JP3215306U - 包装用箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】円柱状の物品であっても箱の内部で安定的に保持できる包装用箱を提供する。【解決手段】包装用箱は、物品の底面に対向し、短辺の長さが底面の径より短い方形状の底板と、底板における一方の長辺に第1折目11を介して連設され、物品の側面に対向する第1側板と、底板における他方の長辺に第2折目12を介して連設され、物品の側面に対向する第2側板3と、物品における、天面に対向し、各辺の長さが天面の径以上である方形状の頂板4と、第1折目11の長手方向の中間部に第1折目11に沿って延びるように形成され、物品の底角部に嵌合する第1切断部31、及び第2折目12の長手方向の中間部に第2折目12に沿って延びるように形成され、物品の底角部に嵌合する第2切断部32とを備え、頂板4と底板との垂直距離は、物品における底面と天面との垂直距離に等しいことを特徴とする。【選択図】図3

Description

本考案は、包装用箱に係り、特に、内部で物品を安定的に保持できる包装用箱に関するものである。
従来、底面が円形の物品を包装する包装用箱として、特許文献1には、逆円錐台形状の物品を包装する包装用箱が記載されている。逆円錐台形状の物品は、下側の小径部と上側の大径部とを有する。特許文献1に記載の包装用箱においては、物品の大径部に対向する頂壁と、物品の側面に対向する両側壁との境界に、一対の切断線が形成される。包装用箱の内部に物品が収容されると、一対の切断線から大径部が外部に突出して物品が位置決めされる。従って、包装用箱の内部で物品が安定的に保持される。
実開平01−126963号公報
しかしながら、特許文献1に記載の包装用箱によっては、包装される物品が大径部のない円柱状であれば、切断線から大径部を突出させることができず、包装用箱の内部で物品が回転などしないように安定的に保持できない。
そのため、本考案において、大径部のない円柱状の物品であっても箱の内部で安定的に保持できる包装用箱を提供することを目的とする。
〔1〕すなわち、本考案は、円形の底面及び天面を有する物品を包装する包装用箱であって、前記底面に対向し、四辺のうち、対向する一組の二辺である第1辺及び第2辺の長さが前記底面の径より短い方形状の底板と、前記底板における前記四辺のうち、前記第1辺及び前記第2辺に交差する第3辺に第1折目を介して連設され、前記物品の側面に対向する第1側板と、前記底板における、前記第3辺に対向する第4辺に第2折目を介して連設され、前記物品の前記側面に対向する第2側板と、前記物品の前記天面に対向し、各辺の長さが前記天面の径以上である方形状の頂板と、前記第1折目における長手方向の中間部に前記第1折目に沿って延びるように形成され、前記物品の底角部に嵌合する第1切断部と、前記第2折目における長手方向の中間部に前記第2折目に沿って延びるように形成され、前記物品の前記底角部に嵌合する第2切断部とを備え、前記頂板と前記底板との垂直距離は、前記物品における前記底面と前記天面との垂直距離に等しいことを特徴とする。なお、ここに言う「等しい」とは、厳密な意味ではない。すなわち、「等しい」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に等しい」という意味である。
〔2〕前記第3辺及び前記第4辺の長さが前記底面の径以上であることを特徴とする前記〔1〕に記載の包装用箱である。
〔3〕そして、前記頂板は、前記物品における前記天面の一部を露出させる開口部を有することを特徴とする前記〔1〕又は前記〔2〕に記載の包装用箱である。
〔4〕そして、前記頂板の一端部であって、前記第3辺及び前記第4辺が延びる方向に交差する方向に延びる一端部から延出する延出板部と、前記延出板部に形成され、外部の部材に係合する係合孔とを備えることを特徴とする前記〔1〕から前記〔3〕のいずれかに記載の包装用箱である。
本考案の包装用箱によれば、長方形状の底板における短辺の長さが、物品における底面の径より短く、頂板と底板との間の垂直距離が物品における底面と天面との垂直距離に等しく、一対の第1切断部及び第2切断部が物品の底角部に嵌合する。従って、大径部のない円柱状の物品であっても箱の内部で回転しないように安定的に保持できる。
本考案の第1実施形態に係る包装用箱を示す外側展開図である。 本考案の第1実施形態に係る包装用箱に収容される物品を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態に係る包装用箱を示す天側斜視図である。 本考案の第1実施形態に係る包装用箱を示す底側斜視図である。 本考案の第2実施形態に係る包装用箱を示す外側展開図である。 本考案の第2実施形態に係る包装用箱を示す底側斜視図である。
以下、本考案に係る包装用箱に関する実施の形態について、添付の図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する各実施形態は、本考案を実施するに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本考案は、以下の説明において特に考案を限定する旨が明記されていない限り、この形態に限定されるものではない。そして、説明中の上下方向、左右方向は、図1、図5における上下方向、左右方向に対応している。なお、以下の説明における「等しい」とは、厳密な意味ではない。すなわち、「等しい」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に等しい」という意味である。また、「平行」、「垂直」も同様である。また、「以上」も下限値においては同様である。
[第1実施形態]
図1、図3及び図4は、本考案の第1実施形態を示している。第1実施形態に係る包装用箱は、図1、図3及び図4に示すように、底板1、第1側板2、第2側板3、頂板4を備え、図2に示す物品Sを包装する。物品Sは、円形の底面B1及び天面B3と、側面B2とを備える。底面B1と天面B3とは平行である。物品Sは、例えば円柱状であり、底面B1の径D1と天面B3の径D2とは等しい。
底板1は、方形状であり、物品Sの底面B1に対向する。底板1の四辺のうち、対向する一組の二辺である第1辺及び第2辺の長さは底面B1の径D1より短い。本実施形態においては、底板1は、長方形状であり、底板1における短辺の長さL1は底面B1の径D1より短い。また、底板1における長辺の長さL2は径D1以上である。本実施形態における各短辺が請求の範囲における第1辺、第2辺に相当する。
第1側板2は、底板1に第1折目11を介して連設され、物品Sの側面B2に対向する。第1折目11は、図1において、底板1における左側の長辺に形成される。本実施形態における当該左側の長辺が請求の範囲における第3辺に相当する。
第2側板3は、底板1に第2折目12を介して連設され、物品Sの側面B2に対向する。第2折目12は、図1において、底板1における右側の長辺に形成される。本実施形態における当該右側の長辺が請求の範囲における第4辺に相当する。各長辺は互いに対向し、各短辺は互いに対向し、各長辺と各短辺とは交差する。頂板4は、方形状であり、物品Sの天面B3に対向する。頂板4の各辺の長さは天面B3の径D2以上である。また、頂板4と底板1とは平行であり、頂板4と底板1との垂直距離は、物品Sにおける底面B1と天面B3との垂直距離(物品Sの高さL4)に等しい。
そして、第1実施形態に係る包装用箱は、図1に示すように、第1切断部31、及び第2切断部32を備える。第1切断部31は、第1折目11の長手方向の中間部に第1折目11に沿って延びるように形成され、物品Sの底角部Gに嵌合する。底角部Gとは、底面B1と側面B2とが交わる角部である。第2切断部32は、第2折目12の長手方向の中間部に第2折目12に沿って延びるように形成され、物品Sの底角部Gに嵌合する。第1切断部31、第2切断部32は、例えば上下に長いコの字状、又はC字状に形成される。
更に、第1実施形態に係る包装用箱は、図1に示すように、物品Sの側面B2に対向する第3側板5及び第4側板6と、頂板4の一端部から延出する延出板部8と、第1差込片13、第2差込片14及び貼着片15と、第1フラップ片21、第2フラップ片22、第3フラップ片23及び第4フラップ片24とを備える。
第3側板5は、図1に示すように、逆台形状であり、下側の短辺において、折目51を介して底板1における上側の短辺に連設される。頂板4は、折目52を介して第3側板5における上側の長辺に連設される。第4側板6は、図1に示すように、台形状であり、上側の短辺において、折目53を介して底板1における下側の短辺に連設される。
第1差込片13は、図1に示すように、折目59を介して、第1側板2における底板1と連設される辺に対向する辺に連設される。第1差込片13は、略長方形状であり、一方の長辺において第1側板2に連設される。第1差込片13における他方の長辺は内側にくぼんでいる。第2差込片14は、図1に示すように、折目60を介して、第2側板3における底板1と連設される辺に対向する辺に連設される。第2差込片14は、略長方形状であり、一方の長辺において第2側板3に連設される。第2差込片14における他方の長辺は内側にくぼんでいる。
貼着片15は、図1に示すように、逆台形状であり、上側の長辺において、折目54を介して第4側板6における下側の長辺に連設される。また、貼着片15は、内側面(図1における紙面の裏側面)において、延出板部8の内側面に糊付けされる。貼着片15が延出板部8に糊付けされることによって、図3、図4に示すように、底板1、第3側板5、頂板4及び第4側板6によって、物品Sを収容する収容空間10が形成される。収容空間10に物品Sが収容されているとき、第3側板5及び第4側板6は、底板1及び頂板4に対して垂直である。また、収容空間10に物品Sが収容されているとき、底板1と頂板4とは平行である。そして、収容空間10の高さL3、すなわち底板1と頂板4との垂直距離と、物品Sの高さL4(図2参照)、すなわち底面B1と天面B3との垂直距離とは、等しい寸法に設定される。従って、収容空間10に物品Sが収容されているとき、物品Sの底面B1は底板1に当接する。
また、収容空間10に物品Sが収容されているときに、第1折目11及び第2折目12が折られると、第1側板2、第2側板3によって、収容空間10が閉じられる。第1側板2、第2側板3が収容空間10を閉じるとき、図1において、第1側板2及び第2側板3における上側の辺が第3側板5の各斜辺に合致し、第1側板2及び第2側板3における下側の辺が第4側板6の各斜辺に合致する。また、第1側板2、第2側板3が収容空間10を閉じるとき、第1差込片13、第2差込片14は、図3、図4に示すように、包装用箱の内部に差し込まれる。
第1フラップ片21は、図1に示すように、折目55を介して第3側板5における一方の斜辺に連設される。第2フラップ片22は、折目56を介して第3側板5における他方の斜辺に連設される。第3フラップ片23は、折目57を介して第4側板6における一方の斜辺に連設される。第4フラップ片24は、折目58を介して第4側板6における他方の斜辺に連設される。第1フラップ片21、第2フラップ片22、第3フラップ片23、第4フラップ片24は台形状であり、第1側板2、第2側板3が収容空間10を閉じるとき、図3、図4に示すように、包装用箱の内部に差し込まれる。
[頂板4、延出板部8]
次に、図1、図3、図4を参照して、頂板4及び延出板部8を更に詳細に説明する。頂板4は、図1、図3に示すように、略正方形であり、物品Sにおける天面B3の一部を露出させる開口部7を有する。開口部7は、略円形である。開口部7には、内側に突出するように、装飾用凸部72を設けることができる。開口部7の径は、物品Sにおける天面B3の径D2より小さい。開口部7の中心は、頂板4の重心に略一致する。
延出板部8は、頂板4と一体的に形成されており、図1において、頂板4における上側の端部71から延出する。端部71が延びる方向は、図1、図3、図4において、底板1における各長辺が延びる方向に交差する方向である。本実施形態における端部71が請求の範囲における「一端部」に相当する。
なお、貼着片15は、図1、図3に示すように、折目54が端部71に合致するように、延出板部8に糊付けされる。そして、図1において、端部71から折目51までの長さと、折目51から折目54までの長さとは、等しい長さに設定される。換言すれば、図1において、上下方向における頂板4の長さと第3側板5の長さとの合算値と、上下方向における底板1の長さと第4側板6の長さとの合算値とは、等しい大きさに設定される。各合算値が等しいことによって、貼着片15を延出板部8に糊付けした状態において、図1に示す展開板材を折目51において平たく二つ折りにすることができる。従って、貼着片15を延出板部8に糊付けした状態において、多数の展開板材をより小さなスペースに収納することができ、省スペース化を図ることができる。なお、各合算値が等しいことは本考案において必須ではない。
また、延出板部8は、外部の部材に係合する係合孔9を有する。係合孔9は、例えば横棒状のフックに係合する。また、係合孔9は、延出板部8における頂板4と連設される端部に対向する先端部の近傍に、延出板部8を厚み方向に貫通するように形成される。
[第1切断部31、第2切断部32]
次に、図1及び図4を参照して、第1切断部31及び第2切断部32を更に詳細に説明する。
第1切断部31及び第2切断部32は、図1、図4に示すように、第1折目11及び第2折目12における長手方向の略中央部に形成されている。底板1における短辺の長さL1が物品Sにおける底面B1の径D1より短いことから、物品Sの底面B1が底板1に当接すると、物品Sの底角部Gに第1切断部31及び第2切断部32が嵌合する。底角部Gに第1切断部31及び第2切断部32が嵌合すると、第1側板2、第2側板3は、物品Sの側面B2に押され、外側に撓む。第1側板2、第2側板3が外側に撓むと、反力によって、物品Sは、軸心を中心とする回転が阻止され、収容空間10の内部において安定的に保持される。
以上、図1〜図4を参照して説明したように、本実施形態によれば、長方形状の底板1における短辺の長さL1が物品Sにおける底面B1の径D1より短く、頂板4と底板1との垂直距離(収容空間10の高さL3)が物品Sにおける底面B1と天面B3との垂直距離(物品Sの高さL4)に等しく、一対の第1切断部31及び第2切断部32が物品Sの底角部Gに嵌合する。従って、物品Sが大径部のない円柱状であっても収容空間10の内部で回転しないように安定的に保持できる。また、本実施形態によれば、第1切断部31、第2切断部32が例えばコの字状、又はC字状に形成される。従って、第1切断部31、第2切断部32を比較的に小さなサイズ、面積に形成しても、物品Sの回転を効果的に抑えることができ、包装用箱の強度低下を防止することができる。
また、図1、図3を参照して説明したように、本実施形態によれば、頂板4は、物品Sにおける天面B3の一部を露出させる開口部7を有する。従って、包装用箱の外部から物品Sを確認することができる。また、天面B3にデザインを施すことによって、当該デザインが開口部7を通して包装用箱の外部から視認可能となり、包装用箱のデザイン性を高めることもできる。
また、図1、図3を参照して説明したように、本実施形態によれば、延出板部8が頂板4の端部71から延出する。延出板部8にはデザインを施すことができ、包装用箱にデザインを施すスペースが増大する。従って、包装用箱のデザイン性を高めることができる。また、開口部7があれば、開口部7を通して視認可能な物品Sのデザインとの相乗効果を発揮するように、延出板部8にデザインを施すことができ、包装用箱のデザイン性を更に高めることができる。
また、図1、図3を参照して説明したように、本実施形態によれば、係合孔9が延出板部8に形成される。従って、係合孔9を例えば横棒状のフックに係合することができ、物品Sを販売するときに物品Sを容易に陳列することができる。
[第2実施形態]
次に、図5、図6を参照して、本考案の第2実施形態を説明する。以下の説明においては、第1実施形態の各部材に対応する部材には、対応する符号を付している。また、以下の説明においては、第1実施形態と異なる部分を主に説明し、第1実施形態と同様の部分については説明を割愛する。
第2実施形態に係る包装用箱においては、図5、図6に示すように、第1側板2A、第2側板3Aにおける短手方向(図5において左右方向)の中間部に、底板1Aの長辺に平行な第3折目41、第4折目42が形成される。第1側板2A、第2側板3Aは、第3折目41、第4折目42を境界として、それぞれ2つの領域に区分される。すなわち、第1側板2A、第2側板3Aは、底板1A側の領域と、第1差込片13A側又は第2差込片14A側の領域とに区分される。従って、第1側板2A、第2側板3Aが、物品Sの側面B2に押されて外側に撓むとき、主に底板1A側の領域を撓ませることができ、包装用箱の外観を向上させることができる。
なお、第2実施形態に係る包装用箱においても、長方形状の底板1Aにおける短辺の長さL11は物品Sにおける底面B1の径D1より短く、一対の第1切断部31A及び第2切断部32Aが物品Sの底角部Gに嵌合する。従って、第2実施形態に係る包装用箱においても、物品Sが大径部のない円柱状であっても収容空間10の内部で回転しないように安定的に保持できる。また、第2実施形態に係る包装用箱においても、収容空間10Aの高さL13は、物品Sの高さL4と等しい寸法に設定される。
また、第2実施形態に係る包装用箱においても、頂板4Aは、物品Sにおける天面B3の一部を露出させる開口部7Aを有する。従って、包装用箱の外部から物品Sを確認することができる。また、天面B3にデザインを施すことによって、包装用箱のデザイン性を高めることができる。
また、第2実施形態に係る包装用箱においても、延出板部8Aが頂板4Aの端部71Aから延出する。延出板部8Aにはデザインを施すことができ、包装用箱にデザインを施すスペースが増大する。また、延出板部8Aに施したデザインと、開口部7Aを通して視認可能な物品Sのデザインとの相乗効果によって、包装用箱のデザイン性を更に高めることができる。また、第2実施形態に係る包装用箱においても、係合孔9Aが延出板部8Aに形成される。従って、物品Sを販売するときに物品Sを容易に陳列することができる。
以上、図面(図1〜図6)を参照しながら本考案の実施形態を説明した。但し、本考案は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(6))。
(1)図1〜図6を参照して説明したように、上記実施形態では、物品Sは円柱状であるが、これに限らず、物品Sは、逆円錐台形状、円錐台形状、又は側面における高さ方向の中央部が膨出しているビール樽状であってもよい。また、物品Sは、ネジ式の蓋を有する円柱状の缶であってもよい。また、物品Sが例えばビール樽状であり、物品Sの径が高さ方向の中央部において大きくなっているとき、物品Sの側面B2が各側板に当接しないように、頂板4における各辺の長さを長めに設定することが望ましい。頂板4における各辺の長さを長めに設定することによって、各側板の内側面に傷がつくことを防止できる。
(2)図1〜図6を参照して説明したように、上記実施形態では、底板1における長辺の長さL2は物品Sにおける底面B1の径D1以上であったが、これに限らず、長辺の長さL2は底面B1の径D1より短くてもよい。また、底板1は正方形であってもよく、従って、全ての辺の長さが等しくてもよい。しかしながら、底板1における長辺の長さL2が底面B1の径D1以上であると、物品Sを包装用箱に収容しやすくなるため好ましい。なお、長さL2が径D1より短いときには、折目51と折目53とに更に切断部を設けると、当該切断部と底角部Gとの嵌合によって、物品Sの回転を更に抑えることができ、好ましい。また、第3側板5及び第4側板6の変形を抑えることもできる。
(3)図1〜図6を参照して説明したように、上記実施形態では、第1切断部31、第2切断部32は、コの字状又はC字状であったが、これに限らず、長手方向の中間部が膨らんだラグビーボール状であってもよい。しかしながら、ラグビーボール状の切断部は面積が大きくなる。従って、第1切断部31、第2切断部32は、上記の通り、コの字状又はC字状であることが強度低下を防止できる点で好ましい。
(4)図1〜図6を参照して説明したように、上記実施形態では、第3側板5は逆台形状であり、第4側板6は台形状であるが、これに限らず、物品Sの形状に応じて、第3側板5、第4側板6は適宜形状に形成することができる。例えば、物品Sが逆円錐台形状であれば、第3側板5は方形状又は台形状に形成されることがあり、第4側板6は方形状又は逆台形状に形成されることがある。
(5)図1〜図6を参照して説明したように、上記実施形態では、貼着片15が延出板部8に糊付けされたが、これに限らず、第1差込片13及び第2差込片14が貼着片として糊付けされてもよい。すなわち、第1差込片13及び第2差込片14における外側面を頂板4の内側面に糊付けする一方、貼着片15の外側面が頂板4の内側面に接するように、貼着片15を差し込むようにしてもよい。
(6)図1〜図6を参照して説明したように、上記実施形態では、延出板部8が頂板4の端部71から延出するが、これに限らず、本考案に係る包装用箱は、延出板部8の代わりに、貼着片15における第4側板6と連設される辺の反対側の辺から延出する延出板部を備えてもよい。当該延出板部を本考案に係る包装用箱が備えるとき、貼着片15は、例えば頂板4の端部71に連設される図示しない糊代部の内側面に糊付けされる。
B1…底面
B2…側面
B3…天面
1、1A…底板
2、2A…第1側板
3、3A…第2側板
4、4A…頂板
7、7A…開口部
8、8A…延出板部
9、9A…係合孔
11、11A…第1折目(第3辺)
12、12A…第2折目(第4辺)
31、31A…第1切断部
32、32A…第2切断部
51…折目(第1辺)
53…折目(第2辺)
71、71A…端部(一端部)

Claims (4)

  1. 円形の底面及び天面を有する物品を包装する包装用箱であって、
    前記底面に対向し、四辺のうち、対向する一組の二辺である第1辺及び第2辺の長さが前記底面の径より短い方形状の底板と、
    前記底板における前記四辺のうち、前記第1辺及び前記第2辺に交差する第3辺に第1折目を介して連設され、前記物品の側面に対向する第1側板と、
    前記底板における、前記第3辺に対向する第4辺に第2折目を介して連設され、前記物品の前記側面に対向する第2側板と、
    前記物品の前記天面に対向し、各辺の長さが前記天面の径以上である方形状の頂板と、
    前記第1折目における長手方向の中間部に前記第1折目に沿って延びるように形成され、前記物品の底角部に嵌合する第1切断部と、
    前記第2折目の長手方向の中間部に前記第2折目に沿って延びるように形成され、前記物品の前記底角部に嵌合する第2切断部と
    を備え、
    前記頂板と前記底板との垂直距離は、前記物品における前記底面と前記天面との垂直距離に等しいことを特徴とする包装用箱。
  2. 前記第3辺及び前記第4辺の長さが前記底面の径以上であることを特徴とする請求項1に記載の包装用箱。
  3. 前記頂板は、前記物品における前記天面の一部を露出させる開口部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包装用箱。
  4. 前記頂板の一端部であって、前記第3辺及び前記第4辺が延びる方向に交差する方向に延びる一端部から延出する延出板部と、
    前記延出板部に形成され、外部の部材に係合する係合孔と
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の包装用箱。
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