JP3222096U - マウステープ - Google Patents
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Abstract
【課題】長期間に亘って、鼻呼吸改善剤の効果とともに、上唇と下唇とを閉じた状態にすることができ、口呼吸を抑制し鼻呼吸を有効に促すことができるマウステープを提供する。【解決手段】上唇11aと下唇11bとを合わせた状態にするために唇中央部に貼り付けるためのマウステープ10であって、 適用時に両端部を開放するような幅寸法の形状を有し、かつ唇中央部に貼り付ける適用面に粘着剤が塗布されたマウステープ本体と、当該マウステープ本体の非適用面上に、鼻呼吸改善剤13aを含む薬剤保持部13とを有する。【選択図】図1
Description
本考案は、マウステープに関し、具体的には、メントールなどの鼻呼吸改善剤を含み、適用したときに当該改善剤の効果と長期間に亘る粘着力の持続効果により、有効に鼻呼吸の促進を図ることができるマウステープに関する。
睡眠時においては、口を介しての呼吸(口呼吸)は、イビキ、歯ぎしり、寝言、不眠、口腔内乾燥などの症状の原因の1つとなる。そのため、口呼吸ではなく、鼻を介しての呼吸(鼻呼吸)を促すため、様々なマウステープが市販されている。このマウステープは、就寝の際に、上唇と下唇とが閉じた状態になるように貼り付けられ、口呼吸を抑制することで鼻呼吸を促すものである。このようなマウステープは、たとえば、特許文献1や特許文献2にて開示されている。
また、メントールやハーブ抽出物など鼻呼吸改善剤を用いて、鼻通りを改善することで、鼻呼吸を促す方法も知られている。かかる鼻呼吸改善剤とマウステープとを併用することでより効果的な鼻呼吸の促進が期待される。具体的には、マウステープに鼻呼吸改善剤を浸漬又は滴下した(さらには、必要に応じて監査させた)ものが知られている。
しかしながら、メンソールなどの鼻呼吸改善剤がマウステープ本体の粘着面(皮膚に適用される面(適用面))に浸透していくと、粘着面(適用面)に塗布された粘着剤の粘着力が経時的に低下してしまう。そのため、適用直後には有効な粘着力を有するものの、睡眠時には次第に粘着力が低下してしまい、上唇と下唇とが閉じた状態を維持することができなくなることもある。この傾向は、鼻呼吸改善剤の量が多いほど顕著に見られる。そのため、鼻呼吸改善剤の効果とマウステープによる閉口させる効果を睡眠時間中にバランスよく持続することができなかった。
本考案者は、このような改善点を鋭意検討した結果、マウステープ本体の上面(適用時に皮膚側でない側の面(非適用面))に鼻呼吸改善剤を含む薬剤保持部を別途設けることで、鼻呼吸改善剤がマウステープ本体の適用面の粘着剤に浸透することを抑制できることを見い出した。そして、このような構成では、鼻呼吸改善剤の量が多い場合であっても、長期的な粘着力を維持できることを見いだした。
すなわち、本考案は、長期間に亘って、鼻呼吸改善剤の効果とともに、粘着剤の粘着力の持続効果(すなわち、上唇と下唇とを閉じた状態にする効果)を発揮することで、口呼吸を抑制し鼻呼吸を有効に促すことができるマウステープを提供することを目的とする。
本発明は、具体的には、以下のとおりである。
[1] 上唇と下唇とを合わせた状態にするために唇中央部に貼り付けるためのマウステープであって、両端部を開放するような幅寸法の形状を有し、かつ唇中央部に貼り付ける適用面に粘着剤が塗布されたマウステープ本体と、 当該マウステープ本体の非適用面上に、鼻呼吸改善剤を含む薬剤保持部とを有することを特徴とするマウステープ。
[2] 前記薬剤保持部を、薬剤難透過性部材を介して当該マウステープ本体の非適用面上に有することを特徴とする[1]に記載のマウステープ。
[1] 上唇と下唇とを合わせた状態にするために唇中央部に貼り付けるためのマウステープであって、両端部を開放するような幅寸法の形状を有し、かつ唇中央部に貼り付ける適用面に粘着剤が塗布されたマウステープ本体と、 当該マウステープ本体の非適用面上に、鼻呼吸改善剤を含む薬剤保持部とを有することを特徴とするマウステープ。
[2] 前記薬剤保持部を、薬剤難透過性部材を介して当該マウステープ本体の非適用面上に有することを特徴とする[1]に記載のマウステープ。
本考案にかかるマウステープによれば、鼻呼吸改善剤の含有量を大きくしたとしても、適用の際において、適用面(皮膚側)における粘着力の低下を長期に亘って抑制することができる。そのため、長期間に亘って、鼻呼吸改善剤の効果とともに、上唇と下唇とを閉じた状態にすることができ、結果として、睡眠中において、口呼吸を抑制し鼻呼吸を有効に促すことができる。
本考案にかかるマウステープについて、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。本考案にかかるマウステープは、図1の付番10に示されるように、唇11の両端が開放されるような幅寸法の形状を有している。また、就寝時において、上唇11aと下唇11bとが閉じた状態(閉口状態)になるように使用され、睡眠中、この状態を維持することで口呼吸を抑制するとともに鼻呼吸を促進する。また、付番13aの矢印に示されるように、薬剤保持部に含まれる鼻呼吸改善剤が揮発し、鼻11dの鼻腔内に吸入されることで鼻通りが改善されて、一層、鼻呼吸を促進することができる。その結果、イビキ、歯ぎしり、睡眠不足、寝言など口呼吸に由来する諸症状を改善することができる。
また、図2(A)および(B)の付番10に示されるように、本考案にかかるマウステープにおいて、マウステープ本体12の皮膚適用面側Bに、一部又は全体に粘着剤12aが塗布されている。一方、皮膚適用面Bとは反対側の面(非適用面)A上に、薬剤保持部13が設けられている。
以下、マウステープの構成要件ごとに詳細に説明する。
1.マウステープ本体
マウステープ本体は、適用時に唇の両端部を開放するような形状(すなわち、図2(A)の付番Xで示す幅方向において、マウステープが唇全体を被覆しない形状)であれば、特に限定されない。たとえば、図2(A)の付番Yで示されるように長尺方向を軸とした左右対称形状が挙げられる。また、マウステープ本体の長尺方向の長さは、用途に応じて適宜調整されるが、適用の際にマウステープ本体の長さが鼻孔近傍まであれば、後述する薬剤保持部を鼻孔近傍に設置することができる。このような構成によれば、鼻呼吸改善剤による効果を高めることができる。
マウステープ本体は、適用時に唇の両端部を開放するような形状(すなわち、図2(A)の付番Xで示す幅方向において、マウステープが唇全体を被覆しない形状)であれば、特に限定されない。たとえば、図2(A)の付番Yで示されるように長尺方向を軸とした左右対称形状が挙げられる。また、マウステープ本体の長尺方向の長さは、用途に応じて適宜調整されるが、適用の際にマウステープ本体の長さが鼻孔近傍まであれば、後述する薬剤保持部を鼻孔近傍に設置することができる。このような構成によれば、鼻呼吸改善剤による効果を高めることができる。
マウステープ本体の支持体の材質としては特に限定されないが、皮膚への適用を考慮すると、汎用され、かつ人体に無害な乃至害が少ないプラスチックフィルム(たとえば、PETフィルム、ポリプロピレンフィルムなど)、布(たとえば不織布、織布など)、紙(たとえば和紙など)が挙げられる。また、皮膚への適用のしやすさを考慮すると、柔軟性を有するような厚みがあることが好ましい。
また、図2に示されるように、マウステープ本体の支持体の皮膚適用面Bには、粘着剤12aが一部又は全体に塗布されている。ここで、粘着剤としては、特に限定されず、一般的なマウステープで使用されている粘着剤(アクリル系粘着剤など)が挙げられる。
また、マウステープ本体の皮膚適用面には剥離紙又は剥離シートが貼着されていてもよい。さらには、マウステープ本体の皮膚適用面の一部(たとえば、長尺方向の下端部分(すなわち、適用した際に、顎側の下端)には粘着剤が塗布されていない部分(非粘着部分)を有していてもよい。この構成においては、非粘着部分を用いることで、マウステープを剥離シートから剥離しやすくなる。
2.薬剤保持部
本考案にかかるマウステープは、図2(A)および(B)に示されるように、当該マウステープ本体12の非適用面B上に、鼻呼吸改善剤を含む薬剤保持部13を有する。このことにより、薬剤保持部から鼻呼吸改善剤が揮発し、揮発した当該改善剤を鼻孔から吸入することで、鼻呼吸の改善に資する。また、鼻呼吸の改善効果を高めるためには、薬剤保持部が、非適用面上の上端近傍(すなわち、適用した際に鼻孔近傍に位置する部分)に有することが好ましい。なお、マウステープ本体の非適用面上への薬剤保持部は、たとえば、粘着剤を介して貼り付けられている。
本考案にかかるマウステープは、図2(A)および(B)に示されるように、当該マウステープ本体12の非適用面B上に、鼻呼吸改善剤を含む薬剤保持部13を有する。このことにより、薬剤保持部から鼻呼吸改善剤が揮発し、揮発した当該改善剤を鼻孔から吸入することで、鼻呼吸の改善に資する。また、鼻呼吸の改善効果を高めるためには、薬剤保持部が、非適用面上の上端近傍(すなわち、適用した際に鼻孔近傍に位置する部分)に有することが好ましい。なお、マウステープ本体の非適用面上への薬剤保持部は、たとえば、粘着剤を介して貼り付けられている。
薬剤保持部の材質は、鼻呼吸改善剤を含むことができるような材質であれば特に限定されないが、布(たとえば不織布、織布など)、紙(たとえば和紙など)が挙げられる。
また、鼻呼吸改善剤は、揮発した後、鼻孔から吸引され鼻通りを改善するものであれば特に限定されないが、たとえば、ハーブエキス、ハーブエッセンス、アロマオイル(例:ラベンダー、パイン、カユプテ、ペパーミント、ユーカリ、ニアウリ由来のアロマオイル)、メントールなどが挙げられ、適宜選択される。ここで、鼻呼吸改善剤は、たとえばハーブエッセンスやアロマオイルなどのように液体である場合は、薬剤保持部に含漬され、必要に応じて乾燥したものであってもよい。あるいは、鼻呼吸改善剤が含まれる練膏などの形態で、薬剤保持部に含まれていてもよい。
3.薬剤難透過性部材
本考案にかかるマウステープにおいては、図3に示されるように、前記薬剤保持部13を、薬剤難透過性部材14を介して当該マウステープ本体の非適用面B上に有することが好ましい。このような構成によれば、薬剤保持部から鼻呼吸改善剤がマウステープ本体の粘着剤に浸透しにくくすることができる。そのため、鼻呼吸改善剤の量が多い場合であっても、より長期的に粘着力を維持できる。なお、薬剤難透過性部材の薬剤保持部およびマウステープ本体の貼付手段は特に限定されないが、たとえば、粘着剤を介して貼り付けられていてもよい。
本考案にかかるマウステープにおいては、図3に示されるように、前記薬剤保持部13を、薬剤難透過性部材14を介して当該マウステープ本体の非適用面B上に有することが好ましい。このような構成によれば、薬剤保持部から鼻呼吸改善剤がマウステープ本体の粘着剤に浸透しにくくすることができる。そのため、鼻呼吸改善剤の量が多い場合であっても、より長期的に粘着力を維持できる。なお、薬剤難透過性部材の薬剤保持部およびマウステープ本体の貼付手段は特に限定されないが、たとえば、粘着剤を介して貼り付けられていてもよい。
薬剤難透過性部材の厚さは、その材質などを考慮して適宜選択できるが、鼻呼吸改善剤のマウステープ本体への浸透を防ぐためにはある程度の厚さが必要となる場合もある。
薬剤難透過性部材の材質は、鼻呼吸改善剤のマウステープ本体への浸透を防ぐ乃至低減するものであれば特に限定されない。たとえば、プラスチックフィルム(PETフィルム、ポリプロピレンなど)が好適である。
10:本考案にかかるマウステープ
11a:上唇
11b:下唇
11c:唇
11d:鼻孔
12:マウステープ本体
12a:粘着剤
13:薬剤保持部
13a:薬剤保持部から揮発した鼻呼吸改善剤
14:薬剤難透過性部材
A:適用面側
B:非適用面側
Y:長尺方向
X:幅方向
11a:上唇
11b:下唇
11c:唇
11d:鼻孔
12:マウステープ本体
12a:粘着剤
13:薬剤保持部
13a:薬剤保持部から揮発した鼻呼吸改善剤
14:薬剤難透過性部材
A:適用面側
B:非適用面側
Y:長尺方向
X:幅方向
Claims (2)
- 上唇と下唇とを合わせた状態にするために唇中央部に貼り付けるためのマウステープであって、
両端部を開放するような幅寸法の形状を有し、かつ唇中央部に貼り付ける適用面に粘着剤が塗布されたマウステープ本体と、
当該マウステープ本体の非適用面上に、鼻呼吸改善剤を含む薬剤保持部とを有することを特徴とするマウステープ。 - 前記薬剤保持部を、薬剤難透過性部材を介して、当該マウステープ本体の非適用面上に有することを特徴とする請求項1に記載のマウステープ。
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JP2005084894A (ja) * | 2003-09-08 | 2005-03-31 | Nohmi Bosai Ltd | 環境監視システム |
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JP4658462B2 (ja) * | 2003-09-08 | 2011-03-23 | 能美防災株式会社 | 環境監視システム |
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