JP3222909U - 祭壇 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易に組み立てることができる祭壇を提供する。【解決手段】折り畳み可能に形成された板紙製の後飾り壇1である。後飾り壇1は、前面に開口部7を有し、上下方向に延びた筒状に形成され、筒形状を成した使用形態F1と、左右両面が上下方向に延設された一対の縦線部8に沿って折れながら左右両外側に突出することで前後方向に平坦に折り畳まれた折畳形態との間で変形する筒体2と、筒体2の上面開口を閉塞する天板5と、開口部7の下部にて筒体2の内部を閉塞する棚板6と、を備え、天板5が上面開口を閉塞し、且つ棚板6が筒体2の内部を閉塞した状態で、筒体2は使用形態F1に保持される。【選択図】図1
Description
本考案は、折り畳み可能に形成された板紙製の祭壇に関する。
特許文献1には、防災薬剤を塗布した段ボール紙を材質とした祭壇が開示されている。この祭壇は、背板から前方に延びた3つの支持板と、3つの支持板の上段支持部に取り付けられた上段板と、3つの支持板の下段支持部に取り付けられた下段板と、を備えていた。この祭壇を組み立てる場合、作業者は、3つの支持板を平行に並べ、上段板と下段板とを3つの支持板にスリット溝に噛み合わせ、その後、下段板に形成された3つの連結片を3つの支持板にネジ止めする。これにより、3つの支持板と下段板とが固定され、祭壇の階段形状が保持されていた。
しかしながら、上記した祭壇の組立工程では、下段板を各支持板にネジ止めしなければならないため、祭壇の組み立てに多くの手間と時間がかかるという問題があった。つまり、上記した祭壇は容易に組み立てることができなかった。
本考案は、上記課題を解決するために、容易に組み立てることができる祭壇を提供する。
上記した目的を達成するため、本考案は、折り畳み可能に形成された板紙製の祭壇であって、前面に開口部を有し、上下方向に延びた筒状に形成され、筒形状を成した使用形態と、左右両面が上下方向に延設された一対の縦線部に沿って折れながら左右両外側に突出することで前後方向に平坦に折り畳まれた折畳形態との間で変形する筒体と、前記筒体の上面開口を閉塞する天板と、前記開口部の下部にて前記筒体の内部を閉塞する棚板と、を備え、前記天板が前記上面開口を閉塞し、且つ前記棚板が前記筒体の内部を閉塞した状態で、前記筒体は前記使用形態に保持される。
この場合、前記天板は、前記筒体の前記上面開口を閉塞した状態で、前記筒体に形成された係合部に係合する被係合部を有し、前記棚板は、前記筒体の内部を閉塞した状態で、前記筒体に形成された棚係合部に係合する被棚係合部を有していることが好ましい。
この場合、前記筒体は、前記開口部を有する前面板と、前記前面板の左右両端部に連設され、前記前面板から左右両外側に向かって後方に傾斜した一対の前方側面板と、一対の前記前方側面板の左右両端部に連設された一対の前方継代片と、前記前面板の後方に対向する後面板と、前記後面板の左右両端部に連設され、前記後面板から左右両外側に向かって前方に傾斜した一対の後方側面板と、一対の前記後方側面板の左右両端部に連設された一対の後方継代片と、を含み、一対の前記縦線部は、一対の前記前方継代片と一対の前記後方継代片とを内側に折り曲げて接着した部分であることが好ましい。
この場合、前記天板は、前記筒体の前側または後側に接続され、前記上面開口を閉塞する閉塞姿勢と前記筒体との接続部を軸に上方に回動して前記上面開口を開放する開放姿勢との間で姿勢変更され、前記棚板は、前記筒体の前側または後側に接続され、前記筒体の内部を閉塞する棚閉塞姿勢と前記筒体との接続部を軸に上方に回動して前記筒体の内部を開放する棚開放姿勢との間で姿勢変更され、前記天板が前記閉塞姿勢に姿勢変更され、且つ前記棚板が前記棚閉塞姿勢に姿勢変更された状態で、前記筒体は前記使用形態に保持されることが好ましい。
この場合、前記筒体の前後方向に対向した一対の内面の上部に接続され、且つ前記天板の下面に接続され、前記筒体が前記使用形態に変形した状態で前記天板を前記閉塞姿勢にする上方展開形態と、前記筒体が前記折畳形態に変形した状態で前記天板を前記開放姿勢にする上方収縮形態との間で変形する上方開閉部材と、前記筒体の前後方向に対向した一対の内面の下部に接続され、且つ前記棚板の下面に接続され、前記筒体が前記使用形態に変形した状態で前記棚板を前記棚閉塞姿勢にする下方展開形態と、前記筒体が前記折畳形態に変形した状態で前記棚板を前記棚開放姿勢にする下方収縮形態との間で変形する下方開閉部材と、を備えていることが好ましい。
本考案によれば、祭壇を容易に組み立てることができる。
以下、添付の図面を参照しつつ、本考案の実施形態について説明する。なお、図面に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本考案の技術的範囲を限定するものではない。
[後飾り壇の概要]
図1ないし図11を参照して、祭壇の一例としての後飾り壇1の構成について説明する。図1は後飾り壇1を示す斜視図である。図2は後飾り壇1を示す正面図である。図3は、図2のIII−III断面図である。図4は、図2のIV−IV断面図である。図5は正面部2F等のブランク10を示す平面図である。図6は背面部2R等のブランク11を示す平面図である。図7は後方支持部4Rのブランク12を示す平面図である。図8は天板5の一部のブランク13を示す平面図である。図9は天板芯材58のブランク14を示す平面図である。図10は棚板6の一部のブランク15を示す平面図である。図11は棚芯材65のブランク16を示す平面図である。
図1ないし図11を参照して、祭壇の一例としての後飾り壇1の構成について説明する。図1は後飾り壇1を示す斜視図である。図2は後飾り壇1を示す正面図である。図3は、図2のIII−III断面図である。図4は、図2のIV−IV断面図である。図5は正面部2F等のブランク10を示す平面図である。図6は背面部2R等のブランク11を示す平面図である。図7は後方支持部4Rのブランク12を示す平面図である。図8は天板5の一部のブランク13を示す平面図である。図9は天板芯材58のブランク14を示す平面図である。図10は棚板6の一部のブランク15を示す平面図である。図11は棚芯材65のブランク16を示す平面図である。
図1および図2に示すように、後飾り壇1は、背の高い略六角柱状(角筒状)に形成されている。後飾り壇1は、葬儀において火葬した遺骨を安置するために自宅に設置される祭壇である。後飾り壇1は、例えば、段ボールシート等の板紙によって折り畳み可能に形成されている。
図1ないし図4に示すように、後飾り壇1は、筒体2と、上方開閉部材3と、下方開閉部材4と、天板5と、棚板6と、を備えている。筒体2は、前面に開口部7を有し、上下方向に延びた略六角形断面を有する筒状に形成されている。詳細は後述するが、筒体2は、左右両面が上下方向に延設された一対の縦線部8に沿って折れながら左右両外側に突出することで前後方向に平坦に折り畳まれる。上方開閉部材3は、筒体2の前後方向に対向した一対の内面の上部に接続され、且つ天板5の下面に接続され、筒体2と共に折畳可能に形成されている。下方開閉部材4は、筒体2の前後方向に対向した一対の内面の下部に接続され、且つ棚板6の下面に接続され、筒体2と共に折畳可能に形成されている。天板5は、筒体2の上面開口2Aを閉塞し、後飾り壇1の天部を構成する。棚板6は、開口部7の下部にて筒体2の内部を閉塞し、骨壺箱(図示せず)等を載置する棚を構成する。
筒体2は、正面部2Fと背面部2Rとを接合することで組み立てられる(図4参照)。正面部2Fは、図5に示すブランク10から組み立てられる。背面部2Rは、図6に示すブランク11から組み立てられる。上方開閉部材3は、背面部2R(ブランク11)と一体に形成されている。下方開閉部材4は、正面部2F(ブランク10)と一体に形成された前方支持部4Fと、背面部2Rに接続された後方支持部4Rと、を含んでいる。後方支持部4Rは、図7に示すブランク12から組み立てられる。天板5は、図8に示すブランク13と図9に示すブランク14から組み立てられる。棚板6は、図10に示すブランク15と図11に示すブランク16から組み立てられる。これらのブランク10〜16は、それぞれ、波状の中しん9Aの表裏に表ライナ9Bと裏ライナ9C(図3等参照)とを貼り合せた両面段ボールシート(紙製)で形成されている。これらのブランク10〜16は、段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成される。なお、図面では、段ボールシートの表ライナ9B側を示している。また、図面に示す「X」は段ボールシートの中しん9Aが延びた「段方向」を示し、「Y」は段方向に直交した「流れ方向」を示している。
[正面部のブランク]
図5に示すように、正面部2Fのブランク10は、前面板20と、一対の前方側面板21と、一対の前方継代片22と、を備えている。
図5に示すように、正面部2Fのブランク10は、前面板20と、一対の前方側面板21と、一対の前方継代片22と、を備えている。
<前面板>
前面板20は、段方向(左右方向)の幅よりも流れ方向(上下方向)の高さを長くした略長方形状に形成されている。前面板20は、後飾り壇1の正面を構成する部材であって、上下方向中間部に略四角形状の開口部7を有している。開口部7は、後飾り壇1を組み立てた状態(以下、「組立状態」ともいう。)で前面板20を上下方向に二分割するように前面板20の左右方向の幅いっぱいに形成される。開口部7の周縁部には、一対の側方折返片23と、上方折返片25と、前方支持部4Fとが連設されており、ブランク10の状態では開口部7の中心領域だけが開口している。
前面板20は、段方向(左右方向)の幅よりも流れ方向(上下方向)の高さを長くした略長方形状に形成されている。前面板20は、後飾り壇1の正面を構成する部材であって、上下方向中間部に略四角形状の開口部7を有している。開口部7は、後飾り壇1を組み立てた状態(以下、「組立状態」ともいう。)で前面板20を上下方向に二分割するように前面板20の左右方向の幅いっぱいに形成される。開口部7の周縁部には、一対の側方折返片23と、上方折返片25と、前方支持部4Fとが連設されており、ブランク10の状態では開口部7の中心領域だけが開口している。
(側方折返片)
一対の側方折返片23は、側方開口額縁部24を介して開口部7の左右両縁部(一対の前方側面板21)に連設されている。一対の側方折返片23は、開口部7の左右両縁部から互いに接近する方向に延設されている。各側方折返片23は、開口部7の縁部から中心に向かって徐々に上下方向の幅が狭くなる略台形状に形成されている。各側方開口額縁部24は、第1折曲線L1と側方折返線L10とを介して側方折返片23と前方側面板21とに連設されている。第1折曲線L1と側方折返線L10とは、上下方向に沿って略平行に延設されている。
一対の側方折返片23は、側方開口額縁部24を介して開口部7の左右両縁部(一対の前方側面板21)に連設されている。一対の側方折返片23は、開口部7の左右両縁部から互いに接近する方向に延設されている。各側方折返片23は、開口部7の縁部から中心に向かって徐々に上下方向の幅が狭くなる略台形状に形成されている。各側方開口額縁部24は、第1折曲線L1と側方折返線L10とを介して側方折返片23と前方側面板21とに連設されている。第1折曲線L1と側方折返線L10とは、上下方向に沿って略平行に延設されている。
(上方折返片)
上方折返片25は、上方開口額縁部26を介して開口部7の上縁部に連設されている。上方折返片25は、開口部7の上縁部から一対の側方折返片23の間に入り込むように下方に延設され、上方から下方に向かって左右方向の幅が狭くなる略台形状に形成されている。上方折返片25の先端部には、突起部25Aが突設されている。上方開口額縁部26は、2本の上方折返線L11を介して前面板20と上方折返片25とに連設されている。2本の上方折返線L11は、左右方向に沿って略平行に延設されている。
上方折返片25は、上方開口額縁部26を介して開口部7の上縁部に連設されている。上方折返片25は、開口部7の上縁部から一対の側方折返片23の間に入り込むように下方に延設され、上方から下方に向かって左右方向の幅が狭くなる略台形状に形成されている。上方折返片25の先端部には、突起部25Aが突設されている。上方開口額縁部26は、2本の上方折返線L11を介して前面板20と上方折返片25とに連設されている。2本の上方折返線L11は、左右方向に沿って略平行に延設されている。
(前方支持部)
前方支持部4Fは、下方ヒンジ線L12を介して開口部7の下縁部に連設された下部前方連結板27と、第1下方折畳線L13を介して下部前方連結板27の先端部に連設された下部前方継代片28と、を含んでいる。下部前方連結板27は、開口部7の下縁部から一対の側方折返片23の間に入り込むように上方に延設され、下方から上方に向かって左右方向の幅が狭くなる略台形状に形成されている。下部前方連結板27の流れ方向の寸法(延出寸法)は、前方側面板21の段方向(左右方向)の寸法よりも僅かに短く設定されている。下部前方継代片28は略長方形状に形成され、その流れ方向の寸法(延出寸法)は下部前方連結板27の流れ方向の寸法よりも十分に短く(例えば1/3程度)に設定されている。
前方支持部4Fは、下方ヒンジ線L12を介して開口部7の下縁部に連設された下部前方連結板27と、第1下方折畳線L13を介して下部前方連結板27の先端部に連設された下部前方継代片28と、を含んでいる。下部前方連結板27は、開口部7の下縁部から一対の側方折返片23の間に入り込むように上方に延設され、下方から上方に向かって左右方向の幅が狭くなる略台形状に形成されている。下部前方連結板27の流れ方向の寸法(延出寸法)は、前方側面板21の段方向(左右方向)の寸法よりも僅かに短く設定されている。下部前方継代片28は略長方形状に形成され、その流れ方向の寸法(延出寸法)は下部前方連結板27の流れ方向の寸法よりも十分に短く(例えば1/3程度)に設定されている。
下部前方連結板27には、開口部7の下縁部から上方に突き出すように一対の下方嵌合片27Aが形成されている。各下方嵌合片27Aは、下部前方連結板27の一部を切断することで略正方形状に形成され、下方ヒンジ線L12を介して開口部7の下縁部に連設されている。なお、各下方嵌合片27Aに形成された下方ヒンジ線L12は、他の部分の下方ヒンジ線L12よりも僅かに上方にずれた位置に形成されている。
<前方側面板、前方継代片>
一対の前方側面板21は、第1折曲線L1を介して前面板20の段方向(左右方向)両端部に連設されている。一対の前方継代片22は、第2折曲線L2を介して一対の前方側面板21の段方向両端部に連設されている。一対の前方側面板21と一対の前方継代片22とは、前面板20の高さと略同一の高さとなる略長方形状に形成されている。各前方側面板21の段方向の幅は、前面板20の幅よりも十分に短く(例えば1/3程度)設定されている。各前方継代片22の段方向の幅は、前方側面板21の幅よりも十分に短く(例えば1/4程度)設定されている。
一対の前方側面板21は、第1折曲線L1を介して前面板20の段方向(左右方向)両端部に連設されている。一対の前方継代片22は、第2折曲線L2を介して一対の前方側面板21の段方向両端部に連設されている。一対の前方側面板21と一対の前方継代片22とは、前面板20の高さと略同一の高さとなる略長方形状に形成されている。各前方側面板21の段方向の幅は、前面板20の幅よりも十分に短く(例えば1/3程度)設定されている。各前方継代片22の段方向の幅は、前方側面板21の幅よりも十分に短く(例えば1/4程度)設定されている。
[背面部のブランク]
図6に示すように、背面部2Rのブランク11は、後面板30と、一対の後方側面板31と、一対の後方継代片32と、上方開閉部材3と、を備えている。なお、背面部2Rのブランク11の中しん9A(段方向)は、正面部2Fのブランク10の中しん9Aと直交する向きに延びている。
図6に示すように、背面部2Rのブランク11は、後面板30と、一対の後方側面板31と、一対の後方継代片32と、上方開閉部材3と、を備えている。なお、背面部2Rのブランク11の中しん9A(段方向)は、正面部2Fのブランク10の中しん9Aと直交する向きに延びている。
<後面板、後方側面板、後方継代片>
後面板30は、前面板20と略同一寸法となる略長方形状に形成されている。各後方側面板31は前方側面板21と略同一寸法となる略長方形状に形成され、各後方継代片32は前方継代片22と略同一寸法となる略長方形状に形成されている。一対の後方側面板31は第3折曲線L3を介して後面板30の流れ方向(左右方向)両端部に連設されている。一対の後方継代片32は第4折曲線L4を介して後方側面板31の流れ方向両端部に連設されている。
後面板30は、前面板20と略同一寸法となる略長方形状に形成されている。各後方側面板31は前方側面板21と略同一寸法となる略長方形状に形成され、各後方継代片32は前方継代片22と略同一寸法となる略長方形状に形成されている。一対の後方側面板31は第3折曲線L3を介して後面板30の流れ方向(左右方向)両端部に連設されている。一対の後方継代片32は第4折曲線L4を介して後方側面板31の流れ方向両端部に連設されている。
<上方開閉部材>
上方開閉部材3は、上方ヒンジ線L14を介して後面板30の上端部に連設された上部後方連結板33と、第1上方折畳線L15を介して上部後方連結板33の先端部に連設された上部前方連結板34と、第2上方折畳線L16を介して上部前方連結板34の先端部に連設された上部前方継代片35と、を含んでいる。
上方開閉部材3は、上方ヒンジ線L14を介して後面板30の上端部に連設された上部後方連結板33と、第1上方折畳線L15を介して上部後方連結板33の先端部に連設された上部前方連結板34と、第2上方折畳線L16を介して上部前方連結板34の先端部に連設された上部前方継代片35と、を含んでいる。
(上部後方連結板)
上部後方連結板33は、後面板30の上端部から上方に延設されている。上部後方連結板33は、後面板30の流れ方向の幅よりも僅かに狭い幅となる略長方形状に形成されている。上部後方連結板33の段方向の寸法(延出寸法)は、下部前方連結板27の延出寸法と略同一に設定されている。上部後方連結板33には、後面板30の上端部から上方に突き出すように一対の上方嵌合片33Aが形成されている。各上方嵌合片33Aは、上部後方連結板33の一部を切断することで略正方形状に形成され、上方ヒンジ線L14を介して後面板30の上端部に連設されている。なお、各上方嵌合片33Aに形成された上方ヒンジ線L14は、他の部分の上方ヒンジ線L14よりも僅かに上方にずれた位置に形成されている。
上部後方連結板33は、後面板30の上端部から上方に延設されている。上部後方連結板33は、後面板30の流れ方向の幅よりも僅かに狭い幅となる略長方形状に形成されている。上部後方連結板33の段方向の寸法(延出寸法)は、下部前方連結板27の延出寸法と略同一に設定されている。上部後方連結板33には、後面板30の上端部から上方に突き出すように一対の上方嵌合片33Aが形成されている。各上方嵌合片33Aは、上部後方連結板33の一部を切断することで略正方形状に形成され、上方ヒンジ線L14を介して後面板30の上端部に連設されている。なお、各上方嵌合片33Aに形成された上方ヒンジ線L14は、他の部分の上方ヒンジ線L14よりも僅かに上方にずれた位置に形成されている。
(上部前方連結板)
上部前方連結板34は、上部後方連結板33の先端部から上方に延設されている。上部前方連結板34は、上部後方連結板33の流れ方向の幅よりも僅かに狭い幅となる略長方形状に形成されている。上部前方連結板34の段方向の寸法(延出寸法)は、上部後方連結板33の延出寸法と略同一に設定されている。上部前方連結板34には、第2上方折畳線L16に沿って爪貫通穴34Aが開口している。爪貫通穴34Aは、流れ方向に細長い略長方形状に形成されている。また、上部前方連結板34には、爪貫通穴34Aの流れ方向両端から基端側(組立状態で後方)に向かって一対の切込みを入れることで爪干渉防止片34Bが形成されている。
上部前方連結板34は、上部後方連結板33の先端部から上方に延設されている。上部前方連結板34は、上部後方連結板33の流れ方向の幅よりも僅かに狭い幅となる略長方形状に形成されている。上部前方連結板34の段方向の寸法(延出寸法)は、上部後方連結板33の延出寸法と略同一に設定されている。上部前方連結板34には、第2上方折畳線L16に沿って爪貫通穴34Aが開口している。爪貫通穴34Aは、流れ方向に細長い略長方形状に形成されている。また、上部前方連結板34には、爪貫通穴34Aの流れ方向両端から基端側(組立状態で後方)に向かって一対の切込みを入れることで爪干渉防止片34Bが形成されている。
(上部前方継代片)
上部前方継代片35は、上部前方連結板34の先端部から上方に延設されている。上部前方継代片35は、上部後方連結板33の流れ方向の幅と略同一幅となる略長方形状に形成されている。上部前方継代片35の段方向の寸法(延出寸法)は、下部前方継代片28の延出寸法と略同一に設定されている。
上部前方継代片35は、上部前方連結板34の先端部から上方に延設されている。上部前方継代片35は、上部後方連結板33の流れ方向の幅と略同一幅となる略長方形状に形成されている。上部前方継代片35の段方向の寸法(延出寸法)は、下部前方継代片28の延出寸法と略同一に設定されている。
[後方支持部のブランク]
図7に示すように、後方支持部4Rのブランク12は、下部起立板40と、第1下部後方連結板41と、第2下部後方連結板42と、第1下部後方継代片43と、第2下部後方継代片44と、を備えている。
図7に示すように、後方支持部4Rのブランク12は、下部起立板40と、第1下部後方連結板41と、第2下部後方連結板42と、第1下部後方継代片43と、第2下部後方継代片44と、を備えている。
<下部起立板>
下部起立板40は、下部前方継代片28の段方向(左右方向)の幅と略同一幅となる略長方形状に形成されている。下部起立板40の段方向の寸法は、開口部7の下縁部から前面板20の下端までの高さと略同一に設定されている。
下部起立板40は、下部前方継代片28の段方向(左右方向)の幅と略同一幅となる略長方形状に形成されている。下部起立板40の段方向の寸法は、開口部7の下縁部から前面板20の下端までの高さと略同一に設定されている。
<第1下部後方連結板、第2下部後方連結板>
第1下部後方連結板41は第2下方折畳線L17を介して下部起立板40の上端部に連設され、第2下部後方連結板42は第2下方折畳線L17を介して下部起立板40の下端部に連設されている。第1および第2下部後方連結板41,42は、下部起立板40から段方向外側に向かって流れ方向(左右方向)に幅広くなる略台形状に形成されている。第1および第2下部後方連結板41,42の段方向の寸法は、下部前方連結板27の延出寸法と略同一に設定されている。
第1下部後方連結板41は第2下方折畳線L17を介して下部起立板40の上端部に連設され、第2下部後方連結板42は第2下方折畳線L17を介して下部起立板40の下端部に連設されている。第1および第2下部後方連結板41,42は、下部起立板40から段方向外側に向かって流れ方向(左右方向)に幅広くなる略台形状に形成されている。第1および第2下部後方連結板41,42の段方向の寸法は、下部前方連結板27の延出寸法と略同一に設定されている。
<第1下部後方継代片、第2下部後方継代片>
第1下部後方継代片43は第3下方折畳線L18を介して第1下部後方連結板41の端部に連設され、第2下部後方継代片44は第3下方折畳線L18を介して第2下部後方連結板42の端部に連設されている。第1および第2下部後方継代片43,44は長方形状に形成され、その段方向の寸法は下部前方継代片28の延出寸法と略同一に設定されている。なお、第2下部後方継代片44には、第3下方折畳線L18に沿って略コ字状(U字状)の切込みが形成されている。
第1下部後方継代片43は第3下方折畳線L18を介して第1下部後方連結板41の端部に連設され、第2下部後方継代片44は第3下方折畳線L18を介して第2下部後方連結板42の端部に連設されている。第1および第2下部後方継代片43,44は長方形状に形成され、その段方向の寸法は下部前方継代片28の延出寸法と略同一に設定されている。なお、第2下部後方継代片44には、第3下方折畳線L18に沿って略コ字状(U字状)の切込みが形成されている。
[天板のブランク]
図8に示すように、天板5のブランク13は、天面板50と、前方額縁部51と、前方下面板52と、後方額縁部53と、後方下面板54と、一対の側方額縁部55と、一対の側方下面板56と、を備えている。
図8に示すように、天板5のブランク13は、天面板50と、前方額縁部51と、前方下面板52と、後方額縁部53と、後方下面板54と、一対の側方額縁部55と、一対の側方下面板56と、を備えている。
<天面板>
天面板50は、段方向(前後方向)の幅よりも流れ方向(左右方向)の幅を長くした略長方形状に形成されている。天面板50の前後幅は筒体2の前後幅よりも長く、天面板50の左右幅は筒体2の左右幅よりも長く設定されている。
天面板50は、段方向(前後方向)の幅よりも流れ方向(左右方向)の幅を長くした略長方形状に形成されている。天面板50の前後幅は筒体2の前後幅よりも長く、天面板50の左右幅は筒体2の左右幅よりも長く設定されている。
<前方額縁部、前方下面板>
前方下面板52は、前方額縁部51を介して天面板50の段方向一端部(前端部)に連設されている。前方下面板52は、基端(天面板50側)から先端に向かって左右方向の幅が狭くなる略台形状に形成されている。正確には、前方下面板52の先端部分を除く部分は台形状に形成され、前方下面板52の先端部分は矩形状に形成されている。前方下面板52の基端側には、略六角形状の爪係合穴57が形成されている。前方額縁部51は、2本の第1天面折曲線L20を介して天面板50と前方下面板52とに連設されている。
前方下面板52は、前方額縁部51を介して天面板50の段方向一端部(前端部)に連設されている。前方下面板52は、基端(天面板50側)から先端に向かって左右方向の幅が狭くなる略台形状に形成されている。正確には、前方下面板52の先端部分を除く部分は台形状に形成され、前方下面板52の先端部分は矩形状に形成されている。前方下面板52の基端側には、略六角形状の爪係合穴57が形成されている。前方額縁部51は、2本の第1天面折曲線L20を介して天面板50と前方下面板52とに連設されている。
<後方額縁部、後方下面板>
後方下面板54は、後方額縁部53を介して天面板50の段方向他端部(後端部)に連設されている。後方下面板54は、前方下面板52と前後対称となる外形を有している。後方下面板54には、一対の上方嵌合穴54Aが後方額縁部53(第1天面折曲線L20)に沿って形成されている。各上方嵌合穴54Aは、やや段方向に長い長方形状に形成された穴である。後方額縁部53は、2本の第1天面折曲線L20を介して天面板50と後方下面板54とに連設されている。
後方下面板54は、後方額縁部53を介して天面板50の段方向他端部(後端部)に連設されている。後方下面板54は、前方下面板52と前後対称となる外形を有している。後方下面板54には、一対の上方嵌合穴54Aが後方額縁部53(第1天面折曲線L20)に沿って形成されている。各上方嵌合穴54Aは、やや段方向に長い長方形状に形成された穴である。後方額縁部53は、2本の第1天面折曲線L20を介して天面板50と後方下面板54とに連設されている。
<側方額縁部、側方下面板>
各側方下面板56は、側方額縁部55を介して天面板50の流れ方向両端部(左右両端部)に連設されている。各側方下面板56は、基端(天面板50側)から先端に向かって前後方向の幅が狭くなる略台形状に形成されている。各側方額縁部55は、2本の第2天面折曲線L21を介して天面板50と側方下面板56とに連設されている。
各側方下面板56は、側方額縁部55を介して天面板50の流れ方向両端部(左右両端部)に連設されている。各側方下面板56は、基端(天面板50側)から先端に向かって前後方向の幅が狭くなる略台形状に形成されている。各側方額縁部55は、2本の第2天面折曲線L21を介して天面板50と側方下面板56とに連設されている。
なお、合計4本の第1天面折曲線L20は、流れ方向(左右方向)に沿って略平行に延設されている。また、合計4本の第2天面折曲線L21は、段方向(前後方向)に沿って略平行に延設されている。
図9に示すように、天板5のブランク14は、天面板50よりも僅かに小さい長方形状に形成された天板芯材58を含んでいる。天板芯材58には、爪係合穴57と略同一形状となる内側係合穴58Aが形成されている。なお、天板芯材58は、二枚重ねにされて天板5の芯材として使用される。
[棚板のブランク]
図10に示すように、棚板6のブランク15は、棚上面板60と、棚前面額縁部61と、棚下面板62と、一対の棚側面額縁部63と、一対の棚側方下面板64と、を備えている。
図10に示すように、棚板6のブランク15は、棚上面板60と、棚前面額縁部61と、棚下面板62と、一対の棚側面額縁部63と、一対の棚側方下面板64と、を備えている。
<棚上面板>
棚上面板60は、段方向(前後方向)の幅よりも流れ方向(左右方向)の幅を長くした略長方形状に形成されている。棚上面板60の前後幅は筒体2の前後幅よりも長く、棚上面板60の左右幅は前面板20(開口部7)の左右幅よりも若干短く設定されている。
棚上面板60は、段方向(前後方向)の幅よりも流れ方向(左右方向)の幅を長くした略長方形状に形成されている。棚上面板60の前後幅は筒体2の前後幅よりも長く、棚上面板60の左右幅は前面板20(開口部7)の左右幅よりも若干短く設定されている。
<棚前面額縁部、棚下面板>
棚下面板62は、棚前面額縁部61を介して棚上面板60の段方向一端部(前端部)に連設されている。棚下面板62の基端側は先端に向かって徐々に左右方向に幅狭くなる略台形状に形成され、棚下面板62の基端側を除く部分は略長方形状に形成されている。棚下面板62には、一対の下方嵌合穴62Aが棚前面額縁部61の近傍にて形成されている。各下方嵌合穴62Aは、略正方形状に形成された穴である。棚前面額縁部61は、2本の第1棚折曲線L22を介して棚上面板60と棚下面板62とに連設されている。
棚下面板62は、棚前面額縁部61を介して棚上面板60の段方向一端部(前端部)に連設されている。棚下面板62の基端側は先端に向かって徐々に左右方向に幅狭くなる略台形状に形成され、棚下面板62の基端側を除く部分は略長方形状に形成されている。棚下面板62には、一対の下方嵌合穴62Aが棚前面額縁部61の近傍にて形成されている。各下方嵌合穴62Aは、略正方形状に形成された穴である。棚前面額縁部61は、2本の第1棚折曲線L22を介して棚上面板60と棚下面板62とに連設されている。
<棚側面額縁部、棚側方下面板>
各棚側方下面板64は、棚側面額縁部63を介して棚上面板60の流れ方向両端部(左右両端部)に連設されている。各棚側方下面板64は、基端(棚上面板60側)から先端に向かって前後方向の幅が狭くなる略台形状に形成されている。各棚側面額縁部63は、2本の第2棚折曲線L23を介して棚上面板60と棚側方下面板64とに連設されている。
各棚側方下面板64は、棚側面額縁部63を介して棚上面板60の流れ方向両端部(左右両端部)に連設されている。各棚側方下面板64は、基端(棚上面板60側)から先端に向かって前後方向の幅が狭くなる略台形状に形成されている。各棚側面額縁部63は、2本の第2棚折曲線L23を介して棚上面板60と棚側方下面板64とに連設されている。
なお、2本の第1棚折曲線L22は、流れ方向(左右方向)に沿って略平行に延設されている。また、合計4本の第2棚折曲線L23は、段方向(前後方向)に沿って略平行に延設されている。
図11に示すように、棚板6のブランク16は、棚上面板60よりも僅かに小さい長方形状に形成された棚芯材65を含んでいる。なお、棚芯材65は、二枚重ねにされて棚板6の芯材として使用される。
なお、第1〜第4折曲線L1〜L4、側方折返線L10、上方折返線L11、上方ヒンジ線L14、第1〜第2上方折畳線L15,L16、第2〜第3下方折畳線L17,L18、第1〜第2天面折曲線L20,L21および第1〜第2棚折曲線L22,L23は、それぞれ、段ボールシートを裏ライナ9C側から直線状に潰した汎用罫線である。また、下方ヒンジ線L12および第1下方折畳線L13は、それぞれ、汎用罫線上に間隔をあけて複数の切目を入れたリード罫である。これらの第1折曲線L1等は、汎用罫線やリード罫に限らず、段ボールシートを折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
また、後飾り壇1は、以上説明した複数のブランク10〜16に加えて、開口部7の左右両縁部を補強するための一対の側縁補強板17(図12参照(図12では1つのみ図示している。))と、開口部7の上縁部を補強すると共に上方折返片25の突起部25Aを補強するための上縁補強板18(図13参照)と、を有している。各側縁補強板17は、段方向(上下方向)に細長い長方形状に形成されている。上縁補強板18は上方折返片25と略同一形状であり、上縁補強板18には補強突起部18Aが突設されている。側縁補強板17および上縁補強板18は、両面段ボールシート(紙製)で形成されている。
また、符号を省略しているが、各ブランク10〜16には、後飾り壇1の組立時において各部材の接着位置を指標するマークが形成されている。これらのマークは、例えば、段ボールシートを厚み方向に貫通した切目で構成されている。
[後飾り壇の組立]
次に、図1、図3、図4、図14ないし図18を参照して、後飾り壇1の組立工程の一例について説明する。図14は後飾り壇1の組立工程を説明する分解斜視図である。図15は天板5の組立工程を説明する分解斜視図である。図16は棚板6の組立工程を説明する分解斜視図である。図17は後飾り壇1(折畳形態)を示す斜視図である。図18は後飾り壇1(折畳形態)を示す断面図である。なお、ここでは、作業者が手作業で後飾り壇1を組み立てる場合について説明する。なお、パーツ同士の接着には、例えば、両面テープ、ホットメルト接着剤、合成樹脂系エマルジョン接着剤等を用いることができる。
次に、図1、図3、図4、図14ないし図18を参照して、後飾り壇1の組立工程の一例について説明する。図14は後飾り壇1の組立工程を説明する分解斜視図である。図15は天板5の組立工程を説明する分解斜視図である。図16は棚板6の組立工程を説明する分解斜視図である。図17は後飾り壇1(折畳形態)を示す斜視図である。図18は後飾り壇1(折畳形態)を示す断面図である。なお、ここでは、作業者が手作業で後飾り壇1を組み立てる場合について説明する。なお、パーツ同士の接着には、例えば、両面テープ、ホットメルト接着剤、合成樹脂系エマルジョン接着剤等を用いることができる。
<正面部の組立>
図3、図4および図14に示すように、作業者は、一対の側縁補強板17をブランク10の一対の前方側面板21の裏面(裏ライナ9C)に接着する。続いて、作業者は、一対の側方開口額縁部24を第1折曲線L1に沿って後方(裏側)に折り曲げ、一対の側方折返片23を側方折返線L10に沿って左右外側に折り曲げて一対の側縁補強板17に重ねて接着する。
図3、図4および図14に示すように、作業者は、一対の側縁補強板17をブランク10の一対の前方側面板21の裏面(裏ライナ9C)に接着する。続いて、作業者は、一対の側方開口額縁部24を第1折曲線L1に沿って後方(裏側)に折り曲げ、一対の側方折返片23を側方折返線L10に沿って左右外側に折り曲げて一対の側縁補強板17に重ねて接着する。
次に、図3および図14に示すように、作業者は、下部前方連結板27を下方ヒンジ線L12に沿って後方に略直角に折り曲げ、下部前方継代片28を第1下方折畳線L13に沿って下方に略直角に折り曲げる。これにより、側面から見て略L字状の前方支持部4Fが形成される。なお、各下方嵌合片27Aの下方ヒンジ線L12は僅かに上方にずれているため、下部前方連結板27を折り曲げると、一対の下方嵌合片27Aは、下部前方連結板27よりも僅かに上方で折れて下部前方連結板27から僅かに持ち上がる。
<背面部の組立>
作業者は、ブランク11の上部後方連結板33を上方ヒンジ線L14に沿って前方に略直角に折り曲げ、上部前方継代片35を第2上方折畳線L16に沿って下方に略直角に折り曲げる。これにより、側面から見て略L字状の上方開閉部材3が形成される。なお、上記した下方嵌合片27Aと同様に、上部後方連結板33を折り曲げると、一対の上方嵌合片33Aは上部後方連結板33から僅かに持ち上がる。
作業者は、ブランク11の上部後方連結板33を上方ヒンジ線L14に沿って前方に略直角に折り曲げ、上部前方継代片35を第2上方折畳線L16に沿って下方に略直角に折り曲げる。これにより、側面から見て略L字状の上方開閉部材3が形成される。なお、上記した下方嵌合片27Aと同様に、上部後方連結板33を折り曲げると、一対の上方嵌合片33Aは上部後方連結板33から僅かに持ち上がる。
<後方支持部の組立>
作業者は、ブランク12の第1下部後方連結板41と第2下部後方連結板42とを第2下方折畳線L17に沿って後方に略直角に折り曲げ、第1下部後方継代片43と第2下部後方継代片44とを第3下方折畳線L18に沿って上方に略直角に折り曲げる。これにより、側面から見て略C字状の後方支持部4Rが形成される。
作業者は、ブランク12の第1下部後方連結板41と第2下部後方連結板42とを第2下方折畳線L17に沿って後方に略直角に折り曲げ、第1下部後方継代片43と第2下部後方継代片44とを第3下方折畳線L18に沿って上方に略直角に折り曲げる。これにより、側面から見て略C字状の後方支持部4Rが形成される。
<筒体の組立>
図3および図14に示すように、作業者は、後方支持部4Rを略C字状に保持しながら第1下部後方継代片43と第2下部後方継代片44とを、背面部2Rの後面板30の下部裏面に接着する。作業者は、正面部2Fの裏面と背面部2Rの裏面とを向き合わせ、前方支持部4Fの下部前方継代片28を後方支持部4Rの下部起立板40の上部に接着する。これにより、前方支持部4Fと後方支持部4Rとが連結されて下方開閉部材4を構成する。続いて、作業者は、上方開閉部材3の上部前方継代片35を正面部2Fの前面板20の上部裏面に接着する。
図3および図14に示すように、作業者は、後方支持部4Rを略C字状に保持しながら第1下部後方継代片43と第2下部後方継代片44とを、背面部2Rの後面板30の下部裏面に接着する。作業者は、正面部2Fの裏面と背面部2Rの裏面とを向き合わせ、前方支持部4Fの下部前方継代片28を後方支持部4Rの下部起立板40の上部に接着する。これにより、前方支持部4Fと後方支持部4Rとが連結されて下方開閉部材4を構成する。続いて、作業者は、上方開閉部材3の上部前方継代片35を正面部2Fの前面板20の上部裏面に接着する。
次に、作業者は、補強突起部18Aを上方に向けた上縁補強板18を、上部前方継代片35および開口部7の上縁裏面に重ねて接着する。補強突起部18Aは、上方開閉部材3(上部前方連結板34)の爪貫通穴34Aを貫通して上部前方連結板34よりも上方に突き出している。続いて、作業者は、上方開口額縁部26と上方折返片25とを2本の上方折返線L11に沿って裏側に折り返し、上方折返片25を上縁補強板18に重ねて接着する。上方折返片25の突起部25Aは、爪貫通穴34Aを貫通して上部前方連結板34よりも上方に突き出している。突起部25Aと補強突起部18Aとは、略一致して重なって爪部29を構成する。
次に、図3、図4および図14に示すように、作業者は、正面部2Fの一対の前方側面板21を第1折曲線L1に沿って後方に折り曲げ、背面部2Rの一対の後方側面板31を第3折曲線L3に沿って前方に折り曲げる。また、作業者は、一対の前方継代片22を第2折曲線L2に沿って裏側に折り返し、一対の後方継代片32を第4折曲線L4に沿って裏側に折り返し、各前方継代片22の表面を各後方継代片32の表面に接着する。
以上の状態で、図1および図4に示すように、後面板30は、前面板20の後方に対向配置される。また、一対の前方側面板21は、前面板20から左右両外側に向かって後方に傾斜して配置され、一対の後方側面板31は、後面板30から左右両外側に向かって前方に傾斜して配置される。以上によって、略六角形断面を有する筒形状を成す筒体2が完成する。なお、筒体2が筒形状を成す形態を「使用形態F1」と呼ぶ。
図3に示すように、筒体2が使用形態F1に変形した状態では、上方開閉部材3は筒体2の上面開口2Aを閉塞する上方展開形態F3に変形する。この状態では、上部後方連結板33と上部前方連結板34とが、第1上方折畳線L15で折れずに略同一平面を構成している。また、筒体2が使用形態F1に変形した状態では、下方開閉部材4は筒体2の内部を閉塞する下方展開形態F5に変形する。この状態では、下部前方連結板27と第1下部後方連結板41とが略同一平面を構成している。また、第1下部後方連結板41と第2下部後方連結板42とは略平行に配置されている。なお、上方および下方開閉部材3,4が筒体2の上面開口2Aおよび内部を閉塞するとは、上面開口2Aおよび内部を完全に塞ぐことを要求するものではなく、隙間や開口を有して概ね塞ぐような状態を含む概念である。
<天板の組立>
次に、図15に示すように、作業者は、2枚重ねにした天板芯材58(ブランク14)を、ブランク13の天面板50の裏面上に配置する。この際、各天板芯材58は、内側係合穴58Aを前方下面板52の側に向けた姿勢で配置される。なお、天板芯材58は天面板50の裏面に接着してもよい。また、2枚の天板芯材58は互いに接着してもよいし接着しなくてもよい。
次に、図15に示すように、作業者は、2枚重ねにした天板芯材58(ブランク14)を、ブランク13の天面板50の裏面上に配置する。この際、各天板芯材58は、内側係合穴58Aを前方下面板52の側に向けた姿勢で配置される。なお、天板芯材58は天面板50の裏面に接着してもよい。また、2枚の天板芯材58は互いに接着してもよいし接着しなくてもよい。
次に、作業者は、前方額縁部51と前方下面板52とを2本の第1天面折曲線L20に沿って裏側に折り返し、前方下面板52を天板芯材58に重ねて接着する。また、作業者は、後方額縁部53と後方下面板54とを2本の第1天面折曲線L20に沿って裏側に折り返し、後方下面板54を天板芯材58に重ねて接着する。さらに、作業者は、一対の側方額縁部55と一対の側方下面板56とを2本の第2天面折曲線L21に沿って裏側に折り返し、一対の側方下面板56を天板芯材58に重ねて接着する。
以上のように、2枚の天板芯材58がブランク13に包み込まれることで、天板5が完成する。なお、前方下面板52と後方下面板54との先端は突き合わされ、一対の側方下面板56の先端は前方下面板52および後方下面板54に突き合わされている。また、前方下面板52の爪係合穴57は、天板芯材58の内側係合穴58Aに連通している。さらに、後方下面板54の各上方嵌合穴54Aからは、天板芯材58が露出している。
<棚板の組立>
次に、図16に示すように、作業者は、2枚重ねにした棚芯材65(ブランク16)を、ブランク15の棚上面板60の裏面上に配置する。なお、棚芯材65は棚上面板60の裏面に接着してもよい。また、2枚の棚芯材65は互いに接着してもよいし接着しなくてもよい。
次に、図16に示すように、作業者は、2枚重ねにした棚芯材65(ブランク16)を、ブランク15の棚上面板60の裏面上に配置する。なお、棚芯材65は棚上面板60の裏面に接着してもよい。また、2枚の棚芯材65は互いに接着してもよいし接着しなくてもよい。
次に、作業者は、棚前面額縁部61と棚下面板62とを2本の第1棚折曲線L22に沿って裏側に折り返し、棚下面板62を棚芯材65に重ねて接着する。また、作業者は、一対の棚側面額縁部63と一対の棚側方下面板64とを2本の第2棚折曲線L23に沿って裏側に折り返し、一対の棚側方下面板64を棚芯材65に重ねて接着する。
以上のように、2枚の棚芯材65がブランク15に包み込まれることで、棚板6が完成する。なお、一対の棚側方下面板64の先端は棚下面板62に突き合わされている。また、棚下面板62の各下方嵌合穴62Aからは、天板芯材58が露出している。
ここで、図1、図3および図4に示すように、一対の前方継代片22と一対の後方継代片32とを裏側(内側)に折り曲げて接着した部分が一対の縦線部8となる。換言すれば、一対の縦線部8は、一対の第2折曲線L2と一対の第4折曲線L4とで構成されている。使用形態F1となった筒体2は、一対の縦線部8で鋭角に屈曲しながら左右両外側に突出することで前後方向に平坦となるように折り畳まれた折畳形態F2に変形する(図17および図18参照)。詳細には、筒体2が使用形態F1から折畳形態F2に変形すると、前面板20と後面板30とは互いに接近し、各前方側面板21と各後方側面板31とは互いに接近する。以上のように、筒体2は、筒形状を成した使用形態F1と、平坦に折り畳まれた折畳形態F2との間で変形する。
<天板および棚板の取付>
図17および図18に示すように、作業者は、筒体2を折畳形態F2に変形させ、上方および下方開閉部材3,4を上方および下方収縮形態F4,F6に変形させる。次に、作業者は、組み立てた天板5を上方開閉部材3の上部後方連結板33の上面(表面)に接着する。この際、作業者は、上部後方連結板33から僅かに突出した一対の上方嵌合片33Aを、天板5の下面に開口した一対の上方嵌合穴54Aに嵌め込む(図4および図14参照)。これにより、上方開閉部材3に対して天板5を位置決めしながら接着することができる。
図17および図18に示すように、作業者は、筒体2を折畳形態F2に変形させ、上方および下方開閉部材3,4を上方および下方収縮形態F4,F6に変形させる。次に、作業者は、組み立てた天板5を上方開閉部材3の上部後方連結板33の上面(表面)に接着する。この際、作業者は、上部後方連結板33から僅かに突出した一対の上方嵌合片33Aを、天板5の下面に開口した一対の上方嵌合穴54Aに嵌め込む(図4および図14参照)。これにより、上方開閉部材3に対して天板5を位置決めしながら接着することができる。
また、作業者は、組み立てた棚板6を下方開閉部材4の下部前方連結板27の上面(表面)に接着する。この際、作業者は、下部前方連結板27から僅かに突出した一対の下方嵌合片27Aを、棚板6の下面に開口した一対の下方嵌合穴62Aに嵌め込む(図14参照)。これにより、下方開閉部材4に対して棚板6を位置決めしながら接着することができる。
以上のように、天板5は上方開閉部材3を介して筒体2の後側に接続され、棚板6は下方開閉部材4を介して筒体2の前側に接続される。天板5は、筒体2との接続部としての上方ヒンジ線L14を軸に回動可能に設けられ、棚板6は、筒体2との接続部としての下方ヒンジ線L12を軸に回動可能に設けられる(図3および図18参照)。
以上によって、後飾り壇1が完成する。なお、上記した後飾り壇1の組立順序は一例であって、その順序は矛盾のない範囲で入れ替えてもよい。また、天板5を取り付ける場合には、筒体2を使用形態F1とし、上方および下方開閉部材3,4を上方および下方展開形態F3,F5としてもよい。
図17および図18に示すように、本実施形態では、完成した後飾り壇1は折り畳まれている。詳細には、筒体2が折畳形態F2に変形し、且つ上方および下方開閉部材3,4が上方および下方収縮形態F4,F6に変形している。この状態で、天板5は、上部後方連結板33と共に後方から前方に向かって上方に傾斜し、筒体2の上面開口2Aを開放する開放姿勢P2になっている。開放姿勢P2となった天板5の後端部は、後面板30の後側に位置している。一方で、棚板6は、開口部7において下部前方連結板27と共に後方から前方に向かって下方に傾斜し、筒体2の内部を開放する棚開放姿勢P4になっている。棚開放姿勢P4となった棚板6の前部は開口部7から前方に突き出し、棚板6の後部は開口部7の内側に位置している。
また、筒体2が折畳形態F2に変形した状態では、上部後方連結板33と上部前方連結板34とは、第1上方折畳線L15で鋭角に屈曲しながら上方に突出する。上部後方連結板33と上部前方連結板34とは前後両端から中央(第1上方折畳線L15)に向かって上方に傾斜し、上方開閉部材3は前後方向に平坦に折り畳まれた上方収縮形態F4に変形する。なお、上方開閉部材3が上方収縮形態F4に変形すると、爪部29は、爪干渉防止片34Bに接触し、爪干渉防止片34Bを僅かに後方に押し出している。
また、下部前方連結板27と第1下部後方連結板41とは、筒体2(開口部7)の内部において第1下方折畳線L13と第2下方折畳線L17とで鋭角に屈曲しながら上方に突出する。下部前方連結板27と第1下部後方連結板41とは前後両端から中央に向かって上方に傾斜し、下方開閉部材4は前後方向に平坦に折り畳まれた下方収縮形態F6に変形する。また、第2下部後方連結板42も第1下部後方連結板41と略平行な傾斜姿勢となる。
以上説明したように、上方開閉部材3は、天板5を閉塞姿勢P1にする上方展開形態F3と、天板5を開放姿勢P2にする上方収縮形態F4との間で変形する。また、下方開閉部材4は、棚板6を棚閉塞姿勢P3にする下方展開形態F5と、棚板6を棚開放姿勢P4にする下方収縮形態F6との間で変形する。また、筒体2と上方および下方開閉部材3,4とは互いに連動して変形する。
[後飾り壇の作用]
次に、図1、図3、図17および図18を参照して、ユーザが後飾り壇1を使用する場合について説明する。
次に、図1、図3、図17および図18を参照して、ユーザが後飾り壇1を使用する場合について説明する。
図17および図18に示すように、後飾り壇1(筒体2)は折り畳まれた状態でユーザに届けられる。ユーザは、例えば、折り畳まれた後飾り壇1を設置面に載置し、開放姿勢P2となった天板5の前端部を押し下げると共に棚開放姿勢P4となった棚板6の後端部を押し下げる。
図3および図18に示すように、天板5の押し下げに伴って、上方開閉部材3は上方収縮形態F4から上方展開形態F3に変形する。図3に示すように、天板5は、上方開閉部材3の上方ヒンジ線L14を軸に下方に回動して水平な姿勢になり、上方展開形態F3に変形した上方開閉部材3(上部後方連結板33、上部前方連結板34)上に重なる。この状態で、上部前方連結板34よりも上方に突き出した爪部29は、天板5の下面に開口した爪係合穴57に嵌合する。以上によって、天板5は、開放姿勢P2から筒体2の上面開口2Aを閉塞する閉塞姿勢P1に姿勢変更される。
また、図3および図18に示すように、棚板6の押し下げに伴って、下方開閉部材4は下方収縮形態F6から下方展開形態F5に変形する。棚板6は、開口部7の下縁部から後方に延びており、その後端部を後面板30の内面に接触させながら下方開閉部材4の下方ヒンジ線L12を軸に下方に回動する。図3に示すように、棚板6は、水平な姿勢になると下方展開形態F5に変形した下方開閉部材4(下部前方連結板27、第1下部後方連結板41)上に重なる。以上によって、棚板6は、棚開放姿勢P4から筒体2の内部を閉塞する棚閉塞姿勢P3に姿勢変更される。なお、請求項に言う「棚係合部」の一例が後面板30の内面であり、「被棚係合部」の一例が棚板6の後端部である。
また、天板5が開放姿勢P2から閉塞姿勢P1に姿勢変更され、棚板6が棚開放姿勢P4から棚閉塞姿勢P3に姿勢変更され、上方および下方開閉部材3,4が上方および下方収縮形態F4,F6から上方および下方展開形態F3,F5に変形すると、筒体2は自動的に折畳形態F2から使用形態F1に変形する(図1参照)。筒体2の各前方継代片22と各後方継代片32とは、内側に突出しているが、棚板6には干渉していない(軽く接触していてもよい。)(図1および図4参照)。
図3に示すように、天板5が閉塞姿勢P1に姿勢になると、爪部29が天板5の爪係合穴57に嵌合するため、天板5は筒体2に簡易的に固定される。また、棚板6は、棚閉塞姿勢P3に姿勢になると、後面板30に密着することで筒体2に簡易的に固定される。したがって、天板5が閉塞姿勢P1に姿勢変更され、且つ棚板6が棚閉塞姿勢P3に姿勢変更された状態では、筒体2は使用形態F1に保持されることになる。また、天板5は閉塞姿勢P1に保持され、棚板6は棚閉塞姿勢P3に保持される。
以上によって、後飾り壇1が使用可能な形態に変形し、ユーザは棚板6に骨壺箱等を載置することができる。
次に、ユーザが後飾り壇1を折り畳む場合について説明する。
図3および図18に示すように、ユーザは、例えば、閉塞姿勢P1となった天板5の前端部を引き上げると共に棚閉塞姿勢P3となった棚板6の後端部を引き上げる。図17および図18に示すように、天板5の引き上げに伴って、爪部29が爪係合穴57から離脱し、上方開閉部材3は上方展開形態F3から上方収縮形態F4に変形する。天板5は、上方ヒンジ線L14を軸に上方に回動して開放姿勢P2になる。また、棚板6の引き上げに伴って、棚板6の後端部が後面板30から離れるように回動し、下方開閉部材4は下方展開形態F5から下方収縮形態F6に変形する。棚板6は、下方ヒンジ線L12を軸に上方に回動して棚開放姿勢P4になる。
天板5が閉塞姿勢P1から開放姿勢P2に姿勢変更され、棚板6が棚閉塞姿勢P3から棚開放姿勢P4に姿勢変更され、上方および下方開閉部材3,4が上方および下方展開形態F3,F5から上方および下方収縮形態F4,F6に変形すると、筒体2は自動的に使用形態F1から折畳形態F2に変形する。
以上によって、後飾り壇1が前後方向に平坦に折り畳まれ、ユーザは後飾り壇1を収納したり廃棄処分したりすることができる。
以上説明した本実施形態に係る後飾り壇1では、天板5が筒体2の上面開口2Aを閉塞し、且つ棚板6が開口部7の下部にて筒体2の内部を閉塞した状態で、筒体2は使用形態F1に保持される構成とした。また、天板5が上面開口2Aを閉塞した状態で、天板5の爪係合穴57は筒体2の爪部29に係合し、棚板6の後端部は後面板30の内面に係合していた。この構成によれば、天板5と棚板6とが筒体2に取り付けられることで、筒体2を使用形態(筒形状)に保持することができる。これにより、ネジ等の締結手段を用いることなく、後飾り壇1を容易に組み立てることができる。また、後飾り壇1は折り畳めるため、容易に持ち運ぶことができると共に、保管スペースを小さくすることもできる。さらに、後飾り壇1は段ボール製であるため、容易に廃棄することができる。
また、本実施形態に係る後飾り壇1によれば、筒体2の断面形状が略六角形であり、六角形の対角に位置する一対の縦線部8が左右両外側に突き出し易くなるため、筒体2を綺麗に折り畳むことができる。これにより、使用形態F1では筒体2が六角柱状の意匠を構成することができ、折畳形態F2では筒体2を平坦に折り畳むことができる。
また、本実施形態に係る後飾り壇1では、天板5が筒体2との接続部を中心に回動して閉塞姿勢P1と開放姿勢P2との間で姿勢変更され、棚板6が筒体2との接続部を中心に回動して棚閉塞姿勢P3と棚開放姿勢P4との間で姿勢変更される構成とした。この構成によれば、筒体2に接続された天板5と棚板6とを回動させることで、筒体2の筒形状を維持したり、筒体2を折畳可能な状態にしたりすることができる。これにより、天板5と棚板6とを姿勢変更させるという簡単な操作によって筒体2の変形が可能になり、短時間で簡単に後飾り壇1の組み立てと折り畳みを行うことができる。
また、本実施形態に係る後飾り壇1によれば、上方開閉部材3によって筒体2と天板5とが連動し、下方開閉部材4によって筒体2と棚板6とが連動するため、筒体2の変形(形態変更)と各板5,6の姿勢変更とを同期させることができる。これにより、後飾り壇1を迅速に組み立てることができる。
なお、本実施形態に係る後飾り壇1では、天板5および棚板6は、上方および下方開閉部材3,4を介して間接的に筒体2に接続されていたが、これに限らず、筒体2に直接接続されてもよい(図示せず)。この場合には、上方および下方開閉部材3,4が省略されてもよい。また、天板5は、筒体2に対し着脱可能に構成されてもよい。これと同様に、棚板6は、筒体2に対し着脱可能に構成されてもよい。これらの場合、天板5等の開閉(姿勢変更)に連動して筒体2を変形させることができなくなる。
また、本実施形態に係る後飾り壇1では、天板5が筒体2の後側に接続され、棚板6が筒体2の前側に接続されていたが、本考案はこれに限定されない。天板5が筒体2の前側に接続され、棚板6が筒体2の後側に接続されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る後飾り壇1では、1つの棚板6が筒体2に設けられていたが、これに限らず、複数の棚板6が筒体2に設けられてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る後飾り壇1では、筒体2が略六角形断面を有する筒状に形成されていたが、本考案はこれに限定されない。筒体2は、例えば、略四角形断面を有する角型筒状や略円形断面を有する円筒状に形成されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る後飾り壇1では、天板5が2枚の天板芯材58を包み込んで構成され、棚板6が2枚の棚芯材65を包み込んで構成されていたが、本考案はこれに限定されない。天板芯材58や棚芯材65は、1枚でもよいし、3枚以上積層されてもよい(図示せず)。また、天板5および棚板6は、天板芯材58や棚芯材65を省略して、1枚の段ボールシートで構成されていてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る後飾り壇1では、天板5に爪係合穴57(被係合部)が形成され、筒体2(正面部2F)に爪部29(係合部)が形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、天板5に爪部29が形成され、筒体2に爪係合穴57が形成されてもよい(図示せず)。また、棚板6の後端部(被棚係合部)が後面板30の内面(棚係合部)に摺接するように構成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、天板5等と同様に、筒体2と棚板6のいずれか一方に爪を設け、筒体2と棚板6のいずれか他方に爪が嵌合する穴を設けてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る後飾り壇1では、各パーツが両面段ボールシートで形成されていたが、本考案はこれに限定されない。段ボールシートは、中しん9Aの片面にライナを貼り付けた片面段ボールシートであってもよいし、片面段ボールシートを両面段ボールシートに貼り合せた複両面段ボールシートであってもよい。また、紙製の段ボールシートに代えて、厚紙や厚紙を積層した合紙等で形成されていてもよい。
また、本実施形態では、祭壇の一例として、後飾り壇1に本考案を適用した場合について説明したが、本考案は、後飾り壇1に限らず、諸宗教の儀礼に使用されてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本考案に係る祭壇における一態様を示すものであって、本考案の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1 後飾り壇(祭壇)
2 筒体
2A 上面開口
3 上方開閉部材
4 下方開閉部材
5 天板
6 棚板(被棚係合部)
7 開口部
8 縦線部
20 前面板
21 前方側面板
22 前方継代片
29 爪部(係合部)
30 後面板(棚係合部)
31 後方側面板
32 後方継代片
57 爪係合穴(被係合部)
F1 使用形態
F2 折畳形態
F3 上方展開形態
F4 上方収縮形態
F5 下方展開形態
F6 下方収縮形態
L12 下方ヒンジ線(接続部)
L14 上方ヒンジ線(接続部)
P1 閉塞姿勢
P2 開放姿勢
P3 棚閉塞姿勢
P4 棚開放姿勢
2 筒体
2A 上面開口
3 上方開閉部材
4 下方開閉部材
5 天板
6 棚板(被棚係合部)
7 開口部
8 縦線部
20 前面板
21 前方側面板
22 前方継代片
29 爪部(係合部)
30 後面板(棚係合部)
31 後方側面板
32 後方継代片
57 爪係合穴(被係合部)
F1 使用形態
F2 折畳形態
F3 上方展開形態
F4 上方収縮形態
F5 下方展開形態
F6 下方収縮形態
L12 下方ヒンジ線(接続部)
L14 上方ヒンジ線(接続部)
P1 閉塞姿勢
P2 開放姿勢
P3 棚閉塞姿勢
P4 棚開放姿勢
Claims (5)
- 折り畳み可能に形成された板紙製の祭壇(1)であって、
前面に開口部(7)を有し、上下方向に延びた筒状に形成され、筒形状を成した使用形態(F1)と、左右両面が上下方向に延設された一対の縦線部(8)に沿って折れながら左右両外側に突出することで前後方向に平坦に折り畳まれた折畳形態(F2)との間で変形する筒体(2)と、
前記筒体の上面開口(2A)を閉塞する天板(5)と、
前記開口部の下部にて前記筒体の内部を閉塞する棚板(6)と、を備え、
前記天板が前記上面開口を閉塞し、且つ前記棚板が前記筒体の内部を閉塞した状態で、前記筒体は前記使用形態に保持されることを特徴とする祭壇。 - 前記天板は、前記筒体の前記上面開口を閉塞した状態で、前記筒体に形成された係合部(29)に係合する被係合部(57)を有し、
前記棚板は、前記筒体の内部を閉塞した状態で、前記筒体に形成された棚係合部に係合する被棚係合部を有していることを特徴とする請求項1に記載の祭壇。 - 前記筒体は、
前記開口部を有する前面板(20)と、
前記前面板の左右両端部に連設され、前記前面板から左右両外側に向かって後方に傾斜した一対の前方側面板(21)と、
一対の前記前方側面板の左右両端部に連設された一対の前方継代片(22)と、
前記前面板の後方に対向する後面板(30)と、
前記後面板の左右両端部に連設され、前記後面板から左右両外側に向かって前方に傾斜した一対の後方側面板(31)と、
一対の前記後方側面板の左右両端部に連設された一対の後方継代片(32)と、を含み、
一対の前記縦線部は、一対の前記前方継代片と一対の前記後方継代片とを内側に折り曲げて接着した部分であることを特徴とする請求項1または2に記載の祭壇。 - 前記天板は、前記筒体の前側または後側に接続され、前記上面開口を閉塞する閉塞姿勢(P1)と前記筒体との接続部(L14)を軸に上方に回動して前記上面開口を開放する開放姿勢(P2)との間で姿勢変更され、
前記棚板は、前記筒体の前側または後側に接続され、前記筒体の内部を閉塞する棚閉塞姿勢(P3)と前記筒体との接続部(L12)を軸に上方に回動して前記筒体の内部を開放する棚開放姿勢(P4)との間で姿勢変更され、
前記天板が前記閉塞姿勢に姿勢変更され、且つ前記棚板が前記棚閉塞姿勢に姿勢変更された状態で、前記筒体は前記使用形態に保持されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の祭壇。 - 前記筒体の前後方向に対向した一対の内面の上部に接続され、且つ前記天板の下面に接続され、前記筒体が前記使用形態に変形した状態で前記天板を前記閉塞姿勢にする上方展開形態(F3)と、前記筒体が前記折畳形態に変形した状態で前記天板を前記開放姿勢にする上方収縮形態(F4)との間で変形する上方開閉部材(3)と、
前記筒体の前後方向に対向した一対の内面の下部に接続され、且つ前記棚板の下面に接続され、前記筒体が前記使用形態に変形した状態で前記棚板を前記棚閉塞姿勢にする下方展開形態(F5)と、前記筒体が前記折畳形態に変形した状態で前記棚板を前記棚開放姿勢にする下方収縮形態(F6)との間で変形する下方開閉部材(4)と、を備えていることを特徴とする請求項4に記載の祭壇。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019002263U JP3222909U (ja) | 2019-06-21 | 2019-06-21 | 祭壇 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019002263U JP3222909U (ja) | 2019-06-21 | 2019-06-21 | 祭壇 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3222909U true JP3222909U (ja) | 2019-09-05 |
Family
ID=67841371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019002263U Active JP3222909U (ja) | 2019-06-21 | 2019-06-21 | 祭壇 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3222909U (ja) |
-
2019
- 2019-06-21 JP JP2019002263U patent/JP3222909U/ja active Active
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