JP3221162B2 - 遅延補正装置 - Google Patents

遅延補正装置

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JP3221162B2
JP3221162B2 JP17598493A JP17598493A JP3221162B2 JP 3221162 B2 JP3221162 B2 JP 3221162B2 JP 17598493 A JP17598493 A JP 17598493A JP 17598493 A JP17598493 A JP 17598493A JP 3221162 B2 JP3221162 B2 JP 3221162B2
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delay
digital
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mixer
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孝光 青木
琢 錦織
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Yamaha Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルミキサを複
数台カスケード接続したディジタル音響機器の遅延補正
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の信号を処理して混合する機能を有
したディジタルミキサを複数台、カスケード接続して使
用する場合、各ミキサは自らの内部バスから入力する複
数の信号を処理、混合するだけでなく、前段のミキサか
らのカスケード出力信号を加算して更に後段に受け渡す
必要がある。
【0003】図5は、従来のディジタルミキサを複数台
カスケード接続したディジタル音響機器の一部を示す構
成図である。第1のディジタルミキサ10は、内部バス
からの各チャンネルの入力信号SA,SB,…,SZに
対し固有の遅延を与えるチャンネルディレイ回路11
と、前段のミキサからのカスケード入力信号C−INの
信号形態を変換するA/D変換器やフォーマットコンバ
ータ(FMC)12と、各ディレイ回路11の出力とF
MC12の出力を加算する加算器13と、この加算器1
3の出力の信号形態を変換してカスケード出力信号C−
OUTとする出力側のFMC14とを備える。第2のデ
ィジタルミキサ10′も同じ構成であり、この場合の内
部バスからの入力信号はSA′,SB′,…,SZ′で
ある。
【0004】上記のように複数のディジタルミキサをカ
スケード接続する場合、ディレイ回路11以外で発生す
るディレイを無視することはできない。例えば、入力側
のA/D変換器やFMC12において数サンプルから数
10サンプルのディレイが生ずる。また、加算器13に
おいてもディレイが生ずる。さらには出力側のFMC1
4においてもディレイが発生する。この様なカスケード
接続にともなうディレイが発生すると、例えば信号S
A,SA′が図6の(a),(b) に示すように同相
でありながら、加算した結果が同図(d)のように位相
ずれしてしまうことがある。これは、ミキサ10の信号
SAがミキサ10′の信号SA′より位相が遅れるため
で、このために合成信号が歪んで音が変わり、希望する
音が得られない問題を生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は、上述したカス
ケード接続にともなうディレイを補正して図6(c)の
ように位相ずれのない合成波形を得るために、チャンネ
ルディレイ回路11を使用している。ところが、チャン
ネルディレイ回路11は本来、マイクと信号発生源との
距離の補正に使用するものであるため、これをカスケー
ド接続にともなうディレイ調整にも兼用することは、調
整作業が著しく面倒になる欠点がある。本発明は、カス
ケード接続にともなうディレイ調整専用のディレイ回路
を設けることで、ディジタルミキサを複数台カスケード
接続したディジタル音響機器の遅延補正を容易にするこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディジタルミ
キサを複数台カスケード接続する機能を備えたディジタ
ル音響機器の各ディジタルミキサの内部に備えられた
延補正装置において、前記ディジタルミキサの内部バス
から入力される各チャンネルの信号に対し、前記内部バ
ス以前に各チャンネルで生じる時間遅延をそれぞれ補正
する個々の遅延をサンプル時間単位で与えるように構
成された第1のディレイ回路と、この第1のディレイ回
を介した各チャンネルの出力サンプル信号に対し、前
記カスケード接続した際にその前段に配置された全ての
ディジタルミキサにおいて前記第1のディレイ回路以外
に生じる時間遅延を一括補正する共通の遅延を前記第1
のディレイ回路とは独立にサンプル時間単位で与えるよ
うに構成された第2のディレイ回路とを備えてなり、前
記各チャンネルの出力サンプル信号は、前記第2のディ
レイ回路の後段側で、前記カスケード接続された他のデ
ィジタルミキサからの入力サンプル信号と加算されるよ
うに構成されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】第1のディレイ回路はチャンネルディレイ回路
であり、これはマイクと信号発生源との距離の補正専用
に使用される。これに対し、第2のディレイ回路はカス
ケード接続にともなう遅延を補正するためのもので、第
1のディレイ回路とは独立して設けられる。従って、本
発明によれば2種類の遅延を独立して調整できるので、
調整作業が簡単且つ明瞭になる。また、それぞれの機種
の遅延量が判明すれば、トータルの遅延量が簡単に計算
できる利点もある。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明の第1の実施例を示すブロック
図である。この図は、カスケード接続されて使用される
ディジタルミキサの1台を示しており、11は内部バス
からの複数チャンネルの入力信号SA,SB,…,SZ
に対する第1のディレイ回路(チャンネルディレイ回
路)である。この例では具体的な回路構成を示すため
に、ディレイ回路11の後段にイコライザ(EQ)1
5、スイッチ16、ボリューム17を配してあるが、基
本的には図5と変わらない。つまり、第1のディレイ回
路11で個々にマイクと信号発生源との距離を補正され
た信号は加算器13で加算される。但し、この例ではス
テレオ信号を対象としているため、L,Rの2系統を示
してある。
【0009】加算器13の出力に対しては、第2のディ
レイ回路20において、カスケード接続にともなう遅延
補正が行われる。この遅延補正は、後段の加算器13′
において加算器13の出力と前段ミキサから供給される
カスケード入力C−INとを加算したとき、何もしなけ
れば図6(d)の様な位相ずれが生ずる遅延を補正し、
図6(c)のように位相ずれのないカスケード出力C−
OUTを得るためのものである。この場合、第2のディ
レイ回路20の遅延量は全て同じ値とする。
【0010】図2は、本発明の第2の実施例を示すブロ
ック図である。図1の実施例では、第2のディレイ回路
20を加算器13の直後に配置したため、カスケード入
力C−INを加える新たな加算器13′を必要とした。
図2の例では、第2のディレイ回路20を加算器13の
前段に配置して加算器13′を不要とする。その分、第
2のディレイ回路20の数は増えるが、機能的には図1
の構成と変わらない。この場合も、第2のディレイ回路
20の遅延量は全て同じ値とする。
【0011】第2のディレイ回路20の遅延量は次のよ
うにして設定される。今、図3に示すように、カスケー
ド接続されたミキサ10とミキサ10′の間に存在す
る、カスケード接続にともなう遅延量DLABが5サン
プルであるとする。この場合、本発明では図4に示すよ
うに、ミキサ10,10′,10″の第2のディレイ回
路20,20′,20″の遅延量DLA,DLB,DL
Cをそれぞれ次のように設定する。
【0012】
【表1】 DLA=0サンプルの時 DLB=0+5=5サンプル DLC=0+5+5=10サンプル
【0013】
【表2】 DLA=Xサンプルの時 DLB=(X+5)サンプル DLC={(X+5)+5}サンプル
【0014】上述した第2のディレイ回路20の遅延量
は、第1のディレイ回路11の遅延量とは独立して設定
されるため、チャンネル遅延とカスケード遅延の2要素
を同じディレイ回路で調整する従来法の問題がなく、そ
れぞれ簡単且つ明瞭に設定することができる。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ディ
ジタルミキサを複数台カスケード接続したディジタル音
響機器において、カスケード接続にともなうディレイ調
整専用のディレイ回路を設けたので、各チャンネル毎の
遅延調整とカスケード接続にともなう遅延補正を独立し
て行うことができ、位相差のないミキシング出力を得る
遅延補正を容易に行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】 本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図3】 カスケード接続にともなう遅延の説明図であ
る。
【図4】 本発明による遅延補正の説明図である。
【図5】 従来のディジタルミキサを複数台カスケード
接続したディジタル音響機器の一部を示す構成図であ
る。
【図6】 ミキシング時の位相ずれの影響を示す信号波
形図である。
【符号の説明】
10…ディジタルミキサ、11…第1のディレイ回路
(チャンネルディレイ回路)、13…加算器、20…第
2のディレイ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−127171(JP,A) 実開 昭59−183033(JP,U) 放送技術 第44巻 第9号(平成3年 9月号)P.70〜78 藤野輝雄、越智正 人著「ディジタル・ミク4−DMC− 1000」、兼六館出版株式会社 1991年9 月1日発行

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルミキサを複数台カスケード接
    続する機能を備えたディジタル音響機器の各ディジタル
    ミキサの内部に備えられた遅延補正装置において、 前記ディジタルミキサの内部バスから入力される各チャ
    ンネルの信号に対し、前記内部バス以前に各チャンネル
    で生じる時間遅延をそれぞれ補正する個々の遅延をサ
    ンプル時間単位で与えるように構成された第1のディレ
    イ回路と、 この第1のデイレイ回路を介した各チャンネルの出力サ
    ンプル信号に対し、前記カスケード接続した際にその前
    段に配置された全てのディジタルミキサにおいて前記第
    1のディレイ回路以外に生じる時間遅延を一括補正する
    共通の遅延を前記第1のディレイ回路とは独立にサンプ
    ル時間単位で与えるように構成された第2のディレイ回
    路とを備えてなり、 前記各チャンネルの出力サンプル信号は、前記第2のデ
    ィレイ回路の後段側で、前記カスケード接続された他の
    ディジタルミキサからの入力サンプル信号と加算される
    ように構成されている ことを特徴とする遅延補正装置。
JP17598493A 1993-06-23 1993-06-23 遅延補正装置 Expired - Lifetime JP3221162B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4089375B2 (ja) * 2002-09-30 2008-05-28 ヤマハ株式会社 ミキシング方法、ミキシング装置およびプログラム
EP1571768A3 (en) * 2004-02-26 2012-07-18 Yamaha Corporation Mixer apparatus and sound signal processing method
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放送技術 第44巻 第9号(平成3年9月号)P.70〜78 藤野輝雄、越智正人著「ディジタル・ミク4−DMC−1000」、兼六館出版株式会社 1991年9月1日発行

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