JP3218883U - プレスブレーキ用金型セット - Google Patents

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寛造 安田
寛造 安田
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Abstract

【課題】段曲げの段差や曲げ加工する板状部材の板厚を簡単に変更できるプレスブレーキ用金型セットを提供する。
【解決手段】板状部材WPをプレスして曲げ加工する際に使用される金型セット1であって、板状部材WPを挟んで加工する一対の金型10,10を備えており、一対の金型10,10のうち一方の金型10は、板状部材WPに接触するプレス面13を有する加工部材11と、加工部材11が着脱可能に取り付けられ、プレスブレーキPに設置されるベース部材15と、を備えており、一対の金型10,10は、加工部材11のプレス面13のみが板状部材WPに接触するように形成されている
【選択図】図1

Description

本考案は、プレスブレーキ用金型セットに関する。
板状の部材を段曲げ(図5(B)参照)する場合には、通常、プレスブレーキによる加工がおこなわれる。つまり、プレスブレーキに設けられた上下一対の金型によって板状部材を挟んで曲げ荷重を加え、金属板を塑性変形させて段曲げが行われる。
段曲げの段差を変更する場合、金型を交換しなければならず非常に手間がかかっていた。
最近では、金型において板状の部材と接触する部分(以下プレス面という場合がある)にブロック等を着脱可能に配置して段曲げの段差を変更する技術が開発されている(例えば、特許文献1〜3等)。
実開平4−47816号公報 実開昭55−1122921号公報 特開2003−117607号公報
しかるに、特許文献1〜3の技術では、ブロックを設ける金型の表面がプレス面の一部となっているため、プレスブレーキがストロークした際(つまり一対の金型が最も接近した際)における金型のプレス面と原点ラインとの距離は一定に保たれる。すると、段曲げの段差を変更できる量や範囲に限界があるし、段曲げする板状の部材の板厚が変化した場合には対応することが難しい。
本考案は上記事情に鑑み、段曲げの段差や曲げ加工する板状部材の板厚を簡単に変更できるプレスブレーキ用金型セットを提供することを目的とする。
第1考案のプレスブレーキ用金型セットは、板状部材をプレスして曲げ加工する際に使用される金型セットであって、板状部材を挟んで加工する一対の金型を備えており、前記一対の金型のうち一方の金型は、板状部材に接触するプレス面を有する加工部材と、該加工部材が着脱可能に取り付けられ、プレスブレーキに設置されるベース部材と、を備えており、該一方の金型は、前記加工部材のプレス面のみが前記板状部材に接触するように形成されていることを特徴とする。
第2考案のプレスブレーキ用金型セットは、第1考案において、前記一対の金型のうち他方の金型は、板状部材に接触するプレス面を有する加工部材と、該加工部材が着脱可能に取り付けられ、前記プレスブレーキに設置されるベース部材と、を備えており、該他方の金型は、前記加工部材のプレス面のみが前記板状部材に接触するように形成されていることを特徴とする。
第3考案のプレスブレーキ用金型セットは、第1または第2考案において、前記金型の加工部材は、前記プレス面が設けられた加工部と、該加工部における前記プレス面と反対側に設けられた取付部と、を有しており、前記金型のベース部材は、前記加工部材の取付部が配置される凹み部を備えていることを特徴とする。
第4考案のプレスブレーキ用金型セットは、第3考案において、前記金型のベース部材の凹み部は、該金型を前記プレスブレーキに取り付けた際に、該プレスブレーキのストローク方向と直交する底面を有しており、前記金型の加工部材の取付部は、前記加工部のプレス面と反対側に、前記ベース部材の凹み部に取り付けた際に前記凹み部の底面と面接触する端面を備えていることを特徴とする。
第5考案のプレスブレーキ用金型セットは、第4考案において、前記金型のベース部材は、該金型を前記プレスブレーキに取り付けた際に他方の金型と対向する面に、該プレスブレーキのストローク方向と直交する支持面を有しており、前記金型の加工部材の加工部は、該加工部のプレス面と反対側に、前記取付部を前記ベース部材の凹み部に取り付けた際に前記支持面と面接触する受面を備えていることを特徴とする。
第6考案のプレスブレーキ用金型セットは、第1、第2、第3、第4または第5考案において、前記金型の加工部材のプレス面が、該金型を前記プレスブレーキに取り付けた際に、該プレスブレーキのストローク方向に対して傾斜した傾斜面を有していることを特徴とする。
第1、第2考案によれば、加工部材を変更すれば段曲げの段差や曲げ加工する板状部材の板厚を簡単に変更できる。
第3考案によれば、加工部材を簡単に変更することができる。
第4、5考案によれば、加工部材のプレス面が受けるプレス荷重をしっかりとベース部材で支えることができる。
第6考案によれば、様々な曲げ加工を実施することができる。
本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1によって板状部材WPを段曲げしている状況の概略説明図である。 (A)は本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1においてパンチホルダPHに取り付けられる金型10の概略説明図であり、(B)は本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1において、ダイホルダDHに取り付けられる金型10の概略説明図である。 本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1において、ダイホルダDHに取り付けられる金型10の概略説明図であって、(A)は加工部材11の単体図であり、(B)はベース部材15の単体図である。 本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1において、パンチホルダPHに取り付けられる金型10の概略説明図であって、(A)はベース部材15の単体図であり、(B)は加工部材11の単体図である。 (A)はプレスブレーキPに複数の本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1を設置した状態の概略説明図であり、(B)は一部分だけを段曲げした板状部材WPの概略斜視図である。 本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1において、原点合わせを行う加工部材11Gを使用して原点調整を行う作業の概略説明図である。
本考案のプレスブレーキ用金型セットは、板状部材に曲げ加工を行うために使用される金型であり、加工する板状部材や段曲げする際の段差などを簡単に変更できるようにしたことに特徴を有している。
本考案のプレスブレーキ用金型セットによる板状部材の曲げ加工はとくに限定されない。上述した段曲げや、V字状やL字状に曲げる加工、ヘミング曲げと潰し等を挙げることができる。
以下では、板状部材を段曲げする場合を代表として説明する。
<本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1の使用例>
まず、本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1による段曲げ加工を簡単に説明する。
図1において、符号PHは、プレスブレーキPにおいて本実施形態のプレスブレーキ用金型セットセット1における一方の金型10が取り付けられるプレスブレーキPのパンチホルダを示している。また、符号DHは、プレスブレーキPにおいて本実施形態のプレスブレーキ用金型セットセット1における他方の金型10が取り付けられるダイホルダを示している。
プレスブレーキPでは、パンチホルダPHが上下に移動(以下単にストロークという場合がある)して、パンチホルダPHが最も下方までストロークすると(図1の状態)、一対の金型10,10のプレス面13,13同士が最も接近するようになっている。
しかも、一対の金型10,10は、パンチホルダPHを最も下方までストロークさせた際に、一対の金型10,10のプレス面13,13間の隙間が所定の間隔になるようにパンチホルダPHおよびダイホルダDHに取り付けられる。言い換えれば、プレス原点PGに対して一対の金型10,10のプレス面13,13が所定の距離になるように、一対の金型10,10はパンチホルダPHおよびダイホルダDHに取り付けられる。
したがって、プレスブレーキPでは、一対の金型10,10のプレス面13,13間に加工する板状部材WPを配置してパンチホルダPHを最も下方までストロークさせれば、一対の金型10,10のプレス面13,13間に板状部材WPを挟んで加圧することができる(図1参照)。すると、板状部材WPを、一対の金型10,10のプレス面13,13間の隙間の形状に対応する形状に段曲げ加工された製品に加工することができる(図5(B)参照)。
<本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1>
本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1について説明する。
図1に示すように、本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1は、一対の金型10,10を備えている。この一対の金型10,10は、いずれも加工部材11,11と、ベース部材15,15と、を備えている。そして、本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1は加工部材11,11を変更することによって、板状部材WPの段曲げ加工を変更できるようになっている。
以下、一対の金型10,10について説明する。
なお、図1に示すように、一対の金型10,10は、後述する加工部材11の加工部12のプレス面13の形状などの形状の相違はあるものの、実施的な構成は同じである。したがって、図2および図3に基づいて、ダイホルダDHに取り付けられる金型10について説明し、図2および図4に記載したパンチホルダPHに取り付けられる金型10の説明は適宜割愛する。
なお、ダイホルダDHは、設備に固定されたベース部Bとこのベース部に対して、一方向(図1では左右方向)は移動固定可能に設けられたプレート部Pとを備えている。このプレート部Pの上面が金型10のベース部材15が設置される面であり、このプレート部Pの上面に固定レールRが設けられている。以下では、プレート部Pの上面を単にダイホルダDHの上面という場合がある。
<金型10>
図2および図3に示すように、金型10は、加工部材11とベース部材15とを備えている。
<ベース部材15>
図2および図3に示すように、ベース部材15は、ダイホルダDHの上面に配置される設置面15bを有している。この設置面15bは、ダイホルダDHの上面と面接触する平坦面に形成されている。ダイホルダDHの上面はパンチホルダPHのストローク方向に対して直交するように形成された平坦面であり、ベース部材15の設置面15bは、このダイホルダDHの上面と面接触する平坦面に形成されている。
なお、パンチホルダPHに取り付けられる金型10の場合には、設置面15bはパンチホルダPHの上面と面接触する平坦面に形成される(図2および図4参照)。
ベース部材15は、この設置面15bにダイホルダDHに取り付けられる溝状の固定部15aが設けられている。ベース部材15は、この溝状の固定部15aをダイホルダDHに設けられた固定レールRに嵌合した状態で位置決めされる(図1参照)。なお、ベース部材15をダイホルダDHに位置決めする構成はとくに限定されず、一般的な曲げプレスの金型に設けられている方法を採用すればよい。
したがって、固定部15aをダイホルダDHに設けられた固定レールRに嵌合すれば、ベース部材15を、その設置面15bをダイホルダDHの上面に面接触させた状態でダイホルダDHに位置決めすることができる。
なお、ベース部材15をダイホルダDHの上面に固定する方法は、上述した方法に限定されない。金型をダイホルダに固定する公知の方法を採用することができる。例えば、ベース部材15の設置面15bにレール上の突起を設けて、この突起をダイホルダDHの上面に設けられた溝に嵌合してベース部材15をダイホルダDHの上面に固定してもよい。
また、図2および図4に示すように、パンチホルダPHに取り付けられる金型10の場合には、設置面15bに固定部15aが設けられる。この固定部15aは、パンチホルダPHに取り付けられるとパンチホルダPHに設けられたチャックによって保持して固定されるものである。なお、ベース部材15をパンチホルダPHに取り付ける構成はとくに限定されず、固定部15aを着脱可能に保持できる構成あればよい。一般的な曲げプレスの金型に設けられている方法を採用すればよい。
したがって、金型10がパンチホルダPHに取り付けられる場合には、固定部15aをパンチホルダPHのチャックに保持させれば、ベース部材15は、設置面15bをパンチホルダPHの下面に面接触させた状態でパンチホルダPHに固定することができる。
図3、図4に示すように、ベース部材15には、設置面15bと反対側に支持面15sが形成されている。この支持面15sは、設置面15bと平行となるように形成された平坦面である。
ベース部材15には、この支持面15sから凹んだ溝状の凹み部16が形成されている。具体的には、ベース部材15には、支持面15sに開口16aを有し、ベース部材15の奥行き方向(図2および図3では紙面に垂直な方向)に沿って延びる溝状の凹み部16が形成されている。この凹み部16は、その底面16bがベース部材15の設置面15bと平行な平坦面となるように形成されている。しかも、凹み部16の側面16sは、底面16bおよび支持面15sと直交、言い換えれば、設置面15bと直交するように形成されている。
なお、ベース部材15には、凹み部16の側面16sとその外面15fとの間を貫通する穴15hが形成されている。この穴15hは、加工部材11をベース部材15に固定するためのボルトBを挿通するために設けられている(図2参照)。
<加工部材11>
図2および図3に示すように、加工部材11は、ベース部材15の凹み部16に取り付けられる部材である。この加工部材11は、板状部材WPと接触して板状部材WPを段曲げ加工するプレス面13を有する加工部12と、この加工部12が一端に設けられた取付部14と、から構成されている。
図2および図3に示すように、加工部材11の取付部14は、ベース部材15の凹み部16に取り付けられる部分である。この取付部14は、その奥行き方向の長さがベース部材15の奥行き方向の長さとほぼ同じ長さに形成されている。この取付部14は、加工部12と反対側の端部(以下下端という場合がある)の端面14aが平坦面に形成されている。また、取付部14は、その幅方向の側面14sが端面14aと直交するように形成されている。しかも、取付部14は、その幅W2(つまり幅方向の側面14s間の距離)が凹み部16の幅W1とほぼ同じ幅に形成されている。なお、加工部材11において、奥行き方向(図2では紙面に垂直な方向)の側面は必ずしも端面14aに対して直交していなくてもよい。
この取付部14の側面には雌ネジ孔14hが形成されている。この雌ネジ孔14hは、取付部14を凹み部16に取り付けた際に、ベース部材15を貫通する穴15hと対応する位置に形成されている。したがって、取付部14の雌ネジ孔14hとベース部材15の穴15hとの位置を合せて、ボルトBを穴15hに挿入し先端の雄ネジを雌ネジ孔14hに螺合させれば、ベース部材15と取付部14とを固定することができる(図2参照)。つまり、ボルトBによってベース部材15と加工部材12とを固定することができる。
この取付部14の端面14aと反対側の部分には、加工部12が設けられている。この加工部12は、取付部14の端面14aと反対側の面に、板状部材WPと接触するプレス面13を備えている。このプレス面13は、取付部14の端面14aに対して傾斜した傾斜面13aと、この傾斜面13aに対して所定の角度(例えば90度)となるように形成された直交面13bと、を備えている。
図2に示すように、加工部12は、その幅W3が取付部14の幅W2よりも広くなるように形成されている。このため、加工部12は、取付部14の側面14sよりも幅方向に突出した部分を有しており、この突出した部分の取付部14側に受面12aが形成されている。この受面12aは、取付部14の端面14aと平行な平坦面となるように形成されている。そして、取付部14の端面14aから加工部12の受面12aまでの高さH2が、凹み部16の底面16bからベース部材15の支持面15sまでの高さH1と同じになるように形成されている。
本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1では、金型10が以上のような構造を有しており、しかも、加工部12のプレス面13がベース部材15の支持面15sから突出するように設けられているので、加工の際には、ベース部材15が板状部材WPと接触しないようになっている。つまり、加工部材11の加工部12のプレス面13のみが板状部材WPと接触するようになっているので、加工部材11だけを交換すれば、板状部材WPに合わせた金型に変更できる。つまり、本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1の場合、金型10のベース部材15を一度セットすれば、加工部材11を変更するだけで、板状部材WPに合わせた適切な金型とすることができる。
しかも、一対の金型10,10によって板状部材WPを挟んで加圧した場合、加工部材11の加工部12のプレス面13に加圧力が加わるが、プレス面13に加わる加圧力をベース部材15の凹み部16の底面16bおよびベース部材15の支持面15sが受けることができる。ここで、凹み部16の底面16bおよび支持面15sは、一対の金型10,10をダイホルダDHやパンチホルダPHに取り付けると、ダイホルダDHの上面およびパンチホルダPHの下面と平行となるように形成されている。つまり、凹み部16の底面16bおよび支持面15sは、パンチホルダPHのストローク方向と直交するようになっている。すると、プレス面13を有する加工部材11がベース部材15と着脱可能に設けられていても、加工部材11のプレス面13に加わる加圧力を、ベース部材15は加圧力と直交する面で受けることができる。したがって、加工部材11のプレス面13が受けるプレス荷重をしっかりとベース部材15で支えることができる。
<加工部材11について>
上述したように、加工部材11は、その加工部12のプレス面13が傾斜面13aと直交面13bを有している場合を説明した。しかし、プレス面13は、必ずしも傾斜面13aと直交面13bを有するものでなくてもよい。プレス面13は、例えば、単なるV溝であってもよい。また、プレス面13は、取付部14の端面14aと平行な面とこの面と直交する面を有するものであってもよい。つまり、プレス面13は、一対の金型10,10のプレス面13,13との間に板状部材WPを挟んだ際に、板状部材WPを所定の形状に段付き加工できるように形成されていればよい。
<ベース部材15について>
図2および図3では、加工部12は、取付部14の側面14sよりも幅方向の一方にのみに突出した形状となっている。この場合、ベース部材15の支持面15sは、受面12aが形成されている側にのみ形成すればよい。つまり、受面12aを形成しない側(図3では凹み部16に対して左側の部分)は、その上面は必ずしも平坦面に形成されていなくてもよい。また、受面12aを形成しない側は、その上面が加工部12のプレス面13よりも突出しないように形成される。つまり、板状部材WPを加工する際に、板状部材WPに接触しないように受面12aを形成しない側の上面の高さが調整される。
また、ベース部材15は、支持面15sが加工部12のプレス面13よりも幅方向に突出しないように形成される。つまり、板状部材WPを加工する際に、板状部材WPに接触しないように支持面15sの幅W4が調整される。しかも、板状部材WPを加工した際に、加工部12のプレス面13に加わる力によって加工部12の外端部(つまり受面12aの外端部)が損傷しないように、支持面15sの幅W4が調整される。例えば、支持面15sの幅W4は受面12aの幅W5と同じであることが望ましい。しかし、上記条件を満たすのであれば、支持面15sの幅W4は受面12aの幅W5よりも若干短くてもよいし、支持面15sの幅W4は受面12aの幅W5よりも若干長くてもよい。
なお、上記例では、加工部12は、取付部14の側面14sよりも幅方向の一方にのみに突出した形状の場合を説明したが、加工部12は、取付部14の側面14sの幅方向の両側に突出していてもよい。この場合には、ベース部材15の支持面15sも凹み部16の幅方向の両側に設けられる。
<嵌合溝16gおよび突起部14pについて>
加工部材11とベース部材15とは、上述したように、ボルトBで固定されるが、以下のような構造を設けておけば、加工部材11をベース部材15に安定して配置できるし、加工部材11をベース部材15に取り付ける作業が容易になる。
図3、図4に示すように、ベース部材15の凹み部16の側面16sから凹んだ嵌合溝16gが形成されている。この嵌合溝16gは、ベース部材15の奥行き方向に延びた溝である。また、取付部14の下端には、その側面から突出した突起部14pが形成されている。この突起部14pは、取付部14の奥行き方向に延びた突起である。この突起部14pは、取付部14を凹み部16に取り付けた際に、凹み部16の側面16sに形成されている嵌合溝16gと嵌合するように形成されている。このように、ベース部材15の凹み部16に取付部14の突起部14pを嵌合させれば、加工部材11とベース部材15とをボルトBだけによって固定する場合に比べて、加工部材11がベース部材15から外れることを効果的に防止することができる。
なお、ベース部材15に嵌合溝16gを形成し、加工部材11の取付部14に突起部14pが形成されている場合には、加工部材11をスライドしてベース部材15に取り付けることができるようにする。つまり、ベース部材15の側面(図2、図3であれば紙面と直交する方向の側面)に凹み部16と連続する開口を形成し、その開口から加工部材11をベース部材15の凹み部16に入れるようにすればよい。
また、図2では、嵌合溝16gの下面は凹み部16の底面16bと連続する面(面一の面)となっているが、嵌合溝16gは必ずしもこのような形状としなくてもよい。しかし、図2に示すように、嵌合溝16gの下面が凹み部16の底面16bと連続する面となるように形成し、取付部14の突起部14pをこの嵌合溝16gに嵌合するように形成すれば、加工部材11をベース部材15に安定して配置できるし、加工部材11をベース部材15に取り付ける作業が容易になるという利点が得られる。
<取付部14の奥行き方向の長さ>
取付部14の奥行き方向の長さ、つまり、加工部材11の奥行き方向の長さは必ずしもベース部材15の奥行き方向の長さと同じでなくてもよい。加工部材11の奥行き方向の長さがベース部材15の奥行き方向の長さよりも短くなっていれば、加工部材11をベース部材15の奥行き方向の一部にのみ設けることができる。すると、板状部材WPの一部のみが段曲げされた製品を製造することが容易になる。(図5(B)参照)。
また、取付部14の奥行き方向の長さがベース部材15の奥行き方向の長さよりも短ければ、一つのベース部材15に複数の加工部材11を設置することも可能となる。すると、加工する板状部材WPの形状の自由度が高くなる。
<複数のプレスブレーキ用金型セット1を設けた場合>
本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1を使用すれば、一つのプレスブレーキPに本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1を複数設けた場合でも、簡単に各プレスブレーキ用金型セット1における加工を変更できるという利点が得られる。つまり、本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1の場合、金型10のベース部材15を一度セットすれば、加工部材11を変更するだけで、プレスブレーキPの原点から金型10のプレス面13までの距離を板状部材WPに合わせて適切な距離に調整できる。すると、図5(A)に示すように、一つのプレスブレーキPに本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1を複数設けている場合に、一つのプレスブレーキ用金型セット1の加工を変更する場合に原点調整をやり直す必要がないので、作業効率を向上することができる。
なお、本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1では、一対の金型10,10がいずれも加工部材11とベース部材15とを有する場合を説明した。しかし、一方の金型10のみを加工部材11とベース部材15とを有するものとし、他方の金型には一般的な金型を使用してもよい。この場合でも、板状部材WPの加工を変更する場合に、一方の金型10の加工部材11を変更するだけで、板状部材WPに適切な金型に変更することができる。
<原点調整>
本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1では、一度原点調整を実施すれば、加工部材11を変更するだけで原点調整を行わなくても、プレス加工を実施できるという利点ある。本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1を使用する場合の原点調整は、加工に使用する金型セット1の加工部材11に代えて、原点調整用の加工部材11Gを使用する。
なお、原点調整用の加工部材11Gは、上述した加工用の加工部材11に対して、プレス面13の形状が変更されただけであるので、プレス面13以外の説明は割愛ずる。
図6に示すように、ダイホルダDHに取り付けられる金型10の原点調整用の加工部材11Gでは、プレス面13に左右対称のV型溝が形成されている。
一方、パンチホルダPHに取り付けられる金型10の原点調整用の加工部材11Gでは、プレス面13は先端が左右対称のV型の突起状に形成されている。このV型の突起の先端の角度θ1は、ダイホルダDHに取り付けられる金型10の加工部材11Gのプレス面13のV型溝の内面がなす角θ2と同じ角度になるように形成されている。つまり、V型の突起をV型溝に入れると、V型の突起とV型溝とがぴったりと嵌合するように、両加工部材11Gのプレス面13が形成されている。
しかも、両加工部材11Gは、パンチホルダPHが所定の量だけストロークすると、その両加工部材11Gのプレス面13同士がぴったりと嵌合するように形成されている。
上述した原点調整用の加工部材11Gを使用した原点調整を説明する。
まず、金型10のベース部材15をパンチホルダPH、ダイホルダHDにそれぞれ取り付ける。このとき、ダイホルダHDは、プレート部Pがベース部Bに対して移動できる状態にしておく。
ついで、各ベース部材15に加工部材11Gをセットする。このとき、ダイホルダDHに取り付けられる金型10は、その加工部材11Gのプレス面13のV型溝(以下単にV型溝という)が、概ねパンチホルダPHに取り付けられる金型10の原点調整用の加工部材11GのV型の突起(以下単にV型突起という)の下方に位置するように配置する。
その後、パンチホルダPHをダイホルダDHに向かって移動させると、加工部材11のプレス面13が接近し、V型突起がV型溝に進入する。このとき、V型突起の中心線CU1とV型溝の中心線CU2がズレていると、パンチホルダPHが所定の量だけストロークする前に、V型突起の側面とV型溝の内面が接触する。この状態からさらにパンチホルダPHのストロークを継続すると、V型突起はV型溝の内面を押しながら下方に移動することになる。
ここで、ダイホルダHDのプレート部Pがベース部Bに対して移動できる状態になっている。このため、V型突起がV型溝の内面を押しながら下方に移動すると、ダイホルダDHに取り付けられる金型10全体が、プレート部Pの上面と平行な方向に沿って、V型突起から加わる力を軽減する方向に移動する。つまり、V型突起の中心線CU1とV型溝の中心線CU2が一致する方向に、プレート部PとともにダイホルダDHに取り付けられる金型10全体が移動する。
そして、パンチホルダPHが所定の量だけストロークすると、V型突起とV型溝がぴったりと嵌合した状態となる。つまり、V型突起の中心線CU1とV型溝の中心線CU2が一致して、原点が適切に調整された状態になる。この状態で、ダイホルダHDのプレート部Pをベース部Bに固定すれば、原点調整が終了する。
なお、一つのプレスブレーキPに本実施形態のプレスブレーキ用金型セット1とともに、一般的なV曲げ加工をする金型(上述したようなV型突起とV型溝を有する金型)を取り付ける場合には、V曲げ加工をする金型によって原点調整を行ってもよい。
本考案のプレスブレーキ用金型セットは、段曲げ加工やV曲げ加工などの曲げ加工を行うための金型に適している。
1 プレスブレーキ用金型セット
10 金型
11 加工部材
12 加工部
12a 受面
13 プレス面
13a 傾斜面
14 取付部
14a 端面
15 ベース部材
15s 支持面
16 凹み部
16b 底面
P プレスブレーキ
DH ダイホルダ
PH パンチホルダ
WP 板状部材

なお、パンチホルダPHに取り付けられる金型10の場合には、設置面15bはパンチホルダPHの下面と面接触する平坦面に形成される(図2および図4参照)。
図3および図4に示すように、加工部12は、その幅W3が取付部14の幅W2よりも広くなるように形成されている。このため、加工部12は、取付部14の側面14sよりも幅方向に突出した部分を有しており、この突出した部分の取付部14側に受面12aが形成されている。この受面12aは、取付部14の端面14aと平行な平坦面となるように形成されている。そして、取付部14の端面14aから加工部12の受面12aまでの高さH2が、凹み部16の底面16bからベース部材15の支持面15sまでの高さH1と同じになるように形成されている。

Claims (6)

  1. 板状部材をプレスして曲げ加工する際に使用される金型セットであって、
    板状部材を挟んで加工する一対の金型を備えており、
    前記一対の金型のうち一方の金型は、
    板状部材に接触するプレス面を有する加工部材と、
    該加工部材が着脱可能に取り付けられ、プレスブレーキに設置されるベース部材と、を備えており、
    該一方の金型は、
    前記加工部材のプレス面のみが前記板状部材に接触するように形成されている
    ことを特徴とするプレスブレーキ用金型セット。
  2. 前記一対の金型のうち他方の金型は、
    板状部材に接触するプレス面を有する加工部材と、
    該加工部材が着脱可能に取り付けられ、前記プレスブレーキに設置されるベース部材と、を備えており、
    該他方の金型は、
    前記加工部材のプレス面のみが前記板状部材に接触するように形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のプレスブレーキ用金型セット。
  3. 前記金型の加工部材は、
    前記プレス面が設けられた加工部と、
    該加工部における前記プレス面と反対側に設けられた取付部と、を有しており、
    前記金型のベース部材は、
    前記加工部材の取付部が配置される凹み部を備えている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のプレスブレーキ用金型セット。
  4. 前記金型のベース部材の凹み部は、
    該金型を前記プレスブレーキに取り付けた際に、該プレスブレーキのストローク方向と直交する底面を有しており、
    前記金型の加工部材の取付部は、
    前記加工部のプレス面と反対側に、前記ベース部材の凹み部に取り付けた際に前記凹み部の底面と面接触する端面を備えている
    ことを特徴とする請求項3記載のプレスブレーキ用金型セット。
  5. 前記金型のベース部材は、
    該金型を前記プレスブレーキに取り付けた際に他方の金型と対向する面に、該プレスブレーキのストローク方向と直交する支持面を有しており、
    前記金型の加工部材の加工部は、
    該加工部のプレス面と反対側に、前記取付部を前記ベース部材の凹み部に取り付けた際に前記支持面と面接触する受面を備えている
    ことを特徴とする請求項4記載のプレスブレーキ用金型セット。
  6. 前記金型の加工部材のプレス面が、
    該金型を前記プレスブレーキに取り付けた際に、該プレスブレーキのストローク方向に対して傾斜した傾斜面を有している
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のプレスブレーキ用金型セット。
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