JP3221083U - 保冷容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数並べたときに隣接する保冷容器が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる保冷容器を提供する。
【解決手段】保冷容器11は、底壁22と、側壁32,34とを有する本体と、本体の開口に対して開閉可能に設けられた蓋体51と、を備える。底壁、側壁及び蓋体は、発泡材と、金属材料が蒸着されたシートからなり、且つ発泡材を覆うカバーと、を有する。蓋体の側面及び側壁の双方には、保冷容器11−1,11−2を水平方向に複数並べたときに蓋体同士又は側壁同士の一部を接触させて残部を離間させる第1隙間形成部81が設けられている。蓋体の上面には、保冷容器11−1,11−3を上下方向に複数並べたときに底壁と蓋体とを離間させる第2隙間形成部82が設けられている。
【選択図】図3

Description

本考案は、保冷容器に関する。
一般に、食品等のように温度管理に注意を要する物品を運搬する際には、内部を所定の温度帯に保冷可能な保冷容器が使用されている。保冷容器に物品が収容されることによって、物品の品質低下が抑えられる。保冷容器の一例として、外側の箱にアルミニウムが蒸着されたポリエチレン(PE)からなるシートが縫製され、且つ箱の内側の発泡材が保冷シートによって包まれて縫製されている縫製容器が挙げられる。
例えば、特許文献1には、蓋の外周端縁から上方に立ち上がる連結帯部が設けられ、且つ有底箱形ケースの底部の外周端縁に連結決部と仮止め可能な仮着部が設けられた縫製容器が開示されている。特許文献1に開示されている縫製容器の上に、特許文献1に開示されている構成を備える別の縫製容器を載せ、下側の縫製容器の連結帯部を上側の保冷容器の仮着部に仮止めすることによって、複数の縫製容器が安定して積層される。
また、例えば、特許文献2には、天板面に縫製されているアルミニウム積層フィルムに第1突出部が設けられ、且つ底板部に縫製されているアルミニウム積層フィルムに第2突出部が設けられている縫製容器が開示されている。特許文献2に開示されている縫製容器の上に、特許文献2に開示されている構成を備える別の縫製容器を載せると、下側の縫製容器の第1突出部の先端が上側の縫製容器の底板部の外側に縫製されているアルミニウム積層フィルムに当たる。それと同時に、上側の縫製容器の第2突出部の先端が下側の縫製容器の天板部の外側に縫製されているアルミニウム積層フィルムに当たる。第2突出部が水平方向に移動した際に第1突出部に当たるように第1突出部及び第2突出部の相対配置が決まっていることによって、複数の縫製容器が安定して積層される。
特許第3312878号公報 特許第4343680号公報
一般に、保冷容器を用いて冷凍食品等の物品を運搬する際には、保冷容器の内部に物品を収容した後に一旦予冷し、その後、運搬直前まで所定の温度帯の冷凍倉庫で保管される。しかしながら、特許文献1に開示されている縫製容器では、冷凍食品等の物品と縫製容器の外部環境との温度差によって、予冷時にアルミニウム蒸着層の表面で結露が発生する。複数の縫製容器が少なくとも上下方向に積層されており、且つ結露した縫製容器が冷凍倉庫で保管されると、前述のように結露で発生した水が凍ることによって、上側の縫製容器の有底箱形ケースの底面と下側の縫製容器の蓋の天面がくっついてしまう。そのため、運搬時等になって、上側と下側の縫製容器を互いに離してトラック等の運搬手段に運び込む際に、作業に時間がかかる、或いは積層状態が崩れて縫製容器内の物品が外に飛び出る、物品に損傷が及ぶ等の可能性があった。即ち、積層された複数の縫製容器の積層状態の解除に時間を要するという問題があった。
特許文献2に開示されている縫製容器においても、予冷時にはアルミニウム積層フィルムの表面で結露が発生する。複数の縫製容器が少なくとも水平方向に互いに隣接した状態で配置されており、且つ結露した縫製容器が冷凍倉庫で保管されると、前述のように結露で発生した水が凍ることによって、互いに隣接する縫製容器の側面同士がくっついてしまう。そのため、互いに隣接している状態で配置された複数の縫製容器を離すのに時間を要するという問題があった。
本考案は、複数並べたときに隣接する保冷容器が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる保冷容器を提供する。
本考案の保冷容器は、底壁と、前記底壁の周縁から上方に立ち上がる側壁とを有し、前記側壁の上端に開口が形成された本体と、前記開口に対して開閉可能に設けられた蓋体と、を備えた保冷容器であって、前記底壁、前記側壁及び前記蓋体は、発泡材と、金属材料が蒸着されたシートからなり、前記発泡材を覆うカバーと、を有し、水平方向に複数並べたときに前記蓋体同士又は前記側壁同士の一部を接触させて残部を離間させる第1隙間形成部が前記蓋体の側面及び前記側壁の双方又はいずれか一方に設けられ、上下方向に複数並べたときに前記底壁と前記蓋体とを離間させる第2隙間形成部が前記蓋体の上面及び前記底壁の下面の双方又はいずれか一方に設けられている。
上述の保冷容器によれば、水平方向に複数並べたときに、隣接する2つの保冷容器の蓋体同士又は側壁同士の一部のみが接触し、残部に隙間が形成される。このように隙間が形成されることによって、蓋体の側面同士や側壁同士が接触する面積は、従来の保冷容器に比べて減少する。したがって、予冷後のカバーの表面に結露によって水が発生し、その水が凍っても、互いに隣接する保冷容器の蓋体及び側壁はくっつき難くなる。
また、上述の保冷容器によれば、上下方向に複数並べたときに、下側の保冷容器の蓋体と上側の保冷容器の底壁が第2隙間形成部のみで接触する。第2隙間形成部が設けられた領域外に隙間が形成されることによって、蓋体と底壁が接触する面積は、従来の保冷容器に比べて減少する。したがって、予冷後のカバーの表面に結露によって水が発生し、その水が凍っても、互いに隣接する保冷容器の蓋体及び底壁はくっつき難くなる。
本考案の保冷容器では、前記第1隙間形成部は、前記側壁で構成され、対向する前記側壁の外側の側面は上側に向かって互いに拡がってもよい。
本考案の保冷容器では、前記第1隙間形成部は、前記蓋体で構成され、対向する前記蓋体の側面は上側に向かって互いに拡がってもよい。
前記側面は前記底壁の下面に直交する基準面に対して2°以上10°以下をなしていることが好ましい。
上述の各保冷容器によれば、水平方向に複数並べたとき、隣接する2つの保冷容器の蓋体の側面又は側壁において、互いに拡がったテーパー面の上端同士及びテーパー面より上側の部分同士のみが接触し、テーパー面同士の間に隙間が形成される。このように隙間が形成されることによって、予冷後のカバーの表面に結露した水が凍っても、互いに隣接する保冷容器の蓋体の側面及び側壁はくっつき難くなる。テーパー面が基準面に対して2°以上の角度をなして傾斜していることによって、1つの保冷容器のカバーに生じた結露による水が隣接する保冷容器のカバーに確実に付着し難くなる。そのため、予冷後のカバーの表面に結露した水が凍っても、互いに隣接する保冷容器同士が確実にくっつき難くなる。一方、テーパー面が基準面に対して10°以下の角度をなして傾斜していることによって、保冷容器同士の必要以上の大きさの隙間が形成されずに済み、複数並べた保冷容器全体のスペースが抑えられる。
本考案の保冷容器では、前記第1隙間形成部は、前記蓋体の側面に設けられ、前記蓋体の外方に張り出す突起及び突条の一方又は双方であってもよい。
上述の保冷容器によれば、水平方向に複数並べたとき、隣接する保冷容器の突起の先端面同士のみが接触し、側壁同士の間に隙間が形成される。このように隙間が形成されることによって、予冷後のカバーの表面に結露した水が凍っても、互いに隣接する保冷容器の蓋体及び側壁はくっつき難くなる。
本考案の保冷容器では、前記第1隙間形成部は、前記水平方向に沿って前記側壁に設けられ、前記側壁の外方に張り出す突起及び突条の一方又は双方であってもよい。
本考案の保冷容器では、前記第1隙間形成部は、前記側壁の上端から下端に向かって斜めに延在するように設けられ、前記側壁の外方に張り出す突起及び突条の一方又は双方であってもよい。
本考案の保冷容器では、前記第1隙間形成部は、前記側壁の上端から下端に向かって斜めに延在するように設けられ、前記側壁の外方に張り出す突起及び突条の一方又は双方であってもよい。
上述の各保冷容器によれば、水平方向に複数並べたとき、隣接する保冷容器の突起の先端面同士のみが接触し、蓋体の側面同士及び突起の接触部分以外の側壁同士の間に隙間が形成される。このように隙間が形成されることによって、予冷後のカバーの表面に結露した水が凍っても、互いに隣接する保冷容器の蓋体及び側壁はくっつき難くなる。
本考案の保冷容器では、前記第1隙間形成部は、互いに対向する前記側壁に設けられた持ち手であってもよい。
上述の保冷容器によれば、水平方向に複数並べたとき、隣接する保冷容器の持ち手同士のみが接触し、蓋体の側面同士及び側壁同士の間に隙間が形成される。このように隙間が形成されることによって、予冷後のカバーの表面に結露した水が凍っても、互いに隣接する保冷容器の蓋体及び側壁はくっつき難くなる。
本考案の保冷容器では、前記第2隙間形成部は、前記蓋体の上面及び前記底壁の下面の双方又はいずれか一方において互いに間隔をあけて2つ以上設けられた突起及び突条の一方又は双方であってもよい。
上述の保冷容器によれば、上下方向に複数並べられると、隣接する保冷容器における突起の先端面とが接触し、接触部分以外の底壁及び蓋体の天面の外側のカバー同士の間に隙間が形成される。このように隙間が形成されることによって、予冷後のカバーの表面に結露した水が凍っても、互いに隣接する保冷容器の底壁及び蓋体はくっつき難くなる。
本考案の保冷容器では、前記第1隙間形成部及び前記第2隙間形成部のそれぞれの厚みは2mm以上5mm以下であることが好ましい。
上述の保冷容器によれば、第1隙間形成部及び第2隙間形成部の厚みが2mm以上であることによって、互いに隣接する保冷容器同士の隙間が4mm以上と適度に確保され、1つの保冷容器のカバーに生じた結露による水が隣接する保冷容器のカバーに確実に付着し難くなる。このことによって、予冷後のカバーの表面に結露した水が凍っても、互いに隣接する保冷容器同士が確実にくっつき難くなる。第1隙間形成部及び第2隙間形成部の各厚みが5mm以下であることによって、保冷容器同士の隙間が必要以上に大きくならずに済み、複数並べた保冷容器全体のスペースが抑えられる。
本考案によれば、保冷容器を複数並べたときに、隣接する保冷容器が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
本考案の第1の態様の保冷容器の斜視図である。 図1に示す保冷容器が畳まれた状態を表す斜視図である。 図1に示す保冷容器が水平方向及び上下方向に並んでいる状態を表す側面図である。 図1に示す保冷容器の変形例を表す側面図である。 本考案の第2の態様の保冷容器の側面図である。 本考案の第3の態様の保冷容器の側面図である。 本考案の第4の態様の保冷容器の斜視図である。 本考案の第5の態様の保冷容器の斜視図である。 図8に示す保冷容器が水平方向及び上下方向に並んでいる状態を表す側面図である。 本考案の第6の態様の保冷容器の斜視図である。 図10に示す保冷容器が水平方向及び上下方向に並んでいる状態を表す側面図である。
以下、本考案の保冷容器の好ましい実施形態について、図面を参照し、説明する。
[第1の態様]
図1に示すように、本考案の第1の態様の保冷容器11は、有底箱状に形成された本体21と、蓋体51と、を備えている。本体21は、矩形の底壁22と、底壁22の4つの外周縁(周縁)23,24,25,26のそれぞれから上方に立ち上がる側壁31,32,33,34と、を有する。なお、図1では、底壁及び各側壁の厚みは省略されている。本体21は、側壁31,32,33,34の上端36,37,38,39で開口している。即ち、本体21には、上端36,37,38,39に囲まれた開口35が形成されている。
蓋体51は、開口35に対して開閉可能に設けられている。蓋体51は、上端36,37,38,39に囲まれた領域と略同じ大きさ及び所定の厚みを有し、板状に形成されている。蓋体51は、上端36,37,38,39のいずれか一端の外側に接続カバー40を介して接続され、その一端を支軸として回転することによって開口35を開閉する。図1及び図2では、蓋体51は、上端37に接続されている。図1では、接続カバー40は省略されている。
底壁22、側壁31,32,33,34及び蓋体51は、30mm程度の厚みを有する発泡材42,43,44,45,46,47と、各発泡材を覆うカバー72,73,74,75,76,77と、を有する。以下では、発泡材42,43,44,45,46,47に共通する説明時には、これらの発泡材をまとめて発泡材41と記載する。また、カバー72,73,74,75,76,77に共通する説明時には、これらのカバーをまとめてカバー71と記載する。以下の態様では、発泡材41はカバー71で縫製されている。
発泡材41の素材は、例えば硬質の発泡ポリプロピレン(PP)や発泡PE、発泡ポリスチレンEPSである。カバー71は、金属材料が蒸着されたシートで構成されている。金属材料は、アルミニウム、アルミニウム合金等である。シートの素材は、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)、PEである。前述のように発泡材41はカバー71で縫製されているので、発泡材41は、アルミニウムを蒸着したシートで密閉され、高い保冷効果を奏する。
保冷容器11では、発泡材42,43,45はそれぞれ保冷シート80で覆われ、カバー72,73,75から分離可能である。保冷シート80は、例えば公知のアルミニウム保冷シートであり、金属材料が蒸着されたシートの一種である。つまり、発泡材41をカバー71が覆うということは、保冷容器11を組み立てたときに発泡材41において少なくとも保冷容器11の外側に向く表面の最も外側をカバー71が覆う状態を表し、保冷容器11をコンパクトに畳むときには発泡材41をカバー71から分離可能な状態を含む。発泡材42,43,45のように、発泡材41において少なくとも保冷容器11の外側に向く表面とカバー71との間に、保冷シート80やその他の金属材料が蒸着され且つカバー71と異なる種類の保冷シートが介在していてもよく、発泡材41の他の表面を前述の保冷シートのみが覆っていてもよい。
図2に示すように、保冷容器11は、折りたたみ可能である。保冷容器11を折り畳むときには、発泡材42,43,45をカバー72,73,75から分離して側壁32の内側の面上に置く。発泡材42,43,45を挟んで側壁34を上下方向において側壁32に近づける。側壁34を側壁32に近づけると、カバー73,75は畳まれる。保冷容器11を組み立てる場合は、前述の手順を記載されている順とは逆に行えばよい。以下では、特筆しない限り、保冷容器11は図1に示すように組み立てられた状態になっている。
保冷容器11は、不図示の予冷設備や冷凍倉庫の床面や台車の座面に並べられる。以下では、床面や座面に平行な水平方向200に対して垂直な方向を上下方向203とする。また、N個の保冷容器11を複数並べたとき、それぞれの保冷容器11を保冷容器11−1,11−2,・・・,11−Nと表す場合がある。
保冷容器11をはじめ以下の態様の保冷容器には、第1隙間形成部81及び第2隙間形成部82が設けられている。第1隙間形成部81は、保冷容器を水平方向200に複数並べたときに、隣り合う保冷容器の蓋体51同士又は側壁31,32,33,34同士の一部を接触させて残部を離間させる。特筆しない限り、一部及び残部は、上下方向203における一部及び残部を表している。第1隙間形成部81は、蓋体51の側面52,53,54,55及び側壁31,32,33,34の双方又はいずれか一方に設けられている。第2隙間形成部82は、保冷容器を上下方向203に複数並べたときに、隣り合う保冷容器のうち上側の保冷容器の底壁22と下側の保冷容器の蓋体51とを離間させる。第2隙間形成部82は、蓋体51の上面56及び底壁22の外側の下面27の双方又はいずれか一方に設けられている。
保冷容器11の第1隙間形成部81は、側壁31,32,33,34及び蓋体51で構成されている。図3に示すように、保冷容器11−1,11−2,11−3のそれぞれにおいて、対向する側壁32,34の外側の側面83,84、及び対向する側壁31,33の外側の側面85,86は、上側に向かって進むに従い、第2方向202において互いに離間するように拡がっている。詳細には、発泡材43,44,45,46の外側に、上側に向かって互いに拡がるテーパー面が形成され、カバー73,74,75,76がテーパー面に密着している。つまり、カバー73,74,75,76は、側面85,83,86,84に沿っている。なお、図3以降の各図では、発泡材42,43,44,45,46,47及び保冷シート80は省略されている。
側面52,53,54,55は、側面視において側面85,83,86,84と連続し、側面85,83,86,84と面一になっている。第2方向202で隣り合う保冷容器11−1,11−2のそれぞれにおいて、側面52,53,54,55のうち互いに対向する面同士は、下側に向かって進むに従い、第2方向202において互いに離間するように拡がっている。
各側面52,53,54,55に占めるテーパー面の面積は、各側面52,53,54,55の面積の少なくとも20%以上100%以下であり、50%以上100%以下であることが好ましく、80%以上100%以下であることがより好ましく、図3に示すように略100%であって保冷容器11の上下方向203にわたって全体的にテーパー面が形成されていることが最も好ましい。水平方向200に沿って複数の保冷容器11−1,11−2が互いに隣接するように並んだ状態では、蓋体51の上端(一部)のみで保冷容器11−1,11−2が互いに接し、蓋体51の上端より下側の部分(残部)では保冷容器11−1,11−2が離間している。
保冷容器11−1,11−2の蓋体51の上端より下側の部分同士を適度に離間させる観点では、側面83,53、側面84,55、側面85,52及び側面86,54は、下面27に直交する基準面205に対して2°以上10°以下をなしており、4°以上8°以下をなしていることが好ましい。また、水平方向200において、蓋体51の上端は、基準面205から2mm以上5mm以下突出していることが好ましい。
保冷容器11の第2隙間形成部82は、上面56において第1方向201及び第2方向互いに間隔をあけて2つ以上設けられた突起101で構成されている。突起101は、略矩形の先端面102を有し、上下方向203に沿って均一な大きさで形成されている。下側の保冷容器11−1に対して上側の保冷容器11−3を安定させる観点では、第1方向201及び第2方向202における先端面102の平面視での大きさは、例えば20mm以上80mm以下であることが好ましく、30mm以上60mm以下であることが好ましい。保冷容器11−1,11−2の蓋体51と底壁22とを適度に離間させる観点では、突起101の上下方向203の厚みは、例えば2mm以上5mm以下であることが好ましい。
保冷容器11−1,11−3を図3に示すように上下方向203で積層したとき、先端面102と保冷容器11−3の下面27とが過度にくっつくのを防止する観点では、複数の突起101の先端面102の合計面積は、保冷容器11−3の下面27の正面視の面積の20%以上80%以下であることが好ましい。
突起101は、例えばポリエステルからなる縁材やPPからなるベルト材、発泡PPシートや発泡PEシートで形成されている。前述の縁材、ベルト材やシートを前述の先端面102の好ましい大きさをふまえて適当な長さで切断したものを突起片とし、突起片をカバー77上に配置し、カバー77に貼ることによって、突起101が上面56に設けられる。
上述のように、第1の態様の保冷容器11は、第1隙間形成部81として、上側に向かって互いに拡がるテーパー状の側面83,53、側面84,55、側面85,52及び側面86,54を備えている。保冷容器11によれば、保冷容器11−1,11−2を水平方向200に並べたときに、蓋体51の上端同士を接触させる。また、保冷容器11によれば、保冷容器11−1の側壁32と保冷容器11−2の側壁34との間に隙間110を形成する。隙間110が形成されることによって、保冷容器11−1の側壁32と保冷容器11−2の側壁34が離間する。保冷容器11−1,11−2の予冷時には結露が発生し、カバー74,76,73,75の外側の側面に水滴が現れる。その状態で保冷容器11−1,11−2が冷凍倉庫等に収容され、水滴が凍っても、隙間110が形成されていることによって、保冷容器11−1の側壁32,34,31,33と保冷容器11−2の側壁34、32,33,31がくっつかない。したがって、複数の保冷容器11を水平方向200に並べたときに、隣接する保冷容器11が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
保冷容器11によれば、側面83,53、側面84,55、側面85,52及び側面86,54が上側に向かって互いに拡がっているので、隙間110が下側に向かって水平方向200に拡がる。このことによって、前述のようにカバー74,76,73,75の外側の側面に水滴が現れ、この水滴が下側に垂れ、上側より下側の水量が多くなっても、保冷容器11−1の側壁32,34,31,33と保冷容器11−2の側壁34、32,33,31がくっつかないようにすることができる。
保冷容器11では、側面83,53、側面84,55、側面85,52及び側面86,54は、基準面205に対して2°以上10°以下をなしているので、保冷容器11−1の側壁32と保冷容器11−2の側壁34がくっつかないように隙間110を形成すると共に、隣接する保冷容器11−1,11−2のスペースの増大を適度に抑えることができる。
保冷容器11は、第2隙間形成部82として、上面56に突起101を備えている。保冷容器11によれば、保冷容器11−1,11−3を上下方向203に並べたときに、保冷容器11−1の先端面102のみが保冷容器11−3の底壁22に接触する。保冷容器11−1の蓋体51と保冷容器11−3の底壁22との間に突起101が介在し、隙間120が形成される。隙間120が形成されることによって、保冷容器11−1の蓋体51と保冷容器11−3の底壁22が離間する。保冷容器11−1,11−3の予冷時には結露が発生し、カバー77の上面及びカバー72の下面に水滴が現れる。その状態で保冷容器11−1,11−3が冷凍倉庫等に収容され、水滴が凍っても、隙間120が形成されていることによって、保冷容器11−1の蓋体51と保冷容器11−3の底壁22がくっつき難くなる。したがって、複数の保冷容器11を上下方向203に並べたときにも、隣接する保冷容器11が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
突起101の上下方向203の厚みが例えば2mm以上5mm以下であることによって、保冷容器11−1の蓋体51と保冷容器11−3の底壁22がくっつかないように隙間120を形成すると共に、隣接する保冷容器11−1,11−3のスペースの増大を適度に抑えることができる。
上述のように、水平方向200及び上下方向203に保冷容器11を複数並べたときに、隣接する保冷容器11が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
[第1の態様の変形例]
保冷容器11では、側面85,83,86,84及び側面52,53,54,55の双方において対向する側面同士が上側に向かって互いに拡がっているが、例えば側面85,83,86,84及び側面52,53,54,55の一方において対向する側面同士が上側に向かって互いに拡がっていてもよい。即ち、側面83,84及び側面85,86は上側に向かって互いに拡がり、側面53,55及び側面52,54は基準面205に対して平行になっていてもよい。一方、側面53,55及び側面52,54は上側に向かって互いに拡がり、側面83,84及び側面85,86は基準面205に対して平行になっていてもよい。上下方向203において、側面83,84,85,86のそれぞれの一部のみが上側に向かって拡がり、残部が基準面205に対して平行になっていてもよい。いずれの場合でも、上下方向203において互いに接続されている側面83,53、側面84,55、側面85,52、側面86,54のそれぞれにおいて、上側に向かって拡がるテーパー面の大きさが全体の大きさの20%以上80%以下であることが好ましい。
保冷容器11の別の変形例として、図4に示す保冷容器12が挙げられる。保冷容器12では、第2隙間形成部82として、下面27に突起101を備えている。下面27に突起101が設けられている場合でも、図4に示すように、保冷容器12−1,12−3を上下方向203に並べたときに、保冷容器12−3の先端面102のみが保冷容器12−1の蓋体51に接触する。保冷容器12−1の蓋体51と保冷容器12−3の底壁22との間に突起101が介在することによって、隙間120が形成される。隙間120が形成されることによって、保冷容器12−1の蓋体51と保冷容器12−3の底壁22が離間する。
保冷容器11の別の変形例として、上面56又は下面27に、突起101に替えて、所定の方向に延材する突条が設けられていてもよい。その場合、突条は1つ設けられていてもよく、延在する方向に交差する方向において互いに間隔をあけて複数設けられていてもよい。上面56又は下面27に、突起101及び突条の双方が互いに異なる位置に設けられていてもよい。そのような構成の一例として、突条の対角線上に1つ以上の突起101が設けられていてもよい。前述の各変形例において、上側の保冷容器11−3が不安定にならないように突条の数及び配置が調節されることが好ましい。また、突条が設けられている上面56又は下面27からの突出方向の先端面の合計面積は、その突条が対向する下面27又は上面56の正面視での面積の20%以上80%以下であることが好ましい。
上述の各変形例の保冷容器によれば、水平方向200及び上下方向203に複数並べたときに、保冷容器11と同様に、隣接する保冷容器が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
[第2の態様]
以下の各態様の保冷容器の説明において、既に説明した態様の保冷容器の構成と共通の構成にはその保冷容器の構成と同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。
図5に示すように、本考案の第2の態様の保冷容器13では、側面85,83,86,84及び側面52,53,54,55は、基準面205に対して傾斜せず、下面27に対して垂直に立っている。
保冷容器13において、第1隙間形成部81は、側面52,53,54,55に設けられ、蓋体51の水平方向200の外側(外方)に張り出す突条103である。例えば、突起101と同様の縁材、ベルト材やシートを適当な長さで切断したものを突起片とし、突起片を側面52,53,54,55に貼ることによって、突条103が蓋体51の外周全体にわたって形成されている。
突条103の厚み、即ち、第1方向201又は第2方向202における側面52,53,54,55と各側面の突条103の先端面104との最小の距離は、例えば2mm以上5mm以下であることが好ましい。側面52,53,54,55の各々を正面視したとき、先端面104の面積は、正面視している側面の面積の少なくとも0%より大きく、20%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましい。前述の好適な条件をふまえて、突条103の上下方向203における大きさは、側面52,53,54,55の各面の上下方向203における大きさに応じて適宜設定される。
上述した第2の態様の保冷容器13によれば、保冷容器13−1,13−2を水平方向200に並べたときに、図5に示すように先端面104同士のみが接触し、保冷容器13−1の側壁32と保冷容器13−2の側壁34との間に隙間110が形成される。隙間110が形成されることによって、保冷容器13−1の側壁32と保冷容器13−2の側壁34が離間する。したがって、保冷容器11と同様に、複数の保冷容器13を水平方向200に並べたときに、隣接する保冷容器13が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
保冷容器13は突起101を備えているので、複数の保冷容器13を上下方向203に並べたときにも、隣接する保冷容器13が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。即ち、水平方向200及び上下方向203に保冷容器13を複数並べたときに、隣接する保冷容器13が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
上述のように、水平方向200及び上下方向203に保冷容器13を複数並べたときに、隣接する保冷容器13が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
[第2の態様の変形例]
保冷容器13では、突条103が側面52,53,54,55の各側面に設けられているが、各側面の一部のみに1つ以上の突起が設けられていてもよい。また、突条103は、側面52,53,54,55の各側面において、各側面に平行な水平方向において互いに間隔をあけて複数設けられていてもよい。図示していないが、このような変形例の保冷容器によっても、保冷容器13と同様の作用効果が得られる。
[第3の態様]
図6に示すように、本考案の第3の態様の保冷容器14では、側面85,83,86,84及び側面52,53,54,55は、基準面205に対して傾斜せず、下面27に対して垂直に立っている。
保冷容器14において、第1隙間形成部81は、側面83,84,85,86の上端部に且つ水平方向200に沿って設けられ、蓋体51の水平方向200の外側(外方)に張り出す突条105である。例えば、突起101と同様の縁材、ベルト材やシートを適当な長さで切断したものを突起片とし、突起片を側面83,84,85,86の上端部に貼ることによって、突条105が本体21の上端部の外周全体にわたって形成されている。
突条105の厚み、即ち、第1方向201又は第2方向202における側面83,84,85,86と各側面の突条105の先端面106との最小の距離は、例えば2mm以上5mm以下であることが好ましい。側面52,53,54,55の各々を正面視したときに、先端面106の面積は、正面視している側面の面積の少なくとも0%より大きく、20%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましい。
上述した第3の態様の保冷容器14によれば、保冷容器14−1,14−2を水平方向200に並べたときに、図6に示すように先端面106同士のみが接触し、保冷容器14−1の側壁32と保冷容器14−2の側壁34との間に隙間110が形成される。隙間110が形成されることによって、保冷容器14−1の側壁32及び蓋体51と保冷容器14−2の側壁34及び蓋体51が離間する。したがって、保冷容器11と同様に、複数の保冷容器14を水平方向200に並べたときに、隣接する保冷容器14が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
保冷容器14は突起101を備えているので、複数の保冷容器14を上下方向203に並べたときにも、隣接する保冷容器14が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。即ち、水平方向200及び上下方向203に保冷容器14を複数並べたときに、隣接する保冷容器14が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
上述のように、水平方向200及び上下方向203に保冷容器14を複数並べたときに、隣接する保冷容器14が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
[第3の態様の変形例]
保冷容器14では、突条105が側面83,84,85,86の各側面に設けられているが、各側面において突条105が設けられている領域に1つ以上の突起が設けられていてもよい。また、突条105は、側面83,84,85,86の各側面において、各側面に平行な水平方向において互いに間隔をあけて複数設けられていてもよい。図示していないが、このような変形例の保冷容器によっても、保冷容器14と同様の作用効果が得られる。
また、突条105は、側面83,84,85,86の上端部に設けられているが、各側面の上下方向203の任意の位置に設けられていてもよい。なお、突条105は、側面83,84,85,86の上下方向203における中央より上側に設けられていることが好ましい。このことによって、カバー74,76,73,75の外側の側面に水滴が現れ、この水滴が下側に垂れたときに、突条105の上端縁に水が溜まって、保冷容器11−1の側壁32,34,31,33と保冷容器11−2の側壁34、32,33,31がくっつく事態を防止できる。
[第4の態様]
図7に示すように、本考案の第4の態様の保冷容器15では、側面85,83,86,84及び側面52,53,54,55は、下面27に対して垂直に立っている。
保冷容器15において、第1隙間形成部81は、保冷容器14と同様に側面83,84,85,86のそれぞれに設けられ、蓋体51の水平方向200の外側(外方)に張り出す突条105である。但し、保冷容器15では、突条105は、側壁31,32,33,34の上端から下端に向かって斜めに延在するように設けられている。保冷容器15では、側面83,85の突条105は、側面83,85を第1方向201又は第2方向202に沿って正面視すると、左側の上端87から右側の下端88に向かって斜めに配置されている。側面84,86の突条105は、側面84,86を第1方向201又は第2方向202に沿って正面視すると、右側の上端87から左側の下端88に向かって斜めに配置されている。
上述した第4の態様の保冷容器15によれば、保冷容器15を水平方向200に並べたときに、図示していないが先端面106同士のみが接触し、隣接する保冷容器15のうちの一方の保冷容器15の側壁31,32,33,34と他方の保冷容器15の側壁33,34,31,32との間に隙間が形成され、保冷容器15同士の側壁31,32,33,34及び蓋体51と側壁33,34,31,32及び蓋体51が離間する。したがって、保冷容器11と同様に、複数の保冷容器15を水平方向200に並べたときに、隣接する保冷容器15が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
保冷容器15は突起101を備えているので、複数の保冷容器15を上下方向203に並べたときにも、隣接する保冷容器15が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。即ち、水平方向200及び上下方向203に保冷容器15を複数並べたときに、隣接する保冷容器15が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
上述のように、水平方向200及び上下方向203に保冷容器15を複数並べたときに、隣接する保冷容器15が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
[第4の態様の変形例]
保冷容器15の構成では、第1方向201において、側面85の突条105の上端87と側面86の突条105の上端87は略重なっている。第2方向202において、側面83の突条105の上端87と側面84の突条105の上端87は略重なっている。しかしながら、保冷容器15の構成において、第1方向201に沿って見たとき、側面85の突条105の上端87と側面86の突条105の上端87が互いにずれていてもよい。このような突条105同士の上端87や下端88のずれが大きくなると、保冷容器15を水平方向200に並べたとき、互いに接触する先端面106の面積が小さくなる。隣接する保冷容器15が予冷後の結露によってくっつくのを最大限に抑える観点では、側面84,86の突条105は、側面84,86を第1方向201又は第2方向202に沿って正面視したとき、左側の上端87から右側の下端88に向かって斜めに配置されていることが好ましい。
保冷容器15及び上述の変形例では、突条105が側面83,84,85,86の各側面において一斜線上で連続しているが、突条105に替えて、一斜線上で1つの突起又は互いに間隔をあけた複数の突起が設けられていてもよい。また、側面83,84,85,86の各側面に、突起及び突条105の双方が互いに異なる位置に設けられていてもよい。そのような構成の一例として、例えば突条105と、突条105の対角線上に1つ以上の突起が設けられていてもよい。図示していないが、これらの変形例の保冷容器によっても、保冷容器15と同様の作用効果が得られる。
[第5の態様]
図8及び図9に示すように、本考案の第5の態様の保冷容器16では、側面85,83,86,84及び側面52,53,54,55は、下面27に対して垂直に立っている。
保冷容器16において、第1隙間形成部81は、保冷容器14と同様に側面83,84,85,86のそれぞれに設けられ、本体21の水平方向200の外側(外方)に張り出す突条105である。但し、保冷容器16では、突条105は、側面83,84,85,86のそれぞれ上下方向203に沿って設けられ、且つ第1方向201又は第2方向202に沿って正面視すると横方向の中央に配置されている。
上述した第5の態様の保冷容器16によれば、保冷容器16を水平方向200に並べたときに、図8に示すように先端面106同士のみが接触し、保冷容器16−1の側壁32と保冷容器16−2の側壁34との間に隙間110が形成される。つまり、保冷容器16同士の側壁31,32,33,34のそれぞれにおいて突条105が設けられていない部分及び蓋体51と側壁33,34,31,32のそれぞれにおいて突条105が設けられていない部分及び蓋体51が離間する。したがって、保冷容器11と同様に、複数の保冷容器16を水平方向200に並べたときに、隣接する保冷容器16が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
保冷容器16は突起101を備えているので、保冷容器16−1,16−3を上下方向203に並べたときにも、隣接する保冷容器16が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。即ち、水平方向200及び上下方向203に保冷容器16を複数並べたときに、隣接する保冷容器16が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
上述のように、水平方向200及び上下方向203に保冷容器16を複数並べたときに、隣接する保冷容器16が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
[第5の態様の変形例]
保冷容器16の構成では、突条105は側面83,84,85,86のそれぞれの横方向の中央に配置されているが、例えば側面85,86を第1方向201に沿って正面視したとき、先端面106の重なりを残しつつ、側面85,86の突条105が横方向のやや左側又は右側に互いにずれていてもよい。また、側面83,84を第2方向202に沿って正面視したとき、先端面106の重なりを残しつつ、側面83,84の突条105が横方向のやや左側又は右側に互いにずれていてもよい。このような突条105同士のずれが大きくなる程、保冷容器16を水平方向200に並べたとき、互いに接触する先端面106の面積が小さくなる。側面83,84の先端面106同士、側面84,86の先端面106同士が接触する部分の面積は、該当する先端面106を正面視したときに同じく正面視している側面52,53,54,55のいずれかの面積の少なくとも0%より大きく、20%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましい。このことによって、隣接する保冷容器16が予冷後の結露によってくっつくのを最大限に抑えられる。
保冷容器16及び上述の変形例では、突条105は、側面83,84,85,86の各側面において一直線上で連続しているが、突条105に替えて、一直線上で1つの突起又は互いに間隔をあけて複数の突起が設けられていてもよい。また、側面83,84,85,86の各側面に、突起及び突条105の双方が互いに異なる位置に設けられていてもよい。図示していないが、これらの変形例の保冷容器によっても、保冷容器16と同様の作用効果が得られる。
[第6の態様]
図10及び図11に示すように、本考案の第5の態様の保冷容器17では、側面85,83,86,84及び側面52,53,54,55は、下面27に対して垂直に立っている。保冷容器17の互いに対向する側壁32,34及び側壁31,33の双方には、第1隙間形成部81として、持ち手108が備え付けられている。
持ち手108は、側面85,83,86,84のそれぞれに、水平方向200に沿って密着している密着部121と、把持部122と、を有する。把持部122は、密着部121より長くなっており、密着部121の水平方向200の一方の端から垂下しつつ側面85,83,86,84から離間した状態で他方の端に接続されている。つまり、持ち手108の全体が側面85,83,86,84に接着される必要はない。
持ち手108の素材は、公知の保冷容器やバッグ等に用いられている布素材や、その他の丈夫で、変形可能且つ柔軟な素材であればよい。
上述した第6の態様の保冷容器17によれば、保冷容器17を水平方向200に並べたときに、図11に示すように把持部122同士のみが接触し、保冷容器17−1の側壁32と保冷容器17−2の側壁34との間に隙間110が形成される。つまり、保冷容器17同士の側壁31,32,33,34のそれぞれにおいて把持部122に接しない部分及び蓋体51と側壁33,34,31,32のそれぞれにおいて把持部122に接しない部分及び蓋体51が離間する。したがって、保冷容器11と同様に、複数の保冷容器17を水平方向200に並べたときに、隣接する保冷容器17が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
また、従来の保冷容器では、互いに対向する側壁32,34及び側壁31,33のいずれかのみに持ち手が設けられており、従来の保冷容器の持ち方は略決まってしまう。一方、保冷容器17では、4つの全ての側面85,83,86,84に持ち手108が設けられている。保冷容器17によれば、保冷容器17の大きさや、物品等を収容したときの保冷容器17の重量等に応じて、作業者が保冷容器17の持ち方を自在に選択できる。このことによって、保冷容器17の運搬効率の向上を図ることができる。
保冷容器17は突起101を備えているので、保冷容器17−1,17−3を上下方向203に並べたときにも、隣接する保冷容器17が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。即ち、水平方向200及び上下方向203に保冷容器17を複数並べたときに、隣接する保冷容器16が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
上述のように、水平方向200及び上下方向203に保冷容器17を複数並べたときに、隣接する保冷容器17が予冷後の結露によってくっつくのを抑えることができる。
以上、本考案の保冷容器の実施形態について説明したが、本考案は、上述の実施形態に限定されない。本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の要旨の範囲内において、変更可能である。また、上述の態様及び変形例は適宜組み合わせ可能である。
上述の実施形態では、保冷容器がいわゆる縫製容器であって、発泡材はカバーで縫製されている旨を説明した。本考案では、発泡材は、金属材料が蒸着されたシートからなるカバーで覆われていればよい。例えば、前述のカバーは、発泡材に接着剤等で密着していてもよく、その他の方法で発泡材に密着していてもよい。
また、上述の実施形態では、底壁が矩形である旨を説明した。本考案の保冷容器の平面視形状は必ずしも矩形に限定されず、四角形以外の多角形やそれ以外の形状であってもよい。保冷容器の平面視形状が多角形である場合は、複数並べたときに互いに対向する側壁に第1隙間形成部が設けられていることが好ましい。保冷容器の平面視形状が円形または楕円形である場合は、周方向に1枚の側壁において、水平方向に複数並べたときに隣接する保冷容器同士が接する位置に対応する位置に第1隙間形成部が設けられていることが好ましい。
11,12,13,14,15,16,17…保冷容器
21…本体
22…底壁
23,24,25,26…外周縁(周縁)
27…下面
31,32,33,34…側壁
35…開口
36,37,38,39…上端
42,43,44,45,46,47…発泡材
51…蓋体
52,53,54,55…側面
56…上面
72,73,74,75,76,77…カバー
81…第1隙間形成部
82…第2隙間形成部
101…突起
103,105…突条
200…水平方向
203…上下方向

Claims (12)

  1. 底壁と、前記底壁の周縁から上方に立ち上がる側壁とを有し、前記側壁の上端に開口が形成された本体と、
    前記開口に対して開閉可能に設けられた蓋体と、
    を備えた保冷容器であって、
    前記底壁、前記側壁及び前記蓋体は、
    発泡材と、
    金属材料が蒸着されたシートからなり、前記発泡材を覆うカバーと、
    を有し、
    水平方向に複数並べたときに前記蓋体同士又は前記側壁同士の一部を接触させて残部を離間させる第1隙間形成部が前記蓋体の側面及び前記側壁の双方又はいずれか一方に設けられ、
    上下方向に複数並べたときに前記底壁と前記蓋体とを離間させる第2隙間形成部が前記蓋体の上面及び前記底壁の下面の双方又はいずれか一方に設けられている、
    保冷容器。
  2. 前記第1隙間形成部は、
    前記側壁で構成され、
    対向する前記側壁の外側の側面は上側に向かって互いに拡がる、
    請求項1に記載の保冷容器。
  3. 前記第1隙間形成部は、
    前記蓋体で構成され、
    対向する前記蓋体の側面は上側に向かって互いに拡がる、
    請求項1又は2に記載の保冷容器。
  4. 前記側面は前記底壁の下面に直交する基準面に対して2°以上10°以下をなしている、
    請求項2又は3に記載の保冷容器。
  5. 前記第1隙間形成部は、
    前記蓋体の側面に設けられ、前記蓋体の外方に張り出す突起及び突条の一方又は双方である、
    請求項1に記載の保冷容器。
  6. 前記第1隙間形成部は、
    前記水平方向に沿って前記側壁に設けられ、前記側壁の外方に張り出す突起及び突条の一方又は双方である、
    請求項1に記載の保冷容器。
  7. 前記第1隙間形成部は、
    前記側壁の上端から下端に向かって斜めに延在するように設けられ、前記側壁の外方に張り出す突起及び突条の一方又は双方である、
    請求項1に記載の保冷容器。
  8. 前記第1隙間形成部は、
    前記上下方向に沿って前記側壁に設けられ、前記側壁の外方に張り出す突起及び突条の一方又は双方である、
    請求項1に記載の保冷容器。
  9. 前記第1隙間形成部の厚みは2mm以上5mm以下である、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の保冷容器。
  10. 前記第1隙間形成部は、
    互いに対向する前記側壁に設けられた持ち手である、
    請求項1に記載の保冷容器。
  11. 前記第2隙間形成部は、
    前記蓋体の上面及び前記底壁の下面の双方又はいずれか一方において互いに間隔をあけて2つ以上設けられた突起及び突条の一方又は双方である、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の保冷容器。
  12. 前記第2隙間形成部の厚みは2mm以上5mm以下である、
    請求項11に記載の保冷容器。
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