JP3216679B2 - 車両のセンタピラー構造 - Google Patents

車両のセンタピラー構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両のセンタピラー構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両のセンタピラー構造として
は、例えば図5〜図7に示すようなものが知られている
(類似技術として、実開昭58−41671号公報参
照)。
【0003】1がセンタピラーで、このセンタピラー1
はアウタパネル2とインナパネル3とを接合した閉断面
構造(図7参照)を呈しており、車体下部のサイドシル
4と上部のルーフ5とを連結すべく上下方向に沿って形
成されている。このセンタピラー1のウエストラインW
(図示せぬドア本体の上端位置)付近に相当する中間部
1bは略垂直状態となっているが、上部1aは一定角度
θだけ車室内R側へ傾斜している。そして、センタピラ
ー1の上部1aのインナパネル3には、車室内R側へ凸
設した取付面部6が設定されている。この取付面部6は
シートベルト7のショルダアンカ部8を取付けるための
もので、裏側に取付強度を高めるためのレインフォース
9が設けられており、取付面部6とレインフォース9に
は、前記ショルダアンカ部8用の取付孔14が形成して
ある。この取付面部6はインナパネル3の一般面3aに
対して凸設されているため、該取付面部6の上下には一
般面3aとの間に上側境界線6aと下側境界線6bとが
形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、取付面部6の上下にそれぞ
れ一般面3aに対する上側境界線6aと下側境界線6b
が形成されているため、例えばセンタピラー1の上部に
荷重Fが加わったような場合には、その荷重Fによる応
力がセンタピラー1の上部1aと中間部1bとの境界点
Xに近い下側境界線6bに集中し、この下側境界線6b
からセンタピラー1の上部1aが車室内R側へ折れ易く
なる。従って、そのための対策として、インナパネル3
の板厚を上げたり或いは補強板を追加しなければなら
ず、車体重量の増加を招くことになる。
【0005】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、取付面部の下側境界線に応力が
集中しない車両のセンタピラー構造を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両のセ
ンタピラー構造は、上記の目的を達成するために、取付
面部の下側に、上端部の幅が前記取付面部の下側境界線
よりも短く且つ該上端部の上側境界線が前記取付面部の
下端部の下側境界線を越えて斜面の上縁と合致するよう
インナパネルの一般面に対して凸設又は凹設されたビ
ード部を形成し、該ビード部の下端部と一般面との間に
前記取付面部の下側境界線よりも更に下側に位置する第
2の境界線を形成したものである。
【0007】
【作用】この発明によれば、取付面部の下側にビード部
を形成することにより、該ビード部の下端部とインナパ
ネルの一般面との間に前記取付面部の下側境界線よりも
更に下側に位置する第2の境界線を形成しているので、
センタピラーに荷重が加わった際に生じた応力は、取付
面部の下側境界線だけでなく、ビード部の下側境界線
(第2の境界線)にも分散されることになり、センタピ
ラーが取付面部の下側境界線から折れるのを未然に防止
することができる。しかも、そのビード部は、上端部の
幅が前記取付面部の下側境界線よりも短く且つ該上端部
の上側境界線が前記取付面部の下端部の下側境界線を越
えて斜面の上縁と合致するように、つまりビード部の上
端部が前記下側境界線を跨いで取付面部の下端部の斜面
と部分的に重合するように形成してあるので、応力が集
中する取付面部の下側境界線の有効長さが短くなると共
にビード部の強度が取付面部の下端部においても発揮さ
れる結果、その付近における強度が高められる。従っ
て、従来のように、折れ防止のためにインナパネルの板
厚を上げたり或いは補強板を追加したりする必要がな
く、車体重量の軽減化を図ることができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図面に基づ
いて説明する。尚、従来と共通する部分には同一の符号
を付し、重複する説明は省略する。
【0009】図1〜図3はこの発明の第1実施例を示す
図である。この実施例に係るセンタピラー10のインナ
パネル11には、その上部10aに長方形状の取付面部
12が一般面11aから凸設されている。この取付面部
12の裏側にはレインフォース13が接合され、該取付
面部12とレインフォース13の中央部には、シートベ
ルト7のショルダアンカ部8を取付けるための取付孔1
4が連通状態で形成されている。
【0010】取付面部12の上下にはインナパネル11
の一般面11aに対する上側境界線12aと下側境界線
12bがそれぞれ形成されている。そして、取付面部1
2の上側には、上側境界線12aの長さDよりも短い幅
dの上側ビード部15が上方へ向けて連続形成されてい
る。この上側ビード部15の下側境界線15bは取付面
部12の上側境界線12aと同じ位置にある。但し、取
付面部12の上斜面12eと上側ビード部15の下斜面
15fとが同じ傾斜度なので、上側ビード部15の下側
境界線15bは平坦で、特に角部を形成していない。こ
のように、取付面部12の上側境界線12aにおける幅
方向での中間部に上側ビード部15の平坦な下側境界線
15bを設けたため、取付面部12の上側境界線12
の有効長さは実際の長さDから上側ビード部15の幅d
を引いたサイズとなる。従って、元々、前述の境界点X
から離れているため、曲げモーメントが小さいことに加
えて、取付面部12の上側境界線12aの有効長さが短
くなる分、センタピラー10はこの上側境界線12aか
ら折れにくくなる。
【0011】取付面部12の下側には所定の上下長さh
を有する下側ビード部16が形成されている。この下側
ビード部16も上側ビード部15と同じ幅dで、取付面
部12の下側境界線12bの長さDよりも小さく設定さ
れている。この下側ビード部16の上斜面16e及び下
斜面16fは、強度を制御するために、それぞれ取付面
部12の下斜面12fよりも急な傾斜度となっている。
そして、この下側ビード部16の上側境界線16aは、
取付面部12の下側境界線12bよりも上側に位置して
おり、取付面部12の下斜面12fの上縁と合致させて
ある。従って、取付面部12の下側境界線12bの有効
長さも、本来の長さDから下側ビード部16の幅d分だ
け短いサイズとなっている。また、下側ビード部16の
下側境界線(第2の境界線)16bは、ほぼ下側ビード
部16の上下長さhにに相当する分だけ、取付面部12
の下側境界線12bよりも下側に位置している。
【0012】従って、センタピラー10の上部に荷重F
が加わった際に生じた応力は、取付面部12の下側境界
線12bだけに集中するのではなく、下側ビード部16
の下側境界線(第2の境界線)16bにも分散されるこ
とになるので、センタピラー10が取付面部12の下側
境界線12bから折れるのを未然に防止できる。しか
も、下側境界線12bの有効長さが本来の長さDよりも
下側ビード部16の幅dに相当する分だけ短くなってい
ると共に、下側境界線12bの中間に下側ビード部16
の上部が位置しているため、取付面部12の下側境界線
12b付近における強度が高まることとなり、この点に
おいても、センタピラー10が下側境界線12bから折
れにくい構造となっている。以上のように、ンタピラー
10が取付面部12の下側境界線12bから折れにくい
構造となっているため、従来のように、折れ防止のため
にインナパネル11の板厚を上げたり或いは補強板を追
加したりする必要がない。尚、下側ビード部16の上下
長さh、幅d、上面16e及び下面16fの傾斜度など
は、適用されるセンタピラー10の形状や構造に応じ
て、応力が取付面部12の下側境界線12bと下側ビー
ド部16の下側境界線16bへそれぞれ均等分散される
ように、実験で求めた最適値が選択される。
【0013】図4はこの発明の第2実施例を示す図であ
る。この実施例は、下側ビード部17を凸設したもので
ある。このように下側ビード部17を凸設しても、取付
面部の上側境界線の有効長さを短くでき、且つ該下側ビ
ード部17の下端部とインナパネル11の一般面11a
との間に「第2の境界線」を形成することができる。従
って、第1実施例と同様に、取付面部の下側境界線に加
わる応力集中を緩和でき、センタピラー10の折れを確
実に防止することができる。
【0014】尚、以上の実施例では、シートベルト7の
ショルダアンカ部8として、取付面部12の取付孔14
に取付けられる固定式のものを例にしたが、取付面部1
2にスライドレールを固定し、該スライドレールに対し
てスライドプレートと一緒に上下動するようなスライド
式のショルダアンカ部を設けるようにしても良い。
【0015】
【発明の効果】この発明に係る車両のセンタピラー構造
は、以上説明してきた如き内容のものであって、取付面
部の下側にビード部を形成することにより、該ビード部
の下端部とインナパネルの一般面との間に前記取付面部
の下側境界線よりも更に下側に位置する第2の境界線を
形成しているので、センタピラーに荷重が加わった際に
生じた応力は、取付面部の下側境界線だけでなく、ビー
ド部の下側境界線にも分散されることになり、センタピ
ラーが取付面部の下側境界線から折れるのを未然に防止
することができる。しかも、そのビード部は、上端部の
幅が前記取付面部の下側境界線よりも短く且つ該上端部
の上側境界線が前記取付面部の下端部の下側境界線を越
えて斜面の上縁と合致するように形成してあるので、応
力が集中する取付面部の下側境界線の有効長さが短くな
ると共にビード部の強度が取付面部の下端部においても
発揮される結果、その付近における強度が高められる。
従って、従来のように、折れ防止のためにインナパネル
の板厚を上げたり或いは補強板を追加したりする必要が
なく、車体重量の軽減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係るセンタピラーのイ
ンナパネル部分を示す側面図である。
【図2】図1中矢示DA方向から見た正面図である。
【図3】図2中矢示SA−SA線に沿う断面図である。
【図4】この発明の第2実施例に係るセンタピラーを示
す図3相当の断面図である。
【図5】従来例を示す車体の側面図である。
【図6】図5中矢示DB方向から見たセンタピラーの側
面図である。
【図7】図6中矢示SB−SB線に沿う断面図である。
【符号の説明】
2 アウタパネル 7 シートベルト 8 ショルダアンカ部 10 センタピラー 11 インナパネル 11a 一般面 12 取付面部 12b 下側境界線 16 下側ビード部 16b 第2の境界線

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタパネルとインナパネルとを接合し
    た閉断面構造のセンタピラーが車体の上下方向に沿って
    形成され、前記インナパネルの上部にシートベルトのシ
    ョルダアンカ部を取付けるための取付面部がインナパネ
    ルの一般面に対して斜面を介して凸設又は凹設され、該
    取付面部の下端部とインナパネルの一般面との間に下側
    境界線が形成されている車両のセンタピラー構造におい
    て、 前記取付面部の下側に、上端部の幅が前記取付面部の下
    側境界線よりも短く且つ該上端部の上側境界線が前記取
    付面部の下端部の下側境界線を越えて斜面の上縁と合致
    するようにインナパネルの一般面に対して凸設又は凹設
    されたビード部を形成し、該ビード部の下端部と一般面
    との間に前記取付面部の下側境界線よりも更に下側に位
    置する第2の境界線を形成したことを特徴とする車両の
    センタピラー構造。
  2. 【請求項2】 取付面部を凸設し、ビード部を凹設した
    請求項1記載の車両のセンタピラー構造。
  3. 【請求項3】 取付面部とビード部の両方を凸設した請
    求項1又は請求項2記載の車両のセンタピラー構造。
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