JP3215045U - 固相反応容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】迅速に測定結果を得ることが可能であるとともに、調整した微少液量の試料液全量を確実に反応場に供することが可能な固相反応容器を提供する。【解決手段】固相反応容器100は、天面部12の略中央部にテーパ形状の開口部31aを有する上蓋本体部11と、上蓋本体部と嵌合可能に形成され、底部22に通気部23を有する下蓋本体部21と、上蓋本体部と下蓋本体部とが嵌合することにより形成される内部空間に収容される吸収部材と、前記吸収部材の前記上蓋本体部側端面に設けられ、前記開口部を介した露出面を固相反応の場とするフィルタ部材と、前記上蓋本体部に設けられ、前記固相反応に供される試料液の調整を行う試料液調整部材とを備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、固相反応容器に関するものである。
従来から、抗原−抗体反応、糖(鎖)−レクチン反応、ビオチン−アビジン反応といった特異的結合反応を利用して、試料中に含まれる測定対象物質を捕捉する手法が知られており、中でも測定の簡便さ等の観点から固相担体上で上記反応を完結させる方法が好まれて用いられている。
例えば、特許文献1には、多孔質マトリックスを固相とする分析法において、特定範囲の繊維径を有するガラス繊維で構成されたフィルターに被測定物質と特異的に反応する第一の物質を結合した多孔質マトリックスを固相とした固相生物学的特異反応測定方法について記載がなされている。
そして、上記多孔質マトリックスと当該多孔質マトリックスに当接するように配した吸収層とを一体化して容器に収め、これを固相反応容器として用いる手法も知られている。
一般的な固相反応容器では、多孔質マトリックス上に固相反応の場として形成される開口部の直径は5mm程度と比較的大きく、当該開口部を介して供給する試料液、洗浄液当の量は少なくとも20〜100μlは必要であった。特に、アレルギー疾患の原因物質であるアレルゲンを特定する場合においては、必然的に測定対象数(検体数)は多くなり、被験者の肉体的、時間的負担は大きなものとなっていた。
これらの欠点を解消し、測定に必要な試料液を極少量とすることができ、迅速に測定結果を得ることが可能な固相反応容器を提供することを目的として、特許文献2には、天面部分の略中央部にテーパ形状の開口部を有する上蓋部材と、前記上蓋部材と嵌合可能に形成され、底部に通気部を有する下蓋部材と、前記上蓋部材と前記下蓋部材とが嵌合することにより形成される内部空間に圧潰した状態で収容される吸収部材と、前記吸収部材の前記上蓋部材側端面に設けられたフィルタ部材とを備え、前記開口部を介した前記フィルタ部材の露出面を固相反応の反応場とする固相反応容器について開示がなされている。特許文献2に記載の固相反応容器によれば、測定に必要な試料液を極少量とすることができ、迅速に測定結果を得ることができる。
特開平4−318462号公報 国際公開WO2016/163493号公報
特許文献2に記載の固相反応容器は、測定に必要な試料液の液量を10μl以下とすることを可能としている。しかしながら、必要な試料液の液量が微量となればなるほど、試料液調整時におけるハンドリングは困難となる。例えば、数μlといった微少液量に対応したチップを先端部分に装着したピペッターによる吸液・排液処理の際や、当該チップ内部に試料液を吸液した状態でバイアルやチューブ間を移動したりする際は、液垂れ等の僅かなハンドリングミスにより試料液を部分的に、又は完全に失う可能性がある。一般的に、測定対象物質と当該測定対象物質と特異的結合能を有する物質とを事前に混合することで複合体を形成させ、これを固相反応容器の反応場に供する構成である場合、当該複合体を形成させる試料調整部と反応場とは物理的に離れた箇所に設けられることが多く、特に、試料調整から測定までを完全自動化した自動測定装置等では装置設計上の理由により試料調整部と反応場とが離れた箇所に配置されることが多い。
調整した微少液量の試料液全量を確実に反応場に供するためには、試料調整部と反応場との物理的距離を限りなく縮めることが望ましいが、現時点においてこのような構成を備えた固相反応容器については知られていない。本考案は、このような実状に鑑みてなされたものであり、本考案の課題は、迅速に測定結果を得ることが可能であるとともに、調整した微少液量の試料液全量を確実に反応場に供することが可能な固相反応容器を提供することである。
上記課題は、本考案による、天面部分の略中央部にテーパ形状の開口部を有する上蓋部材と、前記上蓋部材と嵌合可能に形成され、底部に通気部を有する下蓋部材と、前記上蓋部材と前記下蓋部材とが嵌合することにより形成される内部空間に収容される吸収部材と、前記吸収部材の前記上蓋部材側端面に設けられ、前記開口部を介した露出面を固相反応の場とするフィルタ部材と、前記上蓋部材に設けられ、前記固相反応に供される試料液の調整を行う試料液調整部材とを備えることを特徴とする固相反応容器により、解決することができる。
本考案によれば、迅速に測定結果を得ることが可能であるとともに、調整した微少液量の試料液全量を確実に反応場に供することが可能な固相反応容器を提供することができる。
(a)固相反応容器100の外観を説明する平面斜視図である。(b)固相反応容器100の外観を説明する下面斜視図である。 (a)固相反応容器100の外観を説明する平面図である。(b)固相反応容器100の外観を説明する底面図である。 (a)固相反応容器100の外観を説明する正面図である。(b)固相反応容器100の外観を説明する背面図である。 (a)固相反応容器100の外観を説明する左側面図である。(b)固相反応容器100の外観を説明する右側面図である。 (a)上蓋10の外観を説明する平面斜視図である。(b)上蓋10の外観を説明する下面斜視図である。 (a)下蓋20の外観を説明する平面斜視図である。(b)下蓋20の外観を説明する下面斜視図である。 図2(a)におけるA−A’線断面図である。 固相反応容器100を用いた測定方法を説明するフローチャートである。 本考案に係る固相反応容器の他の形態を説明する図である。 本考案に係る固相反応容器の他の形態を説明する図である。 本考案に係る固相反応容器の他の形態を説明する図である。 本考案に係る固相反応容器の他の形態を説明する図である。
以下、本考案を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、本考案は、以下の記述にのみに限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。なお、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることがある。具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは無論である。
本考案の固相反応容器は、国際公開WO2016/163493号公報(前記特許文献2)に記載の固相反応容器の改良考案であり、天面部分の略中央部にテーパ形状の開口部を有する上蓋部材に、固相反応に供される試料液の調整を行う試料液調整部材を備えたことを特徴とするものである。以下、本考案に係る固相反応容器について説明する。
図1(a)、(b)は、本実施形態に係る固相反応容器100の外観を説明する平面斜視図、下面斜視図である。図2(a)、(b)は、固相反応容器100の外観を説明する平面図、底面図である。図3(a)、(b)は、固相反応容器100の外観を説明する正面図、背面図である。図4(a)、(b)は、固相反応容器100の外観を説明する左側面図、右側面図である。図5(a)、(b)は、上蓋10の外観を説明する平面斜視図、下面斜視図であり、図6(a)、(b)は、下蓋20の外観を説明する平面斜視図、下面斜視図である。
本実施形態に係る固相反応容器100は、浅底の略円筒形状となるように形成された上蓋部材としての上蓋10と、上蓋10よりも僅かに口径が小さくなるように形成された下蓋部材としての下蓋20とが嵌合することにより構成されている。
図1(a)、図2(a)、及び図5(a)等に示されるように、上蓋本体部11における天面部12の略中央に設けられた円環部13内にはテーパ形状の開口部14が形成されており、当該開口部14を介して測定対象物質を含む試料液や洗浄液等の液体を固相反応容器100内部に導入することができる。当該上蓋本体部11には、試料調整部材としての混合容器30が上蓋本体部11の外周壁15から延在して形成されている。混合容器30は、例えば、測定対象物質と当該測定対象物質と特異的結合能を有する物質との事前混合(プレミックス)の場として用いられる。混合容器30の構成については後述する。
また、図1(a)、図2(a)、図3(a)、及び図5(a)等に示されるように、上蓋本体部11には、混合容器30が設けられた位置と対峙する位置に、図示せぬ測定装置内の測定チャンバーに当該固相反応容器100を固定するための位置決め部16が設けられている。本実施形態に係る位置決め部16は外周壁15から延在する三角形状部材とされるが、測定チャンバーにセットした際に固相反応容器100が確実に固定することができるのであれば、その形状に制限はない。
図5(b)に示されるように、上蓋本体部11内部には下蓋10を収容可能となるように空隙が形成されている。当該空隙を形成する内周壁17には、下蓋本体部21の外周壁25側に形成された被係合部26と係合可能な係合部18が形成され、当該係合部18と被係合部26とが係合することにより、上蓋10と下蓋20とは嵌合することができる。
図1(b)、図2(b)、及び図6(b)等に示されるように、下蓋本体部21の底部22には、通気部23が形成されている。底部22において通気部23が形成されていることにより、上蓋10の開口部14を介して導入された測定対象物質を含む試料液や洗浄液等の液体の固相反応容器100内部における通液を容易とすることができる。ところで、下蓋本体部21の外周壁25は、底部22を形成する台座部24から上蓋10への嵌合方向に延在して形成されており、当該外周壁25は、上蓋10との篏合時に上蓋10の内周壁17と対峙することになる。なお、位置決め部16が設けられた側における上蓋10の外周壁15と下蓋20の台座部24の台座部外周壁27とは嵌合時に同一壁面上に位置するように配置され、嵌合後の固相反応容器100の形状は、図1(a)、(b)等で示すような外周壁に段差が無い浅底の円筒形状となる。
混合容器30は、上蓋本体部11の外周壁15から連続する底部32の周縁から側壁部33を立設することで形成された液溜空部31を有する上方が開放したトレイ状(箱状)に形成されている。側壁部33の上端側には液溜空部31外側に向けて延在するフランジ部34が形成されており、当該フランジ部34を含めた側壁部33の長手方向長さは、上蓋10の直径と略同じ長さとされている(図2(a))。フランジ部34は、位置決め部16とともに、図示せぬ測定装置内の測定チャンバーに当該固相反応容器100を固定するために設けられている。なお、図3(a)、図3(b)、図4(a)及び図4(b)に示されるように、フランジ部34を含めた側壁部33の高さ方向長さは、上蓋本体部11の高さ方向長さと略同じ長さとされる。
本実施形態において液溜空部31の開口部31a形状は、矩形状とされるがその開口部形状については特に制限は無く、例えば、丸形形状、三角形状等を採用しても良い。すなわち、後述する測定対象物質と当該測定対象物質と特異的結合能を有する物質とのプレミックスといった、ピペッターによる吸液・廃液動作に影響が無ければ、液溜空部31の開口部31a形状は如何なる形状としてもかまわない。
図7は、図2(a)におけるA−A’線断面図である。上蓋10と下蓋20とが嵌合することで形成される内部空間40には、吸収部材60が圧潰した状態で収容される。また、吸収部材60の上蓋10側端面には開口部14を介して一部分が露出面50aとして露出するようにフィルタ部材50が収容されており、当該露出面50aは固相反応の反応場として用いられる。
図7に示される本実施形態に係る固相反応容器100の寸法は、上蓋10のフランジ部34端部から位置決め部16先端までの長手方向長さを20〜22mm、幅方向である短手方向長さを14〜16mm、上蓋10及び下蓋20を含めた高さ方向長さを6.5〜8.5mmとすることが望ましい。そして、開口部14を介した露出面50aの口径は1.5mm〜2.5mmの間とすることが好ましく、この中でも露出面50aの口径を2.0mmとすることがより好ましい。なお、固相反応容器100の実寸法はこれに限定されず、用途に応じて適宜変更可能である。
また、混合容器30が有する液溜空部31の開口部31a幅は2〜4mm程度とすることが好ましく、この中でも開口部31a幅を3mmとすることがより好ましい。なお、本実施形態に係る液溜空部31は、開口部31aから底面部31bに向って下方にすぼむ断面略逆台形の形状とされる。液溜空部31をこのような形状とすることにより、測定対象物質と当該測定対象物質と特異的結合能を有する物質とのプレミックスの際に、これらの液を液溜空部31の底部31bに集めることができるため、確実にピペッターによる吸液
・廃液動作を行うことができる。
ところで、上蓋10と混合容器30とは一体成型体として製造することで、製造コストの削減、組立工程の簡素化を図ることができる。ここで、上蓋10及び混合容器30並びに下蓋20の製造に用いる材料としては、液体を透過させず、タンパク質等に対して非吸着性を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリアミド、四フッ化エチレン、ポリプロピレン、不飽和ポリエステル、エポキシ等のプラスチック類を用いることができる。なお、液溜空部31の開口部31aから底部31bにかけての内壁面を、取扱う測定対象物質の性質に応じて疎水性処理、親水性処理といった表面改質処理を施すことも可能である。上蓋10及び混合容器30並びに下蓋20からなる固相反応容器100外側表面色は、製造に用いた材料そのものが呈する色とすることも可能であるが、例えば、露出面50a以外の外側表面を黒色等の色相で着色することで、当該露出面50a以外の箇所に当たる図示せぬ測定装置の光源からの照射光を吸収し、測定結果のS/N比を向上させることも可能である。
フィルタ部材50の材料としては、液体の通液が可能であり、固相反応においてリガンド捕捉物質を固定化し、後に続く測定ステップまでが同一固相上で行えるものであれば、特に限定されないが、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルアクリレート、ポリ四フッ化エチレン等の均一なプラスチック粉末を焼結成形した多孔質有機フィルタや、ステンレス鋼、ニッケル、アルミニウム等の金属を成形した多孔質金属フィルタや、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素等を成形した多孔質無機フィルタや、ニトロセルロース、PVDF、酢酸セルロース類、ナイロン類等のメンブレンフィルタや、セルロース繊維、ガラス繊維等からなる濾紙類等を用いることができる。これらの材料の中でもガラス繊維フィルタを用いるのが好ましい。
フィルタ部材50の寸法としては、開口部14を介して露出面50aが露出することができる寸法であれば特に限定はされないが、圧潰した状態の吸収部材60から受ける圧接力を均等とするため、下蓋20の底部22面積と略同面積を有する円形状とすることが好ましい。
吸収部材60の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンテレブチレート等のポリエステル系繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、あるいはこれらを複合した複合繊維や、パルプ繊維、木綿繊維、麻繊維等の植物繊維、絹繊維、レーヨン繊維等の再生繊維といった繊維、織布、不織布、紙等を用いることができる。特に、パルプ繊維やレーヨン繊維といったセルロースを主成分とするもの、木材パルプに酢酸を作用させて製したアセテート(アセチルセルロース)といった多糖類からなる多孔質マトリックスであることが望ましい。
吸収部材60の寸法としては、上蓋10及び下蓋20から形成される内部空間40の体積よりも僅かに大きい体積を有するものであれば特に制限はなく、その形状も当該内部空間40に収容される際に圧潰した状態を維持することができれば、円筒形状でなくとも直方体形状であっても構わない。
さらに、図7に示すように、下蓋20の台座部24には、他の固相反応容器100の開口部14(円環部13)を収容可能な溝部28を設けてもよい。これにより、複数の固相反応容器100を縦に積層した状態で、自動分注器や発光量測定器等のチャンバー内にセットすることができるため、多検体処理の高速化を図ることが可能である。また、固相反応容器100自体の寸法が上述したように非常に小さいため、自動分注器や発光量測定器等の装置寸法も小型化することができ、医療現場等の手狭なスペースにおいてもこれらの装置設置が可能となる。
次に、本実施形態に係る固相反応容器100を用いた測定方法について説明する。本測定方法は、開口部14を介して露出する露出面50aに対して、測定対象物質と特異的結合能を有し、所定のリガンドが導入されたリガンド導入物質を捕捉するリガンド捕捉物質が予め固定化された固相反応容器100を用いて行われる。
ここで、リガンドとしては、特に制限はないが、例えば、ペプチド類、ポリペプチド類、タンパク質類(酵素類、抗体類、抗原性タンパク質類、糖タンパク質類、リポタンパク質類、アビジン等)、ホルモン類、免疫系モジュレータ、ビタミン類、ステロイド類、炭水化物類(例えば、糖類)、糖脂質類、核酸類(一本鎖及び二本鎖オリゴヌクレオチドを含む)、ハプテン類、レクチン類、ビオチン等を挙げることができる。この中でもビオチンを用いるのが好ましい。
リガンド捕捉物質としては、リガンド導入物質に導入されたリガンドを捕捉することができれば、如何なる物質でもよく、リガンドに応じて適宜選択可能である。リガンド−リガンド捕捉物質との組合せとしては、抗原−抗体、ハプテン−抗体、糖−レクチン、抗体−プロテインA/G、ビオチン−抗ビオチン抗体等を挙げることができる。そして、リガンドとしてビオチンを用いる場合、リガンド捕捉物質として抗ビオチン抗体やアビジン、ストレプトアビジン等を用いるのが好ましい。
リガンド捕捉物質を固相反応容器100の露出面50aに固定化するには、一般的に用いられる物理的吸着又は化学的結合によって行うことができる。この場合、リガンド捕捉物質を直接露出面50aに固定させてもよいし、リガンド捕捉物質に特異的に結合する抗体等をスペーサ物質として露出面50aに固定化した後、当該スペーサ物質を介してリガンド捕捉物質を固定化する形態としてもよい。
そして、本実施形態に係る固相反応容器100を用いた測定方法では、固相反応容器100の混合容器30において、測定対象物質を含む検体、当該検体と特異的結合能を有するリガンド導入物質、及び測定対象物質又はリガンド導入物質に対して特異的結合能を有し、所定の条件下で発光、発色、蛍光等のシグナルを生成するシグナル生成物質により標識化された標識化物質とのプレミックスが行われる。プレミックスにより生じた測定対象物質−リガンド導入物質−標識化物質からなる複合体を含む試料液をリガンド捕捉物質が固定化された露出面50aに供することにより当該複合体を捕捉し、シグナル生成物質により生じたシグナルを測定することで、測定対象物質の濃度を測定する。
シグナル生成物質としては、例えば、アルカリ性ホスファターゼ、β−ガラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、ウレアーゼ、クレアチンキナーゼ、ウリカーゼ、グルコース−6−ホスフェートデヒドロゲナーゼ、ペルオキシダーゼ等を挙げることができる。この中でも、西洋ワサビペルオキシダーゼを用いるのが好ましい。そして、シグナル生成物質が西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)等のペルオキシダーゼである場合、生成されるシグナルは基質に依存して比色シグナル、化学ルミネセンスシグナルとして得ることができる。比色シグナルの生成に用いられる基質としては、例えば、テトラメチルベンジジン及びその誘導体、o−フェニレンジアミン、トリアリールメタン類、イミダゾールロイコ色素類等を用いることができる。また、化学ルミネセンスシグナルの生成には、例えば、アクリジニウム塩類、ジオキセタン類、ルシフェリン、ルシゲニン、塩化オキザリル等を挙げることができる。なお、シグナル生成物質としては、上記した、所謂、酵素抗体法に用いられる物質に限定されるものではなく、例えば、オートラジオグラフィーに用いられる放射性同位元素、金コロイド法に用いられる金コロイド、蛍光抗体法に用いられるFITC,RITC,CY,Alexe系の蛍光色素をシグナル生成物質として用いてもかまわない。
次に、本実施形態に係る固相反応容器100を用いた測定法について、図8のフローチャートを用いて説明する。図8は、測定対象物質をアレルゲン特異的IgEとした例を説明する図である。アレルゲンとしては、特に限定されることはないが、例えば、ハウスダスト1(2)、ヤケヒョウヒダニ、スギ、ヒノキ、ハンノキ(属)、シラカンバ(属)、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、アルテルナリア、アスペルギルス、マラセチア(属)、ネコ(フケ)、イヌ(フケ)、ゴキブリ、ガ、ラテックス等の吸入系・その他のアレルゲン、牛乳、卵白、オボムコイド、米、コムギ(実)、ソバ、大豆、ピーナッツ、リンゴ、キウイ、ゴマ、牛肉、鶏肉、エビ、カニ、サバ、サケ、マグロ等の食物系アレルゲンといった、医療機関等でアレルゲン検査項目として受診可能なものであれば如何なるアレルゲンも選択可能である。
リガンド導入物質としてビオチン化アレルゲン、標識化物質としてHRP標識抗IgE抗体、リガンド捕捉物質として抗ビオチン抗体(又はストレプトアビジン)を露出面50aに固定化した固相反応容器100を用いた例について以下に説明する。
まず、図8のステップS10において、検体(血清、血漿、鼻汁、涙液等)5μl、ビオチン化アレルゲン溶液5μl、及びHRP標識抗IgE抗体溶液5μlを混合容器30の液溜空部31に導入し、ピペッターによる吸液・廃液、又は静置して2分間液相反応させ、測定対象物質−リガンド導入物質−標識化物質からなる複合体を形成させる(第1反応)。
次に、ステップS20において、液溜空部31からピペッターにより試料液を吸引し、隣接する開口部14を介して露出面50a上に排出して供給後、1分間固相反応させる(第2反応)。
固相反応後、ウォッシングバッファー等の洗浄液10μlで5回洗浄後(ステップS30)、テトラメチルベンジジン(TMB)等の基質を加え、1600〜660nmの吸光度を測定することにより、検体中に含まれるアレルゲン特異的IgEの量を測定する(ステップS40)。
このように、吸光度の測定に要する時間を1分間とすると、本実施形態に係る固相反応容器100を用いた測定方法によれば、全ての測定動作が4分間程度で終了するため、極めて短時間で迅速に測定結果を得ることができる。また、本実施形態に係る固相反応容器100は、混合容器30が上蓋本体部11の外周壁15から延在して形成されているため、混合容器30にて調整した微少液量の試料液全量を確実に反応場である露出面50aに供することが可能である。
なお、図8の説明においては、リガンド導入物質としてビオチン化アレルゲン(抗原)、標識化物質としてHRP標識抗IgE抗体(抗体)を用いた例について説明したが、リガンド導入物質としてビオチン化抗IgE抗体(抗体)、標識化物質として、HRPアレルゲン(抗原)を用いることも無論可能である。
ところで、本実施形態の説明においては、測定対象物としてアレルゲン特異的IgEの例について説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、測定対象物として、ペプチド類、ポリペプチド類、タンパク質類(酵素類、IgE以外の抗体類、抗原性タンパク質類、糖タンパク質類、リポタンパク質類、アビジン等)、ホルモン類、免疫系モジュレータ、ビタミン類、ステロイド類、炭水化物類(例えば、糖類)、糖脂質類、核酸類(一本鎖及び二本鎖オリゴヌクレオチドを含む)とすることも可能である。
上記測定対象物をターゲットとすることにより、例えば、食道がん、肺がん、扁平上皮がん、小細胞がん、肝細胞がん、胆道がん、前立腺がん、神経芽細胞腫、甲状腺髄様がん、乳がん、胃がん、膵がん、大腸がん、子宮頚部がん、子宮体部がん、卵巣がんといった腫瘍マーカー、アメーバ赤痢、E型肝炎、インフルエンザ、ウエストナイル熱、HIV感染症・AIDS、A型肝炎、エキノコックス症、エボラ出血熱、エルシニア感染症、黄熱、オンコセルカ症、回帰熱、疥癬、カンピロバクター感染症、Q熱、狂犬病、牛海綿状脳症、蟯虫症、クリプトスポリジウム症、クリミア・コンゴ出血熱、結核、コクシジオイデス症、コレラ、細菌性赤痢、サイクロスポーラ症、サルモネラ感染症、SARS、ジアルジア症、C型肝炎、ジフテリア、住血吸虫症、住血線虫症、条虫症、腎症候性出血熱、水痘、髄膜炎菌性髄膜炎、性行為感染症、蠕虫症、ダニ媒介性脳炎、炭疽、チクングニア熱、腸炎ビブリオ、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、手足口病、デング熱、痘そう、トキソプラズマ症、鳥インフルエンザ、トリパノソーマ症、南米出血熱、日本脳炎、嚢虫症、ノロウイルス感染症、肺炎球菌感染症、破傷風、バルトネラ菌関連疾患、ハンタウィルス肺症候群、B型肝炎、ヒストプラスマ症、ヒトパピローマウイルス感染症、皮膚幼虫移行症、フィラリア症、風疹、ブルセラ症、糞線虫症、ペスト、ポリオ、マールブルグ病、麻疹、マラリア、ライム病、ラッサ熱、リーシュマニア症、リケッチア感染症、リフトバレー熱、類鼻疽、レジオネラ症、レプトスピラ症、ロタウイルス感染症といった感染症、心筋壊死・障害マーカー、心筋ストレスマーカー、プラーク不安定化マーカー、炎症マーカーといった心筋マーカー、又は自己免疫性溶血性貧血、水疱性類天疱瘡、グッドパスチャー症候群、グレーヴス病、橋本甲状腺炎、多発性硬化症、重症筋無力症、天疱瘡、悪性貧血、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、1型糖尿病、血管炎といった自己免疫疾患等の簡易診断ツールとしての使用も可能である。
また、本考案に係る固相反応容器は測定の簡便さに加え、携帯性にも優れていることから、上記したヒトの疾病に対する診断ツールとしてのみならず、ヒツジ、ブタ、ヤギ、ウシ、ニワトリ、アヒル、七面鳥、ガチョウ、アイガモ、キジ、ウズラ等の食用家畜、イヌ、ネコ、ハムスター、モルモット、インコ、オウム、熱帯魚等の愛玩用家畜、ウマ、ラクダ、スイギュウ、ラバ、ロバ、ヤク、ポニー等の労働用家畜、又はその他野生動物が保有する各種病原体等の屋外での簡易検査にも適用可能である。
本実施形態の説明においては、1つの混合容器30が上蓋本体部11の外周壁15から延在して形成された形態について説明したが、例えば、図9に示すように、混合容器301が形成された位置と対峙する上蓋本体部110の外周壁150の位置に他の混合容器302を設けることも可能であり、上蓋に設けられる混合容器の数量には制限はない。図9に示す固相反応容器101の例では、混合容器302を他のプレミックスの場として用いるのみならず、例えば、ウォッシングバッファー等の洗浄液の液溜用として用いることも可能である。特に、試料調整から測定までを完全自動化し、多検体の連続測定が可能な自動測定装置においては、ウォッシングバッファー等で満たされたバイアルが共有して使用されることが多く、これはコンタミネーションの発生要因ともなり得る。これに対して、個々の固相反応容器が複数の混合容器を備えることで、各検体における測定の独立性が確保されるとともに、無用なコンタミネーションの発生を抑制する効果も期待することができる。
また、例えば、図10に示す固相反応容器102のように、上蓋本体部111の天面部120において、円環部131の外周側にV字状の液溜溝を設け、これを混合容器303とすることも可能である。これにより、先に説明した固相反応容器100と同等の効果を奏しながらも容器自体の小型化を図ることができる。同様に、図11(a)に示す固相反応容器103のように、下蓋本体部210において内部空間400に相当する所定の箇所に仕切り部材304bを設け、当該仕切り部材304bにより形成された空間を試料液の液溜部とし(図11(c))、当該液溜部と連通する開口部304aを上蓋本体部112の天面121の一部に設けることで(図11(b))、混合容器304を形成することも可能である。
さらに、図12に示す固相反応容器104のように、底部320から立設する側壁部330に傾斜を設け、当該傾斜形状に対応するように液溜空部を備えた混合容器305を形成することで、測定対象物質と当該測定対象物質と特異的結合能を有する物質とのプレミックスの際に、これらの液を液溜空部の底部に効率良く集めることができる。
以上のように、本考案によれば、迅速に測定結果を得ることが可能であるとともに、調整した微少液量の試料液全量を確実に反応場に供することが可能な固相反応容器を提供することができる。
なお、本実施形態の説明においては、所謂サンドイッチ法について説明したが、本考案はこれに限定されるものでなく、例えば、抗ヒトIgE抗体やアレルゲンを直接フィルタ部材に固定化させる直接吸着法に対しても適用可能であることはいうまでもない。
10 上蓋
11,110,111,112 上蓋本体部
12,120,121 天面部
13,130 円環部
14 開口部
15,150 外周壁
16 位置決め部
17 内周壁
18 係合部
20 下蓋
21,210 下蓋本体部
22 底部
23 通気部
24 台座部
25 外周壁
26 被係合部
27 台座部外周壁
28 溝部
30,301,302,303,304,305 混合容器
31 液溜空部
31a 開口部
31b 底面部
32,320 底部
33,330 側壁部
34 フランジ部
40,400 内部空間
50 フィルタ部材
50a 露出面
60 吸収部材
100,101,102,103,104 固相反応容器
304a 開口部
304b 仕切り部材

Claims (14)

  1. 天面部分の略中央部にテーパ形状の開口部を有する上蓋部材と、
    前記上蓋部材と嵌合可能に形成され、底部に通気部を有する下蓋部材と、
    前記上蓋部材と前記下蓋部材とが嵌合することにより形成される内部空間に収容される吸収部材と、
    前記吸収部材の前記上蓋部材側端面に設けられ、前記開口部を介した露出面を固相反応の場とするフィルタ部材と、
    前記上蓋部材に設けられ、前記固相反応に供される試料液の調整を行う試料液調整部材とを備えること
    を特徴とする固相反応容器。
  2. 前記試料液調整部材は前記上蓋部材の外周壁から延在して形成され、上方が開放された箱状部材であること
    を特徴とする請求項1に記載の固相反応容器。
  3. 前記試料液調整部材の開放部分は矩形状に形成されること
    を特徴とする請求項2に記載の固相反応容器。
  4. 前記試料液調整部材は底面部に向って下方にすぼむ断面略逆台形の形状を有し、前記試料液を溜める液溜空部備えること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の固相反応容器。
  5. 前記液溜空部は前記上蓋部材の前記外周壁から連続する底部の周縁から側壁部を立設することで形成されること
    を特徴とする請求項4に記載の固相反応容器。
  6. 前記試料調整部材は前記上蓋部材に対して複数個設けられること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の固相反応容器。
  7. 前記試料液調整部材は前記上蓋部材の上面部において前記開口部を取り囲む溝形状として形成されること
    を特徴とする請求項1に記載の固相反応容器。
  8. 前記試料調整部材は前記上蓋部材と前記下蓋部材とから形成される前記内部空間を仕切り部材により仕切ることにより前記試料液の液溜部とし、当該液溜部と連通する開口部を前記上蓋部材の一部に設けることにより形成されること
    を特徴とする請求項1に記載の固相反応容器。
  9. 前記側壁部は前記底部の周縁から傾斜を設けて立設されること
    を特徴とする請求項5に記載の固相反応容器。
  10. 前記フィルタ部材はガラス繊維であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の固相反応容器。
  11. 前記吸収部材は圧潰した状態で前記内部空間に収容されること
    を特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の固相反応容器。
  12. 前記吸収部材は多糖類からなる多孔質マトリックスであること
    を特徴とする請求項11に記載の固相反応容器。
  13. 前記多糖類はアセテートであること
    を特徴とする請求項12に記載の固相反応容器。
  14. 前記露出面以外の容器外側表面は光を吸収する色相で着色されること
    を特徴とする請求項1乃至請求項13の何れか1項に記載の固相反応容器。
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WO2021025066A1 (ja) * 2019-08-07 2021-02-11 株式会社パートナーファーム 固相反応容器及びこれを用いた測定方法

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