JP3221312B2 - ロッドの吊り上げ方法および装置 - Google Patents

ロッドの吊り上げ方法および装置

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JP3221312B2
JP3221312B2 JP07028296A JP7028296A JP3221312B2 JP 3221312 B2 JP3221312 B2 JP 3221312B2 JP 07028296 A JP07028296 A JP 07028296A JP 7028296 A JP7028296 A JP 7028296A JP 3221312 B2 JP3221312 B2 JP 3221312B2
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陽一 吉永
信一郎 青江
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物体を粉砕して
粉砕物を得るロッドミルにおいて、ロッドを交換するた
めに、ロッドミルのドラムからロッドを搬出する際にお
ける、ロッドの片吊りを防止するための方法および装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロッドミルは、所定粒度の粉砕物を得る
ために、各種の産業分野において使用されている。例え
ば、鉄鋼業において焼結鉱を製造する場合には、焼結原
料である鉄鉱石の粉砕用として、過粉砕を起こさず、且
つ、大量の粉砕処理に適した特徴を生かし、ロッドミル
が使用されている。
【0003】ロッドミルによる鉄鉱石の粉砕は、次のよ
うにして行われる。即ち、ロッドミルのドラム内に、粉
砕すべき原料鉄鉱石と共に、直径約15〜100mm、長
さ約1〜5mのロッドを20〜数百本装入し、このよう
に鉄鉱石とロッドとが装入されたドラムを、15〜20
rpmで連続回転させ、ドラム内においてロッドをある
高さまで持ち上げた後、落下させる動作を間断なく繰り
返し行い、ロッドの落下衝撃によって鉄鉱石を粉砕す
る。
【0004】ドラム内のロッドは、常に過酷な外力を受
けるために、摩耗が進み、粉砕効率が低下するので、所
定の期間内に、摩耗したロッドを新しいロッドと交換す
る作業が必要であり、そのためのロッドの搬出搬入装置
が設けられている。
【0005】このような、ロッドの交換のためのドラム
内へのロッドの搬出搬入装置には、ロッドを適確に把持
する機能と、把持したロッドを適確にドラム内から搬出
しまたドラム内に搬入する機能とが必要であって、ロッ
ドを把持する機能は、特に重要である。
【0006】上述したロッドの把持機構として、電磁石
を使用したタイプのものが使用されており、本出願人
は、先に特願平6−307626号によって次に述べる
ようなロッドの搬出搬入装置を出願した。図6はこの装
置の概略側面図である。図面に示すように、ロッドミル
8のドラム8a内にアーム7を装入し、その先端に電磁
石9,9が取り付けられた可撓性の吊り上げ索10,1
0を下降させ、電磁石9,9をロッド6に当接させた
上、磁化させる。かくして、ロッド6は、電磁石9,9
により吸引され、油圧式伸縮シリンダー、ウインチ等か
らなる駆動機構11によって吊り上げられ、アーム7を
後退させることによってロッドミル8外に搬出される。
【0007】電磁石9,9は、連結棒12によって相互
に連結されており、電磁石9,9の振れは連結棒12に
よって抑制されるので、異なるロッド上に電磁石9,9
の下降することが防止される。
【0008】また、連結棒12と電磁石9,9とは、一
定量の回転が許容されるように取り付けられているの
で、電磁石9,9の降下地点において、吊り上げ対象と
なる複数のロッド6に段差があっても、電磁石9,9の
吸着状態が損なわれることはなく良好な吸着が得られ、
これによって片吊り状態になることが防止されている。
【0009】万一、吊り上げられたロッド6が片吊り状
態になった場合には、ある程度ロッド6を吊り上げた時
点で、両端の電磁石9,9に設けられた片吊り防止体1
3の先端部を支点として持ち上がるようになり、電磁石
9,9とロッド6との間に空隙ができる。その結果、片
吊り状態のロッド6は吸着力を失い落下し、片吊り状態
をなくすことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したロッド搬出搬
入装置は、電磁石の相互間を連結棒で連結し、電磁石に
片吊り防止体を設けた構造であるために、電磁石と連結
棒との連結部分に大きな荷重がかかる結果、連結部分の
耐久性に多少問題が存在する。
【0011】また、片吊り防止体13が機能しない場合
があり、その場合には、ロッドが正常な吊り状態である
か否かを判定するために、電磁石を比較的高く吊り上
げ、ロッドの吊り上げ状態を暗いドラム内において目視
により判定しなければならず、ロッドの搬出に長時間を
要する問題がある。更に、電磁石でロッドを吊り上げる
際には、ロッドをバランスよく電磁石に吸着させる必要
があるが、ロッドミル内は視界が悪いために、その作業
は容易でなく、改善が望まれていた。
【0012】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決し、電磁石と連結棒との連結部分における耐久性
を向上させ、且つ、ロッドが正常な吊り上げ状態か片吊
り状態かの判定を、迅速且つ容易に行うことができ、ロ
ッドに対し電磁石をバランスよく吸着させることができ
る、ロッドの吊り上げ方法および装置を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載の方法は、ロッドミルのドラム内でロッドを吊り上げ
る方法において、電磁石によりロッドを把持して前記ロ
ッドを吊り上げるための2本の吊り上げ索の各々の荷重
値を検出し、検出された前記2本の吊り上げ索の荷重値
の比の値が所定値内にあるときは正常と判断して、前記
ロッドの吊り上げを行うことからなり、前記2本の吊り
上げ索の荷重値の比の値が下記式 {(L/2)−ah}/{ah+d−(L/2)}<(L
C2/LC1)<{(L/2)−as)}/{as+d−
(L/2)} ただし、 LC2/LC1:2本の吊り上げ索の荷重値の比の値 L:ロッドの長さ d:電磁石間の距離(定数) ahロッドの一方側の端部がドラムの一方側の内壁に
当接しているときの、一方側の電磁石とロッドの一方側
端部との間の距離 asロッドの他方側の端部がドラムの他方側の内壁に
当接しているときの、一方側の電磁石とロッドの一方側
端部との間の距離 を満足することに特徴を有するものである。上記検出さ
れた荷重値の比が所定値を外れている場合には、片吊り
状態と判定し、ロッドの吊り上げ作業を中止して、電磁
石をオフにした後、再度吊り上げ作業を行う。
【0014】請求項2に記載の方法は、ロッドミルロッ
ドミルのドラム内でロッドを吊り上げる方法において、
ロッドを吊り上げるための2本の吊り上げ索の各々の荷
重値と、前記2本の吊り上げ索の少なくとも一方に取り
付けられた前記ロッドを把持するための電磁石の傾斜値
とを各々検出し、検出された前記2本の吊り上げ索の荷
重値の比の値、および、検出された前記電磁石の傾斜値
が所定値内にあるときは正常と判断して、前記ロッドの
吊り上げを行うことからなり、前記2本の吊り上げ索の
荷重値の比の値が下記式 {(L/2)−ah}/{ah+d−(L/2)}<(L
C2/LC1)<{(L/2)−as)}/{as+d−
(L/2)} ただし、 LC2/LC1:2本の吊り上げ索の荷重値の比の値 L:ロッドの長さ d:電磁石間の距離(定数) ahロッドの一方側の端部がドラムの一方側の内壁に
当接しているときの、一方側の電磁石とロッドの一方側
端部との間の距離 asロッドの他方側の端部がドラムの他方側の内壁に
当接しているときの、一方側の電磁石とロッドの一方側
端部との間の距離 を満足することに特徴を有するものである。上記検出さ
れた荷重値の比、または/および、検出された前記電磁
石の傾斜値が所定値を外れている場合には、片吊り状態
と判定し、ロッドの吊り上げ作業を中止して、電磁石を
オフにした後、再度吊り上げ作業を行う。
【0015】請求項3に記載の装置は、ロッドミルのド
ラム内でロッドを吊り上げる装置において、電磁石によ
りロッドを把持して前記ロッドを吊り上げるための2本
の吊り上げ索の各々の荷重値を検出するための荷重計
と、前記荷重計からの信号を処理し、前記2本の吊り上
げ索の荷重値の比の値が所定値内にあるか否かを判定
し、制御信号を発信する制御部と、前記制御部の信号に
よって前記2本の吊り上げ索を、停止、上昇または下降
させる駆動機構と、前記制御部の信号によって前記電磁
石の制御を行う励磁部とからなり、前記2本の吊り上げ
索の荷重値の比の値が下記式 {(L/2)−ah}/{ah+d−(L/2)}<(L
C2/LC1)<{(L/2)−as)}/{as+d−
(L/2)} ただし、 LC2/LC1:2本の吊り上げ索の荷重値の比の値 L:ロッドの長さ d:電磁石間の距離(定数) ahロッドの一方側の端部がドラムの一方側の内壁に
当接しているときの、一方側の電磁石とロッドの一方側
端部との間の距離 asロッドの他方側の端部がドラムの他方側の内壁に
当接しているときの、一方側の電磁石とロッドの一方側
端部との間の距離 を満足することに特徴を有するものである。
【0016】請求項4に記載の装置は、ロッドミルのド
ラム内でロッドを吊り上げる装置において、ロッドを吊
り上げるための2本の吊り上げ索の各々の荷重値を検出
するための荷重計と、前記2本の吊り上げ索の各々に取
り付けられた前記ロッドを把持するための電磁石の少な
くとも一方に設けられた傾斜センサーと、前記荷重計お
よび前記傾斜センサーからの信号を処理し、前記2本の
吊り上げ索の荷重値の比の値および前記電磁石の傾斜値
が所定値内にあるか否かを判定し、制御信号を発信する
制御部と、前記制御部の信号によって前記2本の吊り上
げ索を、停止、上昇または下降させる駆動機構と、前記
制御部の信号によって前記電磁石の制御を行う励磁部と
からなり、前記2本の吊り上げ索の荷重値の比の値が下
記式 {(L/2)−ah}/{ah+d−(L/2)}<(L
C2/LC1)<{(L/2)−as)}/{as+d−
(L/2)} ただし、 LC2/LC1:2本の吊り上げ索の荷重値の比の値 L:ロッドの長さ d:電磁石間の距離(定数) ahロッドの一方側の端部がドラムの一方側の内壁に
当接しているときの、一方側の電磁石とロッドの一方側
端部との間の距離 asロッドの他方側の端部がドラムの他方側の内壁に
当接しているときの、一方側の電磁石とロッドの一方側
端部との間の距離 を満足することに特徴を有するものである。
【0017】この発明によれば、ロッド吊り上げ索の荷
重値、または、ロッド吊り上げ索の荷重値と吊り上げ索
に取り付けられた電磁石の傾斜角度とに基づいて、ロッ
ドの吊り上げ状態を、正常か否か迅速に判定することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1実施態様
を示す制御ブロック図である。図1に示すように、ロッ
ドを吊り上げるための、電磁石9,9′が取り付けられ
た2本の吊り上げ索10,10′には、その各々の荷重
値を検出するための荷重計1,2が設けられている。電
磁石9,9′は、連結棒12によって相互に連結されて
おり、吊り上げ索10,10′の他端は駆動機構11に
巻回されている。
【0019】4は、荷重計1,2からの信号を処理し
て、ロッドの吊り上げ状態が正常か片吊りかを判定し、
制御信号を発信する制御部であり、5は、制御部4の信
号によって電磁石9,9′の制御を行う励磁部である。
制御部4は、駆動機構11に対し、吊り上げ索10,1
0′を上昇、下降、停止させる制御信号を発信し、且
つ、励磁部5に対し、電磁石9,9′の磁力をオン、オ
フさせるための信号を発信する。
【0020】図2は、この発明の第2実施態様を示す制
御ブロック図である。図2に示すように、この発明の第
2実施態様においては、吊り上げ索10,10′に取り
付けられた電磁石9,9′に、その傾斜値を検出するた
めの傾斜センサー3,3′が設けられており、制御部4
は、上述した荷重計1,2からの信号と共に、傾斜セン
サー3,3′によって検出された傾斜値信号を処理し
て、ロッドの吊り上げ状態が正常か片吊りかを判定する
点が、第1実施態様の方法と相違する。
【0021】図3は、この発明の方法によるロッドの吊
り上げ態様を示す説明図である。図3において、一方の
吊り上げ索10′の荷重計1による検出値をLC1と
し、他方の吊り上げ索10の荷重計2による検出値をL
C2とする。ただし、LC1およびLC2の値は、ロッ
ド6の重量のみを表し、吊り上げ索10,10′に取り
付けられた電磁石9,9′の重量は除く。
【0022】電磁石9,9'に取り付けられた傾斜セン
サー3,3'の検出値をDSとする。Lはロッド6の長
さであり、dは電磁石9,9'間の距離であって、何れ
も定数である。また、aは電磁石9とロッド6の端部間
の距離で、ロッドミルのドラムの壁面との距離で定まる
変数であり、その最大値をah、最小値をasとする。d
は、電磁石9,9'間の距離で定数である。
【0023】6aはロッド6が右側の電磁石9′に吸着
された片吊り状態を示しており、6bはロッド6が左側
の電磁石9に吸着された片吊り状態を示しており、そし
て6cはロッド6が左右側の電磁石9,9′に吸着され
た正常の吊り状態を示している。
【0024】荷重情報を用いた片吊り検出方法における
正常吊りであるための必要条件を導くロッド6の吊り状
態は、6a=0本、6b=0本、6c=n本であり、下
記式が導かれる。 力のつりあい式 :LC1+LC2=n・M ・・・・・・・・・・(1) モーメントとのつりあい式:a・LC2+(a+d)LC1=L/2・n/M ・・・・・・(2) ただし、Mは1本当りのロッドの荷重。
【0025】(1)式を(2)式に代入し、aについて
まとめると下記(3)式のようになる。 a=L/2−d・LC1/(LC1+LC2)・・・・・・(3) (3)式において、Lはロッドの長さで定数であり、d
は磁石9,9'間の距離で定数である。aはロッド左端
から磁石9までの距離で、ドラム内壁にロッド端が当
接したときを最大値ahとし、逆にドラム内壁の反対側
にロッド右端が当接したとき、ロッド左端のaを最小値
sとすると、下記(4)式が求められる。
【0026】 as <L/2−d・LC1/(LC1+LC2)<ah ・・・・ (4) 上記 (4)式を用いて、正常吊りの下記(5) 式が得られ
る。
【0027】
【数1】
【0028】図4は、正常な吊り上げ状態および片吊り
状態の判定フロー図である。図4において、判定は次の
ように行われる。 正常な吊り上げ状態:正常な吊り上げ状態とは、図
3の6a,6bのような片吊り状態のロッドが全くな
く、6cのような正常状態のロッドが少なくとも1本存
在する状態である。
【0029】荷重計1の値LC1と荷重計2の値LC2
との比が、上記(5) 式の適正な所定値内にあるときは、
正常な吊り状態とする。また、荷重計1の値LC1と荷
重計2の値LC2との比が、上記(5) 式の適正な所定値
内にあり、且つ、傾斜センサーの値DSが所定値DSa
の範囲内にあるときも、正常な吊り状態とする。この場
合、傾斜状態のロッドが判定されるので、前述した荷重
計1、2の比のみで判定する場合に比べ、より完全に正
常吊り上げの判定作業が行える。なお、所定値DSa
は、実験値から求められる適正値である。
【0030】 片吊り状態:荷重計1の値LC1と荷
重計2の値LC2との比が下記(6) 式である場合、また
は、荷重計1の値LC1と荷重計2の値LC2との比が
下記(7) 式であって、且つ、傾斜センサーの値DSが所
定値DSa の範囲外であるときは、片吊り状態とする。
【0031】
【数2】
【0032】
【数3】
【0033】例えば、電磁石9はロッド6を一度に3本
把持できる能力を有していると仮定すると、搬出ロッド
1本当りの荷重を200Kgf とした場合、ロッドの最大
把持本数(3本)と安全率とを考慮し、荷重計1または
荷重計2の値が800Kgf 以上になったときに、ロッド
ミル8のドラム8a内壁面にロッド6を把持する電磁石
9が吸着した状態と仮定し、直ちにロッド6の吊り上げ
作業を中止する。
【0034】ロッド6の長さLを4200mm、電磁石
9,9間の距離dを2000mm、ロッド6端から電磁石
9までの距離aを最小値as は600mm、その最大値a
h は800mmとし、そして、DSa を0°から5°とし
て、これらの値を上記(5) 式に算入し計算すると、 1.8<LC2/LC1<3 となる。
【0035】
【実施例】上述したこの発明の方法により、図1に示し
たこの発明の装置を図6に示した先願の装置に適用し、
図5に示すフローに従ってロッドの自動搬出作業を行っ
た。先ず、アーム7を前進させてロッドミル8のドラム
8a内に挿入する。アーム7がその限度まで挿入される
と、吊り上げ索10,10′により直ちに電磁石9,
9′は下降を開始する。
【0036】下降した電磁石9,9′がドラム8a内の
ロッド6上に接触すると、吊り上げ索10,10′の各
々の荷重値を検出する荷重計1,2の値が変化し、その
変化値によって電磁石9,9′は下降を停止する。次い
で、電磁石9,9′が励磁されてロッド6を吸着した
後、吊り上げ索10,10′によって、電磁石9,9′
を上昇させる。電磁石9,9′が上昇を開始してから所
定時間経過した後、制御部4によって吊り上げ状態の判
定を行う。
【0037】制御部4によって正常な吊り上げ状態であ
ると判定されると、そのまま電磁石9,9′は上昇す
る。一方、制御部4によって片吊り状態であると判定さ
れると、電磁石9,9′の上昇は停止され、その励磁を
なくすことにより、ロッド6を落下させる。次いで、再
び電磁石9,9′を下降させ、ロッド6の吊り上げ動作
に移行させる。
【0038】上述した片吊り状態の判定が3回連続して
続いたときは、吊り上げ不能な状態として、ロッド搬入
搬出装置を停止させる。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
物体を粉砕して粉砕物を得るロッドミルにおいて、ロッ
ドを交換するために、ロッドミルのドラムからロッドを
搬出するに当り、ロッドを吊り上げる電磁石と連結棒と
の連結部分の耐久性を向上させ、且つ、ロッドが正常な
吊り上げ状態か片吊り状態かの判定を、迅速且つ容易に
行うことができ、ロッドの搬出作業時間を短縮し得る、
工業上有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施態様を示す制御ブロック図
である。
【図2】この発明の第2実施態様を示す制御ブロック図
である。
【図3】この発明の方法によるロッドの吊り上げ態様を
示す説明図である。
【図4】正常な吊り上げ状態および片吊り状態の判定フ
ロー図である。
【図5】この発明の作動フロー図である。
【図6】この発明を適用したロッド搬出搬入装置の一例
を示す側面図である、
【符号の説明】
1 荷重計 2 荷重計 3 傾斜センサー 4 制御部 5 励磁部 6 ロッド 7 アーム 8 ロッドミル 9 電磁石 10 吊り上げ索 11 駆動機構 12 連結棒 13 片吊り防止体
フロントページの続き (72)発明者 高橋 幸男 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−251096(JP,A) 実開 平7−38068(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 1/00 - 1/68 B66C 13/08,13/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロッドミルのドラム内でロッドを吊り上げ
    る方法において、電磁石によりロッドを把持して前記ロ
    ッドを吊り上げるための2本の吊り上げ索の各々の荷重
    値を検出し、検出された前記2本の吊り上げ索の荷重値
    の比の値が所定値内にあるときは正常と判断して、前記
    ロッドの吊り上げを行うことからなり、前記2本の吊り
    上げ索の荷重値の比の値が下記式 {(L/2)−ah}/{ah+d−(L/2)}<(L
    C2/LC1)<{(L/2)−as)}/{as+d−
    (L/2)} ただし、 LC2/LC1:2本の吊り上げ索の荷重値の比の値 L:ロッドの長さ d:電磁石間の距離(定数) ahロッドの一方側の端部がドラムの一方側の内壁に
    当接しているときの、一方側の電磁石とロッドの一方側
    端部との間の距離 asロッドの他方側の端部がドラムの他方側の内壁に
    当接しているときの、一方側の電磁石とロッドの一方側
    端部との間の距離 を満足することを特徴とする、ロッド吊り上げ方法。
  2. 【請求項2】ロッドミルのドラム内でロッドを吊り上げ
    る方法において、ロッドを吊り上げるための2本の吊り
    上げ索の各々の荷重値と、前記2本の吊り上げ索の少な
    くとも一方に取り付けられた前記ロッドを把持するため
    の電磁石の傾斜値とを各々検出し、検出された前記2本
    の吊り上げ索の荷重値の比の値、および、検出された前
    記電磁石の傾斜値が所定値内にあるときは正常と判断し
    て、前記ロッドの吊り上げを行うことからなり、前記2
    本の吊り上げ索の荷重値の比の値が下記式 {(L/2)−ah}/{ah+d−(L/2)}<(L
    C2/LC1)<{(L/2)−as)}/{as+d−
    (L/2)} ただし、 LC2/LC1:2本の吊り上げ索の荷重値の比の値 L:ロッドの長さ d:電磁石間の距離(定数) ahロッドの一方側の端部がドラムの一方側の内壁に
    当接しているときの、一方側の電磁石とロッドの一方側
    端部との間の距離 asロッドの他方側の端部がドラムの他方側の内壁に
    当接しているときの、一方側の電磁石とロッドの一方側
    端部との間の距離 を満足することを特徴とする、ロッドの吊り上げ方法。
  3. 【請求項3】ロッドミルのドラム内でロッドを吊り上げ
    る装置において、電磁石によりロッドを把持して前記ロ
    ッドを吊り上げるための2本の吊り上げ索の各々の荷重
    値を検出するための荷重計と、前記荷重計からの信号を
    処理し、前記2本の吊り上げ索の荷重値の比の値が所定
    値内にあるか否かを判定し、制御信号を発信する制御部
    と、前記制御部の信号によって前記2本の吊り上げ索
    を、停止、上昇または下降させる駆動機構と、前記制御
    部の信号によって前記電磁石の制御を行う励磁部とから
    なり、前記2本の吊り上げ索の荷重値の比の値が下記式 {(L/2)−ah}/{ah+d−(L/2)}<(L
    C2/LC1)<{(L/2)−as)}/{as+d−
    (L/2)} ただし、 LC2/LC1:2本の吊り上げ索の荷重値の比の値 L:ロッドの長さ d:電磁石間の距離(定数) ahロッドの一方側の端部がドラムの一方側の内壁に
    当接しているときの、一方側の電磁石とロッドの一方側
    端部との間の距離 asロッドの他方側の端部がドラムの他方側の内壁に
    当接しているときの、一方側の電磁石とロッドの一方側
    端部との間の距離 を満足することを特徴とする、ロッドの吊り上げ装置。
  4. 【請求項4】ロッドミルのドラム内でロッドを吊り上げ
    る装置において、ロッドを吊り上げるための2本の吊り
    上げ索の各々の荷重値を検出するための荷重計と、前記
    2本の吊り上げ索の各々に取り付けられた前記ロッドを
    把持するための電磁石の少なくとも一方に設けられた傾
    斜センサーと、前記荷重計および前記傾斜センサーから
    の信号を処理し、前記2本の吊り上げ索の荷重値の比の
    値および前記電磁石の傾斜値が所定値内にあるか否かを
    判定し、制御信号を発信する制御部と、前記制御部の信
    号によって前記2本の吊り上げ索を、停止、上昇または
    下降させる駆動機構と、前記制御部の信号によって前記
    電磁石の制御を行う励磁部とからなり、前記2本の吊り
    上げ索の荷重値の比の値が下記式 {(L/2)−ah}/{ah+d−(L/2)}<(L
    C2/LC1)<{(L/2)−as)}/{as+d−
    (L/2)} ただし、 LC2/LC1:2本の吊り上げ索の荷重値の比の値 L:ロッドの長さ d:電磁石間の距離(定数) ahロッドの一方側の端部がドラムの一方側の内壁に
    当接しているときの、一方側の電磁石とロッドの一方側
    端部との間の距離 asロッドの他方側の端部がドラムの他方側の内壁に
    当接しているときの、一方側の電磁石とロッドの一方側
    端部との間の距離 を満足することを特徴とする、ロッドの吊り上げ装置。
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