JP3222535U - 食材粉砕具 - Google Patents

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大山 剛
剛 大山
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Abstract

【課題】空中で保持した状態でも容易にナッツ類等の食材を粉砕し、狙った位置に粉砕物を直接ふりかけることができる調理用具を提供する。【解決手段】食材粉砕具1は、中空筒体2と、中空筒体2の内部を上部空間21sと下部空間とに区画するように設けられた堰き止め部6と、堰き止め部6に隣接して配置された回転軸31を備えた回転ハンドル部3と、を備える。堰き止め部6には上部空間21sと下部空間とを連通する複数のスロットが並置される。回転軸31には、スロットを通過可能な刃部32が設置されており、回転軸31の一端には把手部35が設けられる。把手部35は、その重心が回転軸31の軸中心と一致する幾何学的形状を成す。この幾何学的形状は、円形であり、かつ、円外周には凹凸又はグリップ部が設けられていることが好ましい。【選択図】図1

Description

本考案は、調理器具に関し、詳しくは、木の実類やチョコレートなどを細かく砕くための器具に関するものである。
食用される木の実類には、アーモンド、ピーナッツ、クルミ、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等が挙げられる。殻を除去された状態の木の実類(ナッツ類)は、市販で入手可能であり、そのままで食べることも可能である。
しかしながら、一般家庭では、調理の際、サラダのトッピングやデザートの材料として、殻を除去した木の実類のままでなく、これをさらに粉々に砕いた状態のものを望むことが多い。
(従来製品)
こうした需要に対応した従来技術は存在し、既に使用されている。先行技術文献として、例えば、特許文献1〜4が挙げられる。これらの従来製品は、通常、上側から下側の順に、ホッパー部と、堰き止め部と、クランクハンドルと、下部容器(収容瓶)とで構成される。従来製品の上記構成部品の構造と働きについて説明しておく。
ホッパー部は、上部開口部を有した中空筒状を成す。上部開口部から木の実類をホッパー部内へ注ぎ入れることが可能であるが、ホッパー部の底部には堰き止め部が形成されているため、注ぎ入れられた木の実類は落下しない。
堰き止め部には複数のスロットが並置されており、これらのスロット部分は上側のホッパー部と、下側の収容瓶とを連通する。
クランクハンドルは、回転軸と、回転軸の一端から直角に曲がって(つまり、径方向外側に)延びた腕部と、腕部の先端に接続されかつ回転軸と平行に延びた把手部とを備える。回転軸は堰き止め部の上側又は下側でこれを横断するようにホッパー部の側壁に回転可能に設けられる。さらに、回転軸の軸方向には、堰き止め部の各スロットに対応した位置で通過・回転できるように複数の刃が設けられている。
このような構成により、円を描くように把手を回転させると、刃の付いた回転軸も回転し、堰き止め部で堰き止められた食材は、刃や堰き止め部によって切断又は粉砕されて、粉々になって小さくなった食材がスロットから落下して下部容器に収容される。すなわち、従来製品は、クランクハンドル及びその回転軸に付いた複数の刃を回転させることで、これらの刃と接触した食材を粉砕し、粉砕後の食材を下部容器に一定量貯蔵し、その後、その下部容器から所望量を取り出して使用するものである。
米国特許第2001075号明細書 米国特許第2280211号明細書 米国特許第3313331号明細書 米国特許出願公開第2013/0334351号明細書
(新しい使い方に対する需要の想起)
しかしながら、実際の調理における作業性という観点からこの種の調理器具を検討すると、粉砕物を一旦、瓶等の容器に貯蔵してから取り出す作業を強いる従来製品の構造が、常に最適とは言えず、粉砕物のトッピングを希望する食品の上側にて木の実類を粉砕しながら直接ふりかけられる構造を有した調理器具の需要も想起される。例えば、野菜サラダやパンの生地に木の実類等を直接ふりかけたり、また、デザートのトッピングとして該デザートに木の実類等を直接ふりかけたりするのに適した調理器具の需要が想起される。
従来製品では、上述のクランクハンドルで刃を回転させなくてはならない。重厚な下部容器と組み合わせてテーブル上でクランクハンドルを動かす際には、クランクハンドルを安定した状態で操作できるため問題無く粉砕作業を行える。
しかしながら、重厚な下部容器を使用せず、ホッパー部とクランクハンドルだけを空中で把持して、ホッパー部を一方の手で固定し、他方の手でクランクハンドルを回そうとすることを想定してみる。
この場合、把手部の回転位置と回転軸との間には常に腕部の長さだけ径方向距離が発生するため、いずれか一方の部材を他方の部材に対して腕部の距離だけ円運動させる必要がある。これにより、把手部の回転位置や方向に応じた反力が回転軸側(回転軸に隣接したホッパー部側)にも発生し、その重心が常に移動してしまう。言い換えると、一方の部材(例えば、回転軸を収容したホッパー部)が静止していると仮定すると、もう一方の部材(例えば、クランクハンドルの腕部)を「公転」させながら回転軸及びその周囲の複数の刃に食材粉砕用の回転力を付与し続けなければならない。
このように、従来製品では、食材粉砕のため把手部を回転させるようとすると、ホッパー部を空中で常に所定位置に保持することは困難となり、粉砕作業をスムーズに行えない。また、確固たる空中保持もままならない従来製品では、粉砕物を所望の狭い場所へ落下させられず、落下点の食品上では粉砕物は希望(狙った範囲)より広範囲に散乱してしまう。
つまり、本考案者は、従来製品は上記需要に適応できないことに気が付いた。
このような事情から、本考案は、空中で保持した状態でも容易に食材を粉砕し、狙った位置に粉砕物をふりかけることができる調理用具を提供することを目的とする。
本考案者は、鋭意検討した末、回転機構として従来のクランクハンドル構造を採用せず、空中に保持した状態で刃付き回転軸を回動させたとしても、回転軸やホッパー部の重心が移動しにくい新規なハンドル構造を見出し、本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案は、例えば、次の構成・特徴を採用するものである。
(態様1)
上部開口部と下部開口部とを備えた中空筒体と、
前記上部開口部と前記下部開口部との間に配置され、かつ、前記中空筒体の内部を上部空間と下部空間とに区画するように設けられた堰き止め部と、
前記堰き止め部に隣接して配置され、かつ、前記中空筒体の一方の側壁から他方の側壁まで少なくとも延びた回転軸を備えた回転ハンドル部と、
を備えた食材粉砕具であって、
前記堰き止め部には前記上部空間と前記下部空間とを連通する複数のスロットが並置され、
前記回転軸には、前記スロットを通過可能な刃部が設置されており、
前記回転軸の一端には把手部が設けられ、
前記把手部は、その重心が前記回転軸の軸中心と一致する幾何学的形状を成すこと
を特徴とする食材粉砕具。
(態様2)
前記把手部の前記幾何学的形状が円形であり、かつ、円外周には凹凸又はグリップ部が設けられていること
を特徴とする態様1に記載の食材粉砕具。
(態様3)
前記把手部の前記幾何学的形状が、棒状体又は多角形であること
を特徴とする態様1に記載の食材粉砕具。
(態様4)
前記中空筒体の前記側壁には前記回転軸を着脱可能にする切欠きが設けられていること
を特徴とする態様1〜3のいずれかに記載の食材粉砕具。
(態様5)
前記上部開口部に着脱可能に設けられた上部蓋をさらに備えること
を特徴とする態様1〜4のいずれかに記載の食材粉砕具。
(態様6)
前記下部開口部に着脱可能に設けられた底部蓋をさらに備えること
を特徴とする態様1〜5のいずれかに記載の食材粉砕具。
(態様7)
前記食材粉砕具により粉砕可能な食材が、アーモンド、ピーナッツ、クルミ、ピスタチオ、カシューナッツ、及びマカダミアナッツを含んだ木の実類、及び、固形チョコレート及びビスケットを含んだ菓子類の少なくとも1つであること
を特徴とする態様1〜6のいずれかに記載の食材粉砕具。
本考案の食材粉砕具では、回転ハンドル部の把手部を上記のように構成することにより、空中で食材粉砕具を保持しながら把手部を回転させても、これに連結した回転軸の軸中心と把手部の重心とは、これらの間に径方向距離(ずれ)が発生せず、常に一致する。
従って、空中で中空筒体を手で保持しながら把手部を回転させても、回転軸も把手部の重心回りに回転するため、回転軸を収容した食材粉砕具本体(中空筒体)を常に一定位置に保持できるようになる。これにより、本考案の食材粉砕具では、ターゲット(例えば、サラダやデザート)のより正確な位置や範囲に粉砕物をトッピングすることが可能となる。
ある方向から観察した食材粉砕具の斜視図及び分解斜視図である。 別の方向から観察した食材粉砕具の斜視図及び分解斜視図である。 食材粉砕具の平面図、底面図、正面図、右側面図、及び断面図である。 中空筒体の平面図、底面図、正面図、右側面図、及び断面図である。 回転ハンドル部の正面図、右側面図、及び左側面図である。 回転ハンドル部の把手部に係る変形例を示した図である。 本考案の食材粉砕具の使用方法及び使用状態を説明した図である。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づき説明するが、本考案は、下記の具体的な実施例に何等限定されるものではない。なお、各図において同一又は対応する要素には同一符号を用いる。
(本考案の食材粉砕具で粉砕可能な食材)
後述する本考案の食材粉砕具で粉砕可能な食材として、アーモンド、ピーナッツ、クルミ、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツなどの木の実類、固形チョコレート、ビスケットなどの菓子類の使用が好ましいが、必ずしもこれらに限定されない。
(本考案の食材粉砕具の全体構成を示す図)
図1(a)に、本考案の食材粉砕具1(組付け状態)の斜視図を示し、図1(b)に構成部材毎に分解した状態の分解斜視図を示す。図1(a)及び(b)のいずれも斜め上方から食材粉砕具1を観察した図である。一方、図2(a)及び(b)も同様に、食材粉砕具1の斜視図及び分解斜視図であるが、いずれも斜め下方から観察した図である。また、図3(a)(b)(c)及び(d)は、それぞれ、食材粉砕具1の平面図、底面図、正面図、右側面図を示す。また、図3(e)及び(f)は、図3(a)中のA−A線及びB−B線で破断した断面図である。
(食材粉砕具の部品)
食材粉砕具1は、本体となる中空筒体2と、回転ハンドル部3と、を少なくとも含む。これら主要な部材2,3の他、上部蓋4や底部蓋5が附属されることが好ましい。これらの部材2〜5は、例えば、射出成形等に適した樹脂原料から製造することができる。この製法は量産に適するが、必ずしも上記原料や上記製法に限定されない。
(中空筒体)
先ず、主要部材である中空筒体2について説明する。図4(a)及び(b)に示すように、中空筒体2は、角が取れた矩形断面を有した筒体であるが、必ずしもこれに限定されない。中空筒体2の上下には、上部開口部21oと下部開口部22oとが設けられる。また、中空筒体2は、4つの側壁23a,23b,23c,23dによって形成され、これらの側壁23a〜23dによってその内部空間が区画されている。
(中空筒体を示す図)
なお、図4(a)(b)(c)及び(d)は、それぞれ、中空筒体2の平面図、底面図、正面図、及び右側面図を示す。また、図4(e)及び(f)は、図4(a)中のC−C線及びD−D線で破断した断面図である。
(堰き止め部)
また、中空筒体2の内部に目を向けると、図4(e)及び(f)に示すように、上部開口部21oと下部開口部22oとの間には堰き止め部6が配置されている。堰き止め部6の設置により、中空筒体2の内部は、上下の2つの空間に区画される。つまり、食材を投入して粉砕されるまで該食材を一時的に保持しておく上部空間21s(従来製品のホッパー部に相当)と、該堰き止め部6から粉砕物が落下する通路となる下部空間22sと、が区画・形成されることになる。
ここで、図示の下部空間22sは、落下位置のある一定領域に粉砕物を分散できるように、堰き止め部6から下部開口部22oに向かって徐々に末広がりの形状であるが、必ずしもこれに限定されない。下部空間22sは、例えば、等価直径の変化が無いストレート形状でも、末窄まりの形状であってもよい。
(堰き止め部の断面)
なお、図4等に示す堰き止め部6は、厚みが略一定な板体62である。側壁23aから側壁23cまで横断する方向に中空筒体2を破断して観察してみると、堰き止め部6の板体62は細長い板状断面を有する(図4(e)参照)。これに対して、側壁23bから側壁23dまで横断する方向に中空筒体2を破断して観察してみると、堰き止め部6の板体62はU字状の湾曲板状断面を有する(図4(f)参照)。
(堰き止め部内のスロット)
堰き止め部6には、上部空間21sと下部空間22sと連通するスロット61が複数並置されている(図4(a)(b)及び(e)参照)。具体的には、スロット61は、側壁23a近傍から側壁23c近傍まで等間隔に離間しながら配設されている。
(回転ハンドル部)
図5(a)(b)及び(c)に、回転ハンドル部3の正面図、右側面図、及び左側面図を示す。この回転ハンドル部3は、中空筒体2の一方の側壁23aから他方の側壁23cまでの距離以上の長さLを有した回転軸31を備える。この回転軸31は、上述の堰き止め部6に隣接して配置される(図示では、U字状湾曲板62の窪みの直ぐ上側に配置されるが、下側や左右側などの隣接した位置に配置されてもよい)。
(中空筒体に対する回転ハンドル部の着脱)
ここで、中空筒体2の側壁23a,23cには、図1,2等に示すように、回転軸31を着脱可能にする切欠き24a,24bが設けられていることが好ましい。切欠き24a,24bは、それぞれ側壁23a,23cの上端から堰き止め部6の高さまで下方向に延びている。切欠き24a,24bは、それぞれ、回転軸31の直径Dに対応した幅(直径Dと同一又は若干大きな幅)を有することが好ましい。これにより、回転軸31の先端側の一部と基端側の一部とを、それぞれ、切欠き24a,24bに沿って上下に移動させることで、回転軸31を含んだ回転ハンドル部3を中空筒体2へ組み込んだり、反対に中空筒体2から取り出したりすることが可能となる。
(回転軸の抜け防止(水平方向))
ここで、回転軸31の先端側及び基端側には、回転軸31の直径Dより一定距離だけ外周方向全周に延びた先端縁部33及び基端縁部34が設けられる。これらの縁部33,34の設置により、切欠き(第1切欠き)24aのすぐ外側に先端縁部33が配置され、かつ、切欠き(第2切欠き)24bのすぐ外側に基端縁部34が配置されるようになるため、回転軸31が軸方向(水平)に抜けることが無くなる。
(回転軸周りの刃部)
回転軸31には、スロット61を通過可能な刃部32が設置されている。図示の刃部32は、先端縁部33と基端縁部34との間で軸方向に等間隔に並んだ一群の第1〜第4刃列32a〜32dから構成される。第1〜第4刃列32a〜32dは、90°毎に位相がずれた形で回転軸31に延出している(図5(a)参照)。より具体的には、回転軸31の円形断面の外周円から接線方向に突出している。
ここで、第3刃列32cは、第1刃列32aと同数の刃を有し、かつ、第1刃列32aが通過するスロット61と同じ位置のスロット61を通過する。しかしながら、第3刃列32cの突出方向は、第1刃列32aの突出方向と正反対かつ軸対称であり、つまり、回転軸31中心に180°ずれている。
なお、第2刃列32b及び第4刃列32dも、上述の第1刃列32aと第3刃列32cとの対応関係と同様の構造を有する。第2刃列32b及び第4刃列32dの各刃は、第1刃列32a及び第3刃列32cの各刃の間に入るように、回転軸31の先端縁部33から基端縁部34との間で軸方向に離間して配置されている。
(把手部)
回転軸31の一端(つまり基端縁部34)には把手部35が設けられる。本考案の把手部35は、従来のクランクハンドル構造を採用せずに、以下の構造を採用することに留意されたい。すなわち、把手部35は、その重心35oが回転軸31の軸中心31oと一致する幾何学的形状を成すのである(図5(b)及び(c)参照)。
(把手部の幾何学的形状)
図示の把手部35は、円盤36(円形の板、図5(b)では破線で描画)と、円盤36の外周上に周期的に設置された凹凸37(図5(c)ではでは波状の凹凸)と、を備えた歯車形状を成す。図5(b)及び(c)に示すように、この歯車形状の重心35oは、回転軸31の軸中心31oと一致することになる。
(把手部の幾何学的形状による作用)
これにより、本考案の食材粉砕具1を空中で保持したまま、食材を粉砕するため把手部35を手動で回転させても、把手部35に連結した回転軸31及びその刃部32は、軸周りにスムーズに回転するのみとなる。つまり、把手部35を掴んだ手の力が、回転軸31周りの刃部32にそのまま回転力として伝達されることになる。
(把手部の幾何学的形状による利点)
このように、空中保持状態でも食材粉砕を容易にする本考案の食材粉砕具1であれば、必要なトッピング量だけ食材を粉砕できるので、無駄が無くなる。すなわち、従来技術のように必要以上の食材を粉砕して下部容器(収容瓶)に保管する必要もないし、基本的に下部容器を必要としないので洗い物の数も減るといった利点もある。
(把手部の変形例)
図6は回転ハンドル部3の把手部35に係る複数の変形例を示した図である。把手部35は、その重心35oが、回転軸31(図6(a)〜(f)の各図では破線で表示)の軸中心31oと一致するような幾何学的形状であれば、図5に示す実施例の上記歯車形状に限定されない。例えば、円盤36の外周上に周期的に設置された凹凸では無く、把手部35を手指で掴み易い公知の形状(例えば、図6(e)に示すように、摩擦係数の高い粗い面37aや凸部37bのみ)を有したグリップ部37を設けるようにしてもよい。この他、若干グリップ性能が低下するが、図6(f)に示すように、凹凸等のグリップ部37の無い円盤36だけで把手部35を構成してもよい。
その他にも、把手部35は、回転軸31の軸中心31oに一致する重心35oを有するのであれば、以下のような幾何学形状を採用してもよい。例えば、回転軸31の軸中心31oから左右に同距離だけ延びた棒状体(図6(a)参照)であってもよい。この他、三角形(図6(b)参照)、四角形(図6(c)参照)、五角形(図示せず)、六角形(図6(d)参照)などの多角形であり、かつ、その重心35oが軸中心31oと一致する盤状体(板体)又は立方体であってもよい。円盤36ではない上記多角形を成す変形例(図6(a)〜(d)参照)では、敢えてグリップ部37を別途形成せずとも、その角(頂点)は、手で掴み易いグリップ部になるといえよう。
(上部蓋)
本考案の食材粉砕具1には、中空筒体2の上部開口部21oに着脱可能な上部蓋4を併用するようにしてもよい(図1(b)及び図2(b)参照)。これにより、上部開口部21oは完全に閉鎖されるため、食材粉砕時に粉砕物の一部が中空筒体2から飛び跳ねて飛散してしまうことがなくなる(粉砕物のはね防止)。
中空筒体2への上部蓋4の着脱構造の一例として、上部蓋4の蓋本体41には貫通孔42が設けられ、中空筒体2(の側壁23b,23d)には、内外に弾性変形可能な係合凸部25が形成されている。上部蓋4を中空筒体2に被せていくと、蓋本体41と接触して押圧された係合凸部25は弾性変形しながら一旦内側に移動するものの、貫通孔42の位置まできて蓋本体41からの押圧力が無くなると、係合凸部25は外側に移動して貫通孔42に入り込んでこれに係合する。これにより、上部蓋4を中空筒体2に一時的に固定することができる。
なお、上部蓋4にも回転軸31との接触を回避し、回転軸31の回転を補助する切欠き43を設けてもよい。
(底部蓋)
本考案の食材粉砕具1には、中空筒体2の下部開口部22oに着脱可能な底部蓋5を併用するようにしてもよい(図1(b)及び図2(b)参照)。底部蓋5は扁平な底部板51を有するために、食材粉砕具1をテーブルなどの地面に安定して立設・鎮座させることができる。これにより、従来製品と同様に、一定量の粉砕物の削り貯めを可能とすることができる。
中空筒体2への底部蓋5との着脱構造の一例として、底部蓋5の外縁突出壁52の一部に内側に延びた係合凸部53(図1(b)並びに図3(e)及び(f)参照)を設け、これらの係合凸部53と、中空筒体2の側壁23a〜23dの下端とが接触して、底部蓋5が中空筒体2に一時的に保持されるようになる。
(食材粉砕具の使用方法)
本考案の食材粉砕具1の使い方は極めて簡単である。なお、図7は、本考案の食材粉砕具1の使用方法及び使用状態を説明した図(写真)である。先ず、中空筒体2内に回転ハンドル部3を載置した状態で、中空筒体2の上部空間21sに食材7を投入する(図7(a)参照)。そして、回転ハンドル部3の把手部35を回転することで、回転軸31周囲の刃部32を、スロット61に通過させながら回転する(図7(b)参照)。この回転操作により、食材7は、堰き止め部6と回転移動する刃部32との間に挟まれることで粉砕され、粉々になった粉砕物8がスロット61を通過して食材粉砕具1の下部空間22s及び下部開口部22oから落下し、ターゲットである図示しない皿や食品(例えば、アイスクリーム、デザート、サラダ、パンの生地)の上に落下する(図7(c)参照)。
なお、附属の上部蓋4を併用することで粉砕物8の飛び跳ねを防止することができる。また、本考案の食材粉砕具1を空中保持せず、粉砕物8を一定量貯めおきたい場合には、底部蓋5を中空筒体2の底部に取り付けた状態で、これをテーブル等の地面において上記回転操作を行い、食材7の粉砕を実行し、粉砕物8を食材粉砕具1内(具体的には、中空筒体2と底部蓋5とで区画された下部空間22s内)に一時的に保管することもできる。
本考案の食材粉砕具では、回転ハンドル部の把手部を上記のように構成することにより、空中で食材粉砕具を保持しながら把手部を回転させても、これに連結した回転軸の軸中心と把手部の重心とは、これらの間に径方向距離(ずれ)が発生せず、常に一致する。
従って、空中で中空筒体を手で保持しながら把手部を回転させても、回転軸も把手部の重心回りに回転するため、回転軸を収容した食材粉砕具本体(中空筒体)を常に一定位置に保持できるようになる。これにより、本考案の食材粉砕具では、ターゲット(例えば、サラダやデザート)のより正確な位置や範囲に粉砕物をトッピングすることが可能となる。
このように本考案の食材粉砕具は、産業上の利用価値及び産業上の利用可能性が非常に高い。
1 食材粉砕具
2 中空筒体
3 回転ハンドル部
4 上部蓋
5 底部蓋
6 堰き止め部
7 食材
8 食材の粉砕物
21o,22o 中空筒体の上部開口部,下部開口部
21s,22s 中空筒体の上部空間,下部空間
23a〜23d 中空筒体の側壁
24a,24b 中空筒体に設けられた切欠き(第1・第2切欠き)
25 中空筒体に設けられた係合凸部
31 回転軸
31o 回転軸の軸中心
32 刃部
32a〜32d 刃部を構成する第1〜第4刃列
33,34 先端縁部,基端縁部
35 把手部
35o 把手部の重心
36 円盤
37 グリップ部(凹凸)
37a,37b グリップ部の具体例(摩擦係数の高い粗い面,凸部)
41 上部蓋の本体
42 上部蓋に設けられた貫通孔
43 上部蓋に設けられた切欠き
51 底部蓋の底部板
52 底部蓋に設けられた外縁突出壁
53 底部蓋に設けられた係合凸部
61 堰き止め部に設けられたスロット
62 堰き止め部の板体
D 回転軸の直径
L 回転軸の長さ

Claims (7)

  1. 上部開口部と下部開口部とを備えた中空筒体と、
    前記上部開口部と前記下部開口部との間に配置され、かつ、前記中空筒体の内部を上部空間と下部空間とに区画するように設けられた堰き止め部と、
    前記堰き止め部に隣接して配置され、かつ、前記中空筒体の一方の側壁から他方の側壁まで少なくとも延びた回転軸を備えた回転ハンドル部と、
    を備えた食材粉砕具であって、
    前記堰き止め部には前記上部空間と前記下部空間とを連通する複数のスロットが並置され、
    前記回転軸には、前記スロットを通過可能な刃部が設置されており、
    前記回転軸の一端には把手部が設けられ、
    前記把手部は、その重心が前記回転軸の軸中心と一致する幾何学的形状を成すこと
    を特徴とする食材粉砕具。
  2. 前記把手部の前記幾何学的形状が円形であり、かつ、円外周には凹凸又はグリップ部が設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の食材粉砕具。
  3. 前記把手部の前記幾何学的形状が、棒状体又は多角形であること
    を特徴とする請求項1に記載の食材粉砕具。
  4. 前記中空筒体の前記側壁には前記回転軸を着脱可能にする切欠きが設けられていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の食材粉砕具。
  5. 前記上部開口部に着脱可能に設けられた上部蓋をさらに備えること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の食材粉砕具。
  6. 前記下部開口部に着脱可能に設けられた底部蓋をさらに備えること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の食材粉砕具。
  7. 前記食材粉砕具により粉砕可能な食材が、アーモンド、ピーナッツ、クルミ、ピスタチオ、カシューナッツ、及びマカダミアナッツを含んだ木の実類、及び、固形チョコレート及びビスケットを含んだ菓子類の少なくとも1つであること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の食材粉砕具。
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