JP3218303B2 - 不揮発性半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の製造方法

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JP3218303B2
JP3218303B2 JP20515494A JP20515494A JP3218303B2 JP 3218303 B2 JP3218303 B2 JP 3218303B2 JP 20515494 A JP20515494 A JP 20515494A JP 20515494 A JP20515494 A JP 20515494A JP 3218303 B2 JP3218303 B2 JP 3218303B2
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forming
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非対称なソース・ドレ
イン構造を持つ不揮発性半導体記憶装置の製造方法に関
するものであり、ソース拡散層とドレイン拡散層の不純
物濃度を所望の値に設定し得るとともに、LDD(Ligh
tly Doped Drain-Source) 又はDDD(Doble Diffused
Drain)構造もソース、ドレインとは独立に製造できる不
揮発性半導体記憶装置の製造方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の非対称なソース・ドレイン構造を
持つ不揮発性半導体記憶装置について、図を参照して説
明する。図17,図18はレジストプロセス及びスペー
サープロセスによって非対称なソース・ドレイン構造の
不揮発性半導体記憶装置を形成する製造工程の要部を示
す断面図である。図17(a)に示すように、p型の半
導体基板1にはゲート酸化膜2が形成され、ゲート電極
となる導電性を付与したポリシリコン層3が形成されて
いる。ポリシリコン層3には、所定の間隔で拡散用窓が
開口されており、これらの拡散用窓から不純物がイオン
注入されてn型の低不純物濃度拡散層(n- )4が形成
されている。続いて、図17(b)に示すように、レジ
スト膜が塗布され、レジスト膜は拡散用窓が形成された
ポリシリコン層3の側面を覆うようにパターニングされ
ており、一部がレジスト膜5で覆われた拡散用窓から不
純物がイオン注入され高不純物濃度拡散層(n+ )6か
らなるソース拡散層或いはドレイン拡散層が形成されて
いる。先に形成された低不純物濃度拡散層(n- )4が
ソース拡散層或いはドレイン拡散層の片側に残り、非対
称なソース・ドレイン構造を有する半導体不揮発性メモ
リセルが形成される。
【0003】図18は、導電性を有するポリシリコン層
3に形成された拡散用窓が形成され、この拡散用窓に不
純物をイオン注入してn型の低不純物濃度拡散層
(n- )4が形成される。その後、ポリシリコン層を全
面に堆積してRIE(Reactive IonEtching)による異
方性エッチングによって、ポリシリコン層3の側壁面に
スペーサー3aが形成され、更に、レジスト膜を塗布し
て片側のスペーサー3aを覆うようにパターニングして
拡散用窓の一部を覆い、拡散用窓に露出する片側にスペ
ーサー3aを除去した後に、不純物を高不純物濃度拡散
層(n+ )6からなるソース拡散層或いはドレイン拡散
層が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図17及び図18に示
した半導体不揮発性メモリセルは、その製造工程に夫々
欠点がある。前者は非対称性の不揮発性メモリセルの拡
散層を形成する際に、レジストマスクを用いて不純物を
イオン注入してソース・ドレイン拡散層6を形成してい
る。従って、通常、フォトリソグラフィ工程では、±δ
(約0.1〜0.2μm)の範囲内で位置ずれが発生す
る為に、素子の微細化が進につれてゲート端から高不純
物濃度拡散層6までの距離、即ち、低不純物濃度拡散層
4の幅の設定が不安定となる欠点がある。又、後者で
は、低不純物濃度拡散層4の幅は精度良く設定すること
が可能であるが、フォトリソグラフィ工程で一方のスペ
ーサー3aをレジスト膜7で覆って他方のスペーサー3
aを除去するエッチング工程を行わねばならない。この
エッチング工程は煩雑なものであり、メモリ素子の微細
化が進行するにつれて一層困難なものとなる欠点があ
る。又、何れの場合も非対称性のメモリセルを形成する
為に、ソース及びドレインを個別に寸法精度を最適化し
ようとすると、ミスアライメントの影響を強く受けるこ
とになり、余分な製造工程を必要とし、製造工程が煩雑
なものとなる欠点があり、改善の余地がある。
【0005】本発明は、上述のような課題に鑑みなされ
たものであって、非対称性を有する不揮発性メモリセル
を形成する不純物導入工程が全て自己整合法によってな
される不揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の不揮発性半導体記憶装置の製造方
法は、半導体基板に形成されたゲート酸化膜上に、その
両端の表面が保護膜で覆われている導電層を形成する工
程と、前記導電層と前記保護膜をマスクとして不純物を
前記半導体基板にドープする工程と、前記保護膜をマス
クとして前記導電層に拡散用窓を形成する工程と、少な
くとも前記保護膜をマスクとして用い不純物を前記半導
体基板にドープする工程と、を有することを特徴とする
不揮発性半導体記憶装置の製造方法である。
【0007】又、本発明の第2の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法は、半導体基板にゲート酸化膜を形成する
工程と、前記ゲート酸化膜上に形成され、その両端の表
面が保護膜で覆われている導電層を形成する工程と、前
記導電層の側面にスペーサーを形成する工程と、前記導
電層と前記保護膜及びスペーサーをマスクとして不純物
を前記半導体基板にドープする第1のイオン注入工程
と、前記保護膜をマスクとして前記導電層に拡散用窓を
形成する工程と、前記保護膜と前記スペーサーをマスク
として前記半導体基板に不純物をドープする第2のイオ
ン注入工程と、を有することを特徴とする不揮発性半導
体記憶装置の製造方法である。
【0008】又、本発明の第3の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法は、半導体基板にゲート酸化膜を形成する
工程と、前記ゲート酸化膜上に形成され、その両端の表
面が保護膜で覆われている導電層を形成する工程と、前
記導電層と前記保護膜をマスクとして前記半導体基板に
不純物をドープする第1のイオン注入工程と、前記導電
層の側面にスペーサーを形成する工程と、前記保護膜を
マスクとして前記導電層に拡散用窓を形成する工程と、
前記保護膜と前記スペーサーをマスクとして不純物を前
記半導体基板にドープする第2のイオン注入工程と、を
有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造
方法である。
【0009】又、本発明の第4の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法は、半導体基板にフィールド酸化膜を離間
して形成した後、前記フィールド酸化膜間の前記半導体
基板面にゲート酸化膜を形成する工程と、前記フィール
ド酸化膜上から両側に延在して前記ゲート酸化膜上に至
り、その両端面に保護膜が形成されている導電層を形成
する工程と、少なくとも前記導電層と前記保護膜をマス
クとして不純物を前記半導体基板にドープする工程と、
前記保護膜をマスクとして前記導電層を除去して前記フ
ィールド酸化膜が露出した拡散用窓を形成する工程と、
少なくとも前記保護膜と前記フィールド酸化膜をマスク
として不純物を前記半導体基板にドープする工程と、を
有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造
方法。
【0010】又、本発明の第5の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法は、半導体基板にフィールド酸化膜を離間
して形成する工程と、前記フィールド酸化膜間の前記半
導体基板面にゲート酸化膜を形成する工程と、前記フィ
ールド酸化膜上から両側に延在して前記ゲート酸化膜上
に至り、その両端面に保護膜が形成されている導電層を
形成する工程と、前記導電層と前記保護膜をマスクとし
て不純物を前記半導体基板にドープする第1のイオン注
入工程と、前記導電層の側面にスペーサーを形成する工
程と、前記保護膜をマスクとして前記導電層を除去して
前記フィールド酸化膜が露出した拡散用窓を形成する工
程と、前記保護膜と前記スペーサー及び前記フィールド
酸化膜をマスクとして不純物を前記半導体基板にドープ
する第2のイオン注入工程と、を有することを特徴とす
る不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
【0011】又、本発明の第6の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法は、半導体基板にフィールド酸化膜を離間
して形成する工程と、前記フィールド酸化膜間の前記半
導体基板面にゲート酸化膜を形成する工程と、前記フィ
ールド酸化膜上から両側に延在し、前記ゲート酸化膜上
に至り、その両端面に保護膜が形成されている導電層を
形成する工程と、前記導電層の側壁にスペーサーを形成
する工程と、前記導電層と前記保護膜及びスペーサーを
マスクとして不純物を前記半導体基板にドープする第1
のイオン注入工程と、前記保護膜をマスクとして前記導
電層を除去して前記フィールド酸化膜が露出した拡散用
窓を形成する工程と、前記保護膜と前記スペーサー及び
前記フィールド酸化膜をマスクとして不純物を前記半導
体基板にドープする第2のイオン注入工程と、を有する
ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
【0012】又、本発明の第7の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法は、半導体基板にゲート酸化膜を形成する
工程と、その両端面が保護膜で覆われた導電層を前記ゲ
ート酸化膜上に形成する工程と、前記導電層と前記保護
膜をマスクとして不純物を前記半導体基板にドープする
第1のイオン注入工程と、前記導電層の側壁に側壁酸化
膜を形成する酸化工程と、前記保護膜をマスクとして前
記導電層に拡散用窓を形成する工程と、前記保護膜と前
記側壁酸化膜をマスクとして不純物を前記半導体基板に
ドープする第2のイオン注入工程と、を有することを特
徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
【0013】又、本発明の第8の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法は、不純物がドープされた固相拡散源を所
定の間隔に配置する工程と、前記固相拡散源が形成され
た半導体基板にゲート酸化膜を形成するとともに前記固
相拡散源を酸化膜で覆う工程と、前記酸化膜で覆われた
前記固相拡散源から前記ゲート酸化膜上に延在し、その
両端部を浮遊ゲートとする導電層を形成する工程と、前
記導電層をマスクとして不純物を前記半導体基板にドー
プする第1のイオン注入工程と、前記導電層にスペーサ
ーを形成し、前記導電層と前記スペーサーをマスクとし
て不純物を前記半導体基板にドープする第2のイオン注
入工程と、前記第1と第2のイオン注入工程でドープさ
れた領域に酸化膜を形成しつつ拡散層を形成するととも
に、前記固相拡散源から半導体基板に不純物をドープす
る工程と、を有することを特徴とする不揮発性半導体記
憶装置の製造方法である。
【0014】又、本発明の第9の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法は、半導体基板にフィールド酸化膜を離間
して形成する工程と、前記フィールド酸化膜から前記半
導体基板上に延在する不純物がドープされた固相拡散源
を形成する工程と、前記固相拡散源の露出面を酸化する
とともに前記半導体基板にゲート酸化膜を形成する工程
と、前記酸化膜で覆われた前記固相拡散源から前記ゲー
ト酸化膜上に延在し、その両端部を浮遊ゲートとする導
電層を形成する工程と、前記導電層をマスクとして不純
物をドープする第1のイオン注入工程と、前記導電層に
スペーサーを形成し、前記導電層と前記スペーサーをマ
スクとして不純物をドープする第2のイオン注入工程
と、前記第1と第2のイオン注入工程でドープされた領
域に酸化膜を形成しつつ拡散層を形成するとともに、前
記固相拡散源から半導体基板に不純物をドープする工程
と、を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置
の製造方法である。
【0015】又、本発明の第10の不揮発性半導体記憶
装置の製造方法は、半導体基板にフィールド酸化膜を離
間して形成する工程と、前記フィールド酸化膜から前記
半導体基板上に延在する不純物がドープされた固相拡散
源を形成した後、前記フィールド酸化膜の頂部の前記固
相拡散源を除去する工程と、前記固相拡散源の露呈面を
酸化するとともに前記半導体基板にゲート酸化膜を形成
する工程と、前記酸化膜で覆われた前記固相拡散源から
前記ゲート酸化膜に延在する導電層であって、前記フィ
ールド酸化膜の頂部の前記導電層が除去され、前記ゲー
ト酸化膜に延在する導電層の夫々の両端部を浮遊ゲート
とする導電層を形成する工程と、前記導電層をマスクと
して不純物をドープする第1のイオン注入工程と、前記
導電層にスペーサーを形成し、前記導電層と前記スペー
サーをマスクとして不純物をドープする第2のイオン注
入工程と、前記第1と第2のイオン注入工程でドープさ
れた領域に酸化膜を形成しつつ拡散層を形成するととも
に、前記固相拡散源から半導体基板に不純物をドープす
る工程と、を有することを特徴とする不揮発性半導体記
憶装置の製造方法である。
【0016】
【作用】本発明の請求項1の不揮発性半導体記憶装置
は、隣接する不揮発性半導体記憶素子間で互いに共有す
る拡散層を有する場合、浮遊ゲートとなる導電層でその
拡散領域を覆った状態で、一回目のイオン注入により拡
散層を形成し、続いて、導電層に拡散用窓を開口して次
のイオン注入工程を行うことにより、最初の拡散層には
合計二回イオン注入がなされるので、それぞれの拡散層
の濃度を異ならせることが可能であり、非対称性の不揮
発性半導体記憶素子が形成できる。本発明の請求項2と
3の不揮発性半導体記憶装置は、スペーサーを形成する
工程とイオン注入工程との経時的変化を与えることによ
りLDD(Lighty Doped Drain)構造を形成したり、ド
レイン拡散層とゲート端との距離を保つようにしたもの
である。
【0017】本発明の請求項4の不揮発性半導体記憶装
置は、隣接する不揮発性半導体記憶素子が電気的に分離
された対称な拡散層を有する場合、予めフィールド酸化
膜を形成して、浮遊ゲートとなる導電層がフィールド酸
化膜上に延在するように配置して、この導電層をマスク
としてイオン注入工程を行い、続いて、導電層に拡散用
窓を開口してフィールド酸化膜を露出させて、次のイオ
ン注入工程を行うことにより、その拡散層は分離した拡
散層が形成し得る。本発明の請求項5と6の不揮発性半
導体記憶装置は、隣接する不揮発性半導体記憶素子が電
気的に分離された対称な拡散層を有する場合、予めフィ
ールド酸化膜を形成して、浮遊ゲートとなる導電層がフ
ィールド酸化膜上に延在するように配置されており、イ
オン注入工程を行うことにより、その拡散層は分離した
拡散層となり、スペーサーの形成の経時的変化を与える
ことによりLDD構造のトランジスタが形成されるとと
もに、ドレイン拡散層とゲート端の距離を保つようにし
たものである。
【0018】本発明の請求項7の不揮発性半導体記憶装
置は、隣接する不揮発性半導体記憶素子間の互いに共通
する拡散層を有する場合、浮遊ゲートとなる導電層でそ
の拡散領域を覆った状態で、一回目のイオン注入工程を
行い、続いて、酸化工程による導電層の側壁に側壁酸化
膜を形成して導電層に拡散用窓を開口して次の拡散工程
を行うことによって、最初の拡散層には二回イオン注入
がなされるので、それぞれの拡散層の濃度を異ならせる
ことが可能であり、互いの素子の一方の拡散層に側壁酸
化膜が形成されるので非対称性の不揮発性半導体記憶素
子が形成し得るものである。
【0019】本発明の請求項8乃至10の不揮発性半導
体記憶装置は、予め固相拡散源を半導体基板に形成して
浮遊ゲートとなる導電層を形成して拡散層を形成し、そ
の導電層の側壁にスペーサーを形成した後に、イオン注
入がなされるので、スペーサーで覆われた領域が低濃度
となり、ソース拡散層とドレイン拡散層の不純物濃度を
異ならせることが可能である。請求項9と10の不揮発
性半導体記憶装置では、フィールド酸化膜を形成して後
に、予め固相拡散源をフィールド酸化膜上に延在するよ
うに形成して浮遊ゲートとなる導電層を形成したもので
ある。請求項10の不揮発性半導体記憶装置では、フィ
ールド酸化膜を形成して後に、予め固相拡散源をフィー
ルド酸化膜上に延在するように形成してフィールド酸化
膜の頂部の固相拡散源を除去し、酸化膜及び導電層を順
次その頂部を除去しならが平坦性を良好なものである。
【0020】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明に係る不揮発性半導体記憶装
置の製造方法の一実施例について図1乃至図3を参照し
て説明する。図1は不揮発性半導体記憶装置の等価回路
を示し、図2と図3はその製造工程を示す断面図であ
る。図1は不揮発性メモリセルを示す等価回路図であ
り、フローティングゲート(浮遊ゲート)Fa,Fbを
備える不揮発性メモリセル(以下、トランジスタと称す
る。)Ta,Tbは対称に配置され、個々のトランジス
タは非対称性のトランジスタ構造であることを示してい
る。制御ゲート電極Ca,Cbは共通接続され、ワード
線WLを形成し、トランジスタTa,Tbの夫々のソー
ス電極は共通であり、ドレインDa,Dbは夫々ドレイ
ン線を形成している。
【0021】次に、図2と図3に基づいて、この等価回
路の不揮発性半導体記憶装置の製造方法について説明す
る。先ず、図2(a)に示すように、半導体基板1に約
100Å程度のゲート酸化膜を形成した後に、ポリシリ
コン層11をLPCVD法(減圧CVD法)によって約
1500Åの厚さに堆積する。続いて、ポリシリコン層
11に燐をイオン注入(条件:加速電圧30KeV,ド
ーズ量7E14)して窒化珪素膜(SiN膜)12をL
PCVD法によって約600Åの厚さに堆積する。続い
て、レジスト膜13を全面に被着させる。次に、図2
(b)に示すように、レジスト膜13のフォトリソグラ
フィ工程を経て、将来トランジスタの浮遊ゲートとなる
領域にレジストマスク13a,13bを残し、露出する
窒化珪素膜12を除去して窒化珪素膜12a,12bを
形成する。その後、レジスト膜13a,13bを除去す
る。
【0022】続いて、図2(c)に示すように、レジス
ト膜を全面に塗布して、後工程で隣接するトランジスタ
が共有するソース拡散層を形成する為にポリシリコン層
11に拡散用窓を形成する部分、即ち、窒化珪素膜12
が除去された部分を覆うようにレジストマスク14を残
す。続いて、図2(d)に示すように、レジストマスク
14と窒化珪素膜12a,12bをマスクとしてドレイ
ン領域が形成される部分のポリシリコン層11を除去
し、浮遊ゲートとなる部分と浮遊ゲート間のポリシリコ
ン層11aを残す。その後、レジストマスク14は除去
される。続いて、図2(e)に示すように、LPCVD
法(温度条件:800℃,反応ガス:SiH4 /N
2 O)によって全面にHTO膜(High-Temperature Oxi
de)15を堆積させる。
【0023】次に、図3(a)に進み、RIE法により
HTO膜15を異方性エッチングして、ポリシリコン層
11aの側面に側壁スペーサー15aを形成する。側壁
スペーサー15aはドレイン側に形成される。続いて、
側壁スペーサー15aと窒化珪素膜12a,12bとポ
リシリコン層11aをマスクとし、n型不純物である砒
素(As)を半導体基板1にイオン注入する。このイオ
ン注入条件は、加速エネルギーが約40KeVでドーズ
量を4E15atoms/cm2 とする。続いて、図3(b)に
進み、窒化珪素膜12a,12bをマスクとしてポリシ
リコン層11aの露出部をエッチングして浮遊ゲートと
なるポリシリコン層11b,11cを形成する。そし
て、窒化珪素膜12a,12bをマスクとしてn型不純
物である砒素(As)を、約60KeVの加速エネルギ
ーで、ドーズ量を8E14atoms/cm2 として半導体基板
1にイオン注入する。ソース領域とドレイン領域に砒素
(As)がイオン注入される。
【0024】続いて、図3(c)に示すように、約85
0℃の雰囲気中でキャリァガスとして水素ガス(H2
/酸素ガス(O2 )を用いてドレイン領域上に約180
0Åの厚さに、ソース領域の上に約1000Åの厚さに
夫々酸化膜17が形成される。この酸化膜の形成工程
で、先に形成されたイオン注入層はアニールされてソー
ス拡散層及びドレイン拡散層が形成される。同時に、ポ
リシリコン層11b,11cの側壁には絶縁膜が形成さ
れる。続いて、図3(d)に示すように、ポリシリコン
層11b,11c上の窒化珪素膜12a,12bを燐酸
等のエッチング液で除去して、夫々の厚さが80Å程度
のHTO膜と窒化珪素膜(SiN)とHTO膜が積層さ
れたONO膜からなる層間絶縁膜18を形成し、更に、
CVD法によってポリシリコン層19を堆積させて燐
(P)をイオン注入させて導電性が付与され、層間絶縁
膜18で覆われた浮遊ゲートであるポリシリコン層11
b,11cの上に制御ゲートが形成されるとともに、ポ
リシリコン層19によるワード線が形成される。
【0025】この実施例によれば、ポリシリコン層11
による浮遊ゲートが形成される領域を窒化珪素膜12
a,12bでマスクする工程と、ポリシリコン層11a
に共通ソース拡散層を形成する為の拡散用窓を開口する
領域を保護するフォトレジスト工程とによって、トラン
ジスタを自己整合法で形成することが可能であり、側壁
スペーサー15aを用いて非対称性のトランジスタを形
成している。又、LDD(Lightly Doped Drain)構造の
トランジスタとする場合は、側壁スペーサー15aを形
成する前に、低不純物濃度のイオン注入工程を行い、続
いて、側壁スペーサー15aを形成した後に、高不純物
濃度のイオン注入工程を行うことにより自己整合的にト
ランジスタを形成することができる。この実施例では、
図1に示したトランジスタTa,Tbの共通となるソー
ス拡散層16sは、一回のイオン注入工程でその不純物
濃度が設定されているのに対し、ドレイン拡散層16d
は、二回のイオン注入工程でその不純物濃度が設定され
ており、ソース拡散層の不純物濃度は、ドレイン拡散層
の不純物濃度より低濃度とすることができる。又、共通
ソース拡散層の不純物濃度を薄くすることがでバンド・
バンド間トンネル電流を防ぐことができるとともに、側
壁スペーサーを形成することで、高不純物濃度のドレイ
ン拡散層がゲート領域より外側に形成され、チャネルシ
ョートが防止できる。
【0026】尚、この実施例は、図4の等価回路に示さ
れるように、不揮発性メモリセルの両側に、選択用トラ
ンジスタSTa,STbに備える場合であっても適応で
きることを示すものであり、即ち、図4の等価回路は、
図1のトランジスタTa,Tbに加え、選択用トランジ
スタSTa,STbを備え、SG1,SG2は選択線で
あり、WLはワード線である。この不揮発性半導体記憶
装置の断面図が図5(a)に示され、その平面図が図5
(b)に示されている。選択用トランジスタSTa,S
Tbを備える場合も、略同一製造工程で形成されること
が、図5(a),(b)から明らかである。トランジス
タTa,Tbの浮遊ゲートであるポリシリコン層11
b,11cは、ワード線WL(19)によって切り出さ
れるが、選択用トランジスタSTa,STbの選択線S
G1,SG2はレジストマスクによってポリシリコン層
11cを覆って残すことにより形成される。選択用トラ
ンジスタSTa,STbのコンタクトC1 ,C2 はメモ
リアレーの周辺に形成され、導電性ポリシリコン層19
の上に絶縁膜が形成され、ポリシリコン層11sは、絶
縁膜に形成されたコンタクトC1 ,C2 を介してアルミ
ニウム配線に接続される。又、図5(a)の実施例で
は、ドレイン拡散層16dに低不純物濃度拡散層16
d′が形成されている。
【0027】(実施例2)以下、本発明に係る不揮発性
半導体記憶装置の製造方法の他の実施例について図6乃
至図8を参照して説明する。図6は不揮発性半導体記憶
装置の等価回路を示し、図7と図8はその製造工程を示
す断面図である。図6に於いて、浮遊ゲートFa〜Fc
を備えるトランジスタTa〜Tcは、個々のトランジス
タが非対称性のトランジスタ構造であることを示し、ソ
ース領域をフィールド酸化膜で分離したものである。制
御ゲート電極Ca〜Ccは共通接続され、ワード線WL
を形成し、トランジスタTb,Tcの夫々のドレイン電
極は共通であり、ソースはソース線を形成し、ドレイン
Dは夫々ドレイン線を形成している。
【0028】続いて、図7と図8に基づいて、その製造
工程について説明する。先ず、図7(a)に示すよう
に、半導体基板1にLOCOSプロセスによってソース
領域を分離するフィールド酸化膜9を離間して形成し、
このフィールド酸化膜9間の半導体基板1面に約100
Å程度のゲート酸化膜を形成する。その後、実施例1と
同様に、ポリシリコン層11をLPCVD法によって約
1500Åの厚さに堆積して燐をイオン注入し、更に、
窒化珪素膜12をLPCVD法で約600Åの厚さに堆
積する。続いて、レジスト膜13を塗布する。次に、図
7(b)に示すように、レジスト膜13のフォトリソグ
ラフィ工程を経て、将来トランジスタの浮遊ゲートとな
る領域毎にレジストマスク13a〜13cを残し、露出
する窒化珪素膜12を除去して窒化珪素膜12a〜12
cを形成する。その後、レジスト膜13a〜13cを除
去する。
【0029】続いて、図7(c)に示すように、レジス
ト膜を全面に塗布し、後工程でフィールド酸化膜9によ
って分離されたソース拡散層を形成する為の拡散用窓を
形成する部分、即ち、窒化珪素膜12が除去された部分
を覆うようにレジストマスク14a,14bを残す。続
いて、図7(d)に示すように、レジストマスク14
a,14bと窒化珪素膜12a〜12cをマスクとして
ポリシリコン層11を選択的に除去してドレイン領域を
形成する為の拡散用窓を形成する。浮遊ゲートとなる部
分とその隣接部(浮遊ゲート間)のポリシリコン層であ
るポリシリコン層11a,11bを残して、レジストマ
スク14a,14bを除去する。続いて、図8(a)に
示すように、LPCVD法によって全面にHTO膜15
を堆積させる。
【0030】続いて、図8(b)に進み、RIE法によ
ってHTO膜15を異方性エッチングして、ポリシリコ
ン層11a,11bの側面に側壁スペーサー15aを形
成する。このようにしてドレイン領域となる側に側壁ス
ペーサー15aが形成される。続いて、側壁スペーサー
15aと窒化珪素膜12a〜12cとポリシリコン層1
1aをマスクとし、ドレイン領域となる領域にn型不純
物である砒素(As)をイオン注入する。続いて、図8
(c)に示すように、窒化珪素膜12a〜12cをマス
クとしてポリシリコン層11a,11bの露出部を選択
的にエッチングして浮遊ゲートとなるポリシリコン層1
1c〜11eが形成される。続いて、窒化珪素膜12a
〜12cをマスクとしてn型不純物である砒素(As)
を半導体基板1にイオン注入する。ソース領域の不純物
濃度に対してドレイン領域の不純物濃度は高濃度に注入
される。
【0031】続いて、図8(d)に示すように、ドレイ
ン領域上に約1800Åの厚さに、ソース領域の上に約
1000Åの厚さに夫々酸化膜17が形成される。この
酸化膜の形成工程で、イオン注入層はアニールされてソ
ース拡散層16s及びドレイン拡散層16dが形成され
る。同時に、この酸化工程でポリシリコン層11c〜1
1eの側壁に絶縁膜が形成される。続いて、図8(e)
に示すように、ポリシリコン層11c〜11e上の窒化
珪素膜12a〜12cを除去して、ONO膜からなる層
間絶縁膜18を形成し、更に、CVD法によってポリシ
リコン層19を堆積させて燐(P)をイオン注入して導
電性が付与され、制御ゲートが形成される。
【0032】この実施例では、予めフィールド酸化膜9
を形成して、浮遊ゲートが形成される領域を窒化珪素膜
12a〜12cでマスクする工程と、レジスト膜でソー
ス拡散層が形成される領域を覆ってポリシリコン層11
を保護する工程を行うことによって、自己整合法にトラ
ンジスタを形成できるとともにソース拡散層がフィール
ド酸化膜9で分離した構造を有する不揮発性半導体記憶
装置を形成できる。又、図6に示したトランジスタTa
〜Tcの共通となるソース拡散層16sには、先に説明
したものと同様に一回のイオン注入工程でその不純物濃
度が設定されているのに対し、ドレイン拡散層16d
は、二回のイオン注入工程でその不純物濃度が設定され
ている。従って、ソース拡散層の不純物濃度は、ドレイ
ン拡散層の不純物濃度より低濃度とすることができる。
従って、実施例1及び2と同様に、共通ソース拡散層の
不純物濃度を薄くすることがでバンド・バンド間トンネ
ル電流を防ぐことができるとともに、側壁スペーサーを
形成することで、高不純物濃度のドレイン拡散層がゲー
ト領域より外側に形成され、チャネルショートが防止で
きる。又、ソース拡散層16sがフィールド酸化膜(素
子分離領域)9によって分離された構造であるので書き
込み及び消去がF−Nトンネル電流によってなし得る不
揮発性半導体記憶装置が形成できる。
【0033】(実施例3)以下、本発明に係る不揮発性
半導体記憶装置の製造方法の他の実施例について図9と
図10を参照して説明する。図9は不揮発性半導体記憶
装置の等価回路を示し、図10はその製造工程を示す断
面図である。図9は不揮発性半導体記憶装置の等価回路
図であり、浮遊ゲートFa,Fbを備えるトランジスタ
Ta,Tbは、個々のトランジスタが非対称性のトラン
ジスタ構造であり、ソース領域をフィールド酸化膜で分
離したものである。制御ゲート電極Ca,Cbは共通接
続され、ワード線WLを形成し、トランジスタTa,T
bの夫々のソース電極は共通であり、ソースSはソース
線を形成し、ドレインDは夫々ドレイン線を形成してい
る。
【0034】次に、図9と図10に基づいて、その製造
工程について説明する。先ず、図1(a)乃至(d)の
製造工程を行った後、図10(a)に示すように、ポリ
シリコン層11a及び窒化珪素膜12a,12bをマス
クとしてドレイン領域とある部分に砒素をイオン注入す
る。続いて、図10(b)に示すように、窒化珪素膜1
2a,12bをマスクとしてポリシリコン層11aをエ
ッチングしてソース領域を形成する拡散用窓を形成し
て、HTO膜を全面に堆積した後、RIE法によってH
TO膜を異方性エッチングしてポリシリコン層11b,
11cの両側に側壁スペーサー15aを形成して、更
に、窒化珪素膜12a,12bと側壁スペーサー15a
をマスクとしてドレイン領域とソース領域に砒素をイオ
ン注入する。
【0035】続いて、図10(c)に示すように、ドレ
イン領域上に約1800Åの厚さに、ソース領域の上に
約1000Åの厚さに夫々酸化膜17を形成する。同時
に、イオン注入層はアニールされてドレイン拡散層16
dと低不純物濃度16d′及びソース拡散層16sが形
成される。続いて、図10(d)に示すように、ポリシ
リコン層11b,11c上の窒化珪素膜12a,12b
を除去して、ONO膜からなる層間絶縁膜18を形成
し、更に、CVD法によってポリシリコン層19を堆積
させて燐(P)をイオン注入して導電性が付与され、制
御ゲートが形成される。
【0036】この実施例では、LDD構造のトランジス
タが形成されており、ポリシリコン層による浮遊ゲート
が形成される領域に、窒化珪素膜12a,12bでマス
クする工程と窒化珪素膜12a,12b間をレジストマ
スクで覆う工程で、ポリシリコン層11aを形成した後
に、低不純物濃度のイオン注入を行った後に、窒化珪素
膜12a,12b間のポリシリコン層11aを除去し
て、ポリシリコン層11b,11cの両側に側壁スペー
サー15aを形成して、砒素をイオン注入してソース拡
散層とドレイン拡散層の不純物濃度を異ならせており、
自己整合法により非対称性のトランジスタを形成するこ
とが可能である。又、図10に示したトランジスタTa
〜Tcの共通となるソース拡散層16sには、先に説明
したものと同様に一回のイオン注入工程でその不純物濃
度が設定されているのに対し、ドレイン拡散層16d
は、二回のイオン注入工程でその不純物濃度が設定され
ている。従って、ソース拡散層の不純物濃度は、ドレイ
ン拡散層の不純物濃度より低濃度とすることができる。
従って、共通ソース拡散層の不純物濃度を薄くすること
ができるのでバンド・バンド間トンネル電流を防ぐこと
ができるとともに、側壁スペーサーを形成することで、
高不純物濃度のドレイン拡散層がゲート領域より外側に
形成され、チャネルショートが防止できる。
【0037】(実施例4)図11及び図12は、本発明
の半導体記不揮発性記憶装置の製造方法の他の実施例を
示している。図11は、実施例の等価回路を示してお
り、浮遊ゲートFa,Fcを備えるトランジスタTa,
Tcと選択トランジスタTbとを示し、トランジスタT
a,Tcの制御ゲートCa,Ccを共通としてワード線
WLに接続され、選択トランジスタTbは、トランジス
タTa,Tcのソース電極S1 ,S2 と共通接続されて
いる。選択トランジスタTbの制御ゲートCbは、アル
ミニウム配線と接続される。
【0038】次に、図12に基づいてその製造工程につ
いて説明する。実施例1に示したように、半導体基板1
にゲート酸化膜10とポリシリコン層11と窒化珪素膜
12を順次堆積して、レジスト膜を塗布する。その後、
トランジスタTa〜Tcのゲート領域に対応する部分の
窒化珪素膜を残すようにレジスト膜をパターニングして
レジストマスク12a〜12cを形成する。続いて、窒
化珪素膜をエッチングして窒化珪素膜12a〜12cを
形成する。その後、図12(a)に示すように、窒化珪
素膜12a〜12cの間に露出するポリシリコン層11
aをレジストマスク14で覆い、レジストマスク14と
窒化珪素膜12a,12cをマスクとしてポリシリコン
層11aを選択的にエッチングしてレジストマスク14
を除去する。続いて、図12(b)に示すように、窒化
珪素膜12a〜12cとポリシリコン層11aをマスク
として砒素をイオン注入する。図12(c)に示すよう
に、HTO膜を全面に堆積した後に、RIE法によって
HTO膜を異方性エッチングして、側壁スペーサー15
aを形成し、窒化珪素膜12a〜12cと側壁スペーサ
ー15aをマスクとして、ポリシリコン層11aを選択
的に除去する。その後、窒化珪素膜12a〜12cと側
壁スペーサー15aをマスクとして砒素をイオン注入す
る。
【0039】その後、図12(d)に示すように、イオ
ン注入された領域に酸化膜17を形成するとともに、イ
オン注入領域はアニールされてソース拡散層16s及び
ドレイン拡散層16d及び低濃度拡散層16d′が形成
される。ポリシリコン層11b,11c,11dの側壁
には、この酸化工程で酸化膜が形成される。続いて、窒
化珪素膜12a〜12cが除去され、ONO膜等による
層間絶縁膜18と制御ゲートを兼ねるポリシリコン層
(ワード線)19が形成される。ワード線)19の切り
出しは、その上に形成された絶縁膜をマスクとしてなさ
れる。同じ工程でトランジスタTa,Tcの浮遊ゲート
が切り出される。選択用トランジスタTbの選択線は、
図5(a)に示したように、ポリシリコン層11bをレ
ジスクマスクで覆うことによって残され、形成される。
このトランジスタの拡散層とメタル配線とのコンタクト
は、メモリアレイの周辺に配置される。また、選択用ト
ランジスタTbの制御ゲートとメタル配線層とのコンタ
クトは、層間絶縁膜18に開口部を形成し、制御ゲート
であるポリシリコン層11bとその上方に形成されるア
ルミニウム配線とを電気的に接続されることにより得ら
れる。因に、図11に示した等価回路の不揮発性半導体
記憶装置の動作モードは、以下の表に示すようになされ
る。
【0040】
【表1】
【0041】(実施例5)次に、本発明の不揮発性半導
体記憶装置の製造方法の他の実施例について図13を参
照して説明する。この実施例は、図1に示した等価回路
の他の実施例である。図2(a)〜(d)の工程を行っ
た後、図13(a)に示すように、後工程でドレイン領
域となる部分に砒素がイオン注入される。続いて、図1
3(b)に示すように、酸化工程でイオン注入された領
域に酸化膜17が形成されるとともに、イオン注入層が
アニールされてドレイン拡散層16dが形成される。同
時に、ポリシリコン層11aの側壁に側壁酸化膜11s
が形成される。又、露出するポリシリコン11aの表面
にも酸化膜11′が形成される。このドレイン拡散層の
イオン注入条件は、砒素(As)加速エネルギーを約4
0KeVとし、ドーズ量を4E15atoms/cm2 とする。
【0042】続いて、図13(c)に示すように、レジ
スト膜を塗布してレジストマスク21を形成して酸化膜
11′を除去した後、レジストマスク21を除去する。
続いて、図13(d)に示すように、窒化珪素膜12
a,12bをマスクとしてポリシリコン層11aをエッ
チングしてソース拡散層を形成する為の拡散用窓を形成
する。続いて、図13(e)に示すように、浮遊ゲート
となるポリシリコン層11b,11cが形成された後、
窒化珪素膜12a,12bをマスクとして砒素をイオン
注入した後、酸化膜17′を形成するとともに、イオン
注入層はアニールされてソース拡散層16sが形成され
る。このイオン注入工程の条件は、一例として加速エネ
ルギーを約60KeVとし、ドーズ量を8E14atoms/
cm2 とする。続いて、図13(f)に示すように、窒化
珪素膜12a,12bを除去した後に、ONO膜である
層間絶縁層18を形成して制御ゲートとなるポリシリコ
ン層19が形成される。
【0043】尚、この構造に於いても、酸化工程を繰り
返すことによって、ポリシリコン層11aの側壁に厚い
側壁酸化膜11sを形成することができる。この厚い側
壁酸化膜11sを用いることにより、予め、低濃度の不
純物拡散層を形成した後に、高不純物濃度のイオン注入
工程を行うことによって、低濃度拡散層を備えるドレイ
ン拡散層を形成することが可能である。この実施例にお
いても非対称構造のトランジスタを容易に形成すること
ができる。
【0044】(実施例6)次に、本発明の不揮発性半導
体記憶装置の製造方法の他の実施例について図14を参
照して説明する。図14(a)に示すよう、半導体基板
1に互いに離間した位置、即ち、ソース拡散層が形成さ
れる領域に、不純物がドープされたポリシリコン層22
が画定され、酸化工程を経てゲート酸化膜10が形成さ
れる。ポリシリコン層22上には厚い酸化膜が形成され
る。更に、後工程で浮遊ゲートとなるポリシリコン層が
全面に形成された後、ドレイン領域が形成される領域の
ポリシリコン層23が除去され、ポリシリコン層23を
マスクとして砒素がイオン注入される。続いて、図14
(b)に示すように、ポリシリコン層23の側壁に側壁
スペーサー23aが形成され、スペーサー23aとポリ
シリコン層23によってマスクされた領域以外の部分、
即ち、ドレイン領域に砒素がイオン注入される。続い
て、図14(c)に示すように、酸化工程を経て酸化膜
17が形成されるとともに、ドレイン拡散層16dと低
濃度拡散層16d′が形成される。続いて、図14
(d)に示すように、ONO膜による層間絶縁膜18が
形成され、制御ゲートとなるポリシリコン層19が積層
される。無論、ソース及びドレイン拡散層の不純物濃度
は、先の実施例と同様な不純物濃度とする。
【0045】(実施例7)次に、本発明の不揮発性半導
体記憶装置の製造方法の他の実施例について図15を参
照して説明する。図15(a)に示すよう、半導体基板
1にLOCOSプロセスによってフィールド酸化膜24
が形成された後、フィールド酸化膜24の両側に隣接す
るトランジスタのソース領域が形成されるように、フィ
ールド酸化膜24を覆うように、不純物がドープされた
ポリシリコン層22が形成される。半導体基板1の表面
には、酸化工程を経てゲート酸化膜10が形成されると
ともに、ポリシリコン層22上にも厚い酸化膜が形成さ
れる。更に、後工程で浮遊ゲートとなるポリシリコン層
が全面に形成された後、ドレイン領域が形成される領域
のポリシリコン層が除去され、ポリシリコン層23が形
成され、このポリシリコン層23をマスクとして砒素が
低濃度にイオン注入される。続いて、図15(b)に示
すように、ポリシリコン層23の側壁に側壁スペーサー
23aが形成され、スペーサー23aとポリシリコン層
23をマスクとしてドレイン領域となる領域に砒素を高
濃度にイオン注入する。続いて、図15(c)に示すよ
うに、酸化工程を経て酸化膜17が形成されるととも
に、ドレイン拡散層16dと低濃度拡散層16d′が形
成される。更に、図15(d)に示すように、ONO膜
による層間絶縁膜18が形成された後に、制御ゲートと
なるポリシリコン層19が積層される。
【0046】(実施例8)次に、本発明の不揮発性半導
体記憶装置の製造方法の他の実施例について図16を参
照して説明する。この実施例は、実施例7をより改良し
た実施例であり、平坦化が良好なものである。図16
(a)に示すよう、半導体基板1にLOCOSプロセス
によってフィールド酸化膜24が形成された後、隣接す
るトランジスタのソース領域を、フィールド酸化膜24
を覆うように、不純物がドープされたポリシリコン層が
形成され、フィールド酸化膜24の頂部のポリシリコン
層を除去してポリシリコン層22a,22bを形成す
る。半導体基板1の表面には、酸化工程を経てゲート酸
化膜10が形成されるとともに、ポリシリコン層22上
に形成された厚い酸化膜が形成される。図16(b)に
示すように、フィールド酸化膜24の頂部の厚い酸化膜
を除去してゲート酸化膜10a,10bが形成され、後
工程で浮遊ゲートとなるポリシリコン層が全面に形成さ
れた後、ドレイン領域が形成される領域とフィールド酸
化膜24の頂部のポリシリコン層が除去され、ポリシリ
コン層23′が形成される。ポリシリコン層23′をマ
スクとして砒素が半導体基板1にイオン注入される。続
いて、ポリシリコン層23の側壁に側壁スペーサー23
aが形成され、側壁スペーサー23aとポリシリコン層
23′によってマスクしてドレイン領域となる領域に砒
素がイオン注入される。続いて、図16(c)に示すよ
うに、酸化工程を経て酸化膜17が形成されるとともに
ドレイン拡散層16dと低濃度拡散層16d′が形成さ
れる。更に、図16(d)に示すように、ONO膜によ
る層間絶縁膜18が形成された後に、制御ゲートとなる
ポリシリコン層19が積層される。
【0047】図14乃至図16の不揮発性半導体記憶装
置は、ソース拡散層を形成する際に、不純物がドープさ
れたポリシリコン層、即ち、固相拡散源を用いてソース
拡散層を形成し、ドレイン拡散層はイオン注入工程で形
成されている。従って、ソース及びドレイン拡散層を最
適な不純物濃度とすることが可能であり、ソース拡散層
の不純物濃度に対してドレイン拡散層の不純物濃度を高
濃度とすることは容易である。又、スペーサーを形成す
ることによってLDD構造とすることも可能である。
【0048】尚、本発明の実施例で示した製造条件或い
は厚さ等寸法等は、本発明が適応する実施例によって異
なった値を取り得ることは明らかであり、上記実施例に
限定するものではない。更に、ドレイン領域を非対称な
構造とする実施例が示されているがソース側を非対称の
構造とすることも可能であり、無論、実施例1等の製造
工程に於いて、スペーサーを形成する工程の前で、低濃
度の拡散層を形成することによってLDD構造のトラン
ジスタを形成し得るこは明らかであり、DDD構造に応
用できることは無論である。又、浮遊ゲート或いは制御
ゲートを形成する導電層としてポリシリコン層に限定す
ることなく、シリサイド層等の他の導電層を用いてもよ
いことは明らかである。
【0049】
【発明の効果】上述のように、本発明の不揮発性半導体
記憶装置の製造方法は、隣接する不揮発性半導体記憶素
子間で、互いに共通する拡散層を有する場合、浮遊ゲー
トとなる導電層でその拡散領域を覆った状態で、一回目
の拡散層を形成し、続いて、スペーサーを形成して導電
層に拡散用窓を開口して次の拡散工程を行うことによっ
て、最初の拡散層には二回イオン注入がなされるので、
それぞれの拡散層の濃度を異ならせることが可能であ
り、これらの製造工程をセルフアライメント法で形成し
得るとともに、ミスアライメントが発生する要素が低減
できるので、トランジスタの微細化に極めて効果的であ
る。又、一対のトランジスタの夫々のドレイン拡散層側
にスペーサーが形成されるので非対称性の不揮発性半導
体記憶素子をセルフアライン法で容易に形成し得る利点
がある。又、側壁スペーサーを用いてドレイン拡散層が
形成されており、チャネルショートが発生し難い利点が
ある。
【0050】又、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製
造方法では、予めフィールド酸化膜を形成して、浮遊ゲ
ートとなる導電層がフィールド酸化膜上に延在するよう
に形成することで、容易にソースを分離したトランジス
タを形成することができるので、あらゆる等価回路に対
応できる不揮発性半導体記憶装置を形成することができ
る。この製造方法においても、それぞれの拡散層の濃度
を異ならせることが可能であり、セルフアライ法で容易
に形成し得る利点がある。又、本発明の不揮発性半導体
記憶装置の製造方法は、ソースとドレインの拡散濃度を
制御できるとともに、熱酸化工程を経て、側壁酸化膜
(スペーサー)を形成してドレイン拡散層のゲート端か
らドレイン拡散層間までの距離を調整することができる
ので、非対称なトランジスタが形成できるとともに、チ
ャネルショートが発生し難い利点がある。
【0051】又、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製
造方法は、予め固相拡散源を半導体基板に形成して浮遊
ゲートとなる導電層を形成してイオン注入して、その導
電層の側壁にスペーサーを形成した後に、二回イオン注
入がなされるので、スペーサーで覆われた領域が低濃度
となり、ソース拡散層は固相拡散源から拡散れるので、
それぞれの拡散層の濃度を異ならせることが可能であ
り、セルフアライメント法によって形成し得るととも
に、チャネルショートが発生し難い利点がある。又、フ
ィールド酸化膜を用いることでソース拡散層が分離した
隣接するトランジスタが形成できるので、あらむる等価
回路に対応できる利点がある。又、フィールド酸化膜の
頂部に形成される導電層や絶縁層が除去されるので、平
坦化に極めて効果的である。
【0052】〔付記的事項〕本発明を包含する他の構成
要件の態様について記述する。 不揮発性半導体記憶装置の製造方法に於いて、半導体
基板面にゲート酸化膜を形成する工程と、前記ゲート酸
化膜上に導電層を形成する工程と、前記導電層上に保護
膜を離間して配置する工程と、前記保護膜間に露出する
前記導電層の少なくとも一つをレジストで覆うマスクを
形成する工程と、前記保護膜と前記レジストをマストと
して露出する前記導電層を除去する工程と、前記保護膜
と前記導電層をマスクとして不純物を前記半導体基板に
ドープする第1のイオン注入工程と、前記導電層の側面
にスペーサーを形成する工程と、前記保護膜と前記スペ
ーサーをマスクとして不純物を前記半導体基板にドープ
する第2のイオン注入工程と、を有することを特徴とす
る不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
【0053】不揮発性半導体記憶装置の製造方法に於
いて、半導体基板面にゲート酸化膜を形成する工程と、
前記ゲート酸化膜上に導電層を形成する工程と、前記導
電層上に保護膜を離間して配置する工程と、前記保護膜
間に露出する前記導電層の少なくとも一つをレジストで
覆うマスクを形成する工程と、前記保護膜と前記レジス
トをマストとして露出する前記導電層を除去する工程
と、前記導電層の側面にスペーサーを形成する工程と、
前記保護膜と前記導電層及びスペーサーをマスクとして
不純物を前記半導体基板にドープする第1のイオン注入
工程と、前記保護膜をマスクとして導電層を除去する工
程と、前記保護膜と前記スペーサーをマスクとして不純
物を前記半導体基板にドープする第2のイオン注入工程
と、を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置
の製造方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る半導体不揮発性記憶装
置の等価回路図である。
【図2】図1の半導体不揮発性記憶装置の製造工程を示
す断面図である。
【図3】図2に続く製造工程を示す断面図である。
【図4】選択用トランジスタを含む半導体不揮発性記憶
装置の等価回路図である。
【図5】(a)は図4の半導体不揮発性記憶装置の断面
図、(b)は選択用トランジスタを含む半導体不揮発性
記憶装置の平面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す半導体不揮発性記憶
装置の等価回路図である。
【図7】図6の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図8】図7の製造工程に続く断面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す半導体不揮発性記憶
装置の等価回路図である。
【図10】図9に半導体不揮発性記憶装置の製造工程を
示す断面図である。
【図11】本発明の他の実施例に係る半導体不揮発性記
憶装置の等価回路図である。
【図12】図11の半導体不揮発性記憶装置の製造工程
を示す断面図である。
【図13】本発明に係る半導体不揮発性記憶装置の製造
工程の他の実施例を示す断面図である。
【図14】本発明に係る半導体不揮発性記憶装置の製造
工程の他の実施例を示す断面図である。
【図15】本発明に係る半導体不揮発性記憶装置の製造
工程の他の実施例を示す断面図である。
【図16】本発明に係る半導体不揮発性記憶装置の製造
工程の他の実施例を示す断面図である。
【図17】従来の半導体不揮発性記憶装置の製造工程の
一例を示す断面図である。
【図18】従来の半導体不揮発性記憶装置の製造工程の
一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 10 ゲート酸化膜 12,12a,12b 窒化珪素膜 13 レジスト膜 13a,13b,14 レジストマスク 15 HTO膜 15a 側壁スペーサー 16d ドレイン拡散層 16s ソース拡散層 16d′ 低不純濃度拡散層 17 酸化膜 18 層間絶縁膜 19 ポリシリコン層 22 固相拡散源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8247 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不揮発性半導体記憶装置の製造方法に於
    いて、 半導体基板に形成されたゲート酸化膜上に、その両端の
    表面が保護膜で覆われている導電層を形成する工程と、 前記導電層と前記保護膜をマスクとして不純物を前記半
    導体基板にドープする工程と、 前記保護膜をマスクとして前記導電層に拡散用窓を形成
    する工程と、 少なくとも前記保護膜をマスクとして用い不純物を前記
    半導体基板にドープする工程と、 を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 不揮発性半導体記憶装置の製造方法に於
    いて、 半導体基板にゲート酸化膜を形成する工程と、 前記ゲート酸化膜上に形成され、その両端の表面が保護
    膜で覆われている導電層を形成する工程と、 前記導電層の側面にスペーサーを形成する工程と、 前記導電層と前記保護膜及びスペーサーをマスクとして
    不純物を前記半導体基板にドープする第1のイオン注入
    工程と、 前記保護膜をマスクとして前記導電層に拡散用窓を形成
    する工程と、 前記保護膜と前記スペーサーをマスクとして前記半導体
    基板に不純物をドープする第2のイオン注入工程と、 を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 不揮発性半導体記憶装置の製造方法に於
    いて、 半導体基板にゲート酸化膜を形成する工程と、 前記ゲート酸化膜上に形成され、その両端の表面が保護
    膜で覆われている導電層を形成する工程と、 前記導電層と前記保護膜をマスクとして前記半導体基板
    に不純物をドープする第1のイオン注入工程と、 前記導電層の側面にスペーサーを形成する工程と、 前記保護膜をマスクとして前記導電層に拡散用窓を形成
    する工程と、 前記保護膜と前記スペーサーをマスクとして不純物を前
    記半導体基板にドープする第2のイオン注入工程と、 を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 不揮発性半導体記憶装置の製造方法に於
    いて、 半導体基板にフィールド酸化膜を離間して形成した後、
    前記フィールド酸化膜間の前記半導体基板面にゲート酸
    化膜を形成する工程と、 前記フィールド酸化膜上から両側に延在して前記ゲート
    酸化膜上に至り、その両端面に保護膜が形成されている
    導電層を形成する工程と、 少なくとも前記導電層と前記保護膜をマスクとして不純
    物を前記半導体基板にドープする工程と、 前記保護膜をマスクとして前記導電層を除去して前記フ
    ィールド酸化膜が露出した拡散用窓を形成する工程と、 少なくとも前記保護膜と前記フィールド酸化膜をマスク
    として不純物を前記半導体基板にドープする工程と、 を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 不揮発性半導体記憶装置の製造方法に於
    いて、 半導体基板にフィールド酸化膜を離間して形成する工程
    と、 前記フィールド酸化膜間の前記半導体基板面にゲート酸
    化膜を形成する工程と、 前記フィールド酸化膜上から両側に延在して前記ゲート
    酸化膜に至り、その両端面に保護膜が形成されている
    導電層を形成する工程と、 前記導電層と前記保護膜をマスクとして不純物を前記半
    導体基板にドープする第1のイオン注入工程と、 前記導電層の側面にスペーサーを形成する工程と、 前記保護膜をマスクとして前記導電層を除去して前記フ
    ィールド酸化膜が露出した拡散用窓を形成する工程と、 前記保護膜と前記スペーサー及び前記フィールド酸化膜
    をマスクとして不純物を前記半導体基板にドープする第
    2のイオン注入工程と、 を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 不揮発性半導体記憶装置の製造方法に於
    いて、 半導体基板にフィールド酸化膜を離間して形成する工程
    と、 前記フィールド酸化膜間の前記半導体基板面にゲート酸
    化膜を形成する工程と、 前記フィールド酸化膜上から両側に延在し、前記ゲート
    酸化膜上に至り、その両端面に保護膜が形成されている
    導電層を形成する工程と、 前記導電層の側にスペーサーを形成する工程と、 前記導電層と前記保護膜及びスペーサーをマスクとして
    不純物を前記半導体基板にドープする第1のイオン注入
    工程と、 前記保護膜をマスクとして前記導電層を除去して前記フ
    ィールド酸化膜が露出した拡散用窓を形成する工程と、 前記保護膜と前記スペーサー及び前記フィールド酸化膜
    をマスクとして不純物を前記半導体基板にドープする第
    2のイオン注入工程と、 を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 不揮発性半導体記憶装置の製造方法に於
    いて、 半導体基板にゲート酸化膜を形成する工程と、 その両端面が保護膜で覆われた導電層を前記ゲート酸化
    膜上に形成する工程と、 前記導電層と前記保護膜をマスクとして不純物を前記半
    導体基板にドープする第1のイオン注入工程と、 前記導電層の側壁に側壁酸化膜を形成する酸化工程と、 前記保護膜をマスクとして前記導電層に拡散用窓を形成
    する工程と、 前記保護膜と前記側壁酸化膜をマスクとして不純物を前
    記半導体基板にドープする第2のイオン注入工程と、 を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 不揮発性半導体記憶装置の製造方法に於
    いて、 不純物がドープされた固相拡散源を所定の間隔に配置す
    る工程と、 前記固相拡散源が形成された半導体基板にゲート酸化膜
    を形成するとともに前記固相拡散源を酸化膜で覆う工程
    と、 前記酸化膜で覆われた前記固相拡散源から前記ゲート酸
    化膜上に延在し、その両端部を浮遊ゲートとする導電層
    を形成する工程と、 前記導電層をマスクとして不純物を前記半導体基板にド
    ープする第1のイオン注入工程と、 前記導電層にスペーサーを形成し、前記導電層と前記ス
    ペーサーをマスクとして不純物を前記半導体基板にドー
    プする第2のイオン注入工程と、 前記第1と第2のイオン注入工程でドープされた領域に
    酸化膜を形成しつつ拡散層を形成するとともに、前記固
    相拡散源から半導体基板に不純物をドープする工程と、 を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 不揮発性半導体記憶装置の製造方法に於
    いて、 半導体基板にフィールド酸化膜を離間して形成する工程
    と、 前記フィールド酸化膜から前記半導体基板上に延在する
    不純物がドープされた固相拡散源を形成する工程と、 前記固相拡散源の露出面を酸化するとともに前記半導体
    基板にゲート酸化膜を形成する工程と、 前記酸化膜で覆われた前記固相拡散源から前記ゲート酸
    化膜上に延在し、その両端部を浮遊ゲートとする導電層
    を形成する工程と、 前記導電層をマスクとして不純物をドープする第1のイ
    オン注入工程と、 前記導電層にスペーサーを形成し、前記導電層と前記ス
    ペーサーをマスクとして不純物をドープする第2のイオ
    ン注入工程と、 前記第1と第2のイオン注入工程でドープされた領域に
    酸化膜を形成しつつ拡散層を形成するとともに、前記固
    相拡散源から半導体基板に不純物をドープする工程と、 を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 不揮発性半導体記憶装置の製造方法に
    於いて、 半導体基板にフィールド酸化膜を離間して形成する工程
    と、 前記フィールド酸化膜から前記半導体基板上に延在する
    不純物がドープされた固相拡散源を形成した後、前記フ
    ィールド酸化膜の頂部の前記固相拡散源を除去する工程
    と、 前記固相拡散源の露呈面を酸化するとともに前記半導体
    基板にゲート酸化膜を形成する工程と、 前記酸化膜で覆われた前記固相拡散源から前記ゲート酸
    化膜に延在する導電層であって、前記フィールド酸化膜
    の頂部の前記導電層が除去され、前記ゲート酸化膜に延
    在する導電層の夫々の両端部を浮遊ゲートとする導電層
    を形成する工程と、 前記導電層をマスクとして不純物をドープする第1のイ
    オン注入工程と、 前記導電層にスペーサーを形成し、前記導電層と前記ス
    ペーサーをマスクとして不純物をドープする第2のイオ
    ン注入工程と、 前記第1と第2のイオン注入工程でドープされた領域に
    酸化膜を形成しつつ拡散層を形成するとともに、前記固
    相拡散源から半導体基板に不純物をドープする工程と、 を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法。
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