JP3215607B2 - リニアモ−タ式カプセル型搬送装置 - Google Patents

リニアモ−タ式カプセル型搬送装置

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JP3215607B2
JP3215607B2 JP26354095A JP26354095A JP3215607B2 JP 3215607 B2 JP3215607 B2 JP 3215607B2 JP 26354095 A JP26354095 A JP 26354095A JP 26354095 A JP26354095 A JP 26354095A JP 3215607 B2 JP3215607 B2 JP 3215607B2
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友二 藤沢
崇 三砂
修 荒木
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  • Non-Mechanical Conveyors (AREA)
  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リニアモータ式
カプセル型搬送装置、特に、例えば、ビル内において、
書類、部品等の各種荷物を、ビルの天井、床等の空間を
利用して高速度で確実に目的場所まで搬送するととがで
きリニアモータ式カプセル型搬送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】荷物を運搬する物流システムとして、ガ
イドチューブを利用した輸送システムが注目されてい
る。この輸送システムは、屋内やビル間に設けられた複
数個の地点間に亘ってガイドチューブが敷設され、この
ガイドチューブ内を、荷物を収容したカプセルを走行さ
せて、荷物を一方の地点から他方の地点まで搬送するも
のである。
【0003】このような輸送システムとしては、気送式
の輸送システムが既に開発されている。この気送式輸送
システムは、ブロワによってガイドチューブ内に気流を
生じさせ、この気流によってカプセルをガイドチューブ
に沿って走行させるものである。
【0004】しかしながら、この種の輸送システムは、
カプセルを空気圧によって走行させるものであるので、
カプセルに制動をかけにくく、カプセルを所定位置に正
確に停止させることが困難であった。カプセルの停止手
段は、逆風をガイドチューブ内に送り込んだり、強制的
な機械制動等を用いたものであった。また、荷物の積み
下ろしは、カプセルの停止位置から積み下ろし位置まで
チェーンによってカプセルを牽引する等、他の方式によ
ってカプセルを移動させ、そして、荷物が収容されたカ
プセルの胴体部を回転させたり、カプセルの底を開閉す
ることにより行っていた。更に、気送式であることか
ら、ガイドチューブの全長に亘って気密を保持すること
が必要であり、システム全体が複雑な構造となってい
た。
【0005】そこで、本願発明者等は、上述した問題を
解決して、荷物を高速度で確実に目的地まで搬送するこ
とができるリニアモータ式カプセル型搬送装置を先に開
発し、特開平3−111331号公報(以下、「従来技
術」という)において提案した。
【0006】上記先行技術は、ローディング・アンロー
ディング装置を有し、所定位置に停止したカプセルを吊
り上げてソーターに乗せ、仕分けおよび搬送するもので
ある。搬送システムは、誘導型のリニアモーター等を使
用したものである。
【0007】先行技術は、リニアモータ式であるので、
ガイドチューブとカプセルとの接触部分は車輪のみであ
る。このように、ガイドチューブとカプセルとの接触面
積が小さいのでカプセルを高速度で走行させることが可
能である。しかも、カプセルを電磁力によって直接走行
させるために長距離搬送が容易且つ効率よく行える。更
に、カプセルが走行している区間のみに選択的に電流を
流すことができので、消費電流が少なくて済み経済的で
ある。また、カプセルの位置検知および速度コントロー
ルが容易に行えるので、カプセルの走行を容易に自動化
することができるといった効果を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術は、以下のような問題点を有していた。 カプセルを所定位置において正確に停止させること
ができない。 ガイドチューブの敷設方向によって、カプセルは、
その走行方向の軸線回りに旋回する。これによって、カ
プセル内に格納される、荷物が収容されたケースも、カ
プセルと共に旋回して、ケース内の荷物に悪影響を及ぼ
す。ケースをカプセルと共に旋回させないようにするに
は、ケースをカプセルに対し、軸によって振り子状に取
り付ければよい。しかし、このようにしてケースをカプ
セルに取り付けると、ケースの積み下ろしに際して、ケ
ースが揺動して、ケースの積み下ろしが容易に行えな
い。
【0009】従って、この発明の目的は、カプセルを所
定位置において正確に停止させることができ、しかも、
荷物の積み下ろしが容易に行え、更に、荷物の上下方向
の搬送が容易に行えるリニアモータ式カプセル型搬送装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、荷物の搬出入を行うためのターミナル間に敷設さ
れた、励磁コイルが巻き付けられた非磁性材料製ガイド
チューブと、前部および後部に車輪および永久磁石がそ
れぞれ取り付けられたカプセルと、前記カプセルの胴部
に設けられた、前記荷物を収納するためのケースが格納
される荷物台とを備え、前記荷物台に前記ケースを格納
した前記カプセルは、前記励磁コイルと前記永久磁石と
による電磁力により前記車輪を介して前記ガイドチュー
ブ内を走行し、かくして、一方のターミナルから他方の
ターミナルまで前記荷物を自動的に搬送するためのリニ
アモータ式カプセル型搬送装置において、前記カプセル
の走行方向の中心軸線を中心として揺動自在に前記荷物
台を前記カプセルに取り付けるための取付手段と、前記
荷物台に取り付けられた、前記カプセルの走行中におい
て、前記ケースが前記荷物台から外れるのを防止するた
めのロック手段と、前記ターミナルに設けられた前記カ
プセルの停止手段と、前記ターミナルに設けられた、前
記カプセルの戻り防止手段と、前記ターミナルに設けら
れた、前記ケースを前記荷物台から取り外すときに、前
記荷物台が前記取付手段を中心として揺動することを防
止するための揺動防止手段とからなり、前記停止手段
は、前記カプセルが前記ターミナル部分の前記ガイドチ
ューブに減速して侵入したときに、前記ガイドチューブ
内に突出して、前記カプセルの走行を阻止するための制
動アームと、前記制動アームの先端に取り付けられた、
前記カプセルが前記制動アームに衝突したときの衝撃を
緩衝するためのダンパーと、前記ダンパーの先端に取り
付けられたカプセル検知センサーとからなり、前記カプ
セル検知センサーによってカプセルが検知されると、前
記ターミナル部分の前記励磁コイルに前記カプセルの制
動電流が通電され、そして、同時に前記戻り防止手段が
前記ガイドチューブ内に突出して、前記カプセルの戻り
が阻止され、かくして、前記カプセルは、前記停止手段
およ前記戻り防止手段によって所望の前記ターミナル位
置で停止することに特徴を有するものである。
【0011】請求項2に記載された発明は、前記ターミ
ナルは、間隔をあけて立設されたリフトの各々に設けら
れ、前記リフトの各々は、前記ケースの載置台と、前記
載置台に置かれた前記ケースを前記ターミナルまで移送
するための移送手段とからなり、前記移送手段は、前記
載置台上の前記ケースに設けられたフックに挿入して前
記ケースを持ち上げるための進退および方向変換可能な
フォークと、前記ケースを持ち上げたまま後退した前記
フォークを前記ターミナルまで昇降させるための昇降手
段とからなることに特徴を有するものである。
【0012】請求項3に記載された発明は、前記ロック
手段は、前記荷物台の側面に一端が軸支されたロックキ
ーと、前記ロックキーが外方に回転する弾性力を前記ロ
ックキーに付与するためのスプリングと、前記ケースの
側面に取り付けられ、前記ロックキーの先端が係合する
ピンとからなり、前記移送手段の、先端がテーパー状に
形成された前記フォークを前記フックに挿入することに
よって、前記ロックキーと前記キーとの係合が自動的に
解除されることに特徴を有するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、この発明のリニアモータ式
カプセル型搬送装置の一実施態様を、図面を参照しなが
ら説明する。
【0014】図1は、この発明のリニアモータ式カプセ
ル型搬送装置におけるターミナル部分を示す概略斜視
図、図2は、この発明のリニアモータ式カプセル型搬送
装置における励磁コイルおよび位置検出センサーの配線
図、図3は、この発明のリニアモータ式カプセル型搬送
装置におけるカプセルがターミナルに停止した状態を示
す平面図、図4は、この発明のリニアモータ式カプセル
型搬送装置におけるカプセルがターミナルに停止した状
態を示す正面図、図5は、この発明のリニアモータ式カ
プセル型搬送装置における押さえアームによって荷物台
を押さえた状態を示す側面図、図6は、この発明のリニ
アモータ式カプセル型搬送装置におけるカプセルの端部
の断面図、図7は、図6のA−A線断面図、図8は、図
7のA矢視図、図9は、この発明のリニアモータ式カプ
セル型搬送装置におけるカプセルの停止手段および戻り
防止手段を示す平面図、図10は、この発明のリニアモ
ータ式カプセル型搬送装置におけるリフトを示す概略側
面図、図11は、この発明のリニアモータ式カプセル型
搬送装置の適用例を示す概略斜視図である。
【0015】図1から図11において、1は、SUS3
04や耐摩耗性FRP等の非磁性材料製円筒状ガイドチ
ューブである。2は、ガイドチューブ1の外側に、等間
隔をあけて巻き付けられた励磁コイルである。励磁コイ
ル2の巻数は、全て同じではなく、ガイドチューブ1の
垂直あるいは傾斜部分の巻数は、水平部分の巻数より多
くなっている。これは、水平部分より垂直あるいは傾斜
部分をカプセルが走行する場合の方が、より多くの電磁
力を必要とするからである。各励磁コイル2間には、後
述するカプセルの位置検出センサー3が取り付けられて
いる。位置検出センサー3としては、近接スイッチや磁
気センサー等が使用される。
【0016】複数個の励磁コイル2は、図2に示すよう
に、複数のセクションに分かれており、各セクション
は、多相電力ケーブルの主配線4に並列に配線されてい
る。励磁コイル2および位置検出センサー3は、切替器
5を介して各セクションおよび相毎に直列に配線されて
いる。位置検出センサー3からの信号がOR回路に送ら
れることによってカプセルの位置が検出される。このよ
うにして、カプセルが位置検出センサー3によって検出
されると、切替器5に信号が送られて、カプセルが走行
しているセクションの励磁コイル2のみに通電される。
従って、カプセルが走行していない他のセクションの励
磁コイル2には通電されないことから電力の省力化が図
れる。なお、セクションの入口および出口に別のセンサ
ーを取り付けて、各セクション毎に通電のオン、オフを
行ってもよい。
【0017】ガイドチューブ1の外面は、図4に示すよ
うに、励磁コイル2、励磁コイル用ケーブル6および位
置検出センサー用ケーブル7等の接続部の絶縁のために
耐熱絶縁テープ8によって被覆されている。更に、耐熱
絶縁テープ8の外面は、励磁コイル2の保護および磁気
シールドを図るために、防食処理が施された鉄板9によ
って被覆されている。
【0018】10は、ガイドチューブ1内を、後述する
ようにして走行するカプセルである。カプセル10は、
SUS304やアルミニウム系材料製であり、その前部
および後部には、例えば、励磁コイル2の間隔の2.5
倍以上の間隔をあけてリング状永久磁石11が取り付け
られている。カプセル10の前部および後部には、ガイ
ドチューブ1の内面を転動する複数個の車輪12が放射
状に取り付けられている。各車輪12は、スプリング1
3を介してカプセル10に取り付けられている。従っ
て、カプセル10は、車輪12を介してガイドチューブ
1内を円滑に走行する。カプセル10の位置が位置検出
センサー3によって検出されると、カプセル10の永久
磁石11に対し吸着し、通過後、反発するように励磁コ
イル2に通電される。更に、半周期遅れて励磁コイル2
に同様に通電される。これが繰り返し行われることによ
って、カプセル10は、一定方向にガイドチューブ1内
を安定走行する。
【0019】14は、カプセル10の中央胴部に取り付
けられた荷物台である。荷物台14は、取付手段として
の軸15によってカプセル10の走行方向の中心軸線を
中心として揺動自在にカプセル10に取り付けられてい
る。荷物台14の下部には、重り16が取り付けられて
いて、常時、荷物台14が定位置を維持できるようにな
っている。
【0020】17は、荷物が収容される蓋付きケースで
あり、荷物台14に格納される。ケース17の側面に
は、フック18が取り付けられていて、ケース17の積
み下ろしの際、後述するフォークが挿入される。ケース
17は、図6に示すように、その格納に際して、フック
18の底面に形成された孔18A内に、荷物台14の下
面に突設された突起19が嵌まり込むことによって、水
平方向の移動が阻止される。荷物台14の下面には、ガ
イド20が取り付けられていて、荷物台14へのケース
17の格納が円滑に行えるようになっている。
【0021】21は、カプセル10の走行中、特に、カ
プセル10が垂直方向に走行する場合において、ケース
17が荷物台14から外れるのを防止するためのロック
手段である。ロック手段21は、荷物台14に一端が軸
支されたロックキー22と、ロックキー22に、これを
前記軸支部を中心として外方に回転させる弾性力を付与
するためのスプリング23と、ケース17の側面に取り
付けられた、ロックキー22の先端と係合するピン24
とからなっている。図7および図8に示すように、ロッ
クキー22とピン24との係合は、先端がテーパー状に
形成されたフォークがフック18を通ってロックキー2
2に接触し、フォークの前進に伴ってロックキー22が
スプリング23の弾性力に抗して、ピン24から外れる
方向に回転することによって自動的に解除される。
【0022】25は、後述するターミナルに設けられ
た、カプセル10の停止手段である。停止手段25は、
図9に示すように、カプセル10がターミナル部分のガ
イドチューブ1に減速して侵入したときに、ガイドチュ
ーブ1内に突出して、カプセル10の走行を阻止するた
めの制動アーム26と、制動アーム26の先端に取り付
けられた、カプセル10の先端が制動アーム26に衝突
したときの衝撃を緩衝するためのダンパー27と、ダン
パー27の先端に取り付けられたカプセル検知センサー
28とからなっている。制動アーム26は、モーター2
9によってガイドチューブ1内に出入りする。ダンパー
27は、スプリングを利用した機械的なもの以外に、油
圧を利用したもの、あるいは、これらを組み合わせたも
のであってもよい。カプセル検出センサー28として
は、近接スイッチあるいは磁気センサー等が使用され
る。
【0023】30は、ターミナルに、停止手段25と間
隔をあけて設けられた、カプセル10の戻り防止手段と
しての戻り防止アームである。戻り防止アーム30は、
先端にカプセル10の後端に当接するローラー31が取
り付けられている。戻り防止アーム30は、モーター3
2によってガイドチューブ1内に出入りする。カプセル
検出センサー28によってカプセル10が検出される
と、ターミナル部分のセクションの励磁コイル2に、カ
プセル10の制動電流が通電され、そして、同時に戻り
防止アーム30がガイドチューブ1内に突出して、ダン
パー27の弾発力によるカプセル10の戻りが阻止され
る。この後、ターミナル部分のセクションの励磁コイル
2にはカプセル10の停止電流が通電され、かくして、
カプセル10は、所望のターミナル位置で確実に停止す
る。
【0024】33は、ケース17を荷物台14から前記
フォークによって取り外すときに、荷物台14が取付手
段を中心として揺動することを防止するための揺動防止
手段である。揺動防止手段33は、図1および図5に示
すように、シリンダー34によって進退可能なアーム3
5からなっている。アーム35の先端は、二股に形成さ
れていて、軸15が中央となるように、荷物台14の正
面に当てがわれる。これによって、軸15を中心として
その上下部分を均等に押さえることができるので、力の
バランスが崩れて荷物台14がケース17と共に揺動す
る恐れがなくなる。
【0025】36は、ケース17をカプセル10に積み
下ろしするためのターミナルを有するリフトである。リ
フト36は、図11に示すように、この発明の搬送装置
を複数階の建物内に設置する場合には、間隔をあけて複
数個、立設する。リフト36の各々は、図10に示すよ
うに、一側面に設けられたケース17用出入口37、ケ
ース17の載置台38、および、載置台38に置かれた
ケース17をターミナルまで移送するための移送手段3
9とからなっている。載置台38には、ケース17の有
無の検出器、ケース17の位置決め用突起、ケース17
の秤量計等が設けられている(何れも、図示せず)。
【0026】移送手段39は、載置台38上のケース1
7に設けられたフック18に挿入してケース17を持ち
上げるための進退および方向変換可能なフォーク40
と、ケース17を持ち上げたまま後退したフォーク40
をターミナルまで昇降させるための昇降手段44とから
なっている。昇降手段44は、モーター41およびチェ
ーン42によって支柱43に沿って昇降する
【0027】このように構成されている、この発明のリ
ニアモータ式カプセル型搬送装置によれば、次のように
して、荷物の搬送が行われる。
【0028】図10に示すように、リフト36の出入口
37の蓋を開いて、荷物を収容したケース17を載置台
38に置く。ケース17が載置台38に置かれたら、ケ
ース17の重量が秤量計によって自動的に計られる。秤
量の結果、カプセル10の走行に支障を来す所定重量を
超えた場合には、警告が発せられ、出入口37の蓋が閉
まらない。ケース17の重量が所定重量以下の場合に
は、行先ボタン45を押すと、出入口37の蓋が閉じら
れる。次に、フォーク40が前進してケース17のフッ
ク18に挿入され、これによってケース17が吊り上げ
られる。次いで、フォーク40は後退した後、ケース1
7を吊り上げたまま、昇降手段44によって所定のター
ミナルまで移動する。次に、フォーク40は180°旋
回した後、前進して、ターミナルに停止しているカプセ
ル10の荷物台14上にカプセル10を載せる。荷物台
14に載せられたカプセル10は、ロック手段21によ
って荷物台14に自動的にロックされる。ターミナルに
停止しているカプセル10は、停止手段25および戻り
防止手段30によって確実に所定位置に停止している。
【0029】カプセル10の行先等は、カプセル10に
取り付けられているIDカード46に予め記憶されてい
る。IDカード46に記憶されている各種データは、タ
ーミナルに設けられた読取り器47によって読み取ら
れ、これによって、カプセル10は、目的のターミナル
まで自動的に走行する。カプセル10が目的のターミナ
ルに接近すると、そのセクションの励磁コイル2にカプ
セル10の制動電流が通電されて減速される。次いで、
カプセル10は、停止手段25および戻り防止手段30
によって目的のターミナルに確実に停止する。このよう
にして、カプセル10が目的のターミナルに停止した
ら、目的のターミナルのリフト36に設けられたフォー
ク40によって、ケース17がカプセル10から取り出
される。この際、フォーク40のテーパー状先端がケー
ス17のフック18を通過してロック手段21のロック
キー22を押すことによって、ロックキー22のロック
が自動的に解除される。更に、揺動防止手段33によっ
て荷物台14の揺動が阻止されるので、カプセル10
は、フォーク40によって容易に吊り上げられる。ケー
ス17を吊り上げたフォーク40は、昇降手段44によ
って所定の出入口37まで移動し、載置台38に載せら
れる。載置台38上のカプセル10の有無は、ブザー等
によって報知され、取り出される。このようにして、荷
物は、目的地まで確実に搬送される。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、カプセルを所定位置において正確に停止させること
ができ、しかも、荷物の積み下ろしが容易に行え、更
に、荷物の上下方向の搬送が容易に行えるといった有用
な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のリニアモータ式カプセル型搬送装置
におけるターミナル部分を示す概略斜視図である。
【図2】この発明のリニアモータ式カプセル型搬送装置
における励磁コイルおよび位置検出センサーの配線図で
ある。
【図3】この発明のリニアモータ式カプセル型搬送装置
におけるカプセルがターミナルに停止した状態を示す平
面図である。
【図4】この発明のリニアモータ式カプセル型搬送装置
におけるカプセルがターミナルに停止した状態を示す正
面図である。
【図5】この発明のリニアモータ式カプセル型搬送装置
における押さえアームによって荷物台を押さえた状態を
示す側面図である。
【図6】この発明のリニアモータ式カプセル型搬送装置
におけるカプセルの端部の断面図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】図7のA矢視図である。
【図9】この発明のリニアモータ式カプセル型搬送装置
におけるカプセルの停止手段および戻り防止手段を示す
平面図である。
【図10】この発明のリニアモータ式カプセル型搬送装
置におけるリフトを示す概略側面図である。
【図11】この発明のリニアモータ式カプセル型搬送装
置の適用例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1:ガイドチューブ 2:励磁コイル 3:位置検出センサー 4:主配線 5:切替器 6:励磁コイル用ケーブル 7:位置検出センサー用ケーブル 8:耐熱絶縁テープ 9:鉄板 10:カプセル 11:永久磁石 12:車輪 13:スプリング 14:荷物台 15:軸 16:重り 17:ケース 18:フック 18A:孔 19:突起 20:ガイド 21:ロック手段 22:ロックキー 23:スプリング 24:ピン 25:停止手段 26:制動アーム 27:ダンパー 28:カプセル検出センサー 29:モーター 30:戻り防止アーム 31:ローラー 32:モーター 33:揺動防止手段 34:シリンダー 35:アーム 36:リフト 37:出入口 38:載置台 39:移送手段 40:フォーク 41:モーター 42:チェーン 43:支柱 44:昇降手段 45:行先ボタン 46:IDカード 47:読取り器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 修 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 合力 俊郎 神奈川県横浜市鶴見区小野町61番1号 エヌケ−ケ−プラント建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−64314(JP,A) 特開 平2−81830(JP,A) 特開 平5−262429(JP,A) 実開 昭50−127191(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 54/00 - 54/02 B65G 51/04 - 51/46

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷物の搬出入を行うためのターミナル間
    に敷設された、励磁コイルが巻き付けられた非磁性材料
    製ガイドチューブと、前部および後部に車輪および永久
    磁石がそれぞれ取り付けられたカプセルと、前記カプセ
    ルの胴部に設けられた、前記荷物を収納するためのケー
    スが格納される荷物台とを備え、前記荷物台に前記ケー
    スを格納した前記カプセルは、前記励磁コイルと前記永
    久磁石とによる電磁力により前記車輪を介して前記ガイ
    ドチューブ内を走行し、かくして、一方のターミナルか
    ら他方のターミナルまで前記荷物を自動的に搬送するた
    めのリニアモータ式カプセル型搬送装置において、 前記カプセルの走行方向の中心軸線を中心として揺動自
    在に前記荷物台を前記カプセルに取り付けるための取付
    手段と、前記荷物台に取り付けられた、前記カプセルの
    走行中において、前記ケースが前記荷物台から外れるの
    を防止するためのロック手段と、前記ターミナルに設け
    られた前記カプセルの停止手段と、前記ターミナルに設
    けられた、前記カプセルの戻り防止手段と、前記ターミ
    ナルに設けられた、前記ケースを前記荷物台から取り外
    すときに、前記荷物台が前記取付手段を中心として揺動
    することを防止するための揺動防止手段とからなり、 前記停止手段は、前記カプセルが前記ターミナル部分の
    前記ガイドチューブに減速して侵入したときに、前記ガ
    イドチューブ内に突出して、前記カプセルの走行を阻止
    するための制動アームと、前記制動アームの先端に取り
    付けられた、前記カプセルが前記制動アームに衝突した
    ときの衝撃を緩衝するためのダンパーと、前記ダンパー
    の先端に取り付けられたカプセル検知センサーとからな
    り、前記カプセル検知センサーによってカプセルが検知
    されると、前記ターミナル部分の前記励磁コイルに前記
    カプセルの制動電流が通電され、そして、同時に前記戻
    り防止手段が前記ガイドチューブ内に突出して、前記カ
    プセルの戻りが阻止され、かくして、前記カプセルは、
    前記停止手段および前記戻り防止手段によって所望の前
    記ターミナル位置で停止することを特徴とするリニアモ
    ータ式カプセル型搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記ターミナルは、間隔をあけて立設さ
    れたリフトの各々に設けられ、前記リフトの各々は、前
    記ケースの載置台と、前記載置台に置かれた前記ケース
    を前記ターミナルまで移送するための移送手段とからな
    り、前記移送手段は、前記載置台上の前記ケースに設け
    られたフックに挿入して前記ケースを持ち上げるための
    進退および方向変換可能なフォークと、前記ケースを持
    ち上げたまま後退した前記フォークを前記ターミナルま
    で昇降させるための昇降手段とからなることを特徴とす
    る、請求項1記載のリニアモータ式カプセル型搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ロック手段は、前記荷物台の側面に
    一端が軸支されたロックキーと、前記ロックキーが外方
    に回転する弾性力を前記ロックキーに付与するためのス
    プリングと、前記ケースの側面に取り付けられ、前記ロ
    ックキーの先端が係合するピンとからなり、前記移送手
    段の、先端がテーパー状に形成された前記フォークを前
    記フックに挿入することによって、前記ロックキーと前
    記キーとの係合が自動的に解除されることを特徴とす
    る、請求項2記載のリニアモータ式カプセル型搬送装
    置。
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