JP3217935B2

JP3217935B2 - ホッパー装置

Info

Publication number: JP3217935B2
Application number: JP13299795A
Authority: JP
Inventors: 佳賢尾形; 健太郎林
Original assignee: 株式会社オリンピア
Priority date: 1995-05-31
Filing date: 1995-05-31
Publication date: 2001-10-15
Anticipated expiration: 2016-10-15
Also published as: JPH08329300A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、メダルゲーム機やメ
ダル貸し機等に使用されるホッパー装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のホッパー装置としては、
上部にメダル供給口を有し、下部にメダル供給口より小
さなメダル排出口を有し、メダル供給口とメダル排出口
との間には、メダル排出口に向かって下り傾斜した傾斜
面を有するホッパータンクと、このホッパータンクのメ
ダル排出口に臨み、メダル排出口から落下するメダルが
１枚づつはまり込む複数のメダル穴を有する回転ディス
クと、この回転ディスクを回転駆動することにより、遊
技者に対してメダルを払い出すホッパーモータとを備え
たものが知られている。

【０００３】そして、上記ホッパー装置は、回転ディス
クを所定角度だけ回転させることにより、メダル穴には
まり込んだメダルを１個づつ遊技者に払い出している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のホッパー装置では、例えばメダルの補給時のように、
ホッパータンク内に多量のメダルが貯留されると、メダ
ル供給口よりもメダル排出口の方が小さく形成されてい
ることから、ホッパータンク内の上層に貯留されたメダ
ルを含め、貯留された全てのメダルの重量がメダル排出
口に集中して、そのままメダル排出口に臨んで設けられ
た回転ディスクに直接かかってしまった。

【０００５】このため、ホッパータンク内に多量のメダ
ルが貯留されている状態で、メダルを払い出すために、
回転ディスクを回転させようとホッパーモータを起動さ
せると、ホッパータンク内に積まれた大量のメダルの重
量による負荷を受け、回転ディスクを回転させることが
できなくなる場合があった。また、仮に回転ディスクを
回転させられたとしても、大量のメダルによる高い負荷
がかかった状態で、ホッパーモータを駆動させると故障
の原因となるといった問題点があった。

【０００６】そこで、請求項１記載の発明は、上記した
従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、ホッパータンク内に大量
のメダルが貯留された状態であっても、貯留されたメダ
ルの重量による負荷を分散させることにより、回転ディ
スクに、貯留されたメダルの重量による負荷を軽減させ
て、ホッパーモータが容易に回転することができるとと
もに、ホッパーモータの安定的な回転が可能なホッパー
装置を提供しようとするものである。

【０００７】更に、誘導板上におけるメダルの落下を更
に容易にすること及び、メダル誘導板の自由端部のより
具体的な配置位置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。請求項１記載の発明
は、ホッパータンク(10)の傾斜面(40)には、その傾斜面
(40))に基端部(100)が固定され、自由端部(101)が、回
転ディスク(D)位置にあるメダル排出口(50)のほぼ半分
を塞ぐように、かつメダル排出口(50)から上方に離れて
位置しているとともに、前記傾斜面(40)の傾斜下端から
メダル排出口(50)の上方に向かってほぼ水平に延びた弾
性を有する金属からなるメダル誘導板(102)を設けたこ
とを特徴とする。

【０００９】

【００１０】

【００１１】

【作用】したがって、請求項１記載の発明によれば、
メダル供給口から供給された複数枚のメダルは、ホッパ
ータンク(10)内のメダル傾斜面(40)を、滑るようにメダ
ル排出口方向に各々流れ落ちる。傾斜面(40)を流れ落ち
るメダルは、傾斜面(40)の傾斜下端に設けられたメダル
誘導板(102)に沿って、メダル排出口(50)の上方から水
平方向に、流れ落ちる方向を変化させて誘導されながら
メダル排出口(50)に到達する。

【００１２】さらに、メダルをメダル供給口から供給す
ると、メダル排出口(50)の下端から次第にメダルが貯留
され、メダル誘導板(102)を越えて傾斜面(40)までメダ
ルが貯まる。ホッパータンク(10)内で、メダル誘導板(1
02)を越えてメダルが貯留された状態となると、メダル
誘導板(102)よりも上層に貯留されたメダルの重量は、
メダル誘導板(102)にかかって、回転ディスクに直接掛
かることがない。

【００１３】更に、次のような作用を奏する。すなわ
ち、メダル誘導板(102)は、弾性を有する金属により構
成している。このため、メダル誘導板(102)の上に位置
するメダルの重量により、メダル誘導板(102)は、その
自由端部(101)がメダル排出口(50)方向にしなりながら
更に傾斜するために、メダル排出口(50)方向へメダルが
落下し易くなる。

【００１４】また更に、次のような作用を奏する。すな
わち、メダル誘導板(102)の自由端部(101)が、メダル排
出口(50)のほぼ半分を塞ぐように、メダル排出口(50)の
上方に離れて位置している。このため、メダル排出口(5
0)に臨んで設けられた回転ディスクは、特に誘導板で上
方を塞がれた部分には、メダル誘導板(102)の上にある
メダルの重量が殆ど掛からず、全体として、メダルの重
量による負荷が軽減され、ホッパーモータにより更に容
易に回転駆動される。

【００１５】

【実施例】図１〜３は、本発明の一実施例を示すもので
あり、図１はホッパータンクの斜視図、図２はホッパー
タンクの平面図、図３はメダル貯留状態のホッパータン
クの縦断面図を各々示す。図１中、10は、本発明に係る
ホッパー装置におけるホッパータンクを示すものであ
り、このホッパータンク10は、遊技者に払い出すための
メダルＭを貯留し、ホッパータンクには、その下端に、
メダルＭを排出するため、例えば直流などを用いたホッ
パーモータ（図示せず）により回転駆動される回転ディ
スクＤ（図２）が配置され、メダル遊技機、例えばスロ
ットマシンの筐体内に設置される。

【００１６】上記ホッパータンク10は、図１,２に示す
ように、四方を囲んだ枠状の四方壁20と、この四方壁20
の上端に開口した、メダルＭを上方から供給するための
メダル供給口30と、上記四方壁20の下端に連続して形成
された傾斜面40と、この傾斜面40の傾斜下端に設けられ
た、メダルＭを排出するためのメダル排出口50と、この
メダル排出口50の下端縁に設けられた、ホッパーモータ
（図示せず）への連結部60とを備えている。

【００１７】上記四方壁20は、図１,２に示すように、
互いに平行に位置する、図２において上下に位置する一
対の横側壁21,22と、これら一対の横側壁21,22の両側を
連結して設けられた、図２において互いに平行に位置す
る一対の縦側壁23,24とからなり、全体として四角い升
状に形成されている。上記一対の縦側壁23,24のうち、
図２において右側に位置する縦側壁24の上端には、図１
に示すように、切欠部70が形成され、この切欠部70に
は、スロットマシンのメダル投入口（図示せず）から投
入されたメダルＭを受けとめるための断面Ｌ字形のメダ
ル受板80が、右側の縦側壁24の外側に突出するように、
切欠部70にはめ込まれている。

【００１８】上記横側壁21,22のうち、上の横側壁21の
高さ途中には、図１に示すように、ホッパータンク内の
メダルＭがオーバーフローした場合に、これを一時的に
貯留するサイドタンク（図示せず）にメダルＭを流下さ
せるためのメダル流下口90が開口形成されている。そし
て、前記切欠部70とメダル流下口90との間には、図１,
２に示すように、メダル受板80に受けとめられたメダル
Ｍをメダル流下口90を介してサイドタンクへ流下させる
ための案内板81が、一端を切欠部70に臨む位置の縦側壁
24の内側と接し、他端を、メダル流下口90を貫通して外
方に突出し、一端から他端方向に下り傾斜して、切欠部
70とメダル流下口90とを連通するように設けられてい
る。

【００１９】上記傾斜面40は、図１,３に示すように、
メダル流下口90と対向する位置の横側壁22の高さ途中か
らメダル排出口50方向に下り傾斜して形成され、メダル
供給口30から供給されたメダルＭがメダル排出口50に落
下可能としている。また、上記傾斜面40の傾斜途中に
は、図１〜３に示すように、その傾斜面に基端部100が
固定され、自由端部101がメダル排出口50のほぼ半分を
塞ぐようにメダル排出口50の上方に離れて延びた、メダ
ル誘導板102が設けられている。

【００２０】このメダル誘導板102は、図１〜３に示す
ように、傾斜面40の表面に沿って位置し、傾斜面40にネ
ジ留め固定された基端部100と、この基端部100から傾斜
面40の表面に沿って傾斜するとともに、メダル排出口50
の上面を臨む位置からメダル排出口50の上方に向かって
ほぼ水平に延びた自由端部101とから構成され、弾性を
有する薄板状の金属板より一体に形成されている。

【００２１】上記連結部60には、図１に示すように、前
記メダル排出口50の開口縁から外周方向にフランジ状に
突出した環状鍔61が設けられ、この環状鍔61を介してホ
ッパーモータ（図示せず）と連結される。また、回転デ
ィスクＤは、図２に示すように、円盤状に形成され、メ
ダル排出口50の下端を塞ぐように位置し、その上面に
は、メダルＭの直径にほぼ等しい内径を有した円形で、
回転ディスクＤの上面から底面まで貫通したメダル穴ｈ
が円周方向に等間隔で、７カ所設けられている。

【００２２】つぎに、上記構成を備えたホッパー装置に
おけるホッパータンク10内にメダルを供給し、供給され
たメダルＭから、遊技者に対して所定枚数のメダルＭを
払い出すまでの作業について説明するスロットマシンの
筐体内に設置されたホッパー装置は、入賞によって遊技
者に対してメダルＭを払い出すために、回転ディスクＤ
を回転駆動することにより、ホッパータンク10内のメダ
ルを遊技者に対して払い出す。

【００２３】遊技者に対して多数のメダルを払い出す
と、ホッパータンク10内のメダルが減少する。ホッパー
タンク10内のメダルが減少し、ホッパータンク10内にメ
ダルを外部から供給する必要が生ずると、遊技場の管理
者は、メダル供給口30から多数のメダルＭをホッパータ
ンク10に供給する。メダル供給口30から供給された多数
のメダルＭは、傾斜面40をメダル排出口50方向に各々落
下する。

【００２４】傾斜面40を落下するメダルＭは、傾斜面に
設けられたメダル誘導板102のうえを下方に流れメダル
排出口50まで誘導されて、メダル誘導板102の自由端部1
01の先端からメダル排出口50に落下する。メダル誘導板
102から落下したメダルＭが徐々に貯まり、図３に示す
ように、メダル誘導板102を越えた高さ位置まで達する
と、メダル誘導板102の上に位置するメダルＭは、メダ
ル誘導板102が支えている状態となる。

【００２５】この状態では、回転ディスクＤメダル誘導
板102のうち、自由端部101によって塞がれた部分には、
メダル誘導板102上のメダルＭの重量が掛かからずに、
メダル誘導板102の下に貯まったメダルＭの重量のみが
掛かっていることとなる。したがって、メダル誘導板10
2がメダル排出口50の上方に離れて位置するように設け
られていない場合に比較して、回転ディスクＤにかかる
メダルＭの重量が軽減されることから、これを駆動する
ホッパーモータが容易に回転することができるととも
に、ホッパーモータの安定的な回転が可能となる。

【００２６】

【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項１
記載の発明によれば、ホッパータンク内に大量のメダル
が貯留された状態であっても、貯留されたメダルの重量
による負荷を分散させることにより、回転ディスクに、
貯留されたメダルの重量による負荷を軽減して、ホッパ
ーモータが容易に回転することができるとともに、ホッ
パーモータの安定的な回転が可能なホッパー装置を提供
することができる。

【００２７】同時に、誘導板上におけるメダルの落下を
更に容易にすることのできるホッパー装置を提供するこ
とができる。

【００２８】また、メダル誘導板の自由端部は、メダル
排出口のほぼ半分を塞ぐように、メダル排出口の上方に
離れて位置しているため、メダル誘導板上のメダルの重
量は、メダル誘導板で塞がれた位置の回転ディスク上に
かからず、その分ホッパーモータが容易に回転すること
ができるとともに、ホッパーモータの安定的な回転が可
能なホッパー装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ホッパータンクの斜視図である。

【図２】ホッパータンクの平面図である。

【図３】メダル貯留状態のホッパータンクの縦断面図で
ある。

【符号の説明】

10 ホッパータンク 20 四方壁 21,22 横側壁 23,24 縦側壁 30 メダル供給口 40 傾斜面 50 メダル排出口 60 連結部 61 環状鍔 70 切欠部 80 メダル受板 81 案内板 90 メダル流下口 100 基端部 101 自由端部 102 メダル誘
導板Ｄ回転ディスクｈディスク穴

フロントページの続き (56)参考文献特開平５−181（ＪＰ，Ａ) 特開昭64−35681（ＪＰ，Ａ) 実開平３−50279（ＪＰ，Ｕ) 実開昭62−121675（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G07D 1/00 A63F 5/04

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】上部にメダル供給口を有し、下部にメダ
ル供給口より小さなメダル排出口を有し、メダル供給口
とメダル排出口との間には、メダル排出口に向かって下
り傾斜した傾斜面を有するホッパータンクと、このホッ
パータンクのメダル排出口に臨み、メダル排出口から落
下するメダルが１枚づつはまり込む複数のメダル穴を有
する回転ディスクと、この回転ディスクを回転駆動する
ことにより、遊技者に対してメダルを払い出すホッパー
モータとを備えたホッパー装置において、上記ホッパータンクの傾斜面には、その傾斜面に基端部
が固定され、自由端部が、回転ディスク位置にあるメダ
ル排出口のほぼ半分を塞ぐように、かつメダル排出口か
ら上方に離れて位置しているとともに、前記傾斜面の傾
斜下端からメダル排出口の上方に向かってほぼ水平に延
びた弾性を有する金属からなるメダル誘導板を設けたこ
とを特徴とするホッパー装置。