JP3217319U - カード遊具 - Google Patents

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Abstract

【課題】色彩豊かで子供が気軽に手にとれ、ルールが簡単で勝敗を決める点数の計算が容易で大人から低年齢層の子供まですべての世代が一緒に遊ぶことができるカードゲームを提供することを課題とする。【解決手段】台紙の表面に、所定の絵柄と、その絵柄の名称と、絵柄に対応する点数を表示する数字とがそれぞれ表示される表示部を備え、裏面には単一の色彩が施されてなり、前記表示部に花の絵柄が表示されてなる。【選択図】 図1

Description

本考案は、大人から子供まですべての世代が一緒に遊ぶことができるカード遊具に関する。
カード遊具には様々なものがあり、もっともポピュラーなものとしては、ハート、ダイヤ、スペード、クローバーの4種類が、それぞれ1〜10と絵札J,Q,Kの13枚の計52枚を1組として構成されるトランプが挙げられる。トランプを使った広く知られているゲームとしては、ポーカーや、七並べ、神経衰弱などがある。
前記トランプは、海外から伝来したカード遊具であるが、日本にも昔から庶民に親しまれているものに花札がある。花札は江戸時代より前から遊ばれていたといわれ、現代でも広く楽しまれている。
前記トランプを使ってのゲームは数多くあり、ゲーム毎にルールが異なり、勝敗のつきかたが異なる。また、前記花札は、絵札ごとに点数が決まっており、かつ絵札の組み合わせでさらに点数が加点されるルールとなっている。
そのため、予めルールを知っている人だけで遊ぶ場合には問題ないが、ルールを知らない人が含まれている場合には、遊び方だけでなく、絵札の点数や、加点のルール等、細かく教えなければならない。また、教えられた方も、一度聞いただけでは覚えきれず、覚えることに必死になり緊張感をもってプレイすることになる。
さらに、子供と遊ぶ場合には、複雑な遊び方や点数のルールを教えるのは一苦労となり、気楽に一緒に楽しめるようになるには時間がかかる。
このような問題を解決するため、年齢層の低い者であっても親しみやすく簡単にゲームを行うことができるゲーム用カードが開示されている。
例えば、実開平06−26959号公報において、「カードの表示自体に基づいてゲーム進行ができ低年齢層者でも親しみ易く簡単にゲームでき、かつ数への馴れをも促すことのできるゲーム用カード」として、「各カード表面の第1の箇所及び第2の箇所のそれぞれに一つの数表示が付され、該数表示は第2の箇所の数が常に第1の箇所の数に対し同一又はそれ以上の数となるように付された所定枚数の2連カードと、各カード表面の第1の箇所、第2の箇所及び第3の箇所に第1の箇所から順に1ずつ大きくなるようにそれぞれ一つの数表示が付され、かつその第1及び第2の箇所の数表示と、第2及び第3の箇所の数表示のそれぞれが前記2連カード1枚分の機能を奏する所定枚数の3連カードと、各カード表面の所定箇所に一つの数表示及び所定の文字が付され、その文字は所定のカードとの関係付け、あるいはゲーム参加者への所定のカード移動動作の指示を表す所定枚数の文字カード群」とで構成されるカードが開示されている。
そして、このゲーム用カードによれば、「カードの構成である表示内容から極めて簡潔にルールを理解することができ、明瞭に表示された数をキーとしてゲームを進行することができ、さらに、文字カードについては、その表示された文字や絵柄からその指示する動作を容易に理解することができるので、低年齢者層であっても簡単にゲームを行うことができる。さらに、枚数を多少変動させても何ら影響なくゲームを行うことができるので、人数に的確に対応した枚数でゲームを行うことができる。」とされている。
実開平06−26959号公報
しかし、上記特許文献1に開示されているゲーム用カードは、2連カード、3連カードといった複数種の数字が1枚のカードに表示され、それ以外にも変則的なルールを示す矢印や×などが表示された文字カードなどが含まれ、初めて手にした者や子供達には、何の意味なのかわかりにくい。
また、数字や文字だけで構成されるので、子供、特に低年齢層の子供には親しみにくく、玩具としての魅力に欠けるという問題もある。
本考案は、上記問題点に鑑み、色彩豊かで子供が気軽に手にとれ、ルールが簡単で勝敗を決める点数の計算が容易な大人から低年齢層の子供まですべての世代が一緒に遊ぶことができるカードゲームを提供する。
本考案者は上記課題を下記の手段により解決した。
(1)多数のカードを複数人が一緒に使って遊戯するためのカード遊具であって、
台紙の表面に、所定の絵柄と、その絵柄の名称と、絵柄に対応する点数を表示する数字とがそれぞれ表示される表示部を備え、裏面には単一の色彩が施されてなることを特徴とするカード遊具。
(2)前記(1)に記載のカード遊具であって、
絵柄の表示部に所定の絵柄が複数枚のカードに表示され、該カードごとに点数が割り当てられてなり、
前記絵柄に対応する点数を表示する数字が表示される表示部には、前記複数枚のカードに割り当てられた点数をすべて表示してなることを特徴とするカード遊具。
(3)前記表示部に表示される絵柄が、花であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のカード遊具。
(4)前記表示部に表示される絵柄が12種類あり、各絵柄がそれぞれ4枚ずつ合わせて48枚のカードで構成され、前記48枚のカードのうち複数枚には、加点の目印となる第2の絵柄が表示されてなることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のカード遊具。
(5)前記第2の絵柄が、動物、鳥、昆虫、ワインの中から選ばれる1又は複数の絵柄であることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のカード遊具。
本考案のカード遊具によって、下記の効果が発揮される。
(1)本考案のカード遊具は、台紙の表面に、所定の絵柄と、その絵柄の名称と、絵柄に対応する点数を表示する数字とがそれぞれ表示される表示部を備え、裏面には単一の色彩が施されてなるので、絵柄に着目してゲームを進めることができ、低年齢層の子供でも、容易にルールを理解することができる。また、前記絵柄の名称がカードの同一面に表記されているので、当該絵柄がどのようなものか理解しつつ、さらにその絵柄とゲームの勝敗を決める点数の関係が一目でわかるので、複雑なルールを覚えるのを嫌う高齢者でも、気軽に手にとって遊ぶことができる。
(2)さらに、本考案のカード遊具は、絵柄の表示部に所定の絵柄が複数枚のカードに表示され、該カードごとに点数が割り当てられてなり、前記絵柄に対応する点数を表示する数字が表示される表示部には、前記複数枚のカードに割り当てられた点数をすべて表示してなるので、所定の絵柄が表示されるカードのすべての点数が一目でわかり、他のカードと比較して当該カードが重要であるかどうかを判別しやすく、ゲームの進行にあたって作戦をたてやすい。
(3)また、前記表示部に表示される絵柄を花とすることで、様々な花の形状や色彩を楽しみながら遊ぶことができ、かつその花の名称も覚えることができる。
さらに、絵柄に表示される花を、例えば自国の四季折々の主要な花で構成し、国毎にすれば、各国で異なった絵柄となり、お土産等にも好適となる。
(3)そして、本考案のカード遊具は、加点の目印も絵柄で表示されるので、どのカードが高配点なのか一目瞭然であり、前記加点の目印となる絵柄を、動物や鳥、昆虫、ワイン等とすることで、文字や数字を読みとることなく高配点につながるカードがわかるので、低年齢層の子供でも、数字や文字等の認識力が落ちた高齢者でも、楽しく遊ぶことができる。
本考案のカード遊具の実施例にかかるカード表面の表示部の詳細説明用図面である。 本考案のカード遊具の実施例にかかるカードの一部の説明図である。 本考案のカード遊具の実施例にかかるカードの一部の説明図である。 本考案のカード遊具の実施例にかかるカードの一部の説明図である。 本考案のカード遊具の実施例にかかるカードの一部の説明図である。 本考案のカード遊具1セットを構成する花の種類と対応する点数の一覧。
本考案のカード遊具の実施例を図に基づいて説明する。
図1は本考案のカード遊具の実施例にかかるカード表面の表示部の詳細説明用図面、図2〜図5は本考案のカード遊具の実施例にかかるカードの一部の説明図である。
図中、1はカード、2は台紙、3は絵柄表示部、30は絵柄、31は第2の絵柄、4は絵柄の名称表示部、40は絵柄の名称、5は絵柄に対応する点数表示部、50は点数である。
本考案のカード遊具は、図1に示すように、台紙2の表面に、所定の絵柄30と、その絵柄の名称40と、絵柄に対応する点数50を表示する数字とがそれぞれ表示される表示部(絵柄表示部3、絵柄の名称表示部4、点数表示部5)を備え、裏面には単一の色彩が施されたカード1からなる。
本実施例において、台紙2は、紙や、表面にエンボス加工が施された紙、あるいはポリ塩化ビニルやPET(ポリエチレンテレフタラート)等のプラスチックなど、遊具として扱うに十分な耐久性を備える素材で構成される。
また、台紙2の厚さや大きさは特に限定されないが、カード遊具の特性として携帯性や取り扱いのしやすさを考慮した厚さ、大きさであればよい。大きさとしては、例えばトランプのブリッジサイズ(約57mm×約89mm)やポーカーサイズ(約63mm×約89mm)、花札サイズ(約3.2cm×約5.3cm)などが、一般的に普及しているカードゲームのカードの大きさなので、同じような大きさにすると扱いやすく携帯性に適している。
なお、台紙2の裏面は、他のカードと区別ができないよう単一の色彩が施されるが、要するにすべてのカードに同一の装飾が施されていれば、どのような装飾が施されていてもよい。
本考案にかかるカード遊具の大きな特徴は、台紙2の絵柄表示部3に表示される絵柄30が、花であることが挙げられる。
花は、どこの国でも咲いており、国ごとに生育する種類が異なる。したがって、絵柄30に自国の花を選んだ場合には、プレイヤーは遊びながら様々な花の形や色彩を覚えることができる。
そして、本考案にかかるカード遊具のカード1には、絵柄30として表示された花の名前を覚えやすいように、絵柄の名称40が、台紙2の表面の絵柄の名称表示部4に表示される構成となっている。これにより、手に取ったカード1に表示される絵柄30の花を視覚的に知り、同時にその花の名称も覚えることができるものとなっている。
図1に示すカード1においては、絵柄30としてバイオレット(Violet)の花が描かれて表示され、該カード1の上下に絵柄の名称40である「Violet」の文字が表示されている。
なお、自国以外の他の特定の国の花を選んで構成すれば、その国の有名な花とその名称を覚えることができるという楽しみ方もできる。
そして、本考案にかかるカード遊具には、台紙2の表面に、所定の絵柄30に対応する点数が表示される点数表示部5が備えられる。点数表示部5には、その絵柄30が表示されたカード1に割り当てられた点数50が表示される。
所定の絵柄30が複数枚ある場合には、複数枚のカードにそれぞれ点数が割り当てられ、前記点数表示部5にすべての点数50が表示される。
図1に示すカード1においては、所定の絵柄30としてバイオレットが表示されるカードに対応する点数50は、「0」「0」「5」「10」の4種類であることが点数表示部5に表示されている。すなわち、バイオレットが表示されるカードは4枚あることがわかる。
そして、そのカード1に割り当てられた点数である「10」が、他の点数より大きく表示され、さらにカード1の角部にも点数「10」が表示され、一目でそのカード1に割り当てられた点数がわかるように構成されている。
このように、絵柄30に対応する点数のすべてが表示されることにより、絵柄30を「Violet」とするカードに割り当てられた点数のすべてを一目で確認することができ、プレイヤーが当該絵柄30のカードの重要性を判断する材料となり、後述する遊び方により遊ぶ際に、より作戦を検討しやすい構成となっている。
なお、本実施例では、絵柄の名称表示部4や点数表示部5が、カード1の上下に配置されているが、これに限定されるものではなく、絵柄の名称40や点数50が一目でわかる態様であれば、カード1の左右に縦に絵柄の名称40や点数50を表示してもよく、またデザイン性を高めるために、絵柄30の中に一体的に表示してもよい。
また、図1に示すカード1には、第2の絵柄31が表示されている。第2の絵柄31は、例えば、動物や鳥、昆虫など、絵柄30とは別の種類のものが表示されることが好ましい。
絵柄30とは違う種類のものが第2の絵柄31として表示されることで、第2の絵柄31が表示されていないカード1との差別化を、視覚的に行うことができる。
例えば、図1に示すカード1は、絵柄30は「Violet」であり、点数表示部5から「Violet」が表示されるカード1が4枚あることがわかり、その4枚の中で最も点数の高い「10」点のカードに該当することがわかる。また、第2の絵柄31の「Bear」が表示されていることから、加点される可能性のあるカードであることもわかる。
これにより、プレイヤーは、「Violet」の絵柄30が表示される4枚のカードのうち、割り当てられた点数が一番高く、加点の可能性があるこのカード1が、最も重要なカードであると認識することができる。
また、第2の絵柄31が表示されているカードと他のカード1とを組み合わせることで加点するルールとした場合には、第2の絵柄31が加点の目印となる。
例えば、第2の絵柄31を「ワイン」として、当該「ワイン」が表示されているカード1を所持した場合には、他のプレイヤーから、10点をもらえるというようなルールと、第2の絵柄31が「ワイン」のカードと、「バラ」が表示された他のカードをもっている場合には、自分の点数に+10点できるというようなルールとした場合には、第2の絵柄31に「ワイン」が表示されているカード1が重要なカードであることがわかる。
また、第2の絵柄31は、1つであっても、複数であってもよく、それぞれに加点のルールがあってもよい。
本実施例においては、カード遊具を48枚で構成している。絵柄表示部3に表示される絵柄30を12種類とし、各絵柄30をそれぞれ4枚ずつとする計48枚である。
この実施例では、花をテーマとし、1つの花を4枚のカードの絵柄表示部3に表示している。したがって、12種の花をそれぞれ4枚のカードに表示して全体として48枚としていることになる。
例えば、図2の本考案のカード遊具の実施例にかかるカードの一部の説明図に示す実施例においては、絵柄30をバラ(Rose)とし、4枚(a、b、c、d)のカード1にそれぞれバラの絵柄30(a、b、c、d)が、台紙2の表面に表示されている。
(a)のカードA−1には、絵柄表示部3に絵柄30aの「Rose」が表示されている。そして、台紙2の上下には、絵柄の名称表示部4に絵柄の名称「Rose」の文字が表示され、点数表示部5に絵柄30を「Rose」とする4枚に割り当てられた点数の「0」「0」「10」「20」が表示されている。カードA−1は、4枚のうち「20」が割り当てられているため、「20」が大きく表示され、さらにカードA−1の左上と、右下にも「20」が表示され、一目でそのカードの点数がわかるように構成されている。
また(b)のカードA−2には、絵柄表示部3に絵柄30bの「Rose」が表示されていて、台紙2の上下には、カードA−1と同様に絵柄の名称表示部4に絵柄の名称「Rose」の文字が表示され、点数表示部5には絵柄30の「Rose」に割り当てられた点数の「0」「0」「10」「20」が表示されている。カードA−2は、4枚のうち「10」が割り当てられているため、「10」の文字が大きく表示され、さらにカードA−2の左上と、右下にも「10」の文字が表示されている。
(c)と(d)は、絵柄30を「Rose」とする3枚目と4枚目のカードである。
(c)のカードA−3、(d)のカードA−4ともに、絵柄表示部3には、絵柄30c、30dの「Rose」が表示されている。そして、台紙2の上下には、絵柄の名称表示部4に絵柄の名称「Rose」の文字が表示され、点数表示部5には絵柄30の「Rose」の割り当てられた点数の「0」「0」「10」「20」が表示されている。カードA−3とA−4は、4枚のうち「0」が割り当てられているため、「0」の文字が大きく表示され、カードA−3、A−4の左上と右下には、「0」の文字が表示されている。
カードA−4は、カードA−3と同様に点数が「0」のカードであるが、絵柄表示部3に、第2の絵柄31としてワインが表示されている。したがって、ワインが表示されているカードを所持した場合には、他のプレイヤーから、10点をもらえるというルールとした場合には、カードA−4は加点につながるカードとなる。
上記絵柄30を「Rose」とする4枚のカードA−1、A−2、A−3、A−4は、すべてバラの絵が表示されているが、最も点数の高いカードA−1は、大きく咲いたバラの花が絵柄表示部3の全面に表示されていて、カードA−3やA−4に表示される一輪のバラと比べ、華やかで点数が高いことが絵柄30を見ただけでわかる。
このように同じ「Rose」でも、絵柄30の表現を変化させることで、カード1の重要性を認識できるようにすることで、文字が読めない低年齢層の子供でも絵柄30を見るだけでカード1の重要性を理解し、楽しむことができるものとなっている。
点数の割り当ては、特に規則性をもたらせる必要はなく、ある絵柄30については4枚とする場合に、点数の割り当ては「0」「5」「10」「20」であってもよく、「0」「0」「5」「10」であってもよい。
図3の本考案のカード遊具の実施例にかかるカードの一部の説明図に示す実施例においては、絵柄30をひまわり(Sunflower)とし、4枚(a、b、c、d)のカード1にそれぞれひまわりの絵柄30が、台紙2の表面に表示されている。
そして、台紙2の上下には、絵柄の名称表示部4に絵柄の名称「Sunflower」の文字が表示され、点数表示部5に絵柄30を「Sunflower」とする4枚に割り当てられた点数の「0」「0」「0」「20」が表示されている。
すなわち、絵柄30を「Sunflower」とするカード1は4枚あり、1枚のみ点数「20」が割り当てられ、その他の3枚は点数「0」が割り当てられていることがわかる。
そうすると、前述した絵柄「Rose」の場合と比べて、「Sunflower」は全体の総点数が低い絵柄であることが、一目でわかり、プレイする際の作戦の参考になる。
その他の例として、図4の本考案のカード遊具の実施例にかかるカードの一部の説明図に示す実施例において示すように、絵柄30をカーネーション(Carnation)とし、4枚(a、b、c、d)のカード1にそれぞれカーネーションの絵柄30が、台紙2の表面に表示されている。
そして、台紙2の上下には、絵柄の名称表示部4に絵柄の名称「Carnation」の文字が表示され、点数表示部5に絵柄30を「Carnation」とする4枚に割り当てられた点数の「0」「0」「5」「10」が表示されている。
カードC−1は、絵柄30の「Carnation」が表示される4枚のうち「10」が割り当てられているため、点数表示部5の点数として「10」が大きく表示され、さらにカードC−1の左上と、右下にも「10」が表示されている。
そして、絵柄表示部3には、絵柄30の「Carnation」とともに、第2の絵柄31の「Buffalo」が表示されている。また、前記点数表示部5の近傍には、第2の絵柄31の名称の「Buffalo」の文字が表示され、第2の絵柄31として描かれたものを知るための情報が記されている。これにより、第2の絵柄31を見ただけでは、それが何かわからない場合でも、前記情報を確認することにより、第2の絵柄31の名称を知ることが可能となっている。
図4に示す例では、(b)のカードC−2には、絵柄表示部3に絵柄の「Carnation」が表示されていて、台紙2の上下には、カードC−1と同様に絵柄の名称表示部4に絵柄の名称40の「Carnation」の文字が表示され、点数表示部5には絵柄「Carnation」が表示されるカード1に割り当てられた点数の「0」「0」「5」「10」が表示されている。カードC−2は、4枚のうち「5」が割り当てられているため、「5」の文字が大きく表示され、さらにカードC−2の左上と、右下にも「5」の文字が表示されている。
(c)と(d)は、絵柄30を「Carnation」とする3枚目と4枚目のカードである。(c)のカードC−3、(d)のカードC−4ともに、絵柄表示部3には、同じ絵柄30の「Carnation」が表示されている。そして、台紙2の上下には、絵柄の名称表示部4に絵柄の名称40の「Carnation」の文字が表示され、点数表示部5には絵柄30の「Carnation」に割り当てられた点数の「0」「0」「10」「20」が表示されている。カードC−3とC−4は、4枚のうち「0」が割り当てられているため、「0」の文字が大きく表示され、カードC−3、C−4の左上と右下には、「0」の文字が表示されている。
カードC−4は、カードC3と同様に点数が「0」のカードであるが、絵柄表示部3に、第2の絵柄31としてワインが表示されている。したがって、前記の「Rose」の場合と同じように、ワインが表示されているカードを所持した場合には、他のプレイヤーから、10点をもらえるというルールとした場合には、カードC−4は加点につながるカードとなる。
図5の本考案のカード遊具の実施例にかかるカードの一部の説明図に示す実施例では、絵柄30をハイビスカス(Hibiscus)とし、4枚(a、b、c、d)のカード1にそれぞれハイビスカスの絵柄30が、台紙2の表面に表示されている。
そして、台紙2の上下には、絵柄の名称表示部4に絵柄の名称「Hibiscus」の文字が表示され、点数表示部5に絵柄30を「Hibiscus」とする4枚に割り当てられた点数の「0」「0」「5」「10」が表示されている。
(a)のカードD−1は、絵柄30の「Hibiscus」が表示される4枚のうち「10」が割り当てられているため、点数表示部5の点数として「10」が大きく表示され、さらにカードD−1の左上と、右下にも「10」が表示されている。
そして、絵柄表示部3には、絵柄30の「Hibiscus」とともに、第2の絵柄31のピューマ(Puma)が表示されている。また、前記点数表示部5の近傍には、第2の絵柄31の名称の「Puma」の文字が表示され、第2の絵柄31として描かれたものを知るための情報が記されている。
また、(b)のカードD−2は、絵柄30の「Hibiscus」が表示される4枚のうち「5」が割り当てられているため、点数表示部5の点数として「5」が大きく表示され、さらにカードD−2の左上と、右下にも「5」が表示されている。
そして、絵柄表示部3には、絵柄30の「Hibiscus」とともに、第2の絵柄31の鳥(Bird)が表示されている。また、前記点数表示部5の近傍には、第2の絵柄31の名称の「Bird」の文字が表示され、第2の絵柄31として描かれたものを知るための情報が記されている。
このように、同一の絵柄30で構成されるカード1のうち、複数のカード1に第2の絵柄31を表示する構成としてもよい。
本実施例では、前記図2〜図5に示したように、1つの絵柄30を4枚ずつで構成し、同様の構成で、12種類の絵柄30の合計48枚で1セットとしている。
図6は、本考案のカード遊具1セットを構成する花の種類と対応する点数の一覧の例を示している。
この例においては、絵柄30となる花として12種類、1)カーネーション(Carnation)、2)バラ(Rose)、3)オレンジ(Orange)、4)ブルーボネット(Blue Bonnet)、5)アイリス(Iris)、6)ハイビスカス(Hibiscus)、7)ポインセチア(Poinsettia)、8)ツツジ(Azalea)、9)オダマキ(Columbine)、10)スミレ(Violet)、11)ヒマワリ(Sunflower)、12)ツバキ(Camellia)が選ばれている。
図6に示すように、絵柄30に選ばれている花12種類は、それぞれアメリカ合衆国の国花や州花等、アメリカ合衆国で有名な花である。したがって、これらの花が絵柄30として描かれているカード1に触れることにより、アメリカ合衆国に関連する花の種類やその名称を知ることができ、子供はもとより大人でも十分に楽しめるものとなっている。
また、図6には、絵柄30となる花ごとに対応する点数を記している。
例えば、1)カーネーションについては、「10」「5」「0」「0」、2)バラについては、「20」「10」「0」「0」、3)オレンジについては、「20」「5」「0」「0」というように、各絵柄30を構成する4枚に点数が割り当てられる。
そして、任意のカード1については、第2の絵柄31となる動物や鳥、昆虫と組み合わせることで、花だけで構成される以上の情緒豊かな遊具となっている。
なお、本実施例は、絵柄30を花として、1つの絵柄30を4枚とする12種類の絵柄で、合計48枚のセットとして説明したが、上記実施例の構成に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、絵柄30を、動物や鳥、昆虫などにして、第2の絵柄31を花としてもよく、また、必ずしも1つの絵柄30について4枚とする必要はなく、5枚、6枚であってもよく、また2枚、3枚であってもよい。さらに、全体の枚数も48枚でなく、それ以上でもそれ以下であってもよく、枚数を多くして1セットとして、そのときにプレイする人数に合わせて、枚数を調整して、1セットの枚数を変更することができる構成にすることも可能である。
さらに、第2の絵柄31を、加点の目印とするだけでなく、減点の目印としたり、進行の変更の目印にしたりなど、低年齢層の子供や高齢者でもわかりやすいルールであれば、柔軟に適宜ルールを変更することも可能である。
以下に、上記構成の本考案にかかるカード遊具を用いたゲームの内容について説明する。
ゲームの進行は、従来より広く知られている花札と同様である。
〔1〕親(最初の配札者)の決定
カード遊具のカード1を山積みにして、参加するプレイヤーが1人1枚ずつカード1を取る。
カード1の上下に表示されている対応する点数、20、10、5、0のうち、20を取ったプレイヤーが親(最初の配札者)となる。20を取ったプレイヤーがいない場合は、一番高い点数のカードを取ったプレイヤーを親としてもよい。
また、一番高い点数のカードを取ったプレイヤーが複数いる場合には、再度同点者同士で山積みのカード1から、一枚ずつとって決定する。
〔2〕配札
親となったプレイヤーは、カード全体を十分にきる。その後、プレイヤーの中央(以下、場とする。)に積んで置く。
そして、親の左側のプレイヤーが山積みのカードを2つに割って置き、親は割られた部分を上に置いて、配札を開始する。
配札は、左側から2枚ずつ手札(自分の手持ちのカード)となるカード1を裏返して配り、親の分を最後に2枚配り、そして場には2枚表向きに置く。
2名でゲームする場合には、手札は各10枚、場に表向きに置くカードが8枚、場に伏せて置くカードは20枚とする。
3名でゲームする場合には各プレイヤーの手札は7枚、場に表向きに置くカードが6枚、場に伏せて置くカードは21枚とする。
また、4名でゲームする場合には各プレイヤーの手札は8枚、場に表向きに置くカードは8枚、場に伏せて置くカード(以下、山とする。)は20枚とする。
〔3〕ゲームの進行
1)まず、親から自分の手札の中で、場に表向きで出ているカードと同じ絵柄のカードがあるか確認する。ここでは、自分の手札の中にある花と同じ花のカードがあるか確認し、同じ種類の花があれば、その手札を場に出し、場に置かれていたカードと一緒に手元に取り込み、その後、山から1枚のカードをめくり場に置く。
めくったカードと同じ種類の花のカードが場にあった場合には、そのカードも含めて、自分の手元に取り込む。同じ花のカードが場になかった場合には、そのカードを場に残す。
なお、手札の中に、場に置かれているカードと同じ花のカードがない場合には、手札の中から違う花のカードを1枚場に出して、山から1枚のカードをめくり場に置く。
めくったカードと同じ種類の花のカードが場にあった場合には、そのカードを含めて自分の手元に取り込み、同じ花のカードが場になかった場合には、そのカードを場に残す。
2)次に、親の左側のプレイヤーが、上記1)と同様に行う。プレイヤーが2人以上の場合には、次に、その左側のプレイヤーが同様に行う。
3)上記流れで、手札がなくなるまで繰り返し行う。
4)プレイヤーは、なるべく点数の高いカード1を手元に取り込むようにし、手元に取り込んだカードは、点数ごとに自分の前に整理して並べておく。
このように、場に置かれているカードと、手札のカードの絵柄30が同じであれば、自分の番がきた時に、自分のものにして手元に取り込み、その後山から1枚をめくり、そのカード1と同じ絵柄のカードが場にあれば、それも手元に取り込み、最後まで巡廻し、できるだけ点数の高いカードを手元に取り込めるようカードを集める。
〔4〕配点
各カードに表示された点数の他に、例えば、以下のようなルールを取り決める。
〈1〉20点のカードを5枚集めた場合・・・他のプレイヤーからそれぞれ40点ずつもらう
〈2〉20点のカードを4枚集めた場合・・・他のプレイヤーからそれぞれ30点ずつもらう
〈3〉第2の絵柄が動物のカードを3枚集めた場合・・・他のプレイヤーからそれぞれ20点ずつもらう
〈4〉第2の絵柄が昆虫のカードを3枚集めた場合・・・他のプレイヤーからそれぞれ15点ずつもらう
〈5〉第2の絵柄が鳥のカードを3枚集めた場合・・・他のプレイヤーからそれぞれ15点ずつもらう
〈6〉第2の絵柄がワインのカードを2枚集めた場合・・・他のプレイヤーからそれぞれ10点ずつもらう
〔5〕集計
1)手元に取り込んだ手持ちのカードに表示された点数を足す。
2)上記配点を参考に、該当するカードが集まっている場合には、点数をもらう。
3)最終合計で点数の多い方が勝ちとなる。
この実施例では、2人でプレイしている場合、1人の標準点は120点となる。
最終的に例えば、140点であれば、+20点であり勝ちとなり、70点であれば、−50点となり負けとなる。
本考案にかかるカード遊具は、すべてのカード1に絵柄30が表示され、さらに第2の絵柄31が表示されているので、絵柄30や第2の絵柄31ごとにルールを加えることが容易となっている。
例えば、第2の絵柄がワインのカードを持っている場合には、「ワインで一杯」ルールとして1枚ごとに+10点とする、あるいは、第2の絵柄が鳥のカードを持っている場合は、「鳥に持って行かれる」ルールで、1枚ごとに−20点というように、ルールのアレンジがわかりやすく追加できる。
このように、本考案にかかるカード遊具は、カードを構成する台紙の表面に、絵柄や、その名称及び絵柄に対応する点数を表示する数字が、わかりやすく表示されているので、特別なゲームのルールを覚えることなく、カードを見るだけで簡単にプレイすることができ、低年齢層の子供から高齢者まで一緒に楽しむことができる。
また、絵柄30に花や動物等を選択することで、色彩が豊かとなり、子供にも親しみやすく、カード自体に興味が沸き飽きることなくゲームをすることができるものとなっている。
1 カード
2 台紙
3 絵柄表示部
30 絵柄
31 第2の絵柄
4 絵柄の名称表示部
40 絵柄の名称
5 絵柄に対応する点数表示部
50 点数
本考案者は上記課題を下記の手段により解決した。
(1)多数のカードを複数人が一緒に使って遊戯するためのカード遊具であって、
台紙の表面に、所定の絵柄と、その絵柄の名称と、絵柄に対応する点数を表示する数字とがそれぞれ表示される表示部を備え、裏面には単一の色彩が施されてなることを特徴とするカード遊具。
(2)前記(1)に記載のカード遊具であって、
絵柄の表示部に所定の絵柄が複数枚のカードに表示され、該カードごとに点数が割り当てられてなり、
前記絵柄に対応する点数を表示する数字が表示される表示部には、前記複数枚のカードに割り当てられた点数をすべて表示してなることを特徴とするカード遊具。
(3)前記表示部に表示される絵柄が、花であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のカード遊具。
(4)前記表示部に表示される絵柄が12種類あり、各絵柄がそれぞれ4枚ずつ合わせて48枚のカードで構成され、前記48枚のカードのうち複数枚には、加点の目印となる第2の絵柄が表示されてなることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のカード遊具。
(5)前記第2の絵柄が、動物、鳥、昆虫、ワインの中から選ばれる1又は複数の絵柄であることを特徴とする前記(4)に記載のカード遊具。

Claims (5)

  1. 多数のカードを複数人が一緒に使って遊戯するためのカード遊具であって、
    台紙の表面に、所定の絵柄と、その絵柄の名称と、絵柄に対応する点数を表示する数字とがそれぞれ表示される表示部を備え、裏面には単一の色彩が施されてなることを特徴とするカード遊具。
  2. 請求項1に記載のカード遊具であって、
    絵柄の表示部に所定の絵柄が複数枚のカードに表示され、該カードごとに点数が割り当てられてなり、
    前記絵柄に対応する点数を表示する数字が表示される表示部には、前記複数枚のカードに割り当てられた点数をすべて表示してなることを特徴とするカード遊具。
  3. 前記表示部に表示される絵柄が、花であることを特徴とする請求項1又は2に記載のカード遊具。
  4. 前記表示部に表示される絵柄が12種類あり、各絵柄がそれぞれ4枚ずつ合わせて48枚のカードで構成され、前記48枚のカードのうち複数枚には、加点の目印となる第2の絵柄が表示されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカード遊具。
  5. 前記第2の絵柄が、動物、鳥、昆虫、ワインの中から選ばれる1又は複数の絵柄であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカード遊具。
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