JP3214834B2 - Sohc型内燃機関の動弁装置 - Google Patents
Sohc型内燃機関の動弁装置Info
- Publication number
- JP3214834B2 JP3214834B2 JP20560598A JP20560598A JP3214834B2 JP 3214834 B2 JP3214834 B2 JP 3214834B2 JP 20560598 A JP20560598 A JP 20560598A JP 20560598 A JP20560598 A JP 20560598A JP 3214834 B2 JP3214834 B2 JP 3214834B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- camshaft
- rocker arm
- piston
- valve
- free
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,内燃機関の動弁装
置,特に機関本体の上部に,クランクシャフトに連動回
転する1本のカムシャフトと,そのカムシャフトの上方
一側及び他側に在って該カムシャフトとそれぞれ平行に
延びる吸気側及び排気側ロッカシャフトとが設けられ,
排気側ロッカシャフトには,排気弁とカムシャフト間に
介装した排気側ロッカアームが揺動可能に支持され,吸
気側ロッカシャフトには,一端部がカムシャフトに摺接
すると共に他端部が吸気弁に連動,連結された駆動ロッ
カアームと,一端部がカムシャフトに摺接し吸気弁に対
して自由となり得る自由ロッカアームとが揺動可能に支
持され,それら駆動及び自由ロッカアームには,その相
互の連結および連結解除を切換可能な連結切換機構が設
けられ,機関本体には,自由ロッカアームに当接するピ
ストンと,このピストンを上下摺動可能に嵌合支持する
シリンダ部と,同ピストンを自由ロッカアームとの当接
方向に弾発するばねとを有して自由ロッカアームをカム
シャフト側に付勢するロストモーション機構が設けられ
てなる,SOHC型内燃機関の動弁装置に関する。
置,特に機関本体の上部に,クランクシャフトに連動回
転する1本のカムシャフトと,そのカムシャフトの上方
一側及び他側に在って該カムシャフトとそれぞれ平行に
延びる吸気側及び排気側ロッカシャフトとが設けられ,
排気側ロッカシャフトには,排気弁とカムシャフト間に
介装した排気側ロッカアームが揺動可能に支持され,吸
気側ロッカシャフトには,一端部がカムシャフトに摺接
すると共に他端部が吸気弁に連動,連結された駆動ロッ
カアームと,一端部がカムシャフトに摺接し吸気弁に対
して自由となり得る自由ロッカアームとが揺動可能に支
持され,それら駆動及び自由ロッカアームには,その相
互の連結および連結解除を切換可能な連結切換機構が設
けられ,機関本体には,自由ロッカアームに当接するピ
ストンと,このピストンを上下摺動可能に嵌合支持する
シリンダ部と,同ピストンを自由ロッカアームとの当接
方向に弾発するばねとを有して自由ロッカアームをカム
シャフト側に付勢するロストモーション機構が設けられ
てなる,SOHC型内燃機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,上記構造の動弁装置は,たとえば
特開昭63−57806号公報等により知られている。
特開昭63−57806号公報等により知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上記従来の
ものでは,自由ロッカアームをその下方から弾発付勢す
べくシリンダヘッドにロストモーション機構を設けてい
る。しかるに斯かる動弁装置においてシリンダヘッドの
上部には,吸,排気ポートや,機関弁を案内するための
ガイド筒や,機関弁を閉弁方向に付勢するための弁ばね
等が配設されるものであり,上記ロストモーション機構
を配設するスペースを確保するために,前記ポートの形
状,弁ばねのばね荷重(弁ばね外径)等の設計上の自由
度が狭まり,シリンダヘッドのコンパクト化も困難とな
る。
ものでは,自由ロッカアームをその下方から弾発付勢す
べくシリンダヘッドにロストモーション機構を設けてい
る。しかるに斯かる動弁装置においてシリンダヘッドの
上部には,吸,排気ポートや,機関弁を案内するための
ガイド筒や,機関弁を閉弁方向に付勢するための弁ばね
等が配設されるものであり,上記ロストモーション機構
を配設するスペースを確保するために,前記ポートの形
状,弁ばねのばね荷重(弁ばね外径)等の設計上の自由
度が狭まり,シリンダヘッドのコンパクト化も困難とな
る。
【0004】本発明は,かかる事情に鑑みてなされたも
のであり,シリンダヘッド上部の設計上の自由度を増大
するとともにシリンダヘッドのコンパクト化を可能と
し,併せて,ロストモーション機構の取付構造を簡素化
することができる,内燃機関の動弁装置を提供すること
を目的とする。
のであり,シリンダヘッド上部の設計上の自由度を増大
するとともにシリンダヘッドのコンパクト化を可能と
し,併せて,ロストモーション機構の取付構造を簡素化
することができる,内燃機関の動弁装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1の発明によれば,機関本体の上部に,クラ
ンクシャフトに連動回転する1本のカムシャフトと,そ
のカムシャフトの上方一側及び他側に在って該カムシャ
フトとそれぞれ平行に延びる吸気側及び排気側ロッカシ
ャフトとが設けられ,排気側ロッカシャフトには,排気
弁とカムシャフト間に介装した排気側ロッカアームが揺
動可能に支持され,吸気側ロッカシャフトには,一端部
がカムシャフトに摺接すると共に他端部が吸気弁に連
動,連結された駆動ロッカアームと,一端部がカムシャ
フトに摺接し吸気弁に対して自由となり得る自由ロッカ
アームとが揺動可能に支持され,それら駆動及び自由ロ
ッカアームには,その相互の連結および連結解除を切換
可能な連結切換機構が設けられ,機関本体には,自由ロ
ッカアームに当接するピストンと,このピストンを上下
摺動可能に嵌合支持するシリンダ部と,同ピストンを自
由ロッカアームとの当接方向に弾発するばねとを有して
自由ロッカアームをカムシャフト側に付勢するロストモ
ーション機構が設けられてなる,SOHC型内燃機関の
動弁装置において,前記ロストモーション機構は,その
ピストンの下端部が吸気側及び排気側ロッカシャフトの
中間で自由ロッカアームの上面に当接するように且つそ
の当接部の下方に該自由ロッカアームとカムシャフトと
の接触部が位置するように,機関本体に設けた支持体に
該自由ロッカアームよりも上方で取付けられ,その支持
体には,前記シリンダ部とピストンとの摺動部に潤滑油
を供給するための給油路が設けられ,前記連結切換機構
は,吸気側ロッカシャフトから見て前記当接部とは 反対
側に配置される。この構成によれば,ロストモーション
機構が自由ロッカアームの上側に配置されて,ロストモ
ーション機構の配設スペースを自由ロッカアームの下方
に確保する必要がなくなり,これにより,吸,排気ポー
トや,機関弁を案内するためのガイド筒や,機関弁を閉
弁方向に付勢するための弁ばね等を配設するための充分
なスペースを自由ロッカアームの下方に確保し,設計上
の自由度増大ならびに機関本体上部のコンパクト化が可
能となる。しかもロストモーション機構を支持する支持
体の給油路から,ロストモーション機構のピストンとシ
リンダ部との摺動部に供給された潤滑油が,該摺動部を
潤滑,流下して,ピストン下端部に至り,その下端部と
自由ロッカアーム上面との当接部に供給されるため,シ
リンダ部とピストンとの摺動部ばかりか,該ピストンと
自由ロッカアームとの当接部や,その下方のカムシャフ
トと自由ロッカアームとの摺接部をも十分に潤滑可能と
なり,それら部位の早期摩耗や焼付き等を効果的に防止
することができる。さらに,吸気側及び排気側ロッカシ
ャフト相互の中間スペースを有効利用して,ロストモー
ション機構のピストンと自由ロッカアームとを無理なく
当接させることができ,しかも吸気側ロッカシャフトを
挟んでその両側にロストモーション機構と連結切換機構
とを振り分け配置したことにより,ロストモーション機
構をカムシャフトの略真上で,連結切換機構に邪魔され
ることなくカムシャフトに極力近づけることができ,そ
れらの結果,動弁装置の小型化に大いに寄与することが
できる。
に,請求項1の発明によれば,機関本体の上部に,クラ
ンクシャフトに連動回転する1本のカムシャフトと,そ
のカムシャフトの上方一側及び他側に在って該カムシャ
フトとそれぞれ平行に延びる吸気側及び排気側ロッカシ
ャフトとが設けられ,排気側ロッカシャフトには,排気
弁とカムシャフト間に介装した排気側ロッカアームが揺
動可能に支持され,吸気側ロッカシャフトには,一端部
がカムシャフトに摺接すると共に他端部が吸気弁に連
動,連結された駆動ロッカアームと,一端部がカムシャ
フトに摺接し吸気弁に対して自由となり得る自由ロッカ
アームとが揺動可能に支持され,それら駆動及び自由ロ
ッカアームには,その相互の連結および連結解除を切換
可能な連結切換機構が設けられ,機関本体には,自由ロ
ッカアームに当接するピストンと,このピストンを上下
摺動可能に嵌合支持するシリンダ部と,同ピストンを自
由ロッカアームとの当接方向に弾発するばねとを有して
自由ロッカアームをカムシャフト側に付勢するロストモ
ーション機構が設けられてなる,SOHC型内燃機関の
動弁装置において,前記ロストモーション機構は,その
ピストンの下端部が吸気側及び排気側ロッカシャフトの
中間で自由ロッカアームの上面に当接するように且つそ
の当接部の下方に該自由ロッカアームとカムシャフトと
の接触部が位置するように,機関本体に設けた支持体に
該自由ロッカアームよりも上方で取付けられ,その支持
体には,前記シリンダ部とピストンとの摺動部に潤滑油
を供給するための給油路が設けられ,前記連結切換機構
は,吸気側ロッカシャフトから見て前記当接部とは 反対
側に配置される。この構成によれば,ロストモーション
機構が自由ロッカアームの上側に配置されて,ロストモ
ーション機構の配設スペースを自由ロッカアームの下方
に確保する必要がなくなり,これにより,吸,排気ポー
トや,機関弁を案内するためのガイド筒や,機関弁を閉
弁方向に付勢するための弁ばね等を配設するための充分
なスペースを自由ロッカアームの下方に確保し,設計上
の自由度増大ならびに機関本体上部のコンパクト化が可
能となる。しかもロストモーション機構を支持する支持
体の給油路から,ロストモーション機構のピストンとシ
リンダ部との摺動部に供給された潤滑油が,該摺動部を
潤滑,流下して,ピストン下端部に至り,その下端部と
自由ロッカアーム上面との当接部に供給されるため,シ
リンダ部とピストンとの摺動部ばかりか,該ピストンと
自由ロッカアームとの当接部や,その下方のカムシャフ
トと自由ロッカアームとの摺接部をも十分に潤滑可能と
なり,それら部位の早期摩耗や焼付き等を効果的に防止
することができる。さらに,吸気側及び排気側ロッカシ
ャフト相互の中間スペースを有効利用して,ロストモー
ション機構のピストンと自由ロッカアームとを無理なく
当接させることができ,しかも吸気側ロッカシャフトを
挟んでその両側にロストモーション機構と連結切換機構
とを振り分け配置したことにより,ロストモーション機
構をカムシャフトの略真上で,連結切換機構に邪魔され
ることなくカムシャフトに極力近づけることができ,そ
れらの結果,動弁装置の小型化に大いに寄与することが
できる。
【0006】また請求項2の発明によれば,請求項1の
発明の構成に加えて,前記給油路が,前記支持体の外面
に形成されて上方に開口した油溝を含む。斯かる構成に
よれば,油路形成が比較的容易となり,しかも動弁室内
を飛散するオイルを油溝に溜めることができるから,飛
散オイルをロストモーション機構の潤滑に利用すること
ができる。
発明の構成に加えて,前記給油路が,前記支持体の外面
に形成されて上方に開口した油溝を含む。斯かる構成に
よれば,油路形成が比較的容易となり,しかも動弁室内
を飛散するオイルを油溝に溜めることができるから,飛
散オイルをロストモーション機構の潤滑に利用すること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に例示した本発明の一実施例に基づいて以下に具体的に
説明する。
に例示した本発明の一実施例に基づいて以下に具体的に
説明する。
【0008】添付図面において,図1は機関本体上部の
要部平面図,図2は図1の2−2線断面図,図3は図2
の3−3線断面図である。
要部平面図,図2は図1の2−2線断面図,図3は図2
の3−3線断面図である。
【0009】先ず図1および図2において,SOHC型
多気筒内燃機関における機関本体Eの主要部は,シリン
ダブロック1と該シリンダブロック1の上面に結合され
るシリンダヘッド2とから構成され,図示しないクラン
クシャフトの軸線方向に沿って一列に配列されると共に
シリンダブロック1に相互に間隔をおいて設けられた複
数の気筒3には,上面に窪み4aを有するピストン4が
摺動可能にそれぞれ嵌合され,各ピストン4の上面およ
びシリンダヘッド2間に燃焼室5がそれぞれ形成され
る。
多気筒内燃機関における機関本体Eの主要部は,シリン
ダブロック1と該シリンダブロック1の上面に結合され
るシリンダヘッド2とから構成され,図示しないクラン
クシャフトの軸線方向に沿って一列に配列されると共に
シリンダブロック1に相互に間隔をおいて設けられた複
数の気筒3には,上面に窪み4aを有するピストン4が
摺動可能にそれぞれ嵌合され,各ピストン4の上面およ
びシリンダヘッド2間に燃焼室5がそれぞれ形成され
る。
【0010】各気筒3に対応してシリンダヘッド2に
は,燃焼室5の天井面に開口する一対の吸気弁口6およ
び一対の排気弁口7が設けられており,両吸気弁口6は
シリンダヘッド2の一側面に開口する単一の吸気ポート
8に連なり,両排気弁口7はシリンダヘッド2の他側面
に開口する単一の排気ポート9に連なる。両吸気弁口6
を個別に開閉可能な一対の吸気弁VI1,VI2は,シリン
ダヘッド2に配設された一対のガイド筒10にそれぞれ
摺動可能に嵌合されており,各ガイド筒10から突出し
た各吸気弁VI1,VI2の上端部にそれぞれ固定されたリ
テーナ11,11とシリンダヘッド2との間には各吸気
弁VI1,VI2を囲繞するコイル状の弁ばね12,12が
介設され,それらの弁ばね12,12により各吸気弁V
I1,VI2は上方すなわち閉弁方向に付勢される。また両
排気弁口7を個別に開閉可能な一対の排気弁VE1,VE2
は,シリンダヘッド2に配設された一対のガイド筒13
にそれぞれ摺動可能に嵌合されており,各ガイド筒13
から突出した各排気弁VE1,VE2の上端部にそれぞれ固
定されたリテーナ14,14とシリンダヘッド2との間
には各排気弁VE1,VE2を囲繞するコイル状の弁ばね1
5,15が介設され,それらの弁ばね15,15により
各排気弁VE1,VE2は上方すなわち閉弁方向に付勢され
る。
は,燃焼室5の天井面に開口する一対の吸気弁口6およ
び一対の排気弁口7が設けられており,両吸気弁口6は
シリンダヘッド2の一側面に開口する単一の吸気ポート
8に連なり,両排気弁口7はシリンダヘッド2の他側面
に開口する単一の排気ポート9に連なる。両吸気弁口6
を個別に開閉可能な一対の吸気弁VI1,VI2は,シリン
ダヘッド2に配設された一対のガイド筒10にそれぞれ
摺動可能に嵌合されており,各ガイド筒10から突出し
た各吸気弁VI1,VI2の上端部にそれぞれ固定されたリ
テーナ11,11とシリンダヘッド2との間には各吸気
弁VI1,VI2を囲繞するコイル状の弁ばね12,12が
介設され,それらの弁ばね12,12により各吸気弁V
I1,VI2は上方すなわち閉弁方向に付勢される。また両
排気弁口7を個別に開閉可能な一対の排気弁VE1,VE2
は,シリンダヘッド2に配設された一対のガイド筒13
にそれぞれ摺動可能に嵌合されており,各ガイド筒13
から突出した各排気弁VE1,VE2の上端部にそれぞれ固
定されたリテーナ14,14とシリンダヘッド2との間
には各排気弁VE1,VE2を囲繞するコイル状の弁ばね1
5,15が介設され,それらの弁ばね15,15により
各排気弁VE1,VE2は上方すなわち閉弁方向に付勢され
る。
【0011】上記両吸気弁VI1,VI2と,図示しないク
ランクシャフトに1/2の減速比で連動,連結される単
一のカムシャフト16との間には,カムシャフト16の
回転運動を吸気弁VI1,VI2の開閉運動に変換すべく第
1駆動ロッカアーム24,第2駆動ロッカアーム25お
よび自由ロッカアーム26が介設され,上記両排気弁V
E1,VE2と前記カムシャフト16との間には,カムシャ
フト16の回転運動を排気弁VE1,VE2の開閉運動に変
換すべく一対の排気側ロッカアーム29,30が介設さ
れる。
ランクシャフトに1/2の減速比で連動,連結される単
一のカムシャフト16との間には,カムシャフト16の
回転運動を吸気弁VI1,VI2の開閉運動に変換すべく第
1駆動ロッカアーム24,第2駆動ロッカアーム25お
よび自由ロッカアーム26が介設され,上記両排気弁V
E1,VE2と前記カムシャフト16との間には,カムシャ
フト16の回転運動を排気弁VE1,VE2の開閉運動に変
換すべく一対の排気側ロッカアーム29,30が介設さ
れる。
【0012】図3を併せて参照して,カムシャフト16
は,シリンダヘッド2と,前記クランクシャフトの軸線
に沿って一列に並ぶ各気筒3の両側で該シリンダヘッド
2上にそれぞれ結合されるホルダ19,19とで,各気
筒3の軸線と直交する水平な軸線を有しながら回転自在
に支承される。而して前記吸気弁VI1,VI2は本発明の
機関弁を,また前記ホルダ19,19…は,カムシャフ
ト16を回転自在に支持すべく機関本体Eに設けられた
複数のカムシャフト保持部を構成する。
は,シリンダヘッド2と,前記クランクシャフトの軸線
に沿って一列に並ぶ各気筒3の両側で該シリンダヘッド
2上にそれぞれ結合されるホルダ19,19とで,各気
筒3の軸線と直交する水平な軸線を有しながら回転自在
に支承される。而して前記吸気弁VI1,VI2は本発明の
機関弁を,また前記ホルダ19,19…は,カムシャフ
ト16を回転自在に支持すべく機関本体Eに設けられた
複数のカムシャフト保持部を構成する。
【0013】前記カムシャフト16には,高速用カム2
1と,該高速用カム21の一側に隣接する低速用カム2
2と,低速用カム22とは反対側で高速用カム21に隣
接する隆起部20とが一体に設けられるとともに,低速
用カム22および隆起部20の両側に排気弁用カム2
3,23が一体に設けられる。高速用カム21は,機関
の高速運転域で両吸気弁VI1,VI2を開閉作動せしめる
ための形状を有するものであり,ベース円部21aと,
該ベース円部21aから半径方向外方に張出す高位部2
1bとを有する。低速用カム22は,機関の低速運転域
で吸気弁VI1を開閉作動せしめるための形状を有するも
のであり,ベース円部22aと,カムシャフト16の半
径方向外方への張出量を高速用カム21の高位部21b
よりも小としかつその高位部21bよりも狭い中心角範
囲にわたってベース円部22aから張出した高位部22
bを有する。また前記隆起部20は,機関の低速運転域
で吸気弁VI2を実質的に休止状態とすべく基本的にはカ
ムシャフト16の軸線を中心とする円形の外面を有する
ように形成されるものであるが,前記高速用カム21お
よび低速用カム22の高位部21b,22bに対応する
位置にはわずかに突出した突部が設けられている。しか
もカムシャフト16の軸線に沿う方向での該隆起部20
の幅は比較的狭く設定される。さらに,排気弁用カム2
3,23は機関の運転状態にかかわらず両排気弁VE1,
VE2を開閉作動せしめるための形状を有する。
1と,該高速用カム21の一側に隣接する低速用カム2
2と,低速用カム22とは反対側で高速用カム21に隣
接する隆起部20とが一体に設けられるとともに,低速
用カム22および隆起部20の両側に排気弁用カム2
3,23が一体に設けられる。高速用カム21は,機関
の高速運転域で両吸気弁VI1,VI2を開閉作動せしめる
ための形状を有するものであり,ベース円部21aと,
該ベース円部21aから半径方向外方に張出す高位部2
1bとを有する。低速用カム22は,機関の低速運転域
で吸気弁VI1を開閉作動せしめるための形状を有するも
のであり,ベース円部22aと,カムシャフト16の半
径方向外方への張出量を高速用カム21の高位部21b
よりも小としかつその高位部21bよりも狭い中心角範
囲にわたってベース円部22aから張出した高位部22
bを有する。また前記隆起部20は,機関の低速運転域
で吸気弁VI2を実質的に休止状態とすべく基本的にはカ
ムシャフト16の軸線を中心とする円形の外面を有する
ように形成されるものであるが,前記高速用カム21お
よび低速用カム22の高位部21b,22bに対応する
位置にはわずかに突出した突部が設けられている。しか
もカムシャフト16の軸線に沿う方向での該隆起部20
の幅は比較的狭く設定される。さらに,排気弁用カム2
3,23は機関の運転状態にかかわらず両排気弁VE1,
VE2を開閉作動せしめるための形状を有する。
【0014】一方の吸気弁VI1には第1駆動ロッカアー
ム24が連動,連結され,他方の吸気弁VI2には第2駆
動ロッカアーム25が連動,連結され,両吸気弁VI1,
VI2とは自由となることを可能としながら自由ロッカア
ーム26が第1および第2駆動ロッカアーム24,25
間に隣接配置される。而して各ロッカアーム24,2
5,26の中間部は,カムシャフト16の上方一側にお
いて該カムシャフト16と平行な軸線を有しながらホル
ダ19,19…に固定的に支持された吸気側ロッカシャ
フト27で揺動自在に支承される。また一対の排気側ロ
ッカアーム29,30は各排気弁VE1,VE2に個別に連
動,連結されており,前記カムシャフト16の上方他側
において前記吸気側ロッカシャフト27と平行にしてホ
ルダ19,19…に固定的に支持された排気側ロッカシ
ャフト28に両排気側ロッカアーム29,30の中間部
が揺動自在に支承される。
ム24が連動,連結され,他方の吸気弁VI2には第2駆
動ロッカアーム25が連動,連結され,両吸気弁VI1,
VI2とは自由となることを可能としながら自由ロッカア
ーム26が第1および第2駆動ロッカアーム24,25
間に隣接配置される。而して各ロッカアーム24,2
5,26の中間部は,カムシャフト16の上方一側にお
いて該カムシャフト16と平行な軸線を有しながらホル
ダ19,19…に固定的に支持された吸気側ロッカシャ
フト27で揺動自在に支承される。また一対の排気側ロ
ッカアーム29,30は各排気弁VE1,VE2に個別に連
動,連結されており,前記カムシャフト16の上方他側
において前記吸気側ロッカシャフト27と平行にしてホ
ルダ19,19…に固定的に支持された排気側ロッカシ
ャフト28に両排気側ロッカアーム29,30の中間部
が揺動自在に支承される。
【0015】第1駆動ロッカアーム24の一端には,カ
ムシャフト16に設けられた低速用カム22に摺接する
ローラ31が軸支され,第2駆動ロッカアーム25の一
端には,カムシャフト16に設けられた隆起部20に摺
接するスリッパ32が隆起部20に対応して幅を狭くし
ながら設けられ,自由ロッカアーム26にはカムシャフ
ト16に設けられた高速用カム21に摺接するカムスリ
ッパ33が設けられる。また両排気側ロッカアーム2
9,30の一端には,カムシャフト16に設けられた排
気弁用カム23,23に摺接するローラ34がそれぞれ
軸支される。
ムシャフト16に設けられた低速用カム22に摺接する
ローラ31が軸支され,第2駆動ロッカアーム25の一
端には,カムシャフト16に設けられた隆起部20に摺
接するスリッパ32が隆起部20に対応して幅を狭くし
ながら設けられ,自由ロッカアーム26にはカムシャフ
ト16に設けられた高速用カム21に摺接するカムスリ
ッパ33が設けられる。また両排気側ロッカアーム2
9,30の一端には,カムシャフト16に設けられた排
気弁用カム23,23に摺接するローラ34がそれぞれ
軸支される。
【0016】第1および第2駆動ロッカアーム24,2
5の他端には,各吸気弁VI1,VI2の上端に当接するタ
ペットねじ35がそれぞれ進退自在に螺合されており,
両吸気側ロッカアーム24,25の揺動作動に応じて各
吸気弁VI1,VI2が開閉作動することになる。また両ロ
ッカアーム29,30の他端には,各排気弁VE1,VE2
の上端に当接するタペットねじ36がそれぞれ進退自在
に螺合されており,両排気側ロッカアーム29,30の
揺動作動に応じて各排気弁VE1,VE2が開閉作動するこ
とになる。
5の他端には,各吸気弁VI1,VI2の上端に当接するタ
ペットねじ35がそれぞれ進退自在に螺合されており,
両吸気側ロッカアーム24,25の揺動作動に応じて各
吸気弁VI1,VI2が開閉作動することになる。また両ロ
ッカアーム29,30の他端には,各排気弁VE1,VE2
の上端に当接するタペットねじ36がそれぞれ進退自在
に螺合されており,両排気側ロッカアーム29,30の
揺動作動に応じて各排気弁VE1,VE2が開閉作動するこ
とになる。
【0017】各気筒3の両側でシリンダヘッド2にそれ
ぞれ立設されているホルダ19,19…の上端には,そ
れらのホルダ19,19…相互を一体的に連結する連結
壁としての共通の支持体37が固定されており,この共
通の支持体37は板状に形成され,これには,複数の自
由ロッカアーム26の上方位置にそれぞれ配置されて該
ロッカアーム26を上方から高速用カム21に向けてそ
れぞれ弾発付勢する複数のロストモーション機構38
が,相隣なるホルダ19,19の中間にそれぞれ設けら
れ,それらロストモーション機構38は,多気筒内燃機
関の複数の気筒3の配列方向に沿って配列される。
ぞれ立設されているホルダ19,19…の上端には,そ
れらのホルダ19,19…相互を一体的に連結する連結
壁としての共通の支持体37が固定されており,この共
通の支持体37は板状に形成され,これには,複数の自
由ロッカアーム26の上方位置にそれぞれ配置されて該
ロッカアーム26を上方から高速用カム21に向けてそ
れぞれ弾発付勢する複数のロストモーション機構38
が,相隣なるホルダ19,19の中間にそれぞれ設けら
れ,それらロストモーション機構38は,多気筒内燃機
関の複数の気筒3の配列方向に沿って配列される。
【0018】各ロストモーション機構38は,支持体3
7に嵌合される有底円筒状ガイド部材39と,ガイド部
材39に上下摺動可能に嵌合されるとともに先細り状の
下端部40aが両ロッカアームシャフト27,28の中
間で自由ロッカアーム26に摺動可能に当接するピスト
ン40と,ピストン40に係合すべくガイド部材39の
開口端寄り内面に着脱可能に固着されるストッパ41
と,ピストン40を自由ロッカアーム26に当接する方
向に弾発付勢すべくピストン40およびガイド部材39
間に介装される第1および第2ばね42,43とを備え
ていて,1個の組立体として取扱い可能である。而して
前記ガイド部材39は,ピストン40を摺動可能に嵌合
支持するシリンダ部を構成している。また図2からも明
らかなように自由ロッカアーム26とカムシャフト16
(高速用カム21)との接触部は,ロストモーション機
構38の真下に配置される。
7に嵌合される有底円筒状ガイド部材39と,ガイド部
材39に上下摺動可能に嵌合されるとともに先細り状の
下端部40aが両ロッカアームシャフト27,28の中
間で自由ロッカアーム26に摺動可能に当接するピスト
ン40と,ピストン40に係合すべくガイド部材39の
開口端寄り内面に着脱可能に固着されるストッパ41
と,ピストン40を自由ロッカアーム26に当接する方
向に弾発付勢すべくピストン40およびガイド部材39
間に介装される第1および第2ばね42,43とを備え
ていて,1個の組立体として取扱い可能である。而して
前記ガイド部材39は,ピストン40を摺動可能に嵌合
支持するシリンダ部を構成している。また図2からも明
らかなように自由ロッカアーム26とカムシャフト16
(高速用カム21)との接触部は,ロストモーション機
構38の真下に配置される。
【0019】支持体37には,各自由ロッカアーム26
に対応する位置で下方に向けて開放した有底円筒部37
aが設けられており,ガイド部材39は,その開口端を
下方位置として該有底円筒部37aに嵌合される。ピス
トン40およびガイド部材39間にはばね室44が画成
され,このばね室44内に収納されたリテーナ45とピ
ストン40との間にばね定数を比較的小さくした第1ば
ね42が縮設され,またリテーナ45とガイド部材39
の閉塞端との間にばね定数を比較的大きくした第2ばね
43が縮設される。
に対応する位置で下方に向けて開放した有底円筒部37
aが設けられており,ガイド部材39は,その開口端を
下方位置として該有底円筒部37aに嵌合される。ピス
トン40およびガイド部材39間にはばね室44が画成
され,このばね室44内に収納されたリテーナ45とピ
ストン40との間にばね定数を比較的小さくした第1ば
ね42が縮設され,またリテーナ45とガイド部材39
の閉塞端との間にばね定数を比較的大きくした第2ばね
43が縮設される。
【0020】ピストン40の閉塞端内面には有底の小径
穴40bが同軸に穿設されており,ばね定数の比較的小
さい第1ばね42は該小径穴40bに収容され,これに
より第1ばね42の倒れが防止される。またピストン4
0の下端部40aには,ピストン40の摺動作動時にば
ね室44内が加圧および減圧されることを防止するため
に,ばね室44を外部に連通するエア抜き孔46が前記
下端部40aの外側面に開口する十字状に穿設される。
穴40bが同軸に穿設されており,ばね定数の比較的小
さい第1ばね42は該小径穴40bに収容され,これに
より第1ばね42の倒れが防止される。またピストン4
0の下端部40aには,ピストン40の摺動作動時にば
ね室44内が加圧および減圧されることを防止するため
に,ばね室44を外部に連通するエア抜き孔46が前記
下端部40aの外側面に開口する十字状に穿設される。
【0021】而して前記有底円筒部37aの内周面は,
ガイド部材39を下方から挿入させる取付孔37hを構
成しており,またその円筒部27aの上端壁37sは,
ガイド部材39に係合してその上限位置を規定するスト
ッパ部を構成している。
ガイド部材39を下方から挿入させる取付孔37hを構
成しており,またその円筒部27aの上端壁37sは,
ガイド部材39に係合してその上限位置を規定するスト
ッパ部を構成している。
【0022】さらに支持体37上には,有底円筒部37
aの基端部に隣接して前記カムシャフト16と平行に
(図示例では複数のロストモーション機構用取付孔37
h(ガイド部材39)相互の共通接線に沿うように)延
びる油溝47が設けられており,有底円筒部37aの基
端部には,油溝47を流れる油を,ガイド部材39周壁
に形成された連通孔39aを経てばね室44内に導く油
路48が設けられる。而して油溝47に潤滑油供給ポン
プ49から供給した潤滑油を流通させることにより,ピ
ストン40およびガイド部材39相互の摺動部に潤滑油
を給油することが可能となり,前記油溝47は,前記共
通接線に沿うように支持体37に設けられる給油路を構
成している。
aの基端部に隣接して前記カムシャフト16と平行に
(図示例では複数のロストモーション機構用取付孔37
h(ガイド部材39)相互の共通接線に沿うように)延
びる油溝47が設けられており,有底円筒部37aの基
端部には,油溝47を流れる油を,ガイド部材39周壁
に形成された連通孔39aを経てばね室44内に導く油
路48が設けられる。而して油溝47に潤滑油供給ポン
プ49から供給した潤滑油を流通させることにより,ピ
ストン40およびガイド部材39相互の摺動部に潤滑油
を給油することが可能となり,前記油溝47は,前記共
通接線に沿うように支持体37に設けられる給油路を構
成している。
【0023】第1駆動ロッカアーム24,第2駆動ロッ
カアーム25および自由ロッカアーム26には,その連
結および連結解除を切換可能な連結切換機構50が設け
られ,その連結切換機構50は,吸気側ロッカシャフト
27から見て,前記ピストン下端部40aと自由ロッカ
アーム26との当接部とは反対側に配置される。この よ
うに吸気側ロッカシャフト27を挟んでその両側にロス
トモーション機構38と連結切換機構50とを振り分け
配置したことにより,ロストモーション機構38をカム
シャフト16の略真上で,連結切換機構50に邪魔され
ることなくカムシャフト16に極力近づけることができ
るから,動弁装置の小型化に大いに寄与することができ
る。
カアーム25および自由ロッカアーム26には,その連
結および連結解除を切換可能な連結切換機構50が設け
られ,その連結切換機構50は,吸気側ロッカシャフト
27から見て,前記ピストン下端部40aと自由ロッカ
アーム26との当接部とは反対側に配置される。この よ
うに吸気側ロッカシャフト27を挟んでその両側にロス
トモーション機構38と連結切換機構50とを振り分け
配置したことにより,ロストモーション機構38をカム
シャフト16の略真上で,連結切換機構50に邪魔され
ることなくカムシャフト16に極力近づけることができ
るから,動弁装置の小型化に大いに寄与することができ
る。
【0024】前記連結切換機構50は,第1駆動ロッカ
アーム24および自由ロッカアーム26を連結可能な連
結ピストン51と,自由ロッカアーム26および第2駆
動ロッカアーム25を連結可能な連結ピン52と,連結
ピストン51および連結ピン52の移動を規制する規制
部材53と,連結ピストン51,連結ピン52および規
制部材53を連結解除側に付勢する戻しばね54とを備
える。
アーム24および自由ロッカアーム26を連結可能な連
結ピストン51と,自由ロッカアーム26および第2駆
動ロッカアーム25を連結可能な連結ピン52と,連結
ピストン51および連結ピン52の移動を規制する規制
部材53と,連結ピストン51,連結ピン52および規
制部材53を連結解除側に付勢する戻しばね54とを備
える。
【0025】第1駆動ロッカアーム24には,自由ロッ
カアーム26側に開放した有底の第1ガイド穴55が吸
気側ロッカシャフト27と平行に穿設されており,この
第1ガイド穴55に連結ピストン51が摺動可能に嵌合
され,連結ピストン51の一端と第1ガイド穴55の閉
塞端との間に油圧室56が画成される。また第1駆動ロ
ッカアーム24には油圧室56に連通する連通路57が
穿設され,吸気側ロッカシャフト27内には図示しない
油圧供給源に通じる油圧供給路58が設けられ,この油
圧供給路58は駆動ロッカアーム24の揺動状態にかか
わらず前記連通路57すなわち油圧室56に常時連通す
る。
カアーム26側に開放した有底の第1ガイド穴55が吸
気側ロッカシャフト27と平行に穿設されており,この
第1ガイド穴55に連結ピストン51が摺動可能に嵌合
され,連結ピストン51の一端と第1ガイド穴55の閉
塞端との間に油圧室56が画成される。また第1駆動ロ
ッカアーム24には油圧室56に連通する連通路57が
穿設され,吸気側ロッカシャフト27内には図示しない
油圧供給源に通じる油圧供給路58が設けられ,この油
圧供給路58は駆動ロッカアーム24の揺動状態にかか
わらず前記連通路57すなわち油圧室56に常時連通す
る。
【0026】自由ロッカアーム26には,第1ガイド穴
55に対応するガイド孔59が吸気側ロッカシャフト2
7と平行にして両側面間にわたって穿設されており,前
記連結ピストン51の他端に一端が当接される連結ピン
52がガイド孔59に摺動可能に嵌合される。
55に対応するガイド孔59が吸気側ロッカシャフト2
7と平行にして両側面間にわたって穿設されており,前
記連結ピストン51の他端に一端が当接される連結ピン
52がガイド孔59に摺動可能に嵌合される。
【0027】第2駆動ロッカアーム25には,前記ガイ
ド孔59に対応する有底の第2ガイド穴60が自由ロッ
カアーム26側に開放して吸気側ロッカシャフト27と
平行に穿設されており,連結ピン52の他端に当接する
有底円筒状の規制部材53が第2ガイド穴60に摺動可
能に嵌合される。この規制部材53は,その開口端を第
2ガイド穴60の閉塞端側に向けて配置されるものであ
り,その開口端部で半径方向外方に張出した鍔部53a
が第2ガイド穴60の内面に摺接する。戻しばね54
は,第2ガイド穴60の閉塞端および規制部材53の閉
塞端間に縮設されており,この戻しばね54のばね力に
より相互に当接した前記連結ピストン51,連結ピン5
2および規制部材53が油圧室56側に付勢される。し
かも第2ガイド穴60の閉塞端には,空気および油抜き
用の連通孔61が穿設される。
ド孔59に対応する有底の第2ガイド穴60が自由ロッ
カアーム26側に開放して吸気側ロッカシャフト27と
平行に穿設されており,連結ピン52の他端に当接する
有底円筒状の規制部材53が第2ガイド穴60に摺動可
能に嵌合される。この規制部材53は,その開口端を第
2ガイド穴60の閉塞端側に向けて配置されるものであ
り,その開口端部で半径方向外方に張出した鍔部53a
が第2ガイド穴60の内面に摺接する。戻しばね54
は,第2ガイド穴60の閉塞端および規制部材53の閉
塞端間に縮設されており,この戻しばね54のばね力に
より相互に当接した前記連結ピストン51,連結ピン5
2および規制部材53が油圧室56側に付勢される。し
かも第2ガイド穴60の閉塞端には,空気および油抜き
用の連通孔61が穿設される。
【0028】再び図1および図2において,燃焼室5の
天井面中央部には点火プラグ64が配設されるものであ
り,該点火プラグ64を挿入するためのプラグパイプ6
5がシリンダヘッド2に配設される。而して一対の排気
弁側ロッカアーム29,30は,相互に隣接して配置さ
れる第1駆動ロッカアーム24,自由ロッカアーム26
および第2駆動ロッカアーム25の両側で,カムシャフ
ト16の排気弁用カム23,23に摺接するように配設
されている。これにより両排気側ロッカアーム29,3
0相互間に比較的広いスペースを確保することが可能で
あり,また両排気弁VE1,VE2もそれらの間の間隔を比
較的広くして配設可能である。このため,プラグパイプ
65は,両排気弁VE1,VE2相互間,ならびに両排気弁
側ロッカアーム29,30相互間に位置するようにして
シリンダヘッド2に配設され,このプラグパイプ65に
挿入された点火プラグ64が,燃焼室5の天井面中央部
に臨むようにしてシリンダヘッド2に螺着される。
天井面中央部には点火プラグ64が配設されるものであ
り,該点火プラグ64を挿入するためのプラグパイプ6
5がシリンダヘッド2に配設される。而して一対の排気
弁側ロッカアーム29,30は,相互に隣接して配置さ
れる第1駆動ロッカアーム24,自由ロッカアーム26
および第2駆動ロッカアーム25の両側で,カムシャフ
ト16の排気弁用カム23,23に摺接するように配設
されている。これにより両排気側ロッカアーム29,3
0相互間に比較的広いスペースを確保することが可能で
あり,また両排気弁VE1,VE2もそれらの間の間隔を比
較的広くして配設可能である。このため,プラグパイプ
65は,両排気弁VE1,VE2相互間,ならびに両排気弁
側ロッカアーム29,30相互間に位置するようにして
シリンダヘッド2に配設され,このプラグパイプ65に
挿入された点火プラグ64が,燃焼室5の天井面中央部
に臨むようにしてシリンダヘッド2に螺着される。
【0029】次にこの実施例の作用について説明する
と,機関の低速運転時には連結切換機構50における油
圧室56の油圧は解放されており,戻しばね54のばね
力により,連結ピストン51および連結ピン52の当接
面は第1駆動ロッカアーム24および自由ロッカアーム
26間に対応する位置にあり,連結ピン52および規制
部材53の当接面は自由ロッカアーム26および第2駆
動ロッカアーム25間に対応する位置にある。したがっ
て各ロッカアーム24,25,26は相互に相対角変位
可能な状態にある。
と,機関の低速運転時には連結切換機構50における油
圧室56の油圧は解放されており,戻しばね54のばね
力により,連結ピストン51および連結ピン52の当接
面は第1駆動ロッカアーム24および自由ロッカアーム
26間に対応する位置にあり,連結ピン52および規制
部材53の当接面は自由ロッカアーム26および第2駆
動ロッカアーム25間に対応する位置にある。したがっ
て各ロッカアーム24,25,26は相互に相対角変位
可能な状態にある。
【0030】かかる連結解除状態にあっては,カムシャ
フト16の回転作動により第1駆動ロッカアーム24は
低速用カム22との摺接に応じて揺動し,一方の吸気弁
VI1は低速用カム22の形状に応じたタイミングおよび
リフト量で開閉作動する。また隆起部20に摺接した第
2駆動ロッカアーム25は実質的に休止状態となり,他
方の吸気弁VI2を実質的に休止させることができる。し
かも吸気弁VI2は完全に休止するのではなく,一方の吸
気弁VI1が開弁するときには開弁方向にわずかに作動す
るので,完全な閉弁状態を保ったときに生じる吸気弁V
I2の弁座への固着を防止することができる。さらに自由
ロッカアーム26は高速用カム21との摺接に応じて揺
動するが,その揺動動作は第1および第2駆動ロッカア
ーム24,25に何らの影響も及ぼさない。また排気弁
VE1,VE2は排気弁用カム23,23の形状に応じたタ
イミングおよびリフト量で開閉作動する。
フト16の回転作動により第1駆動ロッカアーム24は
低速用カム22との摺接に応じて揺動し,一方の吸気弁
VI1は低速用カム22の形状に応じたタイミングおよび
リフト量で開閉作動する。また隆起部20に摺接した第
2駆動ロッカアーム25は実質的に休止状態となり,他
方の吸気弁VI2を実質的に休止させることができる。し
かも吸気弁VI2は完全に休止するのではなく,一方の吸
気弁VI1が開弁するときには開弁方向にわずかに作動す
るので,完全な閉弁状態を保ったときに生じる吸気弁V
I2の弁座への固着を防止することができる。さらに自由
ロッカアーム26は高速用カム21との摺接に応じて揺
動するが,その揺動動作は第1および第2駆動ロッカア
ーム24,25に何らの影響も及ぼさない。また排気弁
VE1,VE2は排気弁用カム23,23の形状に応じたタ
イミングおよびリフト量で開閉作動する。
【0031】ところで,機関全体の摩擦損失のうち動弁
系の摩擦損失が占める割合が大きくなる低速域で作動状
態にある第1駆動ロッカアーム24はローラ31を介し
て低速用カム22に摺接しているので,低速域での動弁
系摩擦損失低減すなわち機関全体の摩擦損失低減に寄与
することができる。しかも両排気側ロッカアーム29,
30もローラ34,34を介して排気弁用カム23,2
3に摺接しているので,低速域での摩擦損失をより低減
することができる。
系の摩擦損失が占める割合が大きくなる低速域で作動状
態にある第1駆動ロッカアーム24はローラ31を介し
て低速用カム22に摺接しているので,低速域での動弁
系摩擦損失低減すなわち機関全体の摩擦損失低減に寄与
することができる。しかも両排気側ロッカアーム29,
30もローラ34,34を介して排気弁用カム23,2
3に摺接しているので,低速域での摩擦損失をより低減
することができる。
【0032】機関の高速運転時には油圧室56に高油圧
が供給される。これにより連結切換機構50において連
結ピストン51は連結ピストン52を押圧しながら戻し
ばね54のばね力に抗して油圧室56の容積を増大する
方向に移動しようとし,第1ガイド穴45,ガイド孔5
6および第2ガイド穴57の軸線が一致したとき,すな
わち各ロッカアーム24〜26が静止状態に入ったとき
に連結ピストン41がガイド孔56に嵌合し,それに応
じて連結ピン42が第2ガイド穴57に嵌合することに
より,各ロッカアーム24〜26が連結状態となる。
が供給される。これにより連結切換機構50において連
結ピストン51は連結ピストン52を押圧しながら戻し
ばね54のばね力に抗して油圧室56の容積を増大する
方向に移動しようとし,第1ガイド穴45,ガイド孔5
6および第2ガイド穴57の軸線が一致したとき,すな
わち各ロッカアーム24〜26が静止状態に入ったとき
に連結ピストン41がガイド孔56に嵌合し,それに応
じて連結ピン42が第2ガイド穴57に嵌合することに
より,各ロッカアーム24〜26が連結状態となる。
【0033】このように各ロッカアーム24〜26が連
結されると,高速用カム21に摺接している自由ロッカ
アーム26の揺動量が最も大きいので,第1および第2
駆動ロッカアーム24,25は自由ロッカアーム26と
ともに揺動し,両吸気弁VI1,VI2は高速用カム21の
形状に応じたタイミングおよびリフト量で開閉作動せし
められる。また両排気側ロッカアーム29,30は,低
速運転時と同様に排気弁用カム23,23の形状に応じ
たタイミングおよびリフト量で両排気弁VE1,VE2を開
閉作動せしめる。
結されると,高速用カム21に摺接している自由ロッカ
アーム26の揺動量が最も大きいので,第1および第2
駆動ロッカアーム24,25は自由ロッカアーム26と
ともに揺動し,両吸気弁VI1,VI2は高速用カム21の
形状に応じたタイミングおよびリフト量で開閉作動せし
められる。また両排気側ロッカアーム29,30は,低
速運転時と同様に排気弁用カム23,23の形状に応じ
たタイミングおよびリフト量で両排気弁VE1,VE2を開
閉作動せしめる。
【0034】かかる動弁装置において,複数の自由ロッ
カアーム26(第2の弁駆動部材)をカムシャフト16
側にそれぞれ弾発付勢する複数のロストモーション機構
38は,該複数の自由ロッカアーム26の上方にそれぞ
れ位置しているため,その各ロストモーション機構38
の配設スペースを該自由ロッカアーム26の下方に確保
する必要がなくなり,従って吸気ポート8,排気ポート
9,吸気弁VI1,VI2および排気弁VE1,VE2を案内す
るためのガイド筒10,13,ならびに吸気弁VI1,V
I2および排気弁VE1,VE2を閉弁方向に付勢するための
弁ばね12,15等を配設するのに充分なスペースを各
ロッカアーム24〜26の下方でシリンダヘッド2上に
確保することが可能となり,前記各ポート8,9の形
状,弁ばね12,15のばね荷重(弁ばね外径)等の設
計上の自由度を増大することができ,シリンダヘッド2
のコンパクト化も可能となる。しかも複数のロストモー
ション機構38が共通の支持体37に取付けられるか
ら,それだけロストモーション機構38の取付構造が簡
素化され,部品点数の削減によってコスト節減が図られ
る。
カアーム26(第2の弁駆動部材)をカムシャフト16
側にそれぞれ弾発付勢する複数のロストモーション機構
38は,該複数の自由ロッカアーム26の上方にそれぞ
れ位置しているため,その各ロストモーション機構38
の配設スペースを該自由ロッカアーム26の下方に確保
する必要がなくなり,従って吸気ポート8,排気ポート
9,吸気弁VI1,VI2および排気弁VE1,VE2を案内す
るためのガイド筒10,13,ならびに吸気弁VI1,V
I2および排気弁VE1,VE2を閉弁方向に付勢するための
弁ばね12,15等を配設するのに充分なスペースを各
ロッカアーム24〜26の下方でシリンダヘッド2上に
確保することが可能となり,前記各ポート8,9の形
状,弁ばね12,15のばね荷重(弁ばね外径)等の設
計上の自由度を増大することができ,シリンダヘッド2
のコンパクト化も可能となる。しかも複数のロストモー
ション機構38が共通の支持体37に取付けられるか
ら,それだけロストモーション機構38の取付構造が簡
素化され,部品点数の削減によってコスト節減が図られ
る。
【0035】また多気筒内燃機関の複数の気筒3の配列
方向に沿って複数のロストモーション機構38が配列さ
れるため,その複数のロストモーション機構38を共通
の支持体37上に纏めて取付けるにも拘わらず,該支持
体37自身を気筒配列方向と直交する方向には極力小型
化することが可能となり,その小型化により該支持体の
軽量化も可能となる。
方向に沿って複数のロストモーション機構38が配列さ
れるため,その複数のロストモーション機構38を共通
の支持体37上に纏めて取付けるにも拘わらず,該支持
体37自身を気筒配列方向と直交する方向には極力小型
化することが可能となり,その小型化により該支持体の
軽量化も可能となる。
【0036】更に複数のロストモーション機構38に対
する共通の支持体37が,カムシャフト16を支持すべ
く機関本体Eに設けた複数のホルダ19(カムシャフト
保持部)相互の連結壁として機能するため,比較的荷重
負担の大きい各ポール19(カムシャフト保持部)の剛
性が向上してカムシャフト16の支持剛性が高められ,
一方,その支持体37自体の剛性も向上してロストモー
ション機構38の支持剛性を高められる。
する共通の支持体37が,カムシャフト16を支持すべ
く機関本体Eに設けた複数のホルダ19(カムシャフト
保持部)相互の連結壁として機能するため,比較的荷重
負担の大きい各ポール19(カムシャフト保持部)の剛
性が向上してカムシャフト16の支持剛性が高められ,
一方,その支持体37自体の剛性も向上してロストモー
ション機構38の支持剛性を高められる。
【0037】更にまた前記支持体37には,複数のロス
トモーション機構38のガイド部材39(シリンダ部)
とピストン40との摺動部に潤滑油を供給するための給
油路としての油溝47が設けられるので,この油溝47
を経由してロストモーション機構38の前記摺動部に供
給された潤滑油が,該摺動部を潤滑,流下して,ピスト
ン40下端部に至り,その下端部と自由スイングアーム
36との当接部に供給され,従って前記摺動部ばかり
か,該ピストン40と自由ロッカアーム26との当接部
をも十分に潤滑可能となり,それら部位の早期摩耗や焼
付き等を効果的に防止することができる。しかも上記油
溝47は,複数のロストモーション機構38のガイド部
材39(シリンダ部)相互の共通接線に沿うように形成
されるので,給油路を複雑にすることなく複数のロスト
モーション機構38に対して効率のよい給油を行うこと
ができる。
トモーション機構38のガイド部材39(シリンダ部)
とピストン40との摺動部に潤滑油を供給するための給
油路としての油溝47が設けられるので,この油溝47
を経由してロストモーション機構38の前記摺動部に供
給された潤滑油が,該摺動部を潤滑,流下して,ピスト
ン40下端部に至り,その下端部と自由スイングアーム
36との当接部に供給され,従って前記摺動部ばかり
か,該ピストン40と自由ロッカアーム26との当接部
をも十分に潤滑可能となり,それら部位の早期摩耗や焼
付き等を効果的に防止することができる。しかも上記油
溝47は,複数のロストモーション機構38のガイド部
材39(シリンダ部)相互の共通接線に沿うように形成
されるので,給油路を複雑にすることなく複数のロスト
モーション機構38に対して効率のよい給油を行うこと
ができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば,
ロストモーション機構が自由ロッカアームの上側に配置
されるので,ロストモーション機構の配設スペースを自
由ロッカアームの下方に確保する必要がなくなり,これ
により,吸,排気ポートや,機関弁を案内するためのガ
イド筒や,機関弁を閉弁方向に付勢するための弁ばね等
を配設するための充分なスペースを自由ロッカアームの
下方に確保し,設計上の自由度増大ならびに機関本体上
部のコンパクト化が可能となる。しかもロストモーショ
ン機構を支持する支持体の給油路から,ロストモーショ
ン機構のピストンとシリンダ部との摺動部に供給された
潤滑油が,該摺動部を潤滑,流下して,ピストン下端部
に至り,その下端部と自由ロッカアーム上面との当接部
に供給されるため,シリンダ部とピストンとの摺動部ば
かりか,該ピストンと自由ロッカアームとの当接部や,
その下方のカムシャフトと自由ロッカアームとの摺接部
をも 十分に潤滑可能となり,それら部位の早期摩耗や焼
付き等を効果的に防止することができる。さらに,吸気
側及び排気側ロッカシャフト相互の中間スペースを有効
利用して,ロストモーション機構のピストンと自由ロッ
カアームとを無理なく当接させることができ,しかも吸
気側ロッカシャフトを挟んでその両側にロストモーショ
ン機構と連結切換機構とを振り分け配置したことによ
り,ロストモーション機構をカムシャフトの略真上で,
連結切換機構に邪魔されることなくカムシャフトに極力
近づけることができ,それらの結果,動弁装置の小型化
に大いに寄与することができる。
ロストモーション機構が自由ロッカアームの上側に配置
されるので,ロストモーション機構の配設スペースを自
由ロッカアームの下方に確保する必要がなくなり,これ
により,吸,排気ポートや,機関弁を案内するためのガ
イド筒や,機関弁を閉弁方向に付勢するための弁ばね等
を配設するための充分なスペースを自由ロッカアームの
下方に確保し,設計上の自由度増大ならびに機関本体上
部のコンパクト化が可能となる。しかもロストモーショ
ン機構を支持する支持体の給油路から,ロストモーショ
ン機構のピストンとシリンダ部との摺動部に供給された
潤滑油が,該摺動部を潤滑,流下して,ピストン下端部
に至り,その下端部と自由ロッカアーム上面との当接部
に供給されるため,シリンダ部とピストンとの摺動部ば
かりか,該ピストンと自由ロッカアームとの当接部や,
その下方のカムシャフトと自由ロッカアームとの摺接部
をも 十分に潤滑可能となり,それら部位の早期摩耗や焼
付き等を効果的に防止することができる。さらに,吸気
側及び排気側ロッカシャフト相互の中間スペースを有効
利用して,ロストモーション機構のピストンと自由ロッ
カアームとを無理なく当接させることができ,しかも吸
気側ロッカシャフトを挟んでその両側にロストモーショ
ン機構と連結切換機構とを振り分け配置したことによ
り,ロストモーション機構をカムシャフトの略真上で,
連結切換機構に邪魔されることなくカムシャフトに極力
近づけることができ,それらの結果,動弁装置の小型化
に大いに寄与することができる。
【0039】また特に請求項2の発明によれば,前記給
油路が,支持体の外面に形成されて上方に開口した油溝
を含むので,油路形成が比較的容易となり,しかも動弁
室内を飛散するオイルを油溝に溜めることができるか
ら,飛散オイルをロストモーション機構の潤滑に利用す
ることができる。
油路が,支持体の外面に形成されて上方に開口した油溝
を含むので,油路形成が比較的容易となり,しかも動弁
室内を飛散するオイルを油溝に溜めることができるか
ら,飛散オイルをロストモーション機構の潤滑に利用す
ることができる。
【図1】本発明の一実施例の機関本体上部を示す要部平
面図
面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【符号の説明】 3………………気筒 16……………カムシャフト 19……………カムシャフト保持部としてのホルダ 24,25……駆動ロッカアームとしての第1,第2駆
動ロッカアーム 26……………自由ロッカアーム 37……………支持体 38……………ロストモーション機構 39……………シリンダ部としてのガイド部材 40……………ピストン 41,42……ばねとしての第1,第2ばね 47……………給油路としての油溝 50……………連結切換機構 E………………機関本体 VI1,VI2……吸気弁 排気弁VE1,VE2
動ロッカアーム 26……………自由ロッカアーム 37……………支持体 38……………ロストモーション機構 39……………シリンダ部としてのガイド部材 40……………ピストン 41,42……ばねとしての第1,第2ばね 47……………給油路としての油溝 50……………連結切換機構 E………………機関本体 VI1,VI2……吸気弁 排気弁VE1,VE2
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−268908(JP,A) 特開 昭59−201912(JP,A) 実開 平2−24012(JP,U) 実開 平4−1606(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 13/00 301 F01L 1/26 F01M 9/10
Claims (2)
- 【請求項1】 機関本体(E)の上部に,クランクシャ
フトに連動回転する1本のカムシャフト(16)と,そ
のカムシャフト(16)の上方一側及び他側に在って該
カムシャフト(16)とそれぞれ平行に延びる吸気側及
び排気側ロッカシャフト(27,28)とが設けられ,
排気側ロッカシャフト(28)には,排気弁(V E1 ,V
E2 )とカムシャフト(16)間に介装した排気側ロッカ
アーム(29,30)が揺動可能に支持され,吸気側ロ
ッカシャフト(27)には,一端部がカムシャフト(1
6)に摺接すると共に他端部が吸気弁(VI1,VI2)に
連動,連結された駆動ロッカアーム(24,25)と,
一端部がカムシャフト(16)に摺接し吸気弁(VI1,
VI2)に対して自由となり得る自由ロッカアーム(2
6)とが揺動可能に支持され,それら駆動及び自由ロッ
カアーム(24〜26)には,その相互の連結および連
結解除を切換可能な連結切換機構(50)が設けられ,
機関本体(E)には,自由ロッカアーム(26)に当接
するピストン(40)と,このピストン(40)を上下
摺動可能に嵌合支持するシリンダ部(39)と,同ピス
トン(40)を自由ロッカアーム(26)との当接方向
に弾発するばね(42,43)とを有して自由ロッカア
ーム(26)をカムシャフト(16)側に付勢するロス
トモーション機構(38)が設けられてなる,SOHC
型内燃機関の動弁装置において,前記ロストモーション機構(38)は,そのピストン
(40)の下端部(40a)が吸気側及び排気側ロッカ
シャフト(27,28)の中間で自由ロッカアーム(2
6)の上面に当接するように且つその当接部の下方に該
自由ロッカアーム(26)とカムシャフト(16)との
接触部が位置するように,機関本体(E)に設けた支持
体(37)に該自由ロッカアーム(26)よりも上方で
取付けられ,その支持体(37)には,前記シリンダ部
(39)とピストン(40)との摺動部に潤滑油を供給
するための給油路(47,48)が設けられ,前記連結
切換機構(50)は,吸気側ロッカシャフト(27)か
ら見て前記当接部とは反対側に配置される ことを特徴と
する,SOHC型内燃機関の動弁装置。 - 【請求項2】 前記給油路(47,48)は,前記支持
体(37)の外面に形成されて上方に開口した油溝(4
7)を含むことを特徴とする,請求項1に記載のSOH
C型内燃機関の動弁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20560598A JP3214834B2 (ja) | 1998-07-21 | 1998-07-21 | Sohc型内燃機関の動弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20560598A JP3214834B2 (ja) | 1998-07-21 | 1998-07-21 | Sohc型内燃機関の動弁装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17504998A Division JP3214832B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | 内燃機関の動弁装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1181947A JPH1181947A (ja) | 1999-03-26 |
JP3214834B2 true JP3214834B2 (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=16509641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20560598A Expired - Lifetime JP3214834B2 (ja) | 1998-07-21 | 1998-07-21 | Sohc型内燃機関の動弁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3214834B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8078869B2 (en) | 2003-02-28 | 2011-12-13 | Research In Motion Limited | System and method of protecting data on a communication device |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4026410B2 (ja) * | 2002-05-24 | 2007-12-26 | 三菱自動車工業株式会社 | 内燃機関の動弁装置 |
JP2006299877A (ja) | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の動弁装置 |
JP4502917B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2010-07-14 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の動弁機構におけるオイル供給構造 |
JP4502918B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2010-07-14 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の動弁機構におけるオイル供給構造 |
JP5455838B2 (ja) * | 2010-08-11 | 2014-03-26 | 本田技研工業株式会社 | 可変動弁機構 |
-
1998
- 1998-07-21 JP JP20560598A patent/JP3214834B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8078869B2 (en) | 2003-02-28 | 2011-12-13 | Research In Motion Limited | System and method of protecting data on a communication device |
US8386778B2 (en) | 2003-02-28 | 2013-02-26 | Research In Motion Limited | System and method of protecting data on a communication device |
US9154469B2 (en) | 2003-02-28 | 2015-10-06 | Blackberry Limited | System and method of protecting data on a communication device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1181947A (ja) | 1999-03-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3319794B2 (ja) | 内燃機関のsohc型動弁装置 | |
US5095859A (en) | Sohc type internal combustion engine | |
JPS62121808A (ja) | 内燃機関 | |
US20110303174A1 (en) | Variable valve apparatus of internal combustion engine | |
JP2517078Y2 (ja) | 内燃機関の動弁装置 | |
JP3214834B2 (ja) | Sohc型内燃機関の動弁装置 | |
JPH0225010B2 (ja) | ||
US4481919A (en) | Intake/exhaust valve assembly for an internal combustion engine | |
US7523727B2 (en) | Engine | |
JPH0598913A (ja) | ローラロツカアーム | |
US6832584B2 (en) | Valve system for internal combustion engine | |
JP3214832B2 (ja) | 内燃機関の動弁装置 | |
US7357107B2 (en) | Valve system for internal combustion engine | |
JP2832697B2 (ja) | 内燃機関の動弁装置 | |
JPH0828235A (ja) | エンジンの弁作動装置 | |
JP3358960B2 (ja) | Sohc型内燃機関 | |
JP2668347B2 (ja) | Sohc型内燃機関 | |
JP4206183B2 (ja) | 内燃機関の動弁装置 | |
JP3923314B2 (ja) | 内燃機関のsohc型動弁装置 | |
JPH066163Y2 (ja) | 内燃機関の動弁装置 | |
US20020195074A1 (en) | Four-stroke internal combustion engine with valve resting mechanism | |
JPH0640888Y2 (ja) | 内燃機関の動弁機構 | |
JP2001349210A (ja) | 内燃機関の動弁装置 | |
JP3834868B2 (ja) | 潤滑油供給構造 | |
JPH04339115A (ja) | 4サイクルエンジンの動弁装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080727 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090727 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727 Year of fee payment: 9 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727 Year of fee payment: 9 |