JP3214505U - 薄板状物品用収容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの抑制、製造効率の向上、物品収容効率の向上、支持有効長アスペクト比の設計自由度の向上及び発塵リスクの低減を実現可能な薄板状物品用収容器を提供する。【解決手段】物品を挿入可能な開口12及び内部空間14を有する容器本体10と、容器本体10内において、互いに対向するよう離間して設けられた一対の仕切部材20A,20Bとを備える。一対の仕切部材20A,20Bは、それぞれ、開口12から内部空間14に向かう挿入方向に沿って延びる板状の金属材により形成されており、一対の仕切部材20A,20Bの対向面には、それぞれ、挿入方向に沿って延びる複数のガイド孔22が形成されている。複数のガイド孔22は、一対の仕切部材20A,20Bが対向する方向と直交かつ挿入方向に直交する方向に沿って互いに離間して形成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、複数の電子基板やウエハフレーム等の薄板状の物品をまとめて保管するために用いられる薄板状物品用収容器に関するものである。
従来、複数の電子基板等の薄板状の物品Pをまとめて保管するための薄板状物品用収容器として、図5に示す搬送用容器100が知られている(特許文献1)。従来の搬送用容器100は、図5に示すように、直方体形状を呈し上方に開口111を有する容器本体112と、この容器本体112内に収容される一対の仕切ガイド113と、容器本体112内に架け渡されるように着脱可能に収容されて、一対の仕切ガイド113間に取り付けられる一対の仕切板114とを備えている。
一対の仕切板114は、それぞれ、図5及び図6に示すように、合成樹脂に炭素等の導電性材料を加えて成形された板本体133と、ステンレス等の金属材料から成形され、板本体133を縁取る金属枠134と、金属枠134を板本体133に固定するネジ(図示省略)とを備えている。板本体133の片面には、物品Pの側端部が挿入される複数の縦溝133aが形成されている。従来の搬送用容器100は、一対の仕切板114の各縦溝133a内に物品Pの側端部を挿入することで、複数の物品Pをまとめて収容可能に構成されている。
特開2012−180093号公報
しかしながら、従来の搬送用容器100は、導電性が付与された合成樹脂製の板本体133と金属製の金属枠134とを別々に製造し、これらを組み合わせてネジ止めすることで仕切板114を製造するものであることから、板本体133を成形するための金型が必要であると共に、仕切板114を構成する部品が多く、製造作業が煩雑であるという問題がある。このため、従来の搬送用容器100には、製造コストの抑制及び製造効率の向上という面において、改善の余地がある。
また、従来の搬送用容器100は、合成樹脂製の板本体133に複数の縦溝133aを形成するものであるため、縦溝133aの強度を確保するという観点から、縦溝133a間のピッチを狭めることが困難である。このため、従来の搬送用容器100では、容器全体の大きさを維持しつつ薄板状の物品Pの収容数を増加させることや、薄板状の物品Pの収容数を維持しつつ容器全体の大きさを小さくすることが困難であるという問題がある。その上、従来の搬送用容器100は、物品Pを支持する板本体133が合成樹脂製であり、隣接する縦溝133a同士間のピッチを維持したまま縦溝133aを深く掘ると強度を確保することが困難となることから、図6に示すように、各縦溝133aの深さd(すなわち、物品Pを挿入可能な深さ。以下、「支持有効長」という)を大きくすることができず、隣接する縦溝133a同士間のピッチと、支持有効長dとの比率(以下、「支持有効長アスペクト比」という)の設計自由度が少ないという問題がある。また、これにより、縦溝133aに対する物品Pのかかり代を十分に確保することができず、安定した物品Pの支持を実現することが困難であるという問題がある。
さらに、従来の搬送用容器100は、薄板状の物品Pと直に接する板本体133が合成樹脂製であるため、薄板状の物品Pの素材や形状によっては、収容時の摺動摩擦等により摩耗し、発塵する可能性があるという問題がある。
そこで、本考案は、製造コストの抑制、製造効率の向上、物品収容効率の向上、支持有効長アスペクト比の設計自由度の向上、及び発塵リスクの低減を実現可能な薄板状物品用収容器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本考案に係る薄板状物品用収容器は、薄板状の物品を複数並べて収容可能な薄板状物品用収容器であって、前記物品を挿入可能な開口及び内部空間を有する容器本体と、前記容器本体内において、互いに対向するよう離間して設けられた一対の仕切部材とを備え、前記一対の仕切部材は、それぞれ、前記開口から前記内部空間に向かう挿入方向に沿って延びる板状の金属材により形成されており、前記一対の仕切部材の対向面には、それぞれ、前記挿入方向に沿って延びる複数のガイド孔が形成されており、前記複数のガイド孔は、前記一対の仕切部材が対向する方向と直交かつ前記挿入方向に直交する方向に沿って互いに離間して形成されており、前記物品の一方の側縁部が一方の前記仕切部材の前記ガイド孔に挿入され、前記物品の他方の側縁部が他方の前記仕切部材の前記ガイド孔に挿入されることで、前記一対の仕切部材間において前記物品を支持可能に構成されていることを特徴とする。
本考案に係る薄板状物品用収容器において、前記ガイド孔は、前記容器本体の前記開口側における開口幅が、前記容器本体の前記内部空間側における開口幅よりも大きい形状を有することが好ましい。
この場合において、前記ガイド孔における前記容器本体の前記開口の近傍の領域は、該開口から前記内部空間に向かって徐々に開口幅が小さくなるテーパ形状を有することがさらに好ましい。
本考案に係る薄板状物品用収容器は、前記挿入方向に沿って延びる支持部が前記物品を挿入可能な間隔をおいて複数形成され、隣接する該支持部間において前記ガイド孔が形成されるよう構成されるとしても良く、この場合において、前記複数の支持部は、それぞれ板状に形成されても良いし、棒状に形成されても良い。
本考案によれば、製造コストの抑制、製造効率の向上、物品収容効率の向上、支持有効長アスペクト比の設計自由度の向上、及び発塵リスクの低減を実現可能な薄板状物品用収容器を提供することができる。
本考案の一実施形態に係る薄板状物品用収容器を概略的に示す斜視図である。 本実施形態に係る薄板状物品用収容器の分解図である。 図3(a)は、金属板材より形成される場合における折り曲げ加工前の仕切部材を示す図であり、図3(b)は、図3(a)に示す仕切部材の先端近傍、後端近傍及び上下の突出片を折り曲げた状態を示す図である。 図1のA−A´線に沿った断面を一部省略して概略的に示す断面図である。 従来の搬送用容器を概略的に示す斜視図である。 従来の搬送用容器内に物品が挿入された状態を概略的に示す断面図である。
以下、本考案を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る考案を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが考案の解決手段に必須であるとは限らない。
[薄板状物品用収容器]
本実施形態に係る薄板状物品用収容器1は、例えば電子基板やウエハフレーム等の薄板状の物品を複数並べて収容可能な薄板状物品用収容器であり、図1に示すように、物品を挿入可能な開口12及び内部空間14を有する容器本体10と、容器本体10内において、互いに対向するよう離間して設けられた一対の仕切部材20A,20Bとを備えている。なお、以下の説明では、開口12が向く方向が薄板状物品用収容器1の前方(正面)であるものとして説明する。
[容器本体]
容器本体10は、図1に示すように、開口12及び内部空間14を有する直方体の外形形状を有している。具体的には、容器本体10は、図1及び図2に示すように、主として天面を形成する天板15と、主として底面を形成する底板16と、側面を形成する左右一対の側板17A,17Bとを備えている。
天板15は、図2に示すように、矩形状の金属板材から形成されており、平面状の天面部15aと、天面部15aの前方縁全域から下方に向けて屈曲して延びる前壁部15bと、天面部15aの後方縁全域から下方に向けて屈曲して延びる後壁部15cとを有している。前壁部15bは、後壁部15cよりも下方に向かう長さが短くなるように形成されている。このような天板15は、例えば、矩形状の金属板材の前方側の縁部と後方側の縁部とを下方に折り曲げる板金加工により形成することができる。
底板16は、図2に示すように、矩形状の金属板材から形成されており、平面状の底面部16aと、底面部16aの前方縁全域から上方に向けて屈曲して延びる前壁部16bと、底面部16aの後方縁全域から上方に向けて屈曲して延びる後壁部16cとを有している。前壁部16bは、後壁部16cよりも上方に向かう長さが短くなるように形成されている。このような底板16は、例えば、矩形状の金属板材の前方側の縁部と後方側の縁部とを上方に折り曲げる板金加工により形成することができる。
側板17A,17Bは、それぞれ、図2に示すように、矩形状の金属板材から形成されており、平面状の側面部18aと、側面部18aの周縁全域から屈曲して延びる周壁部18bとを有する有底角筒状に形成されている。周壁部18bは、容器本体10の内部空間14から離れる方向(図1中の方向X)に向けて延出するよう形成されている。具体的には、容器本体10を前方側から見た場合における左側の側板17Aの周壁部18bは、側面部18aの周縁全域から左方向に向けて垂直に立設されており、容器本体10を前方側から見た場合における右側の側板17Bの周壁部18bは、側面部18aの周縁全域から右方向に向けて垂直に立設されている。このような側板17A,17Bは、例えば、矩形状の金属板材の四辺をそれぞれ同方向に折り曲げる板金加工により形成することができる。
以上の構成を有する容器本体10は、図1及び図2に示すように、仕切部材20A,20Bが取り付けられた側板17A,17Bを天板15及び底板16により挟み込み、側板17A,17Bと天板15及び底板16とをねじ等の締結手段(図示せず)を用いて互いに固定することにより、複数の物品を間隔を持たせて収容可能な内部空間14を有する箱状に形成される。また、天板15及び底板16の前壁部15b,16bの長さがそれぞれ後壁部15c,16cよりも短いことにより、容器本体10の前方部には、複数の物品を挿入可能な開口12が形成される。なお、図1及び図2において、天板15、底板16及び側板17A,17Bに形成される締結手段用の孔は、側板17A,17Bに形成されたカバー部材取付用のねじ孔19を除き、図示を省略している。
[仕切部材]
仕切部材20A,20Bは、それぞれ、略矩形状の金属板材から形成されており、図2及び図3に示すように、平面状の物品支持壁部21aと、物品支持壁部21aの前方縁全域から側方に向けて屈曲して延びる前壁部21bと、物品支持壁部21aの後方縁全域から前壁部21bと同方向に向けて屈曲して延びる後壁部21cと、物品支持壁部21aの上縁部の一部から前壁部21bと同方向に向けて屈曲して延びる上部フランジ部21dと、物品支持壁部21aの下縁部の一部から前壁部21bと同方向に向けて屈曲して延びる下部フランジ部21eとを有している。
仕切部材20A,20Bは、それぞれ、図1及び図2に示すように、容器本体10の開口12から内部空間14に向かう方向(図1中の方向Y。以下、「挿入方向Y」という)に沿って延在するよう、容器本体10内に配置されている。具体的には、一方の仕切部材20Aは、前壁部21b、後壁部21c、上部フランジ部21d及び下部フランジ部21eが一方の側板17Aの周壁部18bの外周面上に位置するよう、一方の側板17Aに沿って設けられており、他方の仕切部材20Bは、前壁部21b、後壁部21c、上部フランジ部21d及び下部フランジ部21eが他方の側板17Bの周壁部18bの外周面上に位置するよう、他方の側板17Bに沿って設けられている。
仕切部材20A,20Bの前壁部21b、後壁部21c、上部フランジ部21d及び下部フランジ部21eは、一対の仕切部材20A,20Bが対向する方向(図1中の方向X)に沿う長さが周壁部18bの方向Xに沿う長さよりも長くなるよう形成されており、これにより、仕切部材20A,20Bを容器本体10内に固定した際に、物品支持壁部21aが側板17A,17Bの側面部18aから離間するよう構成されている。
仕切部材20A,20Bの対向面には、それぞれ、図1〜図3に示すように、前壁部21bの前端部近傍から物品支持壁部21aの後端部近傍に亘って延びる複数の支持部25が形成されている。複数の支持部25は、薄板状の物品Pを挿入可能な間隔をおいて互いに離間して形成されており、これら複数の支持部25の間に、薄板状の物品Pを複数並べて挿入し、間隔を持たせて保持するための複数(本実施形態では10本)のガイド孔22が形成されている。
各ガイド孔22は、図1〜図3に示すように、前壁部21bの前端部近傍から物品支持壁部21aの後端部近傍に亘って、一対の仕切部材20A,20Bが対向する方向(図1中の方向X)に沿って延びた後に挿入方向Yに沿って延びるよう形成されている。また、各ガイド孔22は、図3に示すように、容器本体10の開口12側における開口幅W1が、容器本体10の内部空間14側における開口幅W2よりも大きい形状を有している。さらに、各ガイド孔22における物品Pの挿入を開始する領域、すなわち、物品支持壁部21aの前方縁近傍の領域は、図1〜図3に示すように、容器本体10の開口12から内部空間14に向かって徐々に開口幅が小さくなるテーパ形状を有している。
複数のガイド孔22は、図1〜図3に示すように、上下方向、すなわち、一対の仕切部材20A,20Bが対向する方向(図1中の方向X)と直交かつ挿入方向Yに直交する方向(図1中の方向Z。以下、「整列方向Z」という)に沿って互いに離間して形成されている。整列方向Zに隣接するガイド孔22間、すなわち、支持部25は、仕切部材20A,20Bが金属板材から形成されることにより、板状に形成されている。なお、隣接するガイド孔22間の距離(ピッチ)、すなわち、支持部25の整列方向Zの高さは、任意に設定可能であるが、仕切部材20A,20Bが金属板材から形成され、十分な強度を確保可能であることから、狭いピッチ、例えば、複数の物品を薄板状物品用収容器1内に収容させた際に、隣接する物品間に僅かなクリアランスのみが形成される程度の狭いピッチに設定することが可能である。
仕切部材20A,20Bは、例えば、図3(a)に示すように、まず、上部フランジ部21d及び下部フランジ部21eを形成するための突出片を上下に有する略矩形状の金属板材に穴あけ加工(レーザ加工やパンチング加工等)を施すことにより、複数のガイド孔22を形成し、その後、図3(b)に示すように、略矩形状の金属板材の前方側の縁部と後方側の縁部と上下の突出片とを同方向に折り曲げる折り曲げ加工を施すことにより形成することができる。このように、本実施形態に係る仕切部材20A,20Bは、穴あけ加工及び折り曲げ加工という極めて簡易な板金加工のみによって製造することが可能であり、切削加工等の高価な加工を行う必要がないため、製造コストをより安価に抑えることが可能となる。また、本実施形態に係る仕切部材20A,20Bは、樹脂成形により板本体133を製造する従来の搬送用容器100と比較して、高価な金型を用いることなく製造することが可能であるため、製造に要する初期コストを抑えることが可能となる。
以上の構成を有する仕切部材20A,20Bは、それぞれ、図1及び図2に示すように、前壁部21b、後壁部21c、上部フランジ部21d及び下部フランジ部21eが容器本体10の側板17A,17Bの周壁部18bの外周面上に位置するよう配置された状態において、側板17A,17Bが天板15及び底板16にねじ等の締結手段により固定されることで、容器本体10内に固定されている。具体的には、仕切部材20A,20Bは、後壁部21cが、側板17A,17Bの周壁部18bと天板15の後壁部15c及び底板16の後壁部16cとの間において共締めされ、上部フランジ部21dが、側板17A,17Bの周壁部18bと天板15の天面部15aとの間において共締めされ、下部フランジ部21eが、側板17A,17Bの周壁部18bと底板16の底面部16aとの間において共締めされることで、容器本体10内に固定されている。なお、図3において、仕切部材20A,20Bに形成される締結手段を貫通させるための孔は、前壁部21bに形成されたカバー部材取付用の貫通孔23を除き、図示を省略している。
本実施形態に係る薄板状物品用収容器1は、以上の構成を備えることにより、図4に示すように、薄板状の物品Pの一方の側縁部が一方の仕切部材20Aのガイド孔22に挿入され、該物品Pの他方の側縁部が他方の仕切部材20Bのガイド孔22に挿入されることで、一対の仕切部材20A,20B間において複数の物品Pをまとめて支持及び収容可能に構成されている。また、本実施形態に係る薄板状物品用収容器1は、一対の仕切部材20A,20B間に物品Pが支持された状態において、物品Pの側縁がガイド孔22を貫通し、支持部25によって物品Pの側縁よりも内側の部位(本実施形態では、当該部位を含めて「側縁部」という)が支持されるよう構成されている。
以上のとおり、本実施形態に係る薄板状物品用収容器1は、薄板状の物品Pを挿入可能な開口12及び内部空間14を有する容器本体10と、容器本体10内において、互いに対向するよう離間して設けられた一対の仕切部材20A,20Bとを備え、一対の仕切部材20A,20Bが、それぞれ、開口12から内部空間14に向かう挿入方向Yに沿って延びる板状の金属材により形成されており、一対の仕切部材20A,20Bの対向面に、それぞれ、挿入方向Yに沿って延びる複数のガイド孔22が形成され、複数のガイド孔22が、一対の仕切部材20A,20Bが対向する方向Xと直交かつ挿入方向Yに直交する方向Zに沿って互いに離間して形成され、物品Pの一方の側縁部が一方の仕切部材20Aのガイド孔22に挿入され、物品Pの他方の側縁部が他方の仕切部材20Bのガイド孔22に挿入されることで、一対の仕切部材20A,20B間において物品Pを支持可能に構成されている。
そして、本実施形態に係る薄板状物品用収容器1は、以上のとおり、一対の仕切部材20A,20Bが折り曲げ加工を施した金属材により形成されていることにより、例えば以下のような利点を有する。
第1に、本実施形態に係る薄板状物品用収容器1は、金属材に対する板金加工によって一対の仕切部材20A,20Bを製造可能であるため、別々に製造した合成樹脂製の板本体133と金属製の金属枠134とをネジ止めすることで仕切板114を製造する従来の搬送用容器100と比較して、製造工程が簡易であると共に、高価な金型を用いることなく製造することが可能となり、また、部品点数を抑えることが可能となるため、製造コストの抑制及び製造効率の向上を図ることが可能となる。
第2に、本実施形態に係る薄板状物品用収容器1は、一対の仕切部材20A,20Bが金属材により形成されることにより十分な強度を確保可能であることから、従来の搬送用容器100と比較して、隣接するガイド孔22間のピッチを狭めることが可能となる。このため、薄板状物品用収容器1の全体の大きさを維持しつつ物品Pの収容数を増加させることや、物品Pの収容数を維持しつつ薄板状物品用収容器1の全体の大きさを小さくすることが可能となり、物品収容効率を向上させることが可能となる。
第3に、本実施形態に係る薄板状物品用収容器1は、一対の仕切部材20A,20Bが金属材により形成されることにより、合成樹脂製の板本体133を用いた従来の搬送用容器100と比較して、優れた導電性を有するため、物品Pの帯電をより効果的に抑制し、静電気の影響を排除することが可能となる。
第4に、本実施形態に係る薄板状物品用収容器1は、一対の仕切部材20A,20Bが金属材により形成されることにより、合成樹脂製の板本体133を用いた従来の搬送用容器100と比較して剛性を有するため、物品Pの収容時における摩耗及びこれに伴う発塵リスクを低減させることが可能となる。
また、本実施形態に係る薄板状物品用収容器1は、ガイド孔22が、容器本体10の開口12側における開口幅W1が容器本体10の内部空間14側における開口幅W2よりも大きい形状を有している。このように構成された本実施形態に係る薄板状物品用収容器1によれば、開口12側の開口幅W1が内部空間14側における開口幅W2よりも大きく形成されることにより、開口12側の開口幅W1が内部空間14側における開口幅W2と同幅に形成される場合と比較して、各ガイド孔22内への物品Pの挿入をスムーズに行うことが可能となる。
さらに、本実施形態に係る薄板状物品用収容器1は、ガイド孔22における容器本体10の開口12の近傍の領域が、該開口12から内部空間14に向かって徐々に開口幅が小さくなるテーパ形状を有している。このように構成された本実施形態に係る薄板状物品用収容器1によれば、内部空間14側における開口幅W2を狭ピッチ化した場合であっても、内部空間14内への物品Pの挿入をスムーズに行うことが可能となる。
またさらに、本実施形態に係る薄板状物品用収容器1は、物品Pを支持する支持部25が板状に形成されている。このように構成された本実施形態に係る薄板状物品用収容器1によれば、図4に示すように、物品Pと支持部25との接触を線接触とすることが可能となるため、容器本体10内の通気性を確保することが可能となる。すなわち、従来の搬送用容器100における仕切板114は、合成樹脂製の板本体133に縦溝133aを掘った構成を有することから、図6に示すように、物品Pと板本体133との接触が面接触となり、これにより、容器本体112内の通気性が悪いという問題があるが、本実施形態に係る薄板状物品用収容器1によれば、このような通気性の問題を解消することができる。
また、本実施形態に係る薄板状物品用収容器1は、仕切部材20A,20Bを容器本体10内に固定した際に、物品支持壁部21aが側板17A,17Bの側面部18aから離間するよう構成されているため、図4に示すように、隣接するガイド孔22間のピッチを維持しつつ、ガイド孔22内への物品Pの支持有効長Dを大きくすることが可能となり、これにより、安定した状態で物品Pを支持することが可能となるという利点を有する。すなわち、従来の搬送用容器100は、既述のとおり、隣接する縦溝133a同士間のピッチを維持したまま縦溝133a内への物品Pの支持有効長d(図6参照)を大きくすることができず、これにより、安定した物品Pの支持を実現することが困難であるという問題がある。また、従来の搬送用容器100では、物品Pの安定的な支持を優先して縦溝133aを深く掘る場合には、強度確保のために隣接する縦溝133a間のピッチを大きくする必要があるため、物品Pの収容数が減少するという問題がある。このように、従来の搬送用容器100は、支持有効長アスペクト比の設計自由度が少ないという問題がある。これに対し、本実施形態に係る薄板状物品用収容器1は、物品Pの側縁がガイド孔22を貫通した状態で、物品Pの側縁よりも内側の部位を支持部25により支持する構成としたことにより、支持有効長アスペクト比の設計自由度を向上させることができ、その結果、狭ピッチ化による物品Pの収容数の増加と、物品Pの安定的な支持とを両立させることが可能となる。
さらに、本実施形態に係る薄板状物品用収容器1は、複数の物品Pを間隔を持たせて収容させた状態において、容器本体10の開口12を閉塞可能なカバー部材(図示せず)を開口12に取り付けることにより、開口12を側方又は上方に向けた状態の配置の他に、開口12を下方に向けた状態で配置することも可能となる。これにより、薄板状物品用収容器1を配置する空間における配置自由度が高まり、空間使用効率を向上させることが可能となる。また、本実施形態に係る薄板状物品用収容器1は、手締めねじ24等により容器本体10の開口12にカバー部材を取り付けることが可能であるため、工具を用いない簡易な操作でカバー部材の脱着が可能であるという利点を更に有する。さらに、カバー部材として透明な板材を用いる場合には、内部を視認することが可能となるという更なる利点を有することとなる。
本考案に係る薄板状物品用収容器1は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案の技術思想を逸脱しない範囲内において種々の改変を行なうことができる。
例えば、上述の実施形態では、仕切部材20A,20Bが物品支持壁部21aに加え、前壁部21b、後壁部21c、上部フランジ部21d及び下部フランジ部21eを有するものとして説明したが、これに限定されず、例えば、前壁部21b、後壁部21c、上部フランジ部21d及び下部フランジ部21eを有さない構成等、種々の構成を採用することが可能である。
また、上述の実施形態では、ガイド孔22が、容器本体10の開口12側における開口幅W1が容器本体10の内部空間14側における開口幅W2よりも大きい形状を有すると共に、容器本体10の開口12から内部空間14に向かって徐々に開口幅が小さくなるテーパ形状を有するものとして説明したが、これに限定されず、ガイド孔は、種々の形状を採用することが可能である。
さらに、上述の実施形態では、ガイド孔22が穴あけ加工により形成され、これにより、整列方向Zに隣接するガイド孔22間が板状に形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、支持部25が棒状に形成される構成等、種々の構成を採用することが可能である。なお、支持部25が棒状に形成される構成を有する仕切部材は、例えば、金属板材の物品支持壁部21aと整合する領域に大面積の開口を形成し、該開口を挿入方向Yに沿って横切るように、棒状(丸棒状や角棒状等)の金属棒を整列方向Zに沿って複数溶接することで製造することが可能である。
1 薄板状物品用収容器、10 容器本体、12 開口、14 内部空間、20A,20B 仕切部材、22 ガイド孔、25 支持部、P 物品

Claims (5)

  1. 薄板状の物品を複数並べて収容可能な薄板状物品用収容器であって、
    前記物品を挿入可能な開口及び内部空間を有する容器本体と、
    前記容器本体内において、互いに対向するよう離間して設けられた一対の仕切部材と
    を備え、
    前記一対の仕切部材は、それぞれ、前記開口から前記内部空間に向かう挿入方向に沿って延びる板状の金属材により形成されており、
    前記一対の仕切部材の対向面には、それぞれ、前記挿入方向に沿って延びる複数のガイド孔が形成されており、
    前記複数のガイド孔は、前記一対の仕切部材が対向する方向と直交かつ前記挿入方向に直交する方向に沿って互いに離間して形成されており、
    前記物品の一方の側縁部が一方の前記仕切部材の前記ガイド孔に挿入され、前記物品の他方の側縁部が他方の前記仕切部材の前記ガイド孔に挿入されることで、前記一対の仕切部材間において前記物品を支持可能に構成されている
    ことを特徴とする薄板状物品用収容器。
  2. 前記ガイド孔は、前記容器本体の前記開口側における開口幅が、前記容器本体の前記内部空間側における開口幅よりも大きい形状を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の薄板状物品用収容器。
  3. 前記ガイド孔における前記容器本体の前記開口の近傍の領域は、該開口から前記内部空間に向かって徐々に開口幅が小さくなるテーパ形状を有している
    ことを特徴とする請求項2に記載の薄板状物品用収容器。
  4. 前記挿入方向に沿って延びる支持部が前記物品を挿入可能な間隔をおいて複数形成され、隣接する該支持部間において前記ガイド孔が形成されるよう構成されており、
    前記複数の支持部は、それぞれ板状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の薄板状物品用収容器。
  5. 前記挿入方向に沿って延びる支持部が前記物品を挿入可能な間隔をおいて複数形成され、隣接する該支持部間において前記ガイド孔が形成されるよう構成されており、
    前記複数の支持部は、それぞれ棒状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の薄板状物品用収容器。
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