JP3219272U - 排水溝用のグレーチング蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】グレーチングの加工工程の省略化及び省力化、排水溝の開口部へのグレーチング覆設の簡易化、及び開口部の側方からの流水を越流させることなく排水溝内に誘水排水し、しかも安全通行を可能にした堅牢簡易なグレーチング蓋を提供する。
【解決手段】排水溝100の開口部の矩形受枠102に覆設するグレーチング蓋200において、矩形受枠102の長手方向に沿って平行間隔で亘らせる複数本の間隙メインバー201を有し、間隙メインバー201は中間部を矩形受枠102の幅方向に沿って非接触状態で亘らせる複数本のクロスバー202で連結支持すると共に両端部をエンドバー203の上部で固定連結し、エンドバー203は下部を矩形受枠102の下方に形成した傾斜面に当接して載置可能な狭幅形状部にし、エンドバー203下部の狭幅形状部の下端部に等幅垂下部を形成したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、排水溝用のグレーチング蓋に関する。
グレーチングの基本的な機能は排水溝への速やかな排水を促すために、水だけが流れ、人、各種類の屑塵、一般物等の侵入や落下を防ぐことにある。
溝にグレーチング蓋をすることにより、人や車両の通過を作業場の安全確保等を容易にすることと言える。そのためグレーチングは“街中及び室内のいたる処に利用されている。
たとえば、道路の脇、歩道と車両の境目、駐車場、ビルや建築物の周囲、公園、競技場、商店街、また建物の中など、少し見回せば目に入らないことはない。
さらに、広い意味での床材としても活躍している。工場や清掃工場、火力発電所などでも広く利用されている。
それほど、身近なグレーチングは安全で快適な住環境、都市空間を創造する為には、欠かすことの出来ないものである。
また、ライフスタイルの多様化に伴い、都市に求められる機能も幅広くなり、グレーチングも使われる場所、目的により求められる性能、機能が異なってくる。
一般には、道路の排水路にかける蓋としてよく見かける。その他、工場などの操作歩道など広範囲に使用される。道路に使われるグレーチングは表面排水を目的とし、工場の操作歩道に使われるグレーチングは鉄板などと比べて、軽量化及び工作の簡略化、また風の強い所ではグレーチングの風を通りやすい性質を利用して、風の荷重を緩和する事などを目的にする。
近年車椅子やシルバーカー、ベビーカーそしてハイヒールを履いた人が歩道などをよく通るようになってから、歩道や広場などに設置したグレーチング主部材の隙間に車椅子・シルバーカー・ベビーカーの車輪がはまり込んで危険、ハイヒールの踵が挟まり折れる苦情が多くなったことから、格子を細かくしたり、格子の形状を変えたり、デザイン的な要素を高めるなどの対策品も販売されるようになっている。また工場等で、グレーチングでは下が丸見えのため、来客者が通る通路はチェッカープレート(縞板)が使われたりしているが、グレーチングの空隙部分にカラフルな自然石やゴムチップ等の透水舗装材を充填し、有視開口部が無いにも関わらず従来の排水機能を保持することで、水以外の異物の通過を阻止できる製品も見かけるようになってきた。
そこで排水溝用のグレーチング蓋として公知のものとして特許文献1の考案を紹介する。
特許文献1の考案は、図5の(1)〜(3)に示すように、「排水溝3の開口部4にグレーチング1を覆設した排水溝構造において、排水溝3の開口部6を下方に向けて傾斜状に狭幅5させるとともに、グレーチング1の支持ベアリングバー7の端部を下方に向けて傾斜状に狭幅させ、排水溝3の開口部4にグレーチング1の支持ベアリングバー7の端部が当接して支持され、グレーチング1は、排水溝3の開口部4との間に間隙12を形成するように端部を下方に向けて傾斜状に狭幅させた間隙ベアリングバー8を有し、更に前記間隙ベアリングバー8は、排水溝3の開口部4にグレーチング1を覆設した状態で端部上端面が開口部4の上端面よりも上方に位置するように形成した構造とすることを特徴とする排水溝構造」である。図中9は開口部4の長さ方向に延在して支持ベアリングバー7と間隙ベアリングバー8とを連結するクロスバー、10は支持ベアリングバー7の支持面、11は間隙ベアリングバー8のガイド面を示す。
特許第6028170号公報「排水溝構造及び同排水溝構造で用いられるグレーチング並びに排水溝」
しかしながらこの考案は次の難点があり実用性に欠ける。
1)、支持ベアリングバー及び間隙ベアリングバーの全てについてその両端部を前記開 口部の傾斜状に沿った傾斜状に狭幅形成するためグレーチング加工製作に難題が ある。
2)、支持ベアリングバー及び間隙ベアリングバーの全てが開口部の幅方向に配列して いるため開口部の側方からの流水が越流し易く排水機能に難点がある。
3)、間隙ベアリングバーは、端部上端面が開口部の上端面よりも上方に位置させるた め通行上つまずかないように注意する必要がある。
本考案はグレーチングの加工工程の省略化及び省力化、排水溝の開口部へのグレーチング覆設の簡易化、及び開口部の側方からの流水を越流させることなく排水溝内に誘水排水し、しかも安全通行を可能にした堅牢簡易なグレーチング蓋を提供する。
本考案は、前記課題を全て解決する優れたグレーチング蓋でありその技術的特徴は次の(1)〜(2)の通りである。
(1)、排水溝の開口部の矩形受枠に覆設するグレーチング蓋において、前記矩形受枠の長手方向に沿って平行間隔で亘らせる複数本の間隙メインバーを有し、前記間隙メインバーは中間部を矩形受枠の幅方向に沿って非接触状態で亘らせる複数本のクロスバーで連結支持すると共に両端部をエンドバーの上部で固定連結し、前記エンドバーは下部を矩形受枠の下方に形成した傾斜面に当接して載置可能な狭幅形状部にしたことを特徴とするグレーチング蓋。
(2)、前記エンドバー下部の狭幅形状部の下端部に等幅垂下部を形成したことを特徴とする前記(1)に記載のグレーチング蓋。
<本考案の構成の主な特徴と作用効果の要約>
1)、間隙メインバーの全てを開口部の長手方向に沿って配置しその両端部を傾斜状に 形成することなくエンドバーに直接連結固定するためグレーチング加工製作が極 めて簡単であり、大幅な加工工程の省略化と省力化を可能にした。
2)、間隙メインバーの全てが開口部の長手方向に配列しているため開口部の幅方向側 方からの流水を越流させることなく下方の排水溝本体側に確実に誘水するなど所 期の排水機能を十分に発揮する。
3)、間隙メインバーは、開口部の上端面よりも上方に位置することが無いため通行中 につまずくこともない。またグレーチング蓋の上に偏り荷重がかかってグレーチ ング蓋が斜めに浮き上ることを防止して安全通行を確保する。
本考案のグレーチング蓋の実施例を示す平面図である。 図1の矢視A−Aからの断面説明図である。 図2の矢視B−Bからの断面説明図である。 図3の一部変形例を示す断面説明図である。 前記従来例である特許文献1に記載のグレーチングを示す斜視図(1)と、同平面図(2)と、同正面部分拡大図(3)である。
考案を実施するための形態を次に記載の実施例により詳細に説明する。
本考案の実施例の基本的な構成を図1〜図4に示す。
図1〜図3において、排水溝100は、上部に矩形の開口部101を形成する金属製の矩形受枠102を装着し、矩形受枠102の下方に傾斜面103を介して溝本体104を形成してある。
本例において、排水溝100の開口部101の矩形受枠102に覆設するグレーチング蓋200は、排水流入用の主間隙を形成する間隙メインバー201と、間隙メインバー201の所定間隙形成を支持するクロスバー202と、間隙メインバー201の両端部各々を固定支持するエンドバー203とからなる。
間隙メインバー201は、前記矩形受枠102の長手方向に沿って平行間隔で複数本配置する。これで間隙メインバーの全てが開口部の長手方向に配列しているため前記矩形受枠102の幅方向の側方からの流水を越流させることなく下方の排水溝本体側に確実に誘水して排水する。
クロスバー202は、矩形受枠102に対してその幅方向に沿って非接触状態で位置して全ての前記間隙メインバー201の中間部の数か所を連結支持固定する。
エンドバー203は、両側一対設けその各上部203uで前記間隙メインバー201の両端部を固定連結すると共に、矩形受枠102の両側枠102e内に係合状態で嵌め、下部にテーパー台203dを形成して、これを前記矩形受枠102の下方に形成した傾斜面103に当接させてグレーチング蓋200の安定載置を可能にする。
図4において、前記エンドバー203の下部のテーパー台203dの下端部を等幅に延長して垂下させた垂下部203sを形成して、垂下部203sを排水溝の垂直側壁面に直角に対面させることによりグレーチング蓋200の上に偏り荷重がかかってグレーチング蓋200が斜めに浮き上がろうとしても垂下部203sが排水溝の垂直側壁面に当接してグレーチング蓋200の飛び上がりを防止する。
本考案の、排水溝用のグレーチング蓋は前述した優れた作用効果を呈するためグレーチング製造及び活用産業に寄与すること多大なものがある。
100:排水溝
101:開口部
102:矩形受枠
102e:両側枠
103:傾斜面
104:溝本体
200:グレーチング蓋
201:間隙メインバー
202:クロスバー
203:エンドバー
203u:上部
203d:テーパー台
203s:垂下部

Claims (2)

  1. 排水溝の開口部の矩形受枠に覆設するグレーチング蓋において、前記矩形受枠の長手方向に沿って平行間隔で亘らせる複数本の間隙メインバーを有し、前記間隙メインバーは中間部を矩形受枠の幅方向に沿って非接触状態で亘らせる複数本のクロスバーで連結支持すると共に両端部をエンドバーの上部で固定連結し、前記エンドバーは下部を矩形受枠の下方に形成した傾斜面に当接して載置可能な狭幅形状部にしたことを特徴とするグレーチング蓋。
  2. 前記エンドバー下部の狭幅形状部の下端部に等幅垂下部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のグレーチング蓋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112726795A (zh) * 2020-12-25 2021-04-30 陈志良 一种耐磨抗压轻质窖井盖及其制备方法

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