JP3222442U - スーツケースの仕切り幕構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】スーツケースに収納する荷物が少なくても移動したり荷崩れしないように収納できるスーツケースの仕切り幕構造を提供する。【解決手段】箱体1と蓋体2がメインヒンジで連結され、レール6またはメインファスナーで三方が開閉される直方体状のスーツケース内には、荷物の移動や荷崩れを防ぐため、スーツケースに固設された仕切り幕が付設されているが、荷物が少ない場合は、移動してしまう。仕切り幕10は、四隅に角カンが付設され中央に2分割するための分割ファスナー12が設けられている。そして、仕切り幕10はスーツケースには固定されておらず、スーツケースの底部四隅に一端を固定した押さえベルト17を、荷物を覆った仕切り幕10の上から角カンを通して対向する押さえベルト17と締結金具で締結するようにした。【選択図】図1
Description
本考案は、荷物の量が少なくても移動しないように押さえられる仕切り幕の構造に関するものである。
箱体と蓋体からなる硬質のスーツケースは、収納した荷物が移動しないように仕切り幕や押さえベルトを備えている。仕切り幕は、通常、スーツケースの開口部付近に固定されており、荷物が少ない場合は仕切り幕との間に隙間ができ、荷物が移動したり、荷崩れが起こる。このため、荷物が衣類の場合はシワができたり、破損してしまうこともある。
また、荷物が多くなった場合は、仕切り幕が短くなって使用できなくなり、押さえベルトだけで押さえることとなり、荷物が隙間からこぼれてしまうという問題がある。これらのことは、幅が大きいスーツケースにおいてとくに顕著である。
このような問題に対処したスーツケースとして、空気を注入した押え板を用いるもの(特許文献1参照)が知られている。
また、荷物が多くなった場合は、仕切り幕が短くなって使用できなくなり、押さえベルトだけで押さえることとなり、荷物が隙間からこぼれてしまうという問題がある。これらのことは、幅が大きいスーツケースにおいてとくに顕著である。
このような問題に対処したスーツケースとして、空気を注入した押え板を用いるもの(特許文献1参照)が知られている。
特許文献1のスーツケースは、内部に空気を入れた複数の袋体を備え、収納物の過多に応じて体積を変えるようにしている。これにより、収納物とスーツケースの間の隙間を埋め、クッションを兼ねるので、移動時の揺れによる収納物の移動や衝撃による破損を防ぐことができる。
しかしながら、このスーツケースでは、モバイル機器、コート、などのように、何回か出し入れする収納物の場合では、空気を入れた袋体の幾つかを空気の出し入れを行う必要があり、面倒である。
しかしながら、このスーツケースでは、モバイル機器、コート、などのように、何回か出し入れする収納物の場合では、空気を入れた袋体の幾つかを空気の出し入れを行う必要があり、面倒である。
本考案は、上記の点に鑑み開発されたものであり、スーツケースに収納する荷物が少なくても移動したり荷崩れしないように収納できるスーツケースの仕切り幕の構造を提供することを目的としている。
上記の目的を解決するため、本考案のスーツケースは、次のように構成した。すなわち、箱体と蓋体がメインヒンジで連結され、レールまたはメインファスナーで中央から開閉される直方体状のスーツケース内に設けられる仕切り幕であって、該仕切り幕は、四隅に角カンが付設され中央に2分割するための分割ファスナーが設けられ、該箱体および該蓋体には固定されておらず、スーツケースの底部四隅に一端を固定した押さえベルトを、荷物を覆った該仕切り幕の上から該角カンを通して対向する押さえベルトと締結金具で締結したことを特徴としている。
本考案は、硬質な箱体と蓋体からなる直方体状のスーツケースに適用される。
仕切り幕は、スーツケースの箱体および蓋体のいずれにも固定せず、荷物の上から覆い、底部四隅に固定した押さえベルトで仕切り幕四隅に付設した角カンを介して対向するベルト同士を締結金具で締結するようにしたものである。角カンは、仕切り幕に固定せずに、若干移動できるように仕切り幕へ付設するとよい。締結金具は、対向するベルト同士を固設するもので、ズボンのベルトのように締め込むもの、車のシートベルトのように連結するタイプなどが使用でき特に限定しない。
仕切り幕は、スーツケースの箱体および蓋体のいずれにも固定せず、荷物の上から覆い、底部四隅に固定した押さえベルトで仕切り幕四隅に付設した角カンを介して対向するベルト同士を締結金具で締結するようにしたものである。角カンは、仕切り幕に固定せずに、若干移動できるように仕切り幕へ付設するとよい。締結金具は、対向するベルト同士を固設するもので、ズボンのベルトのように締め込むもの、車のシートベルトのように連結するタイプなどが使用でき特に限定しない。
仕切り幕は、スーツケースの四隅に一端を固設した押さえベルトで締結する。仕切り幕の四隅には角カンが付設され、押さえベルトはこの角カンを通して締結する。仕切り幕の裾の状態は、スーツケースに固設されてないので、荷物の量によって、変わるが、その大きさは箱体の上面の面積程度でよい。
仕切り幕は、分割ファスナーにより中央部から分割できるので、押さえベルトで締結した後でも、荷物の一部を取り出すことができる。
仕切り幕は、分割ファスナーにより中央部から分割できるので、押さえベルトで締結した後でも、荷物の一部を取り出すことができる。
仕切り幕に角カンを付設する構成は、特に限定しないが、請求項2に記載のように、前記仕切り幕は、スーツケースの長手方向と直角にポケット用ファスナーを設け、仕切り幕の端部から該ポケット用ファスナーの縁取りの間に固定テープを付設し、該固定テープに角カンを移動可能に付設するとよい。
本考案の仕切り幕は、四隅に角カンが付設され中央に2分割するための分割ファスナーが設けられ、スーツケースの箱体および蓋体には固定されておらず、スーツケースの底部四隅に一端を固定した押さえベルトを、荷物を覆った該仕切り幕の上から該角カンを通して対向する押さえベルトと締結金具で締結するようにしたので、荷物の量に応じて仕切り幕を簡単に移動させることができ、荷物を最適な状態に包み込むことができる。したがって、荷物が少なくても移動したり、荷崩れを起こすことがない。また、荷物が多い場合でも、荷物をしっかりと覆い押さえ込むので移動を防ぐことができる。
また、請求項2に記載のように、仕切り幕は、ファスナーで開閉可能なポケットを設け、仕切り幕の端部に付設した縁取りから該ポケットのファスナーの縁取りの間に固定テープを付設し、該固定テープに角カンを移動可能に付設したものとすれば、簡便に仕切り幕に移動可能な角カンを付設することができる。
本考案のスーツケースの実施の形態を、図1〜図7に基づいて説明する。
図1は、本考案の仕切り幕の構造を備えたスーツケースの全体を示す斜視図で、図2は仕切り幕の平面図である。図3〜図5は押さえベルトの状態を示すもので、図6は、角カンの取付部の詳細を示す斜視図で、図7は締結金具の例を示す平面図である。
図1は、本考案の仕切り幕の構造を備えたスーツケースの全体を示す斜視図で、図2は仕切り幕の平面図である。図3〜図5は押さえベルトの状態を示すもので、図6は、角カンの取付部の詳細を示す斜視図で、図7は締結金具の例を示す平面図である。
このスーツケースは、図1に示すように、硬質樹脂からなる箱体1と蓋体2がヒンジで連結され、下端にキャスター5を備え、上部にキャリーハンドル4が設けられている。図において、6は、レール、3はハンドルである。
スーツケースの内部には、箱体1側と蓋体2側にそれぞれ仕切り幕10が設けられ、荷物を覆った上から押さえベルト17で締結されている。
スーツケースの内部には、箱体1側と蓋体2側にそれぞれ仕切り幕10が設けられ、荷物を覆った上から押さえベルト17で締結されている。
仕切り幕10は、図2(a)に示すように、ほぼ、スーツケースの開口部の大きさの矩形状で、周縁には縁取り11が施され、長手方向の中央に分割ファスナー12が設けられている。図2(b)は、分割ファスナー12操作して、仕切り幕10を分割したときの状態を示している。
仕切り幕10には、左右にファスナー14で開閉されるポケット13が設けられている。また、仕切り幕10の四隅には、端部の縁取り11からファスナー14の縁取り14aの間に固定テープ15が4個付設され、固定テープ15内を移動可能に角カン16が取り付けられている。
そして、一端をスーツケースの四隅の底部にそれぞれ固設した押さえベルト17が設けられ、対向する押さえベルト17同士を締結金具18で締結するようにしている(図3参照)。
仕切り幕10には、左右にファスナー14で開閉されるポケット13が設けられている。また、仕切り幕10の四隅には、端部の縁取り11からファスナー14の縁取り14aの間に固定テープ15が4個付設され、固定テープ15内を移動可能に角カン16が取り付けられている。
そして、一端をスーツケースの四隅の底部にそれぞれ固設した押さえベルト17が設けられ、対向する押さえベルト17同士を締結金具18で締結するようにしている(図3参照)。
本考案の仕切り幕の構造は、このように構成されているので、スーツケースに荷物を入れ、その上から仕切り幕10で覆い、四隅の底部に固設された押さえベルト17をそれぞれ仕切り幕10の固定テープ15に設けた角カン16を通して、対向する押さえベルト17同士をバックルなどの締結金具18で締結する。これにより、平面視図3に示すように押さえベルト17が平行な状態に締結したものとなる。
荷物の量に応じて仕切り幕10は、最適な位置からはズレてくるが、押さえベルト17とは角カン16に係止されているだけなので、簡単に移動でき、押さえベルト17を締結する際に、適正な位置に直すとよい。
また、押さえベルト17を締結した後に一部の荷物を取り出す場合は、中央の分割ファスナー12を操作すれば、中央部が開口されるので、簡便に取り出すことができる。
荷物の量に応じて仕切り幕10は、最適な位置からはズレてくるが、押さえベルト17とは角カン16に係止されているだけなので、簡単に移動でき、押さえベルト17を締結する際に、適正な位置に直すとよい。
また、押さえベルト17を締結した後に一部の荷物を取り出す場合は、中央の分割ファスナー12を操作すれば、中央部が開口されるので、簡便に取り出すことができる。
図6は、角カン16の付設状態を示す斜視図で、仕切り幕10の周縁に加工された縁取り11からポケット13開閉用のファスナー14に付設された縁取り14aに固定テープ15を設けて、これに角カン16を係止させる。角カン16は固定テープ15の何処でも移動可能で、押さえベルト17を通す場合に押さえベルト17が無理な姿勢にならないように適宜な位置へ移動させる。
次に、押さえベルト17をクロスに締結する場合について、図4および図5に基づいて説明する。
図4は、荷物20の少ない場合を示しており、左側の上と下の押さえベルト17をほぼ中央部の締結金具18に繋ぎ、右側の上と下の押さえベルト17を該締結金具18に連結する。荷物は箱体1の半分以下の量であり、仕切り幕10は、荷物の全面を覆い、押さえベルト17は、だぶつくことなく仕切り幕を押さえ込んでいる。
図5は、荷物20が多い場合を示しており、押さえベルト17の引廻しは図4の場合と同じであるが、荷物20の量が多いので、長く必要とする。
なお、締結金具18は、図7に示すように、種々のものがあり、適宜選定すればよい。
図4は、荷物20の少ない場合を示しており、左側の上と下の押さえベルト17をほぼ中央部の締結金具18に繋ぎ、右側の上と下の押さえベルト17を該締結金具18に連結する。荷物は箱体1の半分以下の量であり、仕切り幕10は、荷物の全面を覆い、押さえベルト17は、だぶつくことなく仕切り幕を押さえ込んでいる。
図5は、荷物20が多い場合を示しており、押さえベルト17の引廻しは図4の場合と同じであるが、荷物20の量が多いので、長く必要とする。
なお、締結金具18は、図7に示すように、種々のものがあり、適宜選定すればよい。
1 箱体
2 蓋体
3 ハンドル
4 キャリーハンドル
5 キャスター
6 レール
10 仕切り幕
11 縁取り
12 分割ファスナー
13 ポケット
14 ポケットファスナー
14a 縁取り
15 固定テープ
16 角カン
17 押さえベルト
18 締結金具
20 荷物
2 蓋体
3 ハンドル
4 キャリーハンドル
5 キャスター
6 レール
10 仕切り幕
11 縁取り
12 分割ファスナー
13 ポケット
14 ポケットファスナー
14a 縁取り
15 固定テープ
16 角カン
17 押さえベルト
18 締結金具
20 荷物
Claims (2)
- 箱体と蓋体がメインヒンジで連結され、レールまたはメインファスナーで中央から開閉される直方体状のスーツケース内に設けられる仕切り幕であって、該仕切り幕は、四隅に角カンが付設され中央に2分割するための分割ファスナーが設けられ、該箱体および該蓋体には固定されておらず、スーツケースの底部四隅に一端を固定した押さえベルトを、荷物を覆った該仕切り幕の上から該角カンを通して対向する押さえベルトと締結金具で締結したことを特徴とするスーツケースの仕切り幕構造。
- 前記仕切り幕は、ファスナーで開閉可能なポケットを設け、仕切り幕の端部に付設した縁取りから該ポケットのファスナーの縁取りの間に固定テープを付設し、該固定テープに角カンを移動可能に付設したことを特徴とする請求項1記載のスーツケースの仕切り幕構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019001777U JP3222442U (ja) | 2019-05-20 | 2019-05-20 | スーツケースの仕切り幕構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019001777U JP3222442U (ja) | 2019-05-20 | 2019-05-20 | スーツケースの仕切り幕構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3222442U true JP3222442U (ja) | 2019-08-01 |
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