JP3217246B2 - 流体の撹拌分離処理装置および流体の撹拌分離処理方法 - Google Patents
流体の撹拌分離処理装置および流体の撹拌分離処理方法Info
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- JP3217246B2 JP3217246B2 JP25593895A JP25593895A JP3217246B2 JP 3217246 B2 JP3217246 B2 JP 3217246B2 JP 25593895 A JP25593895 A JP 25593895A JP 25593895 A JP25593895 A JP 25593895A JP 3217246 B2 JP3217246 B2 JP 3217246B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体槽内に投入した浄
化分離処理物が混在する流体を効率よく撹拌・分離し
て、各分離物ごと槽外へ送り出すことができる流体の撹
拌分離処理装置および流体の撹拌分離処理方法に関す
る。
化分離処理物が混在する流体を効率よく撹拌・分離し
て、各分離物ごと槽外へ送り出すことができる流体の撹
拌分離処理装置および流体の撹拌分離処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、汚泥等の廃水処理にあっては、処
理槽へ廃水を連続供給して、その廃水中の懸濁質を沈殿
濃縮させて槽底の排水口からポンプ等により引き抜き、
また、清水となった上澄み液は、処理槽の上部からオー
バーフロー等により排出させていた。
理槽へ廃水を連続供給して、その廃水中の懸濁質を沈殿
濃縮させて槽底の排水口からポンプ等により引き抜き、
また、清水となった上澄み液は、処理槽の上部からオー
バーフロー等により排出させていた。
【0003】この廃水処理は、連続処理が可能となる反
面、処理能力が低いため、短期間に大量の廃水処理を行
なうときは、処理槽の収容量が大きいものを使用しなけ
ればならず、それに相応して、装置全体が大型化して製
作コストや保守コスト等が高騰する。
面、処理能力が低いため、短期間に大量の廃水処理を行
なうときは、処理槽の収容量が大きいものを使用しなけ
ればならず、それに相応して、装置全体が大型化して製
作コストや保守コスト等が高騰する。
【0004】また、処理槽の底部に沈殿したもののみを
取り出す方法であるため、沈殿物が底部において堆積
し、排出されないで残留するものが生ずるので、その取
り除きやメンテナンス等を頻繁に行なわなければならな
いため、その作業が大変であった。等の様々な問題点を
有するものである。
取り出す方法であるため、沈殿物が底部において堆積
し、排出されないで残留するものが生ずるので、その取
り除きやメンテナンス等を頻繁に行なわなければならな
いため、その作業が大変であった。等の様々な問題点を
有するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した問題
点を解決するためになされたもので、流体槽に該流体槽
の上部より吊下させた回転軸に取り付けた複数の撹拌羽
根からなる撹拌手段を複数組設け、流体槽の槽底へその
略全長に亘って沈殿物の搬送手段を配設し、この搬送手
段の終端部に沈殿物の取出孔を有する排出部を設けて、
更に、流体槽の槽壁には流体の重量物が沈殿して分離し
た上澄み液体を排出させる排出孔を設けると共に、前記
した取出孔か排出孔かにその取入部を接続し、送出部よ
り取入流体を繰り出す圧送手段を連係させることによ
り、短時間に大量の流体処理が行なえて、かつ、槽内の
流体をすべて排出させて確実な分離を行なうことができ
る流体の撹拌分離処理装置および流体の撹拌分離処理方
法を提供することを目的としている。
点を解決するためになされたもので、流体槽に該流体槽
の上部より吊下させた回転軸に取り付けた複数の撹拌羽
根からなる撹拌手段を複数組設け、流体槽の槽底へその
略全長に亘って沈殿物の搬送手段を配設し、この搬送手
段の終端部に沈殿物の取出孔を有する排出部を設けて、
更に、流体槽の槽壁には流体の重量物が沈殿して分離し
た上澄み液体を排出させる排出孔を設けると共に、前記
した取出孔か排出孔かにその取入部を接続し、送出部よ
り取入流体を繰り出す圧送手段を連係させることによ
り、短時間に大量の流体処理が行なえて、かつ、槽内の
流体をすべて排出させて確実な分離を行なうことができ
る流体の撹拌分離処理装置および流体の撹拌分離処理方
法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、所定深さで槽底へ向かうにした
がって槽壁が内方への傾斜を有する流体槽と、この流体
槽に複数組設けて該流体槽の上部より吊下させた回転軸
に取り付けた複数の撹拌羽根からなる撹拌手段と、前記
流体槽の槽底へその略全長に亘って配設した沈殿物の搬
送手段と、該搬送手段の終端部において槽底に設けた沈
殿物の取出孔を有する排出部と、前記流体槽の槽壁に設
けて流体の重量物が沈殿して分離した上澄み液体を排出
させる排出孔と、前記取出孔か排出孔かにその取入部を
接続し、送出部より取入流体を繰り出す圧送手段と、を
備えさせた流体の撹拌分離処理装置の構成にある。
ための本発明の手段は、所定深さで槽底へ向かうにした
がって槽壁が内方への傾斜を有する流体槽と、この流体
槽に複数組設けて該流体槽の上部より吊下させた回転軸
に取り付けた複数の撹拌羽根からなる撹拌手段と、前記
流体槽の槽底へその略全長に亘って配設した沈殿物の搬
送手段と、該搬送手段の終端部において槽底に設けた沈
殿物の取出孔を有する排出部と、前記流体槽の槽壁に設
けて流体の重量物が沈殿して分離した上澄み液体を排出
させる排出孔と、前記取出孔か排出孔かにその取入部を
接続し、送出部より取入流体を繰り出す圧送手段と、を
備えさせた流体の撹拌分離処理装置の構成にある。
【0007】また、前記流体槽および各手段を可搬自在
に載置する車両を備えさせる。
に載置する車両を備えさせる。
【0008】更に、前記流体槽の槽壁に設けた排出孔
は、流体槽の深さ方向に複数箇所設ける。
は、流体槽の深さ方向に複数箇所設ける。
【0009】そして、流体槽へ浄化分離処理物が混在す
る流体を供給して、撹拌手段により該流体を撹拌しつ
つ、流体槽の底部に設けた搬送手段により該底部に停滞
する流体を逆送して撹拌し、この流体に浄化分離処理剤
を添加させて、浄化分離処理物を沈殿させ上澄み流体と
に分離させ、この上澄み流体を排出孔から槽外に排出さ
せた後、搬送手段を作動して沈殿した浄化分離処理物を
排出部へ移送しつつその取出口から排出させる流体の撹
拌分離処理方法にある。
る流体を供給して、撹拌手段により該流体を撹拌しつ
つ、流体槽の底部に設けた搬送手段により該底部に停滞
する流体を逆送して撹拌し、この流体に浄化分離処理剤
を添加させて、浄化分離処理物を沈殿させ上澄み流体と
に分離させ、この上澄み流体を排出孔から槽外に排出さ
せた後、搬送手段を作動して沈殿した浄化分離処理物を
排出部へ移送しつつその取出口から排出させる流体の撹
拌分離処理方法にある。
【0010】
【作用】前記のように構成される本発明は以下に述べる
作用を奏する。
作用を奏する。
【0011】流体槽内へ浄化分離処理物が混在する流体
を所定量充填し、また、浄化分離処理剤を添加して、撹
拌手段の撹拌羽根を回転手段により駆動すると、撹拌羽
根は回転軸を中心として一方向へ連続的に回転するもの
で、また、搬送手段を上流側へ回転させると、この搬送
手段により槽底付近が流動し、槽内部の流体は、羽根に
より底部から上層部へ向かって上方へ押し上げつつ撹拌
させる。
を所定量充填し、また、浄化分離処理剤を添加して、撹
拌手段の撹拌羽根を回転手段により駆動すると、撹拌羽
根は回転軸を中心として一方向へ連続的に回転するもの
で、また、搬送手段を上流側へ回転させると、この搬送
手段により槽底付近が流動し、槽内部の流体は、羽根に
より底部から上層部へ向かって上方へ押し上げつつ撹拌
させる。
【0012】これにより、流体槽内の流体は万遍なく撹
拌されて浄化分離剤と混合し、浄化分離処理物は下方に
沈殿して上澄み液体とに分離する。
拌されて浄化分離剤と混合し、浄化分離処理物は下方に
沈殿して上澄み液体とに分離する。
【0013】次に、撹拌手段における撹拌羽根の回転を
止め、流体槽の槽壁に設けた排出孔から、圧送手段を介
して槽の上部に分離した上澄み流体を排出する。
止め、流体槽の槽壁に設けた排出孔から、圧送手段を介
して槽の上部に分離した上澄み流体を排出する。
【0014】この上澄み流体の排出が終了すれば、搬送
手段の搬送方向をその下流側に変換して作動させると共
に、槽底に設けた排出部の取出口から圧送手段を介して
沈殿した浄化分離処理物を排出する。
手段の搬送方向をその下流側に変換して作動させると共
に、槽底に設けた排出部の取出口から圧送手段を介して
沈殿した浄化分離処理物を排出する。
【0015】流体槽の槽壁に流体槽の深さ方向に排出孔
を複数箇所設ければ、沈殿した浄化分離処理物の量およ
び濃度に応じて、上澄み流体の取出位置を変更する。
を複数箇所設ければ、沈殿した浄化分離処理物の量およ
び濃度に応じて、上澄み流体の取出位置を変更する。
【0016】また、この装置を移動車両に積載すれば、
処理すべき流体の発生現場において上記した処理が行な
える。
処理すべき流体の発生現場において上記した処理が行な
える。
【0017】
【実施例】次に本発明に関する流体の撹拌分離処理装置
および流体の撹拌分離処理方法の実施の一例を図面に基
づいて説明する。
および流体の撹拌分離処理方法の実施の一例を図面に基
づいて説明する。
【0018】図1〜図2および図5〜図6においてA
は、流体の撹拌分離処理装置で、例えば、掘削・都市河
川・湖沼・池・運河等のヘドロや、土砂採収時に生じた
汚泥、産業廃棄物,土木建築,浄化槽,食品,動物糞尿
・生汚泥、あるいは、有機,無機質物の混在した流体等
の分離処理等に採用されるもので、流体槽1と、撹拌手
段2と、搬送手段3と、排出部4と、排出孔5と、圧送
手段6とにより基本的に構成される。
は、流体の撹拌分離処理装置で、例えば、掘削・都市河
川・湖沼・池・運河等のヘドロや、土砂採収時に生じた
汚泥、産業廃棄物,土木建築,浄化槽,食品,動物糞尿
・生汚泥、あるいは、有機,無機質物の混在した流体等
の分離処理等に採用されるもので、流体槽1と、撹拌手
段2と、搬送手段3と、排出部4と、排出孔5と、圧送
手段6とにより基本的に構成される。
【0019】前記した流体槽1は、所定深さで槽底1a
へ向かうにしたがって、下部の槽壁1bが内方への傾斜
を有するように、また、横長に形成されている。
へ向かうにしたがって、下部の槽壁1bが内方への傾斜
を有するように、また、横長に形成されている。
【0020】前記した撹拌手段2は、流体槽1に複数組
設けて該流体槽1の上部より吊下させた回転軸7に取り
付けた複数の撹拌羽根8からなる。
設けて該流体槽1の上部より吊下させた回転軸7に取り
付けた複数の撹拌羽根8からなる。
【0021】そして、前記した回転軸7は、流体槽1の
上部の取付部材9に設けた軸受10へ回転自在でかつ垂
直に支承してあって、その上端部へ、モータ11とプー
リー,ベルト等の連係部材12からなる回転手段13を
連係させてあって、毎分10〜60回転、好ましくは3
0回転により駆動される。
上部の取付部材9に設けた軸受10へ回転自在でかつ垂
直に支承してあって、その上端部へ、モータ11とプー
リー,ベルト等の連係部材12からなる回転手段13を
連係させてあって、毎分10〜60回転、好ましくは3
0回転により駆動される。
【0022】この比較的に低速回転は、後記する撹拌羽
根8の取付角度が大きいのに相応して、羽根面へ流体の
大きな受圧が掛からないようにしてあると共に、流体の
流動を槽1内において大きく取り、万遍なく撹拌するこ
とができるものである。
根8の取付角度が大きいのに相応して、羽根面へ流体の
大きな受圧が掛からないようにしてあると共に、流体の
流動を槽1内において大きく取り、万遍なく撹拌するこ
とができるものである。
【0023】また、前記した撹拌羽根8は、金属製等に
よる二枚羽根を用いて、各図に示すように、回転軸7へ
固着または、調整手段14により移動自在に取り付けて
あるもので、この撹拌羽根8の裏面には、旋回抵抗をあ
まり受けない三角状等の補強リブ15を溶着することも
ある。
よる二枚羽根を用いて、各図に示すように、回転軸7へ
固着または、調整手段14により移動自在に取り付けて
あるもので、この撹拌羽根8の裏面には、旋回抵抗をあ
まり受けない三角状等の補強リブ15を溶着することも
ある。
【0024】特に、この撹拌羽根8にあって、回転軸7
の軸方向へ所定間隔で複数組、例えば、二組を設けてあ
るもので、これら上下のものは、互いに90°前後の位
相差をもって取り付けられ、該上下の羽根が回転軸7に
より連動回転するものであって、上部のものは下部のも
のに対して1/3前後大形に成形してあり、撹拌羽根8
の取付角度Lは、上部のものは下部のものより0〜10
°程度余分に角度を付けることもある。
の軸方向へ所定間隔で複数組、例えば、二組を設けてあ
るもので、これら上下のものは、互いに90°前後の位
相差をもって取り付けられ、該上下の羽根が回転軸7に
より連動回転するものであって、上部のものは下部のも
のに対して1/3前後大形に成形してあり、撹拌羽根8
の取付角度Lは、上部のものは下部のものより0〜10
°程度余分に角度を付けることもある。
【0025】この二重式の撹拌羽根8,8は、流体槽1
を深く形成した場合の流体の撹拌を良好にするもので、
下部の羽根8により槽底1aから押し上げられた流体
は、更に、その上部の撹拌羽根8により流体槽1の上方
へと送られるので、撹拌効果が一層良好となるものであ
り、しかも、撹拌羽根8の取付角度を、下部のものより
上部のものを大きく設けることにより、上部の撹拌羽根
の押し上げ力が下部のものより大きくなるので、両羽根
8,8の間に負圧を生じ、この部分への流体の流れ込み
を促進させて、一層、槽底1aや槽1の隅部の流体移動
を活発にさせ、撹拌・混合を迅速かつ良好とさせる。
を深く形成した場合の流体の撹拌を良好にするもので、
下部の羽根8により槽底1aから押し上げられた流体
は、更に、その上部の撹拌羽根8により流体槽1の上方
へと送られるので、撹拌効果が一層良好となるものであ
り、しかも、撹拌羽根8の取付角度を、下部のものより
上部のものを大きく設けることにより、上部の撹拌羽根
の押し上げ力が下部のものより大きくなるので、両羽根
8,8の間に負圧を生じ、この部分への流体の流れ込み
を促進させて、一層、槽底1aや槽1の隅部の流体移動
を活発にさせ、撹拌・混合を迅速かつ良好とさせる。
【0026】また、この撹拌羽根8の基部は、取付環1
6の外周へ所定角度L、例えば、20〜40°の傾斜に
より溶着されているもので、その取り付け状態は、図4
において矢印pで示す回転方向に対して、その前縁8a
が低く、後縁8bが高くなる傾斜角度をもってなされる
ものであり、流体槽1内における取付位置は、流体下方
の底部から上部へ押し上げられるように、比較的に槽底
1aの付近に設けられる。
6の外周へ所定角度L、例えば、20〜40°の傾斜に
より溶着されているもので、その取り付け状態は、図4
において矢印pで示す回転方向に対して、その前縁8a
が低く、後縁8bが高くなる傾斜角度をもってなされる
ものであり、流体槽1内における取付位置は、流体下方
の底部から上部へ押し上げられるように、比較的に槽底
1aの付近に設けられる。
【0027】前記した搬送手段3は、流体槽1の槽底1
aへその略全長に亘って配設して、浄化分離処理物等の
沈殿物を搬送するもので、慣用のスクリューコンベアを
用いるものであって、槽底1aに形成した框体1c内に
横架してあり、モータ等の駆動部材17により正逆に回
転される。
aへその略全長に亘って配設して、浄化分離処理物等の
沈殿物を搬送するもので、慣用のスクリューコンベアを
用いるものであって、槽底1aに形成した框体1c内に
横架してあり、モータ等の駆動部材17により正逆に回
転される。
【0028】前記した排出部4は、搬送手段3の終端部
において槽底1aの框体1cに設けて、沈殿物を槽外へ
取り出すもので、下側すなわち底部をおいて、一側へ案
内する傾斜部4aを形成してあって、その下流側に開閉
弁18を備えた取出孔19を設けてある。
において槽底1aの框体1cに設けて、沈殿物を槽外へ
取り出すもので、下側すなわち底部をおいて、一側へ案
内する傾斜部4aを形成してあって、その下流側に開閉
弁18を備えた取出孔19を設けてある。
【0029】なお、前記した搬送手段3のスクリューコ
ンベアは、図1に示すように、この排出部4の対応位置
には、搬送用の羽根は切除してあるものであり、更に、
この下流側の終端部にあっては、該羽根の向きを逆に形
成してある。
ンベアは、図1に示すように、この排出部4の対応位置
には、搬送用の羽根は切除してあるものであり、更に、
この下流側の終端部にあっては、該羽根の向きを逆に形
成してある。
【0030】前記した排出孔5は、流体槽1の槽壁1b
に設けて流体の重量物である浄化分離処理物が沈殿する
ことで分離された上澄み液体を排出させるもので、該浄
化分離処理物の層の上方において設ける。
に設けて流体の重量物である浄化分離処理物が沈殿する
ことで分離された上澄み液体を排出させるもので、該浄
化分離処理物の層の上方において設ける。
【0031】なお、この排出孔5は、流体槽1の深さ方
向に複数箇所設けることにより、浄化分離処理物の濃度
や量に応じて該排出孔5の位置を選定するもので、この
排出孔5に付設した開閉弁20によりその開閉動作がな
され、切換弁21により希望する排出孔5を選定する。
向に複数箇所設けることにより、浄化分離処理物の濃度
や量に応じて該排出孔5の位置を選定するもので、この
排出孔5に付設した開閉弁20によりその開閉動作がな
され、切換弁21により希望する排出孔5を選定する。
【0032】前記した圧送手段6は、前記した取出孔1
9か排出孔5かにその取入部22を接続し、送出部23
より取入流体を繰り出すもので、慣用のポンプを用い
る。
9か排出孔5かにその取入部22を接続し、送出部23
より取入流体を繰り出すもので、慣用のポンプを用い
る。
【0033】このポンプ式の圧送手段6は、単一のポン
プによりバルブ操作で上澄み流体と沈殿物とを槽外へ排
出してもよいものであるが、排出効率や沈殿物の形状破
壊等を抑えるためには二台のポンプで行なうことが好ま
しい。
プによりバルブ操作で上澄み流体と沈殿物とを槽外へ排
出してもよいものであるが、排出効率や沈殿物の形状破
壊等を抑えるためには二台のポンプで行なうことが好ま
しい。
【0034】この構成にあっては、図1に示すように、
排出孔5に接続して上澄み流体を排出する第一ポンプ2
4と、取出孔19に接続して沈殿物を排出する第二ポン
プ25とからなる。
排出孔5に接続して上澄み流体を排出する第一ポンプ2
4と、取出孔19に接続して沈殿物を排出する第二ポン
プ25とからなる。
【0035】なお、流体槽1内への流体の供給は、図示
してないポンプを接続した投入ホース26により行なわ
れ、流体の分離に用いる浄化分離処理剤の供給は、槽1
の近傍に設けた剤タンク(図示せず)から図示してない
ポンプを接続した供給ホース27により行なわれる。
してないポンプを接続した投入ホース26により行なわ
れ、流体の分離に用いる浄化分離処理剤の供給は、槽1
の近傍に設けた剤タンク(図示せず)から図示してない
ポンプを接続した供給ホース27により行なわれる。
【0036】この浄化分離処理剤は、処理する流体へ添
加して撹拌混合することで、水と固形物とに分離して、
汚泥物類を容易に凝固,凝集させるものである。
加して撹拌混合することで、水と固形物とに分離して、
汚泥物類を容易に凝固,凝集させるものである。
【0037】前記のように構成される本発明の実施例装
置Aを、水に混在したヘドロに対して、分離の促進剤と
なる浄化分離処理剤の添加により分離処理した例に付い
て説明する。
置Aを、水に混在したヘドロに対して、分離の促進剤と
なる浄化分離処理剤の添加により分離処理した例に付い
て説明する。
【0038】図1に示すように、流体槽1の上部に対応
させた投入ホース26により、該流体槽1内へ、ヘドロ
等の流体を、第一基線xまで充填し、撹拌手段2の撹拌
羽根8を回転手段13により駆動した。
させた投入ホース26により、該流体槽1内へ、ヘドロ
等の流体を、第一基線xまで充填し、撹拌手段2の撹拌
羽根8を回転手段13により駆動した。
【0039】同時に、流体槽1の底部の框体1c内に設
けた搬送手段を逆回転させて、流体が、同図において、
矢印sの方向へ移動するようにした。
けた搬送手段を逆回転させて、流体が、同図において、
矢印sの方向へ移動するようにした。
【0040】また、流体槽1の上部に対応させた供給ホ
ース27により、浄化分離処理剤を流体槽1内へ添加し
た。
ース27により、浄化分離処理剤を流体槽1内へ添加し
た。
【0041】すると、各撹拌羽根8は回転軸7を中心と
して一方向へ連続的に旋回するもので、槽1内部の流体
は、この羽根8により、槽底1aから上層部へ向かって
上方へ押し上げつつ撹拌された。
して一方向へ連続的に旋回するもので、槽1内部の流体
は、この羽根8により、槽底1aから上層部へ向かって
上方へ押し上げつつ撹拌された。
【0042】流体の上方への押上流動は、角型の槽1の
隅部に停滞しようとする流体をも、ことごとく移動させ
て、万遍なく流体と処理剤との撹拌・混合が行なわれる
と共に、搬送手段3の逆回転により、槽底1aに停滞し
がちな流体もそのスクリューにより上方へ押し上げ、撹
拌手段2の作用を受けた。
隅部に停滞しようとする流体をも、ことごとく移動させ
て、万遍なく流体と処理剤との撹拌・混合が行なわれる
と共に、搬送手段3の逆回転により、槽底1aに停滞し
がちな流体もそのスクリューにより上方へ押し上げ、撹
拌手段2の作用を受けた。
【0043】処理剤の添加により水分と分離したヘドロ
の重量質は、槽底1aへ層状に沈殿して、図1に示す第
二基線yあるいはz付近まで沈殿した。
の重量質は、槽底1aへ層状に沈殿して、図1に示す第
二基線yあるいはz付近まで沈殿した。
【0044】したがって、所定時間の経過後、撹拌手段
2および搬送手段3を停止し、清水化した上澄み液が、
例えば、図1に示す第二基線yに位置している場合は、
下部の排水口5の開閉弁20を開き、切換弁21を介し
てその取入部22へ配管により、接続した圧送手段6に
おける第一ポンプ24によってその送出部23から排出
されるもので、次工程の、例えば、ろ過器30へと送り
出される。
2および搬送手段3を停止し、清水化した上澄み液が、
例えば、図1に示す第二基線yに位置している場合は、
下部の排水口5の開閉弁20を開き、切換弁21を介し
てその取入部22へ配管により、接続した圧送手段6に
おける第一ポンプ24によってその送出部23から排出
されるもので、次工程の、例えば、ろ過器30へと送り
出される。
【0045】なお、図1に示す第二基線z付近まで沈殿
物が上昇していた場合は、流体槽1における上部排出孔
5より前記第一ポンプ24により排出されるものであ
る。
物が上昇していた場合は、流体槽1における上部排出孔
5より前記第一ポンプ24により排出されるものであ
る。
【0046】こうして上澄み液が排出されると、搬送手
段3を正回転させ、槽底1aに沿って、図1において矢
印rの方向へそのスクリュー作用により沈殿物が排出部
4へと移動させる。
段3を正回転させ、槽底1aに沿って、図1において矢
印rの方向へそのスクリュー作用により沈殿物が排出部
4へと移動させる。
【0047】この排出部4内に送られた沈殿物は、その
取出口19に設けた開閉弁18に配管により、その取入
部22へ接続した圧送手段6における第二ポンプ25に
よってその送出部23から排出されるもので、次工程
の、例えば、ろ過器30へと送り出される。
取出口19に設けた開閉弁18に配管により、その取入
部22へ接続した圧送手段6における第二ポンプ25に
よってその送出部23から排出されるもので、次工程
の、例えば、ろ過器30へと送り出される。
【0048】したがって、流体槽1にあって、排出孔5
と排出部4とにより内部の流体は、所定に分離処理され
て効率よく排出される。
と排出部4とにより内部の流体は、所定に分離処理され
て効率よく排出される。
【0049】図5において31は、所定の積載量を有す
るトラック等の貨物車輌で、本発明実施例装置Aをその
荷台32へ取付体33を介して載置してあって、流体の
処理を行ないたい現場に載置移動して、その場において
所定の処理を行なうことができるものである。
るトラック等の貨物車輌で、本発明実施例装置Aをその
荷台32へ取付体33を介して載置してあって、流体の
処理を行ないたい現場に載置移動して、その場において
所定の処理を行なうことができるものである。
【0050】
【発明の効果】前述したように本発明の流体の撹拌分離
処理装置および流体の撹拌分離処理方法は、流体の撹拌
が良好に行なわれるので、流体処理が短時間に行なわれ
て、大量に供給されるヘドロ等の浄化分離処理物にも良
好な結果を発揮する。
処理装置および流体の撹拌分離処理方法は、流体の撹拌
が良好に行なわれるので、流体処理が短時間に行なわれ
て、大量に供給されるヘドロ等の浄化分離処理物にも良
好な結果を発揮する。
【0051】また、流体槽1の底部に設けた搬送手段に
より下部に沈殿した重量物等の排出が効率よく行なわ
れ、しかも、この搬送手段を下流側から上流側へ回転さ
せる、いわゆる、逆回転を行なうことにより底部に位置
する流体の撹拌・混合が一層効率よく行なわれるので、
短時間の分離処理を可能とすることができる。等の格別
な効果を奏するものである。
より下部に沈殿した重量物等の排出が効率よく行なわ
れ、しかも、この搬送手段を下流側から上流側へ回転さ
せる、いわゆる、逆回転を行なうことにより底部に位置
する流体の撹拌・混合が一層効率よく行なわれるので、
短時間の分離処理を可能とすることができる。等の格別
な効果を奏するものである。
【図1】本発明に関する流体の撹拌分離処理方法を採用
した流体の撹拌分離処理装置の一実施例を示す縦断正面
図である。
した流体の撹拌分離処理装置の一実施例を示す縦断正面
図である。
【図2】図1における平面図である。
【図3】図1における縦断側面図である。
【図4】図1における撹拌手段の要部を示すもので、
(a)は拡大平面図を、(b)は一部の正面図である。
(a)は拡大平面図を、(b)は一部の正面図である。
【図5】図1における装置を車両に搭載した状態の概略
を示す正面図である。
を示す正面図である。
A 流体の撹拌分離処理装置 1 流体槽 1a 槽底 1b 槽壁 2 撹拌手段 3 搬出手段 4 排出部 5 排出孔 6 圧送手段 7 回転軸 8 撹拌羽根 19 取出孔 22 取入部 23 送出部 31 車両
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−53715(JP,A) 特開 昭53−47152(JP,A) 特開 昭51−29769(JP,A) 特開 昭52−26065(JP,A) 特開 昭57−38911(JP,A) 実開 昭57−181314(JP,U) 実開 昭60−189303(JP,U) 実開 平1−65606(JP,U) 実公 昭51−35848(JP,Y2) 実公 昭59−35675(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 21/00 - 21/34
Claims (4)
- 【請求項1】 所定深さで槽底へ向かうにしたがって槽
壁が内方への傾斜を有する流体槽と、この流体槽に複数
組設けて該流体槽の上部より吊下させた回転軸に取り付
けた複数の撹拌羽根からなる撹拌手段と、前記流体槽の
槽底へその略全長に亘って配設した沈殿物の搬送手段
と、該搬送手段の終端部において槽底に設けた沈殿物の
取出孔を有する排出部と、前記流体槽の槽壁に設けて流
体の重量物が沈殿して分離した上澄み液体を排出させる
排出孔と、前記取出孔か排出孔かにその取入部を接続
し、送出部より取入流体を繰り出す圧送手段とを備えさ
せたことを特徴とする流体の撹拌分離処理装置。 - 【請求項2】 所定深さで槽底へ向かうにしたがって槽
壁が内方への傾斜を有する流体槽と、この流体槽に複数
組設けて該流体槽の上部より吊下させた回転軸に取り付
けた複数の撹拌羽根からなる撹拌手段と、前記流体槽の
槽底へその略全長に亘って配設した沈殿物の搬送手段
と、該搬送手段の終端部において槽底に設けた沈殿物の
取出孔を有する排出部と、前記流体槽の槽壁に設けて流
体の重量物が沈殿して分離した上澄み液体を排出させる
排出孔と、前記取出孔か排出孔かにその取入部を接続
し、送出部より取入流体を繰り出す圧送手段と、前記流
体槽および各手段を可搬自在に載置する車両とを備えさ
せたことを特徴とする流体の撹拌分離処理装置。 - 【請求項3】 流体槽の槽壁に設けた排出孔は、流体槽
の深さ方向に複数箇所設けたことを特徴とする請求項1
または2記載の流体の撹拌分離処理装置。 - 【請求項4】 流体槽へ浄化分離処理物が混在する流体
を供給して、撹拌手段により該流体を撹拌しつつ、流体
槽の底部に設けた搬送手段により該底部に停滞する流体
を逆送して撹拌し、この流体に浄化分離処理剤を添加さ
せて、浄化分離処理物を沈殿させ上澄み流体とに分離さ
せ、この上澄み流体を排出孔から槽外に排出させた後、
搬送手段を作動して沈殿した浄化分離処理物を排出部へ
移送しつつその取出口から排出させることを特徴とする
流体の撹拌分離処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25593895A JP3217246B2 (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | 流体の撹拌分離処理装置および流体の撹拌分離処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25593895A JP3217246B2 (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | 流体の撹拌分離処理装置および流体の撹拌分離処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0994403A JPH0994403A (ja) | 1997-04-08 |
JP3217246B2 true JP3217246B2 (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=17285664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25593895A Expired - Fee Related JP3217246B2 (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | 流体の撹拌分離処理装置および流体の撹拌分離処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3217246B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6009346B2 (ja) * | 2012-12-25 | 2016-10-19 | 水ing株式会社 | フロック形成池に設置されるフロック形成装置 |
CN103877756A (zh) * | 2014-04-10 | 2014-06-25 | 贵州晨辉达矿业工程设计有限公司 | 一种用于矿山洗选尾矿脱水的组合装置及脱水方法 |
-
1995
- 1995-10-03 JP JP25593895A patent/JP3217246B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0994403A (ja) | 1997-04-08 |
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