JP3222440B2 - 可塑性注入材 - Google Patents

可塑性注入材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木構造物の空洞
充填、軽量盛土、及び埋立等に利用できる可塑性注入材
料の組成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空洞充填部に地下水や流水がある場合、
注入材が地下水や流水に希釈されるのを防止するため、
注入材にゲル状の凝集体としての性状が求められること
がある。また、充填部を限定的に区間注入する場合、通
常のセメントミルク系注入材では周辺への逸脱問題が発
生し、限定注入ができない等の問題がある。このよう
に、ゲル化した凝集体の状態となり、地下水や流水に希
釈されることなく、その形状付与性により、周囲への逸
脱が生じ難い性状となることを以下、『可塑性』と称す
ることにする。
【0003】このような理由により、従来、セメントミ
ルク及びセメントエアミルク等の注入では、セメントミ
ルク等に水ガラス系薬液又はアルミニウム塩類を添加し
て、注入材に可塑性を付与する技術が用いられている。
【0004】また、セメント・ベントナイト懸濁液が従
来注入材として知られており、このセメント・ベントナ
イト懸濁液は、粘性を上げるという効果は認められる
が、可塑性状にすることができず、前記注入用として実
用化されていない。
【0005】一方、ベントナイトの凝集剤として、塩化
マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸アルミニウムなど
を用いることが知られている。またベントナイトミルク
に、誤ってセメントコンクリートが混入されたときに、
セメントコンクリートによってベントナイトが凝集し
て、分離し、ブリージングを生ずるというトラブルが知
られている。しかし、ベントナイトの凝集現象を利用し
て、セメントミルクによりベントナイトミルクを可塑化
し、これを可塑性注入材として活用するという技術思想
は見受けられない。
【0006】また、特公昭55―35533号公報に
は、遮水壁施工のトレンチに充填される充填物として、
セメントミルクもしくはモルタルと、ベントナイトミル
ク及びスライムを混合したスラリーとを均等に混合させ
たものを使用し、弾力性のある遮水壁が構築される旨記
載されている。しかし、本公報に記載されている技術
は、セメント・ベントナイト複合硬化体としての利用技
術であり、ベントナイトの凝集性によりセメント系の注
入材を積極的に可塑化しようとするものではない。
【0007】上述した水ガラス系薬液材料は、地下水や
流水等の水によって水ガラスの未反応のナトリウムイオ
ンが溶出する溶脱現象を生じることが知られており、耐
久性に問題がある他、高アルカリによって地下水が汚染
されるおそれがあり、汚染防止に十分な対策を講じる必
要がある。
【0008】また、アルミニウム塩類材料は高価である
ので、注入材料が高価なものとなりコストが増す他、未
反応陰イオンが溶出する溶脱現象を生じることが知られ
ており、耐久性に問題がある他、陰イオンによって地下
水が汚染されるおそれがあり、汚染防止に十分な対策を
講じる必要がある。そして、セメント・ベントナイト懸
濁液は粘性を上げる効果は知られているが、瞬時に可塑
化させることはできないという問題がある。
【0009】そこで、従来から、化学的に安定してお
り、耐久性に優れ、しかも安価で容易に入手可能な材料
を用い、瞬時に可塑性体となり、限定注入や流水下でも
空洞充填が確実に行われる注入材料が望まれていた。本
願発明者は、これらの問題点に鑑み、ベントナイトが陽
イオンの作用により凝集される効果に着目し、その陽イ
オンとしてセメントのカルシウムイオンを用い、且つ急
速な凝集を促すためセメントをセメントミルクとして使
用することで、セメントミルクとベントナイトミルクと
を攪拌混合するとこの混合物が急速に可塑化し、水中で
分離することのない優れた可塑性注入材が得られること
を見出し、化学的に安定しており、安価で容易に入手可
能な天然の鉱物であるベントナイトを可塑化材として用
い、セメントミルクとベントナイトミルクとを攪拌混合
して形成される可塑性注入材を提案している(特願平1
0-130143号参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の発明に係る可塑性注入材においては、ベントナイト
にはそのチクソトロピー性により流動性が低下するとい
う問題がある。
【0011】また、ベントナイトミルクを製造するに際
して、ベントナイトを水に混練する際ベントナイトが
「ダマ」になってしまい、均一分散のためには混練に時
間がかかり施工性が悪化するという問題がありこれらを
向上することが望まれている。更に、耐海水性について
も、より向上することが望まれている。
【0012】特に、ベントナイトミルクの流動性が低下
すると、必要な量のベントナイトミルクを圧送するため
に高い能力の圧送ポンプが必要となったり,圧送ホース
に高い圧力がかかるため、高い耐圧性能を備えた圧送ホ
ースを使用しなければならないという問題があった。
【0013】そこで、本発明は、高い流動性と、良好な
混練性能とを備え、更に高い耐海水性能を備えた可塑性
注入材を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく種々検討を重ねた結果、ベントナイト以外の
粘土鉱物であっても可塑化材として使用することが出来
ることを見い出し、更に特定の粘土鉱物においては、ベ
ントナイトミルクよりも高い流動性を得られることを見
い出し、本発明を完成するに至った。
【0015】上記課題解決の手段である本発明は、可塑
化材としてメタカオリン及びアタパルジャイトを使用し
た可塑性注入材を提供するものである。
【0016】本願発明は、メタカオリン及びアタパルジ
ャイトから選ばれる少なくとも1種の懸濁液と、セメン
トミルクとを攪拌混合して形成される可塑性注入材であ
る。
【0017】ここで、セメントミルクは、必要に応じて
起泡剤を発泡処理した気泡を混合しセメントエアミルク
としてよい。また、セメントミルクには、砂、レキ、発
泡ビーズを含むように構成することにより可塑性注入材
の比重を調整することが出来る。
【0018】また、メタカオリン、及びアタパルジャイ
トは従来例のベントナイトと同様に、これらの懸濁液と
セメントミルクとを混合した場合に急激な凝集反応が発
生するためセメントミルクを有効に可塑化することがで
きる。
【0019】また、メタカオリン、及びアタパルジャイ
トは、水中における分散性が良いため、「ダマ」になり
にくく水に懸濁し易く、容易に懸濁液を作成することが
できる。
【0020】さらに、メタカオリン及びアタパルジャイ
トは表面積や吸着性はベントナイトに比べて大きいもの
の、粘結力がベントナイトに比べて小さいためこれらを
使用した懸濁液は、ベントナイトを使用した懸濁液に比
べてチクソトロピー性が小さく流動性の低下が少なくな
る。
【0021】そして、さらにメタカオリンを使用した可
塑性注入材は、混合前のフロー値を一定になるように作
液した場合に、ベントナイトと比べて可塑化材の量が多
くできるため、緻密な構造を形成し、化学的抵抗性が高
まるため、ベントナイトの懸濁液に比べて海水に対して
耐久性を備えたものとなる。このフロー値は、日本道路
公団規格「エアモルタル及びエアミルクの試験方法(J
HSA 313−1992)」のコンシステンシー試験
方法のシリンダー法によるフロー値の場合で、120m
m以下とする。
【0022】
【発明実施の形態】本発明の可塑性注入材では、先ずA
液としてセメントミルク(セメント、水、必要により
砂、レキ、発泡ビーズ、気泡及び各種混和剤を単独又は
組み合わせて配合)が調製され、これとは別にB液とし
て懸濁液(アタパルジャイト又はメタカオリン、水、必
要により各種混和剤を配合)が調製される。そして、A
液とB液を混合し、瞬時に可塑化させることを特徴とす
るものである。
【0023】A液に用いるセメントは、普通、早強、超
早強、白色、耐硫酸塩、中庸熱、低熱などの各種ポルト
ランドセメント、前記ポルトランドセメントの少なくと
も一種と高炉スラグ、フライアッシュなどの少なくとも
一種とを混合した混合セメント、ジェットセメント、ア
ルミナセメントなどの特殊セメント、及びセメント系固
化材から選ぶことができる。
【0024】セメントミルクは、必要に応じて起泡剤を
発泡処理した気泡を混合しセメントエアミルクとしてよ
い。また、セメントミルクには、砂、レキ、発泡ビーズ
を含むように構成することができる。
【0025】尚、気泡の混入量は可塑性注入材量の60
容量%以下が好ましく、気泡量に応じて密度0. 6g/cm
3〜1. 2 g/cm3程度の任意の密度設定が可能である。
密度0. 6g/cm3 程度以下にするため、気泡を60%を
越えて混入するのは気泡混入量が多すぎる結果、セメン
ト及びメタカオリンまたはアタパルジャイトの使用量が
過少となり、そのため、可塑性の発現及び可塑性注入材
料の硬化体の強度発現が難しくなる。
【0026】A液のセメントミルクには必要に応じて、
減水剤などの混和剤を添加してもよい。混和剤の添加に
よっては練り上がり後の可塑性に影響はない。また、減
水剤添加によりA液中の単位水量を減らしたり、単位セ
メント量を増加が可能なことより、高強度及び軽量化の
配合設定の範囲拡大が可能である。また、A液のセメン
トミルク材料分離の可能性がある場合、材料分離防止を
目的として、A液に少量のベントナイトを必要に応じて
添加することも可能である。
【0027】B液に用いるメタカオリンもしくはアタパ
ルジャイトの品位については特に制限はない。しかし、
メタカオリンについては80メッシュふるい全通となる
粒径以下の粉体であれば好適であり、アパタルジャイト
については80メッシュふるい全通となる粒径以下の粉
体であれば好適である。
【0028】本発明は、上記のごとく予め調製したA
液、B液をそれぞれミルク状態、懸濁液状態にして瞬時
に混合する。A液のセメントミルクは、水溶液がセメン
トから遊離されるカルシウムイオンで過飽和の状態であ
り、プラス荷電のカルシウムイオンで満たされている。
【0029】一方、B液の懸濁液は、マイナスイオンに
荷電している。このようなミルクと懸濁液との混合によ
って、メタカオリン又はアタパルジャイト粒子表面のマ
イナス荷電をカルシウムプラスイオンが中和することに
より、メタカオリン又はアタパルジャイト粒子の分子間
引力並びに表面積効果に基づく急激な凝集作用により、
瞬時に可塑化させることができる。
【0030】上記のように瞬間的に均一に可塑化するた
めにはミルクと懸濁液との混合が必須であり、上述した
セメント・ベントナイト懸濁液の調製方法のように、メ
タカオリン又はアタパルジャイト懸濁液にセメント粉体
を混合するのでは、カルシウムイオンの溶解に時間がか
かるため、瞬時に可塑化させることは難しい。
【0031】なお、本発明におけるA液、B液の混合割
合は、使用目的に応じて適宜決定されるものである。混
練時間はハンドミキサーで15秒程度以下が好適であ
り、それ以上の混練では材料分離を生じ易くなるので好
ましくはない。
【0032】可塑性注入材の配合材料中の全水量のA
液、B液間の分配量の変更は特に制限はないが、A液の
セメントミルクの材料分離抵抗性を高めるためには、均
質なセメントミルクの調製可能な範囲でA液の水をでき
るだけ少なくすべきである。
【0033】また、可塑化性能を向上するためにB液の
懸濁液をより均一に分散させる必要があり、そのために
は、B液の水量をより多くする必要がある。即ち、全水
量を一定とする場合、均一混合性能の低下しない範囲で
A液の水量を極力少なく、B液の水量を極力多くする配
合が最適である。
【0034】
【実施例】本発明方法を下記実施例によりさらに説明す
る。以下の実施例において、注入材の調製方法、試験材
料、及び試験方法は次の通りである。
【0035】(調製方法)A液は、セメント系固化材と
水をハンドミキサーで2分間混練して調製した。
【0036】B液は、メタカオリン、アタパルジャイ
ト、及び比較例としてのベントナイト又はその他の各種
粘土試料と、水とをそれぞれ往復攪拌ミキサーで5分間
混練して調製した。A液とB液の混合は、ハンドミキサ
ーで10〜15秒程度混練して調製した。
【0037】(試験材料)試験に使用した材料は以下の
通りである。 セメント:住友大阪セメント(株)製セメント系固化材 商標:「タフロック」 可塑化材:ベントナイト メタカオリン アタパルジャイト カオリン 乾燥粘土 住友大阪セメント(株)製 商標「スミクレー」 セピオライト なお、上記可塑化材はいずれも200メッシュふるい全
通の粒径に調整したものである。 起泡剤 :住友大阪セメント(株) 製 商標:「 スミシールドA」 混和剤 :花王(株)製 高性能減水剤 商標:「 マイティ150」
【0038】(試験方法)試験項目として「フロー値」
の測定、「可塑性」の判定、「ミルク作成試験」、「耐
海水試験」及び「流動性試験」を以下のような基準で行
った。
【0039】・フロー値 日本道路公団規格「エアモルタル及びエアミルクの試験
方法(JHSA 313−1992)」のコンシステン
シー試験方法のシリンダー法に準拠内径8cm高さ8cmの
シリンダーに試料を入れ、シリンダー引き抜き後の試料
の底面の直径をフロー値として測定した。
【0040】・可塑化の性能判定 上記フロー値が120mm以下は可塑化良(○)それ以
上のものは不良(×)とした。
【0041】懸濁液作成試験 各可塑化材を水に混練した時間(3分、5分、10分)
とこのこの混練物を2mmふるいに通したときのふるい
の残留物の量との関係で測定した。
【0042】耐海水試験 各供試体を人工海水に浸漬し、供試体の劣化を目視で観
察して以下の基準で判定した。 異常なし ○ ひび割れ、または変形あり △ 供試体破壊、または欠損あり × ・流動性試験 各可塑化材を水と混練した後供試体を静置し、静置時間
ごとにフロー値を測定した。
【0043】以下本発明の実施例について説明する。 〔実施例1〕本例は、セメントミルク及び懸濁液の配合
を変更して試験を行ったものである。表1に配合例を表
2に各配合のフロー値を示す。尚、各配合において、セ
メント及び可塑化材は、A液のフロー値300mmとな
り、またB液のフロー値は約200mmになるよう配合
した。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】表2の配合1(ベントナイト)、配合2
(メタカオリン)、配合3(アタパルジャイト)及び比
較例(カオリン、乾燥粘土、セピオライト)の結果か
ら、メタカオリン及びアタパルジャイトを使用すること
によりベントナイトを使用した場合と同等の良好な可塑
性材料が得られることが分かる。
【0047】〔実施例2〕本例は、ベントナイト、メタ
カオリン及びアタパルジャイトの懸濁液作成試験の結果
を示している。即ち、各可塑化材の水への均一分散のた
めの混練のし易さを測定するものである。表3に試験の
結果を示す。
【0048】
【表3】
【0049】表3に示すように、メタカオリン及びアタ
パルジャイトは、ベントナイトに比べて水に混練しやす
いことが分かる。
【0050】〔実施例3〕本例は、ベントナイト、メタ
カオリン及びアタパルジャイトの耐海水試験の結果を示
している。表4に試験の結果を示す。
【0051】
【表4】
【0052】表4に示すように、メタカオリン及びアタ
パルジャイトを使用した可塑性注入材は、ベントナイト
を使用した可塑性注入材と同等以上に海水に対して耐久
性を備えることが分かる。特にメタカオリンを使用した
可塑性注入材は、他の可塑化材を使用したものに比べて
耐海水性に優れていることが分かる。
【0053】〔実施例3〕本例は、ベントナイト、メタ
カオリン及びアタパルジャイトを使用した可塑化材の流
動性試験の結果を示している。この試験は各可塑化材を
水に混練した後供試体を静置し、静置時間ごとにフロー
値を測定したものであり、各可塑化材の流動性を示すも
のである。表5に試験の結果を示す。
【0054】
【表5】
【0055】表5に示すように、メタカオリン及びアタ
パルジャイトを使用した懸濁液は、ベントナイト懸濁液
に比べて各時間経過後においてフロー値が大きく、長時
間経過した後においても高い流動性を保持していること
が分かる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、メタカ
オリン及びアタパルジャイトから選ばれる少なくとも1
種の懸濁液と、セメントミルクとを攪拌混合して形成さ
れる可塑性注入材効果を奏するものとしたから、可塑性
注入材を高い流動性と良好な混練性能とを備え、更に高
い耐海水性能を備えるものとすることができるという効
果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E02D 3/12 101 E02D 3/12 101 // C04B 111:70 C04B 111:70 C09K 103:00 C09K 103:00 (72)発明者 内沢 司 千葉県船橋市豊富町585番地 住友大阪 セメント株式会社 セメント・コンクリ ート研究所 関東技術センター内 (56)参考文献 特開 昭64−80620(JP,A) 特開 平11−35361(JP,A) 特公 昭55−35533(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 28/00 - 28/36 C09K 17/02 - 17/12 E02D 3/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタカオリン及びアタパルジャイトから選
    ばれる少なくとも1種の可塑化材の懸濁液と、セメント
    ミルクとを攪拌混合して形成され、日本道路公団規格
    「エアモルタル及びエアミルクの試験方法(JHSA
    313−1992)」のコンシステンシー試験方法のシ
    リンダー法によるフロー値が120mm以下である可塑
    性注入材。
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