JP3217204U - フレキシブルプリント配線板加工治具 - Google Patents

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一 西山
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Abstract

【課題】フレキシブルプリント配線板を容易に取り上げることができるフレキシブルプリント配線板加工治具を提供する。
【解決手段】加工治具は、フレキシブルプリント配線板を加工するために位置決め保持する治具であり、ベース部材1と、ベース部材上に立設される脚部材2と、脚部材に支持され、上面にフレキシブルプリント配線板Pが載置される保持板3と、保持板の下方に配置される板状部9、及び板状部の上面に直立して設けられ、保持板を貫通してフレキシブルプリント配線板の位置決め孔Hに嵌合する複数の位置決めピン10を有するピンボード4と、ピンボードを保持板の上面に垂直に昇降させるよう案内する直動ガイド5と、ピンボードを保持板に向かって付勢する弾性部材6と、弾性部材の付勢力に抗して位置決めピンが保持板の上面より下方に後退した状態でピンボードを保持する保持機構7とを備える。
【選択図】図1

Description

本考案は、フレキシブルプリント配線板加工治具に関する。
フレキシブルプリント配線板は、絶縁性を有するベースフィルムとベースフィルムの少なくとも一方の面側に積層される導電パターンとを備え、可撓性を有する。このようなフレキシブルプリント配線板は、例えば電子部品、補強板等の部品が取り付けられたり、例えば外縁が所望の形状に切断されたりといった加工が施される。
このようなフレキシブルプリント配線板に予め形成される位置決め孔に位置決めピンを挿入することによって、フレキシブルプリント配線板を正確に位置決めして保持する加工治具が使用されることがある。フレキシブルプリント配線板は多品種少量生産されることも多いため、上記のような加工治具へのフレキシブルプリント配線板の配置及び加工治具からのフレキシブルプリント配線板の取り外しは、人手によって行われることが少なくない。
加工終了後にフレキシブルプリント配線板を加工治具から取り外す場合、位置決め孔を位置決めピンに沿って真っ直ぐに移動させるよう、フレキシブルプリント配線板を垂直に持ち上げる必要がある。もしもフレキシブルプリント配線板を正確に持ち上げることができなければ、位置決め孔が位置決めピンに引っ掛かり、フレキシブルプリント配線板を損傷するおそれがある。
例えば特開2001−7482号公報には、プリント配線板の孔にそれぞれ挿入される複数のガイドピンが立設された加工治具板の上に、ガイドピンが挿入される孔を有する受け台を配置して、この受け台の上にプリント配線板を載置する加工治具が提案されている。この公報に記載の加工治具は、加工治具板に設けた挿通孔に下方から押し出しピンを挿入して、受け台を支持する押し出し板を備えている。この加工治具では、この押し出し板を上昇させて受け台を加工治具板から押し上げるか、押し出しピン上に受け台を残すよう加工治具板だけを押し下げることによって、プリント配線板をガイドピンから脱離させてプリント配線板を容易に取り出すことができる。
特開2001−7482号公報
上記公報に開示される加工治具では、押し出し板で受け台を押し上げた状態で、フレキシブルプリント配線板を受け台の上から取り上げる必要があるが、多品種少量生産の場合、このような作業を機械化することは難しい。このため、上記公報に開示される加工治具では、一方の手で受け台を押し上げつつ、他方の手で受け台からプリント配線板の取り上げる必要がある。
本考案は、上述のような事情に基づいてなされたものであり、フレキシブルプリント配線板を容易に取り上げることができるフレキシブルプリント配線板加工治具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本考案の一態様に係る加工治具は、フレキシブルプリント配線板を加工するために位置決め保持する治具であって、ベース部材と、上記ベース部材上に立設される脚部材と、上記脚部材に支持され、上面に上記フレキシブルプリント配線板が載置される保持板と、上記保持板の下方に配置される板状部、及びこの板状部の上面に直立して設けられ、上記保持板を貫通して上記フレキシブルプリント配線板の位置決め孔に嵌合する複数の位置決めピンを有するピンボードと、上記ピンボードを上記保持板の上面に垂直に昇降させるよう案内する直動ガイドと、上記ピンボードを上記保持板に向かって付勢する弾性部材と、上記弾性部材の付勢力に抗して上記位置決めピンが上記保持板の上面より下方に後退した状態で上記ピンボードを保持する保持機構とを備える。
本考案の一態様に係るフレキシブルプリント配線板加工治具は、フレキシブルプリント配線板を容易に取り上げることができる。
図1は、本考案の一実施形態のフレキシブルプリント配線板加工治具のフレキシブルプリント配線板を位置決め保持している状態を示す模式的側面図である。 図2は、図1のフレキシブルプリント配線板加工治具のフレキシブルプリント配線板を取り上げるときの状態を示す模式的側面図である。 図3は、本考案の図1とは異なる実施形態のフレキシブルプリント配線板加工治具を示す模式的断面図である。 図4は、本考案の図1及び図3とは異なる実施形態のフレキシブルプリント配線板加工治具を示す模式的断面図である。
[本考案の実施形態の説明]
本考案の一態様に係るフレキシブルプリント配線板加工治具は、フレキシブルプリント配線板を加工するために位置決め保持する治具であって、ベース部材と、上記ベース部材上に立設される脚部材と、上記脚部材に支持され、上面に上記フレキシブルプリント配線板が載置される保持板と、上記保持板の下方に配置される板状部、及びこの板状部の上面に直立して設けられ、上記保持板を貫通して上記フレキシブルプリント配線板の位置決め孔に嵌合する複数の位置決めピンを有するピンボードと、上記ピンボードを上記保持板の上面に垂直に昇降させるよう案内する直動ガイドと、上記ピンボードを上記保持板に向かって付勢する弾性部材と、上記弾性部材の付勢力に抗して上記位置決めピンが上記保持板の上面より下方に後退した状態で上記ピンボードを保持する保持機構とを備える。
当該フレキシブルプリント配線板加工治具は、上記ピンボードを上記保持板に向かって付勢する上記弾性部材の付勢力に抗して上記位置決めピンが上記保持板の上面より下方に後退した状態で上記ピンボードを保持する保持機構を備えることによって、上記位置決めピンが上記フレキシブルプリント配線板から引き抜かれた状態で上記ピンボードを保持することができる。このため、オペレーターは、上記ピンボードから手を離して両手で作業を行うことができるので、上記保持板上のフレキシブルプリント配線板を容易に取り上げることができる。
当該フレキシブルプリント配線板加工治具において、上記保持機構が、上記ピンボードの下面に配設される被係止部と、上記ベース部材に固定され、上記被係止部を係止する係止部とを有してもよい。このように、上記保持機構が、上記ピンボードの下面に配設される被係止部と、上記ベース部材に固定され、上記被係止部を係止する係止部とを有することによって、比較的簡単な構成で上記ピンボードを保持することができる。
当該フレキシブルプリント配線板加工治具において、上記被係止部が突起、凹部又は開口を有し、上記係止部が上記突起、凹部又は開口に係合する可動爪を有してもよい。このように、上記被係止部が突起、凹部又は開口を有し、上記係止部が上記突起、凹部又は開口に係合する可動爪を有することによって、上記ピンボードを確実に保持することができる。
当該フレキシブルプリント配線板加工治具において、上記係止部が上記可動爪を上記突起、凹部又は開口から脱離するよう移動させる解除レバーを有してもよい。このように、上記係止部が上記可動爪を上記突起、凹部又は開口から脱離するよう移動させる解除レバーを有することによって、上記保持板上のフレキシブルプリント配線板を取り除いた後、次のフレキシブルプリント配線板の加工を行う作業にスムーズに移行できる。
当該フレキシブルプリント配線板加工治具において、上記被係止部及び上記係止部が磁力により吸引し合ってもよい。このように、上記被係止部及び上記係止部が磁力により吸引し合うことによって、上記保持機構により上記ピンボードを保持する操作に要する力が小さくなるので、上記ピンボードをより確実に保持することができる。
当該フレキシブルプリント配線板加工治具は、上記被係止部と上記係止部とが当接しないよう上記ピンボードの可動域を制限する制限構造を有してもよい。このように、上記被係止部と上記係止部とが当接しないよう上記ピンボードの可動域を制限する制限構造を有することによって、上記弾性部材の弾性力と上記磁力とのバランスを最適化して、上記ピンボードを上記保持機構から容易に解放可能とすることができる。
[本考案の実施形態の詳細]
以下、本考案に係るフレキシブルプリント配線板加工治具の各実施形態について図面を参照しつつ詳説する。
[第一実施形態]
図1及び図2に、本考案の一実施形態に係るフレキシブルプリント配線板加工治具を示す。当該フレキシブルプリント配線板加工治具は、図1に示すように、複数の位置決め孔Hを有するフレキシブルプリント配線板Fを加工する際に、フレキシブルプリント配線板Fを位置決め保持する治具である。
当該フレキシブルプリント配線板加工治具は、ベース部材1と、ベース部材1上に立設される複数の脚部材2と、複数の脚部材2に支持され、上面にフレキシブルプリント配線板Pが載置される保持板3と、保持板3の下方に配置されるピンボード4と、ピンボード4を保持板3の上面に垂直に昇降させるよう案内する直動ガイド5と、ピンボード4を保持板3に向かって付勢する弾性部材6と、弾性部材6の付勢力に抗してピンボード3を保持する保持機構7とを備える。
保持板3は、フレキシブルプリント配線板Pの位置決め孔Hに対応する位置に上下方向に貫通するピン孔8が形成される。
ピンボード4は、保持板3の下方に保持板3と平行に配置される板状部9と、この板状部9の上面に直立して設けられ、保持板3のピン孔8を貫通してフレキシブルプリント配線板Pの位置決め孔Hに嵌合するよう保持板3の上方に突出可能な複数の位置決めピン10とを有する。
<ベース部材>
ベース部材1は、当該フレキシブルプリント配線板加工治具の他の構成要素を配設する土台であり、全体形状又は頂部の形状が板状であることが好ましい。ベース部材1は、作業台の上に載置されてもよく、脚を有して自立してもよい。
ベース部材1の材質としては、例えば鉄、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属、例えばナイロン(ポリアミド)、ベークライト(フェノール樹脂)等のプラスチック、例えばガラスエポキシ樹脂、紙フェノール樹脂等の複合材量などを挙げることができる。
<脚部材>
脚部材2は、保持板3を水平に支持し、ベース部材1と保持板3との間にピンボード4、直動ガイド5、弾性部材6及び保持機構7を配設するスペースを確保する。この脚部材2の構成としては、特に限低されないが、ベース部材1の上面に直立して配設される柱状の部材とすることができる。
柱状の脚部材2を用いる場合、その数は3本以上とされ、寸法誤差により保持板3に歪みを生じさせにくい3本、又は通常想定される平面視方形状の保持板3をバランスよく保持することができる4本が好ましい。
脚部材2の材質としては、上記ベース部材1の材質と同様とすることができる。
脚部材2の平均高さ(ベース部材1と保持板3との間隔)の下限としては、50mmが好ましく、80mmがより好ましい。一方、脚部材2の平均高さの上限としては、200mmが好ましく、150mmがより好ましい。脚部材2の平均高さが上記下限に満たない場合、ベース部材1と保持板3との間に十分な機能を有するピンボード4、直動ガイド5、弾性部材6及び保持機構7を配設することが難しくなるおそれがある。逆に、脚部材2の平均高さが上記上限を超える場合、当該フレキシブルプリント配線板加工治具の高さが不必要に大きくなるおそれがある。
<保持板>
保持板3は、脚部材2の上端に固定され、その上面の少なくともフレキシブルプリント配線板Pが載置される部分が平面状に形成される。
また、保持板3は、フレキシブルプリント配線板Pに取り付ける部品、フレキシブルプリント配線板Pを加工する工具、又はそれらの治具等の位置決めに使用される構造を有してもよい。このような構造としては、例えばガイド孔、ガイドピン等の位置決め構造、例えばヒンジ、直動ガイド等の構成要素間を可動に接続する接続構造などを挙げることができる。
保持板3は、上面にフレキシブルプリント配線板Pをはみ出さないように載置することができる大きさを有すればよく、通常は平面視方形の板状とされる。
保持板3の厚さは、例えばその平面寸法、材質、他の構成要素との接続構造等を考慮して、フレキシブルプリント配線板Pの平面度を保持できる強度を確保できるよう選択される。例として、ベークライト製で、幅約40cm、奥行き約30cmの保持板3の平均厚さの下限としては、4mmが好ましく、5mmがより好ましい。一方、上記保持板3の平均厚さの上限としては、10mmが好ましく、8mmがより好ましい。上記保持板3の平均厚さが上記下限に満たない場合、強度が不十分となるおそれがある。逆に、上記保持板3の平均厚さが上記上限を超える場合、位置決めピン10の長さを大きくする必要が生じて位置決めピン10の径も大きくする必要が生じるため、精細な導電パターンを有するフレキシブルプリント配線板の加工に適用しにくくなるおそれがある。
保持板3の材質としては、上記ベース部材1の材質と同様とすることができる。
<ピンボード>
ピンボード4は、複数の位置決めピン10を板状部9によって保持することで、複数の位置決めピン10を一体に昇降できるよう構成されたものである。
このピンボード4は、位置決めピン10にフレキシブルプリント配線板Pの位置決め孔Hを嵌合可能な状態とするために、後述する弾性部材6によって押し上げられることで複数の位置決めピン10の先端を保持板3の上面から突出させる。
また、このピンボード4は、オペレーターに押し下げられることによって、図2に示すように、位置決めピン10の先端が保持板3の上面より下方に後退させる。ピンボード4は、位置決めピン10の再度の突出を容易にするために、最下降時にも位置決めピン10の先端が保持板3のピン孔8の内部に留まるよう配設されることが好ましい。
(板状部)
板状部9は、複数の位置決めピン10を平行に保持する。この板状部9としては、表面に垂直な複数の取付孔が形成され、この複数の取付孔にそれぞれ位置決めピン10が挿入固定される構成とすることができる。
また、板状部9は、位置決めピン10を保持板3の上面よりも下方に後退させるために、オペレーターが手で押し下げることができるよう、平面視で保持板3から突出する部分を有することが好ましく、保持板3の左右両側に突出することがより好ましい。また、板状部9は、脚部材2との干渉を避けるための開口又は切欠や、直動ガイド5を配設するための開口又は切欠が形成されてもよい。
この板状部9の保持板3からの突出量の下限としては、20mmが好ましく、30mmがより好ましい。一方、板状部9の保持板3からの突出量の上限としては、60mmが好ましく、50mmがより好ましい。板状部9の保持板3からの突出量が上記下限に満たない場合、板状部9を手で押し下げることが容易でなくなるおそれがある。逆に、板状部9の保持板3からの突出量が上記上限を超える場合、当該フレキシブルプリント配線板加工治具が不必要に大きくなるおそれがある。
板状部9の材質としては、十分な強度を確保できればよいが、例えば鉄、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属、例えばナイロン(ポリアミド)、ベークライト(フェノール樹脂)等のプラスチック、例えばガラスエポキシ樹脂、紙フェノール樹脂等の複合材量などを挙げることができ、中でも強度及び加工性に優れ、軽量であることから、アルミニウム及びナイロンが特に好適に用いられる。
板状部9の平均厚さは、その材質及び位置決めピン10の固定方法にもよるが、複数の位置決めピン10を平行に保持できるよう選択される。具体例として、アルミニウム製の板状部9に形成された取付孔に位置決めピン10を圧入して直立状態に保持する場合、板状部9の平均厚さの下限としては、6mmが好ましく、8mmがより好ましい。一方、板状部9の平均厚さの上限としては、15mmが好ましく、12mmがより好ましい。板状部9の平均厚さが上記下限に満たない場合、複数の位置決めピン10を堅固に保持できないおそれや、板状部9の強度が不十分となるおそれがある。逆に、板状部9の平均厚さが上記上限を超える場合、ピンボード4が不必要に重くなることで操作性が低下するおそれがある。
(位置決めピン)
位置決めピン10は、線端を保持板3の上面から上方に突出させてフレキシブルプリント配線板Pの位置決め孔Hを嵌合させることができるよう、保持板3のピン孔8を貫通可能な長さを有する。
位置決めピン10は、フレキシブルプリント配線板Pの位置決め孔Hに挿入しやすいよう先端が面取りされていることが好ましい。
位置決めピン10は、例えばステンレス鋼線、ピアノ線、硬鋼線等から形成することができる。
<直動ガイド>
直動ガイド5は、例えばピンボード4に垂直なレールとこのレールに摺動可能に取り付けられたスライダーとを有するリニアガイド、ピンボード4に垂直な円柱状のシャフトとこのシャフトに摺動可能に嵌装されたボールブッシュとを組み合わせた機構等を用いることができる。
この直動ガイド5のレール又はシャフトは、ベース部材1に固定してもよいが、保持板3の下面に固定することが好ましい。直動ガイド5を保持板3に配設することによって、ピンボード4を保持板3の上面に対して正確な垂直方向に移動させられる。
直動ガイド5は、ピンボード4が傾斜せずに昇降するよう、複数配設されることが好ましく、通常想定される平面視方形状のピンボード4をバランスよく案内できるよう4つ配設されることがより好ましい。
<弾性部材>
弾性部材6は、弾性力によってピンボード4を保持板3に向かって押圧するよう、弾性エネルギーを蓄積した状態で配設される。
この弾性部材6としては、限定されないが、押圧力の変化を小さくすることができると共に、配設が容易であることから、つる巻きばねが特に好適に用いられる。
つる巻きばねからなる弾性部材6は、専用の配設構造を設けてベース板1とピンボード4との間に配設してもよいが、図示するように直動ガイド5のシャフトの外側に嵌装するよう配設することで構造が簡単になる。
<保持機構>
保持機構7は、ピンボード4の下面に配設される被係止部11と、ベース部材1に固定され、ピンボード4を押し下げた状態で被係止部11を係止することができる係止部12とを有する。保持機構7をこのような構成とすることによって、例えば直動ガイド5に保持機構7を組み込む構成等と比べて比較的簡単な構成でピンボード4を保持することができる。
(被係止部)
被係止部11は、図示するように、係止部12が係合しやすいよう凹部13を有する構成とすることができる。凹部13は、ピンボード4の板状部に対向し、係止部12に当接することで移動が制限される被係止面14を画定する。
(係止部)
係止部12は、凹部13に係合する可動爪15を有する。また、係止部12は、この可動爪15を凹部13から脱離するよう移動させる解除レバー16をさらに有する構成とすることができる。
このように、係止部12の可動爪15を被係止部11の凹部13に係合させる構成とすることによって、比較的簡単な構成でありながら、ピンボード4を確実に保持することができる。
また、係止部12が解除レバー16を有することによって、容易に被係止部11を解放して、弾性部材6の弾性力によってピンボード4を上昇させることで、保持板3から位置決めピン10を突出させることができる。したがって、当該フレキシブルプリント配線板加工治具は、加工したフレキシブルプリント配線板Pを保持板3上から取り上げた後、次に加工するフレキシブルプリント配線板Pを位置決めピン10により位置決めして保持板3上に配置する作業をスムーズに行うことができるので、作業効率がよい。
可動爪15は、凹部13内に突出するよう、例えばねじりばね17等によって付勢される。また、可動爪15は、凹部13の被係止面14に当接して係止部12を係止する係止面18と、解除レバー16を操作しなくてもピンボード4を押し下げることで被係止部11の外面に当接して側方に後退し、被係止部11の下降を可能にするための傾斜面19と有する構成とすることができる。
解除レバー16は、オペレーターが操作しやすいよう、平面視で保持板3の外側に突出することが好ましい。この解除レバー16は、本実施形態のように可動爪15と一体に形成することができるが、例えばリンク、カム、歯車等の伝達機構を介して可動爪15を移動させてもよい。
<利点>
上述のように、当該フレキシブルプリント配線板加工治具は、ピンボード4を保持板3に向かって付勢する弾性部材6の付勢力に抗して位置決めピン10が保持板3の上面より下方に後退した状態でピンボード4を保持する保持機構7を備える。これによって、当該フレキシブルプリント配線板加工治具は、位置決めピン10がフレキシブルプリント配線板Pから引き抜かれた状態でピンボード4を保持することができる。このため、オペレーターは、ピンボード4から手を離して両手でフレキシブルプリント配線板Pを保持板3上から容易に取り上げることができる。
[第三実施形態]
図4に、本考案の図1及び図3とは異なる実施形態に係るフレキシブルプリント配線板加工治具を示す。図3のフレキシブルプリント配線板加工治具は、図1のフレキシブルプリント配線板加工治具と同様に、フレキシブルプリント配線板Fを加工するために位置決め保持する治具である。
当該フレキシブルプリント配線板加工治具は、ベース部材1と、ベース部材1上に立設される複数の脚部材2と、複数の脚部材2に支持され、上面にフレキシブルプリント配線板Pが載置される保持板3と、保持板3の下方に配置されるピンボード4と、ピンボード4を保持板3の上面に垂直に昇降させるよう案内する直動ガイド5と、ピンボード4を保持板3に向かって付勢する弾性部材6と、弾性部材6の付勢力に抗して位置決めピン10が保持板3の表面より下方に後退した状態でピンボード4を保持する保持機構7aとを備える。
図3のフレキシブルプリント配線板加工治具において、ベース部材1、脚部材2、ピンボード4、直動ガイド5及び弾性部材6の構成は、図1のフレキシブルプリント配線板加工治具におけるベース部材1、脚部材2、ピンボード4、直動ガイド5及び弾性部材6の構成と同様とすることができる。このため、図3のフレキシブルプリント配線板加工治具について、図1のフレキシブルプリント配線板加工治具と同じ構成要素には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
<保持機構>
保持機構7aは、ピンボード4の下面に配設される被係止部11aと、ベース部材1に固定され、ピンボード4を押し下げた状態で被係止部11aを係止することができる係止部12aとを有する。
保持機構7aは、被係止部11aと係止部12aとが磁力により吸引し合うよう構成される。具体的には、被係止部11a及び係止部12aの一方が磁石を有し、他方が磁石又は強磁性体を有する。このように、被係止部11aと係止部12aとが磁力により吸引し合うよう構成されることで、保持機構7aにピンボード4を保持させる際に反力を生じないため、ピンボード4を押し下げるために必要な力を小さくできることができるので、ピンボード4をより確実に保持させられる。
保持機構7aの被係止部11a及び係止部12aは、ピンボード4又はベース部材1に固定され、磁石又は強磁性体を保持する台座20を有してもよい。このように、磁石又は強磁性体を台座20に保持することにより、被係止部11a及び係止部12a間の距離を小さくすることができ、比較的磁力が小さい磁石を使用することが可能となる。
保持機構7aは、被係止部11a及び係止部12aの少なくとも一方の磁石又は強磁性体の上下位置を調整可能に構成されてもよい。磁石又は強磁性体の上下位置を調整することにより、ピンボード4を吸引する磁力の強さを調節することができる。磁石又は強磁性体の上下位置を調整する構成としては、例えば調整ねじを設ける構成、シム又はスペーサーを介して磁石又は強磁性体を配設する構成等を採用することができる。
(制限構造)
当該フレキシブルプリント配線板加工治具は、被係止部11aと係止部12aとが当接しないようピンボード4の可動域を制限する制限構造21を有する。被係止部11aと係止部12aとが当接しないことによって、両者の距離の2乗に反比例する被係止部11aと係止部12aとの吸引力のピンボード4の位置に対する変化率が保持機構7aがピンボード4を保持する地点において比較的小さくすることができる。これにより、弾性部材6の弾性力と被係止部11aと係止部12aとの間の磁力とのバランスをとって、ピンボード4を保持機構7aから容易に解放可能とすることができる。
当該フレキシブルプリント配線板加工治具において、制限構造21は、特に磁石と磁石又は強磁性体とが当接しないようピンボード4の可動域を制限することが好ましい。また、制限構造21は、被係止部11aと係止部12aとの間に配設されてもよい。
当該フレキシブルプリント配線板加工治具に制限構造21を設けて被係止部11aと係止部12aとを当接させないことによって、弾性部材6の弾性力と保持機構7aの磁力とのバランスを最適化して、例えばオペレーターがピンボード4を持ち上げることでピンボード4を保持機構7aから容易に解放可能とすることができる。
当該フレキシブルプリント配線板加工治具において、保持機構7aがピンボード4を保持する状態における被係止部11aと係止部12aとの隙間の大きさが調節可能であることが好ましい。これにより、保持機構7aがピンボード4を保持する状態における保持機構7aの磁力と弾性部材6の弾性力との差を最適化して、保持機構7aによるピンボード4の保持及びピンボード4の保持機構7aからの脱離を容易にすることができる。
[第三実施形態]
図4に、本考案の図1及び図3とは異なる実施形態に係るフレキシブルプリント配線板加工治具を示す。図4のフレキシブルプリント配線板加工治具は、図1及び図3のフレキシブルプリント配線板加工治具と同様に、フレキシブルプリント配線板Fを加工するために位置決め保持する治具である。
当該フレキシブルプリント配線板加工治具は、ベース部材1と、ベース部材1上に立設される複数の脚部材2と、複数の脚部材2に支持され、上面にフレキシブルプリント配線板Pが載置される保持板3と、保持板3の下方に配置されるピンボード4と、ピンボード4を保持板3の上面に垂直に昇降させるよう案内する直動ガイド5と、ピンボード4を保持板3に向かって付勢する弾性部材6と、弾性部材6の付勢力に抗して位置決めピン10が保持板3の表面より下方に後退した状態でピンボード4を保持する保持機構7aとを備える。
図4のフレキシブルプリント配線板加工治具において、ベース部材1、脚部材2、ピンボード4、直動ガイド5、弾性部材6及び保持機構7aの構成は、図3のフレキシブルプリント配線板加工治具におけるベース部材1、脚部材2、ピンボード4、直動ガイド、弾性部材6及び保持機構7aの構成と同様とすることができる。このため、図4のフレキシブルプリント配線板加工治具について、図1のフレキシブルプリント配線板加工治具と同じ構成要素には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
(制限構造)
当該フレキシブルプリント配線板加工治具は、被係止部11aと係止部12aとが当接しないようピンボード4の可動域を制限する制限構造21aを有する。本実施形態の制限構造21aは、ベース部材1上に立設され、上端がピンボード4の下面に当接する柱状の部材である。
この制限構造21は、ベース部材1との間にシムを挟み込むことによって、ピンボード4の可動域の下端位置を調節することができる。
[その他の実施形態]
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
被係止部は、凹部に替えて開口(貫通穴)又は突起を有するものであってもよい。
当該フレキシブルプリント配線板加工治具において、保持機構の係止部は、解除レバーを有さず、オペレーターがピンボードを持ち上げることで可動爪が被係止部から脱離するよう構成されてもよい。具体例として、可動爪は、被係止部の下降を可能にするための傾斜面の下方に逆方向に傾斜した第2の傾斜面を有してもよい。このような第2の傾斜面を有することで、弾性部材の付勢力に加えてオペレーターが力を加えてピンボードを持ち上げることにより、第2の傾斜面の圧力角により可動爪が係止部の凹部から脱離する方向に移動して被係止部を解放することができる。
当該フレキシブルプリント配線板加工治具において、保持機構は、例えば電気、圧縮空気等のエネルギーによって駆動される機構であってもよい。
当該フレキシブルプリント配線板加工治具において、保持機構の磁力により吸引し合う被係止部と係止部とが当接してピンボードを保持してもよい。
当該フレキシブルプリント配線板加工治具において、制限構造は、例えばベース部材、直動ガイド等に配設したストッパーであってもよく、制限構造は、ピンボードに配設した部材に当接するストッパーであってもよい。また、制限構造は、非磁性体から形成され、磁石又は強磁性体に配設されてこの磁石又は強磁性体と吸引し合う磁石又は強磁性体に当接するものであってもよい。
本考案の実施形態に係るフレキシブルプリント配線板加工治具は、例えばフレキシブルプリント配線板への手作業による補強板の貼着等の加工に好適に利用することができる。
1 ベース部材
2 脚部材
3 保持板
4 ピンボード
5 直動ガイド
6 弾性部材
7 保持機構
8 ピン孔
9 板状部
10 位置決めピン
11 被係止部
12 係止部
13 凹部
14 被係止面
15 可動爪
16 解除レバー
17 ねじりばね
18 係止面
19 傾斜面
20 台座
21 制限構造
P フレキシブルプリント配線板
H 位置決め孔

Claims (6)

  1. フレキシブルプリント配線板を加工するために位置決め保持する治具であって、
    ベース部材と、
    上記ベース部材上に立設される脚部材と、
    上記脚部材に支持され、上面に上記フレキシブルプリント配線板が載置される保持板と、
    上記保持板の下方に配置される板状部、及びこの板状部の上面に直立して設けられ、上記保持板を貫通して上記フレキシブルプリント配線板の位置決め孔に嵌合する複数の位置決めピンを有するピンボードと、
    上記ピンボードを上記保持板の上面に垂直に昇降させるよう案内する直動ガイドと、
    上記ピンボードを上記保持板に向かって付勢する弾性部材と、
    上記弾性部材の付勢力に抗して上記位置決めピンが上記保持板の上面より下方に後退した状態で上記ピンボードを保持する保持機構と
    を備えるフレキシブルプリント配線板加工治具。
  2. 上記保持機構が、上記ピンボードの下面に配設される被係止部と、上記ベース部材に固定され、上記被係止部を係止する係止部とを有する請求項1に記載のフレキシブルプリント配線板加工治具。
  3. 上記被係止部が突起、凹部又は開口を有し、上記係止部が上記突起、凹部又は開口に係合する可動爪を有する請求項2に記載のフレキシブルプリント配線板加工治具。
  4. 上記係止部が上記可動爪を上記突起、凹部又は開口から脱離するよう移動させる解除レバーを有する請求項3に記載のフレキシブルプリント配線板加工治具。
  5. 上記被係止部及び上記係止部が磁力により吸引し合う請求項2に記載のフレキシブルプリント配線板加工治具。
  6. 上記被係止部と上記係止部とが当接しないよう上記ピンボードの可動域を制限する制限構造を有する請求項5に記載のフレキシブルプリント配線板加工治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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