JP3213835U - ロータリー式穿孔器及びプレス型穿孔器 - Google Patents
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Abstract
Description
ロータリー式穿孔器は、連続的に高速で穿孔できるので大量生産に適するが、互いに噛み合いながら回転する対のシリンダを有するため、大型で高価である。
それに対して、プレス型穿孔器は間欠的な穿孔動作を繰り返すが、比較的小型で安価であり、少量生産に適している。
もし、切りカスの流れが途中で詰まることがあると、穿孔ピンに曲がりや破損が生じ、やがては穿孔器本体の変形や破損へと進行する。
しかし、そのようにすると、ダイシェル及びダイシリンダ、あるいは固定ダイ板及び台座に、構造的にも強度的にも問題が生じる。
上記の目的を達成するため、上記ダイシリンダの上記ダイシェルを支持する領域における、上記ダイシェルの上記複数の個別領域にそれぞれ対応する複数の個別領域に、一定の厚さの円筒が上記ダイシェルの上記切り刃孔の列に沿った所定幅の貫通溝によって分割された形状のブロックをそれぞれ設けると共に、その各ブロックの互いに隣接する側面間及び上記ブロックの側面と上記ダイシリンダの全ての上記ブロックを囲む縁部の上記側面と対向する内側面との間に、それぞれ相互に連結する連結部を設け、
その連結部は、それぞれ上記ダイシェルと対向する面が上記貫通溝の延びる方向に対して両方向に下り勾配の傾斜面に形成され、その最上部の位置が上記ブロックの上記ダイシェルと対向する上面より所定距離だけ低く、上記貫通溝が延びる方向の幅が上記ブロックの該連結部を設けた側面の幅の1/4から1/2であることを特徴とする。
上記台座の上記固定ダイ板を支持する領域における、上記可動ダイの上記複数の個別領域にそれぞれ対応する複数の個別領域に、一定の厚さの平板が上記固定ダイ板の上記切り刃孔の列に沿った所定幅の貫通溝によって分割された形状のブロックをそれぞれ設けると共に、その各ブロックの互いに隣接する側面間及び上記ブロックの側面と上記台座の全ての上記ブロックを囲む縁部の上記側面と対向する内側面との間に、それぞれ相互に連結する連結部を設け、
その連結部は、それぞれ上記固定ダイ板と対向する面が上記貫通溝が延びる方向に対して両方向に下り勾配の傾斜面に形成され、その最上部の位置が上記ブロックの上記固定ダイ板と対向する上面より所定距離だけ低く、上記貫通溝が延びる方向の幅が上記ブロックの該連結部を設けた側面の幅の1/2から1/4であることを特徴とする。
〔ロータリー式穿孔器〕
先ず、ロータリー式穿孔器について説明する。
図1は、この考案を実施するロータリー式穿孔器のシリンダ回転軸線に直交する方向の要部断面図、図2はシートへの穿孔例を示す部分的な平面図である。
ダイシェル4は半円筒状をなし、ピンシェル1の各穿孔ピン2の先端部がそれぞれ嵌入する切り刃孔4aを列状に形成している。ダイシリンダ5は、1対の半円筒状のダイシェル4(図3を参照)を着脱可能に固定して支持する。
また、図1では明示していないが、ダイシリンダ5のダイシェル4を支持する部分には、切りカス排除孔4bの径以上の幅の溝又は空隙が形成されており、切りカス排除孔4bに落下した切りカス6cは、その溝又は空隙を通してダイシリンダ5内の円筒空間に流れ、吸引されて外部へ排出される。
ダイシリンダ5は、図3及び図4に示すように円筒状をなし、大径のダイシェル支持部5aの軸線方向の両端にそれぞれフランジ部5bを有し、その1対のフランジ部5bには、それぞれパイプ5cを一体に接続している。そして、1対のフランジ部5bの間のダイシェル支持部5aの外周面に、交換が容易なように1対の半円筒状のダイシェル4をネジ止めして取り付け、円筒状に構成する。
なお、穿孔時には、ダイシェル4及びダイシリンダ5のダイシェル支持部5aに対して、矢示Dで示す方向に押圧力が作用する。
そのため、鋼板からなるダイシェル4の切り刃部の表面をカシメ加工して切り刃孔4aを小さくし、穿孔ピン2の先端とその切り刃孔4aとを強制的に嵌合させて、ノークリアランスにしている。
ブラケット81に回転軸82によってローラ83を回転自在に軸支したカシメ加工工具8を使用して、図5の(a)に示すように、ダイシェル4の各切り刃部41である切り刃孔4aの周囲の表面を、ローラ83を回転させながら押圧してカシメる。それによって、図5の(b)に示すように切り刃孔4aの孔径が若干小さくなる。そこで、カシメ加工工具8を取り去って、図5の(c)に示すように穿孔ピン2を下降させて、その先端部と切り刃部41とを強制的に嵌合させてノークリアランスにする。
このカシメ加工を行う際にも、図4に示したダイシェル4及びダイシリンダ5のダイシェル支持部5a、特にダイシェル4の切り刃部41が形成された領域と対応する所定領域50に対して、矢示Dで示す方向に大きな押圧力が作用する。
そこで、この考案によるロータリー式穿孔器のダイシリンダ5は、ダイシェル支持部5aの所定領域50を図6に示すような構造にしている。
ダイシリンダ5のダイシェル4を支持する領域であるダイシェル支持部5aの所定領域50における、ダイシェル4の複数の個別領域(図2に示したシート6の各単位図柄6aが印刷された個別領域と対応する領域)にそれぞれ対応する複数の個別領域に、図6に示すように一定の厚さの円筒がダイシェル4の切り刃孔4aの列に沿った所定幅の貫通溝53によって分割された形状のブロック51をそれぞれ設ける。
この各蓮結部52の高さ(長さ)H及上記幅Wは、ダイシリンダ5の所定領域50が想定される荷重に耐える充分な剛性が得られる寸法を確保する必要がある。
そして、連結部52の傾斜面52bに案内されて、連結部52に邪魔されることなく貫通溝53内を容易に通過し、ダイシリンダ5内の円筒空間に流れる。
次に、プレス型穿孔器について図8〜図11によって説明する。
図8は、この考案を実施するプレス型穿孔器の概略構成を示す穿孔前の状態の縦断面図であり、図9は、同じくその穿孔ピンと固定ダイ板による穿孔中の状態を示す拡大断面図である。
可動ダイ9は、鋼材からなるピン植付台10の下面に、鋼板からなるピン植付板11を着脱可能に固着しており、そのピン植付板11にはピン植付台10の下面に垂直に複数(多数)本の穿孔ピン12(図8では黒く塗り潰して示している)を互いに平行な列状に植設している。穿孔ピン12の先端面は小円形の平面になっており、その周縁は可動刃として機能するエッジとなっている。
ピンガイド部材15は、可動ダイ9に設けられた各穿孔ピン12の先端部側を挿通させる複数の貫通孔16を有し、各穿孔ピン12をその長手方向に所定ストロークで往復移動可能にガイドする。可動ダイ9は図示していない駆動機構によって、穿孔ピン12の長手方向に沿って所定ストロークで往復移される。
台座25は、固定ダイ板20を図示していないネジによって着脱可能に固定して支持する。
その際、図9に拡大して示すように、シート6の切りカス6cが発生して、固定ダイ板20の各切りカス排除孔20bから落下するので、台座25の固定ダイ板20の各切りカス排除孔20bが形成される領域を支持する所定領域25aは、その切りカス6cをスムーズに排出できるように構成しなければならない。
さらに、穿孔ピン12と固定ダイ板20の切り刃部とをノークリアランスで嵌合させるためにカシメ加工を行う際にも、固定ダイ板20及び台座25の所定領域25aに対して、下方への強い押圧力が作用する。
そこで、この考案によるプレス型穿孔器の台座25は、その所定領域25aを、図8及び図9では図示を省略しているが、ロータリー式穿孔器の場合と同様に特殊な構造にしている。
図10は、この考案によるプレス型穿孔器の一実施形態における固定ダイ板20と台座25の分解斜視図であり、図11は、その固定ダイ板20を取り付けた台座25の隣接するブロック列の間隔の中間を固定ダイ板20の切り刃孔20aの列に沿って切断した拡大断面図である。
そして、その各ブロック251の互いに隣接する側面間及びブロック251の側面と台座25の全てのブロック251を囲む縁部(図10に25bで示す枠状の部分)の上記側面と対向する内側面との間に、それぞれ相互に連結する連結部(ブリッジ)252を設けている。
なお、図10では、固定ダイ板支持部25b及び各ブロック251の上面251aに設けるネジ穴、及び固定ダイ板20に形成するネジ挿通孔は、図示を省略している。
そして、連結部252の傾斜面252bに案内されて、連結部252に邪魔されることなく貫通溝250内を容易に通過し、台座25の下方空間に排出される。
4a:切り刃孔 4b:切りカス排除孔 5:ダイシリンダ
5a:ダイシェル支持部 5b:フランジ部 5c:パイプ 6:シート
6a:単位図柄 6c:切りカス 7a,7b:小孔列 8:カシメ加工工具
9:可動ダイ 10:ピン植付台 11:ピン植付板 12:穿孔ピン
15:ピンガイド部材 16:貫通孔 20:固定ダイ板 20:切り刃孔
20b:切りカス排除孔 25:台座 25b:固定ダイ板支持部
41:切り刃部 51:ブロック 51a:上面 51b:ネジ穴
52:連結部(ブリッジ) 52a:連結部の最上部 52b:傾斜面
53:ダイシリンダ5の貫通溝 250:台座25の貫通溝 251:ブロック
251a:ブロックの上面 252:連結部(ブリッジ)
252a:連結部252の最上部 252b:傾斜面
Claims (4)
- 外周面の所定領域内の複数の個別領域をそれぞれ囲むように、複数本の穿孔ピンを列状に且つ放射状に突出させて設けたピンシェルと、
外周面に前記ピンシェルを着脱可能に固定するピンシリンダと、
前記各穿孔ピンの先端部がそれぞれ嵌入する切り刃孔を列状に形成した1対の半円筒状のダイシェルと、
該1対のダイシェルを着脱可能に固定して支持する円筒状のダイシリンダとを備え、
前記ピンシェルと前記ダイシェルとの間にシート又は連続紙が介挿され、前記ピンシリンダと前記ダイシリンダの回転によって前記各穿孔ピンの先端部が前記各切り刃孔に嵌入して、前記シート又は連続紙に穿孔するロータリー式穿孔器であって、
前記ダイシリンダの前記ダイシェルを支持する領域における、前記ダイシェルの前記複数の個別領域にそれぞれ対応する複数の個別領域に、一定の厚さの円筒が前記ダイシェルの前記切り刃孔の列に沿った所定幅の貫通溝によって分割された形状のブロックをそれぞれ設けると共に、その各ブロックの互いに隣接する側面間及び前記ブロックの側面と前記ダイシリンダの全ての前記ブロックを囲む縁部の前記側面と対向する内側面との間に、それぞれ相互に連結する連結部を設け、
該連結部は、それぞれ前記ダイシェルと対向する面が前記貫通溝が延びる方向に対して両方向に下り勾配の傾斜面に形成され、その最上部の位置が前記ブロックの前記ダイシェルと対向する上面より所定距離だけ低く、前記貫通溝が延びる方向の幅が前記ブロックの該連結部を設けた側面の幅の1/4から1/2であることを特徴とするロータリー式穿孔器。 - 前記連結部は、前記所定距離が2mm〜4mm、前記ダイシリンダの径方向の高さが15mm〜25mm、前記傾斜面の勾配が45°〜60°、前記貫通溝が延びる方向の幅が5mm〜9mmであることを特徴とする請求項1に記載のロータリー式穿孔器。
- 平面上の所定領域内の複数の個別領域をそれぞれ囲むように複数本の穿孔ピンを列状に設けた可動ダイと、
該可動ダイに設けられた各穿孔ピンの先端部側を挿通させる複数の貫通孔を有し、前記各穿孔ピンをその長手方向に所定ストロークで往復移動可能にガイドするピンガイド部材と、
前記各穿孔ピンの先端部がそれぞれ嵌入する切り刃孔を列状に形成した固定ダイ板と、
該固定ダイ板を着脱可能に固定して支持する台座とを備え、
前記ピンガイド部材と前記固定ダイ板との間にシート又は連続紙が介挿され、前記可動ダイが前記固定ダイ板に対して垂直方向に移動すると前記各穿孔ピンの先端部が前記各切り刃孔に嵌入し、前記シート又は連続紙に穿孔するプレス型穿孔器であって、
前記台座の前記固定ダイ板を支持する領域における、前記可動ダイの前記複数の個別領域にそれぞれ対応する複数の個別領域に、一定の厚さの平板が前記固定ダイ板の前記切り刃孔の列に沿った所定幅の貫通溝によって分割された形状のブロックをそれぞれ設けると共に、その各ブロックの互いに隣接する側面間及び前記ブロックの側面と前記台座の全ての前記ブロックを囲む縁部の前記側面と対向する内側面との間に、それぞれ相互に連結する連結部を設け、
該連結部は、それぞれ前記固定ダイ板と対向する面が前記貫通溝が延びる方向に対して両方向に下り勾配の傾斜面に形成され、その最上部の位置が前記ブロックの前記固定ダイ板と対向する上面より所定距離だけ低く、前記貫通溝が延びる方向の幅が前記ブロックの該連結部を設けた側面の幅の1/4から1/2であることを特徴とするプレス型穿孔器。 - 前記連結部は、前記所定距離が2mm〜4mm、前記台座の厚さ方向の高さが12mm〜18mm、前記傾斜面の勾配が45°〜60°、前記貫通溝が延びる方向の幅が5mm〜8mmであることを特徴とする請求項1に記載のプレス型穿孔器。
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Cited By (1)
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CN114378189A (zh) * | 2022-02-28 | 2022-04-22 | 戴秀秀 | 一种易组合使用的汽车线束冲模模具 |
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2017
- 2017-09-08 JP JP2017004134U patent/JP3213835U/ja active Active
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CN114378189B (zh) * | 2022-02-28 | 2024-04-26 | 湖北安泰汽车电气系统有限公司 | 一种易组合使用的汽车线束冲模模具 |
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