JP3217878B2 - プロトコルマッピング方法 - Google Patents

プロトコルマッピング方法

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JP3217878B2
JP3217878B2 JP30645692A JP30645692A JP3217878B2 JP 3217878 B2 JP3217878 B2 JP 3217878B2 JP 30645692 A JP30645692 A JP 30645692A JP 30645692 A JP30645692 A JP 30645692A JP 3217878 B2 JP3217878 B2 JP 3217878B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、それぞれプロトコルの
異なるコンピュータ等の装置間の通信を実現するため
に、これらの装置間に挿入されたゲートウェイにおい
て、各プロトコル上のアドレスを効率よくマッピングす
るプロトコルマッピング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のコンピュータを相互に接続してデ
ータ通信、その他の処理を行うことが広く実施されてい
るが、これらのコンピュータは、それぞれ必ずしもその
プロトコルを同一にしない。例えば、銀行間のデータを
相互に融通し、各種の処理を実行するオンラインシステ
ムにおいては、それぞれの銀行や各種の支店で、異なる
プロトコルのコンピュータを使用する場合がある。この
ようなコンピュータ間を相互に接続し、通信を実行する
ためには、各プロトコルごとに独自の形式で設定された
アドレスやデータを相互に変換処理しなければならな
い。
【0003】図2に、このようなアドレス変換を行う従
来のプロトコルマッピング方法説明図を示す。図におい
て、このシステムは、プロトコルAを使用した装置1
と、プロトコルBを使用した装置2とがゲートウェイ3
を介して接続されている。このゲートウェイ3におい
て、異なるプロトコル間のアドレス変換が行われる。ゲ
ートウェイ3とプロトコルAを使用する装置1との間
は、論理パス4により接続されている。また、同様の論
理パス5がプロトコルBを使用する装置2とゲートウェ
イ3の間に設けられている。ゲートウェイ3には、論理
パス4の出口と論理パス5の出口とを相互に結ぶマッピ
ング6が形成されている。これによって、プロトコルA
を使用する装置1のアドレスが、プロトコルBを使用す
る装置2のアドレスに変換され、あるいはその逆変換が
されて相互に通信が可能となる。
【0004】なお、ゲートウェイとは、互いに異なるプ
ロトコルで制御されるコンピュータやLAN等のネット
ワーク間を連結して、相互間の通信を可能にするもの
で、主としてアドレス変換およびプロトコル変換を行う
プロセッサから構成される。アドレス変換は、一方のネ
ットワーク上で定義された複数のアドレスと他方のネッ
トワーク上で定義された複数のアドレスとを相互に対応
付ける変換テーブル等により行なう。また、論理パスと
は、プロトコル上の経路をゲートウェイ中の論理的経路
で表現したものをいう。
【0005】図3に、上記のようなシステムにおける従
来のマッピング用テーブル説明図を示す。図の(a)
は、プロトコルAのアドレス8からプロトコルBのアド
レスを得るための変換テーブル9を示す。また、図の
(b)は、プロトコルBのアドレス11からプロトコル
Aのアドレスを得る変換テーブル12を示す。
【0006】図2に示すゲートウェイ3のマッピング6
は、このようなそれぞれ上り下りの変換テーブル9と1
2によって構成される。即ち、例えばプロトコルAを使
用する装置1がプロトコルBを使用する装置2に対し所
定の通信を実行する場合に、プロトコルAを使用する装
置1から所定のアドレスが送信されると、論理パス4の
出口において、図3に示す変換テーブル9を用いて所定
のアドレス変換がなされる。その変換により得られたア
ドレスは、論理パス5のゲートウェイ3に接続された側
のアドレスとなる。これによって、論理パス5を介して
プロトコルBを使用する装置2に対しアクセスが可能と
なる。ところで、上記のようなシステムはホスト装置が
複数の端末装置を制御するような場合にも用いられる。
このようなシステムでは、従来次のようなマッピングが
行われていた。
【0007】図4に、従来の固定的マッピング例説明図
を示す。図に示すように、プロトコルAを使用するホス
ト装置13と、プロトコルBを使用する端末装置14、
プロトコルCを使用する端末装置15及びプロトコルD
を使用する端末装置16とは、相互にゲートウェイ17
を介して接続されている。プロトコルAを使用するホス
ト装置13とゲートウェイ17とは、ここでは例えば4
本の論理パス4により相互に接続されている。また、端
末装置14は論理パス14−1を介してゲートウェイ1
7に接続され、端末装置15は論理パス15−1を介し
て、端末装置16は論理パス16−1を介してゲートウ
ェイ17に接続されている。
【0008】このような各端末装置14、15、16と
ホスト装置13との間の通信を実行するために、既に図
2を用いて説明したものと同様のマッピングが行われ
る。この場合、ホスト装置13の論理パス4と端末装置
14の論理パス14−1との間には、プロトコルAとプ
ロトコルBの間のアドレス変換を行うマッピングA−B
が設けられる。また、ホスト装置13の論理パス4と端
末装置15の論理パス15−1との間には、プロトコル
AとプロトコルCの間のアドレス変換を行うマッピング
A−Cが設けられる。更に、ホスト装置13の論理パス
4と端末装置16の論理パス16−1との間には、プロ
トコルAとプロトコルDの間のアドレス変換を行うマッ
ピングA−Dが設けられる。
【0009】この種のシステムの立ち上げの際には、予
めゲートウェイ17を制御するコンピュータが、このゲ
ートウェイ17に接続された装置のプロトコルを認識
し、個別に各論理パスの間のマッピングを実行する。こ
れによって、その後各装置間で相互に通信が可能とな
る。もちろん、端末装置相互間のマッピングを行う場合
もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記のようなマッピング方法は次のような解決すべき課
題を有していた。例えば、図4に示す例の場合、システ
ムの立ち上げ等の際にゲートウェイ17において、各論
理パス相互間が固定的にマッピングされてしまう。従っ
て、このシステムに新たに別の端末装置を追加しようと
するような場合、ホスト装置13の側に図に示すような
余分の論理パス4が設けられていなければならない。即
ち、ホスト装置13の側の論理パス数は、端末装置の数
以上でなければならない。逆に言えば、ホスト装置13
の保有する論理パス以上に端末装置を増加させることが
できない。
【0011】例えば、時間的に見れば、ホスト装置13
側の論理パス4が全て同時に通信中であるというケース
は少ない。しかしながら、上記のようなマッピング法を
用いる限り、一旦確立させたマッピングによるパスを解
消し、新たに異なるマッピングを形成するには非常に多
くの時間がかかり、通信要求に応じた接続の切換えを行
うような方法は実用性がない。また、ホスト装置13に
設ける論理パスの数をむやみに増加させるのは、ハード
ウェアが増大し、また通信リソースを有効に利用するこ
とができない。
【0012】更に、上記のようなマッピングは、ゲート
ウェイに接続される装置のプロトコルの種類が増えれば
組合せの数が増える。従って、極めて複雑な変換テーブ
ルを使用することになり、ゲートウェイ17に設けられ
たメモリ領域の多くの部分を占有してしまい、資源の有
効な活用ができないという問題もあった。また、先に説
明したように、この種のマッピング処理は複雑な制御
必要とし、多くの端末装置が接続されれば、ゲートウェ
イ17を制御するプロセッサに大きな負荷が加わるとい
う問題もあった。
【0013】本発明は以上の点に着目してなされたもの
で、それぞれプロトコルの異なる装置間の通信を実現す
るために装置間に挿入したゲートウェイに対し、装置の
接続される論理パスの数を増加することなく、多数の装
置間のマッピングを簡単に行うことができるプロトコル
マッピング方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は次のようなプロ
トコルマッピング方法を提供する。 (1)本発明は、プロトコルを共通にする複数の装置と、
異なるプロトコルを有する少なくとも一以上の他の装置
とを、プロトコルを通信可能に相互に変換するためのゲ
ートウェイに設けた論理的経路である各論理パスに接続
して複数の装置と他の装置間でのプロトコルをマッピン
グする方法であって、ゲートウェイにおいて、複数の装
置の接続されている複数の論理パスを該論理パスの増減
可能な一方のフローティンググループに設定すると共
に、他の装置の接続されている論理パスを該論理パスの
増減可能な他方のフローティンググループに設定し、か
つ一方及び他方のフローティンググループに属する論理
パスの各プロトコルを予めマッピングし、複数の装置の
各論理パス毎に仮想アドレスにより一方のポートを設定
すると共に、他の装置の論理パスに仮想アドレスにより
他のポートを設定し、通信要求する複数の装置のいずれ
かと他の装置にそれぞれ対応する一方のポートと他方の
ポートとを通信可能にリンクさせることを特徴とする。
【0015】 (2) 上記発明において、他の装置はゲート
ウェイの複数の論理パスに接続されるホスト装置であ
り、複数の装置はホスト装置に対する端末装置であって
もよい。
【0016】 (3) 上記発明において、各ポートの仮想ア
ドレスは、各フローティンググループのアドレスを上位
アドレスとしてもよい。
【0017】 (4) 上記発明において、各フローティング
グループに属するポートを、通信要求状況にあわせて任
意に増減しつつ、通信を実行してもよい。 (5) 上記発明において、各ポートの空き状態とリンクの
確立状態を含む属性状態を表示し、空きポートの無い状
態で通信要求があったとき、その通信要求を待ち行列に
配置して、空きポート発生後に、順次、該当する論理パ
スと空きポートとを接続して通信を実行してもよい。
【0018】 (6) 上記発明において、ゲートウェイに、
通信要求のある前に予め相互に固定的にリンクされたポ
ートと、通信要求に従って相互に任意の組み合わせでリ
ンクされ、通信の区切りごとにリンクを開放されるポー
ト群とを混在させてもよい。 (7) 上記(4)において、一方及び他方のフローティング
グループのいずれか一方に属する全てのポートが、ポー
トの減少によって消滅したとき、他のフローティンググ
ループに属するポートに論理パスを介して接続される装
置に対し、その旨を含む属性状態を通知するようにして
もよい。
【0019】 (8) 上記(2)において、複数の端末側の一
方のフローティンググループに属する全てのポートがそ
の減少によって消滅したとき、ホスト装置側の他方のフ
ローティンググループに属する代表ポートから、その旨
を含む属性状態を論理パスを介してホスト装置に通知す
るようにしてもよい。
【0020】 (9) 本発明において、ホスト装置側の他方
のフローティンググループに属するいずれかのポート
が、端末側の一方のフローティンググループに属する複
数のポートに同時にリンクされて、ホスト装置から端末
装置への放送を実行することを特徴とする。 (10)本発明において、何れかの装置が、通信を優先的に
実行するために、通信要求の前に、予め、一対のリンク
の確立したポートをリザーブすることを特徴とする。
【0021】
【作用】図1に示したシステムブロック図を参照しなが
ら、本発明の作用を説明する。 (1) ゲートウェイ23には、複数の装置21、22−
1、22−2、22−3、22−4が、論理パス24、
24−1、24−2、24−3、24−4を介して接続
されている。各論理パス24、24−1、24−2、2
4−3、24−4のゲートウェイ23側の一端では、そ
れぞれの固有のアドレスがゲートウェイ23の内部で共
通に使用される仮想アドレスに変換される。ゲートウェ
イ23に任意に設定されたポートP(PA1〜PA3、
PB1〜PB3)は、この仮想アドレスによって表現さ
れ、任意の一対のポート間は一定の画一化されたマッピ
ング処理によってリンクされる。
【0022】(2) このリンク26は、例えば通信要求が
ある度に形成され、その通信の区切りごとに開放され
る。また、各ポートPは各装置に任意に自由に使用され
る。これにより、論理パスの数に制限されず、ゲートウ
ェイ23上のポートPを相互に利用して多数の装置間の
通信が実行できる。 (3) また、予め何対かのポートPの間にリンク26を形
成しておく。そのような一対のポートを各端末装置が自
由に指定して利用するようにすれば、ポート間のマッピ
ングの処理が省略されて直ちに通信を開始できる。
【0023】(4) 更に、一対のフローティンググループ
GA、GBを設定し、各フローティンググループGA、
GBにそれぞれ複数のポートPA1〜PA3とPB1〜
PB4を収容する。ポートの仮想アドレスは、フローテ
ィンググループのアドレスとポートのアドレスにより設
定される。また、一対のフローティンググループは予め
相互にマッピングされる。このような限定された各ポー
トを各装置が任意に選択し、リンクを形成して通信を実
行すれば、リンクの設定や開放の際の処理が簡単にな
る。また、ゲートウェイに2以上のフローティンググル
ープの組を設けて、相互に各装置間の接続を可能にす
る。
【0024】(5) フローティンググループに収容される
ポートを、そのフローティンググループを使用する装置
の数や装置の稼動状況に合わせて自由に増減できるよう
にすれば、資源の効率的活用が図られる。 (6) また、ポートの数が通信を行う装置の数よりも少な
い場合、通信要求が競合すれば、待ち行列を設定して順
次空きポートを割り当て、ポートの有効な活用が図られ
る。
【0025】(7) ゲートウェイに予め固定的にリンクさ
れたポートと、通信要求に従って任意の組合せでリンク
され開放されるポート群を混在させれば、システムの利
用状況やゲートウェイに接続された装置の業務内容等に
よって、最も適切なリンク方法が設定できる。 (8) フローティンググループに収容されるポートの数を
自由に増減させるようにした場合、フローティンググル
ープ中のポートが全くなくなったときは、そのフローテ
ィンググループと対になってマッピングされたフローテ
ィンググループに収容されたポートは、通信が不能なポ
ートとなる。そこで、その旨を含む属性情報を該当する
装置に通知して、必要な対応を要求することができる。
【0026】(9) 特に、一方のフローティンググループ
がホスト側に接続され、他方のフローティンググループ
が端末側に接続されている場合、端末側のフローティン
ググループに収容されたポートが全て消滅した場合、ホ
スト装置は、何らかの障害が発生したものとして対応す
る必要がある。このために、ホスト側のフローティング
グループに収容された代表ポートからその旨をホスト装
置に通知できるようにしている。
【0027】(10)ホスト側のフローティンググループに
収容されたいずれかのポートと、端末側のフローティン
ググループに収容された複数のポートを同時にリンクす
れば、ホスト側から端末側へ同一の内容の情報を同時に
送信する放送を実行することもできる。 (11)また、例えばホスト装置が重要な通信を行うための
パスを確保するために、予めゲートウェイ上に形成され
た一対のリンクの確立したポートをリザーブする。これ
により、他の装置はそのポートを使用できず、ホスト装
置が常に優先的にそのポートを使用できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は、本発明の方法を実現するシステムブロ
ック図である。本発明は、例えば図のような構成のシス
テムに利用される。図のシステムは、プロトコルAを使
用するホスト装置21と、プロトコルBを使用する複数
の端末装置22−1、22−2、22−3、22−4と
の間を、ゲートウェイ23を介して接続したものであ
る。プロトコルAを使用するホスト装置21は、この例
では例えば3本の論理パス24を介してゲートウェイ2
3に接続されている。また、プロトコルBを使用する各
端末装置22−1〜22−4は、各1本の論理パス24
−1〜24−4を介してゲートウェイ23に接続されて
いる。
【0029】ここで、本発明の方法においては、ゲート
ウェイ23にゲートウェイ23内部で使用される共通の
アドレス表現である仮想アドレスを設定する。従って、
ゲートウェイ23に接続された全ての論理パスのゲート
ウェイ側の一端は、仮想アドレスに対するアドレス変換
を実行するためのマッピングが行われる。
【0030】本発明においては、このような仮想アドレ
スによって特定されるポートPを使用する。例えば、プ
ロトコルBを使用する端末装置22−1の論理パス24
−1について、ゲートウェイ23側の一端において仮想
アドレスに対するマッピングを行うと、ポートPB1が
設定される。
【0031】一方、ホスト装置21も、論理パス24の
ゲートウェイ23側の一端において、各論理パスについ
てそれぞれ対応するマッピングを行い、ポートPA1、
PA2及びPA3を設定する。これによって、ポートP
A1とPB1とは、相互に共通に設定された仮想アドレ
スによって容易にマッピングが可能な状態となる。ポー
トPA2とポートPB1の間も、ポートPA3とポート
PB1の間も、従来と異なり、全て共通の仮想アドレス
によって容易にマッピングができる。
【0032】また、従来のようにゲートウェイに接続さ
れた複数の論理パス相互間を、各種のプロトコル間のア
ドレス変換が達成されるようにマッピングするために
は、ゲートウェイに接続される全てのプロトコル相互間
のマッピング法をシステムが認識し、記憶し処理しなけ
ればならなかった。しかしながら、本発明の方法では、
各論理パスのゲートウェイ側の一端では、常にゲートウ
ェイの内部で共通に設定された仮想アドレスへのマッピ
ングを行えばよい。従って、このマッピング方法は、ゲ
ートウェイに接続される装置のプロトコルの種類と同一
であり、それ以上増加することがない。従って、その管
理も容易で処理も高速に実行できる。
【0033】このような特徴を有することから、本発明
においては、ゲートウェイ23内に設定するポートの数
を任意とし、また各ポート間は自由に任意のタイミング
でリンクされ、あるいはリンクが開放される構成とし
た。そして、例えばポートを登録していてもリンクをし
ないことによって、ホスト側の装置の制限された数のポ
ートを占有する時間を短くする。これによって、ホスト
側の装置に接続されたポートを、多数の端末装置が相互
に自由に交代に使用して通信を行うことが可能になる。
また、端末装置が増減すれば、自由にポートを増減させ
ることができる。更に、ポートの数が限定されていれ
ば、必要に応じて端末装置がポートを開放することもで
きる。
【0034】図5に、本発明の方法を実施する場合の実
際のアドレス変換の状態を説明する説明図を図示した。
即ち、本発明の方法においては、例えばこの図5(a)
に示すような状態でアドレスが変換され、異なるプロト
コル間の通信が実現する。図1に示すホスト装置からい
ずれかの端末装置に対しデータを送信するような場合、
ホスト装置内でのアドレス31がADR−1と設定され
ていた場合、論理パスの出口では別のアドレス32とさ
れる。そのアドレスがADR−2であるとすれば、これ
がポートの部分において仮想アドレス33に変換され
る。この仮想アドレスは、リンクされた他のポートの仮
想アドレス34に変換され、端末装置側のポートで端末
装置の論理パスへのマッピングにより、アドレス35が
ADR−3というように変換される。その後、論理パス
から端末装置に入力後アドレス36がADR−4という
ように変換される。このようなアドレスの変換によって
通信が実行される。逆方向の通信についても同様であ
る。
【0035】図5(b)には、ゲートウェイ内のプロセ
スとリンクを示す。ゲートウェイ内部では、具体的に図
には示すように、一方のポートのプロセステーブル37
と他方のポートのプロセステーブル38とが相互にリン
ク26を介してマッピングされることになる。この場合
のリンクの構成は、ゲートウェイ内で共通の仮想アドレ
スを使用するため、画一的で極めて単純なものになる。
【0036】なお、以下の実施例において使用する主な
用語の概念はそれぞれ次のとおりである。 (1) ポートとは、実体的にはアドレス変換テーブルを格
納するメモリ領域のことをいう。 (2) ポートを登録するとは、所定のメモリ領域を確保し
て、論理パスを共通のアドレス表現に置き換えるための
アドレス変換テーブルを格納することをいう。通常は、
このポートの登録とポートの活性化がほぼ同時に実行さ
れて、特定の端末との通信経路が確立するが、本発明で
は、ポートを任意の端末に接続できるよう、ポートの登
録のみを独自に実行する場合がある。
【0037】(3) ポートを活性化するとは、ゲートウエ
イに接続されたネットワーク上の相手方の端末と、ゲー
トウエイとの間で、通信が可能な状態にすることをい
う。 この場合、ポートの管理テーブル上に特定の通信
相手が記憶される。 (4) グループは、ポートの上位アドレスとなり、デイレ
クトリのようなものをいう。
【0038】(5) フローティンググループの設定とは、
ゲートウエイ中で定義された仮想アドレス上で、デイレ
クトリを設定することをいう。このフローティンググル
ープに所属するポートはそのディレクトリ下でアドレス
が設定される。 (6) フローティンググループ間のマッピングとは、一対
のフローティンググループ間で相互に相手方を通信相手
として特定することをいう。 (7) ポートのリンクとは、一対のポート間で相互に相手
方を通信相手として特定することをいう。
【0039】ポートの制御を行うための管理テーブルに
は、ゲートウエイの外部の通信相手と、ゲートウエイ内
部の通信相手と、ポートの所属するグループに関する情
報が書き込まれるが、ポートがリンクされると、ゲート
ウエイ内部の通信相手先として、所定のポートのアドレ
スが書き込まれる。以下、本発明を個々の実施例を用い
て更に具体的に説明する。
【0040】[使用記号の説明]本発明の第1の実施例
では、図1に示したゲートウェイ23において、アドレ
ス表現を共通化する仮想アドレスを設定し、そこに任意
の論理パスと接続できるポートを設ける。この具体例説
明のために、以下の図面では次のような記号を使用す
る。
【0041】図6は仮想アドレス記号表現説明図を示
す。図に示すように、ゲートウェイ上には、ポートと、
特殊な機能を持ったフローティング代表ポートと、いく
つかのポートを所属させるグループとを設けることがで
きる。また、ゲートウェイにはそれぞれ複数の論理パス
が接続される。これらについて、その動作説明図には、
図のような丸や長方形等の記号を使用する。
【0042】図7にポートの状態記号表現説明図を示
す。ゲートウェイ上にポートを設定し、そのポートを使
用する場合には、この図に示すような段階が踏まれる。
まず、全くゲートウェイ上にポートを意識していないポ
ートの未定義状態から始まって、ポートを設定して、ま
だそのポートを使用できる状態にないポートの非活性状
態、更に、論理パスとポートの間のマッピングが終了し
たポートの活性状態が存在する。このように、ポートが
活性状態になると、各ポート間のリンク、即ちその間の
マッピングが可能になり、要求に応じてその間で通信が
確立する。あるポートがいずれかの論理パスに占有され
た場合、図のようにそのポートは二重丸で表現される。
また、2つのポート間、あるいは2つのフローティング
グループ間のマッピングがとれた場合、これらを破線で
取り囲む。また、予めマッピングのとれたグループに所
属する2つのポート間が互いにリンクされた場合、これ
らの間を実線で結ぶ。
【0043】図8にサービスプリミティブパラメータ記
号表現説明図を示す。この記号は、後で使用する動作説
明図中の各動作を表現するための記号リストである。こ
の具体的な説明は、実際の例を使用しながら説明してい
く。
【0044】図9にポートの種類説明図を示す。本発明
のゲートウェイには各種のポートが設けられる。この図
に示すULPは、ゲートウェイに設けられた一対のポー
トが互いにマッピングされ、そのままデータの受渡しを
するのに使用されるポートである。フローティングポー
トFPは、フローティンググループ内に設けられ、任意
の組み合せでリンクされ、使用されるポートである。フ
ローティング代表ポートFRPは、フローティンググル
ープに所属する複数のフローティングポートのうちの代
表とされるポートである。このフローティング代表ポー
トは、そのポートに接続された装置に対し、フローティ
ンググループやポートの状態等を通知する機能を持つも
のとする。
【0045】図10にグループの種類説明図を示す。ゲ
ートウェイには、このように例えば3種類のグループが
形成される。単純グループUGや構造化グループPG
は、リンク無しのポートを含んだグループである。フロ
ーティンググループFGは、1個以上のフローティング
ポートFPを含み、他のフローティングポートに含まれ
るポートとの間で任意の組み合せでリンクを行うための
ものである。このフローティンググループFGに属する
フローティングポートは、データ発生時にデータ発信側
FPとデータ着信側FPとの間で一時的にリンクが張ら
れ、データの受渡しがされた後に、どちらかのFPによ
りリンクが解除される。このように通信の区切り毎にポ
ート間のリンクを開放して各ポートを各装置が任意のタ
イミングで共通に使用できるようフローティンググルー
プが設けられる。
【0046】[ポートの設定]次に、ゲートウェイにポ
ートを設定する動作の説明を行う。図11はポートを設
定登録するためのGETPパラメータ説明図である。ポ
ートを設定する処理命令をGETPというように表す。
この場合、この処理命令には、図11に示すようなパラ
メータが付属する。即ち、ポートを登録する要求req
には、ポート名やポート属性、グループアドレス等が含
まれる。また、このポート登録要求に対して、要求が受
け入れられた場合には+cnfとういう応答が返る。ま
た、登録が拒否された場合には、−cnfとういう応答
が返る。
【0047】図12にパラメータ記号表現説明図を示
す。図11に示すパラメータ記号の内容は、この説明図
に示すような意味を持つ。即ち、記号Mは、そのパラメ
ータが必須であることを意味し、記号Cは、そのパラメ
ータが条件付きであることを意味する。以下、この表に
示された通りのパラメータが設定される。
【0048】図13にGETPパラメータ補足説明図を
示す。図11に示したポート活性化状態、ポート属性及
びグループ個数の内容は、それぞれこの表に示すような
ものとなる。例えばポート活性状態としては、ポートが
非活性・非占有の状態と、非活性・占有の状態と、活性
・非占有の状態と、活性・占有の4種類の状態がある。
ポート属性には、リンクが無い場合、リンクが有る場
合、ポートがフローティングポートFPである場合等が
ある。また、グループ個数としては、グループアドレス
が有る場合と無い場合がある。即ち、そのポートがグル
ープに属しているかいないかが、これによって分かる。
【0049】ポートの登録の際のルールは例えば次の通
りである。 (1) 要求時にポート属性をリンク無しで指定した場合、
UPとして登録される。同時に、グループアドレスの要
素として登録したい場合は、グループアドレス有りでグ
ループアドレスにUGのアドレスを指定する。 (2) 要求時にポート属性をリンク有りで指定した場合、
ULPとして登録される。この場合、グループアドレス
の要素として登録できないので、グループアドレス無し
を指定する。
【0050】(3) 要求時にポート属性をフローティング
ポートで指定した場合、FPとして登録される。この場
合、必ずフローティンググループの要素として登録しな
ければならないため、グループアドレス有りでグループ
アドレスにFGのアドレスを指定する。FGは、本プリ
ミティブ要求以前にRGMAGにより登録されていなけ
ればならない。
【0051】(4) 要求時にポート属性をフローティング
代表ポートで指定した場合、FPであるか無いかの2通
りの指定があるが、FRPとして登録される。この場
合、必ずフローティンググループの要素として登録しな
ければならないため、グループアドレス有りでグループ
アドレスにFGのアドレスを指定する。FGは、本プリ
ミティブ要求以前にRGMAGにより登録されていなけ
ればならない。
【0052】(5) ポートが既に登録されているときに、
同一ポートを指定して本プリミティブを要求する場合、
以前要求したものと同一パラメータ(利用者情報を除
く)でなければならない。 (6) ポートが既に登録されているときに、以前要求した
ものと同一パラメータ(利用者情報を除く)で本プリミ
ティブを要求した場合、+cnfで返却される。この場
合、ポート活性化状態に、活性・占有状態が設定され
る。
【0053】図14にGETP動作説明図(その1)を
示す。この形式の図は、以下の説明全般にわたって使用
する。この図の左側がXプロトコルのシステムで、右側
がYプロトコルのシステムを表す。これらの間でゲート
ウェイが、図に示すような処理を実行する。まず、Yシ
ステム側からGETP(PY1 )というプリミティブに
よってポート登録が要求されると、図に示すように+c
nfという応答が返されてポートの登録が成功する。こ
の場合、図に示すようにポートPY1 が設定される。同
じ要求がXシステム側からも行われ、同様の要求と応答
によってポートPX1 が設定される。なお、これはゲー
トウェイの中に独立にポートを設定する場合の例を示
す。
【0054】図15にGETP動作説明図(その2)を
示す。この例は、フローティンググループに含まれるポ
ートの登録動作を示す。この場合、予めフローティング
グループの登録を行わなければならない。このために、
RGMAG(FY FX)という要求がされる。この要
求はYシステム側から行われる。これに対し、その要求
を受け入れる+cnfという応答が行われ、ゲートウェ
イの中にフローティンググループFXとFYが登録され
る。この場合、同時に両者のマッピングが行われる。
【0055】その次に、Yシステム側からGETP(P
Y1 FY)という要求が行われ、その要求に対し、+c
nfという応答があると、フローティンググループFY
の中にポートPY1 が登録される。Xシステム側からも
う一方のフローティンググループFXの中にポートPX
1 を登録する場合の動作も同様である。これによって、
2つのフローティンググループの中にそれぞれ1個ずつ
フローティングポートが登録された。
【0056】図16にGETP動作説明図(その3)を
示す。この例は、ゲートウェイ内にフローティンググル
ープとフローティングポートを登録するとともに、Xシ
ステム側からフローティング代表ポートPX1 を登録す
る要求が行われているケースを示す。この実施例では、
例えばXシステム側にホストコンピュータが設けられ、
Yシステム側に端末装置が設けられているものとする。
この場合、フローティンググループや各ポートの状態を
ホストコンピュータに通知するための、フローティング
代表ポートPX1 が登録される。
【0057】図17にGETP動作説明図(その4)を
示す。ポートは、登録されただけでは直ちにこれを使用
した通信を実行することができない。ポートの管理テー
ブル上に特定の通信相手を記憶することが必要である。
その目的のために、ここでは、Yシステムの論理パスと
ポートの間を関係付けるためのポートの活性化処理を行
う例を示す。即ち、GETP(PY1 )によってポート
PY1 が登録された後、ACTP(PY1 )という要求
によってポートが活性化される。更に、GETP(PY
1 )によって活性化されたポートが、特定の論理パスに
占有される。
【0058】本発明においては、通信が実行される直前
にポートの活性化を行い、特定のポートを所定の論理パ
スが占有して通信を実行し、その後ポートを開放するこ
とができる。そのような方法によって、限られた資源、
即ち限られた数のポートを用いて任意の数の論理パスが
相互に通信を行うことができる。
【0059】[ポートの抹消]先に説明した要領で、ゲ
ートウェイにポートが登録され、またその後ポートが不
要になればポートの抹消が行われる。ここでは、そのポ
ートの抹消手順を説明する。図18にFREPパラメー
タ説明図を示す。このパラメータは、ポートの抹消命令
に必要なパラメータである。その記号の意味は、ポート
登録の際使用したものと同様である。
【0060】なお、ポート登録抹消のためのルールは、
例えば以下の通りである。 (1) Well-Knownポートの抹消はできない。 (2) リンク無しポートの場合、ポートの状態を非活性状
態にして本プリミティブを要求しなければならない。U
Gに属するポートに対する本プリミティブの要求により
ポートは抹消されるが、UGは抹消されることはない。
【0061】(3) リンク有りポートの場合、ポートの状
態を非活性状態にして相手ポートとのマッピングを解除
してから、本プリミティブを要求しなければならない。 (4) フローティングポートの場合、ポートの状態を非活
性状態にして本プリミティブを要求しなければならな
い。本プリミティブを発行するとフローティンググルー
プから、当ポートは抹消される。
【0062】(5) フローティング代表ポートの場合、ポ
ートの状態を非活性化状態にして本プリミティブを要求
しなければならない。本プリミティブを発行するとフロ
ーティンググループから、当ポートは抹消される。 (6) 存在しないポートに対して、本プリミティブを要求
した場合は、−cnfで返却する。
【0063】図19にFREP動作説明図(その1)を
示す。図の例では、まずYシステム側からポートPY1
の登録を要求し、Xシステム側からポートPX1 の登録
を要求し、その後両者の活性化要求ACTPが行われて
いる。この場合、ポート間のマッピングを前提とするた
め、その後ポート間のマッピング要求RGMAPが実行
された後、ポートの活性化が完了した応答+cnfが返
されている。そして、その後ポートの非活性化を要求す
るDACTPが受け付けられると、ポートPY1 は非活
性化され、その後の通信は不能になることからXシステ
ムにSTATという命令によって、自動的にポートの状
態が通知される。その後、Yシステム側からマッピング
を解消する要求CNMAPがあると、ポート間のマッピ
ングが解消され、更にポートの抹消要求FREPによっ
てポートPY1 が抹消される。
【0064】図20にFREP動作説明図(その2)を
示す。この例では、既にフローティンググループFXと
FYが登録されており、これらに2個あるいは3個のフ
ローティングポートが登録されている。その後、Yシス
テムからポートPY1 の活性化が要求され、Xシステム
からポートPX1 の活性化が要求されると、各ポートが
黒に塗りつぶされる。その後、YシステムからポートP
Y1 の非活性化の要求があり、更にそのポートの抹消の
要求が行われている。このようにグループに属するポー
トについても同様の抹消処理が行われる。
【0065】[フローティンググループ対のマッピン
グ] 次に、フローティンググループ間のプロトコルをマッピ
ングするための動作を説明する。図21に、フローティ
ンググループマッピングRGMAGの処理のためのパラ
メータを図示した。フローティンググループのマッピン
グ要求を行う場合にはreq、その要求に対しマッピン
グが実行された場合の応答が+cnf、マッピングが拒
否された場合の応答が−cnfである。これらに対し
て、それぞれフローティンググループ名やその属性等の
パラメータが含められる。
【0066】このフローティンググループ対のマッピン
グルールは次の通りである。 (1) GETPによるフローティングポート、フローティ
ング代表ポートの確保に先立ち、本プリミティブによ
り、お互いのフローティンググループをマッピングして
おかなければならない。 (2) マッピング済のフローティンググループの一方と、
マッピング済でない別のフローティンググループとを指
定して本プリミティブを要求してはいけない。
【0067】(3) 本プリミティブで指定する2つのフロ
ーティンググループは同じであってはいけない。 (4) 本プリミティブで指定するフローティング属性の可
能な組合せは、タイプ1×タイプ2とする。 (5) 以前に本プリミティブを要求した時と同じパラメー
タで本プリミティブを要求した場合、+cnfで返却し
て、結果はマッピング済となる。
【0068】図22はRGMAG動作説明図を示す。図
に示すように、まずYシステム側からフローティンググ
ループFX、FYのプロトコルをマッピングするための
要求RGMAGが出されると、既に登録されているフロ
ーティンググループFXとフローティンググループFY
のプロトコルとがマッピングされる。その後、先に説明
した要領でYシステム側からはフローティングポートP
Y1 の登録要求があり、Xシステム側からはフローティ
ング代表ポートPX1 の登録要求が行われる。更に、そ
の後各ポートの活性化要求があり、これによって、両者
が黒く塗りつぶされ、通信準備が完了する。
【0069】このように、本発明では、フローティング
グループに属するポート間の通信を行うためには、フロ
ーティンググループ間のプロトコルは予めマッピングさ
れ、そのフローティング内に1個以上ポートが登録さ
れ、更に1個以上のポートが活性化されることが必要に
なる。その後、このポート間は後で説明する要領でリン
クされる。
【0070】[ポートの活性化]これまで説明したポー
トの活性化のためには、次のような処理が行われる。図
23はポート活性化のためのACTPパラメータ説明図
を示す。この表の構成は、既に説明した他のパラメータ
説明図と同様である。また、使用した記号も同様の要領
で使用される。
【0071】ポートの活性化のためのルールは次の通り
である。 (1) 要求時に本プリミティブの自ポートに指定できるポ
ートの種類は、UP・ULP・FP・FRPである。 (2) 本プリミティブの要求に先立って、GETPによっ
てポートを登録しておかなければならない。
【0072】(3) 要求時に本プリミティブの自ポートに
UPを指定した場合、+cnfには相手ポートは設定さ
れない。 (4) 要求時に本プリミティブの自ポートにULPを指定
した場合、+cnfには相手ポートが設定される。+c
nfの返却はマッピング済となり、かつ相手ポートが活
性化状態となるまで保留される。本プリミティブ要求に
より相手ポートにSTATが通知される場合、本プリミ
ティブ要求時の利用者情報をSTATの利用者情報に引
き継ぐ。
【0073】(5) 要求時に本プリミティブの自ポートに
FPまたはFRPを指定した場合、+cnfには相手フ
ローティンググループアドレスが設定される。+cnf
の返却は、マッピング済となり、かつ相手フローティン
ググループが活性化状態となるまで保留される。本プリ
ミティブ要求により相手FPまたは相手FRPにSTA
Tが通知される場合、本プリミティブ要求時の利用者情
報をSTATの利用者情報に引き継ぐ。 (6) 要求時に本プリミティブの自ポートにFPまたはF
RPを指定した場合、DATA要求時に保留されていた
占有要求が受け付けられ、TRNP通知が行なわれるこ
とがある。
【0074】図24にACTP動作説明図を示す。この
図では、既に説明した要領でフローティンググループF
X、FYが登録され、その両者のプロトコルがマッピン
グされ、フローティングポートPY1 が登録されてい
る。その後、フローティングポートPY1 の活性化要求
があるが、フローティンググループFXにフローティン
グポートが登録されていないため、その要求は保留され
ている。そして、Xシステムからフローティングポート
PX1の登録要求があり、更にその活性化要求ACTP
があると、フローティングポートPX1 とPY1 とが同
時に活性化される。この状態では、その後Yシステムか
ら更に別のフローティングポートPY2 の登録要求と活
性化要求が来た場合、直ちにその処理が実行される。ま
た、その後フローティングポートPY2 について、非活
性化要求があり、あるいは再び活性化要求があると、そ
の状態はXシステムに通知される。
【0075】[ポートの非活性化]次に、ポートの非活
性化動作を説明する。この動作は、別の任意の論理パス
に対してポートの占有を可能にするための処理であっ
て、これによりポートの有効活用が図られる。図25は
非活性化のための要求と応答のためのDACTPパラメ
ータ説明図を示す。図の使用記号等は、既にこれまで説
明したと同様の形式のため説明は省略する。
【0076】なお、このポート非活性化のルールは次の
通りである。 (1) 要求時に本プリミティブの自ポートに指定できるポ
ートの種類は、UP・ULP・FP・FRPである。 (2) 要求時に本プリミティブの自ポートにUPを指定し
た場合、+cnfには相手ポートは設定されない。 (3) 要求時に本プリミティブの自ポートにULPを指定
した場合、+cnfには相手ポートが設定される。本プ
リミティブの要求により相手ポートにSTATが通知さ
れる場合、本プリミティブ要求時の利用者情報をSTA
Tの利用者情報に引き継ぐ。
【0077】(4) 要求時に本プリミティブの自ポートに
FPまたはFRPを指定した場合、+cnfには相手フ
ローティンググループアドレスが設定される。本プリミ
ティブの要求により相手FPまたは相手FRPにSTA
Tが通知される場合、本プリミティブ要求時の利用者情
報をSTATの利用者情報に引き継ぐ。
【0078】(5) 要求時に本プリミティブの自ポートに
FPまたはFRPを指定した場合、占有されているポー
ト−ポート間のリンク及び、占有されている自ポートの
解除を行なう。また、DATA・RSVP要求時に保留
されていた占有要求が破棄されることがある。
【0079】図26にDACTP動作説明図を示す。こ
の図は、既にフローティンググループFXとフローティ
ンググループFYとのプロトコルがマッピングされ、こ
れらに所属するフローティングポートPX1と、PXY1
、PXY2 とがいずれも活性化されている状態を示
す。ここで、Yシステム側からデータ転送要求がある
と、図に示すようにフローティングポートFX1 とフロ
ーティングポートPY1 とが相互にリンクされる。これ
によって、通信が実行され、通信が終了するとフローテ
ィングポートPY1について、その非活性化要求が行な
われる。その状態はXシステムに通知され、フローティ
ングポートPY1 は非活性化される。
【0080】[ポートやグループの状態変化通知]既に
説明しているように、ポートが活性化されたり、フロー
ティンググループが活性化された場合、その状態が相手
方に通知され、通信が可能になったことが知らされる。
その要求は次のような内容で実行される。
【0081】図27にそのパラメータ説明図を示す。図
の(a)はSTATパラメータ説明図、(b)はSTA
Tパラメータ補足説明図である。この図に使用した記号
等は、既に説明したものと同様であるが、この通知はポ
ートから論理パスの側に一方的に行われるため応答は伴
わない。従って、この状態を通知するポート、即ち自ポ
ートや、そのポートとリンクされていた相手ポートや、
そのポートの活性化状態等がパラメータとして含まれ
る。また、相手活性化状態というのは、相手ポートが非
活性状態になったか活性状態になったかという状態を表
し、それぞれ次の通信準備等にこの情報が利用される。
なお、この通知は通信相手の活性化状態が変化した場合
に行なわれ、その通知される通信形態と通知方向は次の
通りである。
【0082】図28にSTAT通知動作説明図を示す。
例えば、図のように、固定的にマッピングされ、リンク
されたULP−ULP間の通信の場合、状態は相互に通
知される。また、フローティンググループ間では、グル
ープの状態変化が無い場合には、フローティングポート
相互間で通知が行なわれるが、グループの状態変化があ
る場合には、一方のフローティンググループのフローテ
ィングポートから他方の全てのフローティングポートに
通知が行なわれる。以下、具体例を別の図により説明す
る。
【0083】図29および図30はSTAT動作説明図
である。この例では、フローティンググループFXとF
Yが登録され、マッピングされ、フローティンググルー
プFXに属するフローティングポートPX1 、PX2 、
PX3 がそれぞれ活性化され、フローティンググループ
PYに属するフローティングポートPY2 が活性化され
ている。そして、フローティングポートPX2 とフロー
ティングポートPY2 とがリンクされている。この状態
でYシステム側からフローティングポートPY2 の非活
性化要求があると、フローティンググループFYには活
性化されたフローティングポートが無くなるため、その
旨がXシステム側に通知される。この通知がSTATで
ある。Xシステム側では、このような通知を受けること
によって、直ちに通信が可能かどうかを判断できる。
【0084】[リンク解除]ポート−ポート間のリンク
が行なわれ、通信が実行された後、本発明においては、
そのポートを他のポートと結合できるようにして有効に
利用するために、必要に応じてそのリンクの解除を実行
する。ここではその動作を説明する。
【0085】図31にRLSPパラメータ説明図を示
す。ポート間のリンクを解除する場合、図に示すような
パラメータが使用される。この表に使用される符号等
は、既に説明した他のパラメータと同様である。この動
作は次のようなルールで行なわれる。 (1) 要求時に自ポートで指定するポートの種類はFPま
たはFRPでなければならない。 (2) 要求時のポート−ポート間のリンク解除、ポートの
占有解除等は次のルールとなる。
【0086】図32にRLSP動作ルール説明図を示
す。即ち、この表に示すように、自分のフローティング
ポートを占有している場合と占有していない場合、及び
相手のフローティングポートが占有されている場合と相
手のフローティングポートが無い場合、それぞれ解除の
手順が異なる。 (3) リンクの解除要求を受け付けた応答+cnfの後
に、そのポートに関するDATAまたは、RSVP要求
時に保留されていた占有要求が受け付けられて、TRN
P通知が行なわれることがある。
【0087】図33にRLSP動作説明図を示す。図の
例では、フローティンググループFX、FYのプロトコ
がマッピングされ、フローティンググループFXに属
するフローティングポートPX1 、PX2が活性化さ
れ、フローティンググループFYに属するフローティン
グポートPY1 、PY2 、PY3 が活性化されている。
このような状態では、Yシステム側あるいはXシステム
側からのデータ通信要求は直ちに受け入れられる。
【0088】即ち、図に示すようにデータ通信要求があ
ると、例えばフローティングポートPX1 とPY1 とが
リンクされる。ここで、何回かのデータ通信が行なわれ
通信が終了し、例えばXシステム側からリンク解除要求
RLSPがあると、リンクが解除される。このように通
信の都度ポートを占有し、その後解除するようにすれ
ば、例えばXシステム側のホストコンピュータと通信を
行なうYシステム側の端末が、いずれも通信の際同一ア
ドレスを使用することが可能になる。従って、本発明で
は、ホスト側に設けられたポート以上のポートを端末側
に設けて通信を行なうことが可能になる。
【0089】[ポート占有要求やリンク設定要求の通
知]次にポート占有要求やリンク設定要求があった場合
に、相手方システムに対する通知を行なう動作を説明す
る。
【0090】図34はそのためのTRNPパラメータ説
明図である。このTRNP動作のルールは次の通りであ
る。 (1) RSVP要求が保留されていた場合、パラメータに
は自ポートだけが設定される。 (2) DATA要求が保留されていた場合、パラメータに
は自ポート・相手ポートが設定される。 (3) RSVP、DATA要求時の利用者情報をTRNP
の利用者情報に引き継ぐ。
【0091】図35にTRNP動作説明図を示す。この
図では、フローティンググループFXに設けられたフロ
ーティングポートPX2 と、フローティンググループF
Yに設けられたフローティングポートPY1 とがリンク
され、YシステムからXシステムに対しデータの送信が
行なわれている。ここで、Yシステムからフローティン
グポートPY2 を使用したデータ転送要求があると、フ
ローティンググループFXで活性化されているフローテ
ィングポートは1個、即ちフローティングポートPX2
しかなく、これが通信中であるためビジーという応答が
返される。そして、その要求は一旦保留される。その
後、XシステムとYシステムとの間でデータの交信があ
り、データ交信終了後リンク解除要求があると、これが
受け付けられ、フローティングポートPX2 とPY1と
の間のリンクが解除される。この解除がTRNPによっ
てYシステムに通知される。これにより、既に保留され
ていたデータ転送要求が自動的に受け付けられ、フロー
ティングポートPX2 とPY2 との間に新たなリンクが
形成される。
【0092】その後、これらのポート間でデータ更新が
行なわれ、再びYシステムからフローティングポートP
Yを使用したデータ転送要求があると、先に説明したと
同様の保留が行なわれる。ここで、Xシステム側からフ
ローティングポートPX1 の活性化要求が受け付けられ
ると、フローティングポートPY1 とフローティングポ
ートPX1 をリンクすることが可能になるため、Yシス
テムに対しTRNPの通知が行なわれ、保留されていた
通信要求が受け付けられる。
【0093】図36に図35の続きのTRNP動作説明
図を示す。上記の動作によりフローティングポートPX
1 、PY1 がリンクされ、PX2、PY2 がリンクされ
ると、これらの間の通信が可能になるが、例えばここで
フローティングポートPX1 とPY1 のリンクを使用し
たデータ送信要求がXシステムからなされ、これが保留
されたまま、その後フローティングポートPX2 とPY
2 を使用したデータ更新がなされ、フローティングポー
トPX2 、PY2 の間のリンク解除が要求されると、図
に示すようにフローティングポートPX1 、PY1 の間
のリンクのみが残る。
【0094】図37に更に図36の続きのTRNP動作
説明図を示す。ここで、Xシステム側からフローティン
グポートPX1 の非活性化要求があると、フローティン
グポートPX1 、PY1 の間のリンクは解除される。更
に、先に要求され、保留されていた通信要求はそのまま
破棄される。その後、Yシステム側からは先に説明した
ポートの占有解除、即ちフローティングポートPY1 の
占有解除が要求され、これが受け付けられ、各ポートは
それぞれ自由に使用される状態になる。
【0095】[ポートの占有]次に、ポートの占有動作
の説明を行なう。図38にRSVPパラメータ説明図を
示す。このポートの占有は、通信を行なうためのポート
を確保するための動作で、通信の緊急性等に応じて実行
される。その使用ルールは次の通りである。 (1) 要求時に自ポートで指定するポートの種類は、タイ
プ1のFGに属するFPまたは(FPである)FRPで
なければならない。 (2) 要求時にポートが占有可能か否かは、自FPが活性
化状態であること及び自FP・相手FPの占有状態によ
る。
【0096】図39にポートの占有内容説明図を示す。
図に示すように、自分のフローティングポートが非占有
状態の場合にのみ、この要求が受け付けられる。その他
の場合には、−cnfが返却される。
【0097】図に示すように、フローティンググループ
FXとフローティンググループFYとが登録され、それ
ぞれフローティングポートPX1 、PX2 とフローティ
ングポートPY1 、PY2 、PY3 とが活性化状態にあ
る場合に、XシステムからフローティングポートPX1
に対する占有要求が行なわれる。これによって、図に示
すようにフローティングポートPX1 が丸で囲まれ、こ
のポートが占有される。その後、フローティングポート
PX1 とPY2のリンクを行なってデータを送信する要
求があると、図に示すように両者のリンクが行なわれ、
通信が実行される。その後、更に通信が行なわれ、その
通信が終了するとフローティングポートPX1 の非活性
化要求が行なわれる。このようにフローティングポート
を占有するのは、例えばホストコンピュータが一定の緊
急性のある通信を確保したいような場合に行なう。
【0098】[データ送受信]マッピングされているポ
ート−ポート間やマッピングされているフローティング
グループのフローティングポート間では、次のような内
容でデータの送受信が実行される。
【0099】図41にDATAパラメータ説明図を示
す。図に示すように、データ送信要求は自ポートと相手
ポートの指定やリンクの設定指示等を含めて行なわれ
る。なお、リンクの設定指示には、図の(b)に示すよ
うに、自分のフローティングポートを占有し相手のフロ
ーティングポートを占有するといったものと、自分のフ
ローティングポートを占有せず相手のフローティングポ
ートを占有する、あるいは自分のフローティングポート
を占有せず相手のフローティングポートは占有しないと
いった内容の指示となる。
【0100】図42に、DATAルール説明図(その
2)を示す。DATA使用ルールとしては、データ送信
要求時に自ポートと相手ポートとして指定するポートの
種類がULP、FP、FRPのいずれかでなければなら
ない。なお、ULP−ULP間の通信には、(a)に示
すように、自分のポートだけを指定し、相手のポートを
指定する必要はない。これは、リンクが固定され、相手
と1対1で結合しているからである。
【0101】また、フローティンググループのポート間
の通信には、次のようにポート指定が行なわれる。 (1) ULP−ULPまたはULP−SLPの場合、デー
タが送受信できる条件は両ポートがマッピングされ、活
性化状態にあることである。 (2) 図42の(b)に示すように、FG(タイプ1)−
FG(タイプ2)の場合、データが送受信できる条件は
両グループがマッピングされ、活性化状態にあり、自F
Pと相手FPが活性化状態であること、更に、自FPと
相手FPが占有できることである。占有可能かどうか
は、本プリミティブ要求時のリンク設定指示とその時点
の自FP・相手FP(または相手FG)の占有状態によ
る。
【0102】図43にDATAルール説明図(その2)
を示す。この図に示すように、それぞれフローティング
ポートの占有可能な条件は、自分のフローティングポー
トを占有している場合と、占有していない場合とでそれ
ぞれ相違してくる。図44〜図49はそれぞれDATA
動作説明図を示す。図44は、フローティンググループ
FXのフローティングポートPX1 とフローティンググ
ループFYのフローティングポートPY1 とが既にリン
クされている場合に、データ通信の要求があった例を示
す。この場合、フローティングポートPX1 もフローテ
ィングポートPY1 も既に他の論理パスに占有されてお
り、通常のデータ転送要求が拒絶される。
【0103】図45の場合、フローティングポートPX
2 とフローティングポートPY2 とがリンクされてお
り、ここでフローティングポートPX1 とPY2 を使用
したデータ送信が要求されたため、その要求が拒絶され
ている。図46の場合は、フローティンググループFX
とフローティンググループFYが既にリンクされてお
り、これらに属する3つの各フローティングポートがい
ずれも活性化されている。フローティングポートPX1
がXシステムに占有されているため、PX1 とPY1 を
使用したデータ送信要求があると、直ちにリンクが形成
されデータ送信が可能となる。
【0104】図47については、既にポート間のリンク
が確立されており、データ送信が自動的に実行されてい
る。図48の例では、フローティングポートPX1 とP
Y1 との間のリンクが形成され、Yシステム側からフロ
ーティングポートPY2 のみを指定したデータ転送要求
があったためエラーが生じている。また、図49はフロ
ーティングポートPX1 とPY1 の間のリンクが形成さ
れており、フローティングポートPX1 、PX2 が占有
されている状態で、Xシステム側からデータ転送要求が
あると、この場合のパラメータがPX2 のみのためエラ
ーを生じている。
【0105】[放送]本発明の方法では、一方のポート
からグループに属する複数のポートに対し、同時に同一
内容のデータ送信を行なうこともできる。
【0106】図47にDLVRYパラメータ説明図を示
す。このような放送を行なう場合、図に示すようなパラ
メータが使用される。なお、この放送の場合のルールは
次の通りである。 (1) 要求時に自ポートと相手グループは、必ず指定しな
ければならない。 (2) 要求時に本プリミティブの自ポートに指定するポー
トの種類は、FP・FRP・RP・SP・UPでなけれ
ばならない。 (3) 要求時に本プリミティブの相手グループに指定でき
るグループの種類は、FG・UG・PGである。 (4) 通知時の自ポートには着呼したポートが、相手ポー
トには発呼したポートが設定される。
【0107】(5) 要求時に自ポートが非活性状態のとき
は、−cnfで返却する。 (6) 要求時に相手グループとしてUGを指定した場合、
UGが無ければ−cnfで返却する。UGに属するUP
が存在しなくても、また全て非活性でも−cnfは返却
しない。 (7) 要求時に相手グループとしてPGを指定した場合、
PGが無ければ−cnfで返却する。PGに属するUG
が無くても、また全UGに対してUPが存在しなくて
も、全て非活性でも−cnfは返却しない。 (8) 要求時に相手グループとしてFGを指定した場合、
FGが無ければ−cnfで返却する。PGに属するFG
が無くても、また全FGに対してUPが存在しなくて
も、全て非活性でも−cnfは返却しない。この動作説
明の図解は省略するが、本発明の方法では、従来のよう
な固定的なマッピングにない特殊な通信も自由に可能に
なる。
【0108】図51に、フローティンググループが複数
ある場合の実施例説明図を示す。本発明においては、こ
の図に示すように、複数のフローティンググループをゲ
ートウェイ内に設定し、相互に自由な通信も可能とな
る。この例では、4個のフローティンググループ20
1、202、203、204が設けられ、これらにはそ
れぞれ3本ずつ論理パス205、206、207、20
8が属している。各グループのプロトコルはそれぞれ相
違するが、共通の仮想アドレスを用いてマッピングされ
るため、容易にその相互間の自由な組合せで通信が可能
となる。
【0109】図52に固定マッピングと混在させた例を
示す。図に示すように、ゲートウェイの内部に自由にフ
ローティンググループを設定できるようにすれば、図に
示すフローティンググループFXには、2個のフローテ
ィングポートPX1 、PX2 を所属させ、もう一方のフ
ローティンググループFYには、3個のフローティング
ポートPY1 、PY2 、PY3 を所属させる。これらの
間を先に説明した要領で自由にリンクし、またリンクを
解除する動作をさせる一方、別途ポートPR1 、PR2
、PR3 、PS1 、PS2 、PS3 を設け、相互間を
固定的にリンクする。この方法自体は従来法と同様であ
るが、このように2種類のマッピング方法をゲートウェ
イ内に混在させて、それぞれの利点を生かした通信も可
能となる。
【0110】本発明は以上の実施例に限定されない。ゲ
ートウェイに接続される装置のプロトコルの種類やホス
ト装置の数、端末装置の数等は上記実施例に限定され
ず、自由に選定して差し支えない。
【0111】
【発明の効果】以上説明した本発明のプロトコルマッピ
ング方法は、それぞれプロトコルの異なる装置間の通信
を実現するために、装置間に挿入したゲートウェイにア
ドレス表現を共通化する仮想アドレスを設定し、その仮
想アドレスにより設定したポート間を任意の組合せでリ
ンクすることによって、各装置の論理パス間のマッピン
グを行うようにしたので、ゲートウェイに接続された各
装置のプロトコルの種類に関わらず、ポート間を画一的
なマッピング処理によってリンクし、開放することが可
能になる。これによって、例えばホスト装置に接続され
た論理パスの数が端末装置の数よりも少ない場合であっ
ても、ポート間のリンクを自由に設定し、あるいは開放
することによって交互に通信が可能となる。従って、予
めゲートウェイの内部で固定的なマッピングを行ったま
ま通信を行う場合に比べて、ゲートウェイ上のメモリ資
源や論理パス等の資源を有効に活用することができる。
また、空きポートを交互に利用するようにしたり、予め
一対のポート間のリンクを確立させた状態にしたり、フ
ローティンググループに複数のポートを収容し、予めフ
ローティンググループ間のプロトコルをマッピングした
りすることによって、資源を有効に活用しながら多数の
装置間でのプロトコル変換処理が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実現するシステムブロック図で
ある。
【図2】従来のプロトコルマッピング方法説明図であ
る。
【図3】従来のマッピング用テーブル説明図である。
【図4】従来の固定的マッピング例説明図である。
【図5】本発明の方法によるアドレス変換の説明図で、
(a)はアドレス変換状態説明図、(b)はゲートウェ
イ内のプロセスとリンク説明図である。
【図6】仮想アドレス記号表現説明図である。
【図7】ポートの状態記号表現説明図である。
【図8】サービスプリミティブパラメータ記号表現説明
図である。
【図9】ポートの種類説明図である。
【図10】グループの種類説明図である。
【図11】ポートを設定登録するためのGETPパラメ
ータ説明図である。
【図12】パラメータ記号表現説明図である。
【図13】GETPパラメータ補足説明図である。
【図14】GETP動作説明図(その1)である。
【図15】GETP動作説明図(その2)である。
【図16】GETP動作説明図(その3)である。
【図17】GETP動作説明図(その4)である。
【図18】FREPパラメータ説明図である。
【図19】FREPパラメータ動作説明図(その1)で
ある。
【図20】FREPパラメータ動作説明図(その2)で
ある。
【図21】RGMAGパラメータ説明図である。
【図22】RGMAG動作説明図である。
【図23】ポート活性化のためのACTPパラメータ説
明図である。
【図24】ACTP動作説明図である。
【図25】ポート非活性化のためのDACTPパラメー
タ説明図である。
【図26】DACTP動作説明図である。
【図27】パラメータ説明図で、(a)はSTATパラ
メータ説明図、(b)はSTATパラメータ補足説明図
である。
【図28】STAT通知動作説明図である。
【図29】STAT動作説明図(その1)である。
【図30】STAT動作説明図(その2)である。
【図31】RLSPパラメータ説明図である。
【図32】RLSP動作ルール説明図である。
【図33】RLSP動作説明図である。
【図34】TRNPパラメータ説明図である。
【図35】TRNP動作説明図(その1)である。
【図36】TRNP動作説明図(その2)である。
【図37】TRNP動作説明図(その3)である。
【図38】RSVPパラメータ説明図である。
【図39】ポートの占有内容説明図である。
【図40】RSVP動作説明図である。
【図41】PATAパラメータ説明図である。
【図42】DATAルール説明図(その1)である。
【図43】DATAルール説明図(その2)である。
【図44】DATA動作説明図(その1)である。
【図45】DATA動作説明図(その2)である。
【図46】DATA動作説明図(その3)である。
【図47】DATA動作説明図(その4)である。
【図48】DATA動作説明図(その5)である。
【図49】DATA動作説明図(その6)である。
【図50】DLVRYパラメータ説明図である。
【図51】フローティンググループが複数ある場合の実
施例説明図である。
【図52】固定マッピングの混在例説明図である。
【符号の説明】 21 ホスト装置 22−1〜22−4 端末装置 23 ゲートウエイ 24、24−1〜24−4 論理パス 26 リンク PA1〜PA3、PB1〜PB4 ポート
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/46 G06F 13/00 351 H04L 12/66 H04L 29/04 H04L 29/06

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロトコルを共通にする複数の装置と、
    異なるプロトコルを有する少なくとも一以上の他の装置
    とを、プロトコルを通信可能に相互に変換するためのゲ
    ートウェイに設けた論理的経路である各論理パスに接続
    して前記複数の装置と前記他の装置間でのプロトコルを
    マッピングする方法であって、 前記ゲートウェイにおいて、 前記複数の装置の接続されている複数の論理パスを該論
    理パスの増減可能な一方のフローティンググループに設
    定すると共に、前記他の装置の接続されている論理パス
    を該論理パスの増減可能な他方のフローティンググルー
    プに設定し、 かつ前記一方及び他方のフローティンググループに属す
    る論理パスの前記各プロトコルを予めマッピングし、 前記複数の装置の各論理パス毎に仮想アドレスにより一
    方のポートを設定すると共に、前記他の装置の論理パス
    に仮想アドレスにより他のポートを設定し、 通信要求する前記複数の装置のいずれかと前記他の装置
    にそれぞれ対応する一方のポートと他方のポートとを通
    信可能にリンクさせることを特徴とするプロトコルマッ
    ピング方法。
  2. 【請求項2】 通信の区切りごとに、ポート間のリンク
    を開放して、 前記ポートを前記複数の装置が任意のタイミングで共通
    に使用することを特徴とする請求項1記載のプロトコル
    マッピング方法。
  3. 【請求項3】 前記他の装置は前記ゲートウェイの複数
    の前記論理パスに接続されるホスト装置であり、 前記複数の装置は前記ホスト装置に対する端末装置であ
    ることを特徴とする請求項1記載のプロトコルマッピン
    グ方法。
  4. 【請求項4】 前記各ポートの仮想アドレスは、前記各
    フローティンググループのアドレスを上位アドレスとす
    ることを特徴とする請求項1記載のプロトコルマッピン
    グ方法。
  5. 【請求項5】 前記各フローティンググループに属する
    ポートを、通信要求状況にあわせて任意に増減しつつ、
    通信を実行することを特徴とする請求項4記載のプロト
    コルマッピング方法。
  6. 【請求項6】 各ポートの空き状態とリンクの確立状態
    を含む属性状態を表示し、 空きポートの無い状態で通信要求があったとき、 その通信要求を待ち行列に配置して、 空きポート発生後に、順次、該当する論理パスと空きポ
    ートとを接続して通信を実行することを特徴とする請求
    項1記載のプロトコルマッピング方法。
  7. 【請求項7】 前記ゲートウェイに、通信要求のある前
    に予め相互に固定的にリンクされたポートと、通信要求
    に従って相互に任意の組み合わせでリンクされ、通信の
    区切りごとにリンクを開放されるポート群とを混在させ
    たことを特徴とする請求項1記載のプロトコルマッピン
    グ方法。
  8. 【請求項8】 前記一方及び他方のフローティンググル
    ープのいずれか一方に属する全てのポートが、ポートの
    減少によって消滅したとき、他の フローティンググループに属するポートに前記論理
    パスを介して接続される装置に対し、その旨を含む属性
    状態を通知することを特徴とする請求項5記載のプロト
    コルマッピング方法。
  9. 【請求項9】 前記複数の端末側の前記一方のフローテ
    ィンググループに属する全てのポートがその減少によっ
    て消滅したとき、前記 ホスト装置側の前記他方のフローティンググループ
    属する代表ポートから、その旨を含む属性状態を論理
    パスを介してホスト装置に通知することを特徴とする
    求項3記載のフローティンググループマッピング方法。
  10. 【請求項10】 前記ホスト装置側の他方のフローティ
    ンググループに属するいずれかのポートが、前記 端末側の一方のフローティンググループに属する
    数のポートに同時にリンクされて、前記ホスト装置から
    前記端末装置への放送を実行することを特徴とする請求
    項1及び請求項3記載のプロトコルマッピング方法。
  11. 【請求項11】 何れかの装置が、通信を優先的に実行
    するために、 通信要求の前に、予め、一対のリンクの確立したポート
    をリザーブすることを特徴とする請求項1記載のプロト
    コルマッピング方法。
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