JP3215430U - 軌陸車 - Google Patents

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Abstract

【課題】軌道走行時に障害物を検知し、警報やブレーキを作動させることができ、軌道走行時に障害物を確実に検知可能にする設定を容易に行える軌陸車を提供する。【解決手段】軌陸車1は、軌道走行時に赤外線レーザセンサ30により検出された物体が検知エリア内に存在し、その物体と軌陸車1間の距離が予め設定された検知基準距離以下となって、その物体を軌道上の障害物として検知した場合、警報やブレーキを作動させる。制御装置では、複数の検知基準距離と、これら複数の検知基準距離に対応する複数の検知エリアA1,A2,A3・・・とが予め設定され、その設定された複数組の検知基準距離及び検知エリアのうちの何れか1つが選択され、軌道走行時に赤外線レーザセンサ30による検出情報を処理して、選択された検知基準距離以下、且つ検知エリア内に存在する物体が軌道上の障害物として検知される。【選択図】図8

Description

本考案は軌陸車に関し、特に軌道走行時に障害物を検知可能な軌陸車に関する。
従来、軌陸車は、軌道と道路の両方を走行できるトラック等をベースにした車両であり、道路走行用の複数の車輪、軌道走行用の複数の鉄輪、車体の昇降用油圧装置、及び複数の鉄輪の出し入れ用の鉄輪用油圧装置、等を装備している。
道路を走行してきた軌陸車は、踏切内等で軌道上に停止し、軌道を走行できる状態に切り換えられる。その際、昇降用油圧装置により車体が上昇されて適宜旋回され、複数の鉄輪が下方に位置切換えされ、次に車体を下降して複数の鉄輪が1対のレール上に接地される。その後、軌陸車は道路走行用のエンジン(又は油圧モータ等)を駆動源として軌道上を走行し、この軌陸車を用いて軌道上の工事や点検等の保守作業が行われる。
ところで、軌道走行させる軌陸車の運転者は、その走行方向の軌道上に鉄道車両等の障害物が存在しないか注意して運転する必要がある。特許文献1には、軌陸車と鉄道車両との衝突を防止するために、軌陸車にGPSを搭載し、軌陸車の現在地を取得し、サーバから取得した保守作業情報に基づいて軌陸車の移動可能範囲を求めて、軌陸車が移動可能範囲外に位置していると警報を出力する衝突防止システムが開示されている。
特開2016−13783号公報
軌道走行させる軌陸車の運転者は、その走行方向の軌道上に障害物が存在する場合、例えば雨や霧等で視界が悪い状況下で、その障害物に気付くのが遅れたり或いは気付かなかったりすると、軌陸車を制動させる操作が遅れて、軌陸車を適切に停止させることができない、という問題がある。
本考案の目的は、軌道走行時に障害物を検知して、警報やブレーキを作動させることができる軌陸車を提供すること、軌道走行時に障害物を検知可能にする設定を容易に行うことができる軌陸車を提供すること、等である。
請求項1の軌陸車は、軌道と道路の両方を走行可能な軌陸車において、警報手段と、軌陸車の前方又は後方の物体と、その物体と軌陸車間の距離とを検出可能なセンシング手段と、軌道走行時に前記センシング手段により検出された物体と軌陸車間の距離が予め設定された検知基準距離以下となって、前記物体を軌道上の障害物として検知した場合、前記警報手段を作動させる制御手段とを備えたことを特徴としている。
上記構成の軌陸車によれば、軌道走行時の軌陸車の前方又は後方の軌道上に、軌陸車との距離が検知基準距離以下となる障害物が存在すると、警報手段が作動して、その障害物の存在を報知することができる。
請求項2の軌陸車は、請求項1の考案において、軌道走行を制動するブレーキ手段を備え、前記制御手段は、前記物体を軌道上の障害物として検知した場合、前記ブレーキ手段を作動させることを特徴としている。
上記構成の軌陸車によれば、軌道走行時の軌陸車の前方又は後方の軌道上に、軌陸車との距離が検知基準距離以下となる障害物が存在すると、ブレーキ手段が作動して、障害物との衝突を回避させるために、軌陸車の軌道走行を制動することができる。
請求項3の軌陸車は、請求項1又2の考案において、前記制御手段は、前記センシング手段により検出された物体が、予め設定された検知エリア内に存在する場合、前記物体を障害物として検知することを特徴としている。
上記構成の軌陸車によれば、検知エリア内に存在し軌陸車との距離が検知基準距離以下となる物体を、軌道上の障害物として確実に検知し、軌道近くにあるバラスト、枕木、レール、架線、電柱等の非障害物を軌道上の障害物として誤検知しないように構成できる。
請求項4の軌陸車は、請求項1〜3の何れか1項の考案において、前記検知基準距離と前記検知エリアを可変に設定する設定手段を設けたことを特徴とする。
上記構成の軌陸車によれば、軌陸車の軌道走行プログラム等に応じて、軌道上の障害物を確実に検知できるように、検知基準距離と検知エリアを適切に設定することができる。
請求項5の軌陸車は、軌道と道路の両方を走行可能な軌陸車において、軌陸車の前方又は後方の物体と、その物体と軌陸車間の距離とを検出可能なセンシング手段と、前記センシング手段が物体を検出可能な3次元空間において、軌陸車を基準とする複数の検知基準距離と、これら複数の検知基準距離に対応する複数の検知エリアとを予め設定した距離エリア設定手段と、前記距離エリア設定手段に設定された複数組の検知基準距離及び検知エリアのうちの何れか1つを選択する選択手段と、軌道走行時に前記センシング手段による検出情報を処理して、前記選択手段により選択された検知基準距離以下、且つ検知エリア内に存在する物体を軌道上の障害物として検知できるようにした検知制御手段とを備えたことを特徴とする。
上記構成の軌陸車によれば、複数の検知基準距離と、これら複数の検知基準距離に対応する複数の検知エリアとを予め設定し、その設定された複数組の検知基準距離及び検知エリアのうちの何れか1つを選択することにより、軌道走行時にセンシング手段による検出情報を処理して、選択された検知基準距離以下、且つ検知エリア内に存在する物体を軌道上の障害物として検知できるので、軌陸車の軌道走行プログラム等に応じて、軌道上の障害物を確実に検知可能にし、軌道近くにあるバラスト、枕木、レール、架線、電柱等の非障害物を軌道上の障害物として誤検知しないようにする設定を容易に行うことができる。
本考案の軌陸車によれば、軌道走行時に障害物を検知して、警報やブレーキを作動させることができ、また、軌道走行時に障害物を確実に検知可能にする設定を容易に行うことができる。
本考案の実施例に係る軌陸車の側面図である。 軌陸車の平面図である。 軌陸車の後面図である。 (a) は赤外線レーザセンサの側面図であり、(b)は赤外線レーザセンサの上下方向の傾斜角を変化させる状態を示す側面図である。 (a)は赤外線レーザセンサのシャッター閉状態の平面図であり、(b)はシャッター開状態の平面図である。 赤外線センサの後面図である。 軌陸車の制御系を示すブロック図である。 (a)は軌陸車と障害物の検知エアリ等を示す側面図であり、(b)は軌陸車と障害物の検知エアリ等を示す平面図である。 障害物の検知エアリ等をタブレットの画面に表示した状態を示す図である。 複数組の検知エリアと検知基準距離の対応関係のテーブルを示す図である。 制御装置が実行する障害物検知制御を示すフローチャートである。
以下、考案を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、軌陸車1は、トラックをベースにした車両であり、運転部3と荷台部4とを有する車体2を備え、この車体2に、道路走行用の車輪5,6(左右1対の前車輪5、左右2対の後車輪6)と、軌道走行用の複数の鉄輪7,8(左右1対の前鉄輪7、左右1対の後鉄輪8)と、車体2の昇降・旋回を行う車体昇降用油圧装置9と、複数の鉄輪7,8の出し入れを行う鉄輪用油圧装置10等を装備している。荷台部4には、軌道上の工事や点検等の作業に必要な設備(図示略)が搭載される。
複数の鉄輪7,8は、複数の輪枢支部材7a,8aに回転自在に支持され、これら複数の輪枢支部材7a,8aは、鉄輪7,8を出し入れ可能に車体2に回動可能に連結されている。鉄輪出入装置10は、複数の油圧シリンダ10a,10bにより複数の輪枢支部材7a,8aを回動させて、複数の鉄輪7,8を図1に実線で示す退避位置と図1に仮想線で示す使用位置とに切り換える。
軌陸車1は、エンジンを含む駆動系により、1対の後車輪6を駆動輪として道路を走行する。道路を走行してきた軌陸車1は、例えば踏切内等に停止し、軌道を走行できる状態に切り換えられる。その際、車体昇降用油圧装置9により車体2が上昇されてから旋回され、次に、鉄輪出入装置10により複数の鉄輪7,8が退避位置から使用位置へ下方に出され、次に、車体昇降用油圧装置9により車体2が下降されて、複数の鉄輪7,8が1対のレール15上に降ろされる。
軌陸車1は、道路走行用のエンジンを駆動源とし、後鉄輪8を駆動輪として軌道を走行する。そのため、1対の後車輪6から1対の後鉄輪8に動力を伝達する左右1対の動力伝達輪11が設けられている。1対の動力伝達輪11は、1対の輪枢支部材8aに付設され、1対の後鉄輪8が使用位置にあるときにだけ1対の後車輪6と接触し摩擦により回転し、1対の後鉄輪8を回転させる。
尚、軌陸車1を軌道走行させるために、前記のように、後車輪6の動力を動力伝達輪11を介して後鉄輪8に伝達する駆動方式以外に、動力伝達輪11を省略し、後車輪6をレール15に直接接触させて摩擦により駆動力を得る方式や、後鉄輪8を油圧モータ等で直接駆動する方式を採用してもよい。
図1〜図7に示すように、軌陸車1は、警報装置20、軌道走行を制動するブレーキ装置25、軌陸車1の前方の物体と、その前方の物体と軌陸車1間の距離とを検出可能な前方赤外線レーザセンサ30、軌陸車1の後方の物体と、その後方の物体と軌陸車1間の距離とを検出可能な後方赤外線レーザセンサ35、軌道走行時に障害物を検知して警報装置20とブレーキ装置25を作動させる制御装置40を備えている。
警報装置20は、軌陸車1の運転部3に設けられ、図7に示すように、ブザー21、スピーカ22、ディスプレイ23等を有する。本実施例では、主にブザー21が使用される。ブレーキ装置25は、例えば、1対の後車輪6の回転を介して1対の後鉄輪8の回転を制動し、軌陸車1の軌道走行を制動する。
図1、図2、図4〜図6に示すように、前方赤外線レーザセンサ30は、前方へ向けられる赤外線レーザ光発生部を有する前方赤外線投光部30aと、複数の赤外線受光素子を有する前方赤外線受光部30b(赤外線カメラ)を備えている。赤外線レーザ光発生部は、所定の走査パターンにて赤外線レーザ光を走査させながら投射する。
これら前方赤外線投光部30aと前方赤外線受光部30bを左右に接近させ、車体2の前端側下部の左右方向中央部に設けられている。前方赤外線投光部30aと前方赤外線受光部30bは、センサケース31に収容状に取付けられ、このセンサケース31が、取付板32及び1対の取付脚33によって車体2の前部に取り付けられている。
センサケース31は、前方赤外線レーザセンサ30が取付けられた前方開放状のケース本体31aと、ケース本体31aの前方を開閉する1対のシャッター31bとを有する。取付板32は車体2(フロントバンパレインフォースメント等)に取付けられ、その取付板32に1対の取付脚33の下端部が固定され、ケース本体31aの後部に形成された1対のリブ31cが、1対の取付脚33の上端部に締結されている。この締結を弛めて、図4(b)のように、センサケース31を上下に回動させ、前方赤外線レーザセンサ30の向きを上下に調節することができる。
ケース本体31aの前端は、平面視にて円弧状に形成され、1対のシャッター31bは、夫々ケース本体31aの前端形状に応じた部分円筒状に形成され、各シャッター31bからケース本体31aの上面及び下面に沿って延びる上板部と下板部の後端部が、ケース本体31aに上下の軸回りに回動可能に連結されている。
図5(a)に示すように、前方赤外線レーザセンサ30を使用しないときには、1対のシャッター31bがケース本体31aの前方に広げられて、前方赤外線レーザセンサ30をカバーし、図5(b)に示すように、前方赤外線レーザセンサ30を使用するときには、1対のシャッター31bが重なるようにしてケース本体31aの前方から側方へ切換えて、前方赤外線レーザセンサ30を前方へ露出させる。このシャッター31bの開閉は、電動モータ31d(図4(a)参照)により自動的に行われるが、手動で行なう方式にしてもよい。
図3に示すように、後方赤外線レーザセンサ35は、後方へ向けられる赤外線レーザ光発生部を有する後方赤外線投光部35aと、複数の赤外線受光素子を有する後方赤外線受光部35b(赤外線カメラ)を備えている。赤外線レーザ光発生部は、所定の走査パターンにて赤外線レーザ光を走査させながら投射する。
これら後方赤外線投光部35aと後方赤外線受光部35bを左右に離隔させ、車体2の後端側下部に設けられている。尚、図示省略するが、後方赤外線投光部35aと後方赤外線受光部35bは、前方赤外線レーザセンサ30と同様に、夫々、センサケースに収容され、使用されないときにカバーされ、使用されるときに後方へ露出させ、また、後方赤外線投光部35aと後方赤外線受光部35bの向きを上下に調節することができる。
図8に示すように、赤外線レーザセンサ30,35は、夫々、赤外線投光部30a,35aから多数の赤外線レーザ光を前方の3次元空間DSに向けて走査パターンで投光し、その3次元空間DS内に物体が存在する場合、その物体で反射した赤外線を赤外線受光部30b,35bで受光し、受光した赤外線毎(赤外線受光素子毎)に、リアルタイムで赤外線が物体との間を往復する時間から距離を検出し、その検出情報を制御装置40に出力する。
制御装置40は、軌陸車1が前方へ軌道走行するときは、前方赤外線レーザセンサ30による検出情報を処理して、予め設定された検知エリアBA内に存在して、軌陸車1との距離Lが予め設定された検知基準距離BL以下となる物体を、軌陸車1の前方の軌道上の障害物として検知し、警報装置20を作動させるとともに、その障害物に軌陸車1が衝突する可能性がある場合は、ブレーキ装置25を自動的に又は運転手を介して作動させる。
また、制御装置40は、軌陸車1が後方へ軌道走行するときは、後方赤外線レーザセンサ35による検出情報を処理して、予め設定された検知エリアBA内に存在して、軌陸車1との距離Lが予め設定された検知基準距離BL以下となる物体を、軌陸車1の後方の軌道上の障害物として検知し、警報装置20を作動させるとともに、その障害物に軌陸車1が衝突する可能性がある場合は、ブレーキ装置25を自動的に又は運転手を介して作動させる。
制御装置40(設定手段)により、検知基準距離BLと検知エリアBAは可変に設定され、つまり、軌道走行時に軌陸車1の前方・後方に存在する物体として、その物体と軌陸車1間の距離Lが検知基準距離BL以下となるものには、バラスト、枕木、レール、架線、電柱等の非障害物があるが、検知基準距離BLと検知エリアBAの適切な設定により、軌道上の障害物が確実に検知され、非障害物が障害物として誤検知されないようになる。
次に、前方赤外線レーザセンサ30を使用する場合の検知基準距離BLと検知エリアBAの設定、軌道走行時の制御について説明する。尚、後方赤外線レーザセンサ35を使用する場合の検知基準距離BLと検知エリアBAの設定、軌道走行時の制御については、前方赤外線レーザセンサ30を使用する場合と同様であるため説明を省略する。
図7に示すように、制御装置40は、前方赤外線レーザセンサ30が物体を検出可能な3次元空間において、軌陸車1を基準とする複数の検知基準距離L1,L2,L3・・・と、これら複数の検知基準距離に対応する複数の検知エリアA1,A2,A3・・・とを予め設定した距離エリア設定手段40aと、距離エリア設定手段40aに設定された複数組の検知基準距離と検知エリアのうちの何れか1つを選択する距離エリア選択手段40bと、軌道走行時に前方赤外線レーザセンサ30による検出情報を処理して、距離エリア選択手段40bにより選択された検知基準距離以下、且つ検知エリア内に存在する物体を軌道上の障害物として検知できるようにした検知制御手段40cとを構成している。
先ず、図8は軌陸車1を側方と上方から視た図であり、DSは前方赤外線レーザセンサ30が物体を検出可能な3次元空間を示し、図9はその3次元空間DSを前後方向と直交する鉛直面で切った断面を概念的に示している。
図8、図9に示すように、3次元空間DSに対応するエリアMAが、制御装置40が前方の物体を検出可能な検知最大エリアとなり、距離エリア設定手段40aには、図10に示すように、この検知最大エリアMA内の検知エリアA1,A2,A3・・・(A1>A2>A3)が予め設定記憶されている。検知エリアA1,A2,A3は、夫々、断面矩形状のエリアに設定されている。
また、距離エリア設定手段40aには、図10に示すように、検知最大距離ML(例えば、ML=30m)以下の検知基準距離L1,L2,L3・・・(L1<L2<L3)が設定記憶されている。尚、検知最大距離MLは、前方赤外線レーザセンサ30を用いて物体を精度良く検知できる最大距離となる。例えば、図10に示すように、検知エリアA1と検知基準距離L1、検知エリアA2と検知基準距離L2、検知エリアA3と検知基準距離L3・・・が夫々対応したものである。
前記の検知エリアA1,A2,A3は、赤外線レーザセンサ30で検知した物体を表示するディスプレイ23の画面上に表示される。1組の検知基準距離と検知エリアを選択する場合、画面上の検知エリアA1,A2,A3の1つを選択する。上記の検知エリアA1,A2,A3は、画面に表示する画像データを格納しているフレームメモリにおける3つのエリアa1,a2,a3(図示略)と対応付けられており、例えば、検知エリアA1を選択した場合には、エリアa1内の画像データを処理してその検知エリアA1と検知した障害物の画像を画面に表示することになる。検知エリアA2,A3とエリアa2,a3についても同様である。
ここで、1組の検知基準距離と検知エリアの関係を検証する際には、例えば、軌陸車1の前方の検知基準距離L1の位置に障害物に見立てた物体を位置させ、前方赤外線レーザセンサ30で検出された障害物の画像と、障害物までの距離をディスプレイ23の画面のエリアA1に表示させて検証するものとする。
検知基準距離L2,L3・・・と、これら複数の検知基準距離に対応する複数の検知エリアA2,A3・・・についても同様に行うものとする。
距離エリア選択手段40bでは、軌陸車1の軌道走行プログラム等に応じて、距離エリア設定手段40aに設定された複数組の検知基準距離L1,L2,L3・・・及び検知エリアA1,A2,A3・・・のうちの何れか1つを上記のように画面を介して選択し、検知エリアBA及び検知基準距離BLとして設定することができる。例えば、軌道走行プログラムにおいて、軌陸車1の最高速度が設定されている場合、その最高速度が速いほど、軌陸車1の制動距離を確保するために、検知基準距離BLが長くなるように、検知エリアBAと検知基準距離BLが選択設定するように構成してもよい。
こうして、検知制御手段40cでは、前方赤外線レーザセンサ30による検出情報を処理して、選択設定された検知基準距離BL以下、且つ検知エリアBA内(例えば、基準距離L1以下且つエリアA1内、又は基準距離L2以下且つエリアA2内、又は基準距離L3以下且つエリアA3内)に存在する物体を軌道上の障害物として検知でき、選択設定された検知基準距離BL以上、且つ検知エリアBA外の物体を軌道上の障害物として検知しないようにすることができる。
例えば、軌道上の障害物を検知し、バラスト、・・・電柱等の非障害物を障害物として誤検知しないようにするために、検知基準距離BLを長く設定するほど、つまりより離れた障害物を検知できるようにするほど、検知エリアBAを小さくして、軌道上の障害物のみを確実に検知できるようになる。
ここで、検知基準距離BL(設定距離L1,L2,L3・・・)、検知エリアBA(検知エリアA1,A2,A3・・・)の設定の際、或いは設定後、検知エリアBA内において検知基準距離BL以下の軌道上の障害物が確実に検知されるように、前記のように、前方赤外線レーザセンサ30の向きを上下に調節し、検知エリアBAの上下方向の位置を調節(補正)することができる。
以上のように、検知基準距離BLと検知エリアBAが選択設定された後、軌陸車1が軌道走行するとき、制御装置40は、図11に示す障害物検知制御を実行する。
この制御においては、先ず、S1において、軌陸車1の軌道走行プログラム等に応じて選択設定された検知基準距離BLと検知エリアBAが読み込まれる。次に、S2において、軌道走行状態か否か判定される。S2の判定がYesの場合、S3において、赤外線レーザセンサ30,35(前方へ走行時は前方赤外線レーザセンサ30、後方へ走行時は後方赤外線レーザセンサ35)による検出情報が処理される。
次に、S4において、設定された検知エリアBA内に物体が検知されたか否か判定される。S4の判定がYesの場合、S5において、その物体までの距離Lが演算される。次に、S6において、その物体と軌陸車1間の距離Lが設定された検知基準距離BL以下か否か判定される。S6の判定がYesの場合、その物体が軌道上の障害物であると検知され、S7において、ブザー21が作動し、障害物の存在が報知される。尚、スピーカ22やディスプレイ23が作動し、障害物の存在を報知するようにしてもよい。
次に、S8において、ブレーキ装置25の作動が必要か否か判定される。S8の判定がYesの場合、S9において、ブレーキ装置25が作動し、軌陸車1が障害物と衝突しないように、軌陸車1の軌道走行が制動される。ここで、S8,S9では、ブザー21の作動時(つまり障害物を検知した時)から一定時間(1〜2秒)以上経過すると、自動的にブレーキ装置25が作動する。
ブレーキ装置25が作動した後にブレーキ装置25が作動することで、そのブレーキ装置25の作動は、ブレーキ装置25が作動することを軌陸車1の運転者を含む乗員に報知できるものとなる。尚、ブザー21の作動と同時に、ブレーキ装置25が作動してもよいし、或いは、ブザー21の作動時からの時間ではなく、障害物と軌陸車1間の距離L、軌陸車1の軌道走行速度(設定された最高速度;例えば、20〜30Km/h)等に基づいて、障害物と衝突しないようにブレーキ装置25が作動してもよい。
以上のように、本実施例の軌陸車1によれば、検知エリアBA内に存在して、軌陸車1との距離Lが検知基準距離BL以下となる物体を、軌道走行時の軌陸車1の前方又は後方の軌道上の障害物として確実に検知し、警報装置20が作動して、その障害物の存在を報知することができ、ブレーキ装置25が作動して、軌陸車1と障害物との衝突を回避させるために、軌陸車1の軌道走行を制動することができる。
また、検知基準距離BLと検知エリアBAを可変に設定することができるので、軌陸車の軌道走行プログラム等に応じて、軌道上の障害物を確実に検知できるように、検知基準距離と検知エリアを適切に設定することができる。
この場合、複数の検知基準距離L1,L2,L3・・・と、これら複数の検知基準距離BLに対応する複数の検知エリアA1,A2,A3・・・とを予め設定し、その設定された複数組の検知基準距離BL及び検知エリアBAのうちの何れか1つを、軌陸車1の軌道走行のプログラム等に応じて選択して、検知基準距離BL及び検知エリアBAとして設定することができる。
そして、軌道走行時に赤外線レーザセンサ30,35による検出情報を処理して、選択設定された検知基準距離BL以下、且つ検知エリアBA内に存在する物体を軌道上の障害物として検知できるようになるので、軌陸車1の軌道走行プログラム等に応じて、軌道上の障害物を確実に検知可能にし、軌道近くにあるバラスト、枕木、レール、架線、電柱等の非障害物を軌道上の障害物として誤検知しないようにする設定を容易に行うことができる。
尚、軌陸車の前方又は後方の物体と、その物体と軌陸車1間の距離とを検出可能なセンシング手段としては、赤外線レーザセンサ30,35の代わりに、ミリ波レーダや超音波レーダ等の種々のセンサを適用することができる。また、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において、その他種々の変更を付加して実施することができる。
1 軌陸車
20 警報装置(警報手段)
25 ブレーキ装置(ブレーキ手段)
30 前方赤外線レーザセンサ(センシング手段)
35 後方赤外線レーザセンサ(センシング手段)
40 制御装置(制御手段)
40a 距離エリア設定手段
40b 距離エリア選択手段(選択手段)
40c 検知制御手段
BL 検知基準距離
BA 検知エリア
請求項4の軌陸車は、請求項の考案において、前記検知基準距離と前記検知エリアを可変に設定する設定手段を設けたことを特徴とする。
上記構成の軌陸車によれば、軌陸車の軌道走行プログラム等に応じて、軌道上の障害物を確実に検知できるように、検知基準距離と検知エリアを適切に設定することができる。

Claims (5)

  1. 軌道と道路の両方を走行可能な軌陸車において、
    警報手段と、
    軌陸車の前方又は後方の物体と、その物体と軌陸車間の距離とを検出可能なセンシング手段と、
    軌道走行時に前記センシング手段により検出された物体と軌陸車間の距離が予め設定された検知基準距離以下となって、前記物体を軌道上の障害物として検知した場合、前記警報手段を作動させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする軌陸車。
  2. 軌道走行を制動するブレーキ手段を備え、
    前記制御手段は、前記物体を軌道上の障害物として検知した場合、前記ブレーキ手段を作動させることを特徴とする請求項1に記載の軌陸車。
  3. 前記制御手段は、前記センシング手段により検出された物体が、予め設定された検知エリア内に存在する場合、前記物体を障害物として検知することを特徴とする請求項1又は2に記載の軌陸車。
  4. 前記検知基準距離と前記検知エリアを可変に設定する設定手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の軌陸車。
  5. 軌道と道路の両方を走行可能な軌陸車において、
    軌陸車の前方又は後方の物体と、その物体と軌陸車間の距離とを検出可能なセンシング手段と、
    前記センシング手段が物体を検出可能な3次元空間において、軌陸車を基準とする複数の検知基準距離と、これら複数の検知基準距離に対応する複数の検知エリアとを予め設定した距離エリア設定手段と、
    前記距離エリア設定手段に設定された複数組の検知基準距離及び検知エリアのうちの何れか1つを選択する選択手段と、
    軌道走行時に前記センシング手段による検出情報を処理して、前記選択手段により選択された検知基準距離以下、且つ検知エリア内に存在する物体を軌道上の障害物として検知できるようにした検知制御手段と、
    を備えたことを特徴とする軌陸車。
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