JP3218971U - ベルトループ・ハンガー - Google Patents
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Abstract
【課題】吊り下げ部が多様な形状、サイズの手荷物に適用出来るとともに、電車のつり革にも、手に持っても、広範囲な用途で手荷物を吊り下げることの出来る手のひらサイズのベルトループ・ハンガーを提供する。【解決手段】机、家具などにおける上板表面に摩擦材2を平行に接触させて滑りを防ぐ平行部、下方に向かう垂下部、ならびに平行部より短サイズで、机、家具などの側面に当てる突当部により略コの字型のフレーム1を形成し、フレームに、ベルトの着脱が容易でループを形成するフリーフック5を先端に装着し、かつベルト上の所定位置にフックの移動を規制してベルトの長さを設定するレベラー9を装着したベルト4を連結するとともに、突当部の先端近傍でベルトを下方向に垂下させた構造のハンガーである。【選択図】図1
Description
手荷物などを机や家具に吊るすためのハンガーをフレームとフレームに連結するベルトで構成し、フレームの摩擦材を机などの上板表面に接触配置し、側面に垂下するベルトでループを形成し、このループに手荷物などを吊り下げるハンガーであり、机、家具などの下部が塞がれている垂直側面、ならびに開口している下部空間のいずれにおいても、さらには電車のつり革にも、手に持っても、ベルトの先端に形成したループに手荷物などを吊り下げることが出来る。
一般的に販売されている殆どの簡易ハンガーは、硬質の固定形状、固定サイズのフックに手荷物などを吊るし、机、家具などで開口している下部空間を有する場合においてのみ利用出来る商品であり、利用範囲は極めて狭く、機能的な特徴を訴えることが困難なためデザイン、色彩、装飾などに注力したものが主流となっている。
フックに吊るす手荷物などは吊るし対象の形状、サイズも多様であり、硬質の固定形状、固定サイズのフックでは利用可能な手荷物が限定され、さらに家具などの下部は一般的には塞がれている場合が殆どであり、下部空間のみに吊るすことができるハンガーは利用可能な場面が少ないと言う大きな課題を有している。
机、家具などにおける上板表面に摩擦材を接触させて滑りを防ぐ平行部、下方に向かう垂下部、ならびに平行部より短サイズで、机、家具などの側面に当てる突当部により略コの字型のフレームを形成し、ベルトの装着開口を有するフックを先端に装着したベルトを該フレームに連結するとともに、突当部の先端近傍で垂下させ、手荷物などにベルトを巻き付けて、手荷物などの重さによるフックとベルトの締め付けにより形成するループにより手荷物などを吊り下げる。
フレームの平行部の摩擦材によりフレームのズレを防ぎ、机、家具などの側面に当てる突当部によりフレームの回転を防ぎ、さらに手荷物などをベルトのループに吊り下げた場合は手荷物などの端面が机、家具などの側面に当たってフレームのズレ、回転を防ぐ作用が働くため、机、家具などの下部が塞がれている垂直側面においてもループに手荷物などを吊るすことが出来る。また机、家具などの下部が開口している下部空間においては、フレームの平行部の直下で垂下しているベルトで形成するループに手荷物などを吊るすため安定した保持が維持される。また、手荷物は硬質な固定フックではなく変形が自在なベルトで形成するループに吊り下げるため、手荷物の吊り下げ部の形状には左右されず、多様な形状、サイズの手荷物に適用することが出来るとともに、電車のつり革にも、手に持っても、広範囲な用途で手荷物などを吊り下げることの出来る手のひらサイズのベルトループ・ハンガー。
図1は本考案によるベルトループ・ハンガーの構成概念図である、1はフレーム、2は平行部の摩擦材、4はベルト、5はループを形成するフリーフック、12は細紐などからベルトを保護するガードプレート、8はベルトを止めるカシメである。図2(1)は家具などの下部が塞がれている垂直側面においてベルト4に手荷物10を吊り下げた状態を示し、(2)は机、家具などの下部が開口している下部空間において手荷物10を吊り下げた状態を示す。垂直側面においてハンガーは突当部の先端が垂直の側面に突当り、平行部における摩擦効果による滑り止め効果によりハンガーの回転が防がれ、さらに手荷物の側面も垂直側面に当ることによりハンガーの滑り、回転による脱落が防がれている。また、下部空間においは、手荷物を吊り下げるベルトが突当部の先端近傍を垂下しているため、ベルトのループに吊り下げた手荷物の荷重はベルトの垂直上の水平部に加わることにより手荷物の脱落は起こらない。
図3はフレーム1の詳細構成図を示し、フレーム1は平行部A、垂下部B,突当部Cで構成される。平行部には、滑りを止める摩擦材2とハンガー自体の転落を防ぐ錘3が形成され、ベルトはフレームの突当部で連結され、突当部先端近傍を下方に垂下している。図3では錘はフレームと別体で示されているが、フレームと一体で構成して錘部の体積を増やす方法、摩擦材をステンレスのような重たい金属の取付材に装着して平行部に取り付けることで錘を兼ねる方法なども可能であり、手荷物を吊るしていない状態で机、家具などの上板の表面に平行部を置いた場合に、錘の機能はベルトループ・ハンガーが机、家具などから簡単に転落しないための役割を担う。
図4はベルトでループを形成するためのフリーフックを示す。4はベルト,5はフリーフック、6はベルト装着開口、7はベルト爪であり、ベルトは外れ防止のためのロック機構は有さずベルトのズレによる脱落を防ぐためのベルト爪のみによる着脱自在な開口構造である。図5は手荷物10をベルトで巻きループを形成したものであり、図6はレベラー9にフリーフック5を引っ掛けて形成するループを示したものであり図に示すごとくベルト単体で所定のループを形成する。図7はレベラー9にフリーフック5を引っかけることによりベルトが折り返されて短くなる状況を説明しており、上のレベラーに掛けた場合はベルト長はM/2のループとなり、図6に示す下のレベラーに掛けた場合は(L+M)/2のベルト長のループとなる。図8はベルトのループに手荷物の細紐などで吊り下げる場合に生ずるベルトの変形、損傷を保護するガードプレート12をベルトのループ下端に配置し、(1)は両サイドに紐掛けの窪みを有し、(2)は中央に窪みを有しており、細紐が直接ベルトに当たることを防いでいる。
図9は重たい手荷物が吊り下げられた場合、突当部が下方向に変形し長時間で永久変形することも考えられるため、突当部と垂下部の間で部分的に変形を抑制するフレーム補強材11を装着して、軽量なフレームにも拘わらず重たい手荷物を吊るすことを可能にできる。本ベルトループ・ハンガーは単に手荷物を机や家具に吊るすだけではなく、新幹線の座席の出窓、座席の肘置き、電車の吊革、乗用車の座席背凭れ上、パイプなどにフレームを引っ掛けて、手荷物を吊り下げる用途、更には、コンビニ袋をループのガードプレート12に吊り下げてフレームを手で持てば、コンビニ袋の細紐により手が痛くなる苦痛から救われるなど、図10は携帯する場合にベルトはほぼフレームサイズに収まることを示しているため、本ベルトループ・ハンガーを日常的に持ち歩くことにより利用範囲は無限に広がる。
フレームはA:60mm、B:50mm、C:30mmとし、幅15mm、厚さ3mmのアルミ材で手のひらサイズ、摩擦材は幅15mm,厚さ2mmの錘を兼ねるステンレス材に厚さ1mm、幅15mmのEPDM系加硫ゴムシートを被せて構成した。またベルトは厚さ2mm、幅15mm、長さ300mmのナイロンベルト、フリーフックは厚さ2mm、ベルト爪の高さ2mmのアルミ材、カシメ、レベラーはメタル材でφ8mmを使用した。吊り下げられる手荷物の荷重は2Kgを上限とした。フリーフックはベルト装着開口を有するが、手荷物の荷重が作用してベルトはフリーフックに押し付けられて簡易ロック状態となるため、手荷物などの脱落は全く起こらない。吊り下げ可能な手荷物の荷重はほぼフレーム強度で決まるため、フレームの材質、強度を高めればさらに大きな5Kg程度の荷重にも耐え得る。フレームはコの字型に限るものでは無く、机、家具などにおける上板表面に摩擦材を接触させて滑りを防ぐ平行部以外は図11に示すごとく湾曲形であっても良いこと、フリーフックに簡易なベルト外れ防止のロック機構を付加すること、レベラーはベルトに対してホック状の穴で構成しフリーフックに引っ掛け部を設けることも可能であるなど、本考案の趣旨を逸脱しない範囲であれば機能、性能、構成、素材、デイメンジョンなどは種々変形実施が可能である。
1 フレーム
2 摩擦材
3 錘
4 ベルト
5 フリーフック
6 ベルト装着開口
7 ベルト爪
8 カシメ
9 レベラー
10 手荷物
11 フレーム補強材
12 ガードプレート
2 摩擦材
3 錘
4 ベルト
5 フリーフック
6 ベルト装着開口
7 ベルト爪
8 カシメ
9 レベラー
10 手荷物
11 フレーム補強材
12 ガードプレート
Claims (4)
- 机、家具などにおける上板表面に摩擦材を接触させて滑りを防ぐ平行部、下方に向かう垂下部、ならびに平行部より短サイズで、机、家具などの側面に当てる突当部により略コの字型のフレームを形成し、ベルトの装着開口を有するフックを先端に装着したベルトを該フレームに連結するとともに、突当部の先端近傍で垂下させる構造のハンガーにおいて、手荷物などにベルトを巻き付けて、手荷物などの重さによるフックとベルトの締め付けにより形成するループにより机、家具などの下部が塞がれている垂直側面、ならびに開口している下部空間のいずれにおいても、さらには電車のつり革にも、手に持っても、手荷物などを吊り下げることが出来る、手のひらサイズのベルトループ・ハンガー。
- ベルトの装着開口を有するフックを先端に装着したベルトの所定位置にフックの移動を規制するレベラーを配置し、折り返したベルト単体でレベラーとフックにより所定長のループを形成することにより、手荷物にベルトを巻き付けて形成するループと、ベルト単体で形成するループの二通りのループを選択できる、請求項1に記載する手のひらサイズのベルトループ・ハンガー。
- 平行部を机、家具などの上板表面に設置した場合に、ハンガー自体での転落を防ぐことが出来る以上の重量を有する錘を平行部に付加することにより、請求項1,請求項2に記載する手のひらサイズのベルトループ・ハンガー。
- 手荷物などを紐などの細材で吊り下げることで生ずるベルトの変形、損傷を保護するガードプレートをベルトに装着した、請求項1,請求項2に記載する手のひらサイズのベルトループ・ハンガー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018002855U JP3218971U (ja) | 2018-07-05 | 2018-07-05 | ベルトループ・ハンガー |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018002855U JP3218971U (ja) | 2018-07-05 | 2018-07-05 | ベルトループ・ハンガー |
Publications (1)
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JP3218971U true JP3218971U (ja) | 2018-11-22 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3218971U (ja) |
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2018
- 2018-07-05 JP JP2018002855U patent/JP3218971U/ja not_active Expired - Fee Related
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