JP3216488B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3216488B2 JP22242495A JP22242495A JP3216488B2 JP 3216488 B2 JP3216488 B2 JP 3216488B2 JP 22242495 A JP22242495 A JP 22242495A JP 22242495 A JP22242495 A JP 22242495A JP 3216488 B2 JP3216488 B2 JP 3216488B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SOIウェハ上の
島状素子領域にMOSFETを形成する、半導体装置の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体支持基板の表面に基板間絶縁層を
介して半導体素子形成基板を形成したSOIウェハで
は、縦方向の素子分離は完成されており、横方向を何ら
かの方法で分離すれば全方向の素子分離が完結する。こ
の特徴を活かし、パワー素子と制御用のCMOSとをS
OIウェハ上の1チップ上に混載させた、高速制御に優
れた小型・高信頼性半導体装置の研究開発がなされてい
る。また、横方向分離には、V溝として知られる異方性
エッチングまたはトレンチとして知られるシリコンドラ
イエッチングが用いられている。
【0003】貼り合わせ法、または、SIMOX法の何
れの製造方法においても、SOIウェハ1は、図2
(a)に示されているような3層構造となる。図2
(a)で、2は半導体支持基板となる基板シリコン層、
3は基板シリコン層2の表面に形成された基板間絶縁層
となる埋め込み酸化膜層、4は埋め込み酸化膜層3上に
形成された半導体素子形成基板である活性シリコン層で
ある。SIMOX法ではシリコン基板の表面側から酸素
イオンを注入して、シリコン基板中に埋め込み酸化膜層
3を形成し、貼り合わせ法では、半導体素子形成基板で
ある活性シリコン層4と、基板間絶縁層である埋め込み
酸化膜層3との良好な界面状態を得るため活性シリコン
層4を酸化して貼り合わせる。
【0004】SOIウェハ1の反りを考える場合、素子
形成側の基板である活性シリコン層4は、支持基板側の
基板である基板シリコン層2に比べて極めて薄いため無
視でき、埋め込み酸化膜層3と基板シリコン層2の2層
間の力の釣合いを考えればよい。直径が4インチ、埋め
込み酸化膜層3が 2μm のウェハには約50μm の反りが
発生する。その反りの方向は、図2(b)に示すよう
に、活性シリコン層4側に凸(上側に凸)となる。
【0005】発明者らが、図2(a)に示したSOIウ
ェハ1を試料としてMOSFETの製造工程を行い、工
程中のSOIウェハ1の反りを調査した結果、成膜及び
その除去に関わる工程で、反りの著しい変化が見られ
た。その工程の1つはLOCOS酸化工程であり、もう
1つはゲート領域となるポリシリコン膜を、活性シリコ
ン層4上に形成する工程で同時に形成された、基板シリ
コン層2の裏面側のポリシリコン膜を除去する工程であ
る。
【0006】以下、図2に基づいて各工程について説明
する。図で、(a)、(c)、(e)、(g)、
(i)、(k)は、SOIウェハ1の構造を示す断面図
であり、(b)、(d)、(f)、(h)、(j)、
(l)は、それぞれ、(a)、(c)、(e)、
(g)、(i)、(k)に示す段階でのSOIウェハ1
の反りを示す断面図である。
【0007】(c)及び(e)に基づいてLOCOS酸
化工程について説明する。LOCOS酸化工程は、
(a)に示したSOIウェハ1の活性シリコン層3に、
pウェル領域5、nウェル領域6を形成した後に、SO
Iウェハ1の表面及び裏面に、窒化シリコンを堆積し、
それぞれの面上に窒化膜7,8を形成し、(c)に示す
ように、LOCOS酸化膜を形成する箇所の活性シリコ
ン層4の表面が露出するように、表面側に形成された窒
化膜7をパターニングし、熱酸化を行って、(e)に示
すように、SOIウェハ1の表面側に局所的にLOCO
S酸化膜9を形成した後、SOIウェハ1の両面に形成
されていた窒化膜7,8を除去する工程である。この工
程が終了した時点では、(e)に示すように、酸化膜
は、SOIウェハ1の表面側にのみ形成され裏面側に形
成されていないため、力のバランスが崩れ反りが発生す
る。発明者らが用いたパターンの場合、LOCOS酸化
膜9の厚さが 0.8μm の場合、新たに、約30μm の反り
(上側に凸)が発生し、(f)に示すように、反りは約
80μm となった。
【0008】次に、(g)に示す工程は、ゲート領域と
基板間を絶縁するためにゲート酸化(酸化膜は図示を省
略)を行い、SOIウェハ1の表面及び裏面にポリシリ
コンを堆積させポリシリコン膜10,11(ポリシリコ
ン膜11は図示省略)を形成し、基板シリコン層2の裏
面側に形成されたポリシリコン膜11を除去した後、S
OIウェハ1の両面にリン拡散を行う工程である。
(g)に示すように、裏面側のポリシリコン膜11を除
去することにより、SOIウェハ1の表面側にのみポリ
シリコン膜10が残るため、新たに、反りが発生する。
ポリシリコン膜10の厚さが 0.6μm で約20μm の反り
(上側に凸)が発生した。すなわち、(b)に示すよう
に、素子形成前に発生していた約50μm の反りに、LO
COS酸化により発生した約30μm の反り、さらに、裏
面側のポリシリコン膜11を除去したことにより発生し
た約20μm の反りを加えた、約 100μm の反りが、次工
程のゲート領域のアライメント工程を行う段階で発生し
ていることになる。
【0009】次に、ポリシリコン膜10に対する、ゲー
ト領域のアライメント工程、パターニング工程を経て、
(i)に示すように、ゲート領域12を形成した後、p
ウェル領域5とnウェル領域6に、それぞれ、不純物を
導入して、(k)に示すように、pウェル領域5とnウ
ェル領域6内に、ソース領域13、ドレイン領域14、
ソース領域15、ドレイン領域16を形成し、SOIウ
ェハ1の表面に保護膜17を形成する。さらに、コンタ
クト、及びソース電極18、ドレイン電極19、裏面側
電極20を形成して、MOSFET21,22を完成さ
せる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明した製造方
法によれば、パワー素子と制御用のCMOSFETとを
混載することができ、高速制御に優れた小型・高信頼性
の半導体装置が実現可能となるが、MOSFETを形成
する工程中、最もアライメント精度が要求されるゲート
領域形成工程を行う時点では、SOIウェハ1は約 100
μm の大きな反りを有しているため、マスク合わせ工程
に多大な困難を及ぼすという問題点があった。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑み成されたもの
で、その目的とするところは、ゲート領域形成工程を行
う時点でのSOIウェハの反りを低減することができ、
MOSFETの高精度化、低消費電力、高速化が図れる
半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の半導体装置の製造方法は、半導体支
持基板の表面に基板間絶縁層を介して半導体素子形成基
板を形成したSOIウェハに、少なくとも1つのMOS
FETを形成する半導体装置の製造方法において、前記
半導体支持基板の裏面に前記基板間絶縁層と同一の材料
で同等の厚みを有する裏面絶縁層を形成する工程と、前
記MOSFETのゲート領域のアライメント工程を順次
行い、前記アライメント工程以後に、前記裏面絶縁層を
除去することを特徴とするものである。この方法によれ
ば、SOIウェハの略両面に同一材料で同等の厚みを有
する絶縁膜を形成するため力の均衡が得られ反りを抑制
することができる。
【0013】請求項2記載の半導体装置の製造方法は、
半導体支持基板の表面に基板間絶縁層を介して半導体素
子形成基板を形成したSOIウェハに、少なくとも1つ
のMOSFETを形成する半導体装置の製造方法におい
て、前記半導体素子形成基板の表面及び半導体支持基板
の裏面側に絶縁膜を形成する第1の工程と、前記半導体
素子形成基板の表面に形成された前記絶縁膜をパターニ
ングし半導体素子形成基板の一部を露出させる第2の工
程と、パターニングされた前記絶縁膜をマスクとして、
露出した前記素子形成基板を局所的に酸化する第3の工
程を順次行い、前記第3の工程以前に、前記半導体支持
基板の裏面側に形成された前記絶縁膜を除去し、前記第
3の工程以後に前記MOSFETのゲート領域のアライ
メント工程を行うことを特徴とするものである。これに
より、図2に示した従来の方法では、SOIウェハの片
側(表面側)にのみ酸化膜が形成されていたのに対し
て、SOIウェハの両面に酸化膜が形成されるので力の
均衡が得られ反りを抑制することができる。請求項1ま
たは請求項2記載の半導体装置の製造方法の場合、裏面
電極を形成する時点で、裏面に形成されている酸化膜ま
たは絶縁膜を除去すればよい。
【0014】請求項3記載の半導体装置の製造方法は、
半導体支持基板の表面に基板間絶縁層を介して半導体素
子形成基板を形成したSOIウェハに、少なくとも1つ
のMOSFETを形成する半導体装置の製造方法におい
て、前記MOSFETのゲート領域となる層を堆積させ
る工程において前記半導体支持基板の裏面側に形成され
た、前記ゲート領域となる層と同材料の裏面層を除去せ
ずに、前記ゲート領域となる層に不純物拡散を行う工程
及び前記ゲート領域のアライメント工程を行い、その
後、前記裏面層を除去することを特徴とするものであ
る。図2に示した従来の方法では、ゲート領域のアライ
メント工程を行う時点で、SOIウェハの片側(表面
側)にのみポリシリコン膜が残されていたのに対して、
請求項3記載の方法では、SOIウェハの両面にポリシ
リコン膜が残されているため、力の均衡が得られ反りを
抑制することができる。
【0015】また、請求項3記載の半導体装置の製造方
法では、半導体支持基板として、高濃度に不純物が導入
された基板を用いるか、または、ゲート領域形成後であ
ってかつ裏面電極形成前に、SOIウェハの裏面側のシ
リコンが露出した段階で、SOIウェハの裏面側にイオ
ン注入を行うか、いずれかの方法によって裏面電極と基
板しりこん層とのオーミック接触を確保することができ
る。さらに、この方法の場合、裏面電極を形成する時点
で、裏面に形成されているポリシリコン膜を除去すれば
よい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1の断面図に基づいて本
発明の半導体装置の製造方法の一実施形態について説明
する。図1に示す実施形態は、請求項1、請求項2、請
求項3記載の方法を全て用いた製造方法である。但し、
図2に示した構成と同等構成については同符号を付すこ
ととする。
【0017】素子形成前のSOIウェハ1は、(a)に
示すように4層構造を有するものであり、半導体支持基
板である基板シリコン層2の表面に、基板間絶縁層とな
る埋め込み酸化膜層3が形成され、その埋め込み酸化膜
層3上に、半導体素子形成基板である活性シリコン層4
が形成され、基板シリコン層2の裏面に、埋め込み酸化
膜層3(基板間絶縁層)と同一の材料で同等の厚みを有
する、反り緩和用の酸化膜23(裏面側絶縁層)が形成
されたものである。
【0018】(a)に示すSOIウェハ1を製造するた
めには、例えば、ウェハ貼り合わせ工程中の結合アニー
ル工程にて、熱酸化プロセスを導入するか、あるいは、
図2(a)に示した3層構造のSOIウェハを熱酸化し
てから基板シリコン層2側に形成された酸化膜をレジス
トで保護し、フッ酸水溶液で、他の領域の酸化膜を除去
した後にレジストを発煙硝酸等で除去すればよい。
【0019】SOIウェハ1のサイズはウェハ直径が4
インチすなわち 100mmφ、活性シリコン層4の膜厚Tsoi
が20μm 以下、埋め込み酸化膜層3の膜厚tboxが約 2μ
m 、基板シリコン層2の膜厚Tsubが約 525μm 、さら
に、反り緩和用の酸化膜23の膜厚は、膜厚tboxと同一
の約 2μm である。反り緩和用の酸化膜23を形成して
いない場合、SOIウェハ1の反りは約50μm (上側に
凸)であったが、(a)に示すように構成しておくこと
により、SOIウェハ1は、(b)に示すように、ほぼ
平坦(わずかに上側に凸)になった。
【0020】次に、(c)に示すように、(a)に示し
たSOIウェハ1の表面にレジストマスクを用いて所定
の領域に不純物イオン注入を行い、ウェル領域を形成す
る。例えば、p型のpウェル領域5を形成するためにボ
ロンイオンを注入し、n型のnウェル6領域を形成する
ためにリンイオンを注入し、熱拡散して、それぞれのウ
ェル領域を確定する。
【0021】次に、パターニングされた窒化膜等の絶縁
膜を用いて、各ウェル領域内の素子形成領域以外の領域
を局所的に酸化して、LOCOS酸化による素子間分離
を行う。つまり、窒化膜(絶縁膜)を低圧CVD法にて
成長させた後、SOIウェハ1の表面をレジストで保護
した状態で、SOIウェハ1の裏面に形成された窒化膜
(絶縁膜)をリン酸等で除去して、SOIウェハ1の表
面にのみ窒化膜を残す。そして、SOIウェハ1の表面
の素子形成領域のみを窒化膜が被うように、窒化膜をマ
スクにてパターン加工して、(c)に示すように窒化膜
7を形成し、熱酸化すれば、(e)に示すように、SO
Iウェハ1の表面では、窒化膜を除去した領域のみ酸化
されるため、酸化膜9で被われた素子分離領域を形成す
ることが可能になる。その後、(e)に示すように、窒
化膜7をリン酸等で除去すれば素子分離工程が完了す
る。図1に示す実施形態では、素子分離領域の全体に占
める割合が60%以上と大きいため、表面と裏面の、酸化
される面積は同等レベルであるため、(d)に示すよう
に、SOIウェハ1の反りはほとんど発生しない(下側
にわずかに凸となる)。
【0022】これに対して、図2(c)に示したよう
に、裏面の窒化膜8を除去しない状態で熱酸化工程を行
うと表面側にのみ酸化膜が形成されるため反りが発生す
る。図2に示した例では、LOCOS酸化膜9の厚さが
0.8μm の場合、約30μm (上側に凸)の反りが発生し
ていた。もっとも、図1に示す方法の場合も、(a)に
示すように、既にSOIウェハ1の裏面に反り緩和用の
酸化膜23を形成しているので、熱酸化工程を行って
も、新たに厚さ 0.8μm もの酸化膜は形成されない。酸
化膜23の厚さが約 2μm の場合、新たに形成される酸
化膜の厚さは約0.15μm であるため、酸化膜23の厚さ
は約2.15μm となる。従って、反りの緩和の効果もその
分減少し、約24μm (上側に凸)の反りが発生する。つ
まり、LOCOS酸化工程での反りの緩和量は約 6μm
である。
【0023】以下、ゲート領域形成、ソース・ドレイン
領域形成、保護膜形成、コンタクト形成、電極形成の工
程について説明する。ゲート領域形成は、ゲート領域と
基板間を絶縁するためにゲート酸化(酸化膜は図示省
略)を行った後、(g)に示すように、SOIウェハ1
の表面及び裏面にポリシリコンを堆積させ、それぞれ、
ポリシリコン膜10,11を形成し、ポリシリコン膜1
0にリン拡散を行い、(i)に示すように、SOIウェ
ハ1の表面に形成されたポリシリコン膜10をパターニ
ングしてゲート領域12を形成し、SOIウェハ1の裏
面に形成されていたポリシリコン膜11及び酸化膜23
を除去する。これにより、図2(i)に示した構造と同
構造となるため、反りも同程度に発生することになる
が、高精度のアライメントが要求される工程は、(g)
に示した段階での、ゲート領域を形成する工程であるた
め、少なくとも、その工程が終了するまで、SOIウェ
ハ1の裏面側にポリシリコン膜11を残しておけばよ
い。
【0024】図2(g)に基づいて説明したように、S
OIウェハ1の裏面のポリシリコン膜11(図2では図
示省略)を除去した後、表面のポリシリコン膜10と、
裏面の基板シリコン層2にリン拡散を行い、その後に、
ゲート領域形成の工程を配置した場合には、ポリシリコ
ン膜は、SOIウェハ1の表面側だけに形成されている
ため、新たに、反りが約20μm (上側に凸)発生してい
た。それに対して、図1に示す実施形態では、かなり平
坦な状態(反り24μm 程度)で、ゲート領域形成が可能
である。ゲート領域形成後は、図2(i)及び図2
(k)に示した工程と同様に、ソース領域13,15、
ドレイン領域14,16、保護膜17、コンタクト、電
極(ソース電極18、ドレイン電極19、裏面電極2
0)を形成してMOSFET21,22を完成させる。
【0025】以上に説明したように、本実施形態に示し
た方法によれば、図2に示した方法を用いた場合に比べ
て、SOIウェハの反りを約76μm 緩和することができ
た。つまり、ゲート領域を形成する時点での、SOIウ
ェハの反り量は、約24μm しかないので、ゲート領域が
より高精度に加工できるのである。これにより、制御・
駆動IC及びスイッチング素子がサブミクロンの寸法で
設計できるので、高機能・高集積・低消費電力のパワー
ICが容易に開発できる。また、SOIウェハの反りの
低減は、生産工程においての搬送トラブルレスにも寄与
するものである。
【0026】但し、図2に示した方法では、図2(g)
に示す工程で、SOIウェハ1の基板シリコン層2の裏
面に、リン拡散により不純物導入を行って、裏面電極2
0と基板シリコン層2とのオーミック接触を実現してい
たが、図1に示す方法では、(g)に示した、表面側の
ポリシリコン層10への不純物導入工程では、基板シリ
コン層2の裏面は、ポリシリコン膜11によって被われ
ているため、その工程で同時に不純物を導入することが
できなかった。しかし、SOIウェハ1は、活性シリコ
ン層4と基板シリコン層2とが埋め込み酸化膜層3で分
離された構造となっているため、基板シリコン層2の不
純物濃度は、MOSFETの基本特性に関連する、活性
シリコン層4の不純物濃度と独立に設定することができ
るため、本実施形態では、不純物濃度が1019程度の高濃
度不純物層を基板シリコン層2として用いた。これによ
り、裏面電極20とのオーミック接触が可能となる。ま
た、ゲート領域形成後の、基板シリコン層2の裏面側の
シリコンが露出している段階で、イオン注入により基板
シリコン層2の裏面にオーミック接触を確保するための
不純物導入を行うようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】請求項1乃至請求項3記載の半導体装置
の製造方法によれば、ゲート領域を形成する時点でのS
OIウェハの反りを低減することができ、MOSFET
の高精度化、低消費電力、高速化が図れ、制御・駆動I
C及びスイッチング素子がサブミクロンの寸法で設計で
きるので高機能・高集積・低消費電力のパワーICが容
易に開発できる。また、SOIウェハの反りの低減は、
生産工程においての搬送トラブルレスにも寄与するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法の一実施形態を
示す断面図である。
【図2】従来の半導体装置の製造方法の一例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 SOIウェハ 2 基板シリコン層(半導体支持基板) 3 埋め込み酸化膜層(基板間絶縁層) 4 活性シリコン層(半導体素子形成基
板) 7 窒化膜(絶縁膜) 11 ポリシリコン膜(裏面層) 12 ゲート領域 21,22 MOSFET 23 酸化膜(裏面絶縁層)
フロントページの続き (72)発明者 早崎 嘉城 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 鈴木 裕二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 岸田 貴司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 高野 仁路 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336 H01L 27/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体支持基板の表面に基板間絶縁層を
    介して半導体素子形成基板を形成したSOIウェハに、
    少なくとも1つのMOSFETを形成する半導体装置の
    製造方法において、前記半導体支持基板の裏面に前記基
    板間絶縁層と同一の材料で同等の厚みを有する裏面絶縁
    層を形成する工程と、前記MOSFETのゲート領域の
    アライメント工程を順次行い、前記アライメント工程以
    後に、前記裏面絶縁層を除去することを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体支持基板の表面に基板間絶縁層を
    介して半導体素子形成基板を形成したSOIウェハに、
    少なくとも1つのMOSFETを形成する半導体装置の
    製造方法において、前記半導体素子形成基板の表面及び
    半導体支持基板の裏面側に絶縁膜を形成する第1の工程
    と、前記半導体素子形成基板の表面に形成された前記絶
    縁膜をパターニングし半導体素子形成基板の一部を露出
    させる第2の工程と、パターニングされた前記絶縁膜を
    マスクとして、露出した前記素子形成基板を局所的に酸
    化する第3の工程を順次行い、前記第3の工程以前に、
    前記半導体支持基板の裏面側に形成された前記絶縁膜を
    除去し、前記第3の工程以後に前記MOSFETのゲー
    ト領域のアライメント工程を行うことを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体支持基板の表面に基板間絶縁層を
    介して半導体素子形成基板を形成したSOIウェハに、
    少なくとも1つのMOSFETを形成する半導体装置の
    製造方法において、前記MOSFETのゲート領域とな
    る層を堆積させる工程において前記半導体支持基板の裏
    面側に形成された、前記ゲート領域となる層と同材料の
    裏面層を除去せずに、前記ゲート領域となる層に不純物
    拡散を行う工程及び前記ゲート領域のアライメント工程
    を行い、その後、前記裏面層を除去することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
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