JP3214231B2 - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents

自動車用ウエザストリップ

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weather strip
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vehicle
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政博 野崎
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  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のルーフサイド
に沿うドア開口縁に取付けられるウエザストリップに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、自動車のドア開口縁
1には、フロント側からリヤ側へかけて一連にウエザス
トリップ3が取付けられており、サッシュレスドア閉時
に、ドアガラス2の上縁をシールするようになってい
る。
【0003】この種のウエザストリップは従来、ドア開
口縁に沿って取付けたリテーナに嵌着保持せしめてい
た。しかしながら近時、リテーナを省略して部品点数お
よびコストの低減をはかるため、ウエザストリップを両
面接着テープでドア開口縁に貼着する手段がとられるよ
うになってきた。
【0004】図4はその代表例(実開平1−11211
0号)を示すもので、ウエザストリップ3は基底部31
と、内外の側壁32a,32bと、シール壁33とでほ
ぼロ字形の中空断面形状をなしており、基底部31が両
面接着テープ6を介してドア開口縁1の取付面に貼着さ
れている。図において、4はウエザストリップ3を外側
から覆うルーフサイドモール、7はウエザストリップ3
を内側から覆うようにドア開口縁1のフランジ11に組
付けられたオープニングトリムである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
両面接着テープ6を用いたウエザストリップ3の取付構
造において、両面接着テープ6の車外側の端縁部61
で、ドア開口縁1ウエザストリップ3の基底部31と
の間の剥れが進行する場合がある。
【0006】本発明はかかる剥れが生じるおそれのない
ウエザストリップを提供することを課題としてなされた
ものである。
【0007】
【課題を解決するたるの手段】発明者は、ドア閉時、特
にドアが強閉されたときにウエザストリップ3の車外側
の側壁32bが、ドアガラス2によってシール壁33と
ともに車内側に引っ張られ、これにより車外側の側壁3
2b、特にこれがソリッドゴムで形成されている場合
、側壁32bの根元部が接続する基底部31の車外端
にこれをドア開口縁1から引き離す方向へ回動させる力
が作用し、この繰返しで上記の剥れが生じることに着目
した。
【0008】しかして本発明は自動車のルーフサイドに
沿うドア開口縁に取付けられるウエザストリップであっ
て、図1に例示するように、ドア開口縁1に固着される
基底部31と、基底部31に接続して互いに対向する車
内側および車外側の側壁32a,32bと、両側壁32
a,32bの先端をつなぎ、ドアガラス2の上縁をシー
ルするシール壁33とで中空体を形成し、基底部31が
両面接着テープ6を介して上記ドア開口縁1に貼着され
るウエザストリップにおいて、上記基底部31、および
車外側の側壁32bのうち基底部31と接続する根元部
321がソリッドゴムからなり、車内側の側壁32bの
先端側およびシール壁33がスポンジゴムからなり、根
元部321を、基底部31にその幅方向ほぼ中央位置で
接続せしめるとともに、基底部31に沿って車外方向に
延びる形状に形成したことを特徴とする。
【0009】車外側の側壁32bの根元部321は基底
部31にその幅方向ほぼ中央位置で接続しているから、
シール壁33がドアガラス2により押込まれて側壁32
bが車内側に引っ張られても基底部31にこれを傾ける
力はほとんど作用せず、上記の剥がれは生じない。
【0010】
【実施例】図1に示す実施例において、ウエザストリッ
プ3は基底部31と、車内側の側壁32aと、車外側の
側壁32bと、両側壁32a,32bの先端をつなぐ
ール壁33とで構成される中空体で、一体押出成形によ
り得られる。
【0011】基底部31は全体として厚肉でソリッドゴ
ムからなり、その車内側の端部にスポンジゴムの側壁3
2aが接続されている。車内側の側壁32aには中空部
が形成してある。車外側の側壁32bの根元部321
基底部31の幅方向中央よりも若干車外側位置に接続さ
れている。側壁32bは、接続部である根元部321が
基底部31の表面に沿って車外方向に延び、その先の
壁32bの先端側は外方へ膨れる円弧状をなしており、
根元部321はソリッドゴム、上記先端側はスポンジゴ
ムからなる。そして両側壁32a,32bの先端がスポ
ンジゴムのシール壁33でつながれている。
【0012】上記ウエザストリップ3は、その基底部3
1がほぼ全幅にわたって両面接着テープ6を介してドア
開口縁1の取付面に貼着固定せしめてある。
【0013】なお、ドア開口縁1の外端には、ウエザス
トリップ3を覆うルーフサイドモール4が取付けてあ
り、その下端内面に、ウエザストリップ3の側壁32b
とシール壁33の接続部が接している。またドア開口縁
1の内奥に突出するフランジ11にはオープニングトリ
ム7が組付けてあり、ウエザストリップ3の側壁32a
の先端から伸び出すリップと接している。
【0014】上記の構造において、ドア閉時、ドアガラ
ス2は矢印B方向からウエザストリップ3のシール壁3
3に押込まれ、いったんオーバストロークして正規の閉
位置に戻る。ドアが強閉されるとオーバストロークが大
きく、側壁32bはシール壁33により車内方向へ引っ
張られる。この力は基底部31に根元部321から作用
するが、根元部321は両面接着テープ6の車外側の端
部よりも内側の、基底部31の幅方向ほぼ中央位置で接
続されているから、基底部31の外端にはこれをドア開
口縁1から引き離す方向の力はほとんど作用しない。従
って、ドア強閉により、両面接着テープ6の車外端に接
着剥れが生じることはない。
【0015】特に、根元部321を基底部31に沿って
外方へ延びる形状とすることにより、側壁32bに作用
する引っ張り力の基底部31への影響を更に少なくする
ことができる。
【0016】図2に本発明の他の実施例を示す。本実施
例では、ウエザストリップ3の基底部31は、車外側お
よび車内側においてそれぞれ両面接着テープ6A,6B
によりドア開口縁1に貼着され、かつ基底部31は中央
で開口縁1にクリップ8により固定されている。そし
て、車外側の側壁32bの根元部321は、クリップ止
め部と近接する位置で基底部31に接続せしめられてい
る。他の構造は、先の実施例と実質的に同じである。
【0017】本実施例では、車外側の両面接着テープ6
Aの剥れ防止作用は更に強化される。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、自
動車ドアに強閉が繰返されても、ウエザストリップをド
ア開口縁に貼着する両面接着テープに接着剥れが生じる
ことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の、図3のA−A線に沿う
断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の、図3のA−A線に沿う
断面図である。
【図3】本発明が適用される自動車の側面図である。
【図4】従来のウエザストリップの、図3のA−A線に
沿う位置での取付状態断面図である。
【符号の説明】
1 ドア開口縁 2 ドアガラス 3 ウエザストリップ 31 基底部 32a 車内側の側壁 32b 車外側の側壁 321 基底部への接続部(根元部) 33 シール壁 6,6a,6b 両面接着テープ 61 車外側の端部 8 クリップ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のルーフサイドに沿うドア開口縁
    に取付けられるウエザストリップであって、ドア開口縁
    に固着される基底部と、基底部に接続し互いに対向する
    車外側および車内側の側壁と、両側壁の先端をつなぎ、
    ドアガラスの上縁をシールするシール壁とで中空体を形
    成し、上記基底部が両面接着テープを介して上記ドア開
    口縁に貼着されるウエザストリップにおいて、上記基底
    部、および車外側の側壁のうち基底部と接続する根元部
    がソリッドゴムからなり、車外側の側壁の先端側および
    シール壁がスポンジゴムからなり、上記根元部を、上記
    基底部にその幅方向ほぼ中央位置で接続せしめるととも
    に、基底部に沿って車外方向へ延びる形状に形成した
    とを特徴とする自動車用ウエザストリップ。
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