JP3214519B2 - 耐候性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

耐候性熱可塑性樹脂組成物

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JP3214519B2 JP29460092A JP29460092A JP3214519B2 JP 3214519 B2 JP3214519 B2 JP 3214519B2 JP 29460092 A JP29460092 A JP 29460092A JP 29460092 A JP29460092 A JP 29460092A JP 3214519 B2 JP3214519 B2 JP 3214519B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐候(光)性を改良し
た熱可塑性樹脂組成物に関する。更に詳しくは熱可塑性
樹脂に低揮散性の紫外線吸収性ポリカーボネート樹脂を
添加する事により、極めて耐候性に優れ、且つ、押出・
射出成形時等加熱溶融下や、長期使用時に於ける揮散性
の抑えられた熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の方法及びその問題点】熱可塑性樹脂はその優れ
た成形性等種々の物理的及び化学的特性により、各種成
形品、シート、繊維、フィルム等、様々な用途に使用さ
れている。しかし、又、一般に熱可塑性樹脂が、紫外線
により劣化する事は良く知られており、熱可塑性樹脂
が、紫外線、例えば、太陽光線に長時間さらされると、
その物理的性質など各種物性が低下するという問題点が
生ずる。この様な光劣化を抑える為に、通常紫外線吸収
剤が用いられている。例えば、サリシレート系,ベンゾ
フェノン系,ベンゾトリアゾール系,シアノアクリレー
ト系,ニッケル錯塩系,ヒンダードアミン系等の化合物
が挙げられる。
【0003】しかし、この方法の場合、D.R.Ols
onとK.K.Webbらの報告(Macromole
cules,Vol.23,No.16,p.3762
〜3768,1990)にあるように、紫外線吸収剤の
熱的損失は極めて大きく、用いる紫外線吸収剤が、押出
や射出成形時に揮散して減少するためにその添加量を一
定に保持する事が困難であり、又、揮散性のために金型
を汚染したり、作業環境が悪化するなどの問題点があっ
た。
【0004】これに対して、紫外線吸収剤の高分子量化
による低揮発化が試みられており、例えば、塚原らは、
ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤にラジカル重合性
のビニル反応基を付加し、スチレンと反応させて末端ビ
ニルベンジン型のスチレンモノマーを合成し、これとジ
メチルシロキサンマクロモノマーを反応させて、グラフ
ト型紫外線吸収剤を得ている(高分子論文集47[5]
361〜370,1990)。しかし、この方法は、反
応経路が長く、紫外線吸収剤としては高価なものとな
り、工業的な実施は困難である。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、上記の
欠点を改良した耐候性熱可塑性樹脂を得る方法について
鋭意検討した結果、紫外線吸収剤として紫外線吸収性ポ
リカーボネート樹脂を添加する事により、加熱下及び長
期使用時の散逸が抑えられた耐候性に優れた熱可塑性樹
脂組成物が得られる事を見い出し、本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明は(A)熱可塑性樹脂
に、(B)紫外線吸収性ポリカーボネート樹脂を添加し
てなる熱可塑性樹脂組成物を提供するものである。
【0007】本発明に於いて用いられる熱可塑性樹脂と
しては例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリア
クリレート、ポリメタクリレート、ポリメタクリルスチ
レン、ポリアクリルブタジエンスチレン、等の、単独あ
るいは共重合のポリオレフィン類や、ポリカーボネー
ト、ポリエステルカーボネート、ポリアリレート、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスルホン、
ポリフェニレンエーテル、変性ポリフェニレンエーテ
ル、ポリアセタール、等が挙げられる。又、これら熱可
塑性樹脂二種又は三種以上のポリマーアロイも挙げられ
る。
【0008】本発明の紫外線吸収性ポリカーボネート樹
脂は、ポリエステル、ポリエステルカーボネート、ポリ
アリレート、ポリスチレン(特に無水マレイン酸共重合
ポリスチレン)、ポリアクリルスチレン等には特に沿う
よう性が良好であり、0.1〜40重量部まで高配合し
て用いる事が出来る。
【0009】紫外線吸収性ポリカーボネート樹脂は、
(1)構造式(A)及び(B)で表される構成単位を有
するコ−ポリカーボネート樹脂、又は、(2)構造式
(A)で表される構成単位を有し、かつ、構造式(C)
で表される末端基を有するポリカーボネート樹脂、又
は、(3)構造式(A)及び(B)で表される構成単位
を有し、かつ、構造式(C)で表される末端基を有する
ポリカーボネート樹脂、であり、当然これらの紫外線吸
収性ポリカーボネート樹脂は単独で使用してもよく、二
種又は三種以上使用してもよい。
【0010】
【化4】
【0011】
【化5】
【0012】(式中、Aは炭素数1〜10の直鎖,分岐
鎖或いは環状のアルキリデン基,アリール置換アルキレ
ン基,アリーレン基又は−O−,−S−,−CO−,−
SO2− を示し、R1〜R8は水素原子,ハロゲン,ア
ルキル基,アリール基,アラルキル基,アルコキシ基,
アリールオキシ基又はアラルキルオキシ基を示し、Bは
直接結合,アルキリデン基,アリール置換アルキレン
基,アリーレン基,−O−,−S−,−CO−,−SO
2−又は−R9−X−R10−Y−R11−(R9,R10,R
11は直接結合,アルキリデン基,アリール置換アルキレ
ン基,アリーレン基を示し、X,Yは直接結合又はエス
テル結合を表し、少なくとも一方はエステル結合を示
す。)で表される基を示す。)
【0013】
【化6】構造式(C):
【0014】(式中のR12〜R14は水素原子,ハロゲン
原子,ニトロ基又は炭素数1〜20のアルキル基,アル
コキシ基又はアリル基を示し、pは1〜10の整数を、
qは1又は2を示す。)
【0015】この紫外線吸収性ポリカーボネート樹脂
は、例えば、特開平1−201330や特開平3−39
326に記載の方法により、好適に得られるものであ
り、 (以下余白)
【0016】
【化7】一般式(1):
【0017】
【化8】一般式(2):
【0018】(式中、Aは炭素数1〜10の直鎖,分岐
鎖或いは環状のアルキリデン基,アリール置換アルキレ
ン基,アリーレン基又は−O−,−S−,−CO−,−
SO2− を示し、R1〜R8は水素原子,ハロゲン,ア
ルキル基,アリール基,アラルキル基アルコキシ基,ア
リールオキシ基又はアラルキルオキシ基を示し、Bは直
接結合,アルキリデン基,アリール置換アルキレン基,
アリーレン基,−O−,−S−,−CO−,−SO2
又は−R9−X−R10−Y−R11−(R9,R10,R11
直接結合,アルキリデン基,アリール置換アルキレン
基,アリーレン基を示し、X,Yは直接結合又はエステ
ル結合を表し、少なくとも一方はエステル結合を示
す。)で表される基を示す。) (以下余白)
【0019】
【化9】一般式(3):
【0020】(式中のR12〜R14は水素原子,ハロゲン
原子,ニトロ基又は炭素数1〜20のアルキル基,アル
コキシ基又はアリル基を示し、pは1〜10の整数を、
qは1又は2を示す。) (1)、(2)及び/又は(3)で表される化合物を使
用する事を特徴とする方法である。
【0021】更に、その性能やコスト等を考慮するなら
ば、紫外線吸収性ポリカーボネート樹脂を構成する構造
式(B)及び/又は(C)からなる構成単位が0.1〜
70モル%の範囲であるコ−ポリカーボネート樹脂が好
ましい。又、熱可塑性樹脂との相溶性等を考慮し、紫外
線吸収性ポリカーボネート樹脂の塩化メチレン中25℃
での極限粘度が0.4dl/g以下に調整する事が好ま
しい。
【0022】前記一般式(1)で表される化合物として
は、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
(=ビスフェノールA)、2,2−ビス(3,5−ジブ
ロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=テトラブ
ロモビスフェノールA)、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
エタン2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)プロパン、1,1−ビス(3−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2
−ビス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(3−フェニル−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン,2,2−ビス(3−
シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン,
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル−1−フェニル
エタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメ
タン等で例示されるビス(ヒドロキシアリール)アルカ
ン類;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シ
クロヘキサン等で例示される、ビス(ヒドロキシアリー
ル)シクロアルカン類;4,4’−ジヒドロキシジフェ
ニルエーテル4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメ
チルジフェニルエーテル等で例示されるジヒドロキシジ
アリールエーテル類;4,4’−ジヒドロキシジフェニ
ルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジ
メチルジフェニルスルフィド等で例示されるジヒドロキ
シジアリールスルフィド類;4,4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホキシド、4,4’−ジヒドロキシ−3,
3’−ジメチルジフェニルスルホキシド等で例示される
ジヒドロキシジアリールスルホキシド類;4,4’−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキ
シ−3,3’−ジメチルジフェニルスルホン等で例示さ
れるジヒドロキシジアリールスルホン類;ハイドロキノ
ン、レゾルシン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル等
があげられる。これらの中で、特に2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサンが好ましい。
【0023】前記一般式(2)で示される化合物の一例
を示せば、ビス(3−(2H−ベンゾトリアゾール−2
−イル)−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メタ
ン、ビス(3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イ
ル)−2−ヒドロキシ−5−(1,1,3,3−テトラ
メチルブチル)フェニル)メタン、ビス(3−(2H−
ベンゾトリアゾール−2−イル)−2−ヒドロキシ−5
−クミルフェニル)メタン、ビス(3−(2H−ベンゾ
トリアゾール−2−イル)−2−ヒドロキシ−5−オク
チルフニル)メタン、1,1−ビス(3−(2H−ベン
ゾトリアゾール−2−イル)−2−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)オクタン、1,1−ビス(3−(2H−
5−クロロベンゾトリアゾール−2−イル)−2−ヒド
ロキシ−5−メチルフェニル)オクタン、 1,2−エ
タンジイルビス(3−(2H−ベンゾトリアゾール−2
−イル)−2−ヒドロキシベンゾエート)、 1,12
−ドデカンジイル ビス(3−(2H−ベンゾトリアゾ
ール−2−イル)−4−ヒドロキシベンゾエート) 、
1,3−シクロヘキサンジイル ビス(3−(5−ク
ロロ−2H−ベンゾトリ アゾール−2−イル)−2−
ヒドロキシベンゾエート) 、 1,4−ブタンジイル
ビス(3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルエタノエー
ト)、 3,6−ジオキサ−1,8−オクタンジイル
ビス(3−(5−メトキシ−2H−ベンゾトリアゾール
−2−イル)−4−ヒドロキシフェニルエタノエー
ト)、 1,6−ヘキサンジイル ビス(3−(3−
(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロ
キシ−5−t−ブチルフェニル)プロピオネート)、
p−キシレンジイル ビス(3−(3−(2H−ベンゾ
トリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート)、 ビス(3−(2H−ベンゾトリア
ゾール−2−イル)−4−ヒドロキシトルイル) マロ
ネート、 ビス(2−(3−(2H−ベンゾトリアゾー
ル−2−イル)−4−ヒドロキシ−5−オクチルフェニ
ル)エチル) テレフタレート、 ビス(3−(2H−
ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシ−5
−プロピルトルイル) オクタジオエートなどがある。
【0024】前記一般式(3)で示される化合物の一例
を示せば、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イ
ル)−6−フタルイミドメチル−4−メチルフェノー
ル、2− (2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−
6−フタルイミドエチル−4−メチルフェノール、 2
−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−フタ
ルイミドオクチル−4−メチルフェノール、 2−(2
H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−フタルイミ
ドメチル−4−t−ブチルフェノール、 2−(2H−
ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−フタルイミドメ
チル−4−クミルフェノール、 2−(2H−ベンゾト
リアゾール−2−イル)−4,6−ビス(フタルイミド
メチル)フェノール 等がある。
【0025】又、その使用目的に応じ、本発明における
紫外線吸収性ポリカーボネート樹脂に加え、紫外線吸収
剤を適宜添加して使用する事も可能である。
【0026】本発明の組成物には更にその目的に応じ、
所望の特性を付与する他の添加剤を添加しても良い。例
えば、難燃剤、酸化防止剤、熱安定剤、帯電防止剤、可
塑剤、離型剤、滑剤、相溶化剤、発泡剤、ガラス繊維、
炭素繊維、セラミックウィスカー等の補強剤、充填剤、
染顔料等を、一種又は二種以上添加含有させる事も可能
である。
【0027】以下、実施例及び比較例によって具体的に
説明する。
【実施例】
合成例−1 水酸化ナトリウム3.7kgを水42lに溶解し、20
℃に保ちながら、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(以下「BPA」と記す)4.8kg、ビ
ス(3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2
−ヒドロキシ−5−オクチルフェニル)メタン(以下
「A−1」と記す)7.2kg、ハイドロサルファイト
8gを溶解した。これにメチレンクロライド28lを加
えて攪拌しつつ、p−t−ブチルフェノール960g
(以下「PTBP」と記す)を加え、ついでホスゲン
4.0kgを60分で吹き込んだ。ホスゲン吹き込み終
了後、激しく攪拌して反応液を乳化させ、乳化後、8g
のトリエチルアミンを加え約1時間攪拌を続け重合させ
た。重合液を水相と有機相に分離し、有機相をリン酸で
中和した後、洗液のPHが中性となるまで水洗を繰り返
した後、イソプロパノールを35l加えて、重合物を沈
澱させた。沈澱物を濾過し、その後乾燥する事により、
極限粘度0.07である、粉末状のポリカーボネート樹
脂を得た(以下「P−1」と記す)。
【0028】実施例−1〜8,比較例−1−1〜8−2 熱可塑性樹脂100部に、表1及び表2に示す様な組成
で配合し、タンブラー型ブレンダーで混合した後、50
mmφ押出機でペレット化した。この押出の際のダイス
部より煙り状の物が発生するか否かにより判定される揮
散物の有無を表1及び表2に示す。次いで、上記ペレッ
トを用い、射出成形により厚さ1.6mmの板状の成形
品を得た。この試験片を使用して、スガ試験機製サンシ
ャインウェザーメーターWEL−SUN−DC型で50
0時間処理し、試験片表面のクラック発生の度合いを1
0倍のルーペにて観察した。その結果を表1及び表2に
示す。
【0029】なお、表1及び表2の記載は下記によっ
た。 ・P−1:合成例−1により得られた紫外線吸収性ポリ
カーボネート樹脂 ・U−1:2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イ
ル)−4−メチルフェノール ・揮散性:押出時のダイス部より煙り状の物の発生の有
無 ・耐候性:耐候性試験500時間後の、試験片表面のク
ラック発生の度合い (1〜5の数字で表し、1は全く無く、数が大きくなる
程多くなる) ・ポリメチルメタクリレート:三菱レーヨン(株)製
アクリペットVA ・ポリアクリルスチレン:旭ダウ(株)製 タイリル78
3 ・ポリスチレン:三菱モンサント化成(株)製 ハイテ
スト 88-5 ・ポリエステルカーボネート:バイエル社製 アペック
KL1-9308 ・ポリエチレンテレフタレート:東洋紡(株)製 RA-6
00 ・ポリアリレート:ユニチカ(株)製 U ポリマー U-
100 ・ポリアセタール:三菱ガス化学(株)製 ユピタール
F20-01 ・変性ポリフェニレンエーテル:三菱ガス化学(株)製
ユピエース AH50 (注)表中「実」は実施例を、「比」は比較例を表す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、紫外線
吸収性ポリカーボネート樹脂を紫外線吸収剤として用い
る事により、加熱下及び長期使用時に於ける揮散物発生
が抑えられており、耐候性に優れている。従って、耐候
性を要求され、且つ揮散物が低減される事を要求される
各種成形材料等に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−39326(JP,A) 特開 平1−201330(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 64/00 - 64/42 C08L 69/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)熱可塑性樹脂に、(2)紫外線吸
    収性ポリカーボネート樹脂を添加してなる熱可塑性樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 紫外線吸収性ポリカーボネート樹脂が、
    下記構造式(A)及び(B)で表される構成単位を有す
    るコ−ポリカーボネート樹脂である請求項1記載の熱可
    塑性樹脂組成物。 【化1】 【化2】 (式中、Aは炭素数1〜10の直鎖,分岐鎖或いは環状
    のアルキリデン基,アリール置換アルキレン基,アリー
    レン基又は ─O-, -S-, -CO-, -SO2-, を示し、R1
    8は水素原子,ハロゲン,アルキル基,アリール基,
    アラルキル基,アルコキシ基,アリールオキシ基又はア
    ラルキルオキシ基を示し、Bは直接結合,アルキリデン
    基,アリール置換アルキレン基,アリーレン基,-O-,-S
    -, -CO-, -SO2-又は−R9−X−R10−Y−R11
    (R9,R10,R11は直接結合,アルキリデン基,アリ
    ール置換アルキレン基,アリーレン基を示し、X,Yは
    直接結合又はエステル結合を表し、少なくとも一方はエ
    ステル結合を示す。)で表される基を示す。)
  3. 【請求項3】 紫外線吸収能を有するポリカーボネート
    樹脂が上記構造式(A)で表される構成単位を有し、下
    記構造式(C)で表される末端基を有するポリカーボネ
    ート樹脂である請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。 【化3】 (式中のR12〜R14は水素原子,ハロゲン原子,ニトロ
    基又は炭素数1〜20のアルキル基,アルコキシ基又は
    アリル基を示し、pは1〜10の整数を、qは1又は2
    を示す。)
  4. 【請求項4】 紫外線吸収能を有するポリカーボネート
    樹脂が、上記構造式(A)及び(B)で表される構成単
    位を有し、且つ、上記構造式(C)で表される末端基を
    有するポリカーボネート樹脂である請求項1記載の熱可
    塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 紫外線吸収性ポリカーボネート樹脂が、
    上記構造式(A)と(B)及び/又は(C)からなるコ
    ーポリカーボネート樹脂であり、構造式(B)及び/又
    は(C)からなる構成単位が0.1〜70モル%の範囲
    である請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 紫外線吸収性ポリカーボネート樹脂の塩
    化メチレン中25℃での極限粘度が0.4dl/g以下
    である請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 熱可塑性樹脂60〜99.99重量部に
    対し、紫外線吸収性ポリカーボネート樹脂0.01〜4
    0重量部を添加してなる請求項1記載の熱可塑性樹脂組
    成物。
  8. 【請求項8】 熱可塑性樹脂がポリ塩化ビニル、ポリエ
    チレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリス
    チレン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ
    メタクリルスチレン、ポリアクリルブタジエンスチレ
    ン、ポリカーボネート、ポリエステルカーボネート、ポ
    リアリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタ
    ン、ポリスルホン、ポリフェニレンエーテル、ポリアセ
    タール及び、これらのポリマーアロイである、請求項1
    記載の熱可塑性樹脂組成物。
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