JP3222064U - 台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行中の荷物の落下を抑制することができる台車を提供すること。
【解決手段】台車1は、走行自在な台車本体2と、台車本体2に設置され、かつ荷物が載置される荷物載置部3とを備える。荷物載置部3は、水平方向に沿う底壁31と、底壁31の台車本体2の走行方向300前側の外縁から立設した前側壁32と、底壁31の台車本体2の走行方向300と平行な一対の外縁から立設しかつ前側壁32に連なった一対の側壁33とを備える。台車1は、台車本体2と荷物載置部3との間に複数設けられて、台車本体2と荷物載置部との相対的な移動を減衰させる防振部材を備える。
【選択図】図1

Description

本考案は、荷物を搬送するための台車に関する。
従来から各種の荷物を搬送する台車として、作業員により押されることで走行する台車が用いられている(例えば、特許文献1参照)。台車は、走行自在な台車本体と、台車本体に設置されかつ荷物が載置される荷物載置部とを備える。荷物載置部は、上面に荷物が載置される。
特開2014−78657号公報
前述した従来の台車は、荷物載置部が単に上面に荷物が載置される構造であるために、走行中の振動などによって、荷物載置部から荷物が落下し易かった。
本考案は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、走行中の荷物の落下を抑制することができる台車を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本考案の台車は、走行自在な台車本体と、台車本体に設置され、かつ荷物が載置される荷物載置部とを備え、前記荷物載置部は、水平方向に沿う底壁と、前記底壁の前記台車本体の走行方向前側の外縁から立設した前側壁と、前記底壁の前記台車本体の前記走行方向と平行な一対の外縁から立設しかつ前記前側壁に連なった一対の側壁とを備えることを特徴とする。
前記台車において、前記台車本体と前記荷物載置部との間に複数設けられて、前記台車本体と前記荷物載置部との相対的な移動を減衰させる防振部材を備えても良い。
前記台車において、前記台車本体と前記荷物載置部とのうち一方に取り付けられ、かつ前記台車本体の走行状況に関する情報を記録する記録装置を備えても良い。
本考案の台車は、走行中の荷物の落下を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る台車の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示された台車の側面図である。 図3は、図1に示された台車の走行方向の後方からみた正面図である。 図4は、図1に示された台車の防振部材の構成例を示す斜視図である。
本考案を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本考案が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本考案の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本考案の実施形態1に係る台車を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る台車の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示された台車の側面図である。図3は、図1に示された台車の走行方向の後方からみた正面図である。図4は、図1に示された台車の防振部材の構成例を示す斜視図である。
実施形態1に係る図1に示す台車1は、工場のフロア100上等を走行して、図2に示す荷物200を搬送するものである。実施形態1において、台車1は、作業員により押されることで、フロア100上を走行する。実施形態1において、荷物200は、シリコン、サファイア、又はガリウムヒ素などを基板とする円板状の半導体ウェーハや光デバイスウェーハ等の各種の被加工物を間隔あけて収容する収容カセットであるが、本発明では、収容カセットに限定されない。
台車1は、図1、図2及び図3に示すように、フロア100上を走行自在な台車本体2と、台車本体2に設置されかつ荷物200が載置される荷物載置部3と、防振部材4と、記録装置5とを備える。
台車本体2は、作用員により押圧されることで、フロア100上を走行する。なお、台車本体2の走行方向300(図1及び図2に示す)は、作業員が台車本体2を押す方向である。即ち、走行方向300において、台車本体2は、作業員の前側に位置する。
台車本体2は、複数の枠部21と、枠部21同士を連結する連結部材22と、複数の走行用車輪23とを備える。実施形態1において、枠部21は、走行方向300と平行な棒状の2本の前後方向部材211と、水平方向と平行でかつ走行方向300に対して直交する左右方向301と平行な棒状の2本の左右方向部材212とを備えて、四角状の枠に形成されている。なお、2本の前後方向部材211は、走行方向300に互いに間隔あけて配置され、それぞれ走行方向300に対して直交する方向と平行である。2本の左右方向部材212は、走行方向300対して直交する方向に沿って互いに間隔あけて配置され、それぞれ走行方向300と平行である。また、複数の枠部21は、鉛直方向に互いに間隔をあけて配置され、実施形態1では、3つ設けられている。
連結部材22は、鉛直方向と平行な棒状に形成されている。実施形態1において、連結部材22は、4本設けられて、それぞれが鉛直方向に間隔あけて配置される複数の枠部21の角213同士を連結している。枠部21の前後方向部材211、左右方向部材212及び連結部材22は、金属により構成されている。
走行用車輪23は、複数の枠部21のうち最下方の枠部21の下面に取り付けられたフランジ部材231に回転自在に支持されている。走行用車輪23の回転中心は、水平方向と平行であり走行方向300に対して直交している。走行用車輪23は、フロア100上を転動する。また、フランジ部材231は、最下方の枠部21に鉛直方向と平行な軸心回りに回転自在に支持されており、フランジ部材231が軸心回りに回転することで、走行用車輪23は、走行方向300の向きを変更することができる。
また、台車本体2は、作業員が掴んで押すことができるハンドル24が設けられている。実施形態1では、ハンドル24は、複数の枠部21のうちの最上方の枠部21の走行方向300の後方側の端よりも上側に固定された上側部材25に取り付けられている。また、ハンドル24は、最上方の枠部21の後方側の端から上方に伸びた一対の連結部241と、一対の連結部241の上端同士を連結した水平部242とを備えて、バー状に形成されている。連結部241は、左右方向301に間隔をあけて配置され、水平部242は、左右方向301と平行に配置されている。
実施形態1において、荷物載置部3は、複数の枠部21のうち鉛直方向の中央の枠部21上と、最上方の枠部21上とに設置されて、2つ設けられている。荷物載置部3は、水平方向に沿いかつ長手方向が走行方向300と平行な矩形状の底壁31と、底壁31の台車1を押す作業員から離れた側である走行方向300前側の外縁から立設した前側壁32と、底壁31の走行方向300と平行な一対の外縁から立設しかつ前側壁32に連なった一対の側壁33とを備える。実施形態1では、底壁31、前側壁32及び側壁33は、金属からなり、かつ平板状に形成されているとともに、軽量化を図るための丸孔34が貫通している。荷物載置部3は、底壁31上でかつ前側壁32と一対の側壁33間に荷物200を収容する。
防振部材4は、台車本体2の中央の枠部21と荷物載置部3との間に複数設けられ、台車本体2の最上方の枠部21と荷物載置部3との間に複数設けられて、台車本体2と荷物載置部3とを連結している。防振部材4は、台車本体2と荷物載置部3との間の相対的な移動を減衰させるものである。
実施形態1において、防振部材4は、各枠部21と荷物載置部3との間に4つ設けられ、図4に示すように、それぞれが底壁31の角部の下側のブラケット35と枠部21の角部との間に配置されている。即ち、防振部材4は、枠部21と荷物載置部3との間に走行方向300に間隔をあけて配置されているとともに、左右方向301に間隔をあけて配置されている。
防振部材4は、図4に示すように、枠部21に固定される下側板部材41と、荷物載置部3のブラケット35に固定される上側板部材42と、下側板部材41と上側板部材42との双方に固定されかつ弾性変形自在な弾性部材43とを備える。実施形態では、弾性部材43は、弾性変形自在な合成樹脂から構成された所謂防振ゲルであるが、本発明では、金属等で構成されたバネでも良い。また、実施形態1では、下側板部材41と上側板部材42は、それぞれ金属で構成されている。
記録装置5は、台車1の走行状況に関する情報を記録する装置である。実施形態1では、記録装置5は、台車1の走行状況に関する情報である台車1の走行方向の前方を撮像するカメラユニットを備え、カメラユニットが撮像した映像(動画)を時刻と対応付けて記録する第1の記録装置51と、台車1の走行状況に関する情報である台車1を押す作業員を撮像するカメラユニットを備え、カメラユニットが撮像した映像(動画)を時刻と対応付けて記録する第2の記録装置52とを備える。記録装置51,52は、図2に示す視野511,512内の映像を時刻と対応付けて記録する所謂ドライブレコーダである。また、第2の記録装置52は、記録中の映像をリアルタイムで台車1を押す作業員に表示する表示装置512を備える。
実施形態1では、第1の記録装置51は、図1及び図2に示すように、上側の荷物載置部3の前側壁32の外表面に取付部材53を介して取り付けられているが、本発明では、台車本体2に取り付けられても良い。また、実施形態1では、第2の記録装置52は、図3に示すように、上側の荷物載置部3の一方の側壁33の外表面の走行方向300の後端部に取付部材54を介して取り付けられているが、本発明では、台車本体2に取り付けられても良い。要するに、記録装置51,52は、台車本体2との荷物載置部3とのうちの一方に取り付けられれば良い。また、本発明では、記録装置5は、互いに直交する3つの軸回りの姿勢を測定するジャイロを3つ備え、各ジャイロが検出した姿勢を時刻と対応付けて記録して、フロアの状況や運搬の荒さなどを測定しても良い。
前述した台車1は、荷物載置部3の底壁31上でかつ前側壁32と一対の側壁33間に荷物200を収容し、台車本体2が作業員から押されてフロア100上を走行して、荷物200を運搬する。台車1は、作業員により例えば底壁31の作業員よりも走行方向300の後ろ側の外縁と一対の側壁33の走行方向300の後ろ側の外縁との間を通して、作業員により荷物載置部3に荷物200が出し入れされる。
以上説明した実施形態1に係る台車1は、荷物載置部3が台車1を押す作業員から離れた側である底壁31の走行方向300前側の外縁から立設した前側壁32と、底壁31の走行方向300と平行な一対の外縁から立設した一対の側壁33とを備えて、底壁31上の荷物200を三方向から囲むこととなる。その結果、台車1は、走行中に姿勢が崩れた荷物200(図2中に二点鎖線で示す)を前側壁32及び一対の側壁33の少なくともいずれかで支えることができ、走行中の荷物200の荷物載置部3からの落下を抑制することができる。
また、台車1は、底壁31の走行方向300の後ろ側の外縁と一対の側壁33の走行方向300の後ろ側の外縁との後方に台車本体2を押す作業員が位置するので、これらの外縁の間から落下しようとする荷物200を作業員が押されることができる。
また、台車1は、台車本体2と荷物載置部3との間に防振部材4を複数設けているので、走行中の台車本体2の振動が荷物載置部3に伝達されることを抑制することができる。その結果、台車1は、走行中の荷物200の荷物載置部3からの落下を抑制することができる。
また、台車1は、記録装置5を備えているので、荷物200を搬送中の台車本体2の走行状況を把握することができる。また、台車1は、記録装置5が第1の記録装置51と第2の記録装置52とを備えるので、台車本体2の前方の映像と作業員の映像から荷物200を搬送中の台車本体2の走行状況を把握することができる。
なお、本考案は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本考案の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 台車
2 台車本体
3 荷物載置部
4 防振部材
5 記録装置
31 底壁
32 前側壁
33 側壁
200 荷物
300 走行方向

Claims (3)

  1. 走行自在な台車本体と、
    台車本体に設置され、かつ荷物が載置される荷物載置部とを備え、
    前記荷物載置部は、
    水平方向に沿う底壁と、
    前記底壁の前記台車本体の走行方向前側の外縁から立設した前側壁と、
    前記底壁の前記台車本体の前記走行方向と平行な一対の外縁から立設しかつ前記前側壁に連なった一対の側壁とを備えることを特徴とする台車。
  2. 前記台車本体と前記荷物載置部との間に複数設けられて、前記台車本体と前記荷物載置部との相対的な移動を減衰させる防振部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の台車。
  3. 前記台車本体と前記荷物載置部とのうち一方に取り付けられ、かつ前記台車本体の走行状況に関する情報を記録する記録装置を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の台車。
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