JP3219804B2 - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JP3219804B2
JP3219804B2 JP28877191A JP28877191A JP3219804B2 JP 3219804 B2 JP3219804 B2 JP 3219804B2 JP 28877191 A JP28877191 A JP 28877191A JP 28877191 A JP28877191 A JP 28877191A JP 3219804 B2 JP3219804 B2 JP 3219804B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M9/00Arrangements for interconnection not involving centralised switching
    • H04M9/02Arrangements for interconnection not involving centralised switching involving a common line for all parties
    • H04M9/022Multiplex systems
    • H04M9/025Time division multiplex systems, e.g. loop systems

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中央処理装置とN個の
多数の通信ステーション(N≧2)とを具えている通信
システムであって、前記中央処理装置と前記通信ステー
ションとを結合し、前記中央処理装置を、該中央処理装
置から前記通信ステーションへの情報送信を行うための
ダウンリンク信号を発生させるように構成し、且つ前記
中央処理装置を、前記通信ステーションから前記中央処
理装置への情報送信を行うためのアップリンク信号を受
信するように構成している通信システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】冒頭にて述べた種類の通信システムは、
独国特許第3412418号明細書より既知であり、会議の事
実記録に用いられた。この議会では、発言者のスピーチ
を通訳を介し、1以上の言語に同時に翻訳し、発言者の
言語を理解できない参加者が、スピーチ内容を理解でき
るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
通信システムは多くの接続ケーブルを必要とし、設備が
とても高価になっていた。数が制限されているケーブル
を介して、時分割、あるいは周波数分割多重モードで、
種々のチャネルの信号を送信することによって通信シス
テムを実現できることが既に知られている。
【0004】本発明の目的は、ダウンリンク信号の信号
成分及びアップリンク信号の信号成分が、最大で2個の
接続ライン、即ち中央処理装置と通信ステーションとの
間のダウンリンク及びアップリンクを介しての時分割多
重モードで送信される通信システムを提供せんとするに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】ダウンリンク信号及びア
ップリンク信号を種々の周波数帯域に変調し、周波数変
調モードで両信号を単一のリンクを介して送信すること
ができる。本発明による通信システムは、中央処理装置
とN個の多数の通信ステーション(N≧2)とを具えて
いる通信システムであって、前記中央処理装置と前記通
信ステーションとを結合し、前記中央処理装置を、該中
央処理装置から前記通信ステーションへの情報送信を行
うためのダウンリンク信号を発生させるように構成し、
且つ前記中央処理装置を、前記通信ステーションから前
記中央処理装置への情報送信を行うためのアップリンク
信号を受信するように構成している通信システムにおい
て、前記ダウンリンク信号が連続フレームを具え;各フ
レームがM個の信号ブロックを収納するためのスペース
を有し;フレーム内の第1信号ブロックが同期ワードを
具え;前記信号ブロックのすべてが、信号ブロック毎に
p個の音声ワードから成る音声情報を収納するためのス
ペースを有し;M−1個の信号ブロックが同期ワードを
具えず、更に制御情報を収納するスペースを有し;制御
情報は、通信ステーションに属し、フレームの信号ブロ
ック内のp個の音声ワードの中の、どの音声ワードが前
記通信ステーションに送られたかを示すダウンリンク割
当情報を具えている信号ブロックに収納され;前記アッ
プリンク信号は、各フレームの持続時間が前記ダウンリ
ンク信号のフレームの持続時間とほぼ等しい連続フレー
ムを有し;各フレームが第1信号ブロックを収納するス
ペースを有し;各第1信号ブロックが、2個以上の多数
の音声ワードを収納するスペースを有し;各第2信号ブ
ロックが制御情報を収納するためのスペースを有し;且
つダウンリンク信号の信号ブロックの制御情報が更に、
前記アップリンク信号のフレーム内の、どの第1信号ブ
ロックが前記通信ステーションから到来するかを示して
いるアップリンク割当情報を具え;且つ他の通信ステー
ションから到来するアップリンク信号内の信号ブロック
を、無情報ギャップによって分離することを特徴とす
る。
【0006】このことによって、互いに異なるダウンリ
ンク信号及びアップリンク信号のフォーマットを具えて
いる通信システムを実現することができる。このこと
は、特定構造の通信システムでは必要なことである。中
央処理装置は、全システムの同期をとるためのダウンリ
ンク信号が送信される中心点である。このようにして、
異なる情報ワードが、互いに前後しダウンリンク信号の
シリアルデータストリームに含まれることとなる。しか
しながら、アップリンク信号は、一般的に中央処理装置
から互いに異なる間隔をあけて配置される多数の通信ス
テーションからの送信によって形成される。従って、ア
ップリンク信号のフォーマットを決定する場合、通信ス
テーションから中央処理装置への信号のディレイが互い
に異なることを考慮すべきである。更に、これらディレ
イを考慮しなければならない理由は、アップリンク信号
と、ダウンリンク信号の同期ワードとの同期をとるため
である。
【0007】実際、このことは、通信ステーションから
アップリンク信号へのオーバーラップ送信を回避するた
めに、種々の通信ステーションからの送信のアップリン
ク信号に、常にギャップを設ける必要があることを示し
ている。
【0008】ギャップを設けることによる過剰なオーバ
ーヘッドを防止するために、通信ステーションによって
アップリンク信号に挿入される情報ワードをできる限り
多く信号ブロックに組み込む。これによって、各信号ブ
ロックは2以上の情報ワードを具えることとなる。更
に、通信ステーションの割当情報がダウンリンク信号に
のみ含まれることが特徴である。
【0009】更に本発明による通信システムは、ダウン
リンク信号の各信号ブロックが、r個のデータワードを
収納するためのスペースを具え;前記ダウンリンク割当
情報は更に、フレームの信号ブロック内のr個のデータ
ワードの中の、どのデータワードが前記通信ステーショ
ンに送られたかを示し;アップリンク信号の各フレーム
は更に、第3信号ブロック収納するためのスペースを具
え;前記各第3信号ブロックは更に、2個以上の多数の
データワードを収納するためのスペースを有し;且つ前
記アップリンク割当情報は更に、アップリンク信号のフ
レーム内の、どの第3信号ブロックが前記通信ステーシ
ョンから到来するかを示している情報を具えていること
を特徴とする。このようにして、データワードの信号処
理は、音声ワードの信号処理と類似したものとなる。
【0010】まず第1に、通信ステーションと通信ステ
ーションとを接続するために、本発明による通信システ
ムは、アップリンク信号内の各フレームが、初期化され
る通信ステーションの初期化フェーズの間に、通信ステ
ーションの初期化信号を有することのできるタイムスロ
ットを具え、前記タイムスロットの持続時間が前記初期
化信号の持続時間よりも長いことを特徴とする。前記初
期化フェーズのダウンリンク信号のフレーム内の第1信
号ブロックが更に、時間等価情報とアドレス情報とを具
え、該アドレス情報が、通信ステーションを初期化する
ためのものであり、時間等価情報の送信される通信ステ
ーションを示している。このようにして、初期時間等価
を達成し、通信ステーションが、正しい瞬時に情報をア
ップリンク信号に挿入、すなわちアップリンク信号の正
しい位置に情報を挿入することができるようにしてい
る。
【0011】本発明による通信システムは、前記制御情
報の代わりに初期化信号を、前記アップリンク信号のフ
レーム内の、通信ステーションから到来する第2信号ブ
ロックに含め、且つ通信ステーションに属するダウンリ
ンク信号の信号ブロック内の制御情報は、この通信ステ
ーションの、時間等価情報を修正するための時間シフト
情報を具えていることを特徴とする。更にこのことによ
って、通信システムの通常の動作の間の動的時間等価が
提供される。このような動的時間等価が必要な理由は、
アップリンク信号のディレイが、温度変化の関数として
変化するからである。
【0012】本発明による通信システムでは、前記中央
処理装置を、各フレームがM個の信号ブロックを収納す
るためのスペースを有する、連続フレームの前記ダウン
リンク信号を発生させるように構成し;フレーム内の第
1信号ブロックが同期ワードを具え;すべての信号ブロ
ックが、信号ブロック当たりp個の音声ワードから成る
音声情報を収納するためのスペースを有し;前記M−1
個の信号ブロックが、同期ワードを具えず、更に制御情
報を収納するためのスペースを有し;信号ブロック内に
存在し、通信ステーションと関連する制御情報が、ダウ
ンリンク割当情報とアップリンク割当情報とを有し;前
記ダウンリンク割当情報が、フレームの信号ブロック内
のp個の音声ワードの中の、どの音声ワードが通信ステ
ーションに送られるかを示し;且つ前記中央処理装置
を、連続フレームから成るアップリンク信号を受信する
ように構成し;各フレームの持続時間が、ほぼ前記ダウ
ンリンク信号の持続時間と等しく;各フレームが、1よ
り多くの多数の音声ワードを収納するためのスペースを
有する第1信号ブロックと、制御情報を収納するための
スペースを有する第2信号ブロックとを収納するための
スペースを有し;通信ステーションに属する前記ダウン
リンク信号内の前記アップリンク割当情報が、前記アッ
プリンク信号のフレーム内の、どの第1信号ブロックが
この通信ステーションから到来するかを示し;且つ第1
通信ステーションから到来するフレーム内の第1信号ブ
ロックを、前記アップリンク信号の前記連続フレーム内
の少なくとも1個のほぼ固定されている位置から抽出で
きるように、前記中央処理装置を構成し;前記アップリ
ンク信号のフレームの第1信号ブロック内の前記固定位
置を、この第1通信ステーションに属するアップリンク
割当情報に関連させ;且つ前記第1通信ステーションか
ら到来する前記第1信号ブロックの前記音声ワードを、
第2通信ステーションに供給するために、少なくとも1
個の固定位置の連続音声ワードを、前記ダウンリンク信
号のフレームの連続信号ブロックに常に挿入するよう
に、前記中央処理装置を構成し;前記ダウンリンク信号
の信号ブロックの前記音声ワードの前記固定位置を、前
記第2通信ステーションの前記ダウンリンク割当情報に
関連させることを特徴とする。
【0013】このようにして、中央処理装置は、アップ
リンク割当情報とダウンリンク割当情報の両方を発生さ
せ、ダウンリンク信号を介して、この情報を通信ステー
ションに供給する。同時翻訳装置では、次のようなこと
が発生する。通信ステーションの1以上のボタンを押す
ことによって、通信ステーションからの聞きたい言語を
特定することができる。アップリンク信号内の制御情報
によって、中央処理装置は、通信ステーションのユーザ
の意志を知ることができる。このとき、中央処理装置
は、ダウンリンク信号にダウンリンク割当情報を発生さ
せ、関連する言語の存在する特定のチャネルを通信ステ
ーションに割り当てる。通信ステーションは、ダウンリ
ンク割当情報をダウンリンク信号から抽出し、この情報
を通信ステーションに記憶する。
【0014】通信システムを使用する他の例としては、
内線通話がある。この場合、第1通信ステーションのユ
ーザは、通信ステーションのボタンを押すことによっ
て、ユーザが第2通信ステーションと通信したいことを
指示する。中央処理装置は、押されるボタンを検出し、
アップリンク割当情報によって音声チャネルを第1通信
ステーションに割り当てる。前記チャネルを介して、第
1通信ステーションは、音声信号を中央処理装置に送信
することができる。更に、中央処理装置は、ダウンリン
ク割当情報によって音声信号を第2通信ステーションに
割当てる。前記チャネルを介して、中央処理装置からの
音声情報が、第2通信ステーションに送信される。
【0015】更に本発明による中央処理装置は、データ
ワードを、前記中央処理装置から前記第2通信ステーシ
ョンに供給するために、連続データワードを、前記ダウ
ンリンク信号のフレームの連続信号ブロック内の少なく
とも1個の固定位置に常に挿入するように前記中央処理
装置を構成するとともに、前記フレームの信号ブロック
のデータワード内のどのデータワードが、前記第2通信
ステーションに送られるかを示すダウンリンク割当情報
を発生させるように前記中央処理装置を構成し;信号ブ
ロック内のデータワードの前記固定位置を、前記第2通
信ステーションの前記ダウンリンク割当情報に関連さ
せ、且つデータワードを、前記第1通信ステーションか
ら前記中央処理装置に送信するために、前記第1通信ス
テーションに属するアップリンク割当情報を発生させる
ように前記中央処理装置を構成し;更に、前記割当情報
は、前記アップリンク信号のフレーム内の1より多くの
多数のデータワードを有している第3信号ブロックの中
の、どの第3信号ブロックがこの第1通信ステーション
から到来するかを示し;且つ前記第1通信ステーション
から到来する前記第3信号ブロックを、前記アップリン
ク割当情報に相当する前記アップリンク信号内のフレー
ムから抽出することを特徴とする。このようにして、中
央処理装置のデータワード処理は、中央処理装置の音声
ワード処理と類似したものとなる。
【0016】通信ステーションを初期化するために、前
記アップリンク信号のフレームのタイムスロットの初期
化信号を順次に検出するための初期化開始信号を発生さ
せ、該初期化開始信号を前記ダウンリンク信号に挿入す
るとともに、前記初期化開始信号が送信される瞬時と関
連する前記初期化信号が受信される瞬時を検出できるよ
うに、前記中央処理装置を構成し;且つ前記中央処理装
置と前記通信ステーションとの間の前記アップリンク信
号送信経路の距離と関連する時間等価情報を計算できる
ように前記中央処理装置を構成するとともに、前記ダウ
ンリンク信号のフレームの第1信号ブロック内の、割当
信号、アドレス情報、及び前記時間等価情報を供給でき
るように、前記中央処理装置を構成することを特徴とす
る。このようにして、中央処理装置は、新しい通信ステ
ーションをシステム内に組み込み、アドレスを通信ステ
ーションに割り当て、時間等価情報を通信ステーション
に供給することによって、通信ステーションが、通信ス
テーション自身に送信される情報をダウンリンク信号か
ら抽出するとともに、アップリンク信号の中央処理装置
に送信される情報を正しい瞬時に挿入できるようにして
いる。
【0017】更に、本発明による中央処理装置は、前記
アップリンク信号の前記第2信号ブロック内の前記初期
化信号を検出し、前記初期化信号が受信される瞬時を検
出し、前記初期化信号の実際の受信瞬時と前記初期化信
号の所望の瞬時との時間差の関数としての制御信号を発
生させるように、前記中央処理装置を構成し;且つ前記
時間差の関数としての制御信号を発生させるとともに、
前記ダウンリンク信号の信号ブロックの、前記通信ステ
ーションに属する前記制御情報に、前記制御信号と一致
する時間シフト情報を含めるように構成することを特徴
とする。このようにして、システムの通常の動作の間
に、動的時間等価を行うことができる。
【0018】本発明による通信システムに用いられる通
信ステーションは更に、ダウンリンク信号を受信し、前
記アップリンク信号に含まれる情報を発生させるように
構成されている、請求項1〜7のいづれか一項に記載の
通信ステーションにおいて、前記ダウンリンク信号を受
信し;前記通信ステーションに属し、前記ダウンリンク
信号の信号ブロックに含まれている前記制御情報を抽出
し、;該制御情報から前記通信ステーションの前記ダウ
ンリンク割当情報、及び前記アップリンク割当情報を抽
出し;前記ダウンリンク信号のフレームの前記連続信号
ブロック内の少なくとも1個の固定位置から音声ワード
を抽出するように、前記通信ステーションを構成し;信
号ブロック内の前記音声ワードの前記固定位置を、前記
通信ステーションの前記ダウンリンク割当情報に関連さ
せ;更に、音声ワードを含む少なくとも1個の第1信号
ブロック及び制御情報を含む第2信号ブロックを、前記
アップリンク信号のフレーム内のほぼ固定された位置に
挿入するように、前記通信ステーションを構成し;該通
信ステーションの前記第1信号ブロックの前記固定位置
を、前記通信ステーションのアップリンク割当情報に関
連させることを特徴とする。ここに関連する通信ステー
ションは、中央処理装置に送信される挿入情報のアップ
リンク割当情報を介して、アップリンク信号フレーム内
の正しい位置に情報を挿入することができるとともに、
ダウンリンク割当情報を介して、通信ステーションに送
信される情報を、ダウンリンク信号から抽出することが
できる通信ステーションである。
【0019】本発明による通信ステーションは更に、前
記通信ステーションから前記中央処理装置にデータワー
ドを送るために、前記アップリンク信号のデータワード
を含む第3信号ブロックを、前記アップリンク信号のフ
レーム内のある位置に挿入するように、前記通信ステー
ションを構成し;前記フレーム内の、前記通信ステーシ
ョンの前記第3信号ブロックの前記位置を、前記通信ス
テーションの前記アップリンク割当情報に関連させ、且
つ前記中央処理装置から前記通信ステーションにデータ
ワードを送るために、前記ダウンリンク信号のフレーム
内の連続信号ブロック内の少なくとも1個の固定位置か
ら連続データワードを常に抽出するように、前記通信ス
テーションを構成し;信号ブロックのデータワード内の
前記固定位置を、前記通信ステーションの前記ダウンリ
ンク情報に関連させることを特徴とする。結果的に、デ
ータワードは、音声ワードと同様に処理される。
【0020】本発明による通信ステーションは、前記通
信ステーションを初期化するために、前記ダウンリンク
信号の初期化開始信号を検出し、順次に初期化信号を発
生させるとともに、ある瞬時に、前記アップリンク信号
の前記初期化信号を供給し、前記初期化信号を前記アッ
プリンク信号のフレームの前記タイムスロット内に配置
するように、前記通信ステーションを構成し;且つ前記
ダウンリンク信号のフレームの第1信号ブロック内の、
割当信号、アドレス情報、及び前記時間等価情報を検出
できるように構成し、且つある瞬時に、前記時間等価情
報に応答して、前記アップリンク信号に前記第1及び第
2信号ブロックを挿入し、前記通信ステーションによっ
て前記アップリンク信号に挿入される前記アップリンク
信号の前記第1及び第2信号ブロックを、無情報ギャッ
プによって、他の通信ステーションから挿入されるアッ
プリンク信号ブロックから分離できるように構成し、且
つある瞬時に、前記時間等価情報に応答して、前記第3
信号ブロックを前記アップリンク信号に挿入し、前記通
信ステーションによって前記アップリンク信号に挿入さ
れる、前記アップリンク信号内の前記第3信号ブロック
を、無情報ギャップによって、他の通信ステーションに
よって挿入されるアップリンク信号ブロックから分離で
きるように構成することを特徴とする。このようにし
て、通信ステーションの初期化フェーズが実現される。
【0021】本発明による通信ステーションは更に、1
以上の前フレームの間に前記通信ステーションの前記制
御情報が変化しない場合、前記制御情報の代わりに前記
初期化信号を、前記アップリンク信号のフレーム内の、
前記通信ステーションから到来する第2信号ブロックに
収納できるように構成し、且つ前記ダウンリンク信号の
信号ブロック内の、通信ステーションに属する前記制御
情報の時間シフト情報を検出するとともに、前記時間シ
フト情報に応答して、前記第1及び第2信号ブロックが
前記アップリンク信号に挿入される瞬時を、進めたり遅
らせたりするように構成し、且つ前記時間シフト情報に
応答して、前記第3信号ブロックが前記アップリンク信
号に供給される瞬時を進めたり遅らせたりするように構
成することを特徴とする。このことによって、通信ステ
ーションは動的時間等価を実現することができる。
【0022】受動通信ステーションとは、アップリンク
を介して、情報を中央処理装置に供給することのできな
い通信ステーションのことであり、能動通信ステーショ
ンとは、中央処理装置から所定のアップリンク割当情報
を受信していない通信ステーションのことである。
【0023】本発明によれば、このような受動通信ステ
ーションは、通信ステーションのダウンリンク部分に関
し、能動通信ステーションと同一の機能特性を有する。
【0024】通信システム 図1は本発明通信システムのブロック図を示す。これは
例えば会議システムに使用し得るディジタルオーディオ
通信システムである。この通信システムは中央処理装置
1と、N個の通信ステーション2.1, 2.2, ・・・2.Nと
を具える。中央処理装置1はアップリンク3及びダウン
リンク4を経て通信ステーション2.1 〜2.N に結合す
る。中央処理装置1からステーション2.1 〜2.N に情報
を送る場合には中央処理装置1がダウンリンク信号を発
生し、この信号は処理装置1内の例えばミラー符号器で
符号化した後にダウンリンク4を経てステーション2.1
〜2.N に送ることができる。これらステーションは符号
化されたダウンリンク信号を復号し、この信号から各ス
テーションに関連する信号を得ることができる。符号化
前のダウンリンク信号のフォーマットを図3に示す。
【0025】中央処理装置1行きのステーション情報は
アップリンク3を経て、ミラー符号器で符号化されたア
ップリンク信号の形態で中央処理装置へ送られる。中央
処理装置は符号化されたアップリンク信号を復号し、更
に処理する。復号後のアップリンク信号のフォーマット
を図4に示す。
【0026】アップリンク3及びダウンリンク4はそれ
ぞれ符号化されたアップリンク信号及びダウンリンク信
号を伝送し得る別々の電線にすることができる。しか
し、中央処理装置1とステーション2.1 〜2.N との間の
リンクは単一の電線、例えば同軸ケーブルで実現し、ア
ップリンク信号及びダウンリンク信号を異なる周波数レ
ンジに変調して1つの電線上にアップリンクチャネルと
ダウンリンクチャネルを与えることもできる。
【0027】図2は会議システムに適用した本発明通信
システムを示す。議員は会議ホール内に集まる。会議ホ
ール内には発言者の発言を増幅するために増幅器とスピ
ーカを含む音声再生装置5が設置されている。発言の権
利のない議員は通訳者により与えられる同時通訳を利用
し得る。この目的のために、通訳者が通信ステーション
6.1, 6.2, ・・・を具えるそれぞれの席にいる。各通訳
者は発言を受信するヘッドホンと同時通訳を送信するマ
イクロホンを有する。
【0028】議員は通信ステーション7.1, 7.2, ・・・
を使用することもでき、議員はこの通信ステーション上
のボタンを押して発言の許可を求め、議長の許可を得た
後に発言することができる。発言の許可はステーション
上の点滅LED により視覚表示することができる。これら
通信ステーション7はバッジリーダを具え、議員がこれ
らのステーションを使って投票を行うこともできる。
【0029】議員はダウンリンク4に結合されたレシー
バ8.1, 8.2,・・・のような又は赤外レシーバ9のよう
なレシーバのみの形態の通信ステーションを使用するこ
ともでき、このために1以上の赤外送信機10がダウンリ
ンクに結合されている。
【0030】議長はもっと多くの機能を提供すると共に
モータ11も具えた通信ステーション7を使用することが
できる。議長はこの通信ステーションを使ってどの議員
の割り込みを許すかを指示することができる。更に、投
票の結果、メッセージ又はその他の情報を表示し得る表
示装置12を会議ホール内に設置することができる。この
通信システムはシステムオペレータが操作することもで
きる。システムオペレータ用の通信ステーションはもっ
と多くのオプションを提供すると共にキーボードユニッ
ト13及びモニタユニット(14.1,14.2) も含むユニット
7を具えることができ、モニタユニット上にシステムオ
ペレータの制御情報を表示することができる。更に、シ
ステムオペレータの通信ステーションはプリンタ15及び
データレコーダ16も具えることができる。例えば、総て
の発言をデータレコーダ16で記録し、プリンタ15を投票
の結果を印刷するのに用いることができる。
【0031】図2に示すように、双方向情報伝送(即ち
処理装置1からステーション及びその逆の2方向伝送)
用の通信ステーションはアップリンク3及びダウンリン
ク4の双方に結合される。通信ステーション8及び9の
ようないくつかの通信ステーションは受動ステーション
である。これらステーションは中央処理装置1からの情
報を受信するのみで、ダウンリンク4にのみ結合され
る。
【0032】ダウンリンクフォーマット 図3は中央処理装置により発生される符号化されないダ
ウンリンク信号のフォーマットを示す。ダウンリンク信
号は所定の長さ(本例では32ms長) の順次のフレームか
ら成る。各フレームはM個の信号ブロックSBm を具え
る。本例ではこれら信号ブロックに0〜255 の番号をつ
けてあり、M=256 である。従って各信号ブロックは12
5 μs 長である。図3に示す例では、各信号ブロックは
80バイトの情報を具える。1バイトは8ビット長であ
り、例えば1.5625μs である。20で示す第1信号ブロッ
クは同期ワードを含む。通信システム全体の同期はダウ
ンリンク信号内のこの同期ワードにより行われる(アッ
プリンク信号の同期も後述するようにダウンリンク同期
により行われる)。同期ワードは信号ブロック20の最初
の6ビットであり、これを“同期”22で示してある。他
の信号ブロックは、その1つを21で図に示すように、全
てアドレスワードを含む。このアドレスワードは信号ブ
ロック21の最初の8ビットであり、これを“アドレス”
23で示してある。アドレスワードはステーション2.1〜
2.N の少なくとも1つに関連する。しかし、これらのア
ドレスは絶対に必要であるわけではなく、これらステー
ションはアドレスの検出及び認識とは別に、ダウンリン
ク信号からこれらステーション宛ての情報を抽出するこ
とができる点に注意されたい。
【0033】全ての信号ブロックは1信号ブロックにつ
きP個の音声ワードのスペースを有する。各音声ワード
は1バイト(8ビット)を含む。実際にはデータ低域を
使用するか否かに応じて各(16ビット) 音声サンプルが
1つ又は2つの8ビット音声ワードに符号化される。図
3に示す例では信号ブロックは各8個の音声ワードを含
む8個の音声ブロックに組合せた64個の音声ワードを含
む。音声ブロックを“andiobl 1”〜“andiobl 8”で
示す、音声ブロック内の音声ワードに1〜8の番号をつ
けてある。
【0034】信号ブロック20及び21のような信号ブロッ
クは制御情報用のスペースを有する。この制御情報は
“c”で示す制御信号ブロック内に含まれ、これらブロ
ックは音声ブロック1及び2間、3及び4間、5及び6
間、7及び8間に位置する。本例では全体で各8ビット
の8バイトを制御情報に用いる。これらバイトに1〜8
の番号をつけてある。
【0035】更に、各信号ブロックは7個のデータブロ
ックワード用のスペースを有する。これらデータワード
を“d”で示し、各データワードは8ビット長の1バイ
トである。これらデータワードに1〜7の番号をつけて
ある。同期ワードを含まない信号ブロック(従ってフレ
ーム内の第1信号ブロック20を除く全ての信号ブロック
21) 内の制御情報は次の意味を有する。
【0036】図3の音声ブロック1及び2間の制御バイ
ト1及び2は音声チャネルアップリンク+モードコード
(図3に“andiochan.upl +m”27′で示す) 及びアッ
プ/ダウンコード(“u/d ”27で示す) を含む。“andi
ochan.upl +m”コードに14ビットを用い、“u/d ”コ
ードに2ビットを用いる。これらコードの意味は後に説
明する。音声ブロック3及び4間の制御バイト3及び4
は、データアップリンクコード(“d.ul”19′, 4ビッ
ト)、音声ダウンリンク+モードコード(“a.dl+m”
19, 7ビット)、イネーブルコード(“e”18, 1ビッ
ト)、データダウンリンクコード(“d.dl”18′, 3ビ
ット)及び音声スイッチコード(“vs”17, 1ビット)
を含む。音声ブロック5及び6間の制御バイト5及び6
は“ダウンリンクステータス”28(16ビット) を示す。
音声ブロック7及び8間の制御バイト7及び8は“リモ
ートコントロール”情報29(16ビット) を与える。
【0037】信号ブロック21内の制御バイト1〜8内の
制御情報はこの信号ブロック内の第1バイトのアドレス
ワードに関連する。アドレスワードは1つの通信ステー
ションに属するため、このことはこの信号ブロック21内
の制御情報がこの通信ステーションに属する(即ちこの
ステーションに宛てられたものである)ことを意味す
る。通信ステーションがダウンリンク信号の直列データ
ストリーム内にその割当アドレスを認識する場合、この
ステーションはこのアドレスを有する信号ブロック内の
制御バイトはこのステーションに宛てられたものである
ことを知り、ダウンリンク信号からこの制御情報を抽出
する。
【0038】“a.dl+m”コード19は通信ステーション
に、信号ブロック21内の最大64個の音声ワードの1個以
上のどの音声ワードがこのステーションに宛てられてい
るかを示す。“a.dl+m”コードが、1信号ブロックに
つき単一の音声ワードのみがこのステーションに宛てら
れていることを示す場合には、通信ステーションは全て
の信号ブロックからこの単一音声ワード、例えば音声ブ
ロック5の音声ワード3を抽出する。信号ブロックは12
5 μs 長であるため、これは8KHz のサンプルレートを
意味する。8KHz のサンプルレートでは、ダウンリンク
信号内の音声チャネルの最大数は64である。従って、最
大64個の通信ステーションにそれぞれ異なる音声信号を
供給することができる。この場合、64個の各ステーショ
ンは順次の信号ブロックの64個の音声ワードから1つの
音声ワードを抽出する。
【0039】通信ステーションにもっと高品質の音声信
号を通信ステーションに供給することもできる。これも
“a.dl+m”コード19により指示される。通信ステーシ
ョンに音声信号を16kHz のサンプルレートで供給するこ
とができる。この場合には通信ステーションは全ての信
号ブロックから一対の音声ワード、例えば第1及び第5
音声ブロックの第1音声ワードを抽出する。この場合に
は16KHz のサンプルレートで最大32個の音声チャネルが
可能になるだけである。ダウンリンク信号内の最少数の
音声チャネルは64KHz のサンプルレートのときの8であ
る。この場合には通信ステーションは全ての信号ブロッ
ク内の全音声ブロックから1つの音声ワードを選択す
る。この場合にはこれら音声チャネルは他の目的、例え
ば高いビットレートを必要とする用途に用いることがで
きる。この点に関し、ステレオハイファイ信号又は画像
をステーションに伝送することが考えられ、後者の場合
にはステーションにモニタを設ける。
【0040】“d.dl”コード18′は通信ステーション
に、ダウンリンク信号内の信号ブロック内の最大7個の
データワードのどのデータワードがこのステーションに
宛てられているかを示す。従って、3ビットの“d.dl”
コード18′はダウンリンク信号内の7つのデータチャネ
ルの1つを指示する。データチャネルが指示されると、
通信ステーションは各信号ブロックから同一のデータワ
ードを抽出する。“d.dl”コードにおいて1つの3ビッ
トワードが残る。このコードは何のデータ情報も通信ス
テーションに割当てられていないことを示すのに用い
る。各データチャネルは8Kバイト/s、即ち64K ビット/s
の容量を有する。従って、このシステムはISDNスタンダ
ードに定められているビットレート規格を満足するた
め、このシステムはISDNネットワークに接続することが
できる。“a.dl+m”コード19と“d.dl”コード18′と
ともに信号ブロック内のダウンリンク割当情報を形成す
る。
【0041】イネーブルビット18は通信ステーションが
ダウンリンク信号内の割当てられた音声チャネルを聴く
権利があるか否かを示す。音声スイッチコード17は通信
ステーションを音声スイッチモードにスイッチするか否
かを示す。通信ステーションが音声スイッチモードにス
イッチされない場合には、このステーションを使用し、
このステーションのマイクロホンを通して何か発言した
人はこのステーションのボタンを押して中央処理装置に
このステーションのアップリンク信号内の音声チャネル
の割当てを要求する必要がある。通信ステーションが音
声スイッチモードにある場合には、中央処理装置は通信
ステーションのマイクロホンへの音声入力を検出し、マ
イクロホン信号が所定の要件を満足するとき、例えば音
声レベルが所定のしきい値を超えるときにこのステーシ
ョンにアップリンク信号内の音声チャネルを自動的に割
当てる。“ダウンリンクステータス”コード28は通信ス
テーションに、例えばステーション上のどのランプをス
イッチオン又はオフすべきかを示す。“リモートコント
ロール”コード29はマネジメント機能用及び外部機能制
御用に予定されている。
【0042】“andiochan.upl +m”コード27′,“d.
ul”コード19′及び“u/d ”コード27の意味については
後に説明する。ダウンリンク信号内の第1信号ブロック
20も64個の音声ワードと、7個のデータワードと、8個
の制御ワードを具える。更に、この信号ブロック内の第
1ワードは6ビットの同期ワード22と、“i/a ”コード
24を表わす2ビットを含み、“i”は“初期化モード”
を意味し、“a”は“割当てモード”を意味する。割当
てモードにおける第1信号ブロック20内の制御情報ワー
ド1,2;3,4及び5,6は時間等価情報25、アドレ
ス情報及びモード情報26を含む。時間等価情報は時間等
価係数(30 ビット) の形態で表される。残りの18ビット
はアドレス及びモード情報に使用する。音声ブロック7
及び8間の2つの制御情報ワード7,8は何の情報も含
まず、空である。
【0043】“i/a ”コード24、“時間等化係数”25及
び“アドレス+モード”情報26についても後に説明す
る。最後に、フレーム内の複数個の信号ブロック21、即
ち図3の信号ブロック248〜255 内の制御情報は受動通
信ステーションに予定される。これらステーションは中
央処理装置1からの情報をダウンリンク信号により受信
し得るのみで、情報を中央処理装置へアップリンク信号
により供給することができない。受動通信ステーション
は、例えば図2のステーション8及び9である。
【0044】アップリンク信号フォーマット 図4は中央処理装置1が受信する符号化されてないアッ
プリンク信号のフォーマットを示す。アップリンク信号
はダウンリンク信号のフレームと同一の長さの順次のフ
レームを具える。従って、本例ではこれらフレームは32
ms長である。
【0045】中央処理装置により発生される、即ち単一
の点から発生されるダウンリンク信号と異なり、アップ
リンク信号は多数の通信ステーションにより発生され
る。即ち、各ステーションがアップリンク信号の全デー
タストリームの一部を発生し、各ステーションはそのデ
ータをアップリンク信号の全データストリームに適切な
瞬時に与えて各ステーションからアップリンク信号に挿
入されるデータが時間的にオーバラップしないようにす
る必要がある。
【0046】これがためアップリンク信号のフォーマッ
トは次の通りである。各フレームは多数の第1信号ブロ
ックを具える。1つの第1信号のブロックを30で示し、
これはq個の音声ワード用スペースを有する。図4に示
す例ではqは64である。これら第1信号ブロックは8ブ
ロックづつグループにする。各フレームは8個の第1信
号ブロックのグループを全部で32個有する。即ちAG1.1
〜AG1.8 で示す8個の音声グループ、次いでAG2.1 〜AG
2.8 で示す8個の音声グループ、次いでAG3.1〜AG3.8
で示す8個の音声グループ及び最後にAG4.1 〜AG4.8 で
示す8個の音声グループが存在する。
【0047】各フレームは更に複数個の第2信号ブロッ
クのスペースを有する。1つの第2信号ブロックを31で
示す。これら第2信号ブロックは制御情報を含む。これ
ら第2信号ブロックは32ビット長である。これら第2信
号ブロックを8ブロックづつのグループにする。各フレ
ームは全体で8個の第2信号ブロックのグループを32個
具える。8個の第2信号ブロックのグループは第1信号
ブロックの2つのグループ間に位置する。各フレームは
更に複数個の第3信号ブロックのスペースを有する。2
つの第3信号ブロックを32及び33で示す。これら第3信
号ブロックはデータワードを含む。図4に示すように、
第3信号ブロック32は16個のデータワードを有し、第3
信号ブロック33は8個のデータワードを有し、各データ
ワードは8ビットである。これら第3信号ブロックは2
ブロック、即ち第3信号ブロック32及び第3信号ブロッ
ク33づつ対にする。各フレームは全体で32対の第3信号
ブロックのスペースを有する。これら第3信号ブロック
の31対の各々は8個の第2信号ブロックのグループと8
個の第1信号ブロックのグループとの間に位置する。最
後の対はフレームの終了時に位置する。各フレームは更
に“i”で示す初期化タイムスロット35を含む。このタ
イムスロット35は0.1ms の長さを有する。このタイムス
ロット35の目的は後に明らかとなる。
【0048】更に、全ての信号ブロック間に“g”で示
すタイムスロットがある。タイムスロット“g”を36で
示す。タイムスロット36は3μsの公称長を有す“エン
プティ”と表したボイド36A と全“1”の16ビットを有
する。ダウンリンク信号と同様に、アップリンク信号は
最小8個及び最大64個の音声チャネルを有することがで
きる。
【0049】ダウンリンク信号内に最大64個の音声チャ
ネルがあること、ダウンリンク信号内の各フレームにお
いて256 個の音声ワードが1つの通信ステーションに送
られることを意味し、最小8個の音声チャネルがあるこ
とはダウンリンク信号内の各フレームにおいて8×256
=2,048 個のワードが1つの通信ステーションに送られ
ることを意味する。アップリンク信号においては、最大
64個の音声チャネルの場合、通信ステーションは1フレ
ームにつき256 個の音声ワードをアップリンク信号内に
挿入する必要があり、最小数の音声チャネルの場合には
通信ステーションは1フレームにつき2,048 個のワード
をアップリンク信号内に挿入する必要がある。
【0050】図5は、ステーションが4つの異なる可能
性に対しどの第1信号ブロック(以後音声ブロックと称
する)をアップリンク信号に挿入するかを示す。今、通
信ステーションが音声グループAG1.1 中の第3音声ブロ
ックをアップリンク信号中に挿入するものと仮定する。
このことは、1フレーム当り256 個の音声ワードをアッ
プリンク信号に挿入する場合には、通信ステーションが
第3音声ブロックを音声グループAG2.1, AG3.1, AG4.1
にも供給することを意味する(4×64=256 )。このこ
とを図5に単一矢印で示してある。図5は1フレーム中
のすべての音声ブロックを示している。例えば、第2通
信ステーションによりアップリンク信号中に挿入した音
声グループAG1.5, AG2.5, AG3.5 及びAG4.5 の第3音声
ブロック中の音声ワードにより第2音声チャネルを形成
しうる。このことを図5に二重矢印で示す。従って図5
から明らかなように、アップリンク信号中には8KHz =
(256 サンプル/32ms)のサンプリング速度で64個の音
声チャネルを得ることができる。
【0051】通信ステーションが1フレーム当り512 個
の音声ワードをアップリンク信号中に挿入し、16KHz の
サンプリング速度で音声チャネルを実現する場合には、
この通信ステーションは例えば第3音声ブロックを音声
グループAG1.1, AG1.5, AG2.1, AG2.5, AG3.1, AG3.5,
AG4.1 及びAG4.5 に挿入する。アップリンク信号中に8
個以下の音声チャネルを存在させる場合には、通信ステ
ーションは例えばフレームの各音声グループに第3音声
ブロックを挿入する。すなわち各音声ブロックが64個の
音声ワードを有する全体で32個の音声ブロック、すなわ
ち2048個の音声ワードを各フレームに挿入する。
【0052】この場合、ダウンリンク信号の“audiocha
n. upl+m”コード27′は、行先の通信ステーションがア
ップリンク信号中のフレームのどの音声ブロックを受け
入れるべきものであるかを示すコードとすることができ
る。このコードは“a.dl+m”コード19と同様に、この通
信ステーションに向けたアップリンク信号中の音声チャ
ネルを表わし、このチャネルには当該チャネル中の音声
情報に対するサンプリング速度が含まれている。
【0053】中央処理装置1によりどのアドレスが通信
ステーションに割当てられたかに応答して、フレーム中
の8×31=248 個の第2信号ブロックの1つが、この通
信ステーションから中央処理装置に制御情報を伝送する
のに用いられるようになる。図4に“アップリンク状
態”31で示すこの制御情報は例えば釦の押しを意味す
る。
【0054】通信ステーションのマイクロホン信号のレ
ベルを“音声スイッチ”モードで示す制御信号もこの第
2信号ブロックを経て中央処理装置1に送られる。第2
信号ブロックは32ビットの長さであるが、実際には第2
信号ブロックは2バイト以下のビットを有する。第2信
号ブロックには各バイトが二度入れられ、一方は常規表
記であり、他方は逆表記である。これは信号伝送中の精
度を大きくするために行なうものである。
【0055】前述したように、各フレームは248 個の第
2信号ブロックを含む。システムは最大で247 個の能動
通信ステーション(この数は能動通信ステーションに対
する制御情報を含むダウンリンク信号中の信号ブロック
の数、すなわち256 から受動ステーションの数(8)と
第1信号部分とを引いた値に相当する)に対するもので
ある為、このことは1つの第2信号ブロック、本例の場
合“0”アドレスの第2信号ブロックが空であることを
意味する。
【0056】アップリンク信号中の各フレームは、各グ
ループが2つの信号ブロックより成る32グループに対
し、通信ステーションから中央処理装置1にデータワー
ドを伝送するためのスペースを有している。アップリン
ク信号は実際には3個のデータチャネルに対するスペー
スを有する。全部で32グループのデータブロック33はそ
れぞれデータチャネル3の8バイト(データワード)を
有している。グループ中のデータブロック32はデータチ
ャネル1の16バイト(データワード)か或いはデータチ
ャネル2の16バイトを有する。第3信号ブロックのグル
ープが第2指標jを奇数にした音声グループAGi,j に続
くか或いはjを偶数にした音声グループAG i,j に続くか
に応じて、データブロック32はそれぞれデータチャネル
1或いはデータチャネル2の16個のデータバイトを有す
る。1フレーム当りの合計で32×8個のデータワードが
データチャネル当り通信ステーションから中央処理装置
1に伝送される。これによりアップリンク信号を64キロ
ビット/秒のビット速度にしぼる。この場合ダウンリン
ク信号中の“d.ul”コード19′は“d.dl”コード18′と
同様に、通信ステーションが3つのデータチャネルのう
ちの1つに割当てられたかどうかを且つ割当てられた場
合にはどのデータチャネルに割当てられたかを表わす。
【0057】“d.ul”コード19′は4ビットを有する。
しかし実際にはこれらは2ビット、すなわち第1及び第
3ビットである。これらビットは、“d.ul”コードの同
じ信号ブロック中の第1ワードに含まれるアドレスを有
する通信ステーションにはもはやアップリンク信号中の
データチャネルが割当てられないということを表わしう
る。例えば第1及び第3ビットの双方が“0”の場合、
通信ステーションに第1データチャネルを割当て、例え
ば第1ビットが“1”で第3ビットが“0”の場合、通
信ステーションに第2データチャネルを割当、例えば第
1ビットが“0”で第3ビットが“1”の場合、通信ス
テーションに第3データチャネルを割当てるようにした
際、第1及び第3ビットの双方が“1”の場合、通信ス
テーションにデータチャネルを割当てないようにするこ
とができる。
【0058】“d.ul”コード19′における第2ビットは
第1ビットの反転であり、“d.ul”コードにおける第4
ビットは第3ビットの反転である。これも、中央処理装
置から通信ステーションへのより一層信頼的な信号伝送
を得るために行なったものである。“audiochan. upl+
m”コード27′の場合にも、このコードは“a.dl+m”コ
ード19と同様に実際には7ビットを有する。“audiocha
n. upl+m”コード27′における偶数ビットは常にその直
前のビットの反転である。これもより正確な信号伝送を
得るために行なったものである。通信ステーションにお
いて“audiochan.upl+m”コード27′及び“d.ul”コー
ド19′を正確に検出することは最も重要なことである。
これらのコードが間違って検出されると、通信ステーシ
ョンはその情報を32msのフレーム時間中の間違った瞬時
にアップリンク信号に挿入してしまうおそれがある。こ
の場合、この挿入瞬時が、他の通信ステーションがその
独自の情報をアップリンク信号中に挿入することを欲す
る瞬時と一致するおそれが大きくなる。これにより通信
ステーションから中央処理装置への信号の伝送を著しく
妨害してしまい、このことは極めて不所望なことであ
る。
【0059】アップリンク信号の特徴は以下の(a) 〜
(d) である。 (a) 通信ステーションがこれに割当てられたフレーム
中の第1信号ブロック中でアップリンク信号に2以上の
複数の音声ワードを挿入する。 (b) 通信ステーションがこれに割当てられたフレーム
中の第2信号ブロック中でアップリンク信号に2以上の
複数の制御情報ワード(バイト)を挿入する。 (c) 通信ステーションが、これに割当てられたフレー
ム中の第3信号ブロック中でアップリンク信号に2以上
の複数のデータワードを挿入する。本例の場合、データ
ワードの個数は第3信号ブロック33に対しては8であ
り、第3信号ブロック32に対しては16である。 (d) 異なる通信ステーションから到来する2つの順次
の信号ブロック間には常にタイムスロットgがある。タ
イムスロットgは前述したように3.135 μsの公称長さ
でいかなる情報も含んでいないギャップ36A と、16個の
論理値“1”とを有する。符号36を付した図4に示すタ
イムスロットgを参照のこと。
【0060】このギャップ36A は、通信ステーションが
その情報を第1信号ブロック、第2信号ブロック、可能
ならば第3信号ブロックの形態でアップリンク信号に挿
入する瞬時を時間的にわずかにシフトせしめうるように
するためのものである。
【0061】図4に36B で示す論理値“1”を有する16
ビットは、ギャップ36A 中にデータが無い為にわずかに
シフトされるおそれのある中央処理装置中のタイミング
を中央処理装置1が受けたアップリンク信号中の到来情
報と再同期化するためのものであり、これにより中央処
理装置におけるこの情報の正しい検出を可能にする。
【0062】温度変動により、通信ステーションがその
情報をアップリンク信号に挿入する瞬時をギャップ36A
の3.125 μs よりも多くシフトせしめるおそれがある
為、2つの異なる通信ステーションが伝送する情報の重
なりが依然としてアップリンク信号中で生じるおそれが
ある。この点を回避するために、通信ステーションで動
的時間等化を用いる。この動的時間等化は後に説明す
る。
【0063】初期化段階 まず最初に通信ステーションに対する初期化段階を説明
する。この初期化段階では、最初に通信ステーションが
通信システム中に含められる。従って、中央処理装置は
まだこの通信ステーションを知らない(認識しない)。
【0064】フレームの第1信号部分の第1データワー
ド中の“i/a”コード24は2ビットを有する(図3参
照)。このコードは実際には1ビット(第1ビット)の
みである。第2ビットは第1ビットの反転であり、これ
はこの場合も通信ステーションでの“i/a”コードの
検出の信頼性を高めるために行なったものである。
【0065】中央処理装置1はダウンリンク信号での8
フレーム循環サイクルで一度例えば“初期化”を表わす
論理値“0 1”に等しい“i/a”コードを発生し、
このコードは他の時間では“割当て”を表わす“1
0”に等しい。
【0066】通信ステーションを最初にオンに切換える
この通信ステーションのユーザはこの通信ステーション
における“初期化”釦を押す。するとこの通信ステーシ
ョンはダウンリンク信号中の同期ワード後に8フレーム
当り一度伝送される初期化コード“0 1”を検出す
る。この通信ステーションは初期化コード“0 1”の
検出に応答して初期化信号、例えば第1部分がダンウリ
ンク中の各フレームの第1信号部分における同期ワード
に等しく第2部分がギャップを後続する識別コードに等
しいビット列の形態のデータワード(図4のパターン37
を参照のこと)を送出し、この初期化信号をアップリン
ク信号の初期化タイムスロット35中でアップリンク信号
中に挿入する。アップリンク信号とダウンリンク信号と
は互いに第1の時間及び位相関係を有する為、この通信
ステーションはダウンリンク信号中の同期ワード後のど
の瞬時にアップリンク信号中の初期化タイムスロット35
が生じるかを知ることができる。
【0067】中央処理装置に対する通信ステーションの
位置及びこれらの間のリンクの長さに依存して、中央処
理装置は初期化タイムスロット35中のある位置でこの初
期化信号を検出する。
【0068】この初期化タイムスロット35は通信ステー
ションによって伝送された初期化信号よりも長い期間続
く。次に、中央処理装置がこの中央処理装置自体によっ
て生ぜしめられる同期ワードと初期化タイムスロット35
中で初期化信号を受ける瞬時との間の時間差を知る。次
に、中央処理装置1が、通信ステーションが中央処理装
置に対しいかなる距離に位置するかを計算することがで
きる。
【0069】中央処理装置1は次にこの通信ステーショ
ンにアドレスを割当て、この通信ステーションに対する
時間等化係数を計算する。その後、1つのフレーム或い
は複数の順次のフレームの第1信号部分における“i/
a”コード24が、割当てモードを導入する論理値“1
0”に等しくなる。更に中央処理装置1は時間等化係
数、アドレス及びモードコードを第1信号部分の制御バ
イト1,2,3,4,5及び6に記憶する(図3に符号
25及び26で示す情報を参照のこと)。
【0070】次に通信ステーションが“i/a”コード
“1 0”を検出し、時間等化係数、アドレスおよびモ
ードコードがこの通信ステーションに対し第1信号部分
の制御バイト1〜6に記憶されているということを知
り、ダウンリンク信号から情報を抽出する。
【0071】アドレスは、中央処理装置が初期化すべき
通信ステーションに割当てられるアドレスを表わす。従
って、中央処理装置は通信ステーションをそのアドレス
から認識することができる。
【0072】さらに通信ステーションはこれに割当てら
れたアドレスにより、ダウンリンク信号中のどの信号部
分にこの通信ステーションに対する制御情報が記憶され
ているかを知る。更に通信ステーションはこれに割当て
られたアドレスにより、アップリンク信号中の1フレー
ムの時間間隔中のどの瞬時に情報を第2信号ブロックの
形態でこのアップリンク信号に与える必要があるかを近
似的に知る。更に通信ステーションは割当て情報“audi
ochan. upl”及び“d.ul”から、アップリンク信号中の
フレームの時間間隔中のどの瞬時で第1信号ブロック及
び場合によっては第3信号ブロックの情報をアップリン
ク信号に与える必要があるかを近似的に知る。時間に関
する正確な位置決めは時間等化係数25と、後に説明する
動的時間等化による微調整によって達成する。
【0073】図3に符号26で示す部分における“モー
ド”コードは以下の関係を有する。通信システムの常規
動作中通信ステーションは1フレーム当り一度、本例の
場合32ms当り一度アドレスを検出し、従ってこの通信ス
テーションは1フレーム(32ms)当り一度だけ制御情報
を受ける。この回数はある場合にはあまりにも少ない。
例えば通信ステーションが音声スイッチモードを採用し
た状態を考慮する。この場合、マイクロホン信号がしき
い値を越えるのを、中央処理装置ができるだけ迅速に検
出し、中央処理装置がダウンリンク信号中のこの通信ス
テーションに対する制御情報、特に割当て情報をできる
だけ迅速に変えうるようにする必要がある。この場合中
央処理装置から通信ステーションへの且つその逆の制御
情報の32msの伝送速度はあまりにも遅い。
【0074】この場合、図3に符号26で示す部分におけ
る“モード”コードはアドレス中の“非考慮ビット”を
表わす。“モード”コードが例えば、アドレスの最下位
ビットが非考慮ビットであることを表わす場合には、こ
のことは通信ステーションに実際に2つのアドレスが割
当てられたということを意味する。この場合通信ステー
ションが中央処理装置から制御情報を二度受け且つ後者
が前者から制御情報を二度受ける。
【0075】図3から明らかなように、情報は符号25及
び26で示す追加の符号化部分を含んでいる。各偶数ビッ
トはその直前の奇数ビットの反転である。第1信号部分
における制御ワード7及び8は図3に示す情報を含んで
いない。実際にはこの点にダウンリンク信号の直列デー
タ流中のギャップがある。
【0076】動的時化等化 通信ステーションが時間等化係数25によりいかなる瞬時
にアップリンク信号と通信する必要があるかを知ってい
るという事実にかかわらず、アップリンクを経る通信ス
テーションからの信号の遅延が例えば温度変動によって
変化するおそれが生じる。このことは、通信ステーショ
ンがアップリンク信号中に情報を実際に挿入する瞬時
と、通信ステーションがアップリンク信号中に情報を挿
入することが望ましかった瞬時との間に時間的なずれが
あるということを意味する。
【0077】この時間的なずれを補正しなかった場合に
は、このことは、この時間的なずれがビット時間よりも
長くなり、中央処理装置中でデコーディングエラーが生
じるおそれがあるということを意味する。
【0078】動的時間等化は以下のように機能する。ア
ップリンク信号の1以上のフレーム中で通信ステーショ
ンによってこのアップリンク信号中に挿入された第2信
号ブロックの制御情報が変化しなかった場合、通信ステ
ーションは第2信号ブロック中の制御情報の位置でこの
制御情報の代りに初期化信号37を置き換える。これを図
4に示してある。中央処理装置1は第2信号ブロック中
のこの初期化信号を検出し、この初期化信号がアップリ
ンク信号中に生じる瞬時とこの初期化信号がアップリン
ク信号中に生じるのが望ましい瞬時との間の時間差を決
定する。
【0079】中央処理装置は次にこの時間差の関数とし
て制御信号を発生する。本例では、この制御信号は初期
化信号が遅れて或いは早期に検出されたかを表わす2進
信号である。この2進信号はダウンリンク信号中にビッ
ト27により“u/d”コードとして入れられる。通信ス
テーションはこの“u/d”コード27を検出し、初期化
信号が遅れて与えられたということを表わすある値を
“u/d”コードが有する場合にこの通信ステーション
の情報をアップリンク信号中に挿入する瞬時をある期間
だけ進ませ、初期化信号が早期に与えられたということ
を表わす他の値を“u/d”コードが有する場合にこの
通信ステーションの情報をアップリンク信号中に挿入す
る瞬時を遅延させる。
【0080】“u/d”コード27に対しては1ビットで
充分であるが、この場合もコードはスプリットフェーズ
符号化されている。従って、第2ビットが第1ビットの
反転である。
【0081】アップリンク信号の第2信号ブロック中に
初期化信号が実際に与えられる瞬時と初期化信号が与え
られる所望瞬時との間の時間差が、上述した動的時間等
化が一旦行なわれた後でも依然としてあまりにも大きい
場合には、時間等化を繰返す。動的時間等化を必要とし
ない場合には、2ビットワード“u/d”コード27は
“1 1”又は“0 0”となる。
【0082】ギャップ36A は前述したように、通信ステ
ーションがアップリンク信号中に第1信号ブロック、第
2信号ブロック及び可能なら第3信号ブロックの形態で
情報を挿入する瞬時を時間的にわずかにシフトせしめう
るようにするためのものである。
【0083】ギャップは更に、通信ステーションをアッ
プリンク信号中にいかなる妨害も生ぜしめることなくあ
る制限された距離に亘って移動せしめうるようにする。
【0084】このギャップを設けた他の理由はアップリ
ンク信号の信号反射に対する感度を減少させることにあ
る。更に、通信ステーションによりアップリンク信号中
に挿入された各信号ブロックは徐々にフェードアウトす
る。ギャップ36A の特定の機能は、他の通信ステーショ
ンがいわゆる信号エコーによりもはや影響されなくなる
程度までこの信号エコーをフェードアウトさせることに
ある。ギャップがアップリンク信号の情報領域をあまり
にも多く占めないようにするために、通信ステーション
によりアップリンク信号中に挿入される情報ワードを信
号ブロックと最適に組合わせて信号ブロックが2以上の
情報ワードを含むようにする。
【0085】例えばアップリンク信号中で順次の音声ワ
ードを種々の通信ステーションにより伝送する必要があ
る場合には、アップリンク信号中で各音声ワード間にギ
ャップを挿入する必要がある。これによりアップリンク
信号中の情報領域があまりにも多く占められてしまう。
【0086】図4から明らかなように、特定の通信ステ
ーションの第1信号ブロックで64個の音声ワードが組合
わされること明らかである。図4は更に、第3信号ブロ
ックに特定の通信ステーションの8個のデータワードが
組合わされるか或いは16個のデータワードが組合わされ
るかを示している。アップリンク信号中の1つの信号ブ
ロックにはギャップがないが、異なる通信ステーション
から到来する信号ブロック間にはギャップが存在する。
【0087】図3及び4に示す例につき説明した通信シ
ステムでは、最大で255 個の異なる通信ステーションを
適用しうるものであり、前述したようにそのうちの(最
小で)8個の通信ステーションが受動的となる。
【0088】スイッチ・オンされる通信ステーションが
少なくなればなる程、中央処理装置が発生及び受ける必
要がある情報は少なくなること勿論である。このこと
は、アップリンク及びダウンリンク信号の直列データの
流れにおける数個の(異なる)個所にギャップが生じる
ことを意味する。
【0089】前述したように、ダウンリンク信号中の信
号ブロック1〜255は必ずしもアドレスワードを有する
必要はない。中央処理装置が初期化段階で信号領域26
(図3参照)中のアドレス情報を一旦通信ステーション
に供給すると、この通信ステーションは中央処理装置が
この通信ステーションに対する制御情報をダウンリンク
信号のフレーム中のどの第2信号領域に記憶したかを分
っている。中央処理装置は種々の通信ステーションに対
する制御情報を順次のフレーム中の同様な信号領域中に
入れるものと仮定すること勿論である。通信ステーショ
ンは安全を高めるために、そのアドレスが予期した位置
に実際に見い出されるかどうかを確認する。
【0090】中央処理装置 図6は本発明による通信システムにおける中央処理装置
の実施例を示す。この処理装置は2つの部分50a 及び50
b を具えている。処理装置のマスタユニットは50a であ
り、スレーブユニットは50b である。マスタユニット50
a は、スレーブユニット50c の如き更に別のスレーブユ
ニットがある場合に必要である。スレーブユニット50c
の如き別のスレーブユニットは、255 以上の通信ステー
ションが必要な場合に、通信システムを拡張させなけれ
ばならない場合に必要となる。アップリンク3をスレー
ブユニット50b の入力端子に結合させ、ダウンリンク4
をスレーブユニット50b の出力端子52に結合させる。
【0091】更にコード化しなければならないアップリ
ンク信号の直列ビット流を同期回路53に供給する。同期
回路53ではスレーブユニット50b の受信段の内部クロッ
クと到来ビット流との同期をとって、アップリンク信号
の8ビットワードを検出するためにワード同期をとる。
デコーダ54ではコード化アップリンク信号を図4に示す
ようなアップリンク信号に復号化する。初期化回路55で
は、初期化信号37(図4参照)、特にこの初期化信号37
における同期ワードをアップリンク信号の直列ビット流
から抽出する。検出同期ワード及び初期化信号37と、ダ
ウンリンク信号における中央処理装置1により発生され
た同期ワードとの時間差を計算することができ、この時
間差を通信ステーション用の初期化又は動的時間等価を
図るのに用いることができる。
【0092】直‐並列変換器56では、アップリンク信号
を8ビットの並列ワードに変換し、このワードをシャン
トRAM 57に記憶させ、RAM57からのワードをアップリン
ク/ダウンリンクトランスレータ58に供給する。トラン
スレータ58ではアップリンク信号に生ずる情報を情報流
に変換し、この情報流がダウンリンク信号を形成する。
アドレスカウンタ70はダウンリンク信号における信号ブ
ロックに含ませるアドレスを提供する。
【0093】次いでダウンリンク信号をシャントRAM 57
及び信号プロセッサ59を経て並‐直列変換器60に供給
し、この変換器にて8ビットの並列ワードを直列データ
流に変換する。このデータ流をエンコーダ61にて一旦符
号化すれば、出力端子52に符号化されたダウンリンク信
号が現れる。
【0094】複数個のラッテ、即ちラッテ62, 63及び64
は通信プロセッサ66をシャントRAM57に直接接続するこ
とができるため、プロセッサ66はアップリンク信号の第
2信号ブロックにおける制御情報、つまり図4のアップ
リンク状態31を検出することができる。プロセッサ66が
斯かる制御情報に変化を検出する場合に、プロセッサ66
はこの新規制御情報をメールボックス67に送出する。機
能プロセッサ68はメールボックス67から新規制御情報を
読取って、どんな作動を行うべきかを決定する。プロセ
ッサ68は例えば新規の制御情報(新規のダウンリンク状
態情報、つまり図3に28にて示すダウンリンク信号にお
ける状態情報の部分) を発生し、この情報はメールボッ
クス67に記憶され、次いで通信プロセッサ66によりメー
ルボックス67から読出されて、シャントRAM 57に供給さ
れる。状態情報はシャントRAM 57から再びUL/DL トラン
スレータ58に転送され、トランスレータ58はダウンリン
ク信号の適当な位置に新規状態情報を挿入する。
【0095】さらに、通信プロセッサ66は同様なラッチ
62及び64を介してダウンリンク信号用のデータ情報を与
えることができる。信号プロセッサ59は通信プロセッサ
66の制御下で作動して、機能プロセッサ68からの命令を
受け取ったり、又は受け取らなかったりする。信号プロ
セッサ59は出力端子52へのダウンリンク信号の転送及び
スレーブユニット50c がある場合に、このスレーブユニ
ットでの対応する機能プロセッサによる信号転送を制御
する。
【0096】UL/DL トランスレータ58でのアップリンク
信号のダウンリンク信号への変換は相互参照表又は他の
アルゴリズムによって行うことができる。この実行は所
望される複雑性に応じてROM 又はRAM により行うことが
できる。アドレスカウンタ70はフレームにおけるアップ
リンク信号の位置に関するアドレスを発生し、且つこの
相互参照表をフレームにおけるダウンリンク信号の位置
に関するアドレスを発生する。
【0097】このようにして、アップリンク信号の種々
のチャネルをダウンリンク信号のチャネルに変換するこ
とができる。前述したように、アップリンク状態、即ち
図4のブロック31は通信プロセッサ66により処理され
る。異なるスレーブユニットからのダウンリンク信号は
信号プロセッサ59の制御下でバス65に結合させることが
できる。
【0098】通信ステーション 図7及び図8は例えば会議システムに用いられるような
通信ステーション2.iを線図的に示したものであり、図
8は図7に示す通信ステーションを詳細に示したもので
ある。通信ステーションはマイクロホン80及び1個以上
のキー81を具えており、これには身分証明書を読取る読
取器82を設けることができる。マイクロホン80は音声情
報を通信ステーションに与えることができ、ここでA/D
変換器86が前記音声情報をアップリンク信号に挿入すべ
きディジタル音声情報に変換する。キー81はマイクロホ
ンの使用を希望したり、又は投票を望む旨を指示するの
に用いることができる。
【0099】通信ステーション2.i は例えばスピーカ8
3、1つ以上の発光ダイオード84及びモニタ85も具えて
いる。この通信ステーションに向けられたダウンリンク
信号における音声チャネルのディジタル音声情報はD/A
変換器87にてアナログ音声信号に変換され、スピーカ83
により聴けるようにする。1個以上の発光ダイオード84
によって押圧キーの確認又は読取られた身分証明書を確
認することができる。モニタ85は投票結果又は個人のメ
ッセージを表示することができる。
【0100】A/D 変換器86、キー81及び身分証明書読取
器82から到来する情報は、それぞれゲート回路88, 89及
び90を経て内部アップリンクバス92に供給される。これ
は制御信号パス91を経て各ゲート回路88, 89及び90に供
給されるクロック信号及び制御信号に応答して行われ
る。内部アップリンクバス92は、このバス92とアップリ
ンク3との間を中央処理装置1にリンクさせるデータ通
信回路93に結合させる。ダウンリンク4からのダウンリ
ンク信号の情報は通信回路93を経て内部ダウンリンクバ
ス94に供給される。
【0101】ゲート回路95, 96及び97は関連する通信ス
テーションに所望される可聴情報、制御情報又はデータ
情報を内部ダウンリンクバス94におけるダウンリンク信
号からそれぞれ抽出して、これらの情報をD/A 変換器8
7、発光ダイオード84及びモニタ85にそれぞれ供給す
る。ゲート回路95, 96及び97は制御信号バス91からこれ
らのゲート回路に供給されるクロック信号及び制御信号
に応答してダウンリンク信号から前記情報を抽出する。
データ通信回路93は入力端子78に到来するダウンリンク
信号からクロック信号及び制御信号を抽出して、これら
の信号を制御信号バス91に送出する。
【0102】データ通信回路の動作を図9に示す回路を
参照して更に説明する。データ通信回路93の入力端子78
はデコーダ101 の入力端子と回路(同期クロックタイ
マ)100 の入力端子とに接続する。デコーダ101 の出力
端子を内部ダウンリンクバス94に結合させて、このバス
94に復号化したダウンリンク信号を供給する。回路100
はダウンリンク信号から内部クロック信号を抽出し、且
つそれから同期及びタイミング信号の全てを発生する。
クロック信号はライン102 に供給され、タイミング信号
はライン103 に供給される。ライン102 のクロック信号
は例えば通信ステーションにおけるA/D 及びD/A 変換器
86及び87に転送される。
【0103】通信ステーションの正規の作動中には、初
期化制御ライン105における信号が「低」レベル状態に
ある。ライン105 に接続されている通信ステーションに
おける初期化要求ボタンは押されていないか、押された
ことがない状態にある。ライン105 の信号が「低」状態
にあると云うことは、「i/a 」コード検出器107 が作動
していないことを意味する。「割当て」バッファ108 は
時間等化係数(図3の25参照) 及び中央処理装置1によ
りステーションに割り当てられたアドレス(図3の26参
照) を記憶している。「割当て」バッファ108 に記憶済
みのアドレスはライン109 を経てアドレス検出器104 に
供給される。時間等化係数はバッファ108 からライン11
0 を経て通信ステーションのアップリンク段における可
変遅延ユニット111 に供給される。ダウンリンク信号に
おけるアドレスは一定の順序を有しているため、ステー
ションはダウンリンク信号における関連するアドレスを
いつの時点に抽出すれば良いかわかる。ダウンリンク信
号からアドレスを読取ったアドレス検出器104 は、その
アドレスと割当てバッファ108 に記憶済みのアドレスと
を比較する。この比較は、ステーションが依然正確にタ
イミングをとっているか、否かをこのステーションが確
かめる検証として見なすことができる。2つのアドレス
が一致する場合に、検出器104 はライン106 にイネーブ
ル信号を供給する。制御信号バッファ112 に供給される
このイネーブル信号に応答して、制御信号バッファ112
はアップリンク割当て情報、即ち内部ダウンリンクバス
94におけるダウンリンク信号から“audioch.upl +m”
コード27′及び“d.ul" コード19′を読取って、このア
ップリンク割当て情報をライン115 を経て音声バッファ
116 及びデータバッファ117 に転送する。“audioch.up
l +m”コードは音声バッファ116 に記憶され、“d.u
l" コードはデータバッファ117 に記憶される。
【0104】更に、制御信号バッファはダウンリンク信
号からダウンリンク割当て情報、即ち“a.dl+m”コー
ド19及び“d.dl" コード18を抽出して、このダウンリン
ク割当て情報をライン115 を介して音声タイミングユニ
ット113 及びデータタイミングユニット114 に供給す
る。制御信号バッファ112 はイネーブルコード18をユニ
ット113 にも供給する。音声タイミングユニット113 は
“a.dl+m”コード及び“イネーブル”コードを記憶
し、データタイミングユニット114 は“d.dl" コードを
記憶する。音声タイミングユニット113 はライン91D に
制御信号を発生し、この信号はゲート回路95(図8参
照)に供給される。データタイミングユニット114 はラ
イン91F に制御信号を発生し、この信号はゲート回路97
に供給される。
【0105】“vs”ビット17の検出は通信ステーション
の説明にはあまり重要でないので説明は省略する。制御
信号バッファ112 はライン91E からゲート回路96に供給
される制御信号も発生する。この制御信号に応答して、
ゲート回路96はダウンリンク信号における関連するステ
ーションアドレスを有している信号部分から図3に28に
て示すダウンリンク状態及び入手できれば、図3に29に
示す遠隔制御情報を検出する。
【0106】音声タイミングユニット113 は、このユニ
ット113 に記憶済みの“a.dl+m”コード19及び「イネ
ーブル」コード18と、ライン103 を経てユニット113 に
供給されるタイミング信号とに応答して、制御信号をゲ
ート回路95に送出して、このゲート回路95がバス94にお
けるダウンリンク信号の直列データ流から通信ステーシ
ョン用で、しかも“a.dl+m”コードに相当する音声ワ
ードを検出するようにする。
【0107】データタイミングユニット114 は、このユ
ニットに記憶済みの“d.dl" コード18′及びライン103
からユニット114 に供給されるタイミング信号との制御
下でゲート回路97に制御信号を送出して、このゲート回
路97がバス94におけるダウンリンク信号の直列データ流
から通信ステーション用で、しかも“d.dl" コードに相
当するデータワードを検出するようにする。
【0108】ライン120 に現れる通信ステーションのア
ップリンク段用のタイミング信号は、ライン103 を経て
転送されるタイミング信号と、ライン110 を経て転送さ
れる時間等化係数とに基づいて可変遅延回路111 により
発生される。アップリンク信号における音声信号が通信
ステーションに割当てられた場合に、音声タイミングバ
ッファ116 が回路111 のタイミング信号に応答して制御
信号を発生し、この制御信号はライン91A を経てゲート
回路88に供給される。これらの制御信号に応答して、A/
D 変換器86の音声サンプルがゲート回路88により内部ア
ップリンクバス92に供給され、次いで回路116 の音声バ
ッファに記憶される。回路116 の音声バッファは、8ビ
ットづつの64個の音声ワードを記憶する(最小)容量の
ものである。
【0109】アップリンク信号におけるデータチャネル
が通信ステーションに割当てられた場合に、データタイ
ミングバッファ117 は回路111 のタイミング信号に応答
して制御信号を発生し、この制御信号はライン91Cを経
てゲート回路90に供給される。これらの制御信号に応答
して、データワードがゲート回路90により内部アップリ
ンクバス92に供給され、次いでこれらのデータワードは
回路117 のデータバッファに記憶される。回路117 のデ
ータバッファは8ビットづつの16データバイトの容量を
有している。データチャネル1か、データチャネル2の
いずれかが通信ステーション割当てられる場合に、斯か
るデータバッファは読出される前に常に完全に一杯にな
る。データチャネル3が通信ステーションに割当てられ
る場合には、データバッファは半分満たされた後に読出
される。
【0110】制御兼タイミング回路118 はゲート回路89
に供給される制御信号ライン91B に発生する。これらの
制御信号に応答して制御情報、つまり図4に31にて示す
アップリンク状態が内部アップリンクバス92に供給さ
れ、且つゲート回路89により回路118 のメモリに記憶さ
れる。ライン120 におけるタイミング信号は回路116, 1
17及び118 を駆動させ、これらの回路はライン119 に64
音声ワード/ブロックから成る第1信号ブロック、制御
情報から成る第2信号ブロック及び8又は16データワー
ド/ブロックから成る第3信号ブロックをフレームの適
当な瞬時にアップリンク割当て情報と一緒に供給するよ
うに駆動する。ライン120 はエンコーダ121 にも通じて
いる。このエンコーダ122 での符号化後に信号はアップ
リンクスイッチ122 を経てアップリンク3に転送され
る。スイッチ122 もライン120におけるタイミング信号
により制御される。
【0111】通信ステーションを初期化するには、その
ステーションのユーザが前述したようにステーションに
おける「初期化要求」ボタンを押す。これによりライン
105の信号が「高」レベル状態になる。この信号は“i/a
”コード検出器117 を初期化すると共に、アドレス及
び時間等化係数を依然記憶しているかも知れない「割当
て」バッファ108 のメモリを消去する。ダウンリンク信
号における“i/a ”コード“01”(図3に24にて示すも
ので、ステーションに対する初期化状態を示す) の検出
時に、検出器107 がライン123 に制御信号を発生し、こ
の信号は制御兼タイミング回路118 に供給される。この
制御信号及び回路111 のタイミング信号(今の時点では
遅延は0である)に応答して回路118 が図4に37にて示
すパターン(アップリンク同期パターン)を発生し、ア
ワプリンクスイッチ122 は初期化タイムスロット35の瞬
時にアップリンク信号に切り換える。
【0112】この場合、前述したように中央処理装置は
時間等化係数を計算し、ステーションにアドレスを割当
てる。次いで“i/a ”コード検出器107 が割当て状態を
示すコード“10”を検出し、制御信号を割当てバッファ
108 に供給し、次にこのバッファがダウンリンク信号か
らアドレス及び時間等化係数、即ち図3に25及び26にて
示す情報を読取って、この情報をメモリに記憶する。次
いでバッファ108 はライン124に初期化確認信号を発生
し、この信号は例えば発光ダイオードに供給する。制御
信号バッファ112 もダウンリンク信号から図3に27にて
示す“u/d “信号を抽出する。この信号はダイナミック
時間等化を図るのに必要である。この“u/d “信号から
制御信号バッファ112 はライン127 を経て可変遅延回路
111 に供給する。制御信号を抽出する。この制御信号に
よって回路111 での遅延を微調整することができる。
【0113】受動ステーションは図7,8及び9に示す
回路におけるアップリンク信号に寄与する素子を必ずし
も含む必要がない。このことは図9に示す回路に対し
て、一点鎖線の下側の部分をなくし、107 及び108 にて
示す素子も省けることを意味する。この場合には素子10
4 に固定アドレス、即ち図3に248 〜255 で示す信号成
分のアドレスの内の1つのアドレスを記憶させておく。
図面につき上述したような本発明による通信システムは
現在のリングシステム及び従来のパケット交換システム
に比べて遥かに有利である。
【0114】現在のリングシステムの利点はケーブルワ
ークが非常に簡単で済むと云う点にある。従って、ケー
ブルワークのコストが非常に安くなる。本発明によるシ
ステムと比べると、パケット交換システムは非常に大き
なオーバヘッドを有しており、従ってビット速度がかな
り高い。パケットと交換システムと本発明による通信シ
ステムとを対比すると、パケット交換システムは非同期
システムであるのに対し、本発明による通信システムは
ダウンリンク信号の同期ワードによって同期がとられる
同期システムである。
【0115】パケット交換システムでは情報がデータ流
のどこにあるのか正確にわからない。従来システムで転
送すべき各パケットは、どのステーションがパケットを
送り、そのパケットをどこに届けるべきかの情報によっ
て拡張させる必要がある。本発明によるシステムでは、
アップリンク及びダウンリンク信号のフレーム内の情報
をそのフレームにおける情報位置に関して正確に決める
ことができ、その方法は次のようにして行う。即ち、通
信ステーションはダウンリンク信号のフレームのどの位
置でこのステーションに向けられる情報をダウンリンク
信号の割当て情報によって見出すべきかを知り、しかも
アップリンク信号のフレームにおけるどの位置でステー
ションは中央処理ステーションに向ける情報を与えるべ
きかを知るようにして行う。本発明は上述した例のみに
限定されるものでなく、種々の変更を加え得ること勿論
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明通信システムの一例のブロック図であ
る。
【図2】本発明通信システムの更に詳細な構成図であ
る。
【図3】ダウンリンク信号の信号フォーマットを示す図
である。
【図4】アップリンク信号の信号フォーマットを示す図
である。
【図5】アップリンク信号のフレーム内の音声ブロック
の内容の説明図である。
【図6】本発明通信システムに用いる中央処理装置の一
実施例のブロック図である。
【図7】本発明通信システムに用いる通信ステーション
の一実施例のブロック図である。
【図8】図7に示す通信ステーションの更に詳細なブロ
ック図である。
【図9】図7に示す通信ステーションの詳細構成図であ
る。
【符号の説明】
1 中央処理装置 2.1 〜2.N 通信ステーション 3 アップリンク 4 ダウンリンク 5 音声再生装置 6.1, 6.2 通訳者用ステーション 7.1, 7.2 議員用ステーション 8.1, 8.2, 9 受動ステーション 11 議員モニタ 12 ホール表示装置 13 キーボードユニット 14 モニタユニット 15 プリンタ 16 データレコーダ SBm 信号ブロック 20 第1信号ブロック 21 他の信号ブロック 22 同期ワード 23 アドレス audiobl 1 〜8 音声ブロック c 制御情報 d データワード 30 第1信号ブロック 31 第2信号ブロック 32 第3信号ブロック AG1.1 〜4.8 音声グループ 50a マスタユニット 50b スレーブユニット 53 同期回路 54 デコーダ 55 初期化回路 56 直‐並列変換器 57 シャントRAM 58 アップリンク/ダウンリンクトランスレータ 59 信号プロセッサ 60 並‐直列変換器 61 エンコーダ 62, 63, 64 ラッチ 65 バス 66 通信プロセッサ 67 メールボックス 68 機能プロセッサ 70 アドレスカウンタ 81 マイクロホン 81′ キー 82 カード読取器 83 スピーカ 84 発光ダイオード 85 モニタ 86 A/D 変換器 87 D/A 変換器 88, 89, 90 ゲート回路 91 制御信号バス 92 内部アップリンクバス 93 データ通信回路 94 内部ダウンリンクバス 95, 96, 97 ゲート回路 100 同期クロックタイマ 101 デコーダ 104 アドレス検出器 107 “i/a ”コード検出器 108 “割当て”バッファ 111 可変遅延ユニット 112 制御信号バッファ 113 音声タイミングユニット 114 データタイミングユニット 116 音声タイミングバッファ 117 データタイミングバッファ 118 制御兼タイミング回路 121 エンコーダ 122 アップリンクスイッチ
フロントページの続き (73)特許権者 590000248 Groenewoudseweg 1, 5621 BA Eindhoven, T he Netherlands (56)参考文献 特開 昭62−122354(JP,A) 特開 平2−122792(JP,A) I.Kong,’’CABLENE T: A LOCAL AREA NE TWORK’’,IEEE Inter national Conferenc e on Communication s,Jun.1982,Session 6 C.2,p.1−5 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/00 H04L 12/00

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央処理装置とN個の多数の通信ステー
    ション(N≧2)とを具えている通信システムであっ
    て、前記中央処理装置と前記通信ステーションとを結合
    し、前記中央処理装置を、該中央処理装置から前記通信
    ステーションへの情報送信を行うためのダウンリンク信
    号を発生させるように構成し、且つ前記中央処理装置
    を、前記通信ステーションから前記中央処理装置への情
    報送信を行うためのアップリンク信号を受信するように
    構成している通信システムにおいて、前記ダウンリンク
    信号が連続フレームを具え;各フレームがM個の信号ブ
    ロックを収納するためのスペースを有し;フレーム内の
    第1信号ブロックが同期ワードを具え;前記信号ブロッ
    クのすべてが、信号ブロック毎にp個の音声ワードから
    成る音声情報を収納するためのスペースを有し;M−1
    個の信号ブロックが同期ワードを具えず、更に制御情報
    を収納するスペースを有し;制御情報は、通信ステーシ
    ョンに属し、フレームの信号ブロック内のp個の音声ワ
    ードの中の、どの音声ワードが前記通信ステーションに
    送られたかを示すダウンリンク割当情報を具えている信
    号ブロックに収納され;前記アップリンク信号は、各フ
    レームの持続時間が前記ダウンリンク信号のフレームの
    持続時間とほぼ等しい連続フレームを有し;各フレーム
    が第1信号ブロックを収納するスペースを有し;各第1
    信号ブロックが、2個以上の多数の音声ワードを収納す
    るスペースを有し;各第2信号ブロックが制御情報を収
    納するためのスペースを有し;且つダウンリンク信号の
    信号ブロックの制御情報が更に、前記アップリンク信号
    のフレーム内の、どの第1信号ブロックが前記通信ステ
    ーションから到来するかを示しているアップリンク割当
    情報を具え;且つ他の通信ステーションから到来するア
    ップリンク信号内の信号ブロックを、無情報ギャップに
    よって分離することを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 ダウンリンク信号の各信号ブロックが、
    r個のデータワードを収納するためのスペースを具え;
    前記ダウンリンク割当情報は更に、フレームの信号ブロ
    ック内のr個のデータワードの中の、どのデータワード
    が前記通信ステーションに送られたかを示し;アップリ
    ンク信号の各フレームは更に、第3信号ブロック収納す
    るためのスペースを具え;前記各第3信号ブロックは更
    に、2個以上の多数のデータワードを収納するためのス
    ペースを有し;且つ前記アップリンク割当情報は更に、
    アップリンク信号のフレーム内の、どの第3信号ブロッ
    クが前記通信ステーションから到来するかを示している
    情報を具えていることを特徴とする請求項1に記載の通
    信システム。
  3. 【請求項3】 アップリンク信号内の各フレームが、初
    期化される通信ステーションの初期化フェーズの間に、
    通信ステーションの初期化信号を有することのできるタ
    イムスロットを具え、前記タイムスロットの持続時間が
    前記初期化信号の持続時間よりも長いことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. 【請求項4】 前記初期化フェーズのダウンリンク信号
    のフレーム内の第1信号ブロックが更に、時間等価情報
    とアドレス情報とを具え、該アドレス情報が、通信ステ
    ーションを初期化するためのものであり、時間等価情報
    の送信される通信ステーションを示していることを特徴
    とする請求項3に記載の通信システム。
  5. 【請求項5】 前記制御情報の代わりに初期化信号を、
    前記アップリンク信号のフレーム内の、通信ステーショ
    ンから到来する第2信号ブロックに含めることを特徴と
    する請求項1〜4のいづれか一項に記載の通信システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記初期化フェーズの間に、初期化され
    る通信ステーションに供給される前記アドレス情報が、
    前記アップリンク信号のフレーム内の、どの第2信号ブ
    ロックが前記通信ステーションから到来するかを示して
    いることを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
  7. 【請求項7】 通信ステーションに属する前記ダウンリ
    ンク信号の信号ブロック内の前記制御情報が、前記時間
    等価情報を修正するための前記通信ステーションの時間
    シフト情報を具えることができることを特徴とする請求
    項5に記載の通信システム。
  8. 【請求項8】 前記中央処理装置を、各フレームがM個
    の信号ブロックを収納するためのスペースを有する、連
    続フレームの前記ダウンリンク信号を発生させるように
    構成し;フレーム内の第1信号ブロックが同期ワードを
    具え;すべての信号ブロックが、信号ブロック当たりp
    個の音声ワードから成る音声情報を収納するためのスペ
    ースを有し;前記M−1個の信号ブロックが、同期ワー
    ドを具えず、更に制御情報を収納するためのスペースを
    有し;信号ブロック内に存在し、通信ステーションと関
    連する制御情報が、ダウンリンク割当情報とアップリン
    ク割当情報とを有し;前記ダウンリンク割当情報が、フ
    レームの信号ブロック内のp個の音声ワードの中の、ど
    の音声ワードが通信ステーションに送られるかを示し;
    且つ前記中央処理装置を、連続フレームから成るアップ
    リンク信号を受信するように構成し;各フレームの持続
    時間が、ほぼ前記ダウンリンク信号の持続時間と等し
    く;各フレームが、1より多くの多数の音声ワードを収
    納するためのスペースを有する第1信号ブロックと、制
    御情報を収納するためのスペースを有する第2信号ブロ
    ックとを収納するためのスペースを有し;通信ステーシ
    ョンに属する前記ダウンリンク信号内の前記アップリン
    ク割当情報が、前記アップリンク信号のフレーム内の、
    どの第1信号ブロックがこの通信ステーションから到来
    するかを示し;且つ第1通信ステーションから到来する
    フレーム内の第1信号ブロックを、前記アップリンク信
    号の前記連続フレーム内の少なくとも1個のほぼ固定さ
    れている位置から抽出できるように、前記中央処理装置
    を構成し;前記アップリンク信号のフレームの第1信号
    ブロック内の前記固定位置を、この第1通信ステーショ
    ンに属するアップリンク割当情報に関連させ;且つ前記
    第1通信ステーションから到来する前記第1信号ブロッ
    クの前記音声ワードを、第2通信ステーションに供給す
    るために、少なくとも1個の固定位置の連続音声ワード
    を、前記ダウンリンク信号のフレームの連続信号ブロッ
    クに常に挿入するように、前記中央処理装置を構成し;
    前記ダウンリンク信号の信号ブロックの前記音声ワード
    の前記固定位置を、前記第2通信ステーションの前記ダ
    ウンリンク割当情報に関連させることを特徴とする請求
    項1〜7のいづれか一項に記載の通信システム。
  9. 【請求項9】 データワードを、前記中央処理装置から
    前記第2通信ステーションに供給するために、連続デー
    タワードを、前記ダウンリンク信号のフレームの連続信
    号ブロック内の少なくとも1個の固定位置に常に挿入す
    るように前記中央処理装置を構成するとともに、前記フ
    レームの信号ブロックのデータワード内のどのデータワ
    ードが、前記第2通信ステーションに送られるかを示す
    ダウンリンク割当情報を発生させるように前記中央処理
    装置を構成し;信号ブロック内のデータワードの前記固
    定位置を、前記第2通信ステーションの前記ダウンリン
    ク割当情報に関連させることを特徴とする請求項1〜8
    のいづれか一項に記載の中央処理装置。
  10. 【請求項10】 データワードを、前記第1通信ステー
    ションから前記中央処理装置に送信するために、前記第
    1通信ステーションに属するアップリンク割当情報を発
    生させるように前記中央処理装置を構成し;更に、前記
    割当情報は、前記アップリンク信号のフレーム内の1よ
    り多くの多数のデータワードを有している第3信号ブロ
    ックの中の、どの第3信号ブロックがこの第1通信ステ
    ーションから到来するかを示し;且つ前記第1通信ステ
    ーションから到来する前記第3信号ブロックを、前記ア
    ップリンク割当情報に相当する前記アップリンク信号内
    のフレームから抽出することを特徴とする請求項9に記
    載の中央処理装置。
  11. 【請求項11】 通信ステーションを初期化するため
    に、前記アップリンク信号のフレームのタイムスロット
    の初期化信号を順次に検出するための初期化開始信号を
    発生させ、該初期化開始信号を前記ダウンリンク信号に
    挿入するとともに、前記初期化開始信号が送信される瞬
    時と関連する前記初期化信号が受信される瞬時を検出で
    きるように、前記中央処理装置を構成し;且つ前記中央
    処理装置と前記通信ステーションとの間の前記アップリ
    ンク信号送信経路の距離と関連する時間等価情報を計算
    できるように前記中央処理装置を構成するとともに、前
    記ダウンリンク信号のフレームの第1信号ブロック内
    の、割当信号、アドレス情報、及び前記時間等価情報を
    供給できるように、前記中央処理装置を構成することを
    特徴とする請求項8〜10のいづれか一項に記載の中央処
    理装置。
  12. 【請求項12】 前記アップリンク信号の前記第2信号
    ブロック内の前記初期化信号を検出し、前記初期化信号
    が受信される瞬時を検出し、前記初期化信号の実際の受
    信瞬時と前記初期化信号の所望の瞬時との時間差の関数
    としての制御信号を発生させるように、前記中央処理装
    置を構成し;且つ前記時間差の関数としての制御信号を
    発生させるとともに、前記ダウンリンク信号の信号ブロ
    ックの、前記通信ステーションに属する前記制御情報
    に、前記制御信号と一致する時間シフト情報を含めるよ
    うに構成することを特徴とする請求項11に記載の中央処
    理装置。
  13. 【請求項13】 前記第1通信ステーションから到来
    し、フレーム内のほぼ固定された位置にある第2信号ブ
    ロックを、前記アップリンク信号のフレームから抽出で
    きるように、前記中央処理装置を構成し、前記第2信号
    ブロックの前記固定位置を、前記第1通信ステーション
    の初期化フェーズの間に前記第1通信ステーションに供
    給される前記アドレス情報に関連させることを特徴とす
    る請求項8〜12のいづれか一項に記載の中央処理装置。
  14. 【請求項14】 ダウンリンク信号を受信し、前記アッ
    プリンク信号に含まれる情報を発生させるように構成さ
    れている、請求項1〜7のいづれか一項に記載の通信ス
    テーションにおいて、前記ダウンリンク信号を受信し;
    前記通信ステーションに属し、前記ダウンリンク信号の
    信号ブロックに含まれている前記制御情報を抽出し、;
    該制御情報から前記通信ステーションの前記ダウンリン
    ク割当情報、及び前記アップリンク割当情報を抽出し;
    前記ダウンリンク信号のフレームの前記連続信号ブロッ
    ク内の少なくとも1個の固定位置から音声ワードを抽出
    するように、前記通信ステーションを構成し;信号ブロ
    ック内の前記音声ワードの前記固定位置を、前記通信ス
    テーションの前記ダウンリンク割当情報に関連させ;更
    に、音声ワードを含む少なくとも1個の第1信号ブロッ
    ク及び制御情報を含む第2信号ブロックを、前記アップ
    リンク信号のフレーム内のほぼ固定された位置に挿入す
    るように、前記通信ステーションを構成し;該通信ステ
    ーションの前記第1信号ブロックの前記固定位置を、前
    記通信ステーションのアップリンク割当情報に関連させ
    ることを特徴とする通信ステーション。
  15. 【請求項15】 前記通信ステーションから前記中央処
    理装置にデータワードを送るために、前記アップリンク
    信号のデータワードを含む第3信号ブロックを、前記ア
    ップリンク信号のフレーム内のある位置に挿入するよう
    に、前記通信ステーションを構成し;前記フレーム内
    の、前記通信ステーションの前記第3信号ブロックの前
    記位置を、前記通信ステーションの前記アップリンク割
    当情報に関連させることを特徴とする請求項14に記載の
    通信ステーション。
  16. 【請求項16】 前記中央処理装置から前記通信ステー
    ションにデータワードを送るために、前記ダウンリンク
    信号のフレーム内の連続信号ブロック内の少なくとも1
    個の固定位置から連続データワードを常に抽出するよう
    に、前記通信ステーションを構成し;信号ブロックのデ
    ータワード内の前記固定位置を、前記通信ステーション
    の前記ダウンリンク情報に関連させることを特徴とする
    請求項15に記載の通信ステーション。
  17. 【請求項17】 前記通信ステーションを初期化するた
    めに、前記ダウンリンク信号の初期化開始信号を検出
    し、順次に初期化信号を発生させるとともに、ある瞬時
    に、前記アップリンク信号の前記初期化信号を供給し、
    前記初期化信号を前記アップリンク信号のフレームの前
    記タイムスロット内に配置するように、前記通信ステー
    ションを構成し;且つ前記ダウンリンク信号のフレーム
    の第1信号ブロック内の、割当信号、アドレス情報、及
    び前記時間等価情報を検出できるように構成することを
    特徴とする請求項14〜16のいづれか一項に記載の通信ス
    テーション。
  18. 【請求項18】 ある瞬時に、前記時間等価情報に応答
    して、前記アップリンク信号に前記第1及び第2信号ブ
    ロックを挿入し、前記通信ステーションによって前記ア
    ップリンク信号に挿入される前記アップリンク信号の前
    記第1及び第2信号ブロックを、無情報ギャップによっ
    て、他の通信ステーションから挿入されるアップリンク
    信号ブロックから分離できるように構成することを特徴
    とする請求項17に記載の通信ステーション。
  19. 【請求項19】 ある瞬時に、前記時間等価情報に応答
    して、前記第3信号ブロックを前記アップリンク信号に
    挿入し、前記通信ステーションによって前記アップリン
    ク信号に挿入される、前記アップリンク信号内の前記第
    3信号ブロックを、無情報ギャップによって、他の通信
    ステーションによって挿入されるアップリンク信号ブロ
    ックから分離できるように構成することを特徴とする請
    求項18に記載の通信ステーション。
  20. 【請求項20】 1以上の前フレームの間に前記通信ス
    テーションの前記制御情報が変化しない場合、前記制御
    情報の代わりに前記初期化信号を、前記アップリンク信
    号のフレーム内の、前記通信ステーションから到来する
    第2信号ブロックに収納できるように構成することを特
    徴とする請求項14〜19のいづれか一項に記載の通信ステ
    ーション。
  21. 【請求項21】前記ダウンリンク信号の信号ブロック内
    の、通信ステーションに属する前記制御情報の時間シフ
    ト情報を検出するとともに、前記時間シフト情報に応答
    して、前記第1及び第2信号ブロックが前記アップリン
    ク信号に挿入される瞬時を、進めたり遅らせたりするよ
    うに構成することを特徴とする請求項20に記載の通信ス
    テーション。
  22. 【請求項22】 前記時間シフト情報に応答して、前記
    第3信号ブロックが前記アップリンク信号に供給される
    瞬時を進めたり遅らせたりするように構成することを特
    徴とする請求項21に記載の通信ステーション。
  23. 【請求項23】 フレーム内のほぼ固定位置に位置する
    第2信号ブロックを、前記アップリンク信号に挿入し、
    前記第2信号ブロックの前記固定位置を、通信ステーシ
    ョンの初期化フェーズの間にこの通信ステーションに供
    給される前記アドレス情報に関連させることを特徴とす
    る請求項14〜22のいづれか一項に記載の通信ステーショ
    ン。
  24. 【請求項24】 前記ダウンリンク信号を受信し、該ダ
    ウンリンク信号から、前記通信ステーションに属する信
    号ブロック内の前記制御情報を抽出し、該制御情報か
    ら、前記通信ステーションの前記ダウンリンク割当情報
    を抽出し、前記ダウンリンク信号のフレームの連続信号
    ブロック内の少なくとも1個の固定位置から、音声ワー
    ドを抽出するように構成し、信号ブロック内の前記音声
    ワードの前記固定位置を、前記通信ステーションの前記
    ダウンリンク割当情報に関連させることを特徴とする請
    求項1〜7のいづれか一項に記載の通信ステーション。
  25. 【請求項25】 前記中央処理装置から前記通信ステー
    ションへデータワードを送信するために、ダウンリンク
    信号のフレームの連続信号ブロック内の少なくとも1個
    の固定位置から、連続データワードを常に抽出するよう
    に構成し、信号ブロック内のデータワードの前記固定位
    置を、前記通信ステーションの前記ダウンリンクに関連
    させることを特徴とする請求項21に記載の通信ステーシ
    ョン。
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