JP3215649B2 - 多工程加工機械のワーク移送装置 - Google Patents

多工程加工機械のワーク移送装置

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JP3215649B2 JP09159697A JP9159697A JP3215649B2 JP 3215649 B2 JP3215649 B2 JP 3215649B2 JP 09159697 A JP09159697 A JP 09159697A JP 9159697 A JP9159697 A JP 9159697A JP 3215649 B2 JP3215649 B2 JP 3215649B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多工程加工機械のワ
ーク移送装置に係るものであって、更に詳しくは複数の
加工工程のうち少なくとも1つの加工工程の加工時間が
他の加工工程よりも長時間である多工程加工機械のワー
ク移送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多工程加工機械のワーク移送装置
は、複数の加工工程のそれぞれの加工時間がほぼ同じ時
間の場合には問題ないが、複数の加工工程のうち少なく
とも1つの加工工程の加工時間が他の加工工程より長時
間である場合、最長加工時間の加工工程に合わせてワー
クを移送して加工する装置が一般に採用されている。
【0003】この装置では加工サイクルタイムが長くな
り、生産能率が低く、生産原価が高価になるので、1工
程の加工時間が長時間である工程だけを、予め別の装置
で加工したワークを、多工程加工機械の高速工程群の途
中工程に移載する装置も実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた1
工程の加工時間が長時間である工程分を別の装置で加工
する装置は、装置が煩雑になり、広い据え付け面積を要
するばかりでなく、自動化や省力化が難しいという問題
を有している。本発明は従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、1工程の加工時間が長時間である低速工程群の1
工程時間に拘束されることなく、1工程の加工時間が短
時間である高速工程群の1工程時間でワークを連続加工
できるようにした構造が簡素かつコンパクトで、生産能
率が高く全自動化が容易な多工程加工機のワーク移送装
置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の多工程加工機械のワーク移送装置は、少なく
とも一つの加工工程の加工時間が他の加工工程よりも長
時間である多工程加工機械のワーク移送装置であって、
1工程当たりの加工時間が短時間である高速工程を順列
した高速工程群の各加工位置にワークを順次間欠移送す
る高速移送手段と、1工程当たりの加工時間が長時間で
ある低速工程を各工程毎にN個(但しN=整数)のワー
クが同時に加工可能に設けて順列した低速工程群の各加
工位置にワークを順次間欠移送する低速移送手段と、高
速工程で低速工程前まで加工された第1ワーク受渡し位
置のワークをN個ずつ前記高速移送手段から前記低速移
送手段に移載するとともに低速工程で加工された第2ワ
ーク受渡し位置のワークをN個ずつ前記低速移送手段か
ら前記高速移送手段に移載する移載手段と、前記高速移
送手段の各高速工程の加工位置に1工程時間Thでワー
クを順次間欠位置決めする高速位置決め駆動手段と、前
記低速移送手段の各低速工程の加工位置に1工程時間T
l=N・Thでワークを順次間欠位置決めする低速位置
決め駆動手段と、前記移載手段を前記第1ワーク受渡し
位置と前記第2ワーク受渡し位置とに前記低速工程の1
工程時間Tlに同期させて位置決めする移載位置決め駆
動手段とを備えてなり、1工程当たりの加工時間が長時
間である低速工程群の1工程時間(Tl)に拘束される
ことなく、1工程の加工時間が短時間である高速工程群
の1工程時間(Th)でワークを連続加工できるように
したものである。
【0006】また、高速移送手段は回転可能な円板状の
第1タンテーブルによって構成されたものである。ま
た、低速移送手段は回転可能な円板状の第2タンテーブ
ルによって構成されたものである。また、高速移送手段
および低速移送手段の各加工工程間のワークの移送並び
に移載手段による第1ワーク受渡し位置と第2ワーク受
渡し位置との間のワークの移載は、ワークの位置決めが
可能な移送治具とともに移送又は移載するように構成さ
れたものである。また、高速位置決め駆動手段の間欠位
置決め機構は、等分割割り出し機構によって構成された
ものである。また、低速位置決め駆動手段の間欠位置決
め機構は、等分割割り出し機構によって構成されたもの
である。また、移載位置決め駆動手段の位置決め機構
は、等分割割り出し機構によって構成されたものであ
る。
【0007】上述のように構成された多工程加工機のワ
ーク移送装置によれば、1工程の加工時間が短時間であ
る高速工程群は、第1タンテーブル外周部に等分割され
た同心の円周上位置に順列して各加工位置を設け、この
各加工位置に配設されている各ワークスタンドに移送治
具とともにワークを載せ、第1タンテーブルの間欠割り
出しでワークを順次高速工程の各加工位置に1工程時間
Thの間隔で高速位置決めして加工を行う。そして、高
速工程群の各加工位置のうち予めワーク受渡し位置に指
定されているN箇所の加工位置に、低速工程前までの加
工が終わった高速工程のワークが順次高速位置決めされ
る。
【0008】一方、1工程の加工時間が長時間である低
速工程群は、第2タンテーブル外周部に必要工程数のN
倍に等分割された同心の円周上位置に順列して各加工位
置を設け、この各加工位置に配設されている各ワークス
タンドに移送治具とともにワークを載せ、第2タンテー
ブルの間欠割り出しでワークを順次低速工程の必要低速
工程数のN倍の各加工位置に1工程時間Tl=N・Th
で低速位置決めし、各工程に設けられたN箇所の各加工
位置でN個のワークを同時に加工する。そして、低速工
程の各加工位置のうち予めワーク受渡し位置に指定され
ているN箇所の加工位置に、低速工程の各加工位置でN
個ずつ同時に加工されたワークがN個ずつ同時に順次低
速位置決めされる。
【0009】この状態で第1タンテーブルと第2タンテ
ーブルとの間に設けられている移載手段の移載アームの
両側にN個ずつ設けられたワーク把持手段で、高速工程
のワーク受渡し位置と、低速工程のワーク受渡し位置と
にそれぞれ割出されているワークを、移送治具ごと把持
し、移載アームの180°割出しでワークの位置が入れ
替わり、高速工程で低速工程の前までの加工が終わって
いるワークが移載治具とともに低速工程のワーク受渡し
位置に割り出されているワークスタンド上に載置され、
同時に低速工程の加工が終わっているワークが移載治具
とともに高速工程のワーク受渡し位置に割出されている
ワークスタンドに載置され、残りの高速工程の各加工が
続行される。このように高速工程の途中でワークを低速
工程に移載し、低速工程でN個ずつ同時加工し、ワーク
を再び高速工程に移載するようにしたので高速工程の1
工程時間でワークを連続加工することが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を次の各
図面にもとづいて説明する。図1はワーク移送装置の平
面図、図2はワーク移送装置の断面図、図3は図2の移
載装置部分の拡大図、図4は移載装置のチャック部分の
拡大図、図5は移載装置とその周辺の平面図、図6はワ
ークスタンドと移送治具の断面図、図7はワークを構成
する導電板の図、図8は同じくワークを構成する絶縁体
の図、図9はワークの完成図である。
【0011】図1,図2において、床上に設置されたフ
レームの上板1上に、高速位置決め駆動部DDの16割
出し位置決め可能な第1割出し装置2と、低速位置決め
駆動部EEの4割出し位置決め可能な第2割出し装置3
とが配設されている。第1割出し装置2には垂直固定軸
6が上方に突出するように立設されていて、この固定軸
6に回転可能に案内されている出力軸2aに、高速移送
部AAのメインタンテーブル(以下メインテーブルと呼
ぶ)4が嵌着されている。メインテーブル4はフレーム
の図示しない下板上に固着の第1駆動モータによりベル
ト5を介して駆動され、メインテーブル4の回転中心の
まわりの16等分位置に設けられているA1加工位置
(#A1)からA16加工位置(#A16)まで16割
出しの加工工程に間欠割り出しされる。そして、固定軸
6にメインテーブル4より小径の固定円板7が嵌着され
ている。
【0012】第2割出装置3には垂直の出力軸3aに、
低速移送部BBのサブタンテーブル(以下サブテーブル
と呼ぶ)8がキー着されており、サブテーブル8はフレ
ームの図示しない下板上に固着の第2駆動モータにより
ベルト9を介して回転中心のまわりの8等分位置に設け
られているB1加工位置(#B1)からB8加工位置
(#B8)までの8つの加工位置の、それぞれ隣接する
同一の二つの加工位置を一組とする4割出しの加工工程
に間欠割り出しされ、メインテーブル4が2回割り出し
位置決めされる間にサブテーブル8が1回割り出し位置
決めされるようになっている。
【0013】更に、フレームの上板1上には第1割出し
装置2と第2割出し装置3との間に、移載位置決め駆動
部FFの第3割出し装置11が各回転中心が同一線上に
位置するように設置されている。第3割出し装置11は
前述の第1,第2の割出装置2,3と異なり、出力軸1
1aが2等分割(180°)間欠割出し位置決めされる
とともに、割出しの前後に上下動する構造となってい
る。第3割出装置11の出力軸11aに移載アーム12
がホルダ13を介してキー着され、フレームの図示しな
い下板上に固着の図示しない前記第1駆動モータにより
ベルト14を介して駆動される。
【0014】高速移送部AAのメインテーブル4外周部
には、各加工位置(#A1〜#A16)に対応する円周
上16等分位置に垂直穴4aが穿設されており、この垂
直穴4aに下部が嵌挿されて複数のボルト21によりワ
ークスタンド15Aがそれぞれ締着されている。ワーク
スタンド15Aの上部には、図6に示すようにワークW
A,WBを移送する移送治具16の穴16aが係脱自在
に嵌合して円周方向の位置を決める嵌合部15aと、移
送治具16下端に当接して上下方向の位置を決める着座
面15bとが形成されている。
【0015】更に、着座面15bに位置決めピン17が
垂直に植設され、嵌合部15aには上端角部に移送治具
16が嵌合し易いように大きな面取り15cが形成され
ている。移送治具16は後述のエアチャック23の把持
爪と係合する外周溝16bを有し、貫通する中心穴の上
部が後述のワークの一部である絶縁体WBが着脱自在に
嵌合するワーク取付穴16cに形成され、その奥に着座
面16dが形成されている。更に、ワークスタンド15
Aの軸心に穿設されている貫通穴15dにノックアウト
10が軸方向移動可能に嵌挿されており、ノックアウト
10は下端部がメインテーブル4の下面より突出し、下
端に固着のカラー18との間にばね19が介装されてい
て、常時下方に付勢されて頭部10aがワークスタンド
15Aの上端面に当接し、移送治具16のワーク取付穴
16cへのワークWBの装着に支障のないようになって
いる。
【0016】低速移送部BBのサブテーブル8外周部に
も、加工位置(#B1〜#B8)に対応する円周上8等
分位置に垂直穴8aが、中心円周上の距離が前記垂直穴
4aと同一間隔に穿設されており、この垂直穴8aにワ
ークスタンド15Aとほぼ同一のワークスタンド15B
が下部が嵌挿されて複数のボルト22により締着されて
いる。尚、サブテーブル8上のワークスタンド15Bに
はノックアウト10は無い。
【0017】第3割出し装置11の180°割出しと上
下動とが可能な出力軸11aにキー着されている、移載
部CCの移載アーム12には、図3乃至図5に示すよう
に回転中心対称に片側2個ずつ計4個の穴12aが、ワ
ークスタンド15A,15A及び15B,15Bの中心
円周上の距離と同一間隔に穿設されている。移載アーム
12にはこの穴12aと同心に4個のエアチャック23
が下向きかつ垂直に固着されており、エアチャック23
の下部に突出する水平移動可能なマスタ爪23a,23
aに、移送治具16の外周溝16bを把持可能な爪部2
4aを有するフィンガ24,24が開閉可能に取着され
ている。
【0018】更に、上板1上には図3に示すように第3
割出し装置11の近傍にエア供給用のスタンド25が立
設されており、スタンド25の上板26は先端部が移載
アーム12の回転中心部まで延びていて、上板26の先
端部の移載アーム12の回転中心と同心位置に回転継手
27が下向きに設けられている。回転継手27は、上板
26に固着されている固定部27aと固定部27aのま
わりで回転可能な回転部27bとからなり、固定部27
aに接続されている供給側の一方の管路28aが回転部
27bと、移載アーム12両側の各2個のエアチャック
23の一方のポートとの間にそれぞれ接続されている管
路28b,28b及び28c,28cと連通している。
【0019】また、固定部27aに接続されている供給
側の他方の管路29aが回転部27bとエアチャック2
3の他方のポートとの間に接続されている管路29b,
29b及び29c,29cとそれぞれ連通していて、供
給側の管路28a,29aに交互に圧力空気を供給する
ことにより、エアチャック23のフィンガ24,24の
開閉が強制的に行われるようになっている。
【0020】更に、フインガ24,24には図3乃至図
5に示すように移送治具16と当接する爪部24aの上
方を水平に貫通する穴24b,24bが穿設されてお
り、第3割出し装置11の上面に複数のボルト31,3
1により締着されている敷板32のメインテーブル4側
上に、スタンド33A及びホルダ34Aを介してエアチ
ャック23に把持するワークWA,WBの有無を検出す
る光ファイバセンサの発光部35A,35Aが2個、そ
れぞれメインテーブル4のワーク受渡し位置に指定され
ているA9加工位置(#A9)及びA10加工位置(#
A10)を向いて水平に設けられている。
【0021】固定円板7上には発光部35A,35Aか
ら出る光を受光する受光部35B,35Bがスタンド3
3B及びホルダ34Bを介して固着されており、移載ア
ーム12とともにエアチャック23が上昇するとエアチ
ャック23のフィンガ24,24の貫通穴24b,24
bが、それぞれの光ファイバセンサ35A,35B間の
光路とほぼ同心となり、光が遮られたときワーク有り、
光が透過したときワーク無しとしてエアチャック23に
把持するワークWA,WBの有無を検出するようになっ
ている。
【0022】更に、敷板32のサブテーブル8側上にス
タンド36が立設されており、スタンド36にホルダ3
7を介して高さ確認用センサ38が取着されていて、移
載アーム12下降時の高さを確認してフィンガ24,2
4の開閉を行うようになっている。更に、敷板32の四
隅上にもスタンド41,41が立設されており、各スタ
ンド41にそれぞれホルダ42を介してチャック開放確
認用センサ43が、メインテーブル4とサブテーブル8
の各ワーク受渡し位置であるA9加工位置(#A9),
A10加工位置(#A10)及びB1加工位置(#B
1),B2加工位置(#B2)に割出されている計4個
のエアチャック23の、それぞれのフインガ24,24
の開放されている状態を確認して移載アーム12の上下
動を行うようになっている。
【0023】ここで、本実施の形態例に引用するワーク
について図7,図8,図9により簡単に説明する。ワー
クは図7に示す銅合金材の導電板WAを、図8に示す熱
可塑性樹脂材の絶縁体WB上に一体形成されている2本
の突出ピンWb,Wbに導電板WAの小穴Wa,Waを
嵌合して重ね、図9に示すように突出ピンWb,Wbの
上端を加熱しながら押し潰すことにより変形させて導電
板WAを絶縁体WBに固定したものである。
【0024】次に、上述のワークWA,WBを加工する
ために各加工位置に配設されている各装置について図1
により簡単に説明する。メインテーブル4側のA6加工
位置(#A6)近くの固定円板4上に、ワーク搬入装置
45が設けられている。ワーク搬入装置45は水平方向
のリニアガイド46aを有するアーム46と、このリニ
アガイド46a上に移動可能に設けられている垂直方向
のリニアガイド48aを有するクロススライド48と、
クロススライド48a上に移動可能に設けられ、先端に
ワーク把持具47を有する移動体49とにより構成され
ている。このワーク搬入装置45はフレームの上板1上
に設けられている図示しないワーク供給装置から導電板
WAを受け取り、A6加工位置(#A6)に割出されて
いるワークスタンド15A上の移送治具16に嵌挿され
ている絶縁体WB上に導電板WAを引き渡すものであ
る。
【0025】A8加工位置(#A8)近くの上板1上に
押込確認装置50が設けられ、この押込確認装置50は
ワークWA,WBが確実にワークスタンド15A上の移
送治具16に載置されているか否かを確認するために、
ワークWAの上端を設定量押圧するものである。
【0026】次にサブテーブル8側に移って、B3加工
位置(#B3)近くとB4加工位置(#B4)近くの上
板1上に同一の溶着装置51,51が2個設けられてい
る。溶着装置51は、ワークの突出ピンWbの先端部を
加熱しながら上から押圧して押し潰すことにより導電板
WAを絶縁体WBに固定するものである。この溶着装置
51,51は垂直方向のリニアガイド52aを有するス
タンド52と、リニアガイド52a上に上下移動可能に
設けられた溶着ヘッド53と、溶着ヘッドに取着された
溶着棒54とにより構成されている。
【0027】B6加工位置(#B6)近くとB7加工位
置(#B7)近くとの上板1上に、同一の溶着確認セン
サ55,55が2個設けられている。溶着確認センサ5
5,55はワークの突出ピンWb,Wbの頭が設定通り
変形しているか否か、すなわち溶着の結果を確認するも
のである。
【0028】再びメインテーブル4側に戻って、A11
加工位置(#A11)近くの固定円板7上にもワーク押
込確認装置56が設けられている。このワーク押込確認
装置56は、前述のワーク押込確認装置50とほぼ同一
のものが使用されており、溶着の終わったワークWA,
WBをカメラにより検査する時にピント合わせ不良がな
いよう確実にワークスタンド15A上の移送治具16に
載置されているか否かを確認するために、ワークWAの
上端を設定量押圧するものである。
【0029】A12加工位置(#A12)近くの上板1
上にカメラ検査装置57が設けられている。カメラ検査
装置57は取付台58に取着されているカメラ59によ
り光電素子上に結像したワーク像により良否を判別する
もので、図中の二点鎖線円は照明用リングライト60で
ある。尚、メインテーブル4側にはこの他に図示しない
装置が複数個設けられているが説明を省略する。
【0030】上述のように構成されているメインテーブ
ル4とサブテーブル8との動作の関係は、16割出しの
メインテーブル4が16回割出されて1回転する間に、
4割出しのサブテーブル8が8回割出されて2回転す
る。すなわちメインテーブル4が2回割出される毎に、
サブテーブル8は1回割出されるようになっており、メ
インテーブル4側(高速工程側)の1工程時間(加工時
間+割出時間)をThとすると、サブテーブル8側(低
速工程側)の1工程時間Tl=2・Thとなる。
【0031】また、メインテーブル4とサブテーブル8
とに対する移載アーム12の動作の関係は、メインテー
ブル4が2回・サブテーブル8が1回それぞれ割出され
る毎に、移載動作、すなわち180°割出しとその前後
にそれぞれ上下動をする。従って、サブテーブル8側の
加工時間、すなわち実際に加工に用いることができる時
間は、メインテーブル4側の加工時間のほぼ2倍であ
り、サブテーブル8側で2個同時に加工して、再びメイ
ンテーブル4側に戻すことにより高速工程側の1工程時
間Thでワークを連続加工することができる。
【0032】続いて本実施の形態の作用について説明す
る。メインテーブル4のワークスタンド15A上に絶縁
体WBが嵌装された移送治具16がA6加工位置(#A
6)に割出し移送され、ワーク搬入装置45により導電
板WAが絶縁体WB上に載せられる。A6加工位置(#
A6)で絶縁体WB上に導電板WAが載せられたワーク
が、移送治具16とともにアイドル工程であるA7加工
位置(#A7)への割出し移送を経由して、A8加工位
置(#A8)に割出し移送され、ここでワーク押込確認
装置50により押込確認が行われたのち、A9加工位置
(#A9)とA10加工位置(#A10)とに押込確認
が終わったワークが順次割出し移送される。同時にサブ
テーブル8側では低速加工工程のすべてが終わったワー
クがB1加工位置(#B1)とB2加工位置(#B2)
とに割出し移送されている。
【0033】次いで、上昇端の待機位置で待機中の移載
アーム12に取着されているエアチャック23はチャッ
ク開放確認用センサ43によりフィンガ24,24の開
放が確認されていて、このエアチャック23が移送アー
ム12ととにも下降し、メインテーブル4側の受渡し位
置(#A9,#A10)とサブテーブル8側の受渡し位
置(#B1,#B2)とに割出し移送されている計4個
のワークテーブル15A,15B上のワークと移送治具
16とが、開かれているフィンガ24,24内に挿入さ
れ、高さ確認用センサ38による高さ確認信号でフイン
ガ24,24が閉じて移送治具16ごとワークWA,W
Bが把持される。
【0034】次いで、移載アーム12の上昇で移送治具
16を把持したエアチャック23が上昇端位置まで上昇
し、フィンガ24,24の穴24b,24bが光ファイ
バセンサ35A,35Bの光路とほぼ同心となり、光フ
ァイバセンサ35A,35Bの光路が穴24b,24b
を貫通可能な状態となる。このときフィンガ24,24
に移送治具16が把持されていれば光が遮られて受光部
35Bに達しない。
【0035】光ファイバセンサ35A,35Bがこの状
態で確認信号を出力し移載アーム12が180°割出さ
れ、移送治具16とともにワークWA,WBの位置が入
れ替わり、メインテーブル4側で低速工程前の加工が終
わったワークWA,WBがサブテーブル8側となり、サ
ブテーブル4側のすべての加工が終わったワークWA,
WBがメインテーブル4側となる。次いで、移載アーム
12の下降で両側のエアチャック23に把持されている
ワークWA,WBを有する移送治具16がワークスタン
ド15A,15Bの上部に同時に嵌挿され、高さ確認用
センサ38からの確認信号でエアチャック23のフィン
ガ24,24が開いて、ワークを有する移送治具16を
開放する。そして続く移載アーム12の上昇でエアチャ
ック23がワークを有する移送治具16から離れて上昇
端の待機位置に戻り、ワークWA,WBの移載が終わ
る。
【0036】ワークWA,WBの入替え移載後、メイン
テーブル4側において次の加工が終わるとメインテーブ
ル4が1割出しされて、サブテーブル8側から一方のワ
ーク受渡し位置(#A9)に移載されたワークWA,W
Bが他方のワーク受渡し位置(#A10)に移送される
とともに、他方のワーク受渡し位置(#A10)に移載
されたワークWA,WBが次のワーク受渡し位置(#A
11)に移送される。次いで、次のメインテーブル4の
1割出しとともにサブテーブル8側も1割出しされ、サ
ブテーブル8側から一方のワーク受渡し位置(#A9)
に移載されたワークWA,WBがワーク受渡し位置(#
A11)に移送されるとともに、先にメインテーブル4
側からサブテーブル8の2箇所のワーク受渡し位置(#
B1,#B2)に移載されたワークWA,WBが次のB
3加工位置(#B3)とB4加工位置(#B4)とに同
時に移送され、溶着装置51の加熱された溶着棒54が
下降して絶縁体WBの突出ピンWbの上部を加熱して押
し潰し導電板WAを絶縁体WBに固定する。
【0037】この間にメインテーブル4側のA11加工
位置(#A11)に割出し移送されているサブテーブル
8側の全加工が終わったワークWA,WBに対して、ワ
ーク押込確認装置56により押込確認が行われ、押込確
認が終わったワークがA12加工位置(#A12)に割
出し移送されてカメラ59によるワークの形状検査が行
われる。このとき移載アーム12とエアチャック23と
により次の移載が行われている。
【0038】次いで、サブテーブル8側ではB3加工位
置(#B3)とB4加工位置(#B4)とにおいて、溶
着加工が終わった2個のワークWA,WBが、B5加工
位置(#B5)とB6加工位置(#B6)とに割出し移
送される。そしてB6加工位置(#B6)で一方の溶着
確認センサ55により一方のワークの溶着確認が行わ
れ、次いでB7加工位置(#B7)とB8加工位置(#
B8)とにワークが割出し移送される。そしてB7加工
位置(#B7)において溶着確認が終わっていない他方
のワークに対し他方の溶着確認センサ55とより溶着確
認が行われたのち、ワーク受渡し位置(#B1,#B
2)にそれぞれ割出し移送され、前述のように移載が行
われて残りの加工が続行される。
【0039】
【発明の効果】本発明の多工程加工機械のワーク移送装
置は、上述のとおり構成されているので次に記載する効
果を奏する。1工程の加工時間が短い高速工程を順列し
た高速工程群の各加工位置にワークを順次1工程時間T
hで間欠位置決めする高速移送手段を設け、1工程の加
工時間が長い低速工程をN個のワークが同時に加工可能
に順列した低速工程群の各加工位置にワークを順次1工
程時間Tl=N・Thで間欠位置決めする低速移送手段
を設け、高速工程で低速工程前まで加工されたワーク
を、高速移送手段から低速移送手段にN個ずつ移載する
とともに、低速移送手段から高速移送手段にN個ずつ移
載する移載手段を設けて、1工程の加工時間が短い高速
工程群の1工程時間でワークを連続加工するようにした
ので、加工工程のうち最長時間である加工工程の1工程
時間に全加工工程の1工程時間を合わせる必要がなくな
り、生産能率を向上することができるとともに、自動
化,省力化が容易にできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多工程加工機械のワーク移送装置の一
部を除く平面図である。
【図2】同じく本発明の多工程加工機械のワーク移送装
置の全体の側面断面図である。
【図3】図2の移載装置部分の拡大図で、移載アームが
下降した状態を示す図である。
【図4】同じく移載装置のチャック部分の拡大図で、移
載アームが上昇した状態を示す図である。
【図5】移載装置とその周辺の移送装置とを水平断面と
して表す平面図である。
【図6】ワークスタンドとワークが嵌装された移送治具
との側面断面図である。
【図7】ワークを構成する導電板の図で、(a)は平面
図、(b)は側面図である。
【図8】ワークの構成する絶縁体の図で、(a)は平面
図、(b)は側面図である。
【図9】ワークの完成図で、(a)は平面図、(b)は
側面図である。
【符号の説明】
2 第1割出し装置 3 第2割出し装置 4 メインテーブル 8 サブテーブル 11 第3割出し装置 12 移載アーム 15A,15B ワークスタンド 16 移送治具 23 エアチャック 24 フィンガ 35A 光ファイバセンサの発光部 35B 光ファイバセンサの受光部 38 高さ確認用センサ 43 チャック開放確認用センサ 45 ワーク搬入装置 50,56 ワーク押込確認装置 51 溶着装置 55 溶着確認センサ 57 カメラ検査装置 AA 高速移送部 BB 低速移送部 CC 移載部 DD 高速位置決め駆動部 EE 低速位置決め駆動部 FF 移載位置決め駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−160923(JP,A) 特開 昭60−201842(JP,A) 特開 平7−33056(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 21/00 307 B23P 19/00 302

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの加工工程の加工時間が
    他の加工工程よりも長時間である多工程加工機械のワー
    ク移送装置であって、1工程当たりの加工時間が短時間
    である高速工程を順列した高速工程群の各加工位置にワ
    ークを順次間欠移送する高速移送手段と、1工程当たり
    の加工時間が長時間である低速工程を各工程毎にN個
    (但しN=整数)のワークが同時に加工可能に設けて順
    列した低速工程群の各加工位置にワークを順次間欠移送
    する低速移送手段と、高速工程で低速工程前まで加工さ
    れた第1ワーク受渡し位置のワークをN個ずつ前記高速
    移送手段から前記低速移送手段に移載するとともに低速
    工程で加工された第2ワーク受渡し位置のワークをN個
    ずつ前記低速移送手段から前記高速移送手段に移載する
    移載手段と、前記高速移送手段の各高速工程の加工位置
    に1工程時間Thでワークを順次間欠位置決めする高速
    位置決め駆動手段と、前記低速移送手段の各低速工程の
    加工位置に1工程時間Tl=N・Thでワークを順次間
    欠位置決めする低速位置決め駆動手段と、前記移載手段
    を前記第1ワーク受渡し位置と前記第2ワーク受渡し位
    置とに前記低速工程の1工程時間Tlに同期させて位置
    決めする移載位置決め駆動手段とを備えてなり、1工程
    当たりの加工時間が長時間である低速工程群の1工程時
    間(Tl)に拘束されることなく、1工程の加工時間が
    短時間である高速工程群の1工程時間(Th)でワーク
    を連続加工できるようにしたことを特徴とする多工程加
    工機械のワーク移送装置。
  2. 【請求項2】 高速移送手段は、回転可能な円板状の第
    1タンテーブルによって構成されたものである請求項1
    に記載の多工程加工機械のワーク移送装置。
  3. 【請求項3】 低速移送手段は、回転可能な円板状の第
    2タンテーブルによって構成されたものである請求項1
    又は2に記載の多工程加工機械のワーク移送装置。
  4. 【請求項4】 高速移送手段および低速移送手段の各加
    工工程間のワークの移送並びに移載手段による第1ワー
    ク受渡し位置と第2ワーク受渡し位置との間のワークの
    移載は、ワークの位置決めが可能な移送治具とともに移
    送又は移載するように構成されたものである請求項1,
    2又は3の何れか1項に記載の多工程加工機械のワーク
    移送装置。
  5. 【請求項5】 高速位置決め駆動手段の間欠位置決め機
    構は、等分割割り出し機構によって構成されたものであ
    る請求項1,2,3又は4の何れか1項に記載の多工程
    加工機械のワーク移送装置。
  6. 【請求項6】 低速位置決め駆動手段の間欠位置決め機
    構は、等分割割り出し機構によって構成されたものであ
    る請求項1,2,3,4又は5の何れか1項に記載の多
    工程加工機械のワーク移送装置。
  7. 【請求項7】 移載位置決め駆動手段の位置決め機構
    は、等分割割り出し機構によって構成されたものである
    請求項1,2,3,4,5又は6の何れか1項に記載の
    多工程加工機械のワーク移送装置。
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