JP3213835U - ロータリー式穿孔器及びプレス型穿孔器 - Google Patents

ロータリー式穿孔器及びプレス型穿孔器 Download PDF

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早川 茂
早川  茂
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Abstract

【課題】切りカスが滞りなく流れ、且つ構造的及び強度的な問題が生じることがないロータリー式穿孔器を提供する。【解決手段】ロータリー式穿孔器のダイシリンダのダイシェルを支持する領域における、ダイシェルの複数の切り刃孔列に囲まれた各個別領域に対応する個別領域に、一定の厚さの円筒が切り刃孔列に沿った貫通溝53によって分割された形状のブロック51をそれぞれ設ける。各ブロックの互いに隣接する側面間及びブロックの側面とダイシリンダにおける全てのブロックを囲む縁部の内側面との間に、それぞれ相互に連結する連結部52を設け、連結部はそれぞれ、ダイシェルと対向する面が貫通孔が延びる方向に対して両方向に下り勾配の傾斜面に形成され、最上部の位置がブロックの上面51aより低く、貫通溝53が延びる方向の幅がブロックの連結部52を設けた側面の幅の1/4から1/2である。【選択図】図6

Description

この考案はロータリー式穿孔器及びプレス型穿孔器に関し、特に切手、収入印紙、証紙等の単位図柄がマトリクス状に多数印刷されたシート又は連続紙に、個々の単位図柄の切り離しを容易にするために各行列間に多数の小孔をミシン目状に連続して穿孔するための穿孔器に関する。
切手や収入印紙等をマトリクス状に多数印刷したシート又は連続紙にミシン目状に穿孔(目打ち)するためには、特許文献1に見られるようなロータリー式穿孔器あるいは特許文献2にみられるようなプレス型穿孔器が使用されている。
ロータリー式穿孔器は、連続的に高速で穿孔できるので大量生産に適するが、互いに噛み合いながら回転する対のシリンダを有するため、大型で高価である。
それに対して、プレス型穿孔器は間欠的な穿孔動作を繰り返すが、比較的小型で安価であり、少量生産に適している。
実開平5−56396号公報 実用新案登録第3162508号公報
このような穿孔器によってシート又は連続紙に穿孔(目打ち)をすると、多数の切りカスが発生するので、その切りカスが穿孔器内で詰まることなく、滞りなく流れるようにしなければならない。
もし、切りカスの流れが途中で詰まることがあると、穿孔ピンに曲がりや破損が生じ、やがては穿孔器本体の変形や破損へと進行する。
そのために、ロータリー式穿孔器におけるメス側のダイシェルを支持するダイシリンダに、またプレス型穿孔器におけるメス側の固定ダイ板を支持する台座に、各切り刃部から発生する切りカスを流す大きな開口を形成することが考えられる。
しかし、そのようにすると、ダイシェル及びダイシリンダ、あるいは固定ダイ板及び台座に、構造的にも強度的にも問題が生じる。
この考案は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、ロータリー式穿孔器及びプレス型穿孔器において、切りカスが滞りなく流れ、且つ構造的及び強度的な問題が生じることがないようにすることを目的とする。
この考案は、外周面の所定領域内の複数の個別領域をそれぞれ囲むように、複数本の穿孔ピンを列状に且つ放射状に突出させて設けたピンシェルと、外周面に上記ピンシェルを着脱可能に固定するピンシリンダと、上記各穿孔ピンの先端部がそれぞれ嵌入する切り刃孔を列状に形成した1対の半円筒状のダイシェルと、その1対のダイシェルを着脱可能に固定して支持する円筒状のダイシリンダとを備え、上記ピンシェルと上記ダイシェルとの間にシート又は連続紙が介挿され、上記ピンシリンダと上記ダイシリンダの回転によって上記各穿孔ピンの先端部が上記各切り刃孔に嵌入して、上記シート又は連続紙に穿孔するロータリー式穿孔器であって、
上記の目的を達成するため、上記ダイシリンダの上記ダイシェルを支持する領域における、上記ダイシェルの上記複数の個別領域にそれぞれ対応する複数の個別領域に、一定の厚さの円筒が上記ダイシェルの上記切り刃孔の列に沿った所定幅の貫通溝によって分割された形状のブロックをそれぞれ設けると共に、その各ブロックの互いに隣接する側面間及び上記ブロックの側面と上記ダイシリンダの全ての上記ブロックを囲む縁部の上記側面と対向する内側面との間に、それぞれ相互に連結する連結部を設け、
その連結部は、それぞれ上記ダイシェルと対向する面が上記貫通溝の延びる方向に対して両方向に下り勾配の傾斜面に形成され、その最上部の位置が上記ブロックの上記ダイシェルと対向する上面より所定距離だけ低く、上記貫通溝が延びる方向の幅が上記ブロックの該連結部を設けた側面の幅の1/4から1/2であることを特徴とする。
上記連結部は、上記所定距離が2mm〜4mm、上記ダイシリンダの径方向の高さが15mm〜25mm、上記傾斜面の勾配が45°〜60°、上記貫通溝が延びる方向の幅が5mm〜9mmであるのが望ましい。
この考案はまた、平面上の所定領域内の複数の個別領域をそれぞれ囲むように複数本の穿孔ピンを列状に設けた可動ダイと、その可動ダイに設けられた各穿孔ピンの先端部側を挿通させる複数の貫通孔を有し、上記各穿孔ピンをその長手方向に所定ストロークで往復移動可能にガイドするピンガイド部材と、上記各穿孔ピンの先端部がそれぞれ嵌入する切り刃孔を列状に形成した固定ダイ板と、その固定ダイ板を着脱可能に固定して支持する台座とを備え、上記ピンガイド部材と上記固定ダイ板との間にシート又は連続紙が介挿され、上記可動ダイが上記固定ダイ板に対して垂直方向に移動すると上記各穿孔ピンの先端部が上記各切り刃孔に嵌入し、上記シート又は連続紙に穿孔するプレス型穿孔器であって、
上記台座の上記固定ダイ板を支持する領域における、上記可動ダイの上記複数の個別領域にそれぞれ対応する複数の個別領域に、一定の厚さの平板が上記固定ダイ板の上記切り刃孔の列に沿った所定幅の貫通溝によって分割された形状のブロックをそれぞれ設けると共に、その各ブロックの互いに隣接する側面間及び上記ブロックの側面と上記台座の全ての上記ブロックを囲む縁部の上記側面と対向する内側面との間に、それぞれ相互に連結する連結部を設け、
その連結部は、それぞれ上記固定ダイ板と対向する面が上記貫通溝が延びる方向に対して両方向に下り勾配の傾斜面に形成され、その最上部の位置が上記ブロックの上記固定ダイ板と対向する上面より所定距離だけ低く、上記貫通溝が延びる方向の幅が上記ブロックの該連結部を設けた側面の幅の1/2から1/4であることを特徴とする。
上記連結部は、上記所定距離が2mm〜4mm、上記台座の厚さ方向の高さが12mm〜18mm、上記傾斜面の勾配が45°〜60°、上記貫通溝が延びる方向の幅が5mm〜8mmであるのが望ましい。
この考案によれば、ロータリー式穿孔器及びプレス型穿孔器において、切りカスが滞りなく流れ、且つ構造的及び強度的な問題が生じることがなくなる。
この考案を実施するロータリー式穿孔器のシリンダ回転軸線に直交する方向の要部断面図である。 シートへの穿孔例を示す部分的な平面図である。 図1に示したロータリー式穿孔器の一対のダイシェルとダイシリンダの分解斜視図である。 同じくそのダイシリンダに一対のダイシェルを取り付けた状態でのダイシリンダの軸線に沿う方向の簡略化した断面図である。 穿孔ピンとダイシェルの切り刃部とをノークリアランスで嵌合させるためのカシメ加工の工程を説明するためのダイシェルの切り刃部付近の拡大断面図である。 この考案の一実施形態におけるダイシリンダに設けたブロックとその連結部の一群を示す斜視図である。 同じくその隣接する円弧状のブロック列の間隔の中間をダイシリンダの径方向に沿って切断した拡大断面図である。 この考案を実施するプレス型穿孔器の概略構成を示す穿孔前の状態の縦断面図である。 同じくその穿孔ピンと固定ダイ板による穿孔中の状態を示す拡大断面図である。 この考案によるプレス型穿孔器の一実施形態における固定ダイ板と台座の分解斜視図である。 その固定ダイ板を取り付けた台座の隣接するブロック列の間隔の中間を固定ダイ板の切り刃孔の列に沿って切断した拡大断面図である。
以下、この考案を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
〔ロータリー式穿孔器〕
先ず、ロータリー式穿孔器について説明する。
図1は、この考案を実施するロータリー式穿孔器のシリンダ回転軸線に直交する方向の要部断面図、図2はシートへの穿孔例を示す部分的な平面図である。
ロータリー式穿孔器は、図1に示すように、オス刃である穿孔ピン2を有するピンシェル1とそれを支持するピンシリンダ3で構成されるオス側と、メス刃である切り刃孔4aを有するダイシェル4とそれを支持するダイシリンダ5で構成されるメス側とが、それぞれ矢示A,B方向に回転して、かみ合いながらシート又は連続紙(この例ではシート6)に目打ちをする。これらのピンシェル1、穿孔ピン2、ピンシリンダ3、ダイシェル4及びダイシリンダ5は、いずれも鋼材によって形成される。
さらに詳細に説明すると、ピンシェル1は、外周面の所定領域内の複数の個別領域をそれぞれ囲むように、複数(多数)本の穿孔ピン2を列状に且つ放射状に突出させて設けている。ピンシリンダ3は、外周面にそのピンシェル1を着脱可能に固定する。
ダイシェル4は半円筒状をなし、ピンシェル1の各穿孔ピン2の先端部がそれぞれ嵌入する切り刃孔4aを列状に形成している。ダイシリンダ5は、1対の半円筒状のダイシェル4(図3を参照)を着脱可能に固定して支持する。
そして、このロータリー式穿孔器のピンシェル1とダイシェル4との間にシート6が介挿され、ピンシリンダ3が矢示A方向に、ダイシリンダ5が矢示B方向に、それぞれ図示していない駆動機構によって同時に同一速度で回転される。それによって、各穿孔ピン2の先端部が各切り刃孔4aに順次嵌入して、シート6を搬送しながらそれに小孔を穿孔する。その際にシート6の切りカス6cが発生する。
ダイシェル4には外周面側に切り刃孔4aが形成され、それに続いて内周面まで貫通するように、切り刃孔4aより大径の切りカス排除孔4bが形成されている。
また、図1では明示していないが、ダイシリンダ5のダイシェル4を支持する部分には、切りカス排除孔4bの径以上の幅の溝又は空隙が形成されており、切りカス排除孔4bに落下した切りカス6cは、その溝又は空隙を通してダイシリンダ5内の円筒空間に流れ、吸引されて外部へ排出される。
このロータリー式穿孔器を使用すれば、例えば図2に示すように、所定領域内に切手や収入印紙等の単位図柄6aがマトリクス状に印刷されたシート6を矢示F方向に搬送しながら、各単位図柄6aが印刷された個別領域を囲むように、小孔列7a,7bを穿孔することができる。その小孔列7a,7bは、個々の単位図柄6aの切り離しを容易にするために、各行列間にミシン目状に僅かな間隔で小孔を連続して穿孔することによって形成する。7aはシート6の幅方向に沿う小孔列、7bは搬送方向(長手方向)に沿う小孔列である。
次に、このロータリー式穿孔器の実施形態におけるメス側の構成、すなわちダイシェル4とダイシリンダ5の構成について、図3及び図4によってさらに説明する。
ダイシリンダ5は、図3及び図4に示すように円筒状をなし、大径のダイシェル支持部5aの軸線方向の両端にそれぞれフランジ部5bを有し、その1対のフランジ部5bには、それぞれパイプ5cを一体に接続している。そして、1対のフランジ部5bの間のダイシェル支持部5aの外周面に、交換が容易なように1対の半円筒状のダイシェル4をネジ止めして取り付け、円筒状に構成する。
図4では、ダイシェル4の断面を網点を施して示し、列状に形成された多数の切り刃孔4a及び切りカス排除孔4bの図示を省略している。また、ダイシリンダ5のダイシェル支持部5aの所定領域50の断面をクロスハッチングで示しているが、この領域でダイシェル4の切り刃孔4a及び切りカス排除孔4bが形成された領域を支持しており、この考案による特有の構造になっている。その構造については後述する。
なお、穿孔時には、ダイシェル4及びダイシリンダ5のダイシェル支持部5aに対して、矢示Dで示す方向に押圧力が作用する。
ダイシェル4の切り刃孔4aに、図1に示したピンシェル1の穿孔ピン2が嵌合することによって、シート6に穿孔した際に発生する切りカス6cは、ダイシリンダ5のダイシェル支持部5aの所定領域50に形成された溝又は空隙を通してダイシリンダ5内の円筒空間に集まる。そして、図4に矢示Cで示すように、パイプ5cを通して吸引されて外部へ排出される。
このようなロータリー式穿孔器において、各穿孔ピン2とダイシェル4の切り刃孔4aを形成した切り刃部とはノークリアランス(0.01〜0.03mmのクリアランスを云う)で嵌合させる必要がある。
そのため、鋼板からなるダイシェル4の切り刃部の表面をカシメ加工して切り刃孔4aを小さくし、穿孔ピン2の先端とその切り刃孔4aとを強制的に嵌合させて、ノークリアランスにしている。
ここで、穿孔ピン2とダイシェル4の切り刃部とをノークリアランスで嵌合させるためのカシメ加工の工程を図5によって説明する。
ブラケット81に回転軸82によってローラ83を回転自在に軸支したカシメ加工工具8を使用して、図5の(a)に示すように、ダイシェル4の各切り刃部41である切り刃孔4aの周囲の表面を、ローラ83を回転させながら押圧してカシメる。それによって、図5の(b)に示すように切り刃孔4aの孔径が若干小さくなる。そこで、カシメ加工工具8を取り去って、図5の(c)に示すように穿孔ピン2を下降させて、その先端部と切り刃部41とを強制的に嵌合させてノークリアランスにする。
長時間の穿孔作業により、穿孔ピン2の先端部が摩耗して細くなるとともに、それと嵌合する切り刃部41の切り刃孔4aの周壁が磨耗して孔径が大きくなり、穿孔ピン2と切り刃部41のクリアランスが増大して切れ味が低下した場合には、図1に示したピンシェル1をピンシリンダ3から外して全ての穿孔ピン2を新品に取り替える。
そして、ダイシェル4の各切り刃部41に対して図5の(a)〜(c)によって説明したように、カシメ加工と、交換した穿孔ピン2とカシメ加工した切り刃部41との強制嵌合とを再度行うことによって、ノークリアランスの状態に復元することができる。
このカシメ加工を行う際にも、図4に示したダイシェル4及びダイシリンダ5のダイシェル支持部5a、特にダイシェル4の切り刃部41が形成された領域と対応する所定領域50に対して、矢示Dで示す方向に大きな押圧力が作用する。
そのため、特にダイシリンダ5の所定領域50は、シート6の穿孔によって発生する切りカスを容易に通過させることができる溝又は空隙を有すると共に、矢示D方向の大きな押圧力(荷重)に耐える充分な強度を有していなければならない。
そこで、この考案によるロータリー式穿孔器のダイシリンダ5は、ダイシェル支持部5aの所定領域50を図6に示すような構造にしている。
その構造を図6及び図7によって説明する。
ダイシリンダ5のダイシェル4を支持する領域であるダイシェル支持部5aの所定領域50における、ダイシェル4の複数の個別領域(図2に示したシート6の各単位図柄6aが印刷された個別領域と対応する領域)にそれぞれ対応する複数の個別領域に、図6に示すように一定の厚さの円筒がダイシェル4の切り刃孔4aの列に沿った所定幅の貫通溝53によって分割された形状のブロック51をそれぞれ設ける。
そして、その各ブロック51の互いに隣接する側面間及びブロック51の側面とダイシリンダ5の全てのブロック51を囲む縁部の上記側面と対向する内側面との間に、それぞれ相互に連結する連結部(ブリッジ)52を設ける。各ブロック51の上面51aの中央部には、ダイシェル4をネジ止めするためのネジ穴51bが形成されている。
その連結部52は、図7に拡大して示すように、それぞれダイシェル4と対向する面が貫通溝53が延びる方向に対して両方向に下り勾配の傾斜面52bに形成され、その最上部52aの位置がブロック51のダイシェル4と対向する上面51aより所定距離Lだけ低く、貫通溝53が延びる方向の幅Wがブロック51のその連結部52を設けた側面の幅の1/4から1/2である。
この各蓮結部52の高さ(長さ)H及上記幅Wは、ダイシリンダ5の所定領域50が想定される荷重に耐える充分な剛性が得られる寸法を確保する必要がある。
切手シート穿孔用のロータリー式穿孔器の場合、連結部52は、上記所定距離Lが2mm〜4mm、ダイシリンダ5の径方向の高さHが15mm〜25mm、傾斜面52bの勾配(傾斜角度)αが45°〜60°、貫通溝53が延びる方向の幅Wが5mm〜9mmであるのが望ましい。
ダイシリンダ5のダイシェル支持部5aの所定領域50をこのように構成すれば、図1に示したピンシリンダ3とダイシリンダ5の回転により、穿孔ピン2の先端部がダイシェル4の切り刃孔4aに順次嵌入してシート6に穿孔した際に発生する切りカス6cは、ダイシリンダ5の図6及び図7に示す貫通溝53内に落下する。
そして、連結部52の傾斜面52bに案内されて、連結部52に邪魔されることなく貫通溝53内を容易に通過し、ダイシリンダ5内の円筒空間に流れる。
しかも、各ブロック51は連結部52によって相互に連結され、ダイシリンダ5のダイシェル支持部5aの所定領域50を囲む縁部とも連結して一体に構成されている。そのため強固な支持力を維持し、ダイシェル4の各個別領域に対して図4に示した矢示D方向に強い押圧力(荷重)が作用しても、ダイシリンダ5の各ブロック51がそれを確実に支持し、変形するようなことはない。したがって、構造的及び強度的な問題が生じることがない
〔プレス型穿孔器〕
次に、プレス型穿孔器について図8〜図11によって説明する。
図8は、この考案を実施するプレス型穿孔器の概略構成を示す穿孔前の状態の縦断面図であり、図9は、同じくその穿孔ピンと固定ダイ板による穿孔中の状態を示す拡大断面図である。
図8に示すプレス型穿孔器は、オス側の可動ダイ9及びピンガイド部材15と、メス側の固定ダイ板20及び台座25とによって構成されている。
可動ダイ9は、鋼材からなるピン植付台10の下面に、鋼板からなるピン植付板11を着脱可能に固着しており、そのピン植付板11にはピン植付台10の下面に垂直に複数(多数)本の穿孔ピン12(図8では黒く塗り潰して示している)を互いに平行な列状に植設している。穿孔ピン12の先端面は小円形の平面になっており、その周縁は可動刃として機能するエッジとなっている。
可動ダイ9の穿孔ピン12は、図2に示したようなシート6と対応する平面上の所定領域内の各単位図柄6aが印刷された各領域と対応する複数の個別領域をそれぞれ囲むように、複数本の穿孔ピン12を列状に設けている。
ピンガイド部材15は、可動ダイ9に設けられた各穿孔ピン12の先端部側を挿通させる複数の貫通孔16を有し、各穿孔ピン12をその長手方向に所定ストロークで往復移動可能にガイドする。可動ダイ9は図示していない駆動機構によって、穿孔ピン12の長手方向に沿って所定ストロークで往復移される。
固定ダイ板20は、鋼鈑に可動ダイ9の各穿孔ピン12の先端部がそれぞれ嵌入する切り刃孔20aを列状に形成し、その各切り刃孔20aに続けて、切り刃孔20aより大径の切りカス排除孔20bを板厚方向に貫通するように形成している。
台座25は、固定ダイ板20を図示していないネジによって着脱可能に固定して支持する。
そして、ピンガイド部材15と固定ダイ板20との間にシート6(又は連続紙)が介挿され、可動ダイ9が固定ダイ板20に対して垂直方向に移動すると、各穿孔ピン12の先端部が各切り刃孔20aに嵌入し、シート6に穿孔する.
その際、図9に拡大して示すように、シート6の切りカス6cが発生して、固定ダイ板20の各切りカス排除孔20bから落下するので、台座25の固定ダイ板20の各切りカス排除孔20bが形成される領域を支持する所定領域25aは、その切りカス6cをスムーズに排出できるように構成しなければならない。
また、前述したロータリー式穿孔器の場合と同様に、穿孔時には、固定ダイ板20及び台座25の所定領域25aに対して、下方への押圧力が作用する。
さらに、穿孔ピン12と固定ダイ板20の切り刃部とをノークリアランスで嵌合させるためにカシメ加工を行う際にも、固定ダイ板20及び台座25の所定領域25aに対して、下方への強い押圧力が作用する。
そのため、台座25における固定ダイ板20の多数の切り刃部が形成された領域を支持する所定領域25aは、シート6の穿孔によって発生する切りカス6cを容易に通過させることができる溝又は空隙を有すると共に、下方への大きな押圧力(荷重)に耐える充分な強度を有していなければならない。
そこで、この考案によるプレス型穿孔器の台座25は、その所定領域25aを、図8及び図9では図示を省略しているが、ロータリー式穿孔器の場合と同様に特殊な構造にしている。
その構造を図10及び図11によって説明する。
図10は、この考案によるプレス型穿孔器の一実施形態における固定ダイ板20と台座25の分解斜視図であり、図11は、その固定ダイ板20を取り付けた台座25の隣接するブロック列の間隔の中間を固定ダイ板20の切り刃孔20aの列に沿って切断した拡大断面図である。
このプレス型穿孔器は、台座25の固定ダイ板20を支持する領域である固定ダイ板支持部25bにおける、図8に示した可動ダイ9の複数の個別領域にそれぞれ対応する複数の個別領域に、一定の厚さの平板が固定ダイ板20の切り刃孔20aの列に沿った所定幅の貫通溝250によって分割された形状のブロック251をそれぞれ設ける。
そして、その各ブロック251の互いに隣接する側面間及びブロック251の側面と台座25の全てのブロック251を囲む縁部(図10に25bで示す枠状の部分)の上記側面と対向する内側面との間に、それぞれ相互に連結する連結部(ブリッジ)252を設けている。
その各連結部252は、図11に拡大して示すように、それぞれ固定ダイ板20と対向する面が貫通溝250が延びる方向に対して両方向に下り勾配の傾斜面252bに形成されている。その各連結部252の最上部252aの位置が、各ブロック251の固定ダイ板20と対向する上面251aより所定距離Lだけ低く、貫通溝250が延びる方向の幅Wがそのブロック251の連結部252を設けた側面の幅の1/4から1/2である。
切手シート穿孔用のプレス型穿孔器の場合、連結部252は、上記所定距離Lが2mm〜4mm、台座25の厚さ方向の高さHが12mm〜18mm、傾斜面252bの勾配(傾斜角)αが45°〜60°、貫通溝250が延びる方向の幅Wが5mm〜8mmであるとよい。
なお、図10では、固定ダイ板支持部25b及び各ブロック251の上面251aに設けるネジ穴、及び固定ダイ板20に形成するネジ挿通孔は、図示を省略している。
台座25の固定ダイ板支持部25bにおける所定領域25aをこのように構成すれば、図8に示した可動ダイ9の下降により、穿孔ピン12の先端部が固定ダイ板20の切り刃孔20aに嵌入してシート6に穿孔した際に発生する切りカス6cは、台座25の図10及び図11に示す貫通溝250内に落下する。
そして、連結部252の傾斜面252bに案内されて、連結部252に邪魔されることなく貫通溝250内を容易に通過し、台座25の下方空間に排出される。
しかも、各ブロック251は連結部252によって相互に連結され、台座25の固定ダイ板支持部25bの所定領域を囲む縁部とも連結して一体に構成されている。そのため強固な支持力を維持し、固定ダイ板20の各個別領域に対して強い押圧力(荷重)が作用しても、台座25の各ブロック251がそれを確実に支持し、変形するようなことはない。したがって、構造的及び強度的な問題が生じることがない。
以上、この考案の一実施例について説明したが、この考案はこれに限るものではなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
この考案は、種々のロータリー式穿孔器及びプレス型穿孔器に適用できるが、特に切手、収入印紙、証紙等の単位図柄がマトリクス状に多数印刷されたシート又は連続紙(長尺紙)に、個々の単位図柄の切り離しを容易にするために各行列間に多数の小孔をミシン目状に連続させて穿孔するための穿孔器に適する。
1:ピンシェル 2:穿孔ピン 3:ピンシリンダ 4:ダイシェル
4a:切り刃孔 4b:切りカス排除孔 5:ダイシリンダ
5a:ダイシェル支持部 5b:フランジ部 5c:パイプ 6:シート
6a:単位図柄 6c:切りカス 7a,7b:小孔列 8:カシメ加工工具
9:可動ダイ 10:ピン植付台 11:ピン植付板 12:穿孔ピン
15:ピンガイド部材 16:貫通孔 20:固定ダイ板 20:切り刃孔
20b:切りカス排除孔 25:台座 25b:固定ダイ板支持部
41:切り刃部 51:ブロック 51a:上面 51b:ネジ穴
52:連結部(ブリッジ) 52a:連結部の最上部 52b:傾斜面
53:ダイシリンダ5の貫通溝 250:台座25の貫通溝 251:ブロック
251a:ブロックの上面 252:連結部(ブリッジ)
252a:連結部252の最上部 252b:傾斜面

Claims (4)

  1. 外周面の所定領域内の複数の個別領域をそれぞれ囲むように、複数本の穿孔ピンを列状に且つ放射状に突出させて設けたピンシェルと、
    外周面に前記ピンシェルを着脱可能に固定するピンシリンダと、
    前記各穿孔ピンの先端部がそれぞれ嵌入する切り刃孔を列状に形成した1対の半円筒状のダイシェルと、
    該1対のダイシェルを着脱可能に固定して支持する円筒状のダイシリンダとを備え、
    前記ピンシェルと前記ダイシェルとの間にシート又は連続紙が介挿され、前記ピンシリンダと前記ダイシリンダの回転によって前記各穿孔ピンの先端部が前記各切り刃孔に嵌入して、前記シート又は連続紙に穿孔するロータリー式穿孔器であって、
    前記ダイシリンダの前記ダイシェルを支持する領域における、前記ダイシェルの前記複数の個別領域にそれぞれ対応する複数の個別領域に、一定の厚さの円筒が前記ダイシェルの前記切り刃孔の列に沿った所定幅の貫通溝によって分割された形状のブロックをそれぞれ設けると共に、その各ブロックの互いに隣接する側面間及び前記ブロックの側面と前記ダイシリンダの全ての前記ブロックを囲む縁部の前記側面と対向する内側面との間に、それぞれ相互に連結する連結部を設け、
    該連結部は、それぞれ前記ダイシェルと対向する面が前記貫通溝が延びる方向に対して両方向に下り勾配の傾斜面に形成され、その最上部の位置が前記ブロックの前記ダイシェルと対向する上面より所定距離だけ低く、前記貫通溝が延びる方向の幅が前記ブロックの該連結部を設けた側面の幅の1/4から1/2であることを特徴とするロータリー式穿孔器。
  2. 前記連結部は、前記所定距離が2mm〜4mm、前記ダイシリンダの径方向の高さが15mm〜25mm、前記傾斜面の勾配が45°〜60°、前記貫通溝が延びる方向の幅が5mm〜9mmであることを特徴とする請求項1に記載のロータリー式穿孔器。
  3. 平面上の所定領域内の複数の個別領域をそれぞれ囲むように複数本の穿孔ピンを列状に設けた可動ダイと、
    該可動ダイに設けられた各穿孔ピンの先端部側を挿通させる複数の貫通孔を有し、前記各穿孔ピンをその長手方向に所定ストロークで往復移動可能にガイドするピンガイド部材と、
    前記各穿孔ピンの先端部がそれぞれ嵌入する切り刃孔を列状に形成した固定ダイ板と、
    該固定ダイ板を着脱可能に固定して支持する台座とを備え、
    前記ピンガイド部材と前記固定ダイ板との間にシート又は連続紙が介挿され、前記可動ダイが前記固定ダイ板に対して垂直方向に移動すると前記各穿孔ピンの先端部が前記各切り刃孔に嵌入し、前記シート又は連続紙に穿孔するプレス型穿孔器であって、
    前記台座の前記固定ダイ板を支持する領域における、前記可動ダイの前記複数の個別領域にそれぞれ対応する複数の個別領域に、一定の厚さの平板が前記固定ダイ板の前記切り刃孔の列に沿った所定幅の貫通溝によって分割された形状のブロックをそれぞれ設けると共に、その各ブロックの互いに隣接する側面間及び前記ブロックの側面と前記台座の全ての前記ブロックを囲む縁部の前記側面と対向する内側面との間に、それぞれ相互に連結する連結部を設け、
    該連結部は、それぞれ前記固定ダイ板と対向する面が前記貫通溝が延びる方向に対して両方向に下り勾配の傾斜面に形成され、その最上部の位置が前記ブロックの前記固定ダイ板と対向する上面より所定距離だけ低く、前記貫通溝が延びる方向の幅が前記ブロックの該連結部を設けた側面の幅の1/4から1/2であることを特徴とするプレス型穿孔器。
  4. 前記連結部は、前記所定距離が2mm〜4mm、前記台座の厚さ方向の高さが12mm〜18mm、前記傾斜面の勾配が45°〜60°、前記貫通溝が延びる方向の幅が5mm〜8mmであることを特徴とする請求項1に記載のプレス型穿孔器。
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