JP3216073U - ロック機構 - Google Patents

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恵 秋田
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Abstract

【課題】相対的にスライドする2つの部材を備えた装置に適用され、2つの部材の位置決め及びロックを行うと共に意図しない外力が作用した場合にも破損の可能性を低減する汎用性のあるロック機構を提供する。【解決手段】ロック機構1は、互いに相対変位するアウトリガボックス50と、アウトリガビーム60と、ロックピンユニット70とを備える。ロックピンユニットは、アウトリガボックスに設けられた係合孔52と、アウトリガビームに設けられた係合孔61に挿抜されるロックピン71と、係合孔が位置合わせされた状態で、ロックピン71を、各係合孔に進入した第1位置と、アウトリガビームの係合孔61から退避した第2位置との間でスライド可能に支持すると共に、係合孔52に所定のはめあいで嵌合されるボス81とを備える。【選択図】図8

Description

この考案は、相対的に変位する2つの部材の位置決め及び固定を行うロック機構に関する。
たとえば移動式クレーンや高所作業車等の作業車は、作業時に車両を安定させるためのアウトリガ装置を搭載している。アウトリガ装置は、車両フレームに固定された外箱(アウトリガボックス)と、外箱に対してテレスコピック構造を形成する内箱(アウトリガビーム)とを有する。アウトリガ装置は、油圧シリンダを介して内箱が外箱に対して伸長あるいは縮小した状態で当該内箱を外箱に位置決め及び固定するロック機構を備えている(たとえば特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたロック機構は、外箱に対して内箱が所定の位置に配置された状態でロックピンが両者を貫通することにより、両者を位置決めし、固定する。詳述すると、外箱に筒状部材が取り付けられ、この筒状部材にロックピンが支持されている。ロックピンは、当該筒状部材に支持された状態でスライドし、内箱に対して進退する。ロックピンは、外箱から内箱側に突出することによって、外箱及び内箱にそれぞれ設けられたピン穴に挿通され、内箱が外箱に対してロックされる。
特開2015−9918号公報
内箱が外箱に対してスライドするときには、上記ロックピンが内箱のピン穴から抜かれる。しかし、たとえば操作ミスその他の理由により、ロックピンが抜かれないまま上記油圧シリンダが作動した場合には、ロックピンが外箱と内箱とに挟まれて大きなせん断力を受け、破損する可能性がある。この問題は、アウトリガ装置におけるロック機構に特有のものではなく、一般に相対的にスライドする2つの部材を備えた装置にも生じる。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、相対的にスライドする2つの部材を備えた装置に適用され、当該2つの部材の位置決め及びロックを行うと共に、意図しない外力が作用した場合にも破損の可能性を低減する汎用性のあるロック機構を提供することである。
(1) 本考案に係るロック機構は、互いに相対変位する第1部材及び第2部材と、上記第1部材に設けられ、上記第2部材を上記第1部材に対して位置決め固定するロックピンユニットとを備え、当該ロックピンユニットは、上記第1部材及び第2部材にそれぞれ設けられた係合孔に挿抜されるロックピンと、上記係合孔が位置合わせされた状態で、上記ロックピンを、各係合孔に進入した第1位置と、上記第2部材に設けられた係合孔から退避した第2位置との間でスライド可能に支持すると共に、上記第1部材に設けられた係合孔に所定のはめあいで嵌合されるボスと、を備える。
上記構成によれば、ロックピンがボスにより支持され且つ当該ボスが第1部材の係合孔と所定のはめあいで嵌合しているので、ロックピンが直接に上記各係合孔に挿通される場合に比べて、ロックピンが隣接する部材と接触する面積が大きくなる。したがって、仮に意図しない外力が作用した場合(たとえば、ロックピンが各係合孔に挿通された状態で第1部材及び第2部材が相対的に変位した場合)に、ロックピン及び各係合孔の内面に生じる面圧が過大となることが防止される。その結果、ロックピンや第1部材又は第2部材の破損が防止される。
(2) ロックピンユニットは、上記ボスを支持し、複数のボルトにより上記第1部材に締結されるフレームを更に備える。
上記構成によれば、上記意図しない外力が作用した場合、当該外力はボスを介してフレームに均等に作用する。つまり、当該外力は、上記複数のボルトに均等に作用するから、各ボルトに要求される機械的強度は小さくなる。したがって、各ボルトの外径は抑えられ、ロックピンユニットの小型化及びコストダウンが可能となる。
そして、上記フレームが複数のボルトにより第1部材に締結されるから、ロックピンユニットを第1部材に対して容易に取り付けることができ、汎用性のあるロック機構を実現することができる。
(3) 上記ロックピンは円柱状に形成され、上記ボスは円筒状に形成されている。
上記構成によれば、ロックピン及び各係合孔の内面に生じる面圧を効果的に抑えることができる。
(4) 上記ボスと上記係合孔とは、しまりばめにより嵌合されている。
上記構成によれば、ボスと係合孔とがしまりばめにより嵌合されているので、ロックピンユニットと第1部材との間の結合がより強固となり、ロックピン及び各係合孔の内面に生じる面圧を一層効果的に抑えることができる。
(5) たとえば、上記第1部材及び第2部材の一方及び他方は、それぞれ、作業車に搭載されたアウトリガボックス及びアウトリガビームである。上記ロックピンは、アウトリガボックスとアウトリガビームとの間の位置決め及びロックを行うためのものである。
本考案によれば、2つの部材の位置決め及びロックを行うと共に意図しない外力が作用した場合にも破損の可能性を低減する汎用性のあるロック機構を提供することができる。
図1は、本考案の一実施形態に係るロック機構1が採用された積載型トラッククレーン車10の側面図である。 図2は、ロック機構1を搭載するアウトリガ40の要部外観斜視図である。 図3(A)は、前方斜め下から視たアウトリガボックス50の要部外観斜視図であり、図3(B)は、前方斜め下から視たアウトリガビーム60の外観斜視図である。 図4は、前方斜め下から視たロックピンユニット70の外観斜視図である。 図5は、ロックピンユニット70の下面図である。 図6は、図5のVI−VI断面図である。 図7(A)は、ロックピンが第1位置にあるときのレバー111の位置を示すロックピンユニット70の正面図であり、図7(B)は、ロックピンが第2位置にあるときのレバー111の位置を示すロックピンユニット70の正面図である。 図8は、第1位置にあるロックピン71を示す概略断面図である。 図9は、第2位置にあるロックピン71を示す概略断面図である。 図10は、ボス81が突起83を備えない形態のロックピンユニット70を示す概略断面図である。
以下、本考案の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施形態は、本考案の一態様にすぎず、本考案の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
[概略構成と特徴点]
本実施形態では、図1に示される積載型トラッククレーン車10が説明される。積載型トラッククレーン車10は、車体20と、ブーム装置30とを備える。車体20は、メインフレーム及び当該メインフレームに搭載されたエンジンと、トランスミッションを介してエンジンにより駆動される車軸22と、メインフレームの前部に設けられたキャビン23と、キャビン23の後方に配置された荷台24とを備える。荷台24は、メインフレームに固定され、上方が開放された箱状である。荷物は、ブーム装置30によって上方から荷台24に積載される。ブーム装置30は、車体20(具体的には上記メインフレーム)に搭載されている。
以下の説明では、同図における左右方向が積載形トラッククレーン車10の前後方向8であり、同図における上下方向が積載型トラッククレーン車10の上下方向7である。積載形トラッククレーン車10の左右方向9(図2参照)は、キャビン23を前方から視たときの左右方向である。
ブーム装置30は、車体20に架装されており、車体20の上部に配置されている。ブーム装置30は、上記メインフレームに固定され、キャビン23と荷台24との間に配置されている。ブーム装置30は、アウトリガ40(図2参照)を備える。本実施形態の特徴とするところは、アウトリガ40が後述のロック機構1を備えている点である。
[アウトリガ40]
図2は、前方斜め下から視たアウトリガ40の要部外観斜視図である。同図に示される左右一対のアウトリガ40は、アウトリガボックス50(図3(A)参照:実用新案登録請求の範囲に記載された「第1部材」に相当)と、アウトリガビーム60(図3(B)参照:実用新案登録請求の範囲に記載された「第2部材」に相当)と、アウトリガビーム60に設けられたジャッキ42と、を備える。アウトリガビーム60は、アウトリガボックス50に内蔵されたアウトリガシリンダ(不図示)により駆動されて、アウトリガボックス50に対して左右方向9にスライドする。左右のジャッキ42は、アウトリガビーム60に内蔵されたジャッキシリンダ(不図示)により上下方向7に駆動される。
ジャッキシリンダが伸縮することにより、ジャッキ42は、格納状態(図2に示された状態)と、接地状態(不図示)とに状態変化する。ジャッキ42は、走行時に格納状態とされ、ブーム装置30が操作される際に下方に伸びて接地状態となる。接地状態のジャッキ42は、ブーム装置30が操作される際の積載型トラッククレーン車10の姿勢を安定させる。
[ロック機構1]
以下、図2〜図9を参照しながら、ロック機構1について説明する。なお、左右一対のアウトリガ40のそれぞれの構成は同一であるため、以下では、右方のアウトリガ40の構成が説明される。一方、左方のアウトリガ40の構成の説明は省略される。
図2及び図4に示されるように、アウトリガボックス50の下壁50aに、ロックピンユニット70が3本のボルト54によって取り付けられている。アウトリガボックス50と、アウトリガビーム60と、ロックピンユニット70とが、ロック機構1を構成している。
図3(A)が示すように、アウトリガボックス50は、横断面(左右方向9に垂直な断面)が矩形であって、左右方向9に延びる箱状の部材である。アウトリガボックス50は、下壁50aと、上壁と、一対の側壁とを備え、右端に図示されていない開口を備える。このアウトリガボックス50内にアウトリガビーム60(同図(B))が挿入されており、アウトリガビーム60は、上記開口を通じて左右方向にスライド(伸縮)可能である。
アウトリガボックス50の下壁50aに係合孔52(実用新案登録請求の範囲に記載された「係合孔」に対応)が設けられており、この係合孔52の周囲に3つのソケット53が配置されている。係合孔52は、下壁50aを上下方向7に貫通する。ソケット53の内壁に雌ネジが形成されており、上記ボルト54がねじ込まれるようになっている。
図3(B)が示すように、アウトリガビーム60は、横断面(左右方向9に垂直な断面)が矩形であって、左右方向9に延びる箱状の部材である。アウトリガビーム60は、下壁60aと、上壁と、一対の側壁とを備える。アウトリガビーム60は、上記開口からアウトリガボックス50内に挿入されており、上記開口を通じて左右方向9にスライド(伸縮)可能である。
アウトリガビーム60の下壁60aに、第1係合孔61と、第2係合孔62と、第3係合孔63と、第4係合孔64と、が設けられている。これら4つの係合孔61〜64(実用新案登録請求の範囲に記載された「係合孔」に相当)は、下壁60aを上下方向7に貫通する。
[ロックピンユニット70]
図4〜図7に示されるロックピンユニット70は、フレーム2と、フレーム2に支持されるボス81と、上下方向7に移動可能な状態でボス81に支持されるロックピン71と、ユーザに操作されてロックピン71を上下方向7に移動させるレバー111とを備えている。
フレーム2は、サポート101と、サポート101に支持されるハウジング91とを備えている。
サポート101は、天板102と、支点板103と、側板104とを備えている。天板102は板状の部材であって、上記下壁50aと平行な(上下方向7と垂直な)姿勢で配置されている。天板102は、ハウジング91が挿通される孔を備え、当該孔の周囲に、天板102を上下方向7に貫通する3つのボルト孔105(図5参照)を備えている。
支点板103は、天板102の下面から下向きに突出する板状の部材である。支点板103は、レバー111に対して上方から当接している。
側板104は、天板102の前端から下向きに屈曲された板状の部材である。側板104は、側板104を前後方向8に貫通する孔106を備える。孔106には、レバー111が挿通されている。
図6が示すように、ハウジング91は、天板102に支持された円筒状の部材である。ハウジング91は、天板102を上下方向7に貫通する孔に挿通されている。ハウジング91の中心軸92は上下方向7に沿っている。ハウジング91の内部に、ロックピン71及びバネ73が配置されている。バネ73の下端は、ハウジング91の内部の面93に上方から当接している。
ボス81は、円筒状の部材である。ボス81は、ハウジング91に支持されており、当該ハウジング91の上端に接合されている。ボス81の中心軸は、ハウジング91の中心軸92と一致している。ボス81は、本体部82と、本体部82の上面82aから上向きに突出する環状の突起83とを備えている。突起83の内面83aは、本体部82の内面82bと面一である。突起83の外径は、本体部82の外径よりも小さい。
ロックピン71は、円柱状の部材である。同図が示すように、ロックピン71は、大径部及び小径部を有し、両者の境界に段部が形成されている。この段部により座面71aが形成されている。ロックピン71は、ボス81に挿通され且つハウジング91内に配置されている。ロックピン71の中心軸は、ハウジング91の中心軸92と一致している。ロックピン71は、上下方向7にスライド可能な状態でボス81に支持されている。バネ73の上端は、上記座面71aに下方から当接している。ロックピン71は、バネ73によって上向きに付勢されている。ロックピン71の下端は、レバー111の後端112に取り付けられている。
レバー111は、前後方向8に延びる棒状の部材である。レバー111の後端112は、ロックピン71の上端に取り付けられている。レバー111は、ロックピン71の下端から前方に延びて、側板104の孔106を挿通し、側板104の前方に延びている。
図4及び図5が示すように、天板102のボルト孔105に挿通されたボルト54がアウトリガボックス50のソケット53にねじ込まれることにより、ロックピンユニット70は、アウトリガボックス50の下壁50aに締結される。このとき、図8に示されるように、ロックピンユニット70のボス81の突起83は、アウトリガボックス50の係合孔52に挿入された状態となる。両者の公差は、いわゆるしまりばめである。ボス81の本体部82の上面82aは、アウトリガボックス50の下壁50aと面接触している。
[ロック機構1の動作]
次に、積載型トラッククレーン車10でのロック機構1の動作について説明する。
アウトリガ40が格納状態にあり、レバー111が図7(A)に示す状態にあるとき、ロックピン71は、図8に示す第1位置に位置する。この第1位置において、ロックピン71は、アウトリガボックス50の係合孔52及びアウトリガビーム60の第1係合孔61に進入した状態となる。このとき、アウトリガビーム60は、アウトリガボックス50に対して位置決め固定されている。
ブーム装置30が操作される際には、左右のアウトリガ40が伸長され、ジャッキ42が接地状態となる。ユーザは、アウトリガ40を伸長する前に、ロックピンユニット70のレバー111の前端113(図7参照)を上向きに移動させる。そうすると、図4が示すように、支点板103を支点として、レバー111の後端112が下向きに移動する。これに伴って、ロックピン71は、バネ73の付勢力に抗して下向きに移動し、図9に示す第2位置に位置する。第2位置において、ロックピン71は、アウトリガビーム60の第1係合孔61から退避した状態となっている。このとき、アウトリガビーム60は、アウトリガボックス50に対して左右方向9への移動が可能である。
次にユーザは、レバー111の前端113を右向きに移動させる。そうすると、レバー111が、サポート101の側板104の孔106において右方へ移動し、図7(B)に示される位置に位置する。この状態でユーザがレバー111の前端113から手を離すと、バネ73の付勢力によってレバー111が側板104の面107と当接し、ロックピン71が第2位置にある状態が保たれる。
次にユーザは、アウトリガシリンダ(不図示)を動作させて、アウトリガビーム60を左右方向9にスライド移動させる。アウトリガビーム60の第4係合孔64(図3(B)参照)と、アウトリガボックス50の係合孔52とが位置合わせされた状態で、ユーザは、たとえば、レバー111の前端113を右方及び下方に移動させる。そうすると、レバー111は、図7(B)に示す位置から図7(A)に示す位置へ移動する。これに伴って、レバー111の後端112(図4参照)が上方へ移動し、ロックピン71が上方へ移動する。その結果、ロックピン71が、アウトリガビーム60の第4係合孔64及びアウトリガボックス50の係合孔52に進入した状態となり、アウトリガビーム60がアウトリガボックス50に対して位置決め固定される。以上のようにして、ロック機構1によるアウトリガビーム60のアウトリガボックス50に対する位置決め固定と、その解除と、アウトリガ40の伸長が行われる。
ロックピン71がアウトリガビーム60のいずれかの係合孔及びアウトリガボックス50の係合孔52に進入した状態(第1位置)で、ユーザが意図せずにアウトリガシリンダが作動した場合には、ロックピン71がアウトリガビーム60の係合孔の内面と当接して、大きな力を受ける。たとえば図8に示されるように、ロックピン71は、アウトリガビーム60の係合孔61の左方の面と当接して、左右方向9の右向きの力121を受ける。そうすると、ロックピン71が、同じ向き及び大きさの力をボス81に及ぼす。ここで、ボス81の突起83がアウトリガボックス50の係合孔52の内部に位置しているので、ボス81の突起83は、係合孔52の内面から力122を受ける。
本実施形態では、ロックピン71がボス81により支持され且つ当該ボス81がアウトリガボックス50の係合孔52と嵌合しているので、ロックピン71が直接に係合孔52に挿通される場合に比べて、ロックピン71が隣接する部材と接触する面積が大きくなる。したがって、ロックピン71と、係合孔52の内面と、係合孔61の内面と、に生じる面圧が過大となることが防止される。その結果、ロックピン71やアウトリガボックス50又はアウトリガビーム60の破損が防止される。
また、ロックピン71は円柱状に形成され、ボス81は円筒状に形成されているので、ロックピン71及び各係合孔52、61の内面に生じる面圧を効果的に抑えることができる。
また、ボス81及びアウトリガボックス50の係合孔52は、しまりばめにより嵌合されているので、ロックピン71とアウトリガボックス50との間の結合がより強固となり、ロックピン71及び各係合孔52、61の内面に生じる面圧を一層効果的に抑えることができる。
図10に、ボス81が突起83を有さない形態、すなわちボス81が係合孔52と嵌合していない形態ののロックピンユニット70が示されている。ロックピン71は、上方へスライド移動して、アウトリガボックス50の係合孔52及びアウトリガビーム60の第1係合孔61に進入した状態である。この状態でアウトリガビーム60が右方向へ移動すると、ロックピン71は、アウトリガビーム60の係合孔61の左方の面と当接して、右方向の力131を受ける。そうすると、ロックピン71が、同じ向き及び大きさの力をボス81に及ぼす。ボス81が突起83を有さない形態では、ボス81が受けた力は、ハウジング91及びサポート101の天板102を介して、サポート101をアウトリガボックス50に対して固定しているボルト54に作用する(力132)。
アウトリガビーム60が油圧シリンダにより移動される場合には、ボルト54に作用する力132は大きい。したがって、ボルト54の破損を抑制するためには、ボルト54の強度を高く、あるいは直径を大きくする必要がある。ところが、本実施形態に係るロックピンユニット70では、ボス81が突起83を備えるので、上述した面圧の抑制に加えて、ボルト54に大きな力が作用することが抑制される。その結果、ボルト54の強度や直径を過度に大きくしなくても、ロックピンユニット70、アウトリガボックス50及びアウトリガビーム60が破損する可能性を低減することができる。
[変形例]
本実施形態では、ロックピンユニット70のボス81とアウトリガボックス50の係合孔52とがしまりばめにより嵌合された。ボス81と係合孔52とは、すきまばめにより嵌合されてもよい。ただし、ボス81と係合孔52との隙間は、できるだけ小さい方が好ましい。
本実施形態では、ロックピンユニット70がアウトリガボックス50の下壁50aに設けられているが、ロックピンユニット70をアウトリガビーム60に設ける形態も可能である。たとえば、ロックピンユニット70をアウトリガビーム60の下壁60aの上面、すなわち、アウトリガビーム60の内部に設けてもよい。この変形例では、ロックピンユニット70のロックピン71により、アウトリガボックス50(実用新案登録請求の範囲に記載された「第2部材」に対応)アウトリガビーム60(実用新案登録請求の範囲に記載された「第1部材」に対応)に対して位置決め固定される。
本実施形態では、ロックピンユニット70がアウトリガビーム60をアウトリガボックス50に対して位置決め固定する例を説明した。ボス81を有するロック機構1は、2つの部材の位置決め及びロックを行うための機構として、アウトリガ40以外の部位にも適用可能である。
本実施形態では、ロックピンユニット70が突起83を有するボス81を備えることにより、ボルト54の強度や直径を過度に大きくすることなく、アウトリガ40に対して容易取付可能なロックピンユニット70が実現された。これにより、アウトリガボックス50を、複数の形態のアウトリガ40の間で共通して用いることが可能となった。一の形態は、アウトリガボックス50にロックピンユニット70を取り付け、図3(B)に示されるアウトリガビーム60と組み合わせる形態(上記実施形態)である。他の形態は、アウトリガボックス50にロックピンユニット70を取り付けず、図3(B)に示されるアウトリガビーム60よりも小型の他の形態のアウトリガビームと組み合わせる形態である。この形態では、アウトリガビームにロックピンが設けられる。アウトリガビームが収納位置にあるとき、当該ロックピンがアウトリガボックス50の係合孔52に挿通される。アウトリガビームが張出位置にあるとき、当該ロックピンは、アウトリガビームの位置に応じて、アウトリガボックス50の下壁50aに設けられた孔55〜57(図2参照)に挿通される。
なお、ロックピン71の第1位置は、ロックピン71がアウトリガボックス50の係合孔52とアウトリガビーム60の第1係合孔61に進入した位置であればよく、図8が示す位置に限られない。ロックピン71の第2位置は、ロックピン71がアウトリガビーム60の第1係合孔61から退避した位置であればよく、図9が示す位置に限られない。
1・・・ロック機構
2・・・フレーム
50・・・アウトリガボックス(第1部材)
52・・・係合孔
60・・・アウトリガビーム(第2部材)
61〜64・・・係合孔
70・・・ロックピンユニット
71・・・ロックピン
81・・・ボス

Claims (5)

  1. 互いに相対変位する第1部材及び第2部材と、
    上記第1部材に設けられ、上記第2部材を上記第1部材に対して位置決め固定するロックピンユニットとを備え、
    当該ロックピンユニットは、
    上記第1部材及び第2部材にそれぞれ設けられた係合孔に挿抜されるロックピンと、
    上記係合孔が位置合わせされた状態で、上記ロックピンを、各係合孔に進入した第1位置と、上記第2部材に設けられた係合孔から退避した第2位置との間でスライド可能に支持すると共に、上記第1部材に設けられた係合孔に所定のはめあいで嵌合されるボスと、
    を備えるロック機構。
  2. 上記ロックピンユニットは、上記ボスを支持し、複数のボルトにより上記第1部材に締結されるフレームを更に備える請求項1に記載のロック機構。
  3. 上記ロックピンは円柱状に形成され、上記ボスは円筒状に形成されている請求項1または2に記載のロック機構。
  4. 上記ボスと上記係合孔とは、しまりばめにより嵌合されている請求項3に記載のロック機構。
  5. 上記第1部材及び第2部材の一方及び他方は、それぞれ、アウトリガボックス及びアウトリガビームである請求項1から4のいずれかに記載のロック機構。
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