JP3219063B2 - 位相同期制御装置及び位相同期制御方法 - Google Patents
位相同期制御装置及び位相同期制御方法Info
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- JP3219063B2 JP3219063B2 JP31509198A JP31509198A JP3219063B2 JP 3219063 B2 JP3219063 B2 JP 3219063B2 JP 31509198 A JP31509198 A JP 31509198A JP 31509198 A JP31509198 A JP 31509198A JP 3219063 B2 JP3219063 B2 JP 3219063B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相同期制御装置
及び位相同期制御方法に関する。
及び位相同期制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、光通信システムにおける基幹
系及び加入者系受信回路には、位相同期回路の高速化と
同符号連続に対する安定性とが求められている。PON
(Passive Optical Network)
システムに代表される光加入者伝送システムでは、バー
スト信号の受信を可能とする必要があり、従来の同期網
(連続信号を送受信するシステム)にはなかった受信信
号に対する高速応答の必要性が高まっている。受信回路
におけるクロック抽出に対する高速化については、デジ
タルPLLを用いる方式などが提案され、この方式の一
例として図5に示すような位相同期制御装置が知られて
いる。
系及び加入者系受信回路には、位相同期回路の高速化と
同符号連続に対する安定性とが求められている。PON
(Passive Optical Network)
システムに代表される光加入者伝送システムでは、バー
スト信号の受信を可能とする必要があり、従来の同期網
(連続信号を送受信するシステム)にはなかった受信信
号に対する高速応答の必要性が高まっている。受信回路
におけるクロック抽出に対する高速化については、デジ
タルPLLを用いる方式などが提案され、この方式の一
例として図5に示すような位相同期制御装置が知られて
いる。
【0003】この位相同期制御装置100は、PD11
0a及びLPF110bを備えて外部基準信号源(RE
FCLK)に同期するPLL110により、発振源であ
るGCO120及びGCO130の発振周波数を制御
し、発振周波数の精度を向上させている。なお、LPF
110bの出力側には、GCO140が接続されてお
り、LPF110bからの出力信号をPD110aにフ
ィードバックさせている。DATAINを入力データ信
号とし、NRZ(Non Return toZer
o)と仮定すると、GCO120は、入力データ信号の
立ち上がりエッジにより発振動作を開始し、立ち下がり
エッジにより発振動作を停止する。
0a及びLPF110bを備えて外部基準信号源(RE
FCLK)に同期するPLL110により、発振源であ
るGCO120及びGCO130の発振周波数を制御
し、発振周波数の精度を向上させている。なお、LPF
110bの出力側には、GCO140が接続されてお
り、LPF110bからの出力信号をPD110aにフ
ィードバックさせている。DATAINを入力データ信
号とし、NRZ(Non Return toZer
o)と仮定すると、GCO120は、入力データ信号の
立ち上がりエッジにより発振動作を開始し、立ち下がり
エッジにより発振動作を停止する。
【0004】一方、GCO130は、入力データ信号の
立ち下がりエッジにより発振動作を開始し、立ち上がり
エッジにより発振動作を停止する。このため、入力デー
タ信号がHiレベルのときにGCO120が発振動作を
行い、入力データがLoレベルのときにGCO130が
発振動作を行うこととなる。GCO120及びGCO1
30からの出力信号をNOR回路150に入力すると、
このNOR回路150では、これらの出力信号が論理的
に加算され、入力データに同期したクロック信号が生成
され、識別再生用D−FF160に供給される。
立ち下がりエッジにより発振動作を開始し、立ち上がり
エッジにより発振動作を停止する。このため、入力デー
タ信号がHiレベルのときにGCO120が発振動作を
行い、入力データがLoレベルのときにGCO130が
発振動作を行うこととなる。GCO120及びGCO1
30からの出力信号をNOR回路150に入力すると、
このNOR回路150では、これらの出力信号が論理的
に加算され、入力データに同期したクロック信号が生成
され、識別再生用D−FF160に供給される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の位相同
期制御装置においては、クロック信号がフィードバック
されないため、同符号連続のデータ信号が入力される場
合等には、位相同期が外れやすく、ジッタを多く含むク
ロック信号が生成されやすかった。
期制御装置においては、クロック信号がフィードバック
されないため、同符号連続のデータ信号が入力される場
合等には、位相同期が外れやすく、ジッタを多く含むク
ロック信号が生成されやすかった。
【0006】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、ジッタを低減させつつクロック信号を生成する
ことの可能な位相同期制御装置及び位相同期制御方法の
提供を目的とする。
もので、ジッタを低減させつつクロック信号を生成する
ことの可能な位相同期制御装置及び位相同期制御方法の
提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、GCOを有し、データ信
号に基づいてクロック信号を生成可能なクロック生成手
段と、上記クロック信号を上記データ信号に位相同期さ
せて制御信号を生成するとともに、この制御信号 を上記
クロック生成手段に供給して位相同期されたクロック信
号を出力させる位相同期制御手段とを具備した位相同期
制御装置であって、上記クロック生成手段のGCOと同
じGCO、及び上記位相同期制御手段と同じ位相同期制
御手段とを有し、基準クロック信号にもとづいて制御信
号を生成するPLL回路を備え、上記位相同期制御手段
から制御信号が供給されないとき、上記PLL回路が基
準クロック信号に基づいて制御信号を生成し、かつ上記
クロック生成手段に供給して発振駆動させる構成として
ある。
め、請求項1にかかる発明は、GCOを有し、データ信
号に基づいてクロック信号を生成可能なクロック生成手
段と、上記クロック信号を上記データ信号に位相同期さ
せて制御信号を生成するとともに、この制御信号 を上記
クロック生成手段に供給して位相同期されたクロック信
号を出力させる位相同期制御手段とを具備した位相同期
制御装置であって、上記クロック生成手段のGCOと同
じGCO、及び上記位相同期制御手段と同じ位相同期制
御手段とを有し、基準クロック信号にもとづいて制御信
号を生成するPLL回路を備え、上記位相同期制御手段
から制御信号が供給されないとき、上記PLL回路が基
準クロック信号に基づいて制御信号を生成し、かつ上記
クロック生成手段に供給して発振駆動させる構成として
ある。
【0008】すなわち、制御信号に基づく所定の位相で
クロック生成手段を発振駆動させると、クロック生成手
段は、データ信号に基づいてクロック信号を生成する。
位相同期制御手段がクロック信号をデータ信号に位相同
期させて得られた制御信号を駆動手段に供給すると、駆
動手段は、制御信号に基づいてクロック生成手段を発振
駆動させ、位相同期されたクロック信号を生成させる。
クロック生成手段を発振駆動させると、クロック生成手
段は、データ信号に基づいてクロック信号を生成する。
位相同期制御手段がクロック信号をデータ信号に位相同
期させて得られた制御信号を駆動手段に供給すると、駆
動手段は、制御信号に基づいてクロック生成手段を発振
駆動させ、位相同期されたクロック信号を生成させる。
【0009】位相同期制御手段は、クロック信号をデー
タ信号に位相同期させて得られた制御信号を駆動手段に
供給し、クロック生成手段にて位相同期されたクロック
信号を生成させるものであれば良く、例えば、PD(P
hase Detector)及びLPFを備え、クロ
ック信号とデータ信号との間の位相差を検出し、この位
相差に基づいてクロック信号をデータ信号に位相同期さ
せ、制御信号を取得するもの等であっても良い。
タ信号に位相同期させて得られた制御信号を駆動手段に
供給し、クロック生成手段にて位相同期されたクロック
信号を生成させるものであれば良く、例えば、PD(P
hase Detector)及びLPFを備え、クロ
ック信号とデータ信号との間の位相差を検出し、この位
相差に基づいてクロック信号をデータ信号に位相同期さ
せ、制御信号を取得するもの等であっても良い。
【0010】一方、PLL回路は、位相同期制御手段か
ら制御信号が供給されないとき、基準クロック信号に基
づいて制御信号を供給する。 この制御信号は、クロック
生成手段を発振駆動させるために用いられる。
ら制御信号が供給されないとき、基準クロック信号に基
づいて制御信号を供給する。 この制御信号は、クロック
生成手段を発振駆動させるために用いられる。
【0011】請求項2にかかる発明のクロック生成手段
は、上記請求項1に記載の位相同期制御装置において、
上記クロック生成手段は、二つのGCOとNOR回路を
有し、上記データ信号の立ち上がりエッジと一致させて
上記二つのGCOの一方のGCOを立ち上げ、上記デー
タ信号の立ち下がりエッジと一致させて上記二つのG C
Oの他方のGCOを立ち上げ、かつ、上記二つのGCO
からの出力のNORをとることによりクロック信号を生
成する構成としてある。
は、上記請求項1に記載の位相同期制御装置において、
上記クロック生成手段は、二つのGCOとNOR回路を
有し、上記データ信号の立ち上がりエッジと一致させて
上記二つのGCOの一方のGCOを立ち上げ、上記デー
タ信号の立ち下がりエッジと一致させて上記二つのG C
Oの他方のGCOを立ち上げ、かつ、上記二つのGCO
からの出力のNORをとることによりクロック信号を生
成する構成としてある。
【0012】なお、本発明は、上記PLL回路が、上記
クロック生成手段に供給する制御信号を、PLL回路の
GCOへフィードバックする構成としてある。
クロック生成手段に供給する制御信号を、PLL回路の
GCOへフィードバックする構成としてある。
【0013】ところで、クロック生成手段は、データ信
号をそのまま用いてクロック信号を生成するものであっ
ても良いし、データ信号に所定の処理を加えてから用い
てクロック信号を生成するもの等であっても良い。後者
の場合におけるクロック生成手段の構成の一例として、
請求項3にかかる発明は、クロック生成手段は、データ
信号を分周させる分周手段を備える構成としてある。す
なわち、分周手段がデータ信号を分周すると、この分周
されたデータ信号に基づいてクロック信号が生成され
る。
号をそのまま用いてクロック信号を生成するものであっ
ても良いし、データ信号に所定の処理を加えてから用い
てクロック信号を生成するもの等であっても良い。後者
の場合におけるクロック生成手段の構成の一例として、
請求項3にかかる発明は、クロック生成手段は、データ
信号を分周させる分周手段を備える構成としてある。す
なわち、分周手段がデータ信号を分周すると、この分周
されたデータ信号に基づいてクロック信号が生成され
る。
【0014】このように、位相同期されたクロック信号
を生成させる手法は、必ずしも上述したような装置に限
られる必要はなく、その一例として、請求項4にかかる
発明は、制御信号に基づく所定の位相でクロック生成手
段を発振駆動させ、データ信号に基づいてクロック信号
を生成するとともに、この生成されたクロック信号を上
記データ信号に位相同期させて得られた制御信号に基づ
いて上記クロック生成手段を発振駆動させ、位相同期さ
れたクロック信号を生成し、上記制御信号を得られない
とき、基準クロックに基づいて制御信号を別個に生成し
て上記クロック生成手段に供給する位相同期制御方法で
あって、上記クロック生成手段が二つのGCOとNOR
回路を有し、上記データ信号の立ち上がりエッジと一致
させて上記二つのGCOの一方のGCOを立ち上げ、上
記データ信号の立ち下がりエッジと一致させて上記二つ
のGCOの他方のGCOを立ち上げ、かつ、上記二つの
GCOからの出力のNORをとることによりクロック信
号を生成する方法としてある。すなわち、必ずしも装置
という形態に限らず、その方法としても有効である。
を生成させる手法は、必ずしも上述したような装置に限
られる必要はなく、その一例として、請求項4にかかる
発明は、制御信号に基づく所定の位相でクロック生成手
段を発振駆動させ、データ信号に基づいてクロック信号
を生成するとともに、この生成されたクロック信号を上
記データ信号に位相同期させて得られた制御信号に基づ
いて上記クロック生成手段を発振駆動させ、位相同期さ
れたクロック信号を生成し、上記制御信号を得られない
とき、基準クロックに基づいて制御信号を別個に生成し
て上記クロック生成手段に供給する位相同期制御方法で
あって、上記クロック生成手段が二つのGCOとNOR
回路を有し、上記データ信号の立ち上がりエッジと一致
させて上記二つのGCOの一方のGCOを立ち上げ、上
記データ信号の立ち下がりエッジと一致させて上記二つ
のGCOの他方のGCOを立ち上げ、かつ、上記二つの
GCOからの出力のNORをとることによりクロック信
号を生成する方法としてある。すなわち、必ずしも装置
という形態に限らず、その方法としても有効である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かる位相同期回路の概略構成をブロック図により示して
いる。
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かる位相同期回路の概略構成をブロック図により示して
いる。
【0016】位相同期回路10には、DATAIN端子
が備えられており、このDATAIN端子から入力デー
タ信号を入力するようになっている。DATAIN端子
には、GCO11、GCO12、PD13及び識別再生
用D−FF14が接続され、DATAIN端子から入力
された入力データ信号がそれぞれに与えられる。DAT
AIN端子とGCO12との間には、INV15が介在
され、入力データ信号の立ち上がりによる制御が可能と
なっている。
が備えられており、このDATAIN端子から入力デー
タ信号を入力するようになっている。DATAIN端子
には、GCO11、GCO12、PD13及び識別再生
用D−FF14が接続され、DATAIN端子から入力
された入力データ信号がそれぞれに与えられる。DAT
AIN端子とGCO12との間には、INV15が介在
され、入力データ信号の立ち上がりによる制御が可能と
なっている。
【0017】GCO11とGCO12とは、全く同じ回
路構成となっており、LPF16またはLPF17aか
ら入力される制御信号により、それぞれの発振周波数は
制御され、出力側に接続されたNOR回路18にてそれ
ぞれの信号のビット部分は論理的に加算され、この加算
された信号がクロック信号としてCLKOUT端子から
出力される。
路構成となっており、LPF16またはLPF17aか
ら入力される制御信号により、それぞれの発振周波数は
制御され、出力側に接続されたNOR回路18にてそれ
ぞれの信号のビット部分は論理的に加算され、この加算
された信号がクロック信号としてCLKOUT端子から
出力される。
【0018】PD13は、DATAIN端子に接続され
るとともに、NOR回路18の出力側にも接続されてお
り、DATAIN端子からの入力データ信号とNOR回
路18からのクロック信号との位相を比較して周波数差
を出力すると、この周波数差は、LPF16及びSW1
9を介してGCO11及びGCO12の制御信号として
供給される。
るとともに、NOR回路18の出力側にも接続されてお
り、DATAIN端子からの入力データ信号とNOR回
路18からのクロック信号との位相を比較して周波数差
を出力すると、この周波数差は、LPF16及びSW1
9を介してGCO11及びGCO12の制御信号として
供給される。
【0019】従って、DATAIN端子からの入力デー
タ信号に基づいてクロック信号を生成するGCO11と
GCO12とは、この意味で、本発明にいうクロック生
成手段に備えられる発振回路を構成している。
タ信号に基づいてクロック信号を生成するGCO11と
GCO12とは、この意味で、本発明にいうクロック生
成手段に備えられる発振回路を構成している。
【0020】また、GCO11及びGCO12に制御信
号を供給して発振駆動させるLPF16は、この意味
で、本発明にいう駆動手段を構成し、GCO11及びG
CO12から出力されたクロック信号と入力データ信号
との位相差を検出するPD13と、この検出された位相
差に基づいてクロック信号を入力データ信号に位相同期
させて制御信号を出力するLPF16とは、この意味
で、本発明にいう位相同期制御手段を構成している。
号を供給して発振駆動させるLPF16は、この意味
で、本発明にいう駆動手段を構成し、GCO11及びG
CO12から出力されたクロック信号と入力データ信号
との位相差を検出するPD13と、この検出された位相
差に基づいてクロック信号を入力データ信号に位相同期
させて制御信号を出力するLPF16とは、この意味
で、本発明にいう位相同期制御手段を構成している。
【0021】SW19には、GCO17b、PD17c
及びLPF17aを備えるPLL回路17が接続されて
おり、基準信号(REFCLK)に位相を同期させつつ
動作し、入力データ信号が断たれているときに制御信号
をGCO11及びGCO12を供給している。GCO1
7bは、GCO11及びGCO12と同じ回路構成であ
り、このGCO17bに接続されたPD17cでは、G
CO17bからの出力信号とREFCLK端子からの基
準信号との位相差を検出し、LPF17a及びSW19
を介してGCO11及びGCO12に制御信号を供給し
ている。このとき、LPF17aからの出力信号は、G
CO17bにも供給され、フィードバックされている。
及びLPF17aを備えるPLL回路17が接続されて
おり、基準信号(REFCLK)に位相を同期させつつ
動作し、入力データ信号が断たれているときに制御信号
をGCO11及びGCO12を供給している。GCO1
7bは、GCO11及びGCO12と同じ回路構成であ
り、このGCO17bに接続されたPD17cでは、G
CO17bからの出力信号とREFCLK端子からの基
準信号との位相差を検出し、LPF17a及びSW19
を介してGCO11及びGCO12に制御信号を供給し
ている。このとき、LPF17aからの出力信号は、G
CO17bにも供給され、フィードバックされている。
【0022】従って、DATAIN端子から識別再生用
D−FF14に供給された入力データ信号は、クロック
信号としてのNOR回路18からの出力信号によりラッ
チされ、データリタイミングが可能となっている。この
ように、入力データ信号が断たれているとき、制御信号
をGCO11及びGCO12に供給するPLL回路17
は、この意味で、本発明にいう制御信号供給手段を構成
している。
D−FF14に供給された入力データ信号は、クロック
信号としてのNOR回路18からの出力信号によりラッ
チされ、データリタイミングが可能となっている。この
ように、入力データ信号が断たれているとき、制御信号
をGCO11及びGCO12に供給するPLL回路17
は、この意味で、本発明にいう制御信号供給手段を構成
している。
【0023】ここで、入力データ信号の立ち上がり及び
立ち下がりの両エッジによって発信源であるGCO11
とGCO12とを制御しているとき、入力データ信号に
デューティ劣化が生じると、生成されたCLK信号にジ
ッタを伴うこととなるため、図2に示すように、デュー
ティ劣化を防止可能な構成とすることも可能である。
立ち下がりの両エッジによって発信源であるGCO11
とGCO12とを制御しているとき、入力データ信号に
デューティ劣化が生じると、生成されたCLK信号にジ
ッタを伴うこととなるため、図2に示すように、デュー
ティ劣化を防止可能な構成とすることも可能である。
【0024】この場合、DATAIN端子とGCO11
及びGCO12との間には、1/2分周器20が介在さ
れており、GCO11及びGCO12のスタート/スト
ップ切替を行う際、図3に示すように、入力データ信号
の立ち上がりエッジだけに起因した動作となるため、入
力データ信号のデューティに依存することなくクロック
信号を生成することが可能となる。従って、入力データ
信号を分周させる1/2分周器20は、この意味で、本
発明にいう分周手段を構成している。
及びGCO12との間には、1/2分周器20が介在さ
れており、GCO11及びGCO12のスタート/スト
ップ切替を行う際、図3に示すように、入力データ信号
の立ち上がりエッジだけに起因した動作となるため、入
力データ信号のデューティに依存することなくクロック
信号を生成することが可能となる。従って、入力データ
信号を分周させる1/2分周器20は、この意味で、本
発明にいう分周手段を構成している。
【0025】次に、本実施形態における位相同期回路の
動作について図4を参照しながら説明する。なお、同図
では、DATAINを入力データ信号とし、この入力N
RZ(Non Return to Zero)と仮定
する。DATAIN端子から入力データ信号を入力する
と、GCO11は、入力データ信号の立ち上がりエッジ
に基づいて発振動作を開始し、入力データ信号の立ち下
がりエッジに基づいて発振動作を停止する。
動作について図4を参照しながら説明する。なお、同図
では、DATAINを入力データ信号とし、この入力N
RZ(Non Return to Zero)と仮定
する。DATAIN端子から入力データ信号を入力する
と、GCO11は、入力データ信号の立ち上がりエッジ
に基づいて発振動作を開始し、入力データ信号の立ち下
がりエッジに基づいて発振動作を停止する。
【0026】一方、GCO12は、入力データ信号の立
ち下がりエッジに基づいて発振動作を開始し、入力デー
タ信号の立ち上がりエッジに基づいて発振動作を停止す
る。従って、入力データ信号がHiレベルにあるとき、
GCO11は発振動作を行い、入力データ信号がLoレ
ベルにあるとき、GCO12は発振動作を行うこととな
る。
ち下がりエッジに基づいて発振動作を開始し、入力デー
タ信号の立ち上がりエッジに基づいて発振動作を停止す
る。従って、入力データ信号がHiレベルにあるとき、
GCO11は発振動作を行い、入力データ信号がLoレ
ベルにあるとき、GCO12は発振動作を行うこととな
る。
【0027】GCO11及びGCO12からの出力信号
をNOR回路18に入力すると、このNOR回路18で
は、これらの出力信号が論理的に加算され、入力データ
に同期したクロック信号がNOR出力として得られる。
PD13は、生成されたクロック信号と入力データ信号
との位相差を検出してLPF16に供給すると、このL
PF16は、高周波成分を除去して制御信号を供給す
る。すると、GCO11及びGCO12における発振周
波数と入力データ信号のビットレートとを完全に一致さ
せることができるため、同符号連続に対する同期外れを
防ぎ、ジッタの少ないクロック信号を生成することが可
能となる。
をNOR回路18に入力すると、このNOR回路18で
は、これらの出力信号が論理的に加算され、入力データ
に同期したクロック信号がNOR出力として得られる。
PD13は、生成されたクロック信号と入力データ信号
との位相差を検出してLPF16に供給すると、このL
PF16は、高周波成分を除去して制御信号を供給す
る。すると、GCO11及びGCO12における発振周
波数と入力データ信号のビットレートとを完全に一致さ
せることができるため、同符号連続に対する同期外れを
防ぎ、ジッタの少ないクロック信号を生成することが可
能となる。
【0028】ここで、バースト信号を受信した場合の動
作について説明する。入力データ信号に無信号区間が続
くと、PD13では位相比較が行われないため、LPF
16から制御信号が出力されることはない。この場合、
LPF16からの制御信号だけをGCO11及びGCO
12に帰還させていると、GCO11とGCO12とが
動作状態に設定されないため、バースト信号を入力した
直後にビット誤りを生じてしまう。このビット誤りを防
止するために、GCO17b、PD17c及びLPF1
7aを備えるPLL回路17が設けられており、基準信
号に同期した状態で制御信号を生成している。
作について説明する。入力データ信号に無信号区間が続
くと、PD13では位相比較が行われないため、LPF
16から制御信号が出力されることはない。この場合、
LPF16からの制御信号だけをGCO11及びGCO
12に帰還させていると、GCO11とGCO12とが
動作状態に設定されないため、バースト信号を入力した
直後にビット誤りを生じてしまう。このビット誤りを防
止するために、GCO17b、PD17c及びLPF1
7aを備えるPLL回路17が設けられており、基準信
号に同期した状態で制御信号を生成している。
【0029】入力データ信号が断たれているとき、LP
F17aから出力される制御信号がSW19を介してG
CO11及びGCO12に供給されるため、GCO11
とGCO12とは動作状態に設定される。入力データ信
号が間欠的に与えられると、SW19は、LPF16の
側からLPF17aの側へ切り替えられるため、LPF
16からの出力が制御信号として用いられる。
F17aから出力される制御信号がSW19を介してG
CO11及びGCO12に供給されるため、GCO11
とGCO12とは動作状態に設定される。入力データ信
号が間欠的に与えられると、SW19は、LPF16の
側からLPF17aの側へ切り替えられるため、LPF
16からの出力が制御信号として用いられる。
【0030】このため、バースト信号入力に対する高速
動作が実現され、かつ、このバースト信号を受信してい
る間は、同符号連続に対する同期外れを防ぎ、ジッタの
少ないクロック信号を得ることが可能となる。このよう
に、PD13は、GCO11及びGCO12にて生成さ
れたクロック信号と入力データ信号との位相差を検出し
てLPF16に供給すると、このLPF16は、クロッ
ク信号を入力データ信号に位相同期させつつ、制御信号
をGCO11及びGCO12に供給するため、同符号連
続に対する同期外れを防ぎ、ジッタの少ないクロック信
号を生成することが可能となる。
動作が実現され、かつ、このバースト信号を受信してい
る間は、同符号連続に対する同期外れを防ぎ、ジッタの
少ないクロック信号を得ることが可能となる。このよう
に、PD13は、GCO11及びGCO12にて生成さ
れたクロック信号と入力データ信号との位相差を検出し
てLPF16に供給すると、このLPF16は、クロッ
ク信号を入力データ信号に位相同期させつつ、制御信号
をGCO11及びGCO12に供給するため、同符号連
続に対する同期外れを防ぎ、ジッタの少ないクロック信
号を生成することが可能となる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、同符号連
続のデータ信号が入力された場合等であっても、同期外
れを防止し、ジッタを低減させつつクロック信号を生成
することの可能な位相同期制御装置と方法を提供するこ
とができる。また、無信号区間が続いた後にデータ信号
が入力されてビット誤りが生じるのを防止することがで
きる。
続のデータ信号が入力された場合等であっても、同期外
れを防止し、ジッタを低減させつつクロック信号を生成
することの可能な位相同期制御装置と方法を提供するこ
とができる。また、無信号区間が続いた後にデータ信号
が入力されてビット誤りが生じるのを防止することがで
きる。
【図1】本実施例における位相同期回路の概略構成を示
す回路図である。
す回路図である。
【図2】変形例における位相同期回路の概略構成を示す
回路図である。
回路図である。
【図3】分周された入力データ信号に基づいてクロック
信号を生成する際の信号波形を示す波形図である。
信号を生成する際の信号波形を示す波形図である。
【図4】クロック信号を生成する際の信号波形を示す波
形図である。
形図である。
【図5】従来例における位相同期回路の概略構成を示す
回路図である。
回路図である。
10 位相同期回路 11,12 GCO 13 PD 14 識別再生用D−FF 15 INV 16 LPF 17 PLL回路 18 NOR回路 19 SW
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 7/033 H03L 7/08 H03L 7/14 H04L 25/40
Claims (4)
- 【請求項1】 GCOを有し、データ信号に基づいてク
ロック信号を生成可能なクロック生成手段と、上記クロ
ック信号を上記データ信号に位相同期させて制御信号を
生成するとともに、この制御信号を上記クロック生成手
段に供給して位相同期されたクロック信号を出力させる
位相同期制御手段とを具備した位相同期制御装置であっ
て、 上記クロック生成手段のGCOと同じGCO、及び上記
位相同期制御手段と同じ位相同期制御手段とを有し、基
準クロック信号にもとづいて制御信号を生成するPLL
回路を備え、上記位相同期制御手段から制御信号が供給
されないとき、上記PLL回路が基準クロック信号に基
づいて制御信号を生成し、かつ上記クロック生成手段に
供給して発振駆動させることを特徴とした位相同期制御
装置。 - 【請求項2】 上記請求項1に記載の位相同期制御装置
において、 上記クロック生成手段は、二つのGCOとNOR回路を有し、 上記データ信号の立ち上がりエッジと一致させて上記二
つのGCOの一方のGCOを立ち上げ、 上記データ信号の立ち下がりエッジと一致させて上記二
つのGCOの他方のGCOを立ち上げ、 かつ、上記二つのGCOからの出力のNORをとること
によりクロック信号を生成することを特徴とする位相同
期制御装置。 - 【請求項3】 上記請求項1に記載の位相同期制御装置
において、 上記クロック生成手段は、上記データ信号を分周させる
分周手段を備えることを特徴とする位相同期制御装置。 - 【請求項4】 制御信号に基づく所定の位相でクロック
生成手段を発振駆動させ、データ信号に基づいてクロッ
ク信号を生成するとともに、この生成されたクロック信
号を上記データ信号に位相同期させて得られた制御信号
に基づいて上記クロック生成手段を発振駆動させ、位相
同期されたクロック信号を生成し、上 記制御信号を得ら
れないとき、基準クロックに基づいて制御信号を別個に
生成して上記クロック生成手段に供給する位相同期制御
方法であって、 上記クロック生成手段が二つのGCOとNOR回路を有
し、 上記データ信号の立ち上がりエッジと一致させて上記二
つのGCOの一方のGCOを立ち上げ、 上記データ信号の立ち下がりエッジと一致させて上記二
つのGCOの他方のGCOを立ち上げ、 かつ、上記二つのGCOからの出力のNORをとること
によりクロック信号を生成することを特徴とする位相同
期制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31509198A JP3219063B2 (ja) | 1998-11-05 | 1998-11-05 | 位相同期制御装置及び位相同期制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31509198A JP3219063B2 (ja) | 1998-11-05 | 1998-11-05 | 位相同期制御装置及び位相同期制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000151724A JP2000151724A (ja) | 2000-05-30 |
JP3219063B2 true JP3219063B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=18061310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31509198A Expired - Fee Related JP3219063B2 (ja) | 1998-11-05 | 1998-11-05 | 位相同期制御装置及び位相同期制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3219063B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4680702B2 (ja) * | 2005-07-08 | 2011-05-11 | 住友電気工業株式会社 | 光信号受信装置 |
TWI451700B (zh) * | 2011-12-05 | 2014-09-01 | Global Unichip Corp | 時脈資料回復電路 |
-
1998
- 1998-11-05 JP JP31509198A patent/JP3219063B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000151724A (ja) | 2000-05-30 |
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