JP3220059U - 滑り止め基材 - Google Patents

Abstract

【課題】より良い滑り止め効果を提供する他、さらに、より良き緩衝効果及び触感を提供することができる滑り止め基材を提供する。【解決手段】滑り止め基材１は、ベース材２と、マトリックス方式により隔ててベース材上に設けられた複数の滑り止めユニット体３と、を備える。各滑り止めユニット体は、中心軸Ａを有し、頂表面、底表面、両側表面及び前、後表面が含まれる。頂表面は、中心軸を中心とする実質的な正方形の形状を有する平面である。底表面は、頂表面に対称し、同じく中心軸を中心とする。両側表面は、それぞれ頂表面の両相対側辺から底表面の両相対側辺へ傾斜して外方向に延伸され、中心軸に対して互いに対称している。前、後表面は、それぞれ頂表面と底表面及び両側表面の間に延伸される。【選択図】図１

Description

本考案は、滑り止め基材に関し、特により良い緩衝効果、および触感を提供するための、運動類器具（例えば、自転車のハンドル、様々のグリップなど）、または滑り止め機能に必要とする他の生活用品（例えば、マウスパッド、コースターなど）に応用される滑り止め基材に関するものである。

多くの異なった場合、両物体の間は、互いに接触して互いに変位（スライド移動）することにより、使用上の妨げを回避するため、物体が接触しようとする面上に、より大きい摩擦力を提供するための滑り止め構造を設置することはよく見られる。このような滑り止め構造は、例えば、凹凸表面、細かい構造を有する表面などがよく見られる。

一つの例として、滑り止め構造を運動類器具上に応用される場合、これらの運動類器具の使用は、通常、外力により衝撃を受けることになり、もし滑り止め構造は、緩衝効果を同時に提供できれば、使用者の使用満足度が大幅に向上される。また、このような運動類器具を使用する時、使用者は、この滑り止め構造に直接に触れているので、滑り止め効果を提供する上、触れ心地のよい触感も必要と考える。

本考案は、前記に鑑みてなされたものであり、出願人は、その改善に苦慮して新しい滑り止め基材を提出する。より良い滑り止め効果を提供する他、さらに、より良き緩衝効果及び触感を提供することができる。

具体に、本考案の滑り止め基材は、ベース材およびマトリックス方式により隔ててベース材上に設置された複数の滑り止めユニット体が含まれる。それぞれの滑り止めユニット体は、中心軸を有し、頂表面、底表面、両側表面及び前、後表面が含まれる。頂表面は、中心軸を中心として実質な正方形の形状の平面を有する。底表面は、頂面に対しても中心軸を中心としている。両側表面は、それぞれ頂表面の両相対側から底表面の両相対側に向かって傾斜するように外方向に延伸され、中心軸に対して互いに対称している。前、後表面は、それぞれ頂表面と底表面および両側表面の間に延伸される。

好ましくは、本考案の滑り止め基材において、複数の滑り止めユニット体は、熱塑性ゴムから構成される。より好ましくは、これらの滑り止めユニット体は、３８ショアＡ（ＳｈｏｒｅＡ）硬度を有する。

好ましくは、本考案の滑り止め基材において、ベース材は、ポリエステル材から構成される。

好ましくは、本考案の滑り止め基材において、各滑り止めユニット体の高さは０．５ｍｍであり、また、各滑り止めユニット体の頂表面の正方形状の辺の長さは０．２５ｍｍである。

好ましくは、本考案の滑り止め基材において、滑り止め基材の複数の滑り止めユニット体は、他の滑り止め基材の複数の滑り止めユニット体と互いに噛み合うように配置される。

本考案は、新しい滑り止め基材を提供する目的とし、より良い滑り止め効果を提供する他、独特な滑り止めユニット体の設計により、より良き緩衝効果及び触感を提供することが可能である。

本考案の更なる説明及び利点に関しては、添付の図面を参照しながら、以下の実施方式により説明して、より明確になることである。

図１は、本考案の滑り止め基材の一部の上面見取図である。 図２は、本考案の滑り止め基材の側面見取図である。 図３は、本考案の滑り止め基材の側面見取図である。 図４は、本考案の滑り止め基材をマウスパッドに応用する見取図である。 図５は、本考案の滑り止め基材の複数の滑り止めユニット体が互いに噛み合っている側面見取図である。 図６は、本考案の滑り止め基材を自転車のハンドル及び手袋に応用する見取図である。

図１乃至図３は、本考案の滑り止め基材１を示す。

図１に示すように、本考案の滑り止め基材１は、ベース材２及びマトリックス方式により隔ててベース材２に設置された複数の滑り止めユニット体３が含まれる。

ベース材２は、好ましくは、ポリエステル材により構成され、滑り止めユニット体３は、好ましくは熱塑性樹脂（ＴＰＲ）により構成されており、また３８ショアＡ（ＳｈｏｒｅＡ）硬度を有する。しかし、本考案は、これに制限されるものではない。例えば、滑り止めユニット体は、同じＴＰＲにより構成されるが、異なる硬度を有している。または、滑り止めユニット体も熱塑性ポリウレタン（ＴＰＵ）により構成され、その滑り止め効果は、水に浸かっても弱くならない。

次に、図２及び図３を参照するように、それぞれの滑り止めユニット体３は、頂表面３１、底表面３２、両側表面３３、前表面３４及び後表面３５が含まれる。頂表面３１及び底表面３２は、いずれも滑り止めユニット体３の中心軸Ａを中心として互いに対向して同心円状に設置される。頂表面３１は、実質的な正方形の形状を有する（図１に示す）。両側表面３３は、中心軸Ａに対して互いに対称しており、それぞれ頂表面３１の両相対側辺から傾斜して底表面３２の両相対側辺に向かって外方向に延伸する。前表面３４及び後表面３５は、それぞれ頂表面３１と底表面３２、及び両側表面３３の間に延伸する。好ましくは、各滑り止めユニット体３の高さｈは０．５ｍｍで、かつ、各滑り止めユニット体３の頂表面３１の正方形状の辺の長さｄは、０．２５ｍｍである。

図４に示すように、本考案の滑り止め基材１は、マウスパッド８とテーブル面との接触面（即ち、マウスパッドの背面）に応用することによって、より良い滑り止め効果を提供し、マウスの使用にテーブル面との相対摺動が避けられる。

本考案の滑り止め基材１は、前記のように、他の物体（例えば、テーブル面）との滑り止め効果を達成するために単独に応用される他、滑り止めユニット体と、その他の滑り止め基材の滑り止めユニット体との互い噛み合いにより滑り止め効果を達成することもできる。言い換えれば、図５に示すように、本考案の滑り止め基材１の複数の滑り止めユニット体３は、他の滑り止め基材１’の複数の滑り止めユニット体３’と互いに噛み合う可能に配置されることにより滑り止め効果を達成することができる。

二つの滑り止め基材１、１’の滑り止めユニット体３．３’の間の噛み合を利用して滑り止め効果を達成する当該技術手段は、具体的に、図６に示す自転車のハンドル９０及び自転車ライダーに装着される手袋９１上に応用することができる。この場合、自転車ライダーが手袋９１を装着して自転車のハンドル９０に触れる時に、自転車のハンドル９０及び手袋９１上に設置された二つの滑り止め基材１、１’の滑り止めユニット体３、３’により互いに噛み合わせて（図５を参照）、自転車のハンドル上から自転車ライダーの手の滑り落ちることが避けられる。

理解すべきことは、以上の説明のように、二つの滑り止め基材が自転車のハンドル及び手袋をそれぞれ合わせて使用する場合を説明したが、滑り止め基材が設置された自転車のハンドルと手袋とを分離して単独使用することもできる。即ち、使用者は、手袋を装着していない場合滑り止め基材を有する自転車ハンドルを使用し、また使用者は、滑り止め基材が設置された手袋を装着して他の物品を掴むことも可能である。

前記の例示のように、使用者は、滑り止め基材を有する表面に直接に触れる（又は掴む）可能性が十分考えられる。この状況において、滑り止めユニット体の正方形の形状の頂表面により、それは平坦で、かつより大きい表面積を有しているので、使用者は使用上により良い触感を提供することができる。さらに、滑り止めユニット体の頂表面は、正方形状に成しているので、滑り止め基材がクラブのグリップなどのような運動類器材の湾曲面上に応用される場合、全ての滑り止めユニット体が力を受けて同じ方向に傾けることが避けられ、滑り止めユニット体の受力面は、平面のような状態にならずに済み、その滑り止め効果を維持することができる。逆に、滑り止めユニット体の頂表面は、長方形状の場合、同じ湾曲面上に応用された場合、複数の滑り止めユニット体は、力を受けた場合、同時に同一方向に傾けしやすくなり、滑り止め基材の受力面は、平面のような状態になり、その滑り止め効果が低下されることになる。

他に、本考案の滑り止め基材の滑り止めユニット体は、弾性を有するＴＰＲ（又はＴＰＵ）材から構成されるものであるので、たとえ、滑り止め基材が運動類器具に応用され外力を受けしやすくなる場合でも、その緩衝または振動を低下させる効果も十分に得られる。

一方、本考案の滑り止め基材において、複数の滑り止めユニット体は、間隔をもってベース材に設置されているので、この滑り止めユニット材の間の隙間により排水効果を提供することができる。滑り止め基材が設置された物品は、水があっても、水が滑り止めユニット体の間の隙間から排出され、滑り止め基材としての滑り止め効果の低下が避けられる。

以上のように、本考案の滑り止め基材は、マウスパッドと、自転車のハンドル及び手袋に応用することが例示されるが、本考案は、これに限定されるものではない。例えば、本考案の滑り止め基材は、その他の運動類器具（例えば、ゴルフクラブのグリップ等）、または生活用品（例えば、コースタ等）にも応用され得る。

前記の実施例において、図面を参照して本考案の様態を説明したが、前記の実施例は、あくまで本考案のより好ましい実施例にすぎず、これにより、本考案の前記の記載及び図面に記載の特徴及び構造を限定する意図ではない。また、本考案の記載の範疇に離脱しない限り、この技術分野における通常知識を有する者が、その他の各省略、置換え、変化または書き直しなどのいずれも本考案の範疇に含まれる。

１、１’：滑り止め基材
２、２’：ベース材
３，３’：滑り止めユニット体
３１：頂表面
３２：底表面
３３：側表面
３４：前表面
３５：後表面
８：マウスパッド
９０：手袋
Ａ：中心軸
ｄ：辺の長さ
ｈ：高さ

Claims (7)

1. ベース材と、
   マトリックス方式により隔てて前記ベース材上に設けられる複数の滑り止めユニット体と、を備える滑り止め基材であって、
   前記の各滑り止めユニット体は、中心軸を有すると共に、
   実質的な正方形の形状の平面で、かつ、当該実質的な正方形の形状は、前記中心軸を中心とする頂表面と、
   前記頂表面に対称し、前記中心軸を中心とする底表面と、
   それぞれ前記頂表面の両相対側辺から前記底表面の両相対側辺に向かって傾斜するように外方向に延伸し、前記両側面は、前記中心軸に対して互いに対称している両側表面と、
   それぞれ前記頂表面と前記底表面、及び前記両側表面の間に延伸する前、後表面を含むことを特徴とする滑り止め基材。
2. 前記複数の滑り止めユニット体は、熱塑性ゴムから構成されることを特徴とする請求項１に記載の滑り止め基材。
3. 前記複数の滑り止めユニット体は、３８ショアＡ（ＳｈｏｒｅＡ）硬度を有することを特徴とする請求項２に記載の滑り止め基材。
4. 前記ベース材は、ポリエステル材から構成されることを特徴とする請求項１に記載の滑り止め基材。
5. 各滑り止めユニット体の高さは、０．５ｍｍであることを特徴とする請求項１に記載の滑り止め基材。
6. 各滑り止めユニット体の頂表面の正方形状の辺の長さは、０．２５ｍｍであることを特徴とする請求項１に記載の滑り止め基材。
7. 前記滑り止め基材の前記の複数の滑り止めユニットは、他の滑り止め基材の複数の滑り止めユニット体とを噛み合わせるように配置されることを特徴とする請求項１乃至６の何れか一項に記載の滑り止め基材。