JP3215117B2 - コレステロールオキシダーゼ遺伝子を含む組換えdnaおよびそれを用いた製造法 - Google Patents

コレステロールオキシダーゼ遺伝子を含む組換えdnaおよびそれを用いた製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコレステロールオキシダ
ーゼ(以下、CHOという)の遺伝情報を担うDNAを
ベクターに組み込んだ組換えDNA及び該組換えDNA
を導入した形質転換体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CHOは次の反応式 コレステール+O→コレステ−4−エン−−オン+
で表される反応、即ち、コレステロールと1分
子の酸素からコレステ−4−エン3−オンと1分子の過
酸化水素を生ずる反応を触媒する酵素である。このよう
にCHOはコレステロールを基質とする酸化酵素である
ことから、特に血中コレステロール定量用診断薬として
利用され、肝疾患、高血圧症の診断に有用である。
【0003】CHOはノカルジア(Nocardia)
属、ストレプトマイセス(Streptomyces)
属及びシュードモナス(Pseudomonas)属等
の微生物から生産されている。酵素の生産性を向上させ
るために従来より数々の検討がなされてきた。最近にな
ってストレプトマイセス属菌由来のCHOの生産に関与
する遺伝情報を担うDNA断片を組み込んだプラスミド
を調製し、これを用いて微生物を形質転換し、CHOを
生産するために誘導物質の添加を必要としない新規な微
生物によるCHOの製造法が報告されている(特開昭6
2−285789)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らはC
HOの遺伝情報を担うDNA断片を得、それを組み込ん
でいる新規なプラスミドを調製し、更にこのプラスミド
によって形質転換された微生物を得、この微生物を培養
することによってCHOを得ることに成功して本発明を
完成した。
【0005】すなわち、本発明はCHOを生産するシュ
ードモナス属菌、更に詳しくシュードモナス・セパシア
(Pseudomonas cepacia)M−12
−33(本菌株は工業技術院微生物工業技術研究所に寄
託されその寄託番号は微工研条寄第2293号であ
る。)由来のCHOの遺伝情報を有し、図1あるいは図
2に示されるような制限酵素切断地図を特徴とするDN
A断片及びこれを組み込んだプラスミド、さらにはこれ
が導入された大腸菌に関するものである。
【0006】CHOの遺伝子情報を担う染色体DNAは
シュードモナス・セパシアM−12−33よりフェノー
ル法などにより分離精製することができる。即ち、本菌
株を培養集菌後、リゾチーム処理、SDS処理、プロテ
アーゼ処理を行い、フェノール処理を繰り返したのち、
エタノール沈澱法でDNAの糸状の塊を取り出す。さら
にリボヌクレアーゼ処理を行った後再びエタノール沈澱
により染色体DNAを取り出す。染色体DNAは制限酵
素(例えばSau3AI)で部分分解した後、アガロー
ス電気泳動にかけ、適当なDNA断片を回収した。一
方、同じく制限酵素(例えばBamHI)で消化したベ
クタープラスミドDNA(例えばpUC18)にT4D
NAリガーゼを作用させ連結する。
【0007】以下に制限酵素としてBamHI及びSa
u3AI、ベクタープラスミドDNAとしてpUC18
を例として本発明を説明する。前記の方法で得られた組
換え体DNAをコレステロールオキシダーゼ活性の無い
大腸菌に培養後、集菌し、塩化カルシウム処理を行い取
り込ませる。
【0008】CHOの遺伝情報を担うDNA断片を組み
込んだプラスミドDNAを保持する大腸菌を選び出すに
は、アンピシリン耐性を保持し、β−ガラクトシダーゼ
活性を喪失した菌株を選択する。すなわち、アンピシリ
ン及び5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−β−
D−ガラクトシッドを含んだ培地(ポリペプトン1.0
%、酵母エキス0.5%、塩化ナトリウム0.5%を含
有、以後L培地と言う)に寒天1.5%を含有した培地
で培養し、ここで生育するコロニーを形成する菌株の全
てをプレートアッセイ法により検出し、CHO活性を示
す菌株を選択する。最終的に確認するためにはL培地で
この菌株を培養して酵素を抽出し、そのCHO活性を測
定する。
【0009】ついで上記の方法で得られた組換え体プラ
スミド保持株よりの組換え体DNAの分離は以下の方法
で行う。
【0010】培養後、菌体を集め、リゾチーム処理、S
DS−NaOH処理、酢酸カリウム処理を行い、遠心分
離して得られた上澄にイソプロパノールを加えて、プラ
スミドを抽出する。そしてリボヌクレアーゼ処理、フェ
ノール処理、クロロホルム・イソアミルアルコール処理
を行ってRNA、タンパク質を除いた後、エタノール沈
澱を行ってプラスミドを得る。このようにして得られた
組換え体DNAは再び大腸菌に導入する事ができる。
【0011】上記のようにして得られた組換え体プラス
ミドを保持する大腸菌を常法により培養し、ソニケータ
ーなどで破砕することにより、CHOの粗酵素液を得る
ことができる。
【0012】以下に本発明を実施例により更に明確にす
る。
【実施例】
(1) CHO遺伝子を担う染色体DNAの抽出 シュードモナス・セパシアM−12−33(FERM
BP−2293)を下記に示す培地(前培養培地及び本
培養培地)を用いて培養した。なお、前培養でCHO前
培養培地5ml、30℃で24時間培養したものを、C
HO本培養培地50mlに0.1ml接種し28℃で4
1時間培養した。そして、培養液を遠心した上清を粗酵
素液とした。
【0013】CHO前培養培地(pH6.0) グルコース 1.0% グルタミン酸ナトリウム 0.5% 肉エキス 0.2% KH2PO4 0.1% MgSO4 0.05% FeCl2 1 p.p.m.
【0014】CHO本培養培地(pH4.3) グルコース 2.0% グルタミン酸ナトリウム 0.5% 尿素 0.5% コーンスティープリカー 0.2% 肉エキス 0.2% KH2PO4 0.2% MgSO4 0.1% ZnCl2 2 p.p.m. FeCl2 1 p.p.m.
【0015】得られた粗酵素液を用いて[Agric.
Biol. Chem.,44巻,367〜381頁
(1980)]に記載の方法に従って染色体DNAの調
製を行なった。つまり、得られた培養液にフェノール処
理を3回繰り返し、2,000×gで15分間遠心分離
し、その上澄を得る。得られた上澄に3Mの酢酸ナトリ
ウム及びエタノールを加えてガラス棒で巻き取る。更に
50mMのpH7.5トリス・塩酸緩衝液(1mMのE
DTAを含有)を加え、200μg/mlのリボヌクレ
アーゼ溶液を4℃,12時間作用させる。作用後、クロ
ロホルム処理を行い更に1,000×gで15分間遠心
分離し、上澄部を得る。得られた上澄部に3Mの酢酸ナ
トリウム及びエタノールを加えてガラス棒で巻き取り、
DNAを得る。得られたDNAを50mMのpH7.5
のトリス・塩酸緩衝液(1mMのEDTAを含有)で溶
解して染色体DNA溶液を得た。培養液100mlから
約900μgの染色体DNAを得た。
【0016】(2) 染色体DNAの制限酵素による部
分分解及びリガーゼ処理 ベクターとしてプラスミドpUC18を使用し、このプ
ラスミド50μg にBamHI 制限酵素10単位を
加え、10mMのpH7.5トリス・塩酸緩衝液、50
mMの塩化ナトリウム、10mMの塩化マグネシウム及
び1mMのジチオスレイトールの溶液60μl中で37
℃、12時間分解した。反応後、フェノール・クロロホ
ルム処理を一度行い、エタノール沈澱でプラスミドを沈
澱させる。得られたプラスミドに1MのpH8.3トリ
ス・塩酸緩衝液15μlにアルカリフォスファターゼ1
単位を加え、60℃で1時間の処理を行い、100mM
のEDTAを含む溶液(pH7.5)で反応を停止した
後、フェノール・クロロホルム処理を2回行い12,0
00×gで5分間遠心分離する。得られた上澄を更に2
回クロロホルムで処理した後、上記と同じ条件で遠心分
離し、上澄部よりエタノール沈澱によって末端処理した
完全分解プラスミドpUC18を得る。
【0017】(1)で得られた染色体DNAを使用し、
このDNA200μgにSau3AI制限酵素10単位
を加え、6mMのpH7.5 トリス・塩酸緩衝液、5
0mMの塩化ナトリウム、5mMの塩化マグネシウム及
び1mMのジチオスレイトールの溶液4.5ml中で3
7℃、1時間分解した。反応後、フェノール・クロロホ
ルム処理を一度行い、エタノール沈澱でDNAを沈澱さ
せる。得られたDNAにフェノール・クロロホルム処理
を2回行い12,000×gで5分間遠心分離する。得
られた上澄を更に2回クロロホルムで処理した後、上記
と同じ条件で遠心分離し、上澄部よりエタノール沈澱に
よってシュードモナス・セパシアM−12−33株のS
au3AI制限酵素分解物を回収し、減圧乾燥後,水5
0μlに溶解した。
【0018】4μlの末端処理した完全分解プラスミド
pUC18と10μlの部分分解シュードモナス・セパ
シアM−12−33株のSau3AI制限酵素分解物を
混合し、緩衝液(66mMの塩化マグネシウム、660
μMのATP及び100mMのジチオスレイトールを含
む660mMのpH7.6トリス・塩酸緩衝液)を5μ
l及び水30μlを加えた後、1000単位のT4DN
Aリガーゼにより16℃で20時間反応させて、ベクタ
ーと染色体DNAを連結させた組換えプラスミドを得
た。
【0019】(3) 組換えプラスミドを用いた大腸菌
の形質転換 エシェリシア・コリ(Escherichia col
i)JM109株を10mlのSOB培地(バクトトリ
プトン2%、酵母エキス0.5%、塩化ナトリウム10
mM、塩化カリウム2.5mM 、塩化マグネシウム1
0mM及び硫酸マグネシウム10mMを含むpH6.8
〜7.0の培地)に接種し、37℃で70分間振とう培
養したのち集菌する。菌体を100mMの冷塩化カルシ
ウム溶液200mlに懸濁して氷中で20分間放置後、
遠心集菌する。更に100mMの冷塩化カルシウム溶液
5mlに懸濁して氷中で24時間放置後、その0.2m
lに組換えプラスミド10μlを加え懸濁して氷中で6
0分間放置する。ついで42℃で2分間熱処理し、直ち
に冷却する。その後L培地1mlを加えて37℃で40
分間振とう培養する。これを50μg/mlのアンピシ
リンと50μg/mlの5−ブロモ−4−クロロ−3−
インドリル−β−D−ガラクトシッドを含んだL培地
(寒天1.5 %を含有)を用いて37℃で12時間培
養し、白色コロニー菌株(5000株)の全てを50μ
g/mlのアンピシリンを含んだL培地(寒天1.5%
を含有)に接種して37℃で12時間培養した。活性の
あるコロニーの検出は、以下のプレートアッセイ法によ
って行った。
【0020】コロニーの成育した平板培地をクロロホル
ム処理した後、基質溶液を噴霧する。そして30分放置
し、重層寒天培地を重層し37℃でインキュベートす
る。活性のあるコロニーは、キノンイミン色素による発
色によって検出される。なお、基質溶液として、コレス
テロール50mg/ml(イソプロパノール溶液)を用
いた。また、重層寒天培地としては、フェノールを22
mg、4−アミノアンチピリンを2mg、トリトンX−
100を116mg、パーオキシダーゼを100単位含
有する20mlの0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH
7.0、1.5%寒天)を使用した。
【0021】上記操作によりキノンイミン色素の生成が
みられた菌株(2株)を選択した。 (4) 組換え体プラスミドを保持する大腸菌の産生す
るCHO活性
【0022】(3)で選択した形質転換した大腸菌を1
0μg/mlのアンピシリンを含むL培地で培養(37
℃、17時間)し、さらに50mlの同培地に1/10
00接種し、37℃で18時間培養した。集菌後、アル
ミナ破砕により、粗酵素液を得、硫安塩析、透析処理し
て酵素液を得た。そのCHO活性は以下のようにして測
定した。
【0023】試薬(a)として、100mlの0.1M
リン酸カリウム緩衝液(pH7.0)に4−アミノアン
チピリンを5.5mg、フェノールを55mg、トリト
ンX−100を290mg含有、試薬(b)として、パ
ーオキシダーゼを165unit/ml、試薬(c)と
して、コレステロール230mg/100mlイソプロ
パノールを使用した。
【0024】37℃の恒温セルホルダーにセルを入れ、
予熱後試薬(c)50μl、試薬(a)2.9ml、試
薬(b)50μlを入れ、混合し5分間プレインキュベ
ートする。酵素液100μlを加えて3分後、及び5分
後の500nmの吸光度を測定する。1単位は、上記の
測定条件において1分間に1μmoleのH22の生成
する酵素量とする。
【0025】
【式1】
【0026】但し、n;希釈率、A3,A6;3分後、6
分後の吸光度、Ab6,Ab3;3分後、6分後のブランク
の吸光度、6.8;キノンイミン色素の分子吸光係数を
示す。
【0027】組換え体プラスミドを保持する大腸菌の生
産する酵素は1000mlの培養液当りで約48単位で
あった。
【0028】(5) 組換え体プラスミドの制限酵素地
図の作製 (3)で得られた形質転換株3株を100μg/mlの
アンピシリンを含むL培地2000ml中で37℃で1
4時間振とう培養した。培養終了後、遠心分離(1,5
00×g,10分)して集菌する。更にリゾチーム溶液
〔50mMのグルコース,10mMのEDTA及び5m
g/mlのリゾチームを含有する25mMのトリス・塩
酸緩衝液(pH8.0)〕を加えて、氷中で5分間処理
し、SDS−NaOH溶液(1%のSDSを含有する
0.2%水酸化ナトリウム溶液)を加えて同様に氷中で
5分間処理し、更に酢酸カリウム溶液〔5Mの酢酸カリ
ウム溶液を60mlと氷酢酸28.5ml及び水11.
5mlの混合溶液(pH4.8)〕を加えてドライアイ
ス・エタノールの冷媒中で凍結し、続いて室温で解凍す
る。
【0029】これを遠心分離(12,000×g,15
分)して上澄を採取する。更に採取した上澄にイソプロ
パノールを加えてドライアイス・エタノールの冷媒中で
凍結し、続いて室温で解凍する。更にこれを遠心分離
(12,000×g,5分)してプラスミドを抽出す
る。これを70%エタノールで洗浄・乾燥し、さらに1
0mMのpH8.0トリス・塩酸緩衝液(1mMのED
TA含有)(以下、TE緩衝液という)を加えて懸濁
し、リボヌクレアーゼ溶液を室温で15分間作用させ
る。作用後、フェノール及びクロロホルム:イソアミル
アルコール=24:1の混液との等量混合物で処理し、
12,000×gで5分間遠心分離して上澄部を得る。
得られた上澄部を更にクロロホルム:イソアミルアルコ
ール=24:1の混液で処理し、12,000×gで5
分間遠心分離して上澄部を得る。ついで3Mの酢酸ナト
リウム及び95%エタノールを加えて凍結・溶解操作し
たのち12,000×gで5分間遠心分離し、沈澱部を
得る。得られた沈澱部を更に70%エタノールで洗浄・
遠心分離後TE緩衝液に溶解し、エチジウムブロマイド
−塩化セシウム平衡密度勾配遠心にかけてプラスミド
(各々、pCHO1及びpCHO2とする)を得る。得
られたプラスミドを各種の制限酵素で切断し、制限酵素
切断地図を作製した。その結果、2種類の遺伝子がクロ
ーニングされたことを確認した(図1及び図2)。pC
HO1とpCHO2は、同一の遺伝子の長さの違う断片
が挿入されていることがわかった。
【0030】(6) 活性領域の特定 pBLUESCRIPT SK-、及びエシエリヒア・
コリXL1−Blue(Escherichia co
li XL1−Blue)を用いpCHO1についてサ
ブクローニングを行った。得られたプラスミドをpCH
O1−1及びpCHO1−2とする。これによって活性
のある領域を確認したところ、EcoRI−SmaIの
3.2kb断片に活性があることが確認された(図
3)。又、サブクローニングにより活性は約6倍に上昇
した。
【0031】
【表1】
【0032】(7) サザンハイブリダイゼーションに
よる確認 シュードモナス・セパシアM−12−33染色体DNA
をSacI及びSmaIで完全分解し、電気泳動後、ナ
イロンメンブランにトランスファーした。そして、pC
HO1のSacI−SmaIの4.3kb断片からマル
チプライム法により調製した32Pでラベルされたプロー
ブと50%ホルムアミド存在下、42℃で一晩ハイブリ
ダイゼーションを行ったところ、4.3kbの断片がハ
イブリダイズし、クローニングされた断片がシュードモ
ナス・セパシアM−12−33染色体DNA由来である
ことが確認された。
【0033】(8) クローニング株からのCHOの精
製 シュードモナス・セパシアM−12−33のCHOとク
ローニング株の生産する酵素の性質を比較するためにX
L1−blue(pCHO−1)からの酵素の精製を試
みた。
【0034】100℃煮沸して調整した沈殿性コレステ
ロールへのアフィニティーによるコレステロールオキシ
ダーゼの特異性な精製法を用いてCHO精製を行った。
XL1−blue(pCHO−1)を11培養し、集菌
後、0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.0)で洗
浄後、アルミナ磨砕し、50mlの0.1Mリン酸カリ
ウム緩衝液で抽出し粗酵素液とした。次に粗酵素液に1
5gの沈殿性コレステロールを加え30分攪拌した後、
遠心して上清を除いた。次に沈殿を50mlの0.1M
リン酸カリウム緩衝液で30分攪拌し洗浄する操作を3
回繰り返した。次に0.01%トリトンX−100を含
む0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.0)を5m
l加え、30分攪拌した後、遠心して、上清を0.01
%トリトン−100溶出画分とした。同様に0.05
%及び0.1%トリトン−100による溶出も行っ
た。その結果、60%の回収率で、比活性が5.3倍ま
で精製された。
【0035】
【表2】
【0036】また、SDS−PAGEで主にMW560
00,59000及び62000前後にバンドが確認さ
れた。
【0037】これらの分子量の違いは、シグナルペプチ
ドの有無によるものであり、シグナルペプチドのとれた
形のものがMW56000のものであり、シュードモナ
ス・セパシアM−12−33の菌体外酵素と同一のもの
と考えられる。
【0038】
【発明の効果】CHOが本発明により培養が容易な大腸
菌を使用して製造できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスミドpCHO1の制限酵素地図を表す
図。
【図2】プラスミドpCHO2の制限酵素地図を表す
図。
【図3】プラスミドpCHO1のサブクローニングの結
果の活性断片を表す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI (C12N 9/04 C12R 1:19) C12R 1:19) 1:38) (C12N 15/09 ZNA C12N 15/00 ZNAA C12R 1:38) C12R 1:38) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 15/00 - 15/90 C12N 9/02 - 9/08 BIOSIS(DIALOG) GenBank/EMBL/DDBJ/G eneSeq PIR/SwissProt/GeneS eq JICSTファイル(JOIS) MEDLINE(STN) WPI(DIALOG)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シュードモナス・セパシア(Pseudo
    monas ccpacia)由来のコレステロールオ
    キシターゼの遺伝情報を担うDNAであって、以下に示
    す制限酵素地図 あるいは で規定され、かつ活性領域が以下に示す に規定する3.2kbの塩基対数を有するDNA断片に
    存在する該DNAをベクターに組み込んだ組換えDN
    A。
  2. 【請求項2】請求項1記載のDNAを導入した大腸菌。
  3. 【請求項3】請求項2記載の大腸菌を培養し、コレステ
    ロールオキシダーゼを培養物中に産生せしめ、該培養物
    中よりコレステロールオキシダーゼを採取することを特
    徴とするコレステロールオキシダーゼの製造法。
JP05934591A 1991-02-28 1991-02-28 コレステロールオキシダーゼ遺伝子を含む組換えdnaおよびそれを用いた製造法 Expired - Fee Related JP3215117B2 (ja)

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