、ストッパ3は、異常
な圧力で弁体2が変形するとき、リード線4が弁体2と
一緒に移動するのを防止して、弁体2とリード線4との
接続を切り離すものである。したがって、ストッパ3は
貫通孔5を有し、貫通孔5を通過したガスで、弁体2の
内面を押圧して変形させるようにしている。
【0004】この構造の密閉電池は、下記の動作をして
内圧の異常な上昇を防止する。 電池の内圧が異常上昇しない通常の状態 この状態において、弁体2はリード線4に接続される。
それは、電池の内圧で弁体2が変形されないからであ
る。電池のキャップ6は、弁体2とリード線4とを介し
て発電素子7に接続され、通電できる状態となってい
る。 電池の内圧が設定圧力よりも高く上昇した状態 電池の内圧が上昇すると、図2に示すように弁体2が圧
力で押し上げられる。リード線4の上昇は、ストッパ3
で阻止される。したがって、リード線4は定位置にあ
り、弁体2のみが上昇されて、弁体2はリード線4から
切り離される。弁体2がリード線4から切り離される
と、電池内部で電流が遮断される。この状態になると、
電池に電流が流れなくなり、電池内部の化学反応は停止
する。したがって、内圧の上昇は制限される。 電流を遮断してもさらに内圧が上昇する場合 電池の内圧がさらに高くなると、図3に示すように弁体
2の変形量はさらに大きくなって弁体2の一部が破壊さ
れる。破壊された弁体2は電池内のガスを排気する。弁
体2を通過したガスは、キャップ6のガス抜き孔8から
電池の外部に排気される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の構造を有する防
爆型の密閉電池は、内圧が上昇したときに、弁体2をリ
ード線4から切り離して電流を遮断するので、内圧の異
常な上昇を防止できる。しかしながら、この構造の密閉
電池は、弁体2をリード線4から切り離すときの接続強
度を高精度に制御するのが難しい。それは、弁体2をリ
ード線に溶着する強度で接続強度を調整するからであ
る。接続強度のバラツキは、弁体2の作動圧すなわち、
弁体2がリード線4から切り離される圧力を変動させ
る。リード線の接続強度が弱いと、弁体2からリード線
4は外れ易い。このため、電池の内圧が低いときに電流
が遮断されて電池を再使用できなくなる。反対に接続強
度が強すぎると、電池の内圧が設定圧力に上昇しても弁
体2をリード線4から切り離すことができず、電池の内
圧を著しく上昇させる。このため、弁体2とリード線4
の接続強度は、高い精度で制御することが大切である。
弁体とリード線との接続強度は、リード線を弁体に溶接
する強度で制御している。困ったことに、リード線と弁
体の一部を溶融して接続すると、溶着部分で金属が高温
に加熱されて物性と形状とが変化して、溶着強度にバラ
ツキができる。
【0006】本発明者等はこの欠点を解消するために、
図4と図5に示す構造の防爆型の密閉電池を開発した。
この構造の密閉電池は、弁体2とリード線4とを、中間
接続体9を介して電気的に接続している。弁体2は、電
池の開口部を機密に閉塞すると共に、電池内の圧力上昇
に伴い変形する。中間接続体9は、弁体2に電気的に接
続されるが、弁体2が内圧で変形すると切り離されるよ
うに接続されている。
【0007】この構造の密閉電池は、内圧が異常に上昇
したときに、弁体2を中間接続体9から切り離して電流
を遮断する。図1ないし図3に示す電池のように、弁体
2をリード線4から切り離すものではない。弁体2は、
中間接続体9を介してリード線4に接続されるので、内
圧が上昇すると、弁体2はリード線ではなくて中間接続
体9から切り離される。中間接続体9は弁体2とリード
線4とを電気的に接続するので、弁体2と中間接続体9
との接続が切り離されると、弁体2とリード線4との接
続も切り離されて電流が遮断される。
【0008】この構造の密閉電池は、下記の作動で内圧
の上昇を防止する。 電池の内圧が異常上昇しない通常の状態 この状態においては、弁体2は中間接続体9に接続され
る。弁体2は中間接続体9とリード線4とを介して発電
素子7に接続されて通電状態となる。 電池の内圧が設定圧力よりも高く上昇した状態 電池の内圧が上昇すると、図5に示すように弁体2は圧
力で押し上げられる。押し上げられた弁体2は、中間接
続体9の上面から離される。したがって、弁体2とリー
ド線4とが切り離され、電流は遮断される。
【0009】この構造の密閉電池は、封口体を製造する
工程で弁体を中間接続体に接続できる。図1ないし図3
に示す密閉電池は、封口体の製造工程で、弁体をリード
線に溶着することはできず、封口体を外装缶にセットし
た状態で、特定の接着強度で弁体をリード線に溶着する
必要がある。このため、封口体を外装缶にセットする前
に、弁体をリード線に溶着して強度のテストができな
い。図4ないし図5に示す改良した密閉電池は、封口体
を製造するときに、弁体と中間接続体との溶着強度を調
整できるので、図1ないし図3に示す密閉電池に比較す
ると、弁体を中間接続体に高精度に溶着できる。また、
封口体を外装缶に連結する前、すなわち、封口体を組み
立てた状態で弁体が中間接続体から離れる強度をテスト
できる特長もある。このため、図4に示す改良タイプの
密閉電池は、図1に示す電池に比較して、電流の遮断圧
力を均一にできる。しかしながら、この構造の電池も、
溶着部分を破断して電流を遮断するので、電流遮断圧力
を高精度に制御するためには溶着強度を高い精度で制御
する必要がある。このため、簡単な装置で弁体を中間接
続体に溶接して、電池の電流遮断圧力を一定にするのは
難しい。
【0010】本発明は、更に高い精度で電流を遮断する
密閉電池を目的として開発されたもので、本発明の重要
な目的は、溶着強度に影響なく電流を高精度に遮断でき
る防爆型の密閉電池を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の密閉電池は、前
述の目的を達成するために下記の構成を備える。すなわ
ち、本発明の防爆型の密閉電池は、電池の開口部を気密
に閉塞し、かつ、電池内の圧力上昇に伴い変形する可と
う性を有する導電性の弁体2と、この弁体2を直接ある
いは間接的に発電素子に接続する破断接続子15とを有
する。破断接続子15は、一端を弁体側に、他端を発電
素子側に連結している。さらに破断接続子15の中間の
一部には、あらかじめ設計された張力が作用すると破断
する破断部15Aを設けている。電池の内圧が上昇して
弁体2が変形すると、破断接続子15の両端は破断せ
ず、中間の一部に設けている破断接続子15の破断部1
5Aが引っ張られて破断される。破断部15Aが破断し
た破断接続子15は、弁体2と発電素子との電気的な接
続を遮断して電流を遮断する。
【0012】破断接続子15の一端は、直接にリード線
4に接続することもできるが、好ましくは、図6に示す
ように、中間接続体9を介してリード線4に接続する。
中間接続体9は、導電性のある金属等の板材で、弁体2
が変形しても変形しないように固定される。このよう
に、中間接続体9を介して破断接続子15をリード線4
に接続する密閉電池は、リード線4と破断接続子15と
を、中間接続体9に別々に溶着できる特徴がある。た
だ、破断接続子15を直接にリード線に接続することも
できる。図9は、中間接続体9の下面で、破断接続子1
5をリード線4に直接に接続している。この構造は、中
間接続体9を導電性の金属板とする必要がない。中間接
続体9は、弁体4と一緒に移動しないように、封口体に
固定される。さらに、中間接続体を使用することなく、
破断接続子をリード線に直接に接続することもできる。
この場合、リード線には、厚く、あるいは太くて弁体と
一緒に変形しない金属を使用する。
【0013】
【作用】本発明の防爆型の密閉電池は、従来の電池のよ
うに、内圧が異常に上昇したときに弁体の溶着部分を切
り離して電流を遮断するものではない。電池の内圧が上
昇したときには、あらかじめ一定の力が作用すると破断
するように設計した破断接続子の破断部を破断させる。
【0014】本発明の好ましい実施例を示す図6ないし
図8の密閉電池は、下記の状態で電流を遮断する。 電池の内圧が異常上昇しない通常の状態 この状態においては、弁体2は、破断接続子15を介し
てリード線に接続される。したがって、電池のキャップ
6は、弁体2と破断接続子15と中間接続体9とリード
線4とを介して発電素子7に接続されて通電状態とな
る。 電池の内圧が設定圧力よりも高く上昇した状態 電池の内圧が上昇すると、図7に示すように弁体2が圧
力で押し上げられる。押し上げられた弁体2は、破断接
続子15を引っ張って一部に設けられた破断部15Aを
破断する。破断部15Aが切断された破断接続子15
は、弁体2をリード線4から切り離して電流を遮断す
る。 電流を遮断してもさらに内圧が上昇する場合 電池の内圧がさらに高くなると、図8に示すように弁体
2の変形量はさらに大きくなる。著しく変形した弁体2
は可撓性薄板が凸起で破壊される。破壊した弁体2は電
池内のガスを排気する。弁体2を通過したガスは、キャ
ップ6のガス抜き孔8から電池の外部に排気される。こ
のように、電流を遮断した後、さらに圧力が上昇すると
弁体2を破壊する密閉電池は、より確実に外装缶の破裂
を防止できる特長がある。ただ、本発明の密閉電池は、
必ずしも弁体2を破壊する必要はない。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための密閉電池を例示するものであって、
本発明の密閉電池は、構成部品の種類、材質、形状、構
造、配置を下記のものに特定するものでない。本発明の
密閉電池は、特許請求の範囲において、種々の変更を加
えることができる。
【0016】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0017】図6ないし図8に示す防爆型の密閉電池
は、外装缶10と、外装缶10に収納された+−の電極
板からなる発電素子7と、外装缶10の開口部を閉塞す
る封口体1とを備える。外装缶10は底を閉塞した円筒
状で、上端の開口部に封口体1をかしめて固定してい
る。
【0018】封口体1は、絶縁パッキン11を介して、
外装缶10にかしめて固定されて、外装缶10を気密に
閉塞している。封口体1は、電池の内圧が上昇すると、
電流を遮断する。電流を遮断した後、さらに内圧が上昇
すると、内部のガスを排気する。
【0019】このことを実現するために、封口体1は、
キャップ6と、弁体2と、破断接続子15と、中間接続
体9とを備える。キャップ6と弁体2と中間接続体9に
は導電性が要求されるので、金属板をプレス成形して製
造されている。この構造の封口体1は、キャップ6を+
電極としている。キャップ6は、弁体2と破断接続子1
5と中間接続体9とリード線4とを介して発電素子7で
ある+電極板に接続される。キャップ6と弁体2と中間
接続体9とは円盤状に切断されている。金属板である中
間接続体9の周縁は、上方に折曲されて、弁体2とキャ
ップ6とを挟着する状態にかしめられて3枚の金属板を
連結している。キャップ6と弁体2とは直接に接触する
が、弁体2と中間接続体9との間には絶縁パッキン12
を挟着している。
【0020】キャップ6は、中央凸にプレス加工され
て、ガス抜き孔8を開口している。弁体2は中心部分
に、破断接続子15の上端をスポット溶接、あるいは超
音波溶接して接続している。弁体2は、電池の内圧が設
定圧になると、図7に示すように変形して、破断接続子
15の破断部15Aを破断する。
【0021】破断接続子15は、上下の端部を折曲し、
折曲した上端を弁体2に、下端を中間接続体9に溶着し
ている。破断接続子15は、中間の一部に破断部15A
を設けている。破断部15Aは、変形する弁体2に破断
接続子15が引っ張られたときに破断するように設計さ
れている部分である。したがって、破断部15Aは、破
断接続子15が引っ張られたときに破断しやすいよう
に、両面に溝を設けて部分的に薄く加工している。た
だ、本発明の密閉電池は、破断接続子に設ける破断部の
構造を、図6に示す形状に特定しない。破断部は、破断
接続子が引っ張られたときに、あらかじめ設計された張
力で破断するようにした全ての構造とすることができ
る。たとえば図示しないが、破断部は、両側に切欠を設
けて幅を狭くした形状、あるいは、破断接続子の一部に
薄い金属板を接続して切れ易くした構造とすることもで
きる。
【0022】破断部15Aの破断強度は、この部分の厚
さと、幅と、破断接続子の材質とで調整できる。破断部
は、薄くし、あるいは、幅を狭くし、あるいはまた、切
れ易い材質とすることによって、破断強度を低く設計で
きる。反対に厚く、幅を広く切れにくい材質を選択し
て、破断強度を強くできる。破断部の破断強度を低くす
ると、電流を遮断する電池の内圧を低くでき、反対に、
破断強度を高く設計すると、電流を遮断する電池内圧は
高くなる。
【0023】破断接続子15は、破断部15Aを破断し
て電流を遮断する。破断接続子15の両端は、電池の内
圧が上昇しても破断しない。したがって、破断接続子1
5は、弁体と中間接続体とに確実に溶着する折曲部を設
けている。折曲部は、弁体2と中間接続体9の下面に面
接触状態で確実に溶着される。
【0024】さらに、弁体2は、これを貫通してガス孔
18が開口されると共に、電流を遮断した後、さらに内
圧が上昇すると、破壊する可撓性薄板2Aを積層してい
る。可撓性薄板2Aは、弁体2の上面を気密に閉塞して
いる。すなわち、可撓性薄板2Aは、弁体2に開口され
たガス孔13を気密に閉塞している。可撓性薄板2Aが
破断されると、電池内のガスは弁体2のガス孔13を通
過して、電池の外装缶の外部に排気される。可撓性薄板
2Aは、圧力が設定値以上になると、破断される強度に
設計されている。さらに、可撓性薄板2Aは、温度が上
昇すると破断強度が低下するように設計される。過充電
して電池温度が上昇すると、確実に破断させるためであ
る。
【0025】この特性の可撓性薄板2Aには、金属薄膜
2aにプラスチック膜2bを積層した積層板を使用す
る。金属薄膜2aには、チタン、ステンレス、アルミニ
ウム等の耐腐食性の金属薄膜2aが使用できる。これ等
の金属薄膜2aではアルミニウムが最適である。それ
は、安価で薄膜にするのが簡単で、最適な強度にできる
からである。金属薄膜2aにアルミニウムを使用する場
合、金属薄膜2aの膜厚は通常10μm〜300μm好
ましくは15μm〜50μmの範囲に設計される。プラ
スチック膜2bには、ポリエチレン、ポリプロピレン等
の熱可塑性合成樹脂を使用できる。プラスチック膜2b
の膜圧は、通常10μm〜500μm、好ましくは20
μm〜100μmの範囲に設計される。この構造の可撓
性薄板2Aは金属薄膜2aの表面にプラスチックをコー
ティングして製造できる。また、金属薄膜2aとプラス
チック膜2bとを接着剤で接着して製造することもでき
る。最も簡単な可撓性薄板2Aは、金属薄膜2aの片面
にプラスチック膜2bを積層した2層の積層板である。
ただ、金属薄膜の両面にプラスチック膜を積層したもの
あるいは、プラスチック膜の両面に金属薄膜を積層した
もの、あるいは、複数の金属薄膜およびプラスチック膜
を積層した積層板も使用できる。
【0026】図6に示す可撓性薄板2Aは、弁体2と同
じ外形として、弁体2とキャップ6とで挟着している。
挟着された可撓性薄板2Aは、これを貫通してキャップ
6と弁体2とをスポット溶接して電気的に接続してい
る。可撓性薄板2Aは、図8に示すように、キャップ6
の下面に設けた凸起16で突いて破断する場合と、電池
の内圧で伸長して破断する場合とがある。
【0027】破断接続子15とリード線とを溶着する中
間接続体9は、これを貫通してガス透過孔14を開口し
ている。ガス透過孔14は、ガスを中間接続体9に貫通
させて、電池の内圧で弁体2を変形させる。中間接続体
9の下面にはリード線4を接続する。リード線4は、中
間接続体9を発電素子7に接続する。すなわち、図6に
示す封口体1は、キャップ6を、弁体2と、破断接続子
15と、中間接続体9と、リード線4とを介して発電素
子7に接続している。
【0028】さらに、図6ないし図8に示す密閉電池
は、弁体とキャップとの間に弁体の変形を調整する弾性
リング17を配設している。弾性リング17は、弁体2
の上面を弾性的に押圧して、弁体2を中間接続体9に押
圧している。弾性リング17の内径を小さくして、弁体
2の押圧力を強くすると、弁体2が変形し難く、破断接
続子15が破断し難くなって、電流を遮断する設定圧が
高くなる。弾性リング17には、弾性変形する円筒やコ
イルスプリングを使用できる。
【0029】キャップ6と弁体2と破断接続子15と中
間接続体9とを有する封口体1は、図10ないし図14
に示すように、下記の工程で組立できる。 図10に示すように、上面に可撓性薄板2Aを積層
し、図11に示すように可撓性薄板2Aを弁体に溶着す
る。 図12に示すように、破断接続子15の上端を溶着
する。 図13に示すように、周縁を上方に折曲した中間接
続体9に、リング状の絶縁パッキン12を嵌入し、絶縁
パッキン12の上に円盤状の弁体2とキャップを積層す
る。 図14に示すように、中間接続体9の周縁を折り曲
げ、中間接続体9でもって、絶縁パッキン12とを介し
て、弁体2とキャップ6の周縁をかしめて固定する。そ
して、破断接続子15の下端を折曲して、中間接続体の
下面に溶着する。破断接続子15の下端は折曲部分の内
側にV溝を設けて、折曲位置を正確にしている。
【0030】さらに、弁体2とキャップ6との間に弾性
リング17を介在する封口体1は、中間接続体9の上面
に、順番に、絶縁パッキン12、弁体2、弾性リング1
7、キャップ6を積層し、中間接続体9の周縁を折り曲
げて、絶縁パッキン12を介して、弁体2とキャップ6
の周縁をかしめて固定する。
【0031】
【発明の効果】本発明の防爆型の密閉電池は、独得の構
造で異常時に電流を遮断する。すなわち、従来の密閉電
池は、内圧が上昇して弁体が変形すると、溶着部分を破
断して電流を遮断していた。本発明の密閉電池は、異常
時に弁体の溶着部分を破断して電流を遮断する構造では
ない。あらかじめ破断するように設計した破断接続子の
破断部を破断して、電流を遮断する。このため、本発明
の密閉電池は、破断接続子の両端を、溶着強度を調整す
ることなく弁体や、リード線や、中間接続体等に溶接で
きる。このことは、溶着工程を簡素化できると共に、能
率よく多量生産できる。
【0032】さらに、本発明の密閉電池は、破断接続子
の一部に設けた破断部の破断強度を簡単かつ容易に、し
かも極めて高精度に制御できる。それは、破断接続子の
一部に切欠を設け、あるいは、特定の厚さに加工し、あ
るいはまた特定の幅に設計することよよって破断部の破
断強度を高精度に制御できるからである。一定の張力で
破断する破断接続子は、電流を遮断する電池の内圧をバ
ラツキなく均一にすることができる。
【0033】本発明者等は、実際に本発明の密閉電池を
試作して、電流を遮断する電池内圧力と、落下振動試験
をして不良品の発生する状態をテストした。その結果
を、表1に示している。この表は、本発明の密閉電池が
極めて高い精度で電流を遮断でき、しかも、落下試験で
不良品が発生しないことを明示する。ただし、この表は
下記の条件で測定した。
【0034】
【表1】
【0035】 本発明の密閉電池は、図6に示すよう
に、破断接続子を中間接続体に溶接した構造とした。 従来の密閉電池は、図1に示すように、弁体をリー
ド線に溶着した構造とした。 落下振動試験は、1メートルの高さから10回落下
させて、弁体とリード線との外れを測定した。
【0036】この表に示すように、本発明の防爆型の密
閉電池は、溶接強度に依存しないで破断接続子を破断で
き、電池内圧が上昇したときには、極めて少ない圧力差
で電流を遮断できる。このため、異常時には内圧の異常
な上昇を防止して外装缶の破壊を確実に阻止でき、ま
た、電池が誤動作して不良品となるのを効果的に防止で
きる特長も実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の防爆型の密閉電池の封口体部分を示す断
面図
【図2】図1に示す密閉電池の封口体部分であって電池
の内圧が設定圧以上に上昇した状態を示す断面図
【図3】図1に示す密閉電池の封口体部分であって電池
の内圧が第2の設定圧以上に上昇した状態を示す断面図
【図4】改良された密閉電池の封口体部分を示す断面図
【図5】図4に示す密閉電池の封口体部分であって電池
の内圧が設定圧以上に上昇した状態を示す断面図
【図6】本発明の実施例にかかる密閉電池の封口体部分
を示す断面図
【図7】図6に示す密閉電池の封口体部分であって圧力
が上昇した状態を示す断面図
【図8】図6に示す密閉電池の封口体部分であってさら
に圧力が上昇した状態を示す断面図
【図9】本発明の実施例にかかる他の構造の密閉電池の
封口体部分の断面図
【図10】図6に示す封口体の製造工程を示す断面図
【図11】図6に示す封口体の製造工程を示す断面図
【図12】図6に示す封口体の製造工程を示す断面図
【図13】図6に示す封口体の製造工程を示す断面図
【図14】図6に示す封口体の製造工程を示す断面図
【符号の説明】
1…封口体 2…弁体 2A…可撓性薄板 2a…金属薄膜 2b…プラスチック膜 3…ストッパ 4…リード線 5…貫通孔 6…キャップ 7…発電素子 8…ガス抜き孔 9…中間接続体 10…外装缶 11…絶縁パッキン 12…絶縁パッキン 13…切欠 14…ガス透過孔 15…破断接続子 15A…破断部 16…凸起 17…弾性リング 18…ガス孔
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−24262(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 2/12 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池の開口部を気密に閉塞しており、か
    つ電池内の圧力上昇に伴い変形する可とう性を有する導
    電性の弁体(2)と、この弁体(2)を、直接あるいは間接的
    に発電素子に接続する破断接続子(15)とを備え、破断接
    続子(15)は一端を弁体側に、他端を発電素子側に連結し
    ていると共に、中間の一部には、あらかじめ設計された
    張力が作用すると破断する破断部(15A)が形成されてお
    り、電池の内圧が上昇して弁体(2)が変形すると、破断
    接続子(15)の両端は破断せず、中間の一部に設けている
    破断接続子(15)の破断部(15A)が引っ張られて破断され
    て、弁体(2)と発電素子との電気的な接続が遮断される
    ように構成されてなる防爆型の密閉電池。
  2. 【請求項2】 密閉電池が外装缶(10)の開口部を封口体
    (1)で閉塞しており、この封口体(1)がキャップ(6)と、
    弁体(2)と、破断接続子(15)と、中間接続体(9)とを備
    え、キャップ(6)は、弁体(2)と破断接続子(15)と中間接
    続体(9)とリード線(4)とを介して発電素子(7)に接続さ
    れ、キャップ(6)と弁体(2)とは直接に接触して、弁体
    (2)と中間接続体(9)との間に絶縁パッキン(12)を挟着し
    ており、破断接続子(15)は、上下の端部を折曲して、折
    曲した上端を弁体(2)に、下端を中間接続体(9)に溶着し
    て、その中間の一部に破断部(15A)を設けている請求項
    1に記載される防爆型の密閉電池
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