JP3220758B2 - イソチアゾリノン製剤の安定化における改良 - Google Patents

イソチアゾリノン製剤の安定化における改良

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はイソチアゾリノン(is
othiazolinone)の安定化における改良、
より詳しくは式(1)の3−イソチアゾリノン、
【化1】 (式中、Xは水素又はハロゲンを表わし、Yはアルキ
ル、アルケニル、シクロアルキル、アラルキル又はアリ
ール基を表わし、そしてRは水素、ハロゲン又はアルキ
ル基を表わす)の安定性における改良に関する。
【0002】
【従来の技術】このような化合物は、種々の生物に対す
る殺生物活性及び静生物活性を有することが知られてい
る。しかしながら、この殺生物活性及び静生物活性を有
する種類のイソチアゾリンノンは通常、遊離の形態では
得られず、式(2)で表わされる錯体として得られる:
【化2】 (式中、Mは金属又はアミノ陽イオンであり、Xは陽イ
オンMと化合物を形成する陰イオンであり、およびnの
数値は陰イオンXがMの原子価を満たすような数値で
ある)。米国特許第4,067,878号に記載されて
いる式(2)で表わされる錯体は、式(1)で表わされ
る3−イソチアゾロンよりも安定であると言われてい
る。
【0003】置換基R及びYについてのアルキル基なる
語は、置換されていないもしくは置換されている両方の
アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アラルキル又
はアリール基を意味する。好ましい態様において、この
アルキル基はメチル及びn−オクチルから選ばれる。
【0004】陽イオンMの例には金属陽イオン例えばカ
ルシウム、銅、マグネシウム、マンガン、ニッケル、ナ
トリウム、カリウム及び亜鉛、並びに金属イオンの錯体
例えばアンモニア及びアミンとの錯体が挙げられる。
【0005】抗菌性及び抗カビ性の目的のための、米国
特許第4,105,431号に記載の特に有用な組成物
は、N−アルキル−イソチアゾリン−3−オンとN−ア
ルキル−5−クロロ−イソチアゾリン−3−オンとの、
それぞれの重量比が約1:3における混合物を含んで成
る。この種の特に有用な混合物はYがメチル基であるも
のであり、そしてこのような混合物を本明細書でMIT
(メチルイソチアゾリノン)と称する。
【0006】水酸基を含む水又は溶媒媒体中のMITの
製剤は不安定であり、迅速に分解し、そして長期間保存
できない。当業界は長い間この安定性問題を解決する策
を探していた。当業界における解決案は、金属硝酸塩
(ニトレート)の添加による、液状製剤中又は固形支持
体上のいづれかにて3−イソチアゾリノンを安定化する
ことを含んで成る。このような方法のいくつかは例えば
米国特許第3,870,795号、米国特許第4,06
7,878号、ヨーロッパ特許第0106563号及び
ヨーロッパ特許第0166611号に記載されている。
これらの方法は金属硝酸塩の添加を、3−イソチアゾリ
ノンに対して通常等量近くまで(しかししばしば過剰に
おいてさえも)の量において必要とする大きな欠点を有
する。非常に有効な抗菌剤とされているMITは、非常
に低い濃度の活性成分(ctive ngredi
ent:a.i.)における用途にしばしば要求され
る。このような目的のため、低a.i.濃度のMIT製
剤の提供がより好適である。しかしながら、高濃度の硝
酸塩によってのみ安定化されている市販の製剤は希釈に
基づきより不安定となる。更に硝酸塩の添加はニトロサ
ミン(nitrosamine)の存在を招く。それら
はカルシノゲンになると予想される非常に望ましくない
不純物である。従って、当業界のいくつかの方法は、例
えばヨーロッパ特許第0095907号に開示のよう
に、このようなニトロサミンもしくはその先駆体を除去
せしめる又はその形成を阻害するための手段を必要とす
る更なる欠点を有する。これらの操作は複雑であり、時
間がかかり、そして確実に十分な量のニトロサミン又は
その先駆体を除去することを提供しない。
【0007】金属硝酸塩安定化の利用における他の欠点
は、ラテックスをベースとする製品(例えば塗料)の保
護のためのこのような製剤の利用において、このような
塩が不要な凝集を引き起こしうることにある。これは特
に二価及び多価の金属イオンがMIT製剤において存在
する際のケースにおける事実である。
【0008】MITを安定化せしめる有効な方法は本発
明者の米国特許第4,920,137号に記載され、こ
の方法は、安定化有効量の式(3)の安定化化合物、 〔Rx A−C6 2 1 2 y −Z (3) (式中;R,R1 及びR2 はそれぞれ独立に水素、直鎖
もしくは分枝状又は環状アルキル基、アラルキルあるい
はアリールを表わし;Aは酸素又は窒素;ZはARx
1 ,R2 、アルコキシメチレン、メチレン又はアルキ
リデンを表わし;Aが酸素の場合はxは0又は1であ
り、そしてAが窒素の場合はxは1又は2であり;そし
てyは1又は2である)を、1種類の3−イソチアゾリ
ノン又は2以上の種類の3−イソチアゾリノンを含む組
成物に加えることにおいて特徴付けられる。
【0009】安定剤の好ましいグループであって、高い
安定化特性を有するグループは、ヒドロキノン、キノン
及びキンヒドロン並びにその誘導体及び同族体より本質
的に成る。その他の代表的な安定化化合物は例えば第3
−ブチルカテコール、p−メトキシフェノール、p−フ
ェニレンジアミン、N,N′−ジ−第2−ブチル−p−
フェニレンジアミン、N,N′−ジイソプロピル−p−
フェニレンジアミン及び第3−ブチル−ヒドロキシアニ
ソール並びにその誘導体である。
【0010】前記の発明の好ましい態様に関し、安定化
される組成物はN−アルキル−イソチアゾリン−3−オ
ンとN−アルキル−5−クロロ−イソチアゾリン−3−
オンの混合物を含んで成る。この種の特に有用な混合物
はそれらのうちでN−アルキル基がN−メチル基である
ものである。
【0011】前記の特許は、安定な組成物であって、1
又は複数の種類の3−イソチアゾリノン及び安定化有効
量の式(3)の化合物、 〔Rx A−C6 2 1 2 y −Z (3) (式中;R,R1 ,R2 ,A,Z,x及びyは前記の通
り)を含むものにも向けられている。
【0012】この組成物において金属硝酸塩安定剤の存
在は必要ではないが、このような硝酸塩安定剤を前記の
安定化(複数の)化合物と一緒に加えてもよい。安定化
せしめる組成物に、金属硝酸塩の安定剤並びに元素周期
表IA族及びIIA族の金属の塩から選ばれる1もしくは
複数の種類の金属塩をも加えることは相剰的な安定効果
を提供し、そしてあるケースにおいて好都合でありう
る。あらゆるケースにおいて、米国特許第4,920,
137号に示されているすべての組成物において利用さ
れる金属硝酸塩安定剤の相剰的有効量は当業界において
利用されていた量よりもはるかに少なくてよく、従って
ニトロサミン又はニトロサミン先駆体の量は劇的に少な
くなるであろう。
【0013】「相剰的有効量」は、任意の量であって、
それ自体では3−イソチアゾリノンを有効に安定化でき
ないが、単に添加することのみで安定化有効量の式
(3)の安定化化合物が付与されている3−イソチアゾ
リノン製剤の安定性を高めるような量を意味する。
【0014】好ましい金属塩は、硝酸マグネシウム、K
2 HPO4 、KHフタレート、酢酸マグネシウム、Na
NO3 ,KNO3 及び過マンガン酸カリウムより成る群
から選ばれる。
【0015】好ましい安定化化合物はヒドロキノン、キ
ノン及びキンヒドロン並びにその誘導体及び同族体を含
んで成る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は米国特
許第4,920,137号の方法及び組成物における改
良の提供にあり、これはより長期間安定な組成物、より
少ない量の安定剤の必要性及び一般に改善された安定特
性をもたらす。
【0017】
【課題を解決するための手段】3−イソチアゾリノン水
性組成物の保存期間を改善せしめることが、それらを例
えば8重量%又はそれ未満の総イソチアゾリノンの希釈
形態において保存することのみにより提供されることを
驚くべきことに本発明者は見い出し、そしてこれを本発
明の目的とする。これは驚くべきことであり、その理由
は通常の水性組成物、例えば金属硝酸塩によってのみ安
定化されている市販のMIT−組成物は希釈に基づいて
より不安定となるからである。従って、従来の製剤の溶
液を例えば8重量%以下に希釈調製することは更なる安
定剤の添加を必要とする。
【0018】この改善された結果は常用の硝酸塩によっ
てのみ安定化されているMIT溶液にヒドロキノンを加
えることにより得ることができることが更に見い出さ
れ、そしてこれは本発明の他の目的である。
【0019】本発明の他の目的は、相剰効果における一
価陽イオン例えばNaNO3 の利用、且つ非常に低い濃
度での利用にあり、これはラテックスの不安定化を回避
することを意味する。
【0020】反応してヒドロキノンを提供するベンゾキ
ノンを含んで成る組成物を加熱することによりその場に
少なくとも一部分のヒドロキノンを生じさせることが、
このような製剤にヒドロキノンを添加することよりもよ
り効果的であることが更に驚くべきことに見い出され、
これも本発明の他の目的である。熟練された化学者はベ
ンゾキノンを含む製剤の熟成(aging)を及ぼすた
めの適切な温度及び時間を、それらが高すぎて(長すぎ
て)このイソチアゾリノンの分解を実質的に促進せしめ
ることのないよう念頭に入れながら考え出すことができ
るであろう。約40−90℃の温度が本目的のために好
適に利用されうる。
【0021】更に、米国特許第4,920,137号
(col.2、30−45行)に記載の通りの好気性条
件のもとでの熟成も本出願に記載の希釈溶液に有効であ
ることが見出せた。
【0022】本発明の他の観点において、このイソチア
ゾリノン水溶液を、少なくとも安定剤の大部分の量を添
加する前にこれを活性炭素と接触させることによって予
備処理する。この接触は任意の適切な方法、例えばこの
溶液中で活性炭素粉末を攪拌し、その後濾過せしめるこ
とにより行うことができる。この工程は最終組成物の安
定性を実質的に高める。驚くべきことに、活性炭素処理
は従来の金属硝酸塩−安定化イソチアゾリノン製剤の安
定性を高めない。
【0023】本発明の上記のそしてその他の特徴及び利
点は以降の実例及び限定でない実施例を介してより理解
されるであろう。以下の実施例は分解を促進せしめるた
めに高い温度にて行なった安定性試験を示す。参考のた
め、ヨーロッパ特許第0166611号に詳細の、周囲
温度に対する高い試験温度の相関関係を注目して頂きた
い。例えば、1.5%のイソチアゾリノンを含む製剤の
50℃で1週間の保存は、周囲温度で2ケ月の保存に相
当する。本発明者により得られる結果は上記の関係を確
認している。以降の実施例において示す全てのパーセン
テージは重量%に関する。
【0024】以降の実施例は代表的な製剤としてのMI
Tに関する。全てのケースにおいてMIT濃度はHPL
C分析により測定した。MITの合成において、メルカ
プトアミドを不活性液体媒体の存在下において塩素環化
(cyclochlorinated)せしめた。生成
されるMITの大部分は一般に沈殿化する。この生成物
は複数の方法、即ち、沈殿物を濾過しそして母液を循環
せしめることにより、溶媒を蒸発させて全ての生成物を
残留固形物において残すことにより、又は生成物を例え
ば水のようなこの反応媒体において実質的に不溶性な第
2液相中にて抽出せしめることにより回収することがで
きる。本発明の方法はMITの安定化をその原料と独立
して有用であるが、それらの原料に基づく異なるサンプ
ルの間において相違が見い出せる。従って結果を比較す
ることにおいて注意を働かせるべきであり、そして異な
る材料を利用した異なる実施例において得られる結果は
比較できうるものでない。
【0025】
【実施例】例1 活性成分(A.I.)を14.6%迄含むよう作られた
水性MIT製剤を2%のヒドロキノン(HQ)及び0.
1%のNaNO3 により安定化せしめた。この製剤の一
部を水で希釈し、A.I.をそれぞれ6.7%、3.3
%及び1.6%含むものを作った。この4種の製剤を5
0℃での加速安定性試験にかけた。製剤は10%より多
くのMITの分解が起きた場合に不安定化として考え
た。この限界の値を「安定期間」として定義した。得ら
れた結果を表1にまとめている。
【0026】
【0027】例2 オリジナルの製剤における安定剤として1%のHQ及び
0.1%のNaNO3 を利用して例1を繰り返した。そ
の結果を表2にまとめる。
【0028】
【0029】例3 13%のA.I.及び〜11%のMg硝酸塩を含むよう
作られた水性溶液に1%のHQを加えた。この製剤を
6.5%迄及び3%のA.I.のそれぞれ迄希釈し、そ
して50℃での加速安定性試験を行った。得られた結果
を表3にまとめた。
【0030】
【0031】例4 水性溶液に1%のHQを加える代りに2%のHQを加え
ることにより、例3を繰り返した。その結果を表4にま
とめる。
【0032】
【0033】例5 HQを加えずに例3を繰り返した場合、「安定期間」は
MITの濃度レベル14%〜3.5%のそれぞれにて3
5〜25日迄短くなった。
【0034】例6 〜15%のA.I.を含むように水性MIT溶液を作っ
た。100グラムを6グラムの活性炭素(メルク(Me
rck)級)と混合し、そして周囲温度で10分間攪拌
した。濾過後、このMIT溶液を1%のHQにより安定
化せしめた。この製剤を水により7.5%及び3.6%
のA.I.にそれぞれ希釈した。加速安定性試験の結果
を表5にまとめる。
【0035】
【0036】例7 15%のa.i.の製剤を活性炭素により処理せずに例
6を繰り返した。「安定期間」は〜4日迄短くなった。
【0037】例8 市販のMIT製剤(キャソン(Kathon)886、
Rohm & Haas)のサンプルを試験した。1つ
のサンプルは製剤100グラム当り6グラムの活性炭素
(メルク、特級)で、周囲温度にて10分間混合するこ
とにより処理し、その後濾過した。この濾過物と未処理
のキャソン製剤とを90℃で行った加速安定性試験にお
いて比較した。得られた結果は、活性炭素−処理サンプ
ルについての安定性における改善を全っく示さなかっ
た。
【0038】13.1%のA.I.(活性成分)を含む
ように作られた水性MIT製剤を中和し、そして100
gの製剤当り6gの活性炭素(メルク特級)で処理せし
めた。この混合物を周囲温度で10分間磁気攪拌せし
め、そして濾過した。1%のヒドロキノン(HQ)をこ
の濾過物に加え、そしてこの製剤の安定性を50℃での
「加速試験」により測定した。これと平行して、活性炭
素では処理していないが1%のHQにより安定化せしめ
ているこの製剤の一部の安定性を同じ安定性試験にかけ
た。以下の結果(表6)が得られた。
【0039】 表6 サンプル番号 処理 50℃での安定期間 1 なし 4日 2 活性炭素 58日
【0040】例10 〜14%のA.I.並びに0.7%のベンゾキノン(B
Q)及び0.1%のNaNO3 を含むように水性MIT
製剤を作った。この製剤を50℃で40時間加熱し、こ
れによってBQの濃度は半分に減少し、そしてその代り
にHQが形成された。更に0.5%のHQを加え、そし
て得られる製剤の安定性を40℃で試験した。この温度
での安定期間は60日であることが見出せた。この同じ
製剤を1%のHQ+0.1%のNaNO3 で安定化せし
めた場合、その40℃での安定期間は10日であること
が見出せた。
【0041】例11 13.5%のA.I.、2%のHQ及び0.1%のNa
NO3 を含む水性MIT製剤50重量部を周囲温度にて
50重量部のエマルジン(Emulsin)(PVAを
ベースとする水性エマルジョン塗料、Tambour,
Israel)と混合した。均一な組成物が得られた。
【0042】水性MIT製剤をキャソン886に代えて
この操作を繰り返した。不均質な組成物が得られた。
【0043】例12 12.5%のA.I.を含むよう作られた水性MIT製
剤を2つの部分に分けた:第1の部分にはHQ+NaN
3 を加え、他の部分にはHQ+KNO3 を加えた。両
方共50℃の「加速安定性試験」にかけた。得られた結
果を以下の表7にまとめ、「50℃で安定期間」(S.
P.−50)として表わした。
【0044】 表7 安 定 剤 S.P.−50 1%のHQ+1%のNaNO3 60日 1%のHQ+1%のKNO3 60日 1%のHQ+5%のNaNO3 60日 1%のHQ+5%のKNO3 60日
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07D 275/02 C07D 275/02 C08K 5/47 C08K 5/47 // C07B 63/04 C07B 63/04 (56)参考文献 特開 平1−197406(JP,A) 特開 平1−104059(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 43/80 CA(STN)

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1又は複数の種類の3−イソチアゾリノン
    の水性溶液及び次式: [R A−C −Z (式中、R、R及びRはそれぞれ互いに独立して、
    水素、直鎖状もしくは分枝鎖状又は環状のアルキル基、
    アラルキル基またはアリール基であり; Aは酸素又は窒素であり; ZはAR、R、R、アルコキシメチレン、メチレ
    ン又はアルキリデンを表わし; Aが酸素の場合、xは0又は1であり、そしてAが窒素
    の場合、xは1または2であり;およびyは1又は2で
    ある)で表わされる安定化化合物(ただし、2,5−ジ
    −tert−ブチルヒドロキノンを除外する)を含有す
    る殺生物及び静生物組成物であって、該3−イソチアゾ
    リノンの総含有量が8重量%以下である、上記殺生物及
    び静生物組成物。
  2. 【請求項2】上記安定化化合物が、tert−ブチルカ
    テコール、p−メトキシフェノール、p−フェニレンジ
    アミン、N,N´−ジ−sec−ブチル−p−フェニレ
    ンジアミン、N,N´−ジイソプロピル−p−フェニレ
    ンジアミン、tert−ブチル−ヒドロキシアニソー
    ル、ヒドロキノン、キンヒドロン、ベンゾキノン並びに
    それらの混合物及び誘導体からなる群から選ばれる、請
    求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】金属硝酸塩の相乗剤をさらに含有する、請
    求項1又は2のいずれかに記載の組成物。
  4. 【請求項4】上記金属硝酸塩の相乗剤が、一価の金属の
    硝酸塩である、請求項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】ヒドロキノン、ベンゾキノン又はキンヒド
    ロンを含有する、請求項3に記載の組成物。
  6. 【請求項6】ヒドロキノン、ベンゾキノン又はキンヒド
    ロンを、相乗量のNaNO 及び/又はKNO と共
    に含有する、請求項5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】上記1又は複数の種類の3−イソチアゾリ
    ノンが、N−メチル−イソチアゾリン−3−オン及びN
    −メチル−5−クロロ−イソチアゾリン−3−オンを包
    含する、請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
  8. 【請求項8】1又は複数の種類の3−イソチアゾリノン
    を含有する組成物の安定化方法であって、該組成物を高
    濃度の金属硝酸塩によって安定させるにあたり、上記安
    定化する組成物中の該3−イソチアゾリノンの総含有量
    が8重量%以下であり、該組成物に、安定化有効量のヒ
    ドロキノン、ベンゾキノン及びキンヒドロン中の選択さ
    れる化合物又はそれらの混合物を添加することを包含す
    る、上記安定化方法。
  9. 【請求項9】1又は複数の種類の3−イソチアゾリノン
    を含有する組成物の安定化方法であって、上記安定化す
    る組成物中の該3−イソチアゾリノンの総含有量が8重
    量%以下であり、該組成物にベンゾキノン及び任意に、
    金属相乗剤を添加し、この混合物を、加熱し、所望量の
    ベンゾキノンを反応させてヒドロキノンを生成させ、次
    いで任意に、該組成物中に所望の最終濃度が得られるま
    で、追加量のヒドロキノン及び金属硝酸塩の相乗剤を添
    加することを包含する、上記安定化方法。
  10. 【請求項10】1又は複数の種類の3−イソチアゾリノ
    ンを含有する組成物の安定化方法であって、上記安定化
    する組成物中の該3−イソチアゾリノンの総含有量が8
    重量%以下であり、該組成物に安定化化合物の少なくと
    も主要部分を添加する前に、該組成物を活性炭と接触さ
    せることを包含する、上記安定化方法。
  11. 【請求項11】上記組成物を、活性炭と接触させ、次い
    でこの活性炭処理した溶液に、安定化化合物および使用
    される場合に相乗剤を添加することを包含する、請求項
    10に記載の方法。
  12. 【請求項12】上記1又は複数の種類の3−イソチアゾ
    リノンが、N−メチル−イソチアゾリン−3−オン及び
    N−メチル−5−クロロ−イソチアゾリン−3−オンを
    包含する、請求項9〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】殺生物又は静生物に有効量の請求項4に
    記載の組成物を含有する安定なエマルジョン。
  14. 【請求項14】上記エマルジョンが、ラテックスを基剤
    とする製品を包含する、請求項13に記載の組成物。
  15. 【請求項15】上記エマルジョンが、塗料である、請求
    項14に記載の組成物。
  16. 【請求項16】請求項1に記載の安定な水性組成物の製
    造方法であって、濃厚溶液に水を添加することによっ
    て、3−イソチアゾリノンの総含有量を、約8重量%以
    下に稀釈することを包含する、上記製造方法。
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