JP3218649U - 梅干しの種とその周辺の残留果肉の抽出液からなる液体消臭剤兼芳香剤 - Google Patents
梅干しの種とその周辺の残留果肉の抽出液からなる液体消臭剤兼芳香剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3218649U JP3218649U JP2018003263U JP2018003263U JP3218649U JP 3218649 U JP3218649 U JP 3218649U JP 2018003263 U JP2018003263 U JP 2018003263U JP 2018003263 U JP2018003263 U JP 2018003263U JP 3218649 U JP3218649 U JP 3218649U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seeds
- pulp
- fragrance
- liquid deodorant
- umeboshi
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Abstract
【課題】梅の果実から果肉を取り外した後に残る種と種の周辺に残留した果肉を有効活用する液体消臭剤兼芳香剤を提供する。【解決手段】梅干しの種とその周辺の残留果肉1を顆粒状ないし小粒状にまで破砕したもの2を、常温で純水に懸濁し、浸漬抽出3をして得られたクエン酸水溶液を、噴霧器または揮散器入り液体消臭剤兼芳香剤とする。【選択図】図1
Description
本考案は、屋内各所、特にトイレにおいて問題となっている、アンモニア臭に対して用いられる液体消臭剤兼芳香剤に関するものである。
アンモニアは、悪臭防止法において特定悪臭物質のひとつとして挙げられている。気体で存在するアンモニアは、水(H2O)と気液接触をした際には水によく溶けることが広く知られている。(特許文献1では、排ガス中の気体のアンモニアを水に吸収させアンモニア水として回収する方法と装置が提案されている。)アンモニア臭を消臭するのには、クエン酸が有効であることは広く知られている。(特許文献2では、冷蔵庫内の冷気のアンモニア臭をクエン酸を用いて消臭する技術が提案されている。)アンモニアはクエン酸と中和反応をしてクエン酸三アンモニウムに変化するが、クエン酸三アンモニウムにはアンモニアほどの強い悪臭は無い。
花や種子や木材のチップ等など植物性素材は、主にその油脂分に含有するテルペン類、芳香族化合物、脂肪族化合物によって、好ましい匂いを放つ芳香の効能があると知られている。(特許文献3では、梅の種から植物油脂を得る技術が提案されている。)
梅干しを利用するにあたって、果肉は食用として需要が多いが、種は種皮が硬い為に容易に食用にならない。そこで果肉だけを利用する場合に、果肉を種の周辺から取り外す加工あるいは果肉の中から種を抜きとる加工がおこなわれている。(特許文献4では、梅干しの種抜き装置が提案されている。)
梅干しから果肉を取り外した後に残る種と種から取り外しきれずに残留した果肉は、食用として求められないため廃棄されがちである。また、廃棄しようにも種皮が硬くて耐久性が高いことや塩分を含んでいることが理由で堆肥化や焼却が困難であり、梅干し製品の産地や加工場にとっては処分が課題であった。そこで、当該梅干しの種とその周辺の残留果肉を有効活用する方法を提供して、いたずらに廃棄される量を削減し、処分の課題を解消したい。
トイレ等のアンモニア臭を消臭するのには、その発生源に対して、クエン酸水溶液を吹きかけると良い。梅干しがクエン酸と芳香成分を含有していることに着目し、廃棄されがちである梅干しの種とその周辺の残留果肉を純水で浸漬抽出して得られるクエン酸水溶液を、容器入り液体消臭剤兼芳香剤に加工して提供する。
本考案は、廃棄されがちである梅干しの種の再製品化に寄与するものである。
図1は本考案にかかる液体消臭剤兼芳香剤の製造工程の模式図であり、1は梅干しの種と種から取り外しきれずに残留した果肉である。
当該梅干しの種と残留果肉から有効成分を水に抽出した液体消臭剤兼芳香剤を作成するには、当該梅干しの種と残留果肉を、常温で純水に懸濁し、浸漬抽出を行う必要がある。このとき、当該梅干しの種と残留果肉がそのままの形状であっては望ましくなく、表面積を広くとる加工と種皮内部の仁を露出させる加工を施す必要がある。すなわち、長軸方向で1センチメートル未満の顆粒状ないし小粒状に破砕することが最良である。
また、抽出工程の際には、加熱して煮出す等を行うと梅干しの香りの風合いが変化してしまうため、全てを常温で行うのが望ましい。
抽出工程の後に、液体消臭剤兼芳香剤から固形物を取り除く為に濾過を施す。
最後に、濾過工程で固形物を取り除いた液体消臭剤兼芳香剤を、噴霧器または揮散器に充填して用いる。
本考案にかかる液体消臭剤兼芳香剤を、トリガー式霧吹き器や電動式スプレイヤー等の任意の方向に対して液体を霧状にして吹きかけられる噴霧器を用いて、トイレ等のアンモニア臭の発生源に吹きかけて用いる。
本考案にかかる液体消臭剤兼芳香剤を、置き型芳香剤容器やアロマディフューザーや電動式加湿器等の揮散器を用いて、アンモニア臭を取り除きたい任意の居室内に充満させて用いる。
本考案にかかる液体消臭剤兼芳香剤を、トリガー式霧吹き器に収めた実施例と、置き型芳香剤容器に収めて安置した実施例を図2に示す。
梅干し製品の産地や加工場において、梅干しの果肉を用いる製品の生産が不断に行われている為、その副産物として、梅干しから果肉を取り外した後に残る種と種から取り外しきれずに残留した果肉の部位も同じくして生産されているが、当該部位は食用として求められないため廃棄されがちである。本考案によって、当該梅干しの種と残留果肉を有用なる液体消臭剤兼芳香剤に加工する方法を提供すれば、いたずらに廃棄される量が削減でき、処分の課題が解消される為、産業上の利用可能性は高いと言える。
1 梅干しから果肉を取り外した後に残る種と種から取り外しきれずに残留した果肉
2 当該梅干しの種と残留果肉を乾燥させ破砕させてなる原料
3 浸漬抽出工程
4 濾過工程
5 噴霧器(トリガー式霧吹き器)
6 揮散器(置き型芳香剤容器)
2 当該梅干しの種と残留果肉を乾燥させ破砕させてなる原料
3 浸漬抽出工程
4 濾過工程
5 噴霧器(トリガー式霧吹き器)
6 揮散器(置き型芳香剤容器)
Claims (1)
- 梅干しから果肉を取り外す加工の後に残る種と種から取り外しきれずに種の周辺に残留した果肉を、種皮内部の仁を露出させる様に破砕し、それを水で抽出して得るクエン酸水溶液をアンモニア臭に対して用いる消臭剤とした、噴霧器または揮散器入りの液体消臭剤兼芳香剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018003263U JP3218649U (ja) | 2018-08-07 | 2018-08-07 | 梅干しの種とその周辺の残留果肉の抽出液からなる液体消臭剤兼芳香剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018003263U JP3218649U (ja) | 2018-08-07 | 2018-08-07 | 梅干しの種とその周辺の残留果肉の抽出液からなる液体消臭剤兼芳香剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3218649U true JP3218649U (ja) | 2018-11-01 |
Family
ID=64012550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018003263U Active JP3218649U (ja) | 2018-08-07 | 2018-08-07 | 梅干しの種とその周辺の残留果肉の抽出液からなる液体消臭剤兼芳香剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3218649U (ja) |
-
2018
- 2018-08-07 JP JP2018003263U patent/JP3218649U/ja active Active
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103349790B (zh) | 一种去除异味的天然植物提取液净化剂的制备方法 | |
CN104012571A (zh) | 一种二氧化氯空气消毒剂及其制备方法 | |
JP2007236851A (ja) | 還元焼成水素化金属類からなる消臭剤、その製造方法、脱臭・消臭作用を有する装身具類、及びアルカリイオン水の簡易製造方法 | |
CN109529548A (zh) | 一种负氧离子纳米杀菌除味剂及其制备方法 | |
JP3218649U (ja) | 梅干しの種とその周辺の残留果肉の抽出液からなる液体消臭剤兼芳香剤 | |
JPH0669478B2 (ja) | 消臭剤および消臭スプレー | |
JP3211154U (ja) | 梅の種の脱臭剤兼芳香剤 | |
JP2007202780A (ja) | 消臭・マスキング装置及び同装置を備えた生ごみ処理装置 | |
JP3757679B2 (ja) | 消臭剤 | |
CN109200316A (zh) | 一种薰衣草香除臭剂 | |
KR20130109444A (ko) | 식물 유래 정유를 유효성분으로 포함하는 소취제 조성물 | |
JPH0693909B2 (ja) | シェーバー用消臭剤 | |
JP2021040701A (ja) | 消臭剤組成物 | |
JP2505927B2 (ja) | シェ―バ―用消臭剤 | |
JPH0430855A (ja) | ムース状消臭剤 | |
JPH11221272A (ja) | 消臭剤及び消臭剤組成物 | |
JP7260246B2 (ja) | 消臭剤 | |
JP5697135B2 (ja) | 消臭方法 | |
JP6778594B2 (ja) | ゴキブリの臭気抑制方法 | |
KR100569857B1 (ko) | 은나노가 함유된 아로마워터 제조방법 | |
JPH0124507B2 (ja) | ||
JPH0731669A (ja) | 液体消臭剤 | |
JPH0430856A (ja) | 消臭剤 | |
JPH0243982A (ja) | 変性防止機能を有する水 | |
JP2941967B2 (ja) | シェーバー用スプレー消臭剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3218649 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |