JP3220117B2 - 体積流調整装置を有するヴィスカスカップリング - Google Patents

体積流調整装置を有するヴィスカスカップリング

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項1の上位概
念部分に記載のヴィスカスカップリングに関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ特許出願公開第19645478
号明細書(DE 196 45 478 A1)によって、カップリングケ
ーシングとその中に配置されていて駆動され得る回転子
(当該回転子は、粘性液体を充填される作業室における
剪断面(ずり面、Scherflaechen)を介してトルクを伝達
するために設けられている)とを有するヴィスカスカッ
プリングが知られている。この作業室は、間仕切り壁に
よって粘性液体のための貯蔵室から仕切られている。そ
の際、粘性液体は、作業室からポンプ開口部を経て貯蔵
室へ、あるいは貯蔵室から導管を経て作業室へ戻るよう
に導かれ得る。当該導管は制御開口部と協働する。当該
制御開口部は、電磁石によって切り替えられ得る弁のレ
バーによってその開口の大きさに関して変化させられ得
る。当該レバーが当該制御開口部に接触するやいなや、
貯蔵室と作業室との間の粘性液体の体積流が涸れる。そ
の結果、作業室がポンプ開口部の作用に基づいてからに
され、それによってトルク伝達能力が低下する。別の極
端の場合には、前記レバーが前記制御開口部から完全に
浮揚しており(離されており)、その結果、作業室が貯
蔵室からの粘性液体によって迅速に満たされ得る。そし
てトルク伝達能力が最大をめざして進む。このレバーの
位置(姿勢)は、前にすでに言及された電磁石によって
調整され得る。その結果、これが、前記レバーを有する
弁と共同して、貯蔵室と作業室との間の粘性液体のため
の体積流調整装置として効力がある。
【0003】このような弁は、比較的費用がかかる。そ
して、質量をしょいこんでいる(質量のある)レバーで
あるために惰性がある。その結果、調整過程が比較的ゆ
っくりと進行する。同時に、電磁石が、弁のレバーに対
してのそれの普通大きい間隔のゆえに、非常に強くなけ
ればならない。このことは、他方また、それのサイズを
定めること(ディメンジョニング)への不都合な影響を
結果として伴う。
【0004】ヨーロッパ特許第0317186号明細書
(EP 0 317 186 B1)によって、粘性液体のための貯蔵室
を設けないのと同様にこのような弁を設けないヴィスカ
スカップリングが知られている。その代わりに、粘性液
体が、図3に示される構成の場合にマグネトレオロジー
的(磁気レオロジー的、magnetorheologisch)である。そ
の際、その粘性は、ヴィスカスカップリングの例えば内
燃機関のような駆動装置の方へ向けられた側に設けられ
た電磁石を用いて変化させられ得る。それによって、ヴ
ィスカスカップリングのトルク伝達能力へ影響が及ぼさ
れ得る。
【0005】周知のごとく、このようなマグネトレオロ
ジー的な粘性液体は、キャリア媒体に例えば鉄粒子のよ
うな磁化され得る小片(粒子)が入れられることによっ
て形成される。電磁石に電流を与えると、この磁化され
得る小片が磁界の作用のもとでつながり合う。それによ
って、高い粘性(粘度)が当該粘性液体にて獲得され得
る。しかし、逆に、ヴィスカスカップリングにおいてト
ルク伝達が望まれないときには、磁化され得る粒子の作
用を解消するために、磁界がスイッチオフされねばなら
ない。ただしこの措置によってなお作業室をからにする
ことが行われていないので、トルク伝達能力は確かに低
下させられてはいるが、しかしなくなってはいない。回
転子の回転の際のカップリングケーシングの望ましくな
い付随しての回転(連行)が、このことの結果である。
非常にさらさらしたキャリア液体が使用されることによ
ってこの問題への対策が講じられ得る。もっとも、それ
によって、他方また、ヴィスカスカップリングの最大の
トルク伝達能力が著しく低下させられる。
【0006】別の問題として、電磁石が、作業室の一部
にて軸方向に回転子の向こう側(回転子をはさんで電磁
石と反対の側)にある粘性液体にも影響を及ぼさねばな
らないことが判明している。電磁石は、カップリングケ
ーシングに相応にぴったり近寄せられねばならない。そ
の結果、カップリングケーシングの対応する側に冷却ブ
レードを構成することについての可能性がない(すなわ
ち冷却ブレードを形成できない)。それによって、大き
なすべりを伴っての運転の際には、ヴィスカスカップリ
ングが恒常的に過熱の危険を免れない。さらに、非常に
性能のよい、それゆえ相応に費用がかさみ且つ重い電磁
石が起用されねばならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、可能な限り
わずかな構造的な及び製造に係る経費で一方ではトルク
伝達可能性をほとんど慣性なしに調整することを実現可
能であり且つ他方では高い最大のトルク伝達能力がある
ヴィスカスカップリングを構成することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
り、請求項1の特徴部分に記載の構成によって解決され
る。磁化され得る小片(粒子)を粘性液体に添加するこ
とによって、この粘性液体についてのマグネトレオロジ
ー(磁気レオロジー)的な挙動が獲得される。ただし、
この液体の粘性を変化させることは、トルク伝達能力を
変化させるために直接には利用されず、ヴィスカスカッ
プリングの貯蔵室から作業室へ通じている導管における
流速の調整のために利用される。電磁石の相応の制御
(トリガー、相応に電流をながされること、Ansteuerun
g)による前記導管の延在領域における磁界の強さに応
じて、粘性液体が減速され得る、極端な場合にはそれど
ころかとどめられ得る。その結果、実際的に前記導管内
に「磁化された液体栓(magnetisierter Fluessigkeitss
topfen)」が生じる。それは、最良の場合には、さら
に、貯蔵室から作業室への漏損流をほっておくことので
きる程度にわずかにしか許さない(すなわち貯蔵室から
作業室へ漏れる流れが無視できるほどでしかない)。逆
に、電磁石のスイッチオフ、従って粘性液体内の磁化さ
れ得る小片の作用の解消は、粘性液体がそれの本来の粘
性で前記導管を妨害されずに貫流し、それによって、貯
蔵室から出る粘性液体を作業室に十分に供給することが
行われることを結果として伴う。もちろん、電磁石の相
応の制御(電磁石に相応の電流が流される)の際には、
これらの両方の述べられた極端の間で粘性液体の流速に
関しての任意の中間値及びそれによってその体積流(体
積流量)がセットされ得る。したがって、粘性液体中の
磁化され得る小片は、それらがはじめにふれたドイツ特
許出願公開第19645478号明細書における利点に
相当するように効力がある。磁化され得る小片の質量が
乏しいことと、電磁石の可能な高い切替頻度(従って当
該電磁石は体積流調整装置として用いられる)とに基づ
いて、このような調整過程がほとんど慣性なしに実施さ
れ得る。当該ヴィスカスカップリングのトルク伝達挙動
は相応に迅速に変化させられ得る。
【0009】前記導管は、有利には二つの部分から構成
されている。詳しくいえば、つまり、作業室に付設され
たポンプ開口部から貯蔵室へ通じている第一の導管部
と、貯蔵室から作業室へもどるように通じている第二の
導管部とを有して構成されている。これらの両方の導管
部を互いに対して軸方向にずらして配置することによっ
て、一方の導管部、好ましくは前記第二の導管部を空間
的に前記体積流調整装置の電磁石にすぐ接するように近
づけ、他方で、もう一方の導管部、有利には前記第一の
導管部が当該電磁石からずっと遠ざけられ(離され)、
その結果、軸方向にこの導管部とこれに対応する導管部
との間にカップリングハウジングにおける冷却ブレード
のための空間がなお残っていることの可能性がもたらさ
れる。本質的に意義のあることは、前記第一の導管部が
磁界の範囲外に延在しなければならないことを顧慮して
も、電磁石に対しての前記第一の導管部のより大きな間
隔である。これについての理由は、電磁石が第二の導管
部の延在領域における磁界の発生のためにスイッチオン
されているときに、作業室をからにすることを保証する
ために、作業室から貯蔵室への粘性液体のポンプ作用に
よる排出が無条件に引き続き保たれたままでなければな
らないことにある。両方の導管部が貯蔵室に開口してお
り、それを作業室と連通させる導管部が有利には作業室
を迅速に満たす可能性にとって有利な結果となるように
その周囲領域(外周領域)に開口しているので、両方の
導管部はカップリングケーシングの匹敵する半径方向の
領域において、しかし周方向にて互いにずらされて延び
ている。それによって、同様に、第二の導管部における
非常に軽い且つパワーの乏しい電磁石による導管のため
に高い効力のある磁界の発生が、及び作業室における比
較的大きなすべりの場合にも十分な冷却可能性が、並び
に第一の導管部にて電磁石の磁界から免れさせておくこ
とが保証されている。
【0010】前記導管の前述の導管部のとりわけ簡単な
構成は、これらの導管部がそれぞれ半径方向孔によって
形成されているときにある。このヴィスカスカップリン
グの場合のトルク伝達能力の調整は作業室の充填度だけ
によっておこなわれるので、高いトルク伝達能力を保障
するために、粘性液体として好ましくは少なくとも中間
の粘性の鉱油あるいはシリコンオイルが使用される。作
業室内での当該粘性液体のマグネトレオロジー的な挙動
は必要ない。その結果、相対的に弱い電磁石の使用が可
能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を図面をもとにし
て詳細に説明する。図1は、ヴィスカスカップリングの
断面図を示し、図2は、構造説明のために粘性液体部分
を抜き出して描いた拡大図を示す。
【0012】図1に示されたヴィスカスカップリング
(粘性継手、Viskokupplung)は、回転軸心1のまわり
で回転可能なカップリングケーシング3を有する。当該
カップリングケーシングは、ケーシングハブ5と軸受2
7とによって駆動軸25に対して中心合わせされてい
る。当該駆動軸は、同様に回転軸心1のまわりで回転可
能である。ケーシングハブ5には、半径方向外側に向か
って後壁(Rueckwand)7が接続している。当該後壁は、
周囲領域において軸方向突起部9に移行する。これは、
その自由端にてケーシング蓋体11を受容する。当該ケ
ーシング蓋体には、冷却ブレード13が形成されてい
る。同様に軸方向突起部9に、軸方向に後壁7とケーシ
ング蓋体11との間に、半径方向ウエブ(半径方向細条
部、Radialsteg)15が一体成形されている。当該半径
方向ウエブは、半径方向内側に向かって延びており且つ
そこで半径方向にそれとケーシングハブ5との間にシー
リングリング(パッキングリング)17を受容する。当該
シーリングリングは、粘性液体(Viskosefluessigkeit)
19によって少なくとも部分的に満たされた貯蔵室21
の軸方向の画成部(制限部)として用いられる。当該貯
蔵室は、他方で、ケーシングハブ5によって画成されて
いる。
【0013】軸方向に半径方向ウエブ15とケーシング
蓋体11との間には、駆動軸25から出発して、回転子
(ローター、カップラー、Laeufer)23が半径方向外
側に向かって延びる。その際、軸方向に一方でケーシン
グ蓋体11と回転子23との間に及び他方で当該回転子
と半径方向ウエブ15との間にそれぞれ剪断間隙(Sche
rspalt)29が残る。これらの剪断間隙29は、共同し
て作業室31を形成する。当該作業室と貯蔵室21との
間で半径方向ウエブ15がシーリングリング17と共同
して間仕切り壁32として効力がある。作業室31に立
ち戻って、その周囲領域には、回転子23の半径方向外
側に、カップリングケーシング3の軸方向突起部9の内
側部に堰体(ゲート、Staukoerper)33が固定されて
いる。当該堰体は、軸方向にその横に延在して半径方向
ウエブ15に形成されているポンプ開口部35と協働す
る。これは、第一の半径方向孔(放射方向孔)37に通
じている。当該第一の半径方向孔は、半径方向内側に向
かって貯蔵室21に開口している。当該貯蔵室から、第
二の半径方向孔39が半径方向外側に向かって通じてお
り、有利には作業室31の周囲領域(外周領域)に形成
されている流出開口部41を経て作業室31に開口して
いる。その際、第一の半径方向孔37が導管43の第一
の導管部45として、第二の半径方向孔39が導管43
の第二の導管部47として効力がある。半径方向孔37
及び39は、それぞれ、それらの周囲領域において球5
1によってもれをふさぐように閉鎖されている(すなわ
ち密封されている)。
【0014】両方の半径方向孔37及び39は、互いに
対して軸方向ずれ49を有して配置されている。つま
り、カップリングケーシング3の周囲に関して観察し
て、互いに対してずらされている。それによって、第一
の半径方向孔37をカップリングケーシング3の背面
(後ろ側)に配置された電磁石55から軸方向にずっと
遠ざけることの可能性が生じる。当該電磁石は、例えば
電磁コイルによって形成されているとよく、且つ制御装
置57とつながれている。当該制御装置によって、電磁
石55に制御電流が前もって与えられ得る。第一の半径
方向孔37と電磁石55との間の上述の大きな間隔によ
って、カップリングケーシング3の後壁7における冷却
ブレード53の形成によって利用される軸方向の構造空
間が残る。それによって、回転子23に対してのカップ
リングケーシング3のすべりが大きい場合でもヴィスカ
スカップリングの背面にて十分な冷却必要量が調達され
る。それに加えて、それによって、第一の半径方向孔3
7が、電磁石55によって発生させられ得る磁界の作用
領域(有効範囲)から外に保たれる。その結果、電磁石
55がスイッチをいれられた状態で、ポンプ開口部35
を介して貯蔵室21へ作業室31を空疎化(からに)す
ることが妨害されずに行われ得る。
【0015】それに対して、第二の半径方向孔39は、
電磁石55に非常にぴったり近づけられている。その結
果、これと半径方向孔39との間にはなおカップリング
ケーシング3の後壁7と最小限の空隙59としか残って
いない。電磁石55が電流で付勢される(電流を流され
る)と、これは磁界を発生させる。当該磁界の半径方向
の広がり領域は、例示的に符号65を付されて示されて
おり、且つ当該磁界は軸心方向において第二の半径方向
孔39の軸方向の幅全体に及んでいる。電磁石55は、
以下にさらに詳細に説明されるようにして、貯蔵室21
から第二の半径方向孔39及び流出開口部41を経て作
業室31へ案内される粘性液体のための体積流調整装置
(体積流量調整装置、Volumenstromeinstellung)61と
して効力がある。
【0016】体積流調整装置61の電磁石55が、例え
ば動力車の内燃機関のような駆動装置63に固定されて
いるとよいことを補足して述べておきたい。図2には、
粘性液体の構成への指示が与えられる。これは、回転子
23とカップリングケーシング3との間のトルク伝達の
ために適した鉱油あるいはシリコンオイル(シリコン流
体、Silikonoel)の形でのキャリア媒体(キャリア媒
質)67を有する。当該キャリア媒体は、磁化され得る
粒子(小片)によって添加(強化、濃縮、anreichern)
されており、且つそれによって磁界の広がり範囲におい
てマグネトレオロジー的(磁気レオロジー的、magnetorh
eologisch)な挙動を示す。この挙動は、電磁石55によ
って発生させられる磁界の領域65において利用され
る、つまり以下のように利用される:
【0017】回転子23とヴィスカスカップリングのカ
ップリングケーシング3との間の相対運動があるとただ
ちに、堰体33に過圧が発生させられる。それによっ
て、粘性液体が作業室31からポンプ開口部35を経て
ポンプ作用で排出され、第一の半径方向孔37を経て貯
蔵室21へ流れる。そこから、作業室31に流出開口部
41を経て再び供給されるために、粘性液体が遠心力に
依存して、第二の半径方向孔39を経て半径方向外側に
流そうとされる。貯蔵室21から作業室31への粘性液
体のこの供給は、電磁石55がスイッチオフされている
かぎり妨害されずに行われる。作業室31は、迅速にい
っぱいになる。それに対して電磁石55が制御装置57
によって電流を与えられるやいなや、従って領域65に
磁界が発生させられるやいなや、粘性液体中の磁化され
得る粒子69が互いにつなぎ合わされ、当該粘性液体の
粘性が強くなり且つ領域65を著しく低下させられた流
速で貫流する。それによって、貯蔵室21と作業室31
との間の粘性液体の体積流(体積流量、Volumenstrom)
が低下させられる。電流による電磁石55の相応に強い
付勢の場合(すなわち、電磁石が相応に強い電流を与え
られる場合)、それが完全に「磁化され得る液体栓(mag
netisierbarer Fluessigkeitsstopfen)」を発生させ得
る。このことは、具体的には、領域65にある粘性液体
が固定的に第二の半径方向孔39内に保持されており且
つ粘性液体の最大限かまわずほって置かれ得るほどわず
かな漏損流しか貯蔵室21から作業室31へ半径方向外
側に向かって通過させない(すなわち、貯蔵室から作業
室へもれる流れが無視できるほどわずかでしかない)こ
とを意味する。このことからの結果は、作業室31がポ
ンプ開口部35を経てからにされ、しかし同時に流出開
口部41を経て貯蔵室21からの新鮮な粘性液体はもは
や後続して流れ得ないということである。作業室31を
からにすることによって、ヴィスカスカップリングのト
ルク伝達能力が下がる。
【0018】引き続いてトルク伝達能力を再び上げるた
めには、電磁石55への電流供給を、従って磁界を弱め
ること、あるいは完全に解消することで十分である。こ
の点で、電磁石55は体積流調整装置61の一部であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヴィスカスカップリングの断面図である。
【図2】構造説明のために粘性液体部分を抜き出して描
いた拡大図である。
【符号の説明】
1 回転軸心 3 カップリングケーシング 5 ケーシングハブ 7 後壁 9 軸方向突起部 11 ケーシング蓋体 13 冷却ブレード(カップリングブレード) 15 半径方向ウエブ 17 シーリングリング 19 粘性液体 21 貯蔵室 23 回転子 25 駆動軸 27 軸受 29 剪断間隙 31 作業室 32 間仕切り壁 33 堰体 35 ポンプ開口部 37 第一の半径方向孔 39 第二の半径方向孔 41 流出開口部 43 導管 45 第一の導管部 47 第二の導管部 49 軸方向ずれ 51 球 53 冷却ブレード 55 電磁石 57 制御装置 59 空隙 61 体積流調整装置 63 駆動装置 65 磁界領域 67 キャリア媒体 69 磁化され得る粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−259891(JP,A) 特開 平10−81210(JP,A) 特開 平9−250567(JP,A) 特開 平3−14920(JP,A) 特開 平3−84226(JP,A) 特開 平4−86320(JP,A) 実開 昭59−70940(JP,U) 実開 昭63−98434(JP,U) 実開 平2−91228(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 35/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カップリングケーシングと、粘性液体を
    充填される作業室における剪断面を介してのトルクの伝
    達のために設けられている少なくとも一つの駆動され得
    る回転子とを有するヴィスカスカップリングにして、前
    記作業室が間仕切り壁によって粘性液体のための貯蔵室
    から仕切られており、粘性液体が前記作業室からポンプ
    開口部を経て前記貯蔵室へ、あるいは前記貯蔵室から、
    調節装置としての電磁石をもっている体積流調整装置が
    付設されている導管を経て、前記作業室へ戻るように運
    ばれ得るヴィスカスカップリングにおいて、 前記導管(43)が、少なくともそれの延在長の一部に
    沿って、前記体積流調整装置(61)の前記電磁石(5
    5)によって磁界が発生させられ得る領域(65)を通
    って案内されており、且つ、前記粘性液体(19)がマ
    グネトレオロジー的な挙動の実現のために磁化され得る
    小片(69)を添加されており、当該小片によって前記
    導管(43)内における前記粘性液体(19)の流速が
    磁界を通り抜けて流れる際に磁界の強さに依存して変化
    し得る、且つそれによって貯蔵室(21)と作業室(3
    1)との間の体積流が調整され得ること 記導管(43)が、前記貯蔵室(21)へ導く第一の
    導管部(45)と前記貯蔵室(21)を前記作業室(3
    1)と連通させる第二の導管部(47)とを有して構成
    されており、当該第二の導管部(47)が、前記第一の
    導管部(45)に比べて、カップリングケーシング
    (3)内における前記体積流調整装置(61)の方への
    軸方向ずれ(49)を有して構成されていること、及び
    軸方向にて前記第一の導管部(45)と前記体積流調整
    装置(61)の前記電磁石(55)との間に、カップリ
    ングケーシング(3)に形成された冷却ブレード(5
    3)が位置することを特徴とするヴィスカスカップリン
    グ。
  2. 【請求項2】 前記導管(43)の前記導管部(45、
    47)が半径方向孔(37、39)によって形成されて
    いることを特徴とする、請求項に記載のヴィスカスカ
    ップリング。
  3. 【請求項3】 前記導管(43)に前記作業室(31)
    の延在領域にて少なくとも一つの流出開口部(41)が
    付設されており、当該流出開口部が前記作業室(31)
    にその半径方向の外側領域に開口していることを特徴と
    する、請求項1またはに記載のヴィスカスカップリン
    グ。
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