JP3218137B2 - 円形断面の偏心位置にパイプ用の挿入孔を有するダクトの成形方法 - Google Patents
円形断面の偏心位置にパイプ用の挿入孔を有するダクトの成形方法Info
- Publication number
- JP3218137B2 JP3218137B2 JP34795393A JP34795393A JP3218137B2 JP 3218137 B2 JP3218137 B2 JP 3218137B2 JP 34795393 A JP34795393 A JP 34795393A JP 34795393 A JP34795393 A JP 34795393A JP 3218137 B2 JP3218137 B2 JP 3218137B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- duct
- insertion hole
- pipe
- circular cross
- eccentric position
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Duct Arrangements (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はブリージングパイプ等
のパイプ用の挿入孔を偏心位置に設けた円形断面のダク
トに関する。
のパイプ用の挿入孔を偏心位置に設けた円形断面のダク
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来ゴムまたは合成樹脂製のダクト例え
ば自動車エンジンの吸気取入口とエアクリーナとを連結
するエアダクトなどにブリージングパイプを偏心して挿
入したものがある。このようなダクトは図3のように成
形する。すなわち、ダクト20は外型22a、22bと
コア23と、ブリージングパイプ用の挿入孔21を成形
するピン24とによって成形される。従ってコア23と
ピン24との間に材料の膜部25が形成されるので、こ
の膜部25をブリージングパイプ(図示しない)挿入
(圧入)前に除去しなけければならない。
ば自動車エンジンの吸気取入口とエアクリーナとを連結
するエアダクトなどにブリージングパイプを偏心して挿
入したものがある。このようなダクトは図3のように成
形する。すなわち、ダクト20は外型22a、22bと
コア23と、ブリージングパイプ用の挿入孔21を成形
するピン24とによって成形される。従ってコア23と
ピン24との間に材料の膜部25が形成されるので、こ
の膜部25をブリージングパイプ(図示しない)挿入
(圧入)前に除去しなけければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】膜部25を除去するに
は、挿入孔21にピン24より脚部の長いポンチ(図示
しない)を打ち込んで行うが、ポンチを打ち込む力に対
向する受け治具は挿入孔21の軸線上に置くからダクト
20の内面の傾斜面26でポンチの打ち込み力を受ける
ことになり、ポンチの打ち込み力が受け面に対して傾斜
して働らくので作業が困難であったり、膜部の除去が不
完全であったりする。
は、挿入孔21にピン24より脚部の長いポンチ(図示
しない)を打ち込んで行うが、ポンチを打ち込む力に対
向する受け治具は挿入孔21の軸線上に置くからダクト
20の内面の傾斜面26でポンチの打ち込み力を受ける
ことになり、ポンチの打ち込み力が受け面に対して傾斜
して働らくので作業が困難であったり、膜部の除去が不
完全であったりする。
【0004】
【課題を解決するための手段】挿入孔を形成するピンと
外型とコアとにより、円形断面の偏心位置にパイプ用の
挿入孔を有するダクトを成形する方法において、ダクト
を、ダクトの挿入孔の内側端面周囲に対応する部分が挿
入孔の軸方向に垂直な平面部を有する突出部を形成した
コアを用いて成形し、次に、成形されたダクトを取り出
して、ダクトの内側平面部内方から、該ダクトの内側平
面部に対応した平面部を有する受け治具を配置し、挿入
孔外側よりポンチを挿入して挿入孔内方に形成されてい
る膜部を除去するようにしたものである。
外型とコアとにより、円形断面の偏心位置にパイプ用の
挿入孔を有するダクトを成形する方法において、ダクト
を、ダクトの挿入孔の内側端面周囲に対応する部分が挿
入孔の軸方向に垂直な平面部を有する突出部を形成した
コアを用いて成形し、次に、成形されたダクトを取り出
して、ダクトの内側平面部内方から、該ダクトの内側平
面部に対応した平面部を有する受け治具を配置し、挿入
孔外側よりポンチを挿入して挿入孔内方に形成されてい
る膜部を除去するようにしたものである。
【0005】
【作用】このダクトを成形型によって成形したのち、ダ
クト内と挿入孔との間に生成される膜部を除去するの
に、内側の平面部に受け治具を当て、挿入孔外側より膜
部除去用のポンチを打ち込めば、挿入孔と垂直の関係に
ある平面部を有する受け治具は垂直な力として受け止め
るから作業が容易であり膜部除去が完全に行われる。
クト内と挿入孔との間に生成される膜部を除去するの
に、内側の平面部に受け治具を当て、挿入孔外側より膜
部除去用のポンチを打ち込めば、挿入孔と垂直の関係に
ある平面部を有する受け治具は垂直な力として受け止め
るから作業が容易であり膜部除去が完全に行われる。
【0006】
【実施例】図1は本発明を説明するための図である。本
発明により成形されるダクト1はゴム製であり二つ割り
の外型と内側のコアと挿入孔形成用のピン(いずれも図
示しない)によって成形される。コアはほぼ円柱状であ
り、その一部に偏心してダクト1の内側平面部2を形成
させるため、三角形状に突出し、成形されるダクトの挿
入孔4に対して垂直の関係にある平面部を有する突出部
を設ける。また外型には内側平面部2に平行な外側平面
部3を形成するための凹部を設ける。両平面部2、3は
ピンすなわちブリージングパイプ用の挿入孔4に対し垂
直の関係にな っている。
発明により成形されるダクト1はゴム製であり二つ割り
の外型と内側のコアと挿入孔形成用のピン(いずれも図
示しない)によって成形される。コアはほぼ円柱状であ
り、その一部に偏心してダクト1の内側平面部2を形成
させるため、三角形状に突出し、成形されるダクトの挿
入孔4に対して垂直の関係にある平面部を有する突出部
を設ける。また外型には内側平面部2に平行な外側平面
部3を形成するための凹部を設ける。両平面部2、3は
ピンすなわちブリージングパイプ用の挿入孔4に対し垂
直の関係にな っている。
【0007】このようにして成形されたダクト1には挿
入孔4とダクト内部との間に膜部5が形成されている。
膜部5を除去するには、ダクトの内側の平面部2に受け
治具6の平面部を当接させて配置し、ポンチ7を挿入孔
4に外側の平面部3から打ち込む。受け治具6には垂直
な打ち込み力を受けるのみで傾斜した力は働かない。こ
のようにして容易かつ完全に膜部5が除去されるので、
ブリージングパイプ(図示しない)を挿入孔4に圧入す
るのは円滑に行なわれ、かつ挿入孔4とブリージングパ
イプの間に隙間を生じない。図示のように内側の平面図
の隅を半径Rのように丸めて成形することが好ましい。
こうすれば成形後コアを引き抜くとき傷が付いたり、時
にはバーストしてしまうことを防止できる。
入孔4とダクト内部との間に膜部5が形成されている。
膜部5を除去するには、ダクトの内側の平面部2に受け
治具6の平面部を当接させて配置し、ポンチ7を挿入孔
4に外側の平面部3から打ち込む。受け治具6には垂直
な打ち込み力を受けるのみで傾斜した力は働かない。こ
のようにして容易かつ完全に膜部5が除去されるので、
ブリージングパイプ(図示しない)を挿入孔4に圧入す
るのは円滑に行なわれ、かつ挿入孔4とブリージングパ
イプの間に隙間を生じない。図示のように内側の平面図
の隅を半径Rのように丸めて成形することが好ましい。
こうすれば成形後コアを引き抜くとき傷が付いたり、時
にはバーストしてしまうことを防止できる。
【0008】図2に他の例を示す。ダクト11は合成樹
脂でなり例えば射出成形法で形成される。成形時にブリ
ージングパイプ装着用の受け座16をインサート部品と
して一体に成形する。ダクト11の内面の一部に平面部
12を形成し、受け座16に外側の平面部13とブリー
ジングパイプ用の挿入孔14を設ける。挿入孔14の先
端部はダクト11成形時に膜部15が形成される。膜部
15を除去する手段は図1のものと同様である。
脂でなり例えば射出成形法で形成される。成形時にブリ
ージングパイプ装着用の受け座16をインサート部品と
して一体に成形する。ダクト11の内面の一部に平面部
12を形成し、受け座16に外側の平面部13とブリー
ジングパイプ用の挿入孔14を設ける。挿入孔14の先
端部はダクト11成形時に膜部15が形成される。膜部
15を除去する手段は図1のものと同様である。
【0009】
【発明の効果】この発明のダクトの成形方法では、ダク
トを、ダクトの挿入孔の内側端面周辺に対応する部分が
挿入孔の軸方向に垂直な平面部を有する突出部を形成し
たコアを用いて成形し、次に、成形されたダクトを取り
出して、ダクトの内側平面部内方から、該ダクトの内側
平面部に対応した平面部を有する受け治具を配置し、挿
入孔外側よりポンチを挿入して挿入孔内方に形成されて
いる膜部を除去するようにしたので、ダクト内面と挿入
孔との間に形成される成形時の膜部を除去するのに、ポ
ンチの打込み力を垂直に受け止めて、作業を容易にし膜
部除去を完全に行うことができる。従ってパイプと挿入
孔の間にゆるみや洩れが生じない。
トを、ダクトの挿入孔の内側端面周辺に対応する部分が
挿入孔の軸方向に垂直な平面部を有する突出部を形成し
たコアを用いて成形し、次に、成形されたダクトを取り
出して、ダクトの内側平面部内方から、該ダクトの内側
平面部に対応した平面部を有する受け治具を配置し、挿
入孔外側よりポンチを挿入して挿入孔内方に形成されて
いる膜部を除去するようにしたので、ダクト内面と挿入
孔との間に形成される成形時の膜部を除去するのに、ポ
ンチの打込み力を垂直に受け止めて、作業を容易にし膜
部除去を完全に行うことができる。従ってパイプと挿入
孔の間にゆるみや洩れが生じない。
【図1】本発明の説明用の図。
【図2】本発明の他の説明用の例を示す図。
【図3】従来のダクトの成形方法を示す説明用の図。
1、11 ダクト 2、3、12、13 平面部 4、14 挿入孔
Claims (1)
- 【請求項1】 挿入孔を形成するピンと外型とコアとに
より、円形断面の偏心位置にパイプ用の挿入孔を有する
ダクトを成形する方法において、ダクトを、ダクトの挿
入孔の内側端面周囲に対応する部分が挿入孔の軸方向に
垂直な平面部を有する突出部を形成したコアを用いて成
形し、次に、成形されたダクトを取り出して、ダクトの
内側平面部内方から、該ダクトの内側平面部に対応した
平面部を有する受け治具を配置し、挿入孔外側よりポン
チを挿入して挿入孔内方に形成されている膜部を除去す
るようにしたダクトの成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34795393A JP3218137B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 円形断面の偏心位置にパイプ用の挿入孔を有するダクトの成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34795393A JP3218137B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 円形断面の偏心位置にパイプ用の挿入孔を有するダクトの成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07189835A JPH07189835A (ja) | 1995-07-28 |
JP3218137B2 true JP3218137B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=18393732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34795393A Expired - Fee Related JP3218137B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 円形断面の偏心位置にパイプ用の挿入孔を有するダクトの成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3218137B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP34795393A patent/JP3218137B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07189835A (ja) | 1995-07-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6471863B2 (en) | Filtering device | |
JP3218137B2 (ja) | 円形断面の偏心位置にパイプ用の挿入孔を有するダクトの成形方法 | |
JP2003090435A (ja) | 自在継ぎ手及びこの継ぎ手にoリングを装着する方法 | |
JP2009068620A (ja) | 防振ブッシュ | |
JP2857585B2 (ja) | マグネットの組み込み装置及びその方法 | |
JPS6057307B2 (ja) | 電動機外枠の製造方法 | |
KR100498737B1 (ko) | 발포성형 금형의 와이어고정용 마그네트 치구 | |
KR200421411Y1 (ko) | 진공포트가 구비된 인서트너트 고정실린더 | |
JP3688963B2 (ja) | 樹脂成形方法および射出成形装置 | |
JPH06245472A (ja) | ステッピングモータ用ロータおよびその製造方法 | |
JPH078409B2 (ja) | 金型における砂中子の取付け方法および取付け装置 | |
JP3735577B2 (ja) | 軸受ホルダおよびその射出成形方法 | |
JP2005271269A (ja) | 金型及び中空製品の製造方法 | |
JP3698177B2 (ja) | 弾性リングおよびその製造方法 | |
JP2575994Y2 (ja) | 成形部品の車体組付構造 | |
JP2500032B2 (ja) | パイプ先端の加工方法 | |
JP3198870B2 (ja) | レゾネータ及び分岐管の接続構造 | |
JP2024514431A (ja) | イジェクタの深絞り部品を製造する方法、ならびにこのような種類の深絞り部品を有するインジェクタ | |
JPS6017805Y2 (ja) | 電源プラグにおける内極スリ−ブ端子片の組付装置 | |
JPH0321942Y2 (ja) | ||
JPH08135188A (ja) | コンクリート型枠用セパレーターにおける型枠受座 | |
JPH06153449A (ja) | モールドモータおよびその製造方法 | |
JPH0664837U (ja) | 合成樹脂バンパーの成形装置 | |
JPH0724743Y2 (ja) | 車両用灯具コード用ブッシング | |
JPH11299061A (ja) | 樹脂成形品の取付孔構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080803 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090803 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |