JP2018051086A - 口閉じ具 - Google Patents

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Atsushi Takabe
篤 高部
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Abstract

【課題】 使い心地がよく、緊急な場合に対応しやすい口閉じ具を提供する。
【解決手段】 基材層と、粘着剤層と、剥離材層と、を含む口閉じ具であって、鼻側貼付け部と、顎側貼付け部と、唇当て部と、を含み、前記粘着剤層は、二つの帯状に鼻側及び顎側に分断されて配置され、前記唇当て部は、粘着しない部位として構成される口閉じ具。
【選択図】 図1

Description

本発明は、口閉じ具に関する。
鼻呼吸には、以下に記載のようにさまざまな効果があると言われている。
1.免疫力の向上
鼻には「鼻腺毛」というものがあり、この鼻腺毛は空気中のばい菌やアレルギー物質を取り除いたり、吸い込んだ空気の温度や湿度を調節する働きがあるため、口呼吸よりもばい菌やアレルギー物質の取り込みを押えられる。また、冷えた空気の取込みを防ぐことから、体の冷えを予防する効果がある。
2.口臭の改善
口臭原因の一つがウイルスである言われている。口呼吸の場合にはつねに口が開かれている状態であるため、口内が乾燥してウイルスの好む環境状態となってこれが増殖してしまう。鼻呼吸の場合には、口を閉じた状態のまま呼吸をすることができるため、唾液がつねに一定の湿度を保てることから、ウイルスの繁殖を防ぐことができる。さらに、鼻腺毛が口臭の原因となるウイルスの侵入を防いでくれるため、口臭を改善することへとつながる。
3.虫歯や歯周病予防効果
鼻呼吸は口内の唾液の蒸発を防ぎ、一定の湿度を保つことができ、唾液には「リゾチーム」というウイルスを殺菌する成分が含まれているため、口内の唾液が一定に保たれることで、細菌やウイルスの繁殖を抑え、虫歯や歯周病を予防する効果がある。
4.疲労を軽減する効果
口呼吸をしている人の場合には、呼吸が浅くなってしまい、脳に酸素が十分に供給されず酸欠の状態になってしまうことがあると言われ、鼻呼吸の場合には、深い呼吸ができることから、脳に十分な酸素を供給することができ、その結果自律神経を整えて体全体をリラックスさせる効果にもつながる。
5.質の良い睡眠ができる
口呼吸の場合には、寝ているときに舌が気道を閉めてしまうことも多く、いびきの原因となったり、睡眠時無呼吸症候群にもなりやすいと言われ、鼻呼吸は、深い呼吸で睡眠に必要な酸素を多く取り入れることができることで、質の良い睡眠がとれるという効果がある。
6.姿勢を改善する効果
鼻呼吸は、肺を大きく膨らませることにより、深い呼吸をする呼吸方法である。肺を大きく膨らませることで背筋を大きく伸ばすことにつながる。そのため、鼻呼吸をすることによって、自然と姿勢が良くなる。
7.顔の表情が変わる
鼻呼吸は、口を閉じたまま行うため、口周りの筋肉や顎周りの筋肉を鍛える効果があり、鼻呼吸に変えることにより、顔の筋肉も鍛えることができると言われ、顔つきも変わって見えるようになる。
8.肌の状態の改善効果
鼻呼吸には、口の中の乾燥を防ぐ効果があるため、体内の水分の蒸発を防ぐ効果もある。そのため、肌細胞の乾燥を防ぐことができる。また、このようなことから、肌免疫が向上し肌荒れを防ぐ効果がある。
9.代謝を活性化する効果
鼻呼吸は、深い呼吸ができるため、十分な酸素量を全身に供給させることができるため、代謝を活性化する効果があり、痩せやすい体へと整えることができる。
従来、口呼吸を抑制し、鼻呼吸を促すものとして、上下の唇を合わせた唇中央部を覆い、両端部を開放する幅寸法で縦方向に伸び、横方向には伸びにくい素材を用いた左右対称形状のマウステープ本体と、このマウステープ本体の下端部の取り外し部を除く部位の背面に塗布された接着剤あるいは粘着剤と、この接着剤あるいは粘着剤を覆う剥離紙とからなることを特徴とするマウステープが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2002−336286号公報
しかしながら、上記マウステープは、取り外し部以外は接着剤が塗布されているため、唇に接触する部分にも接着剤あるいは粘着剤が塗布されており、唇が荒れる要因となり、長期使用する場合は炎症を起こす恐れもある。
また、上記マウステープは、水分摂取の場合等は、その都度取外して対処した後に、再び貼付けなければならず、貼り付け忘れも少なくない。また、鼻詰まり等で鼻呼吸が困難な場合等は、取り外す必要があるが、取り外し部以外は接着剤が塗布されているため、取り外し部を摘まんで剥がすのは難しい。
本発明は、少なくとも上記課題の一つを解決するためのもので、使い心地がよく、緊急な場合に対応しやすい口閉じ具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る口閉じ具は、基材層と、粘着剤層と、剥離材層と、を含む口閉じ具であって、鼻側貼付け部と、顎側貼付け部と、唇当て部と、を含み、前記粘着剤層は、二つの帯状に鼻側及び顎側に分断されて配置され、前記唇当て部は、粘着しない部位として構成される。
また、取外し部を含み、顎側及び鼻側のうちの少なくとも一方の前記粘着剤層は、端部から所定距離後退して配置され、前記取外し部は、粘着しない部位として構成されてもよい。
また、前記唇当て部又は前記取外し部は、粘着剤層を含まないで構成されてもよい。
また、さらに、裏材層を含み、前記裏材層は、前記唇当て部又は前記取外し部における粘着剤層の裏側にのみ配置されてもよい。
また、進出口部を含み、前記進出口部は、貫通孔として構成されてもよい。
本発明によれば、使い心地がよく、緊急な場合に対応しやすい口閉じ具を提供することができる。
実施形態1に係る口閉じ具を示す図である。 実施形態1に係る口閉じ具の使用状態を示す図である。 実施形態1に係る口閉じ具の他の例を示す図である。 実施形態1に係る口閉じ具の他の例を示す図である。 実施形態2に係る口閉じ具を示す図である。 実施形態2に係る口閉じ具の使用状態を示す図である。 実施形態2の変形例1に係る口閉じ具を示す図である。 実施形態2の変形例2に係る口閉じ具を示す図である。 実施形態3に係る口閉じ具を示す図である。 実施形態4に係る口閉じ具を示す図である。 実施形態5に係る口閉じ具を示す図である。 実施形態5の変形例1に係る口閉じ具を示す図である。 実施形態5の変形例2に係る口閉じ具を示す図である。
以下、図面を参照して本願に係る口閉じ具の実施形態の例を説明する。本願では、口閉じ具及びその構成部分において、唇に近接する側を「裏側」とし、その逆側を「表側」とする。なお、各図においては、表示の便宜のため、一部の層にのみハッチング又は網掛け処理をして表示することがある。
<実施形態1>
図1〜図4は実施形態1に係る口閉じ具1を示す図で、図1(a)は表側を示す図、図1(b)は口閉じ具を構成する各層を示す図、図1(c)は剥離材層を除いた裏側を示す図、図2は口閉じ具1の使用状態を示す図、図3(a)、図3(b)、図3(c)、図4は口閉じ具1の他の例を示す図である。
口閉じ具1は、基材層11と、粘着剤層12と、剥離材層13とを含んで構成される。
基材層11は、口閉じ具1の表側を構成する層で、例えば、不織布や、合成樹脂製フィルム、和紙、綿布等の素材が用いられる。基材層11は、伸縮性を有する素材が用いられてもよい。図示のように、本実施形態において基材層11は、1枚のシート状である。
粘着剤層12は、基材層11の裏側に塗布(積層)される層で、例えば、シリコーン樹脂製の粘着剤、アクリル樹脂製の粘着剤、合成ゴム製の粘着剤等が用いられる。図示のように、本実施形態における粘着剤層12は、基材層11において中央部分を隔てて、鼻側及び顎側の二つの分断された帯状に塗布される。また、好ましくは、図示のように、顎側の粘着剤層は、基材層11の顎側端部から鼻側に所定距離後退した位置から塗布される。なお、図示しないが、鼻側の粘着剤層も、基材層11の鼻側端部から顎側に所定距離後退した位置から塗布されてもよい。また、粘着剤層にはヒアルロン酸などの肌を潤す成分や保護する成分を練り込んだ粘着剤を使用してもよい。さらに、ミントなどの香り成分を含ませてもよい。
剥離材層13は、口閉じ具1の裏側を構成する層で、紙や合成樹脂フィルム等の素材が用いられる。また、剥離材層13は、図示しないが、粘着剤層12からきれいに剥がれるようにシリコーン樹脂等のコーティングがされていてもよい。なお、ここでは、剥離材層13は、基材層11に対応した形状に、1枚のシート状になっているものが図示されているが、粘着剤層12に対応した形状に、分断された2枚のシート状であってもよい。また、剥離材層13や後述の裏材層15に蛍光剤や畜光剤を混入、コーティングなどをしたものとすることで、消灯後の寝床での睡眠前の作業がスムーズに行いやすくなる。
図1に示すように、口閉じ具1は、鼻側貼付け部21と、顎側貼付け部22と、唇当て部30と、進出口40とを含む。図示のように、口閉じ具1は、取外し部50を含んでもよい。口閉じ具1は、一例として、横幅Mが10mm〜20mmで、縦幅Lが45mm〜65mmであり、好ましくは、横幅Mが13mm〜18mmで、縦幅L50cm〜60mmである。
鼻側貼付け部21は、鼻側の皮膚に貼り付けられる部分で、表側から順に基材層11、粘着剤層12、剥離材層13を含んで構成される。鼻側貼付け部21は、一例として、図示のように、端部が二つの円弧が連なる形状に形成され、端部中心が切欠いた形状に形成される。これによって、鼻に干渉せずに貼り付けることができ、また、鼻の位置を目安として口の左右中心付近に貼ることができる。
顎側貼付け部22は、顎側の皮膚に貼り付けられる部分で、表側から順に基材層11、粘着剤層12、剥離材層13を含んで構成される。顎側貼付け部22は、一例として、図示のように、端部が丸みのある略逆三角形状に形成される。これによって、顎の形状に沿ってより密着して貼り付けることができる。
鼻側貼付け部21と顎側貼付け部22は、縦幅L1が、例えば、10mm〜20mmで、好ましくは、12mm〜16mmである。また、顎側が可動しやすい(動かしやすい)ため、鼻側貼付け部21よりも、顎側貼付け部22を少し長めに設けることで、顎側を剥がれにくくし、剥がれ強度のバランスを保つようにしてもよい。
唇当て部30は、口ないし唇に当てられる(接触する)部分で、粘着をしない部位として構成される。一例として、唇当て部30は、粘着剤層12は含まず、表側から順に基材層11、剥離材層13を含んで構成される。なお、唇当て部30は、剥離材層13を含まず、基材層11のみを含んで構成されてもよい。唇当て部30は、縦幅L2が、例えば、10mm〜30mmで、好ましくは、15mm〜25mmである。唇を閉じて貼り付けるため、幅を小さくしてもよいと思われるが、一方で、貼り付け時の縦方向の位置が多少前後することも考えられるからである。
唇当て部30は、ここでは、粘着剤層12を含まないため、基材層11が唇から浮いた状態となるので、この部分に指先をかけることで剥がしやすくなる。例えば、睡眠中に鼻呼吸が難しくなったときは、この部分を掴めば素早く剥がすことができる。また、上下が固定されているので、指先で唇付近を横に引くことで指先にかかりやすく、剥がれやすい。
進出口40は、水分等を摂取するためにストロー等を差し込む等の部分で、貫通孔として構成される。また、上記のように睡眠中に剥がす必要が生じて、指先で剥がす場合に、基材層の幅が狭くなるので、より指先にかかりやすくなる。図示の進出口40は、縦長の貫通孔で鼻側及び顎側の両端部に丸みを有する形状であるが、これに限定されるものではなく、真円形状であってもよい。進出口40は、一例として、横幅M3が、2mm〜10mmで、好ましくは、3mm〜8mmである。また、一例として、縦幅L3が、10mm〜30mmで、好ましくは15mm〜25mmである。
進出口40は、一つの貫通孔で構成される例が図示されているが、複数であってもよい。また、縦長の一つの貫通孔ではなく、略円形状の貫通孔を縦に複数設けたりしてもよい。
取外し部50は、ここでは、粘着剤層12は含まず、表側から順に基材層11、剥離材層13を含んで構成される。取外し部50は、口閉じ具1を貼り付けた状態において一時的に開口(解放)の必要が生じた場合、剥がす場合等に、顎側貼付け部22のみを外すときに掴む部分である。また、使用の際に、剥離材層13から剥がすときに指をかける部分でもあり、例えば親指と人差し指で摘まんで剥がすためのものである。なお、取外し部50は、剥離材層13を含まず、基材層11のみを含んで構成されてもよい。なお、ここでは、取外し部50が顎側に設けられる例を示しているが、鼻側に設けられてもよい。
取外し部50は、例えば、縦幅L4が、3mm〜15mmであり、好ましくは、5mm〜10mmである。長すぎると使用状態で邪魔であり、短すぎると指でつまみにくくなる。また、図示しないが、この部分を大きく、内部をくりぬきリング状にし、指を掛けられる指掛け部としても良いものである。
口閉じ具1は、使用の際には、剥離材層13を剥してから、図2に示すように、唇当て部を唇(口)に当てるようにし、鼻側貼付け部を鼻側の皮膚に貼り付け、顎側貼付け部を顎側の皮膚に貼り付けて、使用される。その際に、進出口は唇の中央部分に位置する。水分摂取等が必要な場合は、ストローを進出口から挿入することで対応することができる。また、鼻詰まり等で鼻呼吸が困難な場合は、取外し部を掴んで顎側貼付け部のみを外すことで対応することができる。
口閉じ具1は、唇当て部は粘着剤層を含まないため、唇にやさしく、口閉じ具の使用による唇の荒れや炎症を回避することができる。また、水分摂取等の場合は、進出口からストローを挿入して対応すればよいため、取外す頻度を低減し、貼り付け忘れを低減することができる。
なお、口閉じ具1は、図3(a)に示すように角部に丸みのある縦長の長方形状、図3(b)に示すように縦長の楕円形状、図3(c)に示すように顎側貼付け部の端部が円弧状に延出した形状等に形成されてもよい。
また、口閉じ具1は、基材層に透光性のある素材を用いて、貼り付けて使用の際に、目立たないようにしてもよい。また、口閉じ具1は、独自の剥離層を有せず、一枚の剥離層に複数の口閉じ具1が配置されて、一枚の剥離層を共有してもよい。
図4は、口閉じ具1の他の例を示す図で、図4(a)は、口閉じ具1の各層を示す図、図4(b)は表側から見た図である(ここでは説明の便宜のため基材層は透明な素材からなるものとする)。ここでは、口閉じ具1は、図4に示すように、裏材層15を含んで構成される。
図示のように、粘着剤層12は、基材層11の裏側を全面覆うように塗布され、裏剤層15は、粘着剤層12の中央部分を覆うように配置される。言い換えれば、裏材層15によって、粘着剤層12は鼻側及び顎側の二つの分断された帯状に露出されるように配置される。この場合、唇当て部30は、表側から順に基材層11、粘着剤層12、裏材層15、剥離材層13を含んで構成される。言い換えれば、裏材層15は、唇当て部30における粘着剤層12の裏側にのみ配置されることができる。これによって、唇当て部30は、粘着をしない部位として構成される。
裏材層15には、例えば、不織布や、合成樹脂製フィルム、和紙、綿布等の素材が用いられる。裏材層15は、目立たない透光性のある素材を使用してもよいし、唇の色のようなピンクや赤色の素材を用いてもよい。
また、好ましくは、図示のように、顎側端部にも裏材層15を配置してもよい。言い換えれば、顎側の粘着剤層12は、顎側端部から鼻側に所定距離後退した位置から露出されるように配置されてもよい。この場合、取外し部50は、表側から順に基材層11、粘着剤層12、裏材層15、剥離材層13を含んで構成される。言い換えれば、裏材層15は、取外し部50における粘着剤層12の裏側にも配置されることができる。これによって、取外し部50は、粘着をしない部位として構成される。なお、取外し部50に、あえて目立つ色の素材を使用してもよい。
また、口閉じ具1は、アレルギーテスト用のテスト用パッチ60を含んでもよく、図示のようにテスト用パッチ60は、口閉じ具1本体と独立して設けられてもよい。テスト用パッチ60は、例えば8mm〜12mm程度の大きさとすることができ、好ましくは、直径10mm前後の円形である。
<実施形態2>
図5及び図6は、実施形態2に係る口閉じ具1aを示す図で、図5(a)は口閉じ具1aの斜視図、図5(b)は口閉じ具1aの各層を示す図、図6は口閉じ具1aの使用状態を示す図である。
口閉じ具1aは、基材層11と、弾性材層14aと、裏材層15aと、粘着剤層12と、剥離材層13と、を含んで構成される。
基材層11は、口閉じ具1aの表側を構成する層で、例えば、不織布や、合成樹脂製フィルム、和紙、綿布等の素材が用いられる。基材層11は、伸縮性を有する素材が用いられてもよい。図示のように、本実施形態において基材層11は、1枚のシート状になっている。
弾性材層14aは、基材層11の裏側に当接して配置される層で、例えば、薄板状の金属部材、薄板状の樹脂部材等が用いられる。弾性材層14aは、基材層11の縁部よりも内側に後退して基材層11よりも狭い範囲に配置される。一例として、図示のように、弾性材層14aは、基材層11の中央部の細長い範囲に分布される。弾性材層14aは、図示しない接着剤や粘着剤等で基材層11に貼り付けられて固定されてもよいし、基材層11と後述の裏材層15aとの間に挟まれて固定されてもよい。
裏材層15aは、弾性材層14aが存在する領域ではその裏側に、弾性材層14aが存在しない領域では基材層11の裏側に、当接して配置される層で、例えば、不織布や、合成樹脂製フィルム、和紙、綿布等の素材が用いられる。裏材層15aは、弾性材層14aを覆うように配置される。図示の裏材層15aは、基材層11と対応した形状で、弾性材層14aを隔てて基材層11全体をも覆うように配置されているが、これに限定されるものではなく、弾性材層14aを覆う大きさで配置されればよい。さらには、弾性材層14aの両端だけを覆うものであってもよい。基材層11は、伸縮性を有する素材が用いられてもよい。裏材層15aは、図示しない接着剤等で弾性材層14aと貼り付けられていてもよい。また、裏材層15aは、弾性材層14aが存在しない領域では、少なくとも一部が熱圧着等により基材層11と接合されて一体となってもよい。
粘着剤層12は、裏材層15aが存在する領域では裏材層15aを、裏材層15aが存在しない領域では、基材層11の裏側に塗布(積層)される層で、例えば、シリコーン樹脂製の粘着剤、アクリル樹脂製の粘着剤、合成ゴム製の粘着剤等が用いられる。図示のように、本実施形態における粘着剤層12は、中央部分を隔てて鼻側及び顎側の二つの分断された帯状に塗布される。
剥離材層13は、裏側から粘着剤層12を覆う層で、紙や合成樹脂フィルム等の素材が用いられる。また、図示しないが、粘着剤層12からきれいに剥がれるように、剥離材層13にはシリコーン樹脂等が塗布される。図示の剥離材層13は、1枚のシート状になっているが、粘着剤層12のみを覆うように、二つの分断された帯状に形成されてもよい。さらに、裏材層15aに沿って設けられてもよい。
口閉じ具1aは、図示のように、鼻側貼付け部21aと、顎側貼付け部22aと、唇当て部30aと、を含む。
鼻側貼付け部21aは、鼻側の皮膚に貼り付けられる部分で、表側から順に基材層11、弾性材層14a、裏材層15a、粘着剤層12、剥離材層13を含んで構成される。鼻側貼付け部21aは、一例として、図示のように、端部が二つの円弧が連なる形状に形成され、端部中心が切欠いた形状に形成される。これによって、鼻に干渉せずに貼り付けることができる。
鼻側貼付け部21aにおいて、弾性材層14aは、分布領域が基材層11よりも狭く、一例として、図示のように、弾性材層14aは、縁部から内側(唇当て部30a側)に後退させて配置される。
顎側貼付け部22aは、顎側の皮膚に貼り付けられる部分で、表側から順に基材層11、弾性材層14a、裏材層15a、粘着剤層12、剥離材層13を含んで構成される。顎側貼付け部22aは、一例として、図示のように、端部が丸みのある略逆三角形状に形成される。これによって、顎の形状に沿ってより密着して貼り付けることができる。
顎側貼付け部22aにおいて、弾性材層14aは、分布領域が基材層11よりも狭く、一例として、図示のように、弾性材層14aは、縁部から内側(唇当て部30a側)に後退させて配置される。
唇当て部30aは、唇(口)に当てられる(接触する)部分で、粘着剤層12は含まず、表側から順に基材層11、弾性材層14a、裏材層15a、剥離材層13を含んで構成される。なお、唇当て部30aは、剥離材層13を含まなくてもよい。
唇当て部30aにおける弾性材層14aは、基材層11側に突出する突出形状をなす。一例として、図示のように、唇当て部30aにおける弾性材層14aは、基材層11側に突出する略逆V字形状をなす。言い換えれば、弾性材層14aは、31a及び32aの二つの辺が所定角度で連なる形状である。なお、唇当て部30aにおいて、弾性材層14aによって基材層11aも押し上げられてこれと同様な形状をなし、裏材層15aが弾性材層14aと貼り付けられている場合は、裏材層15aも同じ形状をなす。裏材層15aが弾性材層14aと貼り付けられていない場合は、唇当て部30aにおける裏材層15aは、その分弛んだ状態にある。
なお、鼻側貼付け部21aや顎側貼付け部22aは、必ずしも平面状でなくてもよい。当てられる部位に合わせて一部又は全体が湾曲する等の形状であってもよい。また、基材層11や裏材層15aは、弾性材層14a全体を覆わずとも、鼻側貼付け部21aや顎側貼付け部22a付近を覆うだけでもよい。
口閉じ具1aは、使用の際は、剥離材層13が剥がされ、図6に示すように、唇当て部を唇に当てるようにして、鼻側貼付け部が鼻側の皮膚に貼り付けられ、顎側貼付け部が顎側の皮膚に貼り付けられる。この状態で開口(口を開く)しようとすると、弾性材層14aの略逆V字形状の両辺にその復元力に抗する力を与えなければならない。しかし、睡眠中の無意識の開口の動きは、その力が弱いため、略逆V字形状の両辺を離間方向に変形させることはむずかしく、開口には至りにくい。これによって無意識の開口が抑制される。一方、意識的に開口しようとする場合は、開口の動きは、その力が大きく、略逆V字形状の両辺にその復元力に抗する力を与えてこれを離間方向へ変形させ、開口できるようになる。そして、意識的な開口の動きが止まると、弾性材層14aの略逆V字形状の両辺はその復元力によって元の状態に戻り、無意識の動き抑制状態に戻る。
睡眠中の口呼吸は、無意識の開口によって行われることが多いため、口閉じ具1aは、この無意識の開口を抑制することによって、口呼吸を効果的に抑制することができ、これによるいびき等の弊害を低減することができる。また、意識的な開口もできるため、水分摂取や補助的な口呼吸が必要な場合等では、柔軟に対応することができる。
また、例えば、睡眠中に鼻が詰まり苦しさが増した時には無意識でも力が入り開口できることで、安全性を高めることができる。弾性材層14aの弾性強度は、年齢体力などに合わせて設定することができる。例えば、唇当て部30aにおける弾性材層14aを5mm解放させる(離間方向に拡開させる)のに必要な力は、10g〜200gであり、好ましくは、20〜80gである。
また、口閉じ具1aは、唇当て部は粘着剤層を含まないため、唇にやさしく、口閉じ具の使用による唇の荒れや炎症を回避することができる。また、使用中の取り外しの必要もなくなるので、貼り付け忘れも防止することができる。
なお、製造方法としては、先に湾曲させて成型した弾性材層14aに基材層11や裏材層15a、剥離材層13等を貼り付ける方法、平らな弾性材層14aに基材層11や裏材層15a、剥離材層13等を貼り付けた後に、弾性材層14a部を湾曲させる方法等が考えられる。形状の打ち抜きなどは適宜、各工程に組み合わされるものとする。
<実施形態2の変形例1>
図7は、実施形態2の変形例1に係る口閉じ具1bを示す図である。上記実施形態と同様な構成については、同様な符号を付し、その説明を省略する。口閉じ具1bは、唇当て部30bの形状及進出口40bを含む点が、実施形態2に係る口閉じ具1aと異なる。
唇当て部30bは、唇(口)に当てられる(接触する)部分で、粘着剤層12は含まず、表側から順に基材層11、弾性材層14a、裏材層15a、剥離材層13を含んで構成される。なお、唇当て部30bは、剥離材層13を含まなくてもよい。唇当て部30bは、基材層側に突出する突出形状に設けられ、ここでは、弾性材層14aは円弧状に設けられる。
進出口40bは、口閉じ具1bの略中央部に貫通孔として形成される。好ましくは、進出口40bは、唇当て部30bにおける弾性材層14aの少なくとも一部を貫通するように形成される。例えば、図示のように、進出口40bは、唇当て部30bにおける弾性材層14aの中央部を貫通する縦長の貫通孔で、唇当て部30bにおける弾性材層14aを二つの帯状部分に分断するように形成される。
口閉じ具1bは、口閉じ部30bに進出口40bを含むことで、唇に当接する部分が少なくなり、より快適に利用できる。また、進出口40bを設けることで、弾性材層14aの付勢力の強さを調整できる。なお、進出口40bの形状は、これに限定されるものではなく、真円形状等であってもよい。
<実施形態2の変形例2>
図8は、実施形態2の変形例2に係る口閉じ具1cを示す図である。口閉じ具1cは、唇当て部30cのみが、実施形態2に係る口閉じ具1aと異なる。
唇当て部30cにおける弾性材層14cは、基材層11側に突出する形状をなす。一例として、図示のように、唇当て部30cは、唇当て部30cにおける弾性材層14cが、基材層11側に突出する略M字形状をなしている。言い換えれば、略逆V字形状の先端が裏材層側に陥没して谷状の段差部33cを備えるようになっている。その他の構成については、実施形態2に係る唇当て部30aと同様であるため、説明を省略する。
口閉じ具1cは、唇当て部30cに段差部33cを有することによって、開口幅を大きくすることができ、使い心地がさらによくなる。
<実施形態3>
図9は、実施形態3に係る口閉じ具1dを示す図で、図9(a)は表側を示す図、図9(b)は口閉じ具を構成する各層を示す図、図9(c)は剥離材層を除いた裏側を示す図である。上記実施形態と同様な構成については、同様な符号を付し、その説明を省略する。
口閉じ具1dは、基材層11dと、弾性材層14dと、粘着剤層12と、剥離材層13と、を含んで構成される。
基材層11dは、口閉じ具1dの表側を構成する層で、例えば、不織布や、合成樹脂製フィルム、和紙、綿布等の素材が用いられる。基材層11dは、伸縮性を有する素材が用いられてもよい。図示のように、本実施形態において基材層11dは、鼻側と顎側とに分断された2枚のシート状になっている。
粘着剤層12は、基材層11dの裏側に塗布(積層)される層で、例えば、シリコーン樹脂製の粘着剤、アクリル樹脂製の粘着剤、合成ゴム製の粘着剤等が用いられる。
弾性材層14dは、一部が口閉じ具1dの表側を構成し、一部が粘着剤層11dの裏側に配置される層で、例えば、薄板状の金属部材、薄板状の樹脂部材等が用いられる。弾性材層14dは、基材層11aの縁部よりも内側に後退して、口閉じ具1dの中央部に配置される。弾性材層14dは、図示しない接着剤や粘着剤等で基材層11に貼り付けられて固定されてもよいし、図9(c)に示すように、粘着剤層12によって基材層11dに貼り付けられて固定されてもよい。
剥離材層13は、裏側から粘着剤層12を覆う層で、紙や合成樹脂フィルム等の素材が用いられる。また、図示しないが、粘着剤層12からきれいに剥がれるように、剥離材層13にはシリコーン樹脂等が塗布される。図示のように、本実施形態において剥離材層13は、2枚のシート状になっている。また、剥離材層13は、図示のように、弾性材層14dが存在する部分をも覆ってもよいし、弾性材層14dが存在せず粘着剤層12が裏側において露出する層のみを覆ってもよい。
口閉じ具1dは、図示のように、鼻側貼付け部21dと、顎側貼付け部22dと、唇当て部30dと、を含む。
鼻側貼付け部21dは、鼻側の皮膚に貼り付けられる部分で、表側から順に基材層11d、弾性材層14d、粘着剤層12、剥離材層13を含んで構成される。鼻側貼付け部21dは、一例として、図示のように、楕円形状に形成される。
鼻側貼付け部21dにおいて、弾性材層14dは、配置領域が基材層11dよりも狭く、一例として、図示のように、弾性材層14dは、縁部から内側(唇当て部30d側)に後退して配置される。
顎側貼付け部22dは、顎側の皮膚に貼り付けられる部分で、表側から順に基材層11d、弾性材層14d、粘着剤層12、剥離材層13を含んで構成される。顎側貼付け部22dは、一例として、図示のように、楕円形状に形成される。
顎側貼付け部22aにおいて、弾性材層14dは、配置領域が基材層11dよりも狭く、一例として、図示のように、弾性材層14dは、縁部から内側(唇当て部30d側)に後退して配置される。
唇当て部30dは、唇(口)に当てられる(接触する)部分で、粘着剤層12は含まず弾性材層14dのみを含んで構成される。
唇当て部30dは、弾性材層14dを含むことで、閉口方向に付勢される。一例として、唇当て部30dにおける弾性材層14dは、コ字形状、又はコ字形状を繰り返し反転屈曲させた形状をなす。例えば、図示のように、唇当て部30dにおける弾性材層14dは、2つのコ字形状を反転屈曲させた己字形状をなしている。弾性材層14dは、コ字形状の向かい合う辺が近接方向に付勢される。
口閉じ具1dは、使用の際は、剥離材層13が剥がされ、唇当て部を唇に当てるようにして、鼻側貼付け部が鼻側の皮膚に貼り付けられ、顎側貼付け部が顎側の皮膚に貼り付けられる。この状態で開口しようとすると、弾性材層14dのコ字形状の各辺にその復元力に抗する力を与えなければならない。しかし、睡眠中の無意識の開口の動きは、その力が弱いため、各辺を離間方向へ変形させることはでむずかしく、開口には至りにくい。これによって無意識の開口が抑制される。一方、意識的に開口しようする場合は、開口の動きは、その力が大きく、コ字形状の各辺にその復元力に抗する力を与えてこれを離間方向へ変形させ、開口できるようになる。そして、意識的な開口の動きを止めると、弾性材層14dのコ字形状の各辺はその復元力によって元の状態に戻り、無意識の動き抑制状態に戻る。
睡眠中の口呼吸は、無意識の開口によって行われることが多いため、口閉じ具1dは、この無意識の開口を抑制することによって、口呼吸を効果的に抑制することができ、これによるいびき等の弊害を低減することができる。また、意識的な開口もできるため、水分摂取や補助的な口呼吸が必要な場合等では、柔軟に対応することができる。
また、口閉じ具1dは、唇当て部は粘着剤層を含まないため、唇にやさしく、口閉じ具の使用による唇の荒れや炎症を回避することができる。また、使用中の取り外しの必要もなくなるので、貼り付け忘れも防止することができる。
さらに、口閉じ具1dは、構成を簡略化することで、製造コストを低減することもできる。
<実施形態4>
図10は、実施形態4に係る口閉じ具1eを示す図である。口閉じ具1eは、弾性材層14e及び唇当て部30eのみが実施形態3に係る口閉じ具1dと異なる。
弾性材層14eは、一部が口閉じ具1eの表側を構成し、一部が粘着剤層11eの裏側に配置される層で、例えば、ゴム等伸縮力が強い素材が用いられる。弾性材層14eは、基材層11dの縁部よりも内側に後退して、口閉じ具1eの中央部の細長い範囲に分布される。弾性材層14eは、図示しない接着剤や粘着剤等で基材層11に貼り付けられて固定されてもよいし、粘着剤層12によって基材層11dに貼り付けられて固定されてもよい。
唇当て部30eは、唇(口)に当てられる(接触する)部分で、弾性材層14eのみを含んで構成される。
口閉じ具1eは、使用の際は、剥離材層13が剥がされ、唇当て部を唇に当てるようにして、鼻側貼付け部が鼻側の皮膚に貼り付けられ、顎側貼付け部が顎側の皮膚に貼り付けられる。この状態で開口しようとすると、弾性材層14eの復元力に抗する力を与えてこれを伸長させなければならない。しかし、睡眠中の無意識の開口の動きは、その力が弱いため、伸長させることはむずかしく、開口には至りにくい。これによって無意識の開口が抑制される。一方、意識的に開口しようする場合は、開口の動きは、その力が大きく、弾性素材14eにその復元力に抗する力を与えてこれを伸長させ、開口できるようになる。そして、意識的な開口の動きを止めると、弾性材層14eの復元力によって元の状態に戻り、無意識の動き抑制状態に戻る。
睡眠中の口呼吸は、無意識の開口によって行われることが多いため、口閉じ具1eは、この無意識の開口を抑制することによって、口呼吸を効果的に抑制することができ、これによるいびき等の弊害を低減することができる。また、意識的な開口もできるため、水分摂取や補助的な口呼吸が必要な場合等では、柔軟に対応することができる。
また、口閉じ具1eは、唇当て部は粘着剤層を含まないため、唇にやさしく、口閉じ具の使用による唇の荒れや炎症を回避することができる。また、使用中の取り外しの必要もなくなるので、貼り付け忘れも防止することができる。
さらに、口閉じ具1eは、構成を簡略化することで、製造コストを低減することもできる。
<実施形態5>
図11は、実施形態5に係る口閉じ具1fを示す図である。口閉じ具1fは、唇当て部30fのみが実施形態2に係る口閉じ具1aと異なる。上記実施形態と同様な構成については、同様な符号を付し、その説明を省略する。
唇当て部30fは、平面形状から基材層11側に突出する突出形状に変更可能に形成される。一例として、唇当て部30fは、鼻側辺部31fと、顎側辺部32fと、鼻側辺部31fと顎側辺部32fの間の頂部34fと、を含み、鼻側辺部31fと頂部34fとの間、顎側辺部32fと頂部34fとの間に、それぞれ折曲線が形成され、この折曲線を沿って頂部34fを押し上げるように折り曲げることによって、唇当て部30fが基材層11側に突出する形状に変更される。
なお、頂部34fを含まず、唇当て部30fは、鼻側辺部31fと、顎側辺部32fと、を含み、両者の間に、折曲線が形成され、この折曲線を沿って折り曲げることによって、基材層11側に突出する形状に変更されるようにしてもよい。
また、唇当て部30fは、折曲固定部35fを含んでもよい。一例として、折曲固定部35fは、鼻側辺部31f及び顎側辺部32fのそれぞれに設けられた貫通孔と351と、これを連結する連結部352fとを含んで構成される。使用の際には、例えば、図示のように、二つの辺部31f及び32fを一定の角度まで折り曲げてから、連結部352fで貫通孔351fを連結して、突出形状を固定する。
口閉じ具1fは、上記実施形態2に係る口閉じ具1aと同様に、唇当て部を唇に当てるようにして、鼻側貼付け部が鼻側の皮膚に貼り付けられ、顎側貼付け部が顎側の皮膚に貼り付けられる。この状態で開口(口を開く)しようとすると、鼻側辺部及び顎側辺部にその復元力に抗する力を与えなければならない。しかし、睡眠中の無意識の開口の動きは、その力が弱いため、両辺部を離間方向に変形させることはむずかしく、開口には至りにくい。これによって無意識の開口が抑制される。一方、意識的に開口しようとする場合は、開口の動きは、その力が大きく、両辺部にその復元力に抗する力を与えてこれを離間方向へ変形させ、開口できるようになる。そして、意識的な開口の動きを止めると、両辺部はその復元力によって元の状態に戻り、無意識の動き抑制状態に戻る。
口閉じ具1fは、唇当て部30fが平面形状から基材層側に突出する突出形状に変更可能に形成されるため、さらに、利便性が向上する。
<実施形態5の変形例1>
図12は、実施形態5の変形例1に係る口閉じ具1gを示す図で、図12(a)は平面形状を、図12(b)は折曲途中状態を、図12(c)は折曲後固定状態を示す図である。口閉じ具1gは、折曲固定部35gのみが実施形態5に係る口閉じ具1fと異なる。
折曲固定部35gは、鼻側辺部31f及び顎側辺部32fのそれぞれに設けられた係止片351g、352gで構成され、二つの係止片351g、352gを係合させることによって、折り曲げ後の突出形状を固定することができる。
図示のように、二つの係止片351g、352gは、相反する方向に曲がっているフック状に形成され、フックの根元が鼻側辺部31f又は顎側辺部32fとつながり、その他の部分は鼻側辺部31f又は顎側辺部32fから遊離する形態に設けられて、遊離部分を裏側に押し曲げて、両者を引っ掛けることによって、固定される。
使用の際には、例えば、図12(b)に示すように、鼻側辺部31f及び顎側辺部32fを一定の角度まで折り曲げてから、二つの係止片351g、352gを押し曲げた後に、図12(c)に示すように、二つの係止片351g、352gを係合させて、突出形状を固定する。
<実施形態5の変形例2>
図13は、実施形態5の変形例2に係る口閉じ具1hを示す図で、図13(a)は平面形状を、図13(b)は折曲途中状態を、図13(c)は折曲後固定状態を示す図である。口閉じ具1hは、折曲固定部35hのみが実施形態5に係る口閉じ具1fと異なる。
折曲固定部35hは、鼻側辺部31f及び顎側辺部32fの一方に係止片351hを、他方に係止孔352hを設けて、係止片351hと係止孔352hとを係合させることによって、唇当て部30hの突出形状を固定する。なお、ここでは、説明の便宜上、鼻側辺部31fに係止片351hが設けられ、顎側辺部32fに係止孔352hが設けられるものとする。
図示のように、係止片351hは、根元のみが鼻側辺部31fとつながり、その他の部分は鼻側辺部31fから遊離する形態に設けられる。また、係止孔352hは、貫通孔として設けられ、係止片351hに対応した形状に設けられる。より具体的には、図示のように、係止片351hを、全体が略T字形状で、縦棒部分に膨らみを持たせた形状に形成することができる。これに合わせて、係止孔352hは、全体が略工字形状に形成して、係止片351hの横棒部分が係止孔352hの小さい横棒部分に係止され、さらに膨らみ部分で固定されるようにすることができる。
以上、本発明に係る口閉じ具の実施形態について説明したが、これらは本発明の実施形態の一例に過ぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明には、以上の各実施形態を組み合わせた形態や、様々な変形例が含まれる。
例えば、前記各実施形態においける口閉じ具は、透明なものとして構成されてもよい。
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h 口閉じ具
11、11d 基材層
12 粘着剤層
13 剥離層
14、14a、14c、14d、14e 弾性材層
15、15a 裏材層
21、21a 鼻側貼付け部
22、22a 顎側貼付け部
30、30a、30b、30c、30d、30e、30f 唇当て部
31a、31f 鼻側辺部
32a、32f 顎側辺部
33c 段差部
34f 頂部
35f、35g、35h 折曲固定部
40、40b 進出口
50 取外し部

Claims (5)

  1. 基材層と、粘着剤層と、剥離材層と、を含む口閉じ具であって、
    鼻側貼付け部と、顎側貼付け部と、唇当て部と、を含み、
    前記粘着剤層は、二つの帯状に鼻側及び顎側に分断されて配置され、
    前記唇当て部は、粘着しない部位として構成される
    ことを特徴とする口閉じ具。
  2. 請求項1に記載の口閉じ具であって、
    取外し部を含み、
    顎側及び鼻側のうちの少なくとも一方の前記粘着剤層は、端部から所定距離後退して配置され、
    前記取外し部は、粘着しない部位として構成される
    ことを特徴とする口閉じ具。
  3. 請求項1又は2に記載の口閉じ具であって、
    前記唇当て部又は前記取外し部は、粘着剤層を含まないで構成される
    ことを特徴とする口閉じ具。
  4. 請求項1又は2に記載の口閉じ具であって、
    さらに、裏材層を含み、
    前記裏材層は、前記唇当て部及び前記取外し部のうちの少なくとも一方における粘着剤層の裏側にのみ配置される
    ことを特徴とする口閉じ具。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の口閉じ具であって、
    進出口を含み、
    前記進出口は、貫通孔として構成される
    ことを特徴とする口閉じ具。
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