JP3217904B2 - 鋼片の接合用クランプ - Google Patents

鋼片の接合用クランプ

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典生 高島
毅 平林
敏貞 武智
雅史 長田
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和夫 森本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シートバーやスラ
ブ、ビレットあるいはブルーム等の鋼片を数本乃至は数
十本にわたって連続して圧延する連続熱間圧延に用いて
好適な鋼片の接合用クランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼片の熱間圧延ラインでは、圧延
すべき鋼片を一本ずつ加熱、粗圧延、仕上げ圧延して所
望の厚みになる熱延板に仕上げられていたが、このよう
な圧延方式は、仕上げ圧延での、圧延素材の噛み込み不
良によるラインの停止が避けられず、また圧延素材の先
端、後端部の形状不良に起因した歩留り低下も著しい不
利があった。
【0003】このため、最近では仕上げ圧延に先立って
圧延すべき鋼片の後端部、先端部をつなぎ合わせ、これ
を熱間圧延ラインに連続的に供給して圧延する圧延方式
が採用されるようになってきた。この点に関する先行技
術として特開昭61−144203号公報が参照される。
【0004】上記特開昭61−144203号公報にて開示され
ている技術は、先行して搬送される鋼片 (以下、先行鋼
片という) の後端部と後続して搬送される鋼片 (以下、
後行鋼片という) の先端部をその全面にわたって突き合
わせそれらの幅方向両端部を予接合しこの状態を保持し
たまま圧延しようとするものである。しかしながらこの
技術は、予接合部分に十分な接合強度をもたせるために
は接合時間を長くとる必要があって、そのためにライン
の延長化を招く不利があった。
【0005】発明者らは、このような問題の解決を図る
ものとして、先行鋼片の後端部と後行鋼片の先端部を接
触させその領域にて鋼片の厚み方向に貫通する交番磁界
を印加しこの交番磁界によって誘起された誘導電流によ
って接合面を加熱するとともに押圧する、加熱・押圧処
理の組み合わせからなる接合方法を開発し、特開平4-89
109 号及び同4-89110 号各公報において開示した。ま
た、特開昭60−244401号公報においては、先行
材と後方材とのギャップを保ったままで誘導加熱し、そ
の加熱後アップセットして接合する方法が提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の接合
方法を含めた従来の連続熱間圧延方式においては、鋼片
の加熱・押圧処理に際してその端面同士を確実に合致さ
せる必要があるところ、鋼片の加熱、押圧時にその端部
が変形して上下にずれたり、座屈を引き起こす(鋼片の
接合部においてはその温度は1300℃〜1500℃にも達し部
分的には溶融しているところもあり、このような部位で
は接合界面の摩擦係数が低下しており、押圧条件にわず
かの不整があっても板が上下にずれたりする) ことがあ
りこのような場合には充分な強度 (接合強度) が確保で
きないため圧延中にその部分から破断分離することがあ
り、この点に多少の改善の余地が残されていた。
【0007】この発明の目的は、鋼片の接合段階での板
端部のずれを小さくして鋼片相互を確実に接合するのに
有利な鋼片の接合用クランプを提案するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、先行して搬
送される鋼片の後端部とこれに続いて搬送される鋼片の
先端部をそれぞれ上下に挟む少なくとも一対のアームを
備え、このアームの本体部分のそれぞれに鋼片を挟持し
たまま相対する鋼片の端部へ向けて該アームを移動させ
る駆動手段を配置してなり、一方の鋼片から他方の鋼片
に跨がって鋼片を挟持する上下で対の押え板を有する水
平レベル保持機構を備えたことを特徴とする鋼片の接合
用クランプである。
【0009】図1(a)、(b)はこの発明に従う接合
用クランプにつき、アームの移動手段の構成を示したも
のであり、図中1は先行鋼片、2は後行鋼片であり、3
a,3bは先行鋼片1の後端部と後行鋼片2の先端部を
それぞれ上下に挟む挟持用のアームであって、これらの
アーム3a,3bには例えば液圧シリンダーからなる駆
動手段sが配置されていて、鋼片を挟持したまま相対す
る鋼片の端部へ向けて該アーム3a,3bを移動させる
ことができるようになっている。
【0010】図2は上掲図1に示した構成において、水
平レベル保持機構を付加したものであって、この水平レ
ベル保持機構は一方の鋼片から他方の鋼片に跨がって各
鋼片を一括して挟持する押さえ板4(押さえ板を使用し
つつ誘導加熱方式にて鋼片を加熱する場合には誘導電流
が流れるので板の表面には絶縁部材4aを配置して絶縁
しておく)と、この押さえ板4とつながる液圧シリンダ
5とからなるものが適用でき、アーム3a,3bにより
鋼片を挟持し、これと同時に水平レベル保持機構の押さ
え板4にて鋼片1,2を挟持すれば接合部におけるずれ
や座屈のうれいは極めて小さなものとなる。なお、上記
の押さえ板4は加熱の障害とならない範囲で全幅に設置
することができる。
【0011】アーム3a,3bのみを使用して鋼片の接
合を行なった場合における挟持位置の最適点を接合性の
関連において調査した結果を図3に示すが、アーム3
a,3bによる鋼片の挟持位置が接合部に近いほど端部
の変形は少なく、接合部から離れる程変形や座屈の発生
度合いが多くなり、とくに高温で圧延しなければならな
い材料では、厚さ方向に変形するいわゆる座屈の発生は
避けられない。このためアーム3a,3bのみを使用し
た場合、鋼片の挟持位置Lはその端部から1000mm以内に
するのが望ましいことになる。
【0012】上掲図2に示した水平レベル保持機構は、
鋼片の突き合わせにおける初期の板ずれを防止するとと
もに接合部が溶融することによる上下のずれを防止する
ことを目的としたものであり、先行鋼片1と後行鋼片2
をその端部において同時に挟持できるものでなければな
らないが、このような条件を満足でき、しかも誘導加熱
方式や直接通電加熱方式を採用した場合などにおいて加
熱用コイルや加熱用電極を配置できるものであればとく
に構造上の制約はなく、図4に示すように鋼片の幅方向
の両端部と中央よりにそれぞれ一組ずつ配置することも
できる。押さえ板4の必要幅bは先行鋼片1と後行鋼
片2の水平レベルを確実に合致させるため少なくとも鋼
片の板厚の4〜5倍程度は確保しておくことが望まし
い。なお、上掲図1ではクランプのアーム3a,3bは
鋼片の幅方向における間隔Lが固定された形式を例と
して示したが、鋼片の板幅に応じて間隔Lを変更でき
る構造にしてもよいのはいうまでもない。
【0013】
【作用】先行鋼片1と後行鋼片2を順次接合しながら熱
間圧延を行う圧延方式では、鋼片の接合の際の押圧条件
によっては図5、図6に示すような変形を生じ、とく
に、鋼片の幅方向の少なくとも両端を接合して圧延する
ような場合においては充分な接合強度が得られず圧延中
にその部位から板が破断分離し重大な事故を招くおそれ
があったのである。
【0014】この発明においては、鋼片1,2のそれぞ
れを挟持するアーム3a,3bを駆動手段Sを用いて移
動させることができるので、鋼片を押圧する際の押圧力
の微妙な調整が可能であり、鋼片の接合部において板が
上下にずれたり座屈を起こすようなことはない。アーム
3a,3bの挟持部は鋼片の端部へ向けて突出させるこ
とで、より接合部に近い位置でクランプすることができ
る。
【0015】先行鋼片1と後行鋼片2とを接合するに当
たっては、アーム3a,3bのそれぞれにより先行鋼片
1の後端部および後行鋼片2の先端部を挟持し駆動手段
Sによってアーム3a,3bを鋼片の長手方向に沿って
移動させて鋼片の端部を相互に突き合わせる。そして、
この状態で誘導加熱用コイル(特開平4−89120号
公報参照)を挿入してかかる領域を加熱、接合する。
【0016】
【実施例】粗圧延を施したシートバー( 幅700 〜1900m
m, 板厚25〜40mm, 鋼種低炭材 )を搬送順にその後端と
先端で接合すべくこの発明に従うクランプにより鋼片を
挟持( L=450 mm, W=100 mm, 図5, 6参照) すると
ともに水平保持機構により両鋼片を挟持 (シートバーの
幅端から50mmの点で挟持しシートバーの突き合わせ時に
20トンの力で押さえて端部のずれを±1mm以下とし加
熱と押圧を同時に行う場合には加熱、押圧の開始と同時
に又、加熱後に押圧する場合は押圧の開始と同時に位置
固定制御としてこの時に発生する座屈、すべりによる端
部のずれを±1mm以下とした) して加熱、押圧処理を行
い、接合部における端部のずれ、座屈の発生状況につい
て調査した。その結果、ピンチロールを使ってシートバ
ーを単に押圧した場合においては良好な接合部を得るこ
とができたのは約70%程度であったが、この発明によれ
ば接合不良となったものはほとんどなく合格率を99%ま
で高めることができた。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、鋼片の突き合わせ接
合に際して発生していた板のずれや座屈が回避できるの
で鋼片の相互間において充分な接合強度を付与すること
が可能で、板の破断分離のない安定した連続熱間圧延を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は鋼片の接合用クランプの構成を
示した図である。
【図2】水平レベル保持機構の構成を示した図である。
【図3】クランプの挟持位置と接合状況の関係を示した
グラフである。
【図4】押さえ板の配置位置の説明図である。
【図5】鋼片の接合時における変形状況を示した図であ
る。
【図6】鋼片の接合時における変形状況を示した図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平林 毅 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 武智 敏貞 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 長田 雅史 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 黒田 彰夫 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (72)発明者 森本 和夫 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島研究所内 (56)参考文献 特開 平4−89120(JP,A) 特開 平4−333305(JP,A) 特開 平4−178273(JP,A) 特開 昭60−244401(JP,A) 特開 平5−138363(JP,A) 特公 平5−23877(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 15/00 B21B 39/02 B23K 20/00 B23K 37/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先行して搬送される鋼片の後端部とこれに
    続いて搬送される鋼片の先端部をそれぞれ上下に挟む少
    なくとも一対のアームを備え、このアームの本体部分の
    それぞれに鋼片を挟持したまま相対する鋼片の端部へ向
    けて該アームを移動させる駆動手段を配置してなり、 一方の鋼片から他方の鋼片に跨がって鋼片を挟持する上
    下で対の押え板を有する水平レベル保持機構を備えたこ
    とを特徴とする鋼片の接合用クランプ。
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