JP3220897B2 - 噴霧式燃焼器 - Google Patents

噴霧式燃焼器

Info

Publication number
JP3220897B2
JP3220897B2 JP07051796A JP7051796A JP3220897B2 JP 3220897 B2 JP3220897 B2 JP 3220897B2 JP 07051796 A JP07051796 A JP 07051796A JP 7051796 A JP7051796 A JP 7051796A JP 3220897 B2 JP3220897 B2 JP 3220897B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stabilizer
inner cylinder
air
baffle plate
blower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07051796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09264513A (ja
Inventor
英紀 佐藤
Original Assignee
サンポット株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by サンポット株式会社 filed Critical サンポット株式会社
Priority to JP07051796A priority Critical patent/JP3220897B2/ja
Publication of JPH09264513A publication Critical patent/JPH09264513A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3220897B2 publication Critical patent/JP3220897B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spray-Type Burners (AREA)
  • Pressure-Spray And Ultrasonic-Wave- Spray Burners (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】燃料噴霧ノズルから噴霧され
る液体燃料を空気と混合して燃焼させる噴霧式燃焼器に
関する。
【0002】
【従来の技術】図に示すように、筒体a内に燃料噴霧
ノズルbと該燃料噴霧ノズルbの前方に、中央に開口c
1 を有する環状板c2 に半径方向通気孔c3 該通気
孔c3の前面に対向して旋回流を生起させる切起羽根c4
を設けたスタビライザcを備え、該スタビライザc
の保炎効果によって火炎を図10に示す火炎形成域に保
って火炎を安定させる噴霧式燃焼器は知られている。但
し、Xは燃料過剰で火炎伝播が遅い領域、Yは燃料と空
気との混合割合が良く火炎伝播が好ましい速度領域、Z
は空気過剰で火炎伝播が早い領域を示し、火炎はX、
Y、Zのいずれの領域に保持される。なお切起羽根c
4 は環状板c2 を切起して形成するを一般とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種噴霧式燃焼器に
おいて、送風機の能力一定とした場合、スタビライザ
cの中央を通過する空気量及び空気速度は、図、図
に示すように、概ねスタビライザcに設けた通気孔c3
の幅Aと半径方向の長さBと、切起羽根c4 の切起し高
さCとの各寸法によって決まる。例えば外径が60mm
のスタビライザcの場合の切起し高さCは、0.5〜3
mm程で切起角θがきわめて狭い。また通気孔c3 並び
に切起羽根c4 は扇形を呈するものであるため、切起し
高さCを一定とした場合、切起羽根c4 の幅は中央で小
さく外側では大きいため切起羽根c4 にねじれを伴い、
各寸法A,B,Cの精度を高めることは極めて困難であ
り、結果的にスタビライザcの中央を通過する空気量及
び空気速度を精密に設定することは困難である。またね
じれ等を生じさせないために、通気孔c3 並びに切起羽
根c4 を図に示すごとく、長方形に形成することも考
えられるがこのようにすると、各通気孔c3 を通過する
空気量は中心側と外周側でほぼ等しくなって、周方向か
ら見た場合空気の流れは中心側で速く外周側で遅くな
る。このため外周側で適性な空気量及び空気速度を得る
ように送風機の風量を設定すると、中心側では空気量及
び空気速度が大きくなりすぎて炎が吹き飛ぶと言う不具
合を生じ、中心側で適性な空気量及び空気速度を得るよ
うに送風機の風量を設定すると、外周側で空気不足によ
るカーボン・タールの発生を起易いという問題があ
る。いずれにしても、切起羽根c4 は、切起形成という
言う不安定な状態のため安定した寸法精度に仕上げるこ
とは難しく、空気量及び空気速度を精密に設定すること
は困難であった。このため、前述した望ましい領域に
炎を形成することが難しい。そこで本願発明は、スタビ
ライザの寸法精度によらずに、空気量及び空気速度の精
度を確保し、安定した火炎を確保できる噴霧式燃焼器を
提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1記載の発
明は、送風機の吐出口に連なる内外2重の筒体の内、内
内に燃料噴射ノズルを臨ませると共に、該内筒の燃料
噴射ノズルより前方に位置させて、該内筒の半径方向に
亘る通気孔と旋回流を生起させる切起羽根を備えるスタ
ビライザを設け、前記送風機からの送風を該スタビラ
イザの後方から前記内筒内に一次空気として供給すると
に内外筒の間隔を介してスタビライザの前方の内筒
に設けた通気孔から内筒内に二次空気を供給するよう
にした噴霧式燃焼器において、該スタビライザの後方
に、スタビライザとの間に間隔を存して中央に開口を備
える制風板を設け、該制風板と前記スタビライザとの間
に形成される空間を、該制風板に設けた空気孔を介して
制風板の後方の内筒内に連通させたことを特徴とし、か
かる構成を備えることで、制風板に設けた通気孔によっ
て、該スタビライザの通気孔を介して該スタビライザの
前方に供給する空気量並びに空気速度を調整することが
できて、火炎形成域をスタビライザの寸法精度、形状に
よらずに安定させることができる。
【0005】本願の請求項2記載の発明は、送風機の吐
出口に連なる内外2重の筒体の内、内筒内に燃料噴射ノ
ズルを臨ませると共に、該内筒の燃料噴射ノズルより前
方に位置させて、該内筒の半径方向に亘る開口と旋回流
を生起させる切起羽根を備えるスタビライザとを設け、
前記送風機からの送風を、該スタビライザの後方から前
記内筒内に一次空気として供給すると共に内外筒の間隔
を介してスタビライザ の前方の内筒周壁に設けた空気孔
から内筒内に二次空気として供給するようにした噴霧式
燃焼器において、該スタビライザの後方にスタビライザ
との間に間隔を存して中央に開口を備える制風板を設
け、該制風板と前記スタビライザとの間に形成される空
間を、該スタビライザと制風板との内端に設けた隙間を
介して制風板の後方の内筒内と連通させたことを特徴と
し、かかる構成を備えることで、スタビライザと制風板
との内端との間に隙間で、該スタビライザの通気孔を介
して該スタビライザの前方に供給する空気量並びに空気
速度を調整することができて、火炎形成域をスタビライ
ザの寸法精度、形状によらずに安定させることができ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明実施の形態を図面に付き説
明する。図面で1は送風機2の吐出口2aに連通させた
内外2重の筒体を示し、該筒体1は、該吐出口2aに接
続した外筒3と該外筒3内に、外周に前記送風機1の吐
出口2aと連なる通気間隔5を存して設けた有底筒型の
内筒4とで構成し、該内筒4の中心に、前方に向けて燃
料噴霧ノズル6を取付けると共に内筒4の該燃料噴霧ノ
ズルの近傍に点火プラグ7を臨ませ、更に該燃料噴射
ノズル6の前方に旋回流を生起させる切起羽根8aを備
えるスタビライザ8を設けた。
【0007】そして、該スタビライザ8の後方から前記
内筒4内に前記送風機1からの送風を一次空気として供
給すると共にスタビライザ8の前方の内筒4内にその周
壁から送風機2からの送風を二次空気として供給するよ
うにした。
【0008】9aは該内筒4の周壁面に数段に設けた空
気孔、9bは内筒4の底壁面に設けた通気孔を示す。
【0009】前記スタビライザ8は、中央に円形の開口
8bを備える板片8cに半径方向の切り欠きによって、
8本の扇形の通気孔8dと該切欠きによって形成される
切起片を板片8cに対し約5°傾斜させて前記切起羽根
8aとし、通気孔8dを通過する気流に内筒4の周方向
に沿う旋回流を形成させるようにした。しかし、この通
気孔8dは扇形に限定されるものでなく、長方形その他
であってもよい。
【0010】10は該スタビライザ8の後方に間隔を存
して併設した制風板を示し、該制風板10はその中央
に、スタビライザ8の中央に設けた開口8bに対応する
開口10aを備え、図1乃至図3に示す実施の形態で
は、該スタビライザ8と制風板10との間に形成される
間隔を塞ぎ、該制風板10のスタビライザ8と対向する
面に、空気孔10b、10cの列を内外2重に設けて、
該空気孔10b、10cで制限された風をスタビライザ
8と制風板10との間に形成される間隔に供給するよう
にした。
【0011】かくすることで、通気孔8dに供給される
風量を安定せることができた。
【0012】なお、図示するものでは、内側の通気孔1
0bを外側の空気孔10cより大きくして、内側の空気
孔10bを通過する空気量を多くしたが、空気孔10
b、10cの径または数を選択することで、周方向から
見た空気量・流速を適切なものとすることが出来る。
【0013】図4、図5に示す実施の形態では、送風機
2からの風を制風板10の内端に形成される隙間からス
タビライザ8と制風板10との間に形成される間隔に供
給するようにした。この場合図4に示すごとく、該スタ
ビライザ8の開口8bを制風板10の開口10aより小
さくすると、該開口8bを介してスタビライザ8の前方
に送り出される風量を多くすることができ、逆に図5に
示す実施の形態のごとく、スタビライザ8の開口8bを
制風板10の開口10aより大きくすると、該開口8b
を介してスタビライザ8の前方に送り出される風量を少
なくできる。なおこの実施例では、通気孔8dの内端を
中央の開口8b連通させた。
【0014】
【発明の効果】請求項1記載の噴霧式燃焼器では、制風
板に設けた空気孔で、該スタビライザの通気孔を介して
該スタビライザの前方に供給する空気量並びに空気速度
を簡単に設定でき、これによってスタビライザの前方に
形成される火炎形成域をスタビライザの寸法精度・形状
によらずに安定させることができる。
【0015】請求項2記載の噴霧式燃焼器では、スタビ
ライザ内端と制風板との内端との間に形成される隙間
で、該スタビライザの通気孔を介して該スタビライザの
前方に供給する空気量並びに空気速度を簡単に設定で
き、これによってスタビライザの前方に形成される火炎
形成域をスタビライザの寸法精度・形状によらずに安定
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態を示す一部を切除した側面
【図2】 図1の正面図
【図3】 図1の要部を示す切断側面図
【図4】 他の実施の形態を示す要部の截断側面図
【図5】 更に他の実施の形態を示す要部の截断側面
【図6】 従来例の一部を切除した側面図
【図7】 図6のスタビライザの一部を示す正面図
【図8】 図7のX−X線切断面図
【図9】 スタビライザの変形例を示す正面図
【図10】 スタビライザの前面に形成される火炎形成
域を示す図
【符号の説明】
1 筒体 2 送風機 3 外筒 4 内筒 8 スタビライザ 10 制風板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23D 11/24 F23D 11/02 F23D 11/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風機の吐出口に連なる内外2重の筒体
    の内、内筒内に燃料噴射ノズルを臨ませると共に、該内
    筒の燃料噴射ノズルより前方に位置させて、該内筒の半
    径方向に亘る通気孔と旋回流を生起させる切起羽根を備
    えるスタビライザを設け、前記送風機からの送風を
    スタビライザの後方から前記内筒内に一次空気として供
    給すると共に内外筒の間隔を介してスタビライザの前方
    内筒周壁に設けた通気孔から内筒内に二次空気を供給
    するようにした噴霧式燃焼器において、該スタビライザ
    の後方に、スタビライザとの間に間隔を存して中央に開
    口を備える制風板を設け、該制風板と前記スタビライザ
    との間に形成される空間を、該制風板に設けた空気孔を
    介して制風板の後方の内筒内に連通させて成る噴霧式燃
    焼器。
  2. 【請求項2】 送風機の吐出口に連なる内外2重の筒体
    の内、内筒内に燃料噴射ノズルを臨ませると共に、該内
    筒の燃料噴射ノズルより前方に位置させて、該内筒の半
    径方向に亘る開口と旋回流を生起させる切起羽根を備え
    るスタビライザとを設け、前記送風機からの送風を、該
    スタビライザの後方から前記内筒内に一次空気として供
    給すると共に内外筒の間隔を介してスタビライザの前方
    の内筒周壁に設けた空気孔から内筒内に二次空気として
    供給するようにした噴霧式燃焼器において、該スタビラ
    イザの後方にスタビライザとの間に間隔を存して中央に
    開口を備える制風板を設け、該制風板と前記スタビライ
    ザとの間に形成される空間を、該スタビライザの内端と
    制風板との内端に形成される隙間を介して制風板の後方
    の内筒内と連通させて成る噴霧式燃焼器。
JP07051796A 1996-03-26 1996-03-26 噴霧式燃焼器 Expired - Fee Related JP3220897B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07051796A JP3220897B2 (ja) 1996-03-26 1996-03-26 噴霧式燃焼器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07051796A JP3220897B2 (ja) 1996-03-26 1996-03-26 噴霧式燃焼器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09264513A JPH09264513A (ja) 1997-10-07
JP3220897B2 true JP3220897B2 (ja) 2001-10-22

Family

ID=13433808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07051796A Expired - Fee Related JP3220897B2 (ja) 1996-03-26 1996-03-26 噴霧式燃焼器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3220897B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5443752B2 (ja) * 2008-12-26 2014-03-19 株式会社長府製作所 圧力噴霧式バーナのノズル取付用の底壁部材
JP5400376B2 (ja) * 2008-12-26 2014-01-29 株式会社長府製作所 圧力噴霧式バーナのノズル取付用の底壁部材
JP5428712B2 (ja) * 2009-09-30 2014-02-26 株式会社Ihi バーナ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09264513A (ja) 1997-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2308439A (en) Means for stabilizing air
EP1279897B1 (en) Pilot nozzle of gas turbine combustor
JP3220897B2 (ja) 噴霧式燃焼器
JPS6034421B2 (ja) 外周に溝を有する空洞型流体反射分散器
JP2522988B2 (ja) ガンタイプバ―ナ
JPS6222739Y2 (ja)
JPS6014113Y2 (ja) ガスバ−ナ
JPH0232974Y2 (ja)
JPH087217Y2 (ja) ガスバーナ
JPH116606A (ja) バーナタイルレスガスバーナ
JPH0223951Y2 (ja)
JPS6218809Y2 (ja)
JPS632734Y2 (ja)
JP2799493B2 (ja) バーナ
JP3146760B2 (ja) ガンタイプバーナ
JPH0113224Y2 (ja)
JPH0232975Y2 (ja)
JPS6119299Y2 (ja)
JPS6226665Y2 (ja)
JP3146761B2 (ja) ガンタイプバーナ
JP2923749B2 (ja) 噴霧式燃焼器
JP3541453B2 (ja) ガンタイプバーナ
JPS602424Y2 (ja) 燃焼装置
JP2003042439A (ja) バーナ及び燃焼装置
JPS594603B2 (ja) 燃焼装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090817

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130817

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees