JP3221581U - 装飾パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】任意の意匠を有する織物が挟み込まれた装飾パネルであって、家具やインテリアの部材として用いることができ、また、鑑賞用装飾物として展示することも可能である、意匠性と耐久性に優れた装飾パネルを提供する。【解決手段】裏板3と、透明な表板1と、当該裏板3と表板1との間に挟み込まれた織物2とからなる装飾パネルであって、当該織物2を介して裏板3と表板1が完全に接着されており、裏板3と表板1の間に気泡が存在せず、かつ、挟み込まれた織物2に皺・ずれがない。【選択図】図4
Description
本考案は、鑑賞用装飾品として展示され、又は、キッチンや家具の部材として用いられる、透明なパネルの間に織物が挟み込まれた装飾パネルに関する。
従来、窓ガラスやインテリアの装飾や防音、結露防止等を目的としてガラス板同士を貼り合せたものや、二枚のガラス板の間に空間を形成させた複層ガラス板が使用されている。これらの重層ガラスの場合、装飾のために模様を付ける方法としては、ガラス面への着色や凹凸を形成することや、ガラス板の間に意匠性のある中間膜(フィルム)を挟みこむことが行われている。
しかしながら、ガラス面に着色や凹凸を形成する方法や、二枚のガラス板の間の空間部に装飾材料とシリコーンゴムを注入して硬化固定する方法では、作製できる意匠が制限されていた。また、ガラス板の間に中間膜(フィルム)を挟み込む方法では、表面の凹凸が少ない薄い樹脂フィルムや紙が使われることが多かった。
特開平7−41338号公報
本考案は、任意の意匠を有する織物が挟み込まれた装飾パネルであって、家具やインテリアの部材として用いることができ、また、鑑賞用装飾物として展示することも可能である、意匠性と耐久性に優れた装飾パネルを提供することを課題とする。
本考案者は上記課題を解決するために検討した結果、裏板と、透明な表板と、当該裏板と表板との間に挟み込まれた織物とからなる装飾パネルであって、当該織物を介して裏板と表板が完全に接着されており、裏板と表板の間に気泡が存在せず、かつ、挟み込まれた織物に皺・ずれのない装飾パネルを完成させた。
本考案の装飾用パネルは、鑑賞用装飾物として展示することが可能な高い意匠性を有し、表板と裏板との間に織物が完全に封入されているために織物の劣化が抑制され、長期間の使用や展示にも対応可能な耐久性と強度とを有する。
また本考案の装飾用パネルは、挟み込まれた織物が縫合部を有していてもよく、縫合部の縫い目は1cmあたり10針でかつ3重に縫うことが好ましい。従来の織物を挟んだガラスパネルでは、縫合部の無い一枚の織物を挟み込んだものが多く、縫合部のある織物を完全に封入したものはなかった。本考案では、縫い目を上記の範囲とすることで、縫い目による生地の凹凸が少なく、かつ十分な強度の縫合部を形成することが可能となり、その結果、気泡がなく完全に接着され、挟み込まれた織物に皺やずれのない装飾パネルを作製できる。
本考案に用いる織物は、着物地又は帯地であることが好ましい。本考案の装飾パネルは、仕立てられた着物や帯を、その形態を保持したままパネル化することが可能であり、着物や帯を鑑賞用途・装飾用途に再構成・再利用できる。
(装飾パネルの構成)
以下、図面に基づいて、本考案に係る装飾パネルについて説明するが、図面に表された例は本考案の一例であり本考案はこれらに制限されるものではない。
図1は本考案の装飾パネルを前面から見る概要図である。装飾パネルの前面の全体は透明な表板1に被覆されている。表板1の材質としては、透明性と必要な強度を両立できる限り、例えばガラス板やアクリル樹脂板等、透明な素材であれば制限なく用いることができる。表板2がガラス板である場合、厚さ4mm〜30mmのガラス板を用いることができる。
なお、「透明な」表板とは、無色透明であることが好ましいが、挟み込まれた織物が視認できる程度の模様、着色、曇りを有する板材であってもよい。
以下、図面に基づいて、本考案に係る装飾パネルについて説明するが、図面に表された例は本考案の一例であり本考案はこれらに制限されるものではない。
図1は本考案の装飾パネルを前面から見る概要図である。装飾パネルの前面の全体は透明な表板1に被覆されている。表板1の材質としては、透明性と必要な強度を両立できる限り、例えばガラス板やアクリル樹脂板等、透明な素材であれば制限なく用いることができる。表板2がガラス板である場合、厚さ4mm〜30mmのガラス板を用いることができる。
なお、「透明な」表板とは、無色透明であることが好ましいが、挟み込まれた織物が視認できる程度の模様、着色、曇りを有する板材であってもよい。
装飾パネルの縦横の大きさは、例えば、10cm×10cm〜3m×10m程度とすることができるが、作製が可能である限り特に制限されない。
表板1を通して織物2が視認できる。織物2は表板1と完全に密着しており、織物2と表板1の間には気泡(空隙)が存在しない。このため、装飾パネルとしての美観性に優れる。また、織物2が空気と接触しないため、織物2が空気中の成分による生地の酸化(劣化)等の悪影響を受けることがなく、作製当初の美しい状態が長期間保持される。
織物2としては、織物である布帛であれば特に制限されないが、好ましくは着物地や帯地を用いて、その色彩や模様を鑑賞できるものとすればよい。織物は、縫合部の無い一枚の織物であっても、縫合部を有するものであってもよい。縫合部を有する場合、縫い目は1cmあたり10針でかつ3重に縫うことが好ましい。縫合部を有する着物地や帯地として、典型的には仕立てられた着物や帯が挙げられる。仕立てられた着物や帯は、縫合部における柄合わせにも独特の美趣を有するところ、本考案のパネルはこのように仕立てられた形態を保持しながらパネル化し、着物特有の美しさを現すことができる。
図2は、図1のA−A線で切断した断面図を示す。織物2の後面には、裏板3がある(図4も参照)。裏板3は、表板と同様に透明の板であってもよいし、有色、不透明の板であってもよい。裏板3の素材は、表板1と同素材でも異素材でもよいが同素材であることがより好ましく、ガラス、アクリル樹脂等、透明な素材であれば制限なく用いることができる。裏板3がガラスである場合、厚さ4mm〜30mmのガラス板を用いることができる。
表板1と裏板3とは、織物2を介して完全に接着されている。織物2は、表面に凹凸の少ない一重の布帛であることが好ましいが、前述のとおり縫合部のある織物であっても問題ない。
表板1、織物2及び裏板3の接着には、接着が完了した状態で透明である接着剤を用いるとよい。
(装飾パネルの用途)
本考案の装飾パネルは、鑑賞用装飾品として用いることができる。鑑賞用装飾品とする場合には、パネルをそのまま展示するのでもよいし、必要に応じて額装等の加工を行ってもよく、複数のパネルを組み合わせてステンドグラスとすることもできる。また、テーブル、サイドボード、チェスト、飾り棚、テレビボード、クローゼット、椅子等の家具や照明等のインテリア、玄関扉、室内ドア等の建具、窓、壁面、間仕切り、キッチンの全面又は一部に装飾として用いることもできる。
本考案の装飾パネルは、鑑賞用装飾品として用いることができる。鑑賞用装飾品とする場合には、パネルをそのまま展示するのでもよいし、必要に応じて額装等の加工を行ってもよく、複数のパネルを組み合わせてステンドグラスとすることもできる。また、テーブル、サイドボード、チェスト、飾り棚、テレビボード、クローゼット、椅子等の家具や照明等のインテリア、玄関扉、室内ドア等の建具、窓、壁面、間仕切り、キッチンの全面又は一部に装飾として用いることもできる。
図3は本考案の装飾パネルを利用したキッチン収納の例を示す。キャビネット扉4のガラス部に本考案の装飾パネル5が用いられる。装飾パネル5は、所望のサイズに合わせて作製することもできるし、まず大判のパネルを作製しておき、そこから所望のサイズに合わせて切断して用いることもできる。キャビネット扉に装飾パネルを適用する場合、扉の全体を本考案の装飾パネルで作製してもよいし、既存の扉材に本考案の装飾パネルを嵌め込みや貼り付け等の方法で組み込んでもよい。
(装飾パネルの製造方法)
本発明の装飾パネルは例えば次の方法により製造する。
製作品より大きめの透明パネル(例えばガラス板)を2枚準備し、表板及び裏板とする。挟み込む織物は、必要に応じて予め切断する。織物に縫合部がある場合、一度解いて、所定の縫い目になるように縫い直す。続いて、当該パネルの間に織物を手作業で挟み込み、挟み込んだ織物に皺やずれがないことを確認する。確認は例えば目視によることができる。織物を挟み込んだパネルを専用の加工機械に入れ、所定の温度・時間で圧縮し、気泡を取り除き、接着を行う。接着したパネルの余白部分を必要に応じて切断除去し、所望の装飾パネルを得る。
本発明の装飾パネルは例えば次の方法により製造する。
製作品より大きめの透明パネル(例えばガラス板)を2枚準備し、表板及び裏板とする。挟み込む織物は、必要に応じて予め切断する。織物に縫合部がある場合、一度解いて、所定の縫い目になるように縫い直す。続いて、当該パネルの間に織物を手作業で挟み込み、挟み込んだ織物に皺やずれがないことを確認する。確認は例えば目視によることができる。織物を挟み込んだパネルを専用の加工機械に入れ、所定の温度・時間で圧縮し、気泡を取り除き、接着を行う。接着したパネルの余白部分を必要に応じて切断除去し、所望の装飾パネルを得る。
1 表板
2 織物
3 裏板
4 キャビネット扉
5 装飾パネル
2 織物
3 裏板
4 キャビネット扉
5 装飾パネル
Claims (4)
- 裏板と、透明な表板と、当該裏板と表板との間に挟み込まれた織物とからなる装飾パネルであって、当該織物を介して裏板と表板が完全に接着されており、裏板と表板の間に気泡が存在せず、かつ、挟み込まれた織物に皺・ずれのない装飾パネル。
- 前記挟み込まれた織物が縫合部を有していることを特徴とする、請求項1に記載の装飾パネル。
- 前記縫合部の縫い目が、1cmあたり10針でかつ3重に縫うことを特徴とする、請求項2に記載の装飾パネル。
- 前記挟み込まれた織物が、着物地又は帯地であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の装飾パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019001014U JP3221581U (ja) | 2019-03-22 | 2019-03-22 | 装飾パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019001014U JP3221581U (ja) | 2019-03-22 | 2019-03-22 | 装飾パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3221581U true JP3221581U (ja) | 2019-06-06 |
Family
ID=66691156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019001014U Active JP3221581U (ja) | 2019-03-22 | 2019-03-22 | 装飾パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3221581U (ja) |
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2019
- 2019-03-22 JP JP2019001014U patent/JP3221581U/ja active Active
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